4泊5日で実施した四国・九州遠征の5日目(最終日)です。
なお、1日目・2日目・3日目・4日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをおすすめします。
本日の行程
松山・小倉フェリーで小倉港に到着後、西鉄高速バス「なかたに号」で西鉄天神高速バスターミナルへ、更に福岡市営地下鉄空港線で博多駅へ移動したら、そこから特急「にちりんシーガイア」で宮崎空港まで一気に移動します。
宮崎空港からは一度宮崎まで引き返し、特別運行された鹿児島中央行き「海幸山幸」で鹿児島中央へ向かったら、空港リムジンバスで鹿児島空港へ行き、空路で帰路に就きます。
最後に乗る「海幸山幸」の指定券を入手できたことが四国遠征からそのまま九州へ向かうことになった理由であり、宮崎まで向かう交通手段を検討する中で国内最長の在来線昼行特急列車として知られる「にちりんシーガイア」に乗ることにしたのでした。
ご覧のように最終日は移動ばかりで1つの場所でゆっくり過ごすということがほとんどありませんw
九州上陸!
昨晩松山から乗船した松山・小倉フェリーの船中で一晩明かして早朝5時に小倉港に着岸です。
松山から小倉なら3~4時間位で着くのかなと思っていたんですが、実際には7時間5分の航海になりました。
早朝5時の小倉港に上陸!
ちなみに、朝7時までは船内で休憩することが出来るらしく、5時に着いても早すぎるという方は船内で待つことも出来ます。
煙突(?)の部分は船のシンボル的存在なのか照らされていました。
乗り場のすぐそばに西鉄のバス停があります。
ここから天神行きの高速バスが出ています。
バス停名は「小倉港・松山行きフェリーのりば」という長いものですが、ここから出ているのは松山行きだけなので分かりやすくしたんでしょうね。
ちなみに、北九州発着のフェリーはいくつかありますが、松山行き以外は新門司港の方を使っているようです。
あと、行先が「天神BC」になっていますが、昔は「西鉄天神バスセンター」だったものが今は「西鉄天神高速バスターミナル」と改名されているので、古い表記が残っていることになりますね。
路線図です。
系統としては「なかたに号」というバスで、通常は砂津と西鉄天神高速バスターミナルを結ぶ高速バスですが、早朝の天神行きと夜の小倉港行きの1日1往復だけ小倉駅から砂津へ行かずに小倉港に行く系統が設定されています。
言わずもがなで松山・小倉フェリーの利用者の便宜を図ったものですね。
ターミナルの中が開放されていたので寒さを凌ぐ意味でも中に入ることにしました。
私と同じく高速バスを待つ人達が結構待っていました。
フェリーの空席状況が表示されていました。
予約無しで飛び込みで来る人も結構いるんですかね。
時刻表や運賃表など
松山行きの出港時間が近づくとこの窓口で乗船手続きをするんでしょうね。
フェリーのご案内です。
松山観光港にも同じようなものがありました。
時刻表はターミナルにも貼ってありました。
平日と休日で時刻が変わりますが1日1往復なのは一緒です。
「なかたに号」は高速バスでありクローズドドアシステムが採用されているため、乗車してしまうと九州自動車道に入った直方パーキングエリアまで下車できないので、小倉駅など北九州市内のバス停では降りられないので要注意です。
北九州市内への移動を希望する人は北九州市営バスによる若松行きの路線バスがあるのでこっちを利用しましょう。
ただし、出発は7時と遅く、5時に到着すると2時間あるので船内待機が必須になります。
あと、休日ダイヤでは運行がない点も要注意です。
バスでは行けないところへ行きたい人のためにタクシーを呼べる直通電話も設置されています。
ちなみに、小倉港はフェリーターミナルにしては珍しく鉄道駅に近いことで有名でして、小倉駅までは1km程度なので徒歩でも移動可能です。
確か新幹線の停車駅から最も近いフェリー乗り場だったと思います。
実際、フェリーを降りたら駅の方へ歩いていく人も結構いましたね。
私も単に宮崎へ移動するだけなら小倉駅へ歩いて、そこから「にちりんシーガイア」に乗る手もあったわけですが、せっかく最長距離の列車に乗るなら全区間乗りたいので、一旦博多へ行くという傍から見たら意味不明な行動をしていますw
「なかたに号」 小倉港→西鉄天神高速バスターミナル
それでは九州に入って最初の乗り物となる西鉄高速バス「なかたに号」のレポートに入ります。
そろそろバスの時間が迫ってきたので寒いですが外に出ます。
フェリーに乗っていたであろうトラックが続々と降りてきました。
↑バスがやってきました。
バス停に停車して乗車が始まりました。
この時点で発車の1分前とかでしたが、下船する車両の邪魔にならないようにギリギリまで着停しないようにしているのかもしれませんね。
ここで「なかたに号」について紹介します。
西鉄では福岡市~北九州市間に高速バスを4系統運行しており、「なかたに号」はそのうちの1つです。
4系統のうちの3系統は西鉄天神高速バスターミナル~砂津間で運行しており、途中の経路が異なります。
今回乗車する「なかたに号」は小倉駅から北九州モノレールに沿って中谷地区を経由してから小倉南ICより九州自動車道に入り、福岡ICから福岡都市高速へ入って呉服橋で降りて蔵元・中洲・天神中央郵便局前と停車していき、西鉄天神高速バスターミナルに至ります。
本数としては最も多くて福岡~北九州線の中で主力の系統と言えます。
続いて「ひきの号」は小倉駅から三萩野までは「なかたに号」と同じですが、柴川で北九州都市高速に入って黒崎ICで一旦降りて引野口にも立ち寄ったら八幡ICから九州自動車道に入って、あとは「なかたに号」と同じです。「なかたに号」より停車するバス停が少なく一般道を走行する区間が少ないこともあって福岡~北九州間の高速バスの中で最も所要時間が短いですが、年々本数が減少しており、現在は朝夕のみの運行になったようです。
もう1つ愛称付きの系統として「いとうづ号」というのもあって、小倉駅を出るとしばらく一般道を通り、西小倉・南小倉駅・到津の森などを通って国道3号戸畑バイパスを走って大谷ICから北九州都市高速に入って以後は「ひきの号」と同じです。一般道走行区間が長いこともあってこれら3系統の中では最も所要時間が長く、本数は「なかたに号」よりは少なめですが、終日に渡って運行されています。
残る1系統は博多駅系統であり、基本的には「なかたに号」と同じですが、福岡市側の発着地が西鉄天神高速バスターミナルではなく、博多バスターミナルと福岡空港国際線となっています。
この他、プロ野球の試合などの大規模イベントがある場合に運行されるPayPayドーム発着の系統などもありますが、これは臨時便扱いなので省略します。
そんなわけで、「なかたに号」の乗車レポートに戻りますが、小倉港を出た時点では10名以下の乗車でスタートしました。
続いて停車する小倉駅は北九州市最大のターミナルと言える場所ですが、ここでは意外と乗車は少なめで、あとは北九州モノレールの高架下を進みつつ、平和通り・三萩野・片野駅・北方駅・競馬場前北九州市立大学前・守恒駅・徳力公団前駅・徳力嵐山口と停車していき、バスの名前にもなってる中谷に立ち寄ります。
概ね北九州モノレールの駅に対応してバス停が設置されている感じですね。
なお、並行して一般の路線バスもあって、高速バスは停車しないバス停もあるので急行運転をしているとも言えます。
そういえば、ウマ娘のゲームにも出てくる小倉競馬場もこの沿線ですね。
途中から乗ってくる人が結構多くて、中谷まででほぼ満席になりました。
こんな早朝から福岡を目指す人がこんなにいるとは驚きです。
中谷を過ぎると小倉南ICから九州自動車道に入ります。
早朝ならガラガラだろうと思ったら長距離トラックがたくさん走っていて案外混んでいました。
早朝の高速道路も交通量が結構あるものなんですね。
福智山トンネル・金剛山トンネルという2つの長大トンネルを連続して通過すると「ひきの号」「いとうづ号」も合流してくる八幡ICです。
地図で見ると新木屋瀬駅付近で筑豊電鉄と交差し、山陽新幹線が並走してくると直方パーキングエリアです。
バス停も併設されており、「なかたに号」も停車します。
なお、あくまでも停留所であるため休憩はなく乗降が終わったらすぐに発車します。
続いて若宮インターチェンジです。
インターチェンジ併設のバス停があり、ここにも「なかたに号」は停車します。
このあとは高速道路を降りるまで停車するバス停はありません。
古賀ICから福岡ICの間には「高速青柳」と「高速立花山」というバス停があるんですが、「なかたに号」を始めとしてほとんどの路線は停車せず、天神-直方線のみが停車するバス停となっています。
福岡ICからは九州自動車道を外れて福岡都市高速へ入ります。
このあたりから明るくなり始めたので車窓もいくつか撮ってみました。
香椎線との交点付近で糟屋入口があります。
そう、実はまだ福岡市ではなくて粕屋町なんですw
貝塚JCTが近づくと貨物駅の福岡貨物ターミナル駅が見えてきます。
福岡市の物流の拠点と言える場所で市街地ながら広大な敷地を誇ります。
最初は田園風景だった福岡都市高速も貝塚JCTを過ぎると都心部が近づき、ようやく都市高速らしい雰囲気になってきました。
首都高でもこういう区間ありますよね。
その先の呉服町出口で都市高速を降りて蔵本に停車します。
蔵本は大博通りとの交差地点にあり博多駅方面へは一般路線バスに乗り継いでいくことが出来ます。
私も「なかたに号」が遅延したらここで一般路線バスに乗り継いで博多へ行くことも考えていましたが土曜日の早朝ではちょうどよくバスが来る保証もないため一旦天神まで行ってから乗り換えることにします。
福岡一の繁華街の中洲を過ぎると旧日本生命九州支店の建物が見えてきます。
天神中央郵便局前にも停車したら天神の中心地に入り西鉄天神高速バスターミナルです。
このあたりが天神の中心地ですね。
南北に縦断する渡辺通りはいつも車でごった返しています。
天神地区も再開発事業が進んでいて、ここはかつての天神コアですね。
久々に訪れると色々変化があって懐かしいやら寂しいやら
西鉄バスの市内路線が走っていました。
天神では嫌というほど見られるんですが、見るとやっぱり懐かしいです。
まあ、いや乗っているのも西鉄バスに変わりはないんですけどねw
渡辺通から右折して西鉄電車の線路脇のスロープを登っていくと終点の西鉄天神高速バスターミナルです。
西鉄福岡(天神)駅と一体化したバスターミナルで、市内路線は乗り入れませんが、天神地区を発着する高速バスは基本的にここを発着します。
西鉄天神高速バスターミナルに到着しました。
渋滞こそありませんでしたが、乗り降りの多さに起因するのか5分程度遅延して到着しました。
現在時刻は7時過ぎで、7時30分に博多駅を出る「にちりんシーガイア」に乗るのでここからが慌ただしいです。
天神と博多を結ぶ交通手段はたくさんありますが、一番早くて時間に正確なのはやっぱり地下鉄です。
しかし、西鉄天神高速バスターミナルから地下鉄の天神駅までって意外とあるんですよねw
急ぎ足で乗り換えて博多についてからも急ぎ足で「にちりんシーガイア」へエクストリーム乗り換えをすることになりましたw
その結果は果たして・・・
「にちりんシーガイア」で宮崎へ
地下鉄で博多駅にやってきて急いでJRの乗り場へ移動します。
きっぷは買ってありましたが、7分乗り換えだったので超慌ただしいw
息も絶え絶えながら何とか間に合いました!
というわけで、地元の福岡へやってきたのに滞在時間30分というエクストリーム帰省はこれにて終了ですw
方向幕を撮ったら乗車です。
先頭を撮りに行く時間すらないというw
もう発車時間が迫っているので急いで乗車です。
やっぱりギリギリ乗り継ぎはするものではありませんねw
ちなみに、今回は自由席です。
理由としては指定席をとってしまって乗り遅れると特急券は払い戻せなくなり丸損になるのが、自由席なら有効期間内で使用前なら手数料は引かれますが払い戻しができるという理由からです。
「にちりんシーガイア」に乗り遅れた場合、高速バス「フェニックス」か九州新幹線と高速バスか特急「きりしま」を乗り継ぐルートを選ぶことになるでしょうが、どっちみち今買っているきっぷは払い戻さないといけなくなりますしね。
まあ、結果的に間に合ったのでよかったですがw
自由席はかなり空いていて全然問題なかったです。
↑車窓は動画でどうぞ
国内最長の特急列車だけあって約6時間の動画となっており、モバイル回線で見るのはよほどギガに余裕がない限りおすすめしません。
ちなみに、今まで公開してきた動画の中で最長記録更新です。
それではまず「にちりんシーガイア」についての解説から入っていきます。
「にちりんシーガイア」は博多~宮崎空港間を運行する特急列車であり、その走行距離413.1kmは日本で運行される昼行在来線特急列車としては国内最長の距離を運行する列車となっています。
ちなみに、2016年春までは大阪~長野間を走っていた「しなの」が日本最長の昼行在来線特急でしたが、大阪発着の「しなの」が廃止されて名古屋~長野間に短縮されて「にちりんシーガイア」に日本一の座を譲りました。
元々「にちりん」という列車は博多~西鹿児島(現鹿児島中央)間を結ぶ日豊本線経由で結ぶ列車として登場し、1995年には宮崎・南宮崎~西鹿児島(現鹿児島中央)間が「きりしま」として分割され、1997年には比較的利用が多かった博多~大分間の区間列車が「ソニック」と改名されたため、「にちりん」は博多・小倉~宮崎・南宮崎間の列車となりました。
しかし、この頃に高速道路網の整備が進み福岡~宮崎間を走る高速バス「フェニックス」の運行が始まると所要時間面で鉄道は不利になり福岡県と宮崎県を往来する利用者の鉄道離れが進むようになりました。
この頃から「にちりん」の一部列車のうち利用の少ない大分~延岡間が大幅に減便されて博多~大分間は「ソニック」へ編入、延岡~宮崎空港間は「ひゅうが」という特急を新設して代替としました。
残った「にちりん」は大分~宮崎・南宮崎間での運行となり、博多・小倉方面へは「ソニック」との乗り継ぎ利用となりました。
このように「にちりん」は大分~宮崎間のローカル輸送を担う列車という色が濃くなる一方、宮崎空港線開通後は宮崎空港への乗り入れを開始し、宮崎県内の都市から宮崎空港へのアクセス列車という役割も担うようになりました。
そんな「にちりん」ですが、1日1往復だけ「にちりんシーガイア」として博多~宮崎空港間を直通する列車が設定されており、宮崎空港行きは今回乗車する「にちりんシーガイア5号」で朝出発して昼過ぎに宮崎空港に到着するダイヤです。
一方、反対方向の博多行きは「にちりんシーガイア18号」で夕方に宮崎空港を出発して夜遅くに博多に着くダイヤになっています。
これから乗車する「にちりんシーガイア5号」ですが、博多から小倉までは短距離利用者が多いのか、吉塚・香椎・赤間・折尾・黒崎・小倉と停車してきます。
「ソニック」だと停車駅が多い列車でも香椎・折尾・黒崎程度なので停車駅が多めになっていますね。
博多を出て最初の停車駅の吉塚は次の駅なのであっという間に到着してしまいます。
なので、自動放送も「詳しいご案内は次の吉塚を発車後にご案内致します」とって詳細は省略されてしまいますw
次の停車駅の香椎では香椎線に導入されたばかりの蓄電池電車のBEC819系「DENCHA」がいました。
若松線では乗ったことがありますが、香椎線ではまだ乗っていないのでいずれ乗りに行かねば・・・
しばらく福岡近郊を走ります。
次の停車駅は赤間ですが、快速だと福工大前・古賀・福間・東郷と停まってから赤間なので一応特急としての威厳は保っていますかねw
赤間から折尾にかけては本数が減る区間で、福岡都市圏と北九州都市圏の境界とも言える区間になります。
この間に城山峠という峠を越しますが、鹿児島本線は短いトンネルであっという間に過ぎてしまうので、峠越えという感じはあまりしません。
遠賀川を渡ると折尾に到着します。
折尾は「ソニック」も含めて全ての列車が停車する駅で、筑豊本線と交差する駅でもあります。
鹿児島本線と筑豊本線は元々別の会社の路線であり、日本初の立体交差の駅として有名でしたが、駅の改築工事で大きく姿を変えました。
新しい折尾駅はまだ見られていませんので車窓からちょっとだけ見学w
続いて停車する黒崎は北九州市の副都心として発展する街で、こちらも「ソニック」を含めて全列車が停車します。
筑豊電鉄が分岐する駅でもありますね。
この次は小倉駅ですが、その間に左手の車窓には若戸大橋があり、右手にはかつてのスペースワールドの跡地が見えます。
スペースワールドは福岡県民にはおなじみの遊園地で、巨大なスペースシャトルがシンボルでしたが、残念ながら閉園し、今はそのスペースシャトルも撤去されてしまいました。
西小倉でこれから走る日豊本線と合流したら小倉に到着です。
小倉では列車の進行方向が変わるため、座席の向きを変えるようにアナウンスが流れます。
慣れている乗客が多いのか、皆スムーズに座席を転換して大分方面への旅の支度を済ませていました。
小倉までの利用者も多い一方で、山陽新幹線からの乗り継ぎ客なのか小倉から乗ってくる人も結構いました。
小倉からは向きを変えて日豊本線へ入りますが、厳密にはこの1つ隣の西小倉から日豊本線が始まっており、この1区間は重複することになりますが、小倉で乗降する人以外は西小倉~小倉間の運賃・料金は払わなくていいことになっています。
日豊本線に入ると行橋・中津・杵築・別府・大分と停車していき、比較的停車駅は絞っていて、宮崎県内までの長距離利用に向けて所要時間を短縮する方向にしているんでしょうね。
日豊本線は全体的に海沿いに走る路線ですが、早速遠目にですが海が見えていました。
行橋を過ぎて続いて停車する中津からは大分県に入ります
最近は唐揚げで知名度を上げている街ですね。
宇佐のあたりまでは引き続き海沿いですが、ここからは国東半島の付け根を縦断すると杵築に着きます。
再び海が見えてきたら別府湾です。
そろそろ温泉の街の別府です。
別府駅は最速達の「ソニック」でも停車する主要駅で、観光地でもあり都市としても大分県下第二位でもあります。
別府から大分にかけては山が海ギリギリまで迫り、限られた平地を日豊本線と国道10号が奪い合うように走る区間なのですが、その途中には水族館「うみたまご」があります。
独特な外観から車窓の見どころの1つですが、あまりうまく撮れませんでしたw
国道10号を征く車のバックには別府湾が広がります。
この国道10号は「別大国道」の通称もあり、かつては大分交通別大線という路面電車も走っていました。
大分市と別府市という大分県下の2大都市を結ぶ上、バイパスとなるような幹線道路が他にないため交通量が大変多く、地方の国道とは思えぬ片側3車線に整備されています。
別府にある別府港にはフェリーも発着しており、大阪行きのさんふらわあと八幡浜行きの宇和島運輸が就航しています。
車窓からもフェリーが見えました。
県庁所在地の大分駅に到着するとここで乗客の多くが入れ替わります。
普段は「ソニック」と「にちりん」をここで乗り換えることになりますが、1日1往復だけの「にちりんシーガイア」なら乗り換えること無く行くことが出来ます。
大分を出ると鶴崎・臼杵・津久見・佐伯と停車していき、このあたりでも降りる人がそこそこいました。
このあたりも車窓としては引き続き海が見えますが、線路の方は単線でカーブの多い区間となり、まるで別の路線に入ったような気さえします。
これは利用者が多い大分以北は複線化や線形改良などの高速化がされているのに対して、大分以南はあまり改良されていないためでしょう。
佐伯を過ぎると宗太郎越えと呼ばれる区間に入り、しばらく海を離れ山がちな区間になります。
この区間内は普通列車が少ないことでも有名で、重岡までの区間列車を別にすると1日1.5往復しかありません。
18キッパー泣かせの区間ですが、それでも普通列車の運行をやめないのは、そうすると延岡~佐伯間は特急料金無しで特急に乗れる特例を作らないといけなくなるからですかねw
宗太郎越えの佐伯~延岡間は最高速度が日豊本線で最も遅い85km/hとなることもあって特急でも1時間近くかかる区間ですが、車窓が単調なこともあってついつい眠くなるんですよねw
延岡からは平坦な場所に出て、あとは南延岡・日向市・高鍋・佐土原・宮崎・南宮崎・宮崎空港と停車していきます。
宮崎県内の延岡以南は110km/hを出せる区間となりますが、一方でロングレール化されていない区間が多いので、小気味よいジョイント音が楽しめます。
車窓からはリニア実験線の跡地が見えますが、その部分の写真は撮るのを忘れていましたw
県庁所在地の宮崎では降りる人が多いんですが、宮崎~宮崎空港間は特急券無しで乗車できる特例があるため、宮崎空港へ向かう利用者が宮崎で多く乗ってきました。
宮崎を代表する河川の大淀川を渡ります。
昔走っていた特急「おおよど」の由来でもあります。
ここからは日豊本線を外れて日南線に入っていきますが、1駅だけ走って田吉駅から宮崎空港線に入りますが、宮崎空港線は全長1.4kmとJR線としては最も短い路線となっていて、全区間走るのに数分しかかかりませんw
空港に乗り入れる鉄道は他にも多くありますが、大抵は空港付近は地下線になっていることが多いので、車窓からこれほどはっきり空港敷地内を見ることが出来るのも珍しいと思います。
博多でも撮りましたが、一応方向幕を・・・
この後は普通列車で宮崎へ折り返してから「海幸山幸」ですが、少し滞在時間があるので宮崎空港駅をご紹介しましょう。
宮崎空港駅
というわけで、宮崎空港駅の駅取材です。
私が福岡に住んでいる頃にも訪れたことがありますが、ブログ開設前のことだったため記事として紹介するのはこれが初めてのはずです。
ホームは1面2線とコンパクトな構造です。
特急と普通列車が1時間に1~2本ずつくらいなのでこれで十分なんでしょうね。
隣には日豊本線の817系普通列車がいました。
宮崎地区には713系もいますが、最近は817系の進出が進んでいるんですかね。
817系と787系の並び
こちらは「にちりんシーガイア」の乗車位置案内です。
「にちりん」と「にちりんシーガイア」は号数も通しになっていたりと関連が深い列車ですが、ちゃんと別々の列車として案内されているんですね。
改札口は有人改札のみですが、最近宮崎でもSUGOCAが使えるようになったためICカード用の簡易改札機は用意されています。
駅舎側から見た改札口です。
隣に出札口もあるローカル駅にありがちな構造ですが、これでも宮崎県の空の玄関口なんですよねw
駅を出ると階段で地上へ降りられます。
階段にも駅名が書かれています。
空港ターミナルの前はバスのりばや送迎車の乗降場所などが集まっています。
空港ターミナルビルの入口です。
実は宮崎空港って飛行機に乗り降りするという空港本来の目的では利用したことがないんですが、乗り鉄のために既に2度訪問していますw
ここからは福岡行きの便も飛んでいて、陸路が高速バスか在来線しかないこともあって一定数の利用者を獲得しているようです。
そろそろ時間が迫っているので中には入りませんw
先程乗ってきた787系は「にちりん」の大分行きになるようです。
宮崎までは特急券なしで特急に乗れるので乗ってもいいんですが、普通列車の方が先発なので普通列車で宮崎へ引き返します。
今度はSUGOCAエリア内なのでSuicaも使えますからタッチ&ゴーでスムーズに利用できますね。
宮崎発鹿児島中央行き「海幸山幸」
普通列車で宮崎駅へ移動したらはるばる九州までやってきた最大の目玉の「海幸山幸」です。
↑発車は動画で見送ります。
キハ47形がいました。
日南線の列車かと思ったら・・・
来年に開業を控えた西九州新幹線の掲示が出ていました。
開業したら乗りに行きたいですし、その前に廃止されてしまうであろう特急「かもめ」の記録もしっかりしておきたいですね。
宮崎駅には自動改札機があります。
県庁所在地なのだから当然といえば当然ですが、実はつい最近まで宮崎県は自動改札が1つもない県だったんです。
確かSUGOCA導入に合わせて自動改札機を導入したようですね。
これは2015年のことだったんですが、確かニュースにもなっていたと思いますw
自動改札自体は以前訪れた時に見ていますが、その時とは改札の構造は変わっていて、以前は上下線で別々の改札となっており、反対方向へ乗り換えるには一旦改札を出る必要があったんですが、いつの間にか上下線で共通の改札口へと改められていました。
改札口には日南線の案内がありました。
この日南線の運休こそが「海幸山幸」が鹿児島中央行きとして特別運行された理由でして、日南線は2021年9月16日に小内海駅付近で発生した土砂崩れの影響で一部区間で運転見合わせとなっており、「海幸山幸」の運行経路でもあったため「海幸山幸」も運休を強いられました。
しかし、JR九州の転んでもただでは起きぬ精神というべきか、「海幸山幸」の車両は動けるのだからと普段は走らない区間での運行を何度か企画しており、今回もその1つでした。
今回の運行は2021年11月21日・24日・27日の3日間限定で実施されたもので、宮崎~鹿児島中央間に1往復設定されました。
停車駅は宮崎・南宮崎・都城・霧島神宮・国分・隼人・鹿児島・鹿児島中央となっており、通常は自由席も設定されているものの、3日間限定ということで乗り鉄が殺到することを想定してかこの特別運行では全車指定席として運行されました。
似た例として肥薩線が運休中のため所定の区間ではしれない「いさぶろう」「しんぺい」「かわせみ」「やませみ」を博多~門司港間で走らせたり、以前に乗りに行った中で言えば、「ゆふいんの森」が久大本線の不通で由布院~博多間を大分・小倉経由で迂回運行するということをやったりもしていますね。
個人的にはJR九州のこういうところは大好きですw
コンコースの発車標です。
この青い発車標はJR九州独特ですよね。
ホーム上の発車標です。
鹿児島中央へは普段から特急「きりしま」が出ていますが、「海幸山幸」が鹿児島中央行きとして走るのは今回限りのレアなものとなりますね。
乗車位置案内です。
宮崎駅については普段から「海幸山幸」が発着する駅なのであるのは当然ですよね。
「海幸山幸」は既にホームにいました。
発車まで5分を切っているので逆にこの時間でまだ入線していなかったらそれはそれで焦りますけどねw
ロゴマークもありました。
サボ受けのような物も付いていますね。
臨時に増結する場合とかに備えてサボにしているのかもしれません。
形式名はキハ125形です。
キハ125形というと久大本線とかで活躍しているローカル線向けの黄色い気動車ですが、この「海幸山幸」に使われているのは元々高千穂鉄道で活躍していたTR-400形というトロッコ車両でして、高千穂鉄道が台風被害を受けて不通になった末に廃止になった後、JR九州が車両を譲り受けてキハ125形に編入という形になり、キハ125形の400番台を名乗るようになりました。
元々はトロッコ車両でしたが、大幅な改造で窓ガラスがはめ込まれてトロッコ車両ではなくなりました。
高千穂鉄道は廃止になってしまいましたが、そこで活躍していた車両が同じ宮崎で走り続けられることになったのはいい話だと思います。
ホーム上では駅員さんのお見送りがあるみたいです。
流石は観光列車の火付け役となったJR九州です。
車内の車番です。
観光列車の世界観を壊さないようにするためか小さく表示されています。
運転台回りはローカル線向け気動車という雰囲気が残ってますね。
車端部にはロングシート部がありますが、ここは指定席としての発売はしておらず、共有スペースという扱いみたいです。
普段は自由席もあるので自由席の人はここに座れってことでしょうか?
カウンターです。
車内販売の拠点や客室乗務員の方が観光案内などをするためのスペースでもあるようです。
これだけ綺麗に改造されていてもやっぱり鉄道車両ということでSOSボタンは付いています。
車内は1+2列の座席配置になっていて、観光列車にはありがちですが木をふんだんに使ったものになっています。
ちなみに、通路側の席しか取れなかったので今回車窓はあまりご紹介できないと思いますw
ワンマン列車の運賃表示機の雰囲気を色濃く残す車内案内表示器です。
普段は「海幸山幸」の運用にしか就かないので「海幸山幸」の停車駅しか表示できない仕様みたいです。
なので、今回の運行では通らない田吉駅が表示されてしまっていますw
座席です。
どことなく九州新幹線の800系新幹線を彷彿とする座席ですね。
車内のご紹介も済んだところで乗車レポートに入ります。
宮崎駅を発車する時点でほぼ満席状態であり、乗客の大半は乗り鉄だと思われますw
宮崎~鹿児島中央間の運行では観光列車というよりは珍しい車両に乗れる機会を提供する意味合いが強そうですしね。
最初の停車駅の南宮崎までは普段から運行される区間ですが、いつもはここから日南線に入るのが今日は日豊本線をそのまま進みます。
私は通路側の席なんですが、車窓も撮れないし、乗ったことがある区間だしで車内撮影を終えてしまうと手持ち無沙汰になってしまいましたw
でも、もう2度とないかもしれない「海幸山幸」の鹿児島乗り入れですし、貴重な経験だと思って味わっていきましょう。
南宮崎の次は都城です。
特急「きりしま」だとほとんどは清武にも停車するんですが「海幸山幸」は通過となるようです。
隣の方が席を離れたタイミングで1枚だけ撮りましたが、車窓は田園風景が続きます。
今回は乗り鉄向けで観光列車らしいサービスはしないのかと思ったら、「海幸山幸」の名前の由来ともなった「海幸彦・山幸彦」の神話を元にした紙芝居を車内で上演するというので見学することにしました。
↑紙芝居の様子です。
撮影禁止とは言われなかったので問題ないと思いますが、紙芝居を演じる客室乗務員さんの肖像権には配慮してぼかし処理をさせて頂きました。
時々紙芝居にもぼかしが被ってしまう箇所もありますが、あらすじを理解するには支障ないでしょうしどうかご了承下さい。
紙芝居も終わると宮崎県第2の都市の都城に到着です。
乗り鉄の習性として全区間乗車したがるというのがあるので、当然ながらここでも乗降はありませんでした。
この次は霧島神宮ですが、「きりしま」の全列車はこの1駅先にある西都城にも停車するので、「海幸山幸」は西都城を通過するレアな列車とも言えますね。
ここから霧島神宮までは山越えの区間ですが、この区間内では「運試しイベント」というものが催されていました。
客室乗務員さんが5枚のカードを持って各座席をまわり、そのうちの1枚を選んで当たりが出れば景品がもらえるというもので、私も挑戦するも外れでしたw
当たった方のもらっているところを見ると記念カードのようなものみたいですが、貰えば嬉しいし、貰えなくてもまあいいかとなる微妙なラインだと思います。
ただ、客室乗務員さんがカードを毎回シャッフルしてはいるんですが、5枚しかないカードなのでその気になれば前の方が引いているのを見て当たりのカードを目で追っていればズルできそうな気もw
まあ、ささやかな記念カードなのでそこまでして手に入れたいという人も居ないんでしょうw
都城を出ると車内案内表示器は「子供の国」に変わっていました。
単純にドアが開く度に1駅ずつ進んでいく仕組みなんでしょうね。
一通り催し物も終わって手持ち無沙汰になったこともあってカウンターに行って宮崎マンゴーのサイダーを注文しました。
マンゴーの味がしっかりしていて美味しかったです。
霧島神宮では乗ってこようとする人がいて、客室乗務員さんが「全車指定席の列車です」と説明すると乗車を断念している様子でした。
「指定席料金を払えば乗れるのか?」と尋ねている人もいましたが、「満席なので・・・」と断っているようでした。
それにしても、駅の掲示などでこの特別運行を知って、普通に自由席特急券で乗れると思って待っていたんですかねw
また、その次の国分でも乗ろうとする人がいましたがやっぱり全車指定席と言われて断念していました。
流石に2駅連続とあって気になって時刻表を開いてみるとその謎が解けました。
実は今乗っている「海幸山幸」のすぐ後ろを定期列車の「きりしま」が走っているのです。
「きりしま」に乗るために少し早めに駅にやってきた人たちがたまたまやってきた「海幸山幸」を見て乗ろうとしていたわけですね。
車内案内表示器は進んで「北郷」になりました。
実際には次の停車駅は隼人です。ちなみに、国分の手前で表示されていた「青島」は撮りそこねましたw
隼人を出てどこの駅か忘れましたが運転停車し後続の「きりしま」の待避を行っていました。
確かに時刻表では隼人まで「海幸山幸」が先行しますが、鹿児島には「きりしま」が先に到着するのでどこかで追い越されるのは確定ですけどね。
隼人を出ると日豊本線は錦江湾に沿って走るようになり、車窓のハイライトとも言える桜島が見えるようになります。
普段は宮崎県から出ることがない「海幸山幸」の車窓から鹿児島県のシンボルである桜島を見られるというのは貴重な体験ですよね。
桜島はかなり長い間見え続けるのでシャッターチャンスが多いのはいいですね。
鹿児島駅の1つ手前の竜ヶ水に停車しました。
ここは県庁所在地の1駅隣とは思えぬ閑散とした駅であり、普通列車でも半数近くが通過してしまうほどです。
そのため、鹿児島地区にSUGOCAが導入された後も竜ヶ水駅に限っては利用対象外とされるなど、利用者の少なさが伺えます。
また、海と崖の間に立地することから度々土砂災害にも見舞われる土地柄で、特に1993年の災害では列車が竜ヶ水駅に停車中に前後の線路が土砂崩れで寸断され、列車も土石流に飲まれる事故がありましたが、運転士の機転で列車を崩れそうな場所に停車させて防波堤のようにして避難する乗客を守り、3名の死者を除く乗客を無事に避難させることに成功した逸話はテレビにも取り上げられたりします。
この駅は利用者が少ないですが、鹿児島駅と重富駅の中間に位置することから列車行き違いの場所として活用されていて、特急列車でも運転停車をすることが多い駅でもあります。
最後にもう1枚桜島を撮ったらそろそろ鹿児島の市街地に入り鹿児島駅に到着します。
鹿児島駅に着く直前に車窓右手には仙巌園という庭園を見ることができます。
普段この区間を乗車している時は海側の桜島ばかりに注目してしまい、山側にある仙巌園はスルーしがちですが、客室乗務員さんがアナウンスで教えてくれたので見逃さずに済みました。
ただし、写真はこれしか撮ることができませんでしたがw
鹿児島駅は鹿児島市電も乗り入れていて、駅名も「鹿児島」を名乗るくらいなのでさも鹿児島市の代表駅という感じですが、九州新幹線開業前から隣にある西鹿児島駅の方が鹿児島市の中心という感じで、九州新幹線開業を機に西鹿児島駅が鹿児島中央駅に改名されると名実ともに鹿児島中央駅が鹿児島市の中心となりました。
あと、余談ですが、実は日豊本線の終点って鹿児島中央駅ではなくて鹿児島駅となっており、鹿児島駅から先は鹿児島本線に入ります。
ただし、鹿児島本線の川内方面からの列車はほとんどが鹿児島中央駅止まりですし、逆に日豊本線の列車で鹿児島止まりはほとんどなく、鹿児島本線に1駅だけ乗り入れて鹿児島中央駅行きとして運行されるものがほとんどですから、鹿児島中央駅で鹿児島本線と日豊本線の境界だと思っている方も多いかもしれませんね。
そういえば、今日は途中で宮崎空港へ寄り道をしたとは言え、1日で日豊本線を全線乗り通したことになりますね。
日豊本線は全線通しの列車がなく、それでいて長大路線なのでなかなか1日で乗り通すことはない路線ですよね。
鹿児島中央駅では表示は「日南」となります。
これ以上表示が進むことはないので、これより先の駅名を見ることは今回の運行ではできないということになりますね。
鹿児島中央駅手前では機関車が見えました。
国鉄時代から活躍するEF81形ですね。
JR貨物カラーもいました。
ところで、九州地区にもEF510形を投入するという話が出ていますし、これらの機関車の活躍できる期間ももうあまり長くは残されていないかもしれません・・・
↑指宿枕崎線のキハ200系がやってきましたが、シーサイドラインの色でした。
長崎にはYC1系が投入されているので、玉突きで転属してきたんですかね。
↑そして、「海幸山幸」の引き上げです。
鹿児島中央駅で「海幸山幸」を撮れるのはかなりレアですから、引き上げまで30分くらい待つとしても動画は撮るつもりでしたが、案外すんなり発車してくれてよかったですw
あとはせっかく来たので普段撮る機会があまりない九州の車両たちも撮っておきましょう。
まあ、九州に住んでいた頃にたくさん撮っているんですけどねw
817系と415系
415系単独で
これは希少車種ですし、発車時間も近いみたいなので発車を見届けてから駅を出ることにしましょう。
↑415系の発車シーンです。
あとは空港リムジンバスで鹿児島空港へ移動して空路で帰るのみですが、ここでは時間が2時間くらいあるので最後くらいちゃんと食べようということで・・・
この分厚さは圧巻です。
揚がるまで時間がかかるらしく結構待ちましたが待った甲斐のある美味しさでした。
クリスマスが近いためか駅自体もイルミネーションされていました。
しょっちゅう噴火している桜島のパワーにあやかってから「MAGMA CITY」という雅称を導入したんですねw
このあとは本当に帰るだけですが、帰る過程をダイジェストでレポートして終わりにします。
帰るまでが遠征
これにて活動終了で、美味しいとんかつも食べて大満足ですが、今いる鹿児島から自宅のある東京までは1000km近く離れていますから帰るまでが長いですw
鹿児島中央駅近くのバスターミナルにやってきました。
ここから鹿児島空港行きのバスも出ています。
空港行きの列が隣の乗り場まで伸びることもあるのか、列を整理するためのポールが立っていました。
発車標です。
何故か中国語表記の時に撮ってしまい、日本語表記の写真は撮り忘れましたw
こちらが乗り場です。
全面ガラス張りになっていて、外気に晒されずに待てるので快適ですが、バスの撮影がやりにくいという問題もw
まあ、ここからは趣味モードではありませんし、過去に何度か利用したバスでもあるので別にいいですがw
やはり空港行きは利用者&本数ともに多いのか空港行きだけで1つの乗り場を独占しているようです。
航空会社ごとに降りるバス停が違うようでその説明が出ていました。
その代わりターミナルにはチケットカウンターがあり、ここで乗車券を買うことが出来るので小銭を用意しなくても大丈夫です。
この機械は福岡行きなどの高速バスを予約している人が乗車券を引き換えるためのもので、空港行きのきっぷは買えないようです。
空港行き専用の券売機がありました。
ここでチケットを買ったら乗り場でバスを待ちます。
バスがやってきて乗車です。
この時間だと利用者は少なくゆとりを持って座れました。
鹿児島市内から鹿児島空港は遠いので九州自動車道を飛ばしても40分はかかるんですが、ほとんどの区間が高速道路なので乗っていると早く感じました。
途中のバス停は一切停まらない便だったので「直行」と併記されていますね。
口蹄疫のことがあったからか空港ターミナルビルの入口には消毒マットが設置されていました。
鹿児島空港からは結構いろんな行先の飛行機が飛んでいますが、乗るのはソラシドエアの羽田行きです。
いつもならLCCばっかりですが、今回は利用する時間帯にLCCの便がなかったことからソラシドエアになりました。
でも、夜遅く東京に着くことを考えると成田に降ろされるより羽田に降りられたほうが便利ですしかえってよかったかもしれません。
羽田からのアクセス手段には鉄道では東京モノレールと京急の2つがありますが、飛行機に乗る前から競争は始まっているのかここに券売機がありました。
こちらは東京モノレールのものです。
こっちは京急のものですが、電車の形をして目を引くようなデザインになっていました。
まあ、今はICカードで乗ることが多いので、券売機を置く効果がどの程度あるのかなとは思いますが、地方から東京へ出る場合はICカードを持っていない人もそこそこいるでしょうし、全く無駄というわけでもないのかもしれません。
搭乗口にやってきました。
案内によると定刻通りを見込んでいるということで、これで今日中に帰宅できそうで一安心です。
↑夜ですがせっかく窓際に乗れたので機窓を撮ってみました。
巡航に入ると機内サービスが始まります。
ソラシドエアはLCCではないのでドリンクも無料ですが、LCC慣れしてしまった私としては飛行機でただでドリンクが飲めるだけで感激してしまいますw
↑そして、着陸です。
東京は夜でも明かりが多くて綺麗です。
といったところで4泊5日で実施した遠征シリーズもついにこれにて完結です。
最後までお付き合いありがとうございました。
この記事を書いている時点では記事化していない活動はないのですが、既にいくつか計画を立てているので年内は分かりませんが年明けにも記事を公開できるかと思います。
それでは!