北海道遠征2022(6日目/キハ141系)

6泊7日で実施した北海道遠征の6日目です。
なお、1日目2日目3日目4日目5日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをおすすめします。

本日の行程

6日目の今日は予定では特急「宗谷」に乗って稚内へ1往復するという予定でしたが、前日から接近している台風の影響で「宗谷」の宗谷本線内が運休となったため予定を変更しました。
代替の行程は暇つぶしに旭川へ1往復したら札幌へ戻ってきて「北斗」で苫小牧へ、キハ141系充当の普通列車で東室蘭へ、折り返し札幌行き普通列車で札幌へ戻るという内容です。
「宗谷」の運休は残念ですが、代わりにキハ141系の札幌~苫小牧間の運用に乗れたので結果オーライですねw

夕方まで何しよう・・・

というわけで波乱の幕開けとなった6日目ですが、夕方にキハ141系に乗りに行くことは決めたもののそれまでやることがありません。
ホテルは連泊の予定だったので、最悪札幌も荒天だったらホテルの部屋に籠もっていようかとも思っていましたが、朝になってみると雨も降っておらず風も大したことなかったので、とりあえずホテルを出て札幌駅へ向かうことにします。


とりあえず「ライラック」に乗って旭川へ行くことにしました。
なぜ旭川かというと、一昨日の活動にて「自由軒」に行こうとしてまさかの営業時間変更で行けなかったことを思い出し、せっかく時間があるならばリベンジしようと思ったわけです。


「ライラック」に乗り込みます。
北海道遠征をする度に1度はお世話になっている列車なので、もはや数え切れないほど乗ってきています。


台風が接近しているなんて嘘みたいに青空が広がっていますが、宗谷本線が運休になるということは道北は荒天になるんですかね。
まあ、今回は旭川までで道北までは行かないので行程としては大丈夫ですが・・・


旭川に到着です。
隣にはキハ183系「大雪」がいました。
しかも、リバイバル塗装という!


方向幕です。


キハ183系単独でも


↑発車シーンです。


H100形がいました。
それでは「自由軒」に向かうとしましょう。


石北本線も開業90周年なんですね。


道北バスがいました。


それでは今度こそ・・・!ってあれ?w


まさかの振替休日w
だからそういう大切な情報は公式サイトに載せてくれってw
まあ、どうあがいてもここでは食べられないので違うお店を探すことにします。


「自由軒」は残念ですが、旭川といえばラーメンも有名だということで、旭川ラーメンの名店「山頭火」にお邪魔しました。
かなり行列していましたが、どうせ暇つぶしに旭川へ来たわけですからまあいいでしょう。


30分ほど待ってようやく入店できました。
久々の旭川ラーメンでしたが美味しく頂きました。
食事を済ませたら駅に戻るとします。


折り返すまでしばらくあるのでホームで軽く撮影です。
まずは富良野線のキハ150


キハ54形もいました。


特別快速「きたみ」でした。
旭川行きでは乗ったことがありますが、北見行きでは乗ったことがないんですよね。


向かいのホームから「きたみ」を撮ります。


キハ150形と無理やり並べてみましたw


↑キハ54形「きたみ」の発車シーンです。


それでは「カムイ」に乗って札幌へ戻ります。


なんとなく方向幕を撮ったら乗り込みます。
結局、わざわざラーメンを食べに往復3時間近くかけて旭川までやってきたことになりましたねw

キハ141系に乗る

それでは続いてはキハ141系に乗車するべく一旦苫小牧を目指します。


苫小牧までは「北斗」を利用します。


この東室蘭行きがキハ141系です。

ここでキハ141系について軽く解説しておきましょう。
キハ141系はJR北海道が50系客車を改造して製作した気動車で札幌市近郊での需要増に対応すると同時に、電車や気動車への置き換えで余剰になっていた客車を有効活用する目的で、50系客車の改造による気動車化という方法を採ったのが本形式です。
国鉄時代から同様の取り組みはあったものの、一般に客車は気動車よりも重く、エンジンを追加して気動車化してもパワー不足で燃費も悪い車両になることが多く失敗例ばかりでした。
しかし、本形式については客車としては軽量な50系客車をベースとしたことや、本形式登場時には国鉄時代よりも強力なエンジンが出てきて十分な性能を持つ気動車に仕上げることに成功し、キハ141系は客車改造気動車としては国内最大の車両数を誇っています。

元々は札幌近郊の需要増に対応する目的で登場したことから札沼線(学園都市線)を中心に活躍していましたが、2012年に札沼線の桑園~北海道医療大学間が電化されると気動車はお役御免となり、以後は711系の運用を置き換える形で室蘭本線の苫小牧~室蘭間に転用されることとなり、ワンマン化改造が行われました。
それから現在まで室蘭本線の苫小牧~室蘭間を中心に、朝晩の出入庫を兼ねた千歳線での運用も担うようになりました。

また、札沼線電化時に余剰となったキハ141系のうち、4両がJR東日本の観光列車「SL銀河」用に転用されることとなり、客車を改造した気動車が再び客車としての役割を持つという異例の展開となりました。
ただし、エンジンは残されたままであり、勾配区間ではエンジンを起動して機関車の補助をするという運用になっています。

そんなキハ141系ですが、JR北海道発足直後の登場ということで既に30年近くが経過し、老朽化も進んでいることから2023年春に後継となる737系電車が導入され置き換えられる予定となっており、更にJR東日本に譲渡された4両についても老朽化により「SL銀河」自体の運行が終了するとともに引退することとなり、奇しくもJR北海道で引き続き活躍する編成と同時期に引退することとなり、2023年春をもってキハ141系は消滅形式となる見込みです。
そのため今回乗りに来たわけですが、苫小牧~室蘭間についてはほぼ全ての普通列車がキハ141系なので乗りに行くのはそんなに大変ではないのですが、札幌~苫小牧間での運用は早朝の東室蘭行きと、夜間の札幌行きの1往復のみであり、乗りに行くのはなかなか大変です。

当初の計画では札幌行きの運用は断念して、札幌発東室蘭行きのみ乗車する予定でしたが、今回「宗谷」の運休で時間が余ることになったので、札幌行きの運用にも乗車できることになったわけです。


いました!
キハ143系です。
過去にも何度か室蘭本線に乗った時に乗車していますが、この形式を主目的に乗り鉄するのは初めてかもしれません。

もはやこの姿で見慣れてしまったのと、逆に50系客車を見たことがほとんどないせいもあって客車の名残はあまり感じないのですが、50系客車をバリバリ見てきた世代の方なら、これを見て50系客車を連想することも出来るんでしょうか。


車内です。
キハ40系等に準じて車端部はロングシート、中央部はクロスシートというセミクロスシートの配置になっています。


この妻面の断面を見ると客車っぽさが残っているかなと思いますね。

それではキハ141系に乗って東室蘭へ向かいます。
普段は特急で通過することの多い区間ですが、たまには普通列車もいいですね。
ちなみに、苫小牧から東室蘭方面へは今回初乗車だったので、録音という意味ではこの区間もちゃんと収穫です。
なので、「北斗」で東室蘭まで行ってしまわずに、苫小牧で降りて乗り換えたわけです。


東室蘭に到着です。
この先、室蘭支線の室蘭駅方面でもキハ141系の運用がありますが、それについては以前に乗ったことがあるので今回は乗りません。


隣の乗り場にはH100形がいました。


ちなみに、長万部行きです。
室蘭本線の東室蘭~長万部間は閑散区間であり、特急こそ1~2時間に1本程度は走っていますが、長万部まで走破する普通列車は1日5往復しかないのです。


↑発車シーンです。


↑続けてキハ141系が引き上げていきます。


折り返しまで時間があるので一旦外へ出て夕食を食べることにしました。


H5系の模型が展示されていました。

食事の方は特に名物とかでもないので割愛して、食事を済ませた私は再び駅に戻ってきました。


この20時22分発の札幌行きがお目当てのキハ141系による列車です。
そもそも東室蘭から札幌行きの普通列車自体がこの1本だけですし、千歳線内で特急以外での気動車の運用もレアです。
この運用は札幌の車両基地へ回送するついでに設定されているもので、東室蘭~札幌間を2時間48分かけて走ります。


まだ発車まで時間があるのでしばらくホームで撮影です。


ちょうど「北斗」が来るようなので撮影してから乗車します。
しかも上下がほぼ同時に来るみたいです。


↑まずは函館行きのキハ261系「北斗」の入線です。


写真でも撮りました。
何気にキハ141系と並べてみたり


↑対向の「北斗」はキハ281系でした。


キハ281系も撮ったらそろそろ乗り場へ向かいます。


キハ150形もいました。


ですが、乗車するのはもちろんキハ141系の方です。


並べてみると結構似ていますねw


1日1本だけの札幌幕を撮ったら乗り込みます。

時間帯的にまだ地元の方も若干乗っていますが、登別あたりまでで大体降りていき、気づけば車内はほぼ貸切状態でした。
元々回送ついでの運用なので需要はそれほどないのかもしれません。

苫小牧では少々停車時間があってからそのまま千歳線に入っていきます。
厳密に言えば1つ先の沼ノ端から千歳線に入りますが、苫小牧~沼ノ端間はほとんどの人が千歳線の一部と認識しているでしょうし、何なら室蘭本線であることを知らない人すらいそうですw

苫小牧からはそこそこ乗ってきて車内は少し賑わいが戻ってきました。
また、ここからは車掌さんが乗務してきてツーマン運行となりました。
1日1往復しか無い千歳線区間はワンマン運転用の放送音源が用意されていないのか、あるいは夜間とは言え千歳線区間は利用者が多いのでワンマンという訳にはいかないということなのか分かりませんが、キハ141系でツーマンというのは札沼線時代を彷彿とさせますね。
尤も、私が初めて北海道で乗り鉄をした頃には既に札沼線の北海道医療大学までは電化されていたので、札沼線でのキハ141系の勇姿は見たことがないんですけどねw

植苗は通過して南千歳に到着すると、このあたりから本格的な札幌都市圏に入りまして、乗り降りが激しくなってきます。
やっぱり都市圏になると夜遅くても普通に利用者がいますね。


↑千歳駅では待避があったのですが、通過していったのはなんと「エアポート」でした。
「エアポート」って基本的には千歳駅に停車するのですが、1日2往復だけ設定されている特別快速については千歳駅を通過します。
この特別快速「エアポート」も以前の活動で乗車しているのでよろしければご覧ください。

普段は「エアポート」や特急であっという間に過ぎ去る南千歳から札幌までの区間も各駅停車だと意外と長く感じましたが、キハ141系乗車の機会も明日が最後となるかと思えば、長く感じるのは悪いことではないでしょう。


そして、終着札幌に到着です。
最後に引き上げシーンを取ったら撤収しようと思います。


↑引き上げシーンです。
1日1本だけということで他にも撮影している方がいました。
札沼線で走っていた頃は札幌駅でキハ141系を見るのは当たり前の光景だったでしょうが、今やすっかりレアですね。

翌日もまたキハ141系に乗るのであまり感傷に浸ったりはないですが、翌日は朝早い出発になるため一刻も早くホテルに入って寝たい気分でしたw
というわけで、6日目は以上となり、7日目は追ってレポートしたいと思いますので、公開までしばらくお待ち下さい。

つづく

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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