255系「新宿さざなみ」に乗る!

今回は新宿と館山を結ぶ「新宿さざなみ」に乗車してきました。
実は乗るのはこれで2回目ですが、今回はゴールデンウィークに合わせて255系が充当されるとの情報をキャッチし、前回はE257系だったこともあり、改めて乗りに行くことにしたのでした。

本日の行程

それでは行程の説明ですが、行程といっても「新宿さざなみ」に1往復乗るのがメインですからそれほど複雑なものではありません。
ただ、それだけで帰ってくるのは流石にもったいないということで、館山から路線バスで安房白浜へ向かい、付近にある野島崎を訪れることとし、プチ観光も楽しむことにしました。
どうせなら1泊してゆっくり・・・と行きたいところですが、連休中は宿泊費も高騰しますので、日帰りにしました。
というわけで行程の説明はあっさり終了し、本編に入っていきます。

「新宿さざなみ」で館山へ

いよいよ本編スタートですが、まずは主題となる「新宿さざなみ」について解説を入れておきましょう。
「新宿さざなみ」は新宿駅と館山駅を結ぶ特急列車で、土日祝日を中心に設定される臨時列車となっています。
元々内房線特急としては東京駅発着の「さざなみ」がメインで、土日に「新宿さざなみ」が追加で運転されるという形でしたが、東京湾アクアライン経由の高速バスに太刀打ちできずに「さざなみ」としては館山までの運行はなくなり、東京~君津間のみが朝夕のホームライナー的な存在として残るのみとなり、本来の役割を果たしているのは「新宿さざなみ」のみとなっています。
外房線では「新宿わかしお」と並んで、東京駅発着の「わかしお」も引き続き運行されているのとは対称的です。

特徴的なのはその運行経路であり、新宿~錦糸町間では中央快速線・総武緩行線を経由するのですが、同じ区間を経由する「成田エクスプレス」が山手貨物線・横須賀線・総武快速線を経由するのに対して直線的なルートであり、「成田エクスプレス」もこっちを使ってもよさそうなものですよね。
なぜ「成田エクスプレス」がこのルートを使わないかというと、中央線経由だと渋谷や品川を通れないのに加えて、列車密度が高い線区である上に追い越し設備もない区間なので、特に平日は特急を走らせるのが難しいというのがあるんでしょうね。
この他にこの区間を通る特急としては、1日に1往復だけ設定される千葉駅発着の「あずさ」があります。
また、東京駅発着の「わかしお」「さざなみ」は京葉線経由なのに対して、「新宿わかしお」「新宿さざなみ」は総武快速線を経由するため、船橋や千葉にも停車します。

普段はE257系が使われるのですが、繁忙期には輸送力の大きい255系が使われることがあり、2024年3月ダイヤ改正で定期運用がなくなった255系でしたが、2024年のゴールデンウィークでも「新宿さざなみ」としての運用があったのです。
これがいつまで続くかは未知数ですが、「新宿さざなみ」では255系に乗ったことがなかったので今回乗りに行ったわけです。


まずは発車標からです。
中央快速線と同じ7番乗り場から発車です。

ホームへ行くとまだ入線していなかったので・・・


↑入線シーンをどうぞ!
連休中であることに加えて、いまや貴重な255系とあって撮影している人も多かったですね。


もちろん写真で撮ります。


行先表示


ローマ字Ver.


反対側です。


駅名標と絡めたり


「新宿さざなみ」の乗車位置案内ですが、これはE257系のときのものですね。


逆光で読みづらいですが、255系のものとE257系のものを並べてみました。


ちょうど入ってきたE353系を撮ったら乗り込むことにします。
流石は連休中ということで、ほぼ満席の大盛況となっていました。
今は「新宿さざなみ」も全車指定席となっていますから自由席はありませんが、もし自由席があったら座れない人がデッキに溢れていたことでしょう。


↑もちろん車窓を撮りましたのでどうぞ
早めに予約したおかげで窓際を確保することが出来たのでした。

そして発車時刻となりまして新宿駅を出発していきます。
ここで気付いたのは、自動放送がなかったことです。
「新宿さざなみ」は臨時列車とはいえほぼ毎週運行されるほど運行頻度が高い列車ということもあり、以前に乗車したE257系充当の列車では自動放送があったのですが、今回は車掌さんによる肉声放送のみでした。
255系は以前に「新宿わかしお」や「しおさい」として乗ったときには自動放送があったと記憶していますが、今回はありませんでしたね。
「新宿さざなみ」に255系が入るのは繁忙期のみと機会が限られていることもあって、「新宿さざなみ」用の音源を搭載していないとかでしょうか?
それか、車掌さんが肉声放送好きで、あえて流さなかった可能性もありますがw

列車は新宿の大都会を見ながら動き出し、まずは中央快速線の線路を走ります。


御茶ノ水より中央・総武緩行線の線路に入っていきます。
普段は各駅停車ばっかりの区間ですが、特急で通れるのは貴重ですね。


列車はオタクの街として知られる秋葉原に差し掛かります。
もうすぐ秋葉原駅ですが、ここは通過です。
2024年3月ダイヤ改正までは秋葉原にも停車していましたが、同改正より通過となりました。
秋葉原は上野や東京・品川などから乗車するのにも便利な駅ですし、停車でも良さそうに思いますが、どうして通過になってしまったんでしょうね。


隅田川を渡ります。
首都高も見えますね。

両国の先で総武快速線に入りまして、錦糸町に滑り込みます。
ここから乗車する人もそこそこいて、ますます車内は混み合っていきました。
総武快速線に入ると特急らしい走りとなり船橋・千葉と行きます。
以前は津田沼にも停まっていましたが、秋葉原駅同様に停まらなくなりました。
津田沼については新京成線との乗換駅ではありますが、駅同士が離れていて乗り換えが便利とは言えませんし、新京成線は京成千葉線と直通運転をしていて、京成千葉まで行けば、千葉駅からも「新宿さざなみ」に乗れることを考えれば妥当といったところでしょうか。

県庁所在地の千葉駅に差し掛かりますが、案外乗ってくる人は少ないようです。
ここからだと普通列車でもわずかながら館山方面への直通がありますし、全車指定席となったことでそもそも指定席券を確保できずに利用を断念した人もいそうです。

千葉からは外房線に入りますが、蘇我駅までのわずかな区間だけ走ったらすぐに内房線に入ります。
蘇我ではそこそこ降りる人がいましたが、外房線の上総一ノ宮や勝浦方面へ向かう人達なんですかね。
ちなみに、新宿発で外房線へ向かう特急として「新宿わかしお」がありますが、「新宿さざなみ1号」よりも早い時間に出発するので、それでは間に合わない人が蘇我駅で乗り換えるルートを選んでいるんでしょうか。

内房線に入ると五井・木更津・君津と停車していきますが、このあたりまで来ると降りる人も増えてきます。
五井は小湊鐵道との乗換駅ですし、木更津ならアウトレット、君津ならマザー牧場へのバスもあるということで、駅につく度に降りる人がいる感じでした。


巌根付近で東京湾アクアラインと交差します。
この道路のおかげで房総半島と東京がより近くなりましたが、その代わりに内房線特急は高速バスやマイカーに蹂躙され、今や「新宿さざなみ」以外は館山まで行かなくなってしまいました。
でも、連休の時はアクアラインも凄まじい渋滞となるでしょうし、こういうときはやっぱり鉄道が強いですよね。

君津を出ると東京方面からの列車で直通してくるのは「新宿さざなみ」などの臨時列車のみとなり、ローカル線っぽい雰囲気が色濃くなります。
線路もここまでは複線でしたが、ここから先は単線となります。


いよいよ車窓に東京湾が見えてきました。


漁港の風景も


遠目に富士山も見えました!


国道と海の景色なんかも見つつ・・・

そして、列車は浜金谷駅に滑り込みます。
ここで降りる人も多く、皆さん鋸山ロープウェーに乗り換えるんでしょうが、ここからは東京湾フェリーで久里浜へ抜けることも出来ますね。
今はアクアラインがあるので、所要時間的なメリットは薄いかもしれませんが、三浦半島から房総半島へ抜けられるこのルートは裏道的な感じで活用できそうですよね。
ただ、このときは船の整備の関係で減便ダイヤとなっており、特に自動車を載せて利用する人はかなりの待ち時間が見込まれるというアナウンスが出ていました。

そのさきは保田・岩井・富浦と停まりますが、これらの駅はあまり降りる人はおらず、あとは大半の利用者が館山までの利用のようでした。


館山に到着!


縦型駅名標とも絡めて


列車単体で


反対側から

あとはここで引き上げまで待機です。


↑引き上げシーンをどうぞ!
ミュージックホーンも鳴らしてくれました!

あとはバスに乗り換えですが、その前に駅を軽く見ていきましょう。
以前にも訪れている駅ですが、ちゃんと改札を出るのは久しぶりなので、変化がないかも含めて改めて見ていきましょう。


前回のダイヤ改正より「新宿さざなみ」が全車指定になったことを知らせるポスター


改札口です。
まあ、見た感じ変化はなさそうですがw


特急の案内もありました。
車種まで案内しているのは鉄道ファン目線に立っていますねw


駅前に出てきました。
まずは西口です。
ヤシの木みたいな木もあって、南国リゾート感があります。


駅舎もおしゃれですね。


駅名の看板までおしゃれです。


駅からも海が見えました!


続いて東口です。
路線バスはこちら側に集まっており、こちらの方が賑やかな雰囲気です。


こちらはJRバスの乗り場です。
メインの南房州本線が発車した直後だったので誰もいませんでしたが、南房州本線を待つ人がすごい行列ができていました。


近くにはこんな場所がありました。


記念碑をアップにしていました。
実は関東地区での省営バスはここが元祖なんだとか。
省営バスの流れを汲むのがJRバス関東ということになりますが、館山が最初だったんですね。


そこへJRバス関東の高速バスがやってきました。
今や館山は高速バスの天下になっていますからね。


こちらは日東交通です。

ここからは安房白浜へバス移動ですが、実は館山駅から安房白浜へ行く路線バスは3つありまして、最もメジャーなのはJRバス関東が運行する「南房州本線」であり、多くの観光客はそちらを待っているようでした。
他の2つは日東交通が運行するもので、「豊房線」と呼ばれる県道86号経由のものと、「千倉・白浜線」と呼ばれる千倉駅経由のものがあります。
最も所要時間が短いのは豊房線ですが、本数が少ないのと、山越えルートゆえに沿線人口が少ないようで、マイナー路線となっています。
千倉・白浜線については、元々千倉駅を境に別々の路線だったのを統合された経緯を持つ路線で、安房白浜への利用ではかなり遠回りになり、所要時間も長くかかる上に運賃も高いと、安房白浜が目的地ならばあえてこの路線を選ぶメリットは薄いと思われます。

で、今回はどれを選ぶかなんですが、南房州本線は観光客で混み合っていそうですし、豊房線はちょうどいい時間に無かったので、遠回りを承知で千倉・白浜線に乗ることにしました。


駅前にバスの待合室がありますが、こちらはJRバス関東がメインで、日東交通の路線はやってきません。


内部にはアニメのキャラクターがお出迎え!


私が乗るのは日東交通なので日東交通の乗り場にやってきました。
駅から少し歩いたところにある、日東交通の営業所敷地内に乗り場があります。


こちらが日東交通の待合室です。


行先の案内がありました。
系統番号とかはなくて路線名で案内しているのは地方のバスっぽいですね。


内部には路線図がありました。
安房白浜への路線のほかには、市内線や鴨川方面、その他ローカル系統がいくつかあるようですね。


運賃表がありました。
注目してほしいのは、豊房線と白浜・千倉・館山線でして、どちらも安房白浜へ行く路線ですが、豊房線だと600円で行けるのが、白浜・千倉・館山線だと930円もするため、同じ区間を移動するのに1.5倍以上の運賃差があることになります。


乗り場は外にあります。
吹き曝しではありますが、屋根がついているので雨でも安心して待てますね。


こちらは鴨川方面のバスの乗り場です。
館山から鴨川まではJR内房線でも移動できますが、ほぼ並行して路線バスも出ています。


営業所ということでバスがたくさんですね。

それではここで千倉・白浜線のバスを待つことにします。

バスで野島崎へ

ここからは乗り鉄を離れてプチ観光パートとなります。
日東交通の千倉・白浜線で安房白浜へ向かい、そこから徒歩で野島崎へ行くことにします。


そこへバスがやってきました。
都市部でも見かける新しいタイプですが、館山でも活躍していたんですね。
ただ、これは安房白浜行きではないようです。


奥に停まっていたこちらのバスが安房白浜行きのようです。
最近見かけることが少ない貴重な車種ですね。


降車ボタンもレトロですね。


エアコンの吹出口

乗客は5~6名ということで、観光客がほとんど利用しないこともあって、大半が地元の方のようです。
マニア席があるタイプのバスですが、運転士さんの私物なのか荷物が置かれていて座れなかったので大人しく後ろの方の席で過ごしました。

最初は普通の市街地でしたが、徐々にのどかな景色となっていきました。
途中バス停からの乗車もちらほらあって、地元の足として使われている様子が伺えました。

ちなみに、この路線ですが、前述の通り千倉駅を境に別々の路線だったのを統合した経緯があります。
館山~千倉間は元から日東交通の路線だったようですが、千倉~安房白浜間は省営バスの流れを汲み、2005年まではJRバス関東が運行していたものを日東交通に移管し一時は鴨川市の亀田病院まで行く急行便も設定されていたようですが、それは廃止になり、2019年に千倉線と統合の上で、館山~千倉~安房白浜の路線となりました。


JR内房線と交差する地点もありました。

千倉から先は鉄道沿いを離れて南下していきます。


海が見えたら国道410号に入ります。
ここから先はおおむね海沿いに走りますが、案外車窓から海を望む場面は少なかったです。


安房白浜へ到着です!
言わずもがなですが、全区間乗り通したのは私だけでした。


ここもなかなか立派な待合室が用意されていました。

ところで、「安房白浜」となっているのが気になった方もいると思います。
もしかして過去には鉄道が通っていて、駅だった場所を転用したバスターミナルなのかなとも思われますが、ここに関しては鉄道が乗り入れていたことはありません。
では、なぜ”駅”なのかというと、国鉄バスでは路線バスのことを自動車線と称し、そのうち主要な停留所については自動車駅と称することがありました。
かつては鉄道と並んで国鉄のネットワークを形成していたこともあって、鉄道と通しで乗車券を発売していたりもしていたようです。

当駅についてもかつての所在地の白浜町にちなんだ命名ですが、和歌山県に白浜駅が既にあったため、それとの区別のために旧国名を冠して安房白浜駅となりました。

かつては営業所としての機能もあって、窓口も設置されていたようですが、今では路線の縮小の影響もあり、待合室があるのみとなっているようです。


内部です。
2017年に改築されているとのことで、綺麗な雰囲気ですが、全然人がいなくて寂しい雰囲気でした。
ゴールデンウィーク中でしたから観光客が多少はいるかと思いましたが、途中のバス停で降りてしまって、ここまでは来ないのかもしれません。


かつて窓口があったであろう場所も閉鎖されていました。


乗り場は外ですが、ちゃんと屋根がありますね。


意外なことに高速バスも乗り入れており、千葉市へ向かう「南総里見号」が乗り入れています。


本数は1日4~5本と少ないですが、房総半島の最果てに位置するこの場所からでも、県庁所在地へダイレクトアクセスできるというのはすごいですよね。


待機中のJRバス関東のバスです。
ここのメインはJRバス関東ですからね。

ところで、前面に何か着いているのが気になりましたが、どうやらサイクルラックのようです。
館山駅へも「B.B.BASE」が乗り入れていることも関係しているのかもしれません。

それでは徒歩で野島崎へ向かいます。
最寄りのバス停は別にありますが、また乗り換えるのも面倒ですし、時間的にも次のバスを待つより、歩いていったほうが早そうなので歩くことにしました。


少し歩くと青木というバス停が出てきました。


表面は日東交通、裏面はJRバス関東のデザインになっていました。
実は安房白浜から長尾橋というところまでは、日東交通の豊房線とJRバス関東の南房州本線は重複して走っており、この区間は2社のバスが走っていることになります。
豊房線も元々はJRバス関東の路線だったので、路線の移管に伴って重複区間になったわけですね。


海沿いの国道へ出るとこんな看板が出てきました。


駐車場を過ぎるといよいよ野島崎の入口が見えてきます。
が・・・そろそろお昼時ということで、右手に見えるお店でお昼ご飯です。


頂いたのは「なめろう」と「アジフライ」の定食です。
海辺の街らしく新鮮な海の幸に舌鼓を打ったら、いよいよ野島崎へ行きます。


まずはこちらの厳島神社に参拝することにしました。


こちらが厳島神社の社殿です。
社殿の奥に灯台が見えていますね。
参拝を終えたら、続いて灯台にも行ってみることにします。

灯台への入場は300円が必要ですが、観光スポットの入場料と考えればかなりお手頃ですよね。


灯台の麓からも海が見えました。


チケットを買ったら、まずは併設されている資料館「きらりん館」に入りました。
小規模ながら展示内容は決して少なくはなく、見ごたえがあるものでした。


灯台の命とも言える巨大なレンズ


この巨大なラッパのようなものは「霧信号所」というもので、「霧笛」と呼ばれることもあるんだとか。
灯台は光によって船舶に岬などの位置を知らせるものですが、濃霧などで光が十分に届かない場合には、光の代わりに音で船舶に位置を知らせていたそうです。
霧信号所ごとに鳴らし方のパターンが違うために、どこの信号所からの霧笛かを区別できるようになっているんだとか。
ただし、現在ではGPSなどの電波を使った測位システムが発達したことで役割を終えており、国内では霧信号所は既に稼働していないとのことです。


↑音を鳴らすことが出来たのでその様子は動画でどうぞ


船の模型もありました。


風力発電機のようです。


灯台の模型の展示もあるようです。


まずは初代のものです。
木材を組み合わせた構造をしていたんですね。


続いて2代目です。
ごく普通の灯台という姿ですね。


こちらが3代目となる現在の野島埼灯台です。
2代目とよく似た見た目ですが、細かく見ると違いがありますね。

それでは資料館はこれくらいで、そろそろ本物の灯台を見に行くとしましょう。


これが実物の野島埼灯台です。
大きすぎて真下からでは全体像を収めることが出来ませんでしたw


中に入るとこんな感じです。
螺旋階段が最上部まで続く構造で、足腰が弱い方は登るのがきついかもしれません。


この銘板は達筆すぎて読めない字もありますが、明治と読める気がするので初代灯台のときのものでしょうか?


外国語の銘板もありました。
そもそもここに灯台が出来たきっかけは、江戸末期の開国に際してアメリカ、イギリス、フランス、オランダの4カ国と結んだ「江戸条約」でして、この条約によって野島埼灯台を初めとして8箇所の灯台が建設されたとのことです。


こちらの銘板も右から左に読む書き方ですし、明治とありますから、2代目灯台の頃でしょうか?


あとは緩やかな螺旋階段を登るだけかと思ったら、最後の最後でハシゴみたいな階段が出てきましたw
すれ違いも不可能な幅なので、降りる人と行き合った場合は譲り合わないといけません。


最上部までたどり着くとこんな巨大な装置が出てきました。


そして、お待ちかねの頂上からの見晴らしです。
登るのはちょっとしんどいですが、展望台としての価値も十分にありますね。


反対側を向いて


海側を向いて
あの岩場の突端が離島を除いた関東地方最南端の土地ということになりますね。


沖合を航行する貨物船を撮ってみました。
野島埼は東京湾の玄関口にあたることもあって、船の交通量も多いようで、頻繁に船の姿を見ることが出来ました。

それでは灯台を降りて周辺を散策してから安房白浜駅へ戻りたいと思います。


ここからなら全体に近い姿を拝むことが出来ました。


見開いた本のようなオブジェがありました。


天皇皇后両陛下も訪れていたんですね。


こんな場所がありましたが・・・


伝説の岩屋という洞穴になるようです。


内部には大きなタコの像が安置されています。
これに向けて硬貨を投げるのが習わしらしく、多くの硬貨が積み重なっていました。


野島崎は房総半島の最南端であり、関東地方という意味でも離島を除いて最南端となるのは前述の通りです。


岩場を見つつ散策します。
幸いにして天気にも恵まれて、いい雰囲気です。


ここからも灯台がよく見えました。


岩場までも入れるようなので行ってみました。
足元が悪いので慎重に足を進めました。
海にドボンなんてことになったら旅が台無しですし、電子機器を大量に携行している私としては機器故障&データ消失という意味でも絶対に避けたいことです。


この窪みは自然にできたのか、人為的なものなのか気になりますね。


岩場から灯台を振り返って


砕け散る波なんかを撮ったらそろそろ安房白浜駅へ戻り、バスで館山駅へ帰ろうと思います。


看板でもちゃんと「安房白浜駅」と案内されていました。
ところで、灯台から最寄りのバス停は「野島崎灯台口」というバス停なんですが、そちらはスルーなんですねw


白浜音頭発祥の地だそうです。


安房白浜駅に戻ってきました。

ここから乗るバスですが、南房州本線はちょうど出たばかりで、次に出るバスは豊房線のようなので、それに乗っていきます。


↑今回はマニア席を取れたので前面展望をどうぞ!

長尾橋までは房総フラワーラインという道路を進みますが、長尾橋脇交差点を右折して県道86号に入っていきます。
この県道86号は安房白浜と館山を結ぶ最短経路であり、国道410号をなぞる南房州本線に比べても所要時間が短いです。
豊房線が30分で結ぶのに対して、南房州本線は40分かかるので、10分の時短効果ですね。
ただし、南房州本線はおおむね1時間に1本程度はあるのに対して、豊房線は1日5本しかないので、ちょうど豊房線のバスが来た場合以外は南房州本線も合わせて利用するといいでしょう。
ちなみに、この豊房線も元々はJRバス関東の路線で、日東交通に移管された経緯があります。

時々トンネルがあったりと、ちょっとした峠越えの趣もある路線でしたが、沿線に大きな集落や観光スポットもないためか、利用者は数えるほどでした。
これは本数が少ないのも納得ですね。


ここからは車窓をダイジェストでご紹介していきます。
最初はよくある田舎の集落の中を進む風景でした。


この先の長尾橋脇交差点から県道86号です。
南房州本線は直進するので、ここでお別れとなります。


県道86号に入りました。
マイナーな道というイメージだったので、いきなり狭い道が出てくるかと思いきや、案外普通でしたね。


と思ったら狭い箇所も出てきました。
この幅だと対向車が乗用車でも、バスにとっては気を使う道幅だと思います。


ヘアピンカーブというほどではないですが、ややきついカーブもありました。


トンネルがありました。
路線バスでトンネルを通過するとなんかテンションが上がるのは私だけでしょうか?w


県道標識を見つつ緑の中を進みます。


地形が開けてくると国道410号のバイパスと交差します。


ここまで来ると住宅地が広がっていきます。


内房線の踏切が見えてきました!


館山の市街地を進みます。


館山駅に到着!


安房白浜では撮りそびれたバスの写真を撮ってから撤収です。
幕を出したままにしてくれていて助かりました。


駅前にあった喫茶店でピーナツソフトを頂いて小休止しました。

あとは帰りの「新宿さざなみ」を待つのですが、1時間以上時間があります。
その間は館山駅周辺で時間をつぶしました。
一応連休中なので、下手に動いて時間までに戻ってこられなくなると困りますしね。

「新宿さざなみ」で帰路に就く

というわけで帰路編です。
まずは撮りバスなどしつつ待ちました。


日東交通の高速バス


マイクロバスが来ましたが、こちらは市街地循環バスのようです。

あとは何かないかと思っていると、私が乗る「新宿さざなみ」の1本前の「新宿さざなみ2号」がそろそろ発車するようなので、駅付近の踏切でそれを撮ることにしました。


↑というわけで、「新宿さざなみ」の通過シーンです。
E257系なのでそれほどレアではないですが、255系の方は乗車するわけなので、ここで撮ることは出来ませんからね。


後追いの写真です。


留置線には私が乗る255系が待機中でした。

といったところで、そろそろやることも無くなってきたのですが、255系の入線を撮るならば、何時に入線するかわからない以上、早めに構内にいてスタンバイしておいたほうがいいと、まだだいぶありますが入場して待つことにしました。


上下の普通列車が並びました。


乗車位置案内ですが、9両と書いてあるのは255系なので、記録として撮っておきました。


↑それでは入線シーンです。
実は入線するホームを勘違いしていて、ギリギリになって慌てて移動したためちょっと中途半端な録画開始となってしまいましたw


もちろん写真でも撮っていきます。


反対側から


駅名標と絡めて


コンコースへ行って発車標の表示を撮りました。


ローマ字Ver.


ホームを移動してもう1枚


やや強引ですが駅名標と絡めて


行先表示も撮っておきましょう。


ローマ字Ver.

それでは乗り込みます。
今度は往路よりも空いていて、私の隣も空席でしたのでゆったりと乗車できました。
飛び石連休を挟んだ連休後半の初日という日程でしたから、これから旅行へ行く人は多くても、帰る人は少なかったんでしょうね。


↑復路も車窓を撮りましたのでどうぞ
※5月25日公開予定なので、それ以前にご覧の方は公開までしばらくお待ち下さい。

復路は特に書くこともないので道中は端折って、記事は新宿まで飛びます。


新宿に到着しました。
引き上げを撮ろうと思うのですが、向かいの6番乗り場からはいい感じで撮れそうなので、そこへ移動して引き上げの瞬間を待とうと思います。


↑というわけで引き上げです。

これにて活動終了です。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。

次回ですが、またしても千葉方面でとある活動をしていますので、その記事でお会いしましょう。
それでは!

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つばめ501号(管理人) について

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