1泊2日で実施した箱根の旅の2日目です。なお、前日の記事をご覧になっていない方はそちらを先にご覧頂くことをおすすめします。
本日の行程
昨夜小田原に取った宿より小田原駅に移動して、箱根登山鉄道で箱根湯本へ向かい、そこからは箱根登山バスK系統で元箱根港へ、H系統で箱根町へ向かい、そこから更にF系統で桃源台へ向かい、箱根ロープウェイ、箱根登山鉄道ケーブルカーで強羅へ向かうという所までは事前に計画してあったもので、それ以後の行動は臨機応変に動くこととしていました。どちらかと言えば趣味の旅の要素が強かった1日目と比べると、2日目は観光の要素が強くなるかもしれません。
というわけで、レポートは朝の小田原駅から始まります。
朝の小田原駅から箱根湯本へ
宿をチェックアウトした私は徒歩で小田原駅へ向かいました。
時間的には8時過ぎですが、日曜日なのでラッシュもなく静かなものです。
それにしても、昨日はもうロマンスカーに揺られて小田原あたりにいたんですよね。箱根って本当に東京から近いものです。
赤い小田急の電車で箱根湯本駅にやってきました。私と同じ考えで宿代の張る箱根ではなくて小田原に泊まって箱根観光をする人も結構いるのか、意外と観光客が多かったです。
さて、到着したはいいものの、まだバスの時間までしばらくあるので周辺をぶらついてみたいと思います。
人力車と赤い欄干の橋がいかにも観光地という雰囲気を醸し出しています。
橋のど真ん中に「車両通行止め」の標識が陣取って物理的に自動車の進入を阻止していますが、標識が道路のど真ん中にある光景というのもレアですよね。
ところで、人力車って確か法的には軽車両に含まれますから車両ですよね。あ、でも標識の手前までしか行っていないからセーフ?w
こちらは観光客というよりは地元住民に向けての張り紙でしょうか。
それでは、そろそろバス乗り場へ行ってバスを待つとしましょうか。
箱根登山バス K系統(旧街道線)
本日最初の”乗りバス”はK系統です。箱根湯本から元箱根港へ至る路線であり、経路違いで国道1号線を通るH系統、箱根新道を通るR系統が同様の区間を結んでいますが、このK系統は路線名の通り、箱根旧街道という道を通っていきます。
より正式な呼び方をすれば、「神奈川県道732号湯本元箱根線」という県道になるわけですが、旧街道という名の通り、街道としての東海道の道筋に当たるようです。
こちらがバス停です。まるで定期観光バスのバス停のようですね。もはや路線自体が観光スポットといったところでしょうか。
小さくしか写っていないので拡大してもらわないと分かりづらいでしょうが、実は元箱根港まで運行されるのは日中のみであり、それ以外の時間帯は途中の上畑宿という所で終わってしまう路線だったりします。
箱根新道経由のR系統は運行時間帯に偏りがあるのでこちらが畑宿地区の地域の足となっているんでしょうね。
ところで、気になったのは、駅の英訳”Station”を”Stn”と略している点ですね。”Sta”と略すのはよく見かけますが、”Stn”は初めて見たような。
そして、バスがやってきました。結局乗車するのは数名という・・・
実は私が乗ったのは元箱根港まで行く始発便となるため、まだ観光客の動きが本格化していない時間帯であったことも影響しているのかもしれません。
ガラガラだったおかげでマニア席を確保できましたので展望風景などを撮りつつ記事を進めていきたいと思います。
箱根湯本駅を出ると駅のロータリーのような場所でUターンして一路小田原方向へ進路を変えます。元箱根港とは逆方向のように思えますが、県道732号の入口が箱根湯本駅から見て小田原寄りにあるためにこういうルートになっているようです。
県道に入るといきなりこんな狭隘道路が出現
国道1号線を見てもすごい山道だと思ったものですが、こちらはその比ではない狭さです。これはバスマニアにも堪らない路線ですね。
暫く進むとオレンジの中央線が復活して一応2車線道路になりましたが、車線の幅は完全にバスの車体幅より狭く、大型車にとっては引き続き狭隘道路です。
明治・大正時代には国道1号線だった時期もあることが信じられない狭さですね。
ある意味では昔の国道の景色を残している区間と言えるのかもしれません。
再び道が狭まると集落に入っていきました。ここが畑宿地区のようです。
集落内を進んでいくとぞろぞろと練り歩く集団に遭遇しました。ただでさえ狭いところを大きなバスが進んでいるだけにかなり走りづらそうでしたが、彼らはハイカーのようですね。
ハイキングやサイクリングなど、徒歩や自転車で箱根の峠を越えようと思うと、自動車専用道路である箱根新道は使えないため、国道1号か、今通っている県道732号を使うことになりますが、通行量の多い国道1号を避けて、こちらを使うのが一般的となっているんでしょうね。
しばらくして立派な築堤を築いた道路と立体交差しますが、これは昨日通った箱根新道です。このあたりはバイパス道路である箱根新道でさえヘアピンカーブの連続を余儀なくされる難所で、地図を見ると箱根新道と県道732号のヘアピンカーブが立体的に絡み合うというなかなかカオスなことになっています。
集落を抜けると道も開けてきますが、ここからが「七曲がり」の通称もある連続ヘアピン区間となるようです。
↑ここは動画でどうぞ
写真は撮れませんでしたが、甘酒茶屋や石畳など往時の街道の姿を残す史跡も沿線にありまして、バスも30分ヘッドで運行しているので箱根観光の折にはこの路線に乗って昔の東海道に思いを馳せるのもよさそうですね。
とりあえず箱根町へ
この後は芦ノ湖スカイライン線に乗って桃源台へ向かいますが、今いる元箱根港ではなくて箱根町から出発する系統なので一旦そこまで移動する必要があります。
立派な屋根付きの待合室もありまして、ここがバスターミナルの機能も担っていることが伺えますが、ここは元箱根港なんて名乗っていることからも分かるように芦ノ湖の海賊船の発着地となっていますから、普通はここにやってきたら船で桃源台の方へ向かうこととなりますね。
ところで、芦ノ湖の遊覧船って実は2つ存在していまして、先程も名前を出した「海賊船」は箱根観光船という小田急系列の会社が運航するものと、西武系列の伊豆箱根鉄道が運航する「芦ノ湖遊覧船」があります。昨日の記事をご覧頂けていればお分かりでしょうが、これもいわゆる「箱根山戦争」の名残というべきものです。
「海賊船」は箱根町港→元箱根港→桃源台港→箱根町港と3地点をトライアングル状に結ぶ航路で、「芦ノ湖遊覧船」は元箱根港(今いる場所とは微妙に離れた場所)、箱根関所跡港、箱根園港、湖尻港の4地点を周遊コースと定期航路で結んでいます。
ちょっとだけ脱線して芦ノ湖の航路における箱根山戦争の逸話をご紹介したいと思います。芦ノ湖の航路としては現在の伊豆箱根鉄道側が最初に進出し、後発で箱根観光船(海賊船)が参入した形ですが、当初海賊船は元箱根港へは乗り入れておらず、当時の観光の中心だった箱根神社などがある元箱根港へ乗り入れる計画を立てますが、既に元箱根港に乗り入れていた駿豆鉄道(現:伊豆箱根鉄道)側は「安全協定に違反する」としてこれに反対し、結局駿豆鉄道の桟橋から100m離した位置に桟橋を設けることで問題を収めることとなりましたが、箱根観光船側が観光シーズンに間に合わせるべく必要な許認可を得ないまま桟橋の建設を強行し元箱根港への寄港を開始したため、駿豆鉄道側はこれに憤り神奈川県も許認可を得ていない以上、違法な行為であるためこれを行政代執行で強制的に撤去し、改めて駿豆鉄道と箱根観光船の共同桟橋を整備することを神奈川県が提案しましたが、駿豆鉄道がこれを拒否・・・結局両者の桟橋は別々に設けられることとなり、芦ノ湖遊覧船も海賊船も「元箱根港」を発着していながら発着場所が微妙に違うということになっているようです。
許認可を得ずに建設を強行という現代の感覚からすれば有り得ないことが実行されたというのも当時の「戦争」と表現されるほど熾烈な観光開発競争の状況を物語る逸話ですね。
その名残か、箱根フリーパスで乗れるのは海賊船のみであり、芦ノ湖遊覧船には乗れず、芦ノ湖遊覧船は伊豆箱根鉄道が出している「箱根旅助け」というフリー乗車券の範囲に入っています。
↑ここで箱根登山バスがやってきたので撮影
続いてやってきたのは東海バスオレンジシャトルというバスでして、元々は箱根登山鉄道が運営していた三島・沼津地区のバス事業を分社化して成立した会社だそうです。
この内、三島駅と元箱根港を結ぶ路線のみ「箱根フリーパス」に含まれているようです。
さて、バスもやってきたし乗ろうかな・・・とフリーパスを見せると「乗れませんよ」と言われてしまいました・・・
あ、よく見たら伊豆箱根バスだこれw
こんなところでも箱根山戦争の名残を痛感しましたw
結局、この後にやってきた箱根登山バスH系統で箱根町へ移動します。
箱根町にてちょっとだけ観光
昨日は2回も訪問し、今回の旅では3度目の訪問となる箱根町ですが、今回は1時間ばかり乗り換え待ちがあるので観光気分を味わうべく芦ノ湖の景色を眺めたりして過ごしたいと思います。
こちらが遊覧船乗り場です。登山電車やケーブルカー・ロープウェイと駅舎のデザインが統一されているんですね。
そして、芦ノ湖です。これだけでも旅をしているなぁって気分になってきますね。
こちらが海賊船です。名前の通り海賊船をモチーフとした外観となっています。
一方、あちらは伊豆箱根鉄道の遊覧船です。海賊船の外観のインパクトからするとごく普通の遊覧船ですね・・・w
といった所でそろそろ次のバスの時間のようです。
箱根登山バス F系統(芦ノ湖スカイライン線)
それでは、芦ノ湖スカイライン線で旅を進めていきたいと思います。
側面の方向幕を撮ったら乗車します。
ちなみに、何かのキャンペーン期間中だったらしく、芦ノ湖スカイラインのステッカーをくれました。
さて、この系統ですが、箱根町と桃源台を路線名の通り芦ノ湖スカイライン経由で結ぶ系統であり、三島への東海バスオレンジシャトルと箱根峠まで並走し、そこから芦ノ湖スカイラインに入ると終点の桃源台までノンストップで結ぶという系統となっており、同区間は海賊船でも移動できることから芦ノ湖スカイラインの車窓を楽しんでもらうためのバスという意味合いが強そうですね。ただ、本数が1日2往復と少ないのが残念ですね。まあ、昨日乗ったY系統と違って平日も含めた毎日運行なだけマシなんでしょうけども。
なお、この路線は2011年12月より運行開始されたものだそうで、割りと新参の路線だったんですね。
いよいよ芦ノ湖スカイラインへ入ります。こちらもレンタカーを借りて通行したことはあるんですが、バスで通るのはやはり違いますね。
早速富士山がお出迎え
先程レンタカーで通ったことがあると書きましたが前回はあいにくの曇り空で、こんなに綺麗に景色を楽しめるのは初めてです。また、自分で運転していると運転に集中しなければなりませんから景色もちら見程度しか出来ませんが、バスだとじっくり堪能できるのがいいですね。
若干雲がかかっていますが、富士山のほぼ全容を見ることが出来ました。
ところで、沿道には雪の塊が・・・
ここって、一応関東ですよね?w
途中の展望所で景色を見せるための停車があったり、通常の停留所や行先の案内とは別に、観光案内の放送があったりするなど、通常の路線バスとは違った雰囲気を楽しみつつバスは進んでいきます。
右に芦ノ湖を見たら芦ノ湖スカイラインを外れて桃源台へと下っていきます。
ちなみに、道路自体はこの先箱根スカイラインとして続いていて、東名高速の御殿場ICへの近道となっています。残念ながらそちらは路線バスの経路にはなっていないのでバスに乗車して楽しむことは出来ないようですけどね。
大涌谷・早雲山方面のロープウェイが見えたら桃源台に到着です。
降車時にバスを撮ったら乗りバス編は終了です。
日曜日という観光客が多そうな曜日ながら利用者が少なかったことが気になりましたが、沼津のあたりを見下ろして駿河湾や富士山を眺めながらの旅もなかなかよかったです。バスマニアではない方でも楽しめる路線だと思いましたので、海賊船もいいですが、箱根観光の折にはF系統の利用も是非検討してみて下さい。
桃源台からはロープウェイ
さて、ここからはロープウェイに乗って大涌谷へ向かいます。
ロープウェイは次々とやってくるので乗り場へ行けば待ち時間もなくすぐに乗車できるんですが、せっかくなので周辺を散策してからロープウェイに乗りたいと思います。
乗換案内がびっしりですが、先程乗ってきたF系統の他、小田原駅からのT系統、新宿・羽田・横浜からの高速バス、そして箱根ロープウェイと様々な乗り物が利用可能となっています。
こちらがその箱根ロープウェイです。
搬器(車両)を吊り下げるケーブルが2本あるのが特徴でして、車体幅よりも広い間隔で張られた2本のケーブルを使うことで横風にも強い「フニテル」という形式だそうです。開業当初は通常の1本のケーブルのロープウェイだったそうですが、この「フニテル」に切り替えてから風による運休基準を風速20mから30mに引き上げることができたそうです。
駅構内の売店でも綾波レイのポスターがありました。
そういえば、第3新東京市は仙石原という設定になっていますが、軌道系の乗り物ではこのあたりが最寄りになるわけですよね。
何か表彰式でもあるのかと思ってしまいますが、記念撮影用のようです。
これまた記念撮影用の顔出しパネル
金太郎と熊になっているのは、静岡県の小山町が金太郎のモデルとなった人物の出生地ではないかと言われているためですかね。
小山町は箱根の山を御殿場側に下りていった方にあるので、桃源台で使うのは強引な気もしますが、最寄りの駿河小山駅がある御殿場線を走るわけではないEH500形電気機関車に「金太郎」の愛称があったりするくらいですから細かいことは気にしたら負けですね、多分w
それにしても、大涌谷から先が運休中のためか人が少ないですね。
大涌谷が目当てではない人はT系統などで迂回しているんでしょうか。
ロープウェイといえども鉄道事業に含まれますから駅名標もしっかりありました。
折り返し地点はこんな感じ
以前に乗ったアルペンルートの立山ロープウェイは交走式なのでこういった折り返し設備はありませんでしたが、これはロープウェイは趣味の対象としていない私でも興味を惹かれました。
箱根ロープウェイは桃源台~早雲山間の路線ですが、大涌谷を境に運行系統が独立しており、同じ路線扱いながら乗り換えが必須となっているという変わった路線となっています。現在運休しているのは大涌谷~早雲山の区間であり、桃源台~大涌谷間は現在でもロープウェイで移動が可能です。
この区間の面白いところは途中駅があるということですね。
姥子という駅なんですが、それができるのも自動循環式という方式を採用しているからに他なりません。
強羅~早雲山間のケーブルカーのように全く同じ間隔で駅を設置すれば交走式でも可能なんでしょうが、それをやっているところがあるのかどうかはちょっと分かりません。
で、自動循環式というのは路線全体を1本ないし2本のケーブルを1周するように結ぶというもので、搬器側でケーブルを掴んだり離したりすることで、自在に停止・発進ができるという方式です。
あと、2017年現在で通年営業のものとしては日本最長の営業距離のロープウェイであり、4005mの路線長があります。また、2009年7月9日付で世界一利用者数の多いゴンドラ・リフトとしてギネス記録に認定されているようです。
大涌谷駅
ロープウェイに乗って大涌谷までやってきました。
途中駅ではありますが、当駅を境に運行系統が分断されており、終端装置が設置されています。
何やら仰々しい装置が設置されていましたが、どうやら火山ガス濃度を測定する装置のようでした。
数年前に箱根山の火山活動が活発化して運休したことが記憶に新しいですが、公式サイトでも、アレルギー喘息、気管支・呼吸器疾患、心臓疾患、ペースメーカーを装着している人、体調不良の人は火山ガスの影響で生命に関わるおそれがあるので乗車できないと明言されているほどで、本当に火山の中のロープウェイなんですね。
また、車内にはいざという時に口や鼻を覆えるようにウェットおしぼりや救急キットを備えていたりします。
駅を出るといきなり噴煙がもくもくと噴き上がっていました。
これはもしかして日本一火口に近い駅なんじゃないでしょうかね。
また、火山独特の臭気もあり、たしかに体調不良の人が来たら気分を悪くしそうだなと思いました。
それにしてもすごい雪の量。関東でも標高1000m超えだとこうなるんですね。
大涌谷のほぼ全景という写真になりますかね。
このあたりは火山性地すべり地形だそうで、人工的な段々になっているのは崩壊による周辺施設への被害を抑えるための事業によるものだそうです。
錆びた鉄管のようなものが放置されていましたが、火山ガスの影響で腐食してしまったんでしょうか。
また別アングルから大涌谷を眺めます。何か産業機械のような鉄塔状のものが右の方に見えますが、大涌谷では造成温泉と言って、人工的に噴出するガスと水を混合して温泉を得ているそうで、その施設に関連した設備なのかもしれません。
何やらゲートで塞がれた一角がありましたが、どうやら昔はもっと火口ギリギリまで近づけるようになっていたようですね。
ここでお腹が空いたのでお昼ご飯を食べることにしました。
大涌谷名物の黒たまごにあやかったのか、黒ラーメンなるものを注文。
スープは豚骨でごく普通の色ですが、麺が黒いことが特色だそうです。
味は普通に美味しいとんこつラーメンでしたが、せっかく卵を入れるなら黒たまごを入れてくれればいいのにw
腹ごしらえも済んだら、代行バス乗り場へ移動します。なんでも周辺道路の渋滞の影響で運行が不安定となっていて、いつバスが来るかわからないような状態だそうなので、早めに並んでおくに越したことはありません。
なお、代行バスとは別に伊豆箱根バスの路線バスも乗り入れています。
ロープウェイだと長過ぎて入らなかったのはわかりますが、ロープって・・・w
このバスは満員のようで次のバスへ案内されました。
箱根ロープウェイ代行バス
箱根ロープウェイの運休区間は代行バスで通過していきたいと思います。
そういえば、私も様々な鉄道代行バスに乗ってきましたが、ロープウェイの代行バスは初めてですね。
しばらくゆくとロープウェイと交差する地点に差し掛かりました。
それにしても対向車線はものすごい渋滞で、代行バスも伊豆箱根バスの路線バスも運行が麻痺状態のようでした。
別に代行バス用ということではないでしょうが、降車用バス停も用意されていました。
ここからの路線バスは伊豆箱根バスがメインであり、看板も伊豆箱根バスのカラーですね。
駅構内に入るとびっくり仰天、凄まじい数の人たちが長い長い行列を作っていました。みんなロープウェイ代行バスを待つ人達のようです。
先程の渋滞で早雲山→大涌谷間の移動には1時間以上かかる状況であり、その影響でバスの到着自体も疎らとなっていて、乗車するだけでもかなりの待ち時間があるようです。これは大涌谷観光をしない人はT系統で一気に桃源台に抜けてしまうか、私がやったように先に箱根町や元箱根港に出て、海賊船やF系統で桃源台へ行き早雲山、強羅へ抜ける逆ルートを使ったほうがよさそうですね。
この後はケーブルカーで強羅に下りますが、昨日も乗ってレポートしていますので記事では省略しますw
強羅からは登山電車を行ったり来たり
具体的な行程があったのはここまででして、ここからは完全に行き当たりばったりな行動です。
まずはモハ1形で箱根湯本へ下ります。一番乗りたかった吊り掛け車ではなくて平行カルダン車だったのが残念ですが、これはこれで古いレアな車両に違いありませんからね。
箱根湯本に到着しましたが、いつものホームではなく臨時ホームの方に到着でした。
といった所で駅員さんから向こうへ渡る通路のゲートを閉めるので出て下さいと促されたので撤収します。
1000形もいなくなったので改めてモハ1形を撮ったらしばらく待機します。
実は4番線って入生田への車庫に繋がっている線路であり、そちらに入ったということはこのまま入庫するのではないかという仮説を立てて小田原方でしばらく待機したりもしたんですが、結局回送はなく・・・
この旅行では箱根登山鉄道のダイヤグラムを自作して携帯に入れて持ち歩いていたので、回送列車が走りそうな空白時間帯は把握できていたのですが、2回ほどその空白のタイミングを待っても動きませんでした。
何気なく道路に目をやると箱根登山バスが渋滞にはまっていました。これは小田原駅へ行かずに箱根湯本駅で終わる系統があるのも納得ですね。
さて、せっかく時間があるので今のうちに帰りのロマンスカーの特急券を確保しておこうということで一旦改札を出ましたが、窓口は大混雑でした。
新宿駅では券売機で予約済み特急券の引き取りが可能だったのでここでもできると思ったら、窓口でしか受け付けていないようで結局20分ほど待ちましたね。
クレジットカード決済ならばチケットレスサービスで窓口へ並ばずとも特急券を買えるようですが、事前引き換えは時期や時間帯によってかなり並ぶことがあるようなので注意が必要です。(特に乗車時間ギリギリだと15分前を過ぎてしまい予約が無効になることがあります)
そんなわけで大した収穫もないまま強羅へ折り返しました。今度はモハ1形でも吊り掛け車に当たったのでバッチリ収録しました。その後、1往復してカルダン車の山を登る音も録ったら箱根湯本に戻ってきて箱根登山鉄道とはお別れです。
いよいよ帰路
1泊2日という今までの旅からすれば特別長いわけではない日程でしたが、それだけ満喫できたということなのか長かったように感じましたね。
いよいよロマンスカーで帰路につくこととなります。
そして、車内です。19時過ぎと観光客が帰路に使うには遅い時間帯だったこともあってかガラガラでしたが、小さい子供を連れた家族連れが同じ車両に乗り合わせてしまい・・・(お察し下さい
ロマンスカーは全車指定席なんですが、指定席というのはこういうことがあるから私は好きではないんですよね。乗り合わせる人も指定できるならいいですがw
暗くて車窓も何もないので、新宿まではただ乗車して過ごしました。
新宿到着後、折り返し「ホームウェイ」として運行されるようでした。
ちなみに、藤沢行き
元々ロマンスカーは箱根観光のための列車でしたが、こういうホームライナー的列車も増えているようですね。
というわけで、旅は終わりです。次回は短編レポートになるかと思いますが、もうしばらくお待ち下さい。
あわせて読みたい関連記事
- 箱根を満喫する旅(1日目)
- 北海道乗りつぶし旅2017(1日目)
- 【第23回】SimuTrans OTRPで関東+αを再現
- 北海道乗りつぶし旅2017(2日目)
- 【第7回】SimuTrans OTRPで関東+αを再現