4泊5日(車中泊含む)で実施した四国・九州遠征の4日目です。
なお、1日目・2日目・3日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをおすすめします。
本日の行程
まずは昨日宿泊した松山駅から観光列車「伊予灘ものがたり」に乗車し伊予大洲駅まで1往復したら、ジェイアール四国バス久万高原線に1往復乗車し、あとはリムジンバスで松山観光港へ向かい、松山・小倉フェリーで小倉港まで船旅です。
今晩はホテルには泊まらずフェリーで夜を明かす事になります。
これが4泊のうちの1泊というわけですねw
伊予灘ものがたり「大洲編」
まず乗車するのは観光列車「伊予灘ものがたり」です。
詳細は後述しますが、2021年いっぱいで現車両での運行は終了し、来年春頃にキハ185系を改造した新たな車両が登場することとなっているため、現車両の乗り納めとしてはるばる四国まで乗りに来たわけです。
今回の四国行きを決める最大の目玉と言える列車でした。
先に概要を説明しておくと、「伊予灘ものがたり」は2014年より運行を開始した観光列車で、土日祝日を中心に松山~伊予大洲間と松山~八幡浜間にそれぞれ1往復ずつ、合計で2往復運行されており、特徴的なのは伊予市~伊予大洲間は特急「宇和海」などが走る内子経由ではなくて、「愛ある伊予灘線」の愛称もある伊予長浜経由の路線を通ることであり、この区間の絶景や途中にある海の眺めが人気の下灘駅を楽しむ列車となっています。
運行区間ごとに別称がついていて、松山→伊予大洲は「大洲編」、伊予大洲→松山は「双海編」、松山→八幡浜は「八幡浜編」、八幡浜→松山は「道後編」となっています。
一般の列車でいう「○号」にあたる部分でしょうが、観光列車の世界観のために列車ごとに名前をつけることにしたんでしょうか。
また、車内では食事の提供もあり、事前予約が必要なものと当日の申し込みも可能なものがあります。
車内で食事を提供する列車という関係上、水やお茶などを除く飲食物の車内への持ち込みは禁止となっており、通常の列車ではケージに入れた上で手荷物運賃を支払えば可能なペットの同伴も出来ないことになっており、おおむね飲食店に準じた形になっています。
列車種別は快速ですが、全席がグリーン車指定席の扱いになっているため、乗車するには乗車区間に有効は乗車券+グリーン券が必要で、事前申込みの料理を食べる場合は更に食事券も購入しないといけません。
また、快速列車ということで青春18きっぷで乗れると思いがちですが、青春18きっぷは普通・快速列車でもグリーン車指定席の場合は利用不可になっているので要注意です。
その他に注意が必要なのが「伊予灘ものがたり」を含めてJR四国の「~ものがたり」シリーズのきっぷは「えきねっと」や「e5489」などのネット予約が出来ず、しかも一般的な指定席券売機でも購入できない仕様になっているため、必ず「みどりの窓口」かインターホン付きの指定席券売機を利用する必要があります。
また、食事券はJR四国に加えてJR東日本、JR西日本、JR九州の「みどりの窓口」(インターホン付き指定席券売機では不可)で発売しますが、JR東海とJR北海道の駅では買えない点も注意が必要です。
そして、今回は「大洲編」と「双海編」のきっぷを入手できたのでその2つを乗って松山~伊予大洲間を往復したいと思います。
伊予鉄道の路面電車を見つつ朝が始まります。
観光列車ということで出発は8時台とのんびり出発することができました。
松山駅の改札って未だに昔ながらのラッチなんですよね。
県庁所在地なのに・・・と思ってしまいますが、高架化事業が進捗中なのでこれもいずれ見納めでしょうか。
ホームには8000系「しおかぜ」のアンパンマン列車がいました。
四国を旅しているとアンパンマンを見ない日はないかもしれませんw
2000系「宇和海」
そろそろ発車するみたいなので動画を撮ります。
↑「宇和海」の発車です。
続けて「伊予灘ものがたり」も入線していたので連続した動画になりましたw
ベースはキハ47形なんですが、全車グリーン車扱いのため形式名も変わって今は「キロ47」を名乗っています。
ローカル線の代名詞的車両のキハ40系でグリーン車なんて変な感じですが、「伊予灘ものがたり」のサービスを考えるとグリーン料金を支払う価値はあると思います。
近くでももう1枚
この1号車の赤い方は「茜の章」という名前がついているようです。
それでは乗り込みます。
マットまで敷いてくれて特別感がありますね。
車内です。
座席は大きく分けて3タイプあり、海側を向いた席、山側の2人がけ席、4人がけのボックス席となっています。
こちらが海側の席です。
伊予灘の絶景を売りにしている「伊予灘ものがたり」ではベストポジションと言える席だと思いますが、その分倍率も高くなかなか指定席券を取れません。
私もここに乗りたかったですがチケットが取れず山側に甘んじることになりましたw
こちらが山側の2人がけです。
私の乗る席でもありますが、1人で乗ると知らない人と相席になりますw
座席にクッションを置いてくれているのはいいですね。
列車の座席にクッションがあるのは初めて見ましたw
松山は俳句の街ということで車内にも俳句ポストが置いてあります。
「黄金の章」の方にはカウンターがあります。
車内販売の起点になっているらしく、予約の食事も既にスタンバイされていますね。
洗面台は砥部焼が使われています。
綺麗すぎて使うのを躊躇ってしまいそうw
座席には食事ができる大型のテーブルが付いているのですが、既に敷き紙とおしぼりが用意されていました。
私は料理の申込みはしていないのですが、料理の注文の有無に関わらず全員に敷き紙とおしぼりは付くようですね。
コロナ対策ということで乗客の氏名・電話番号・連絡先などを記入する紙がありました。
万が一乗客の中にコロナ陽性者が出た場合に、乗り合わせた乗客にも連絡できるようにということなんでしょうね。
そろそろ発車です。
↑車窓は動画でどうぞ
ただし、前述の通り、海側の席は撮れなかったので山側の車窓ですがw
松山駅を発車するとアナウンスが始まり、しばらくすると客室乗務員さんが各テーブルを回って注文を取っていました。
予約済みの人は予約の料理を、予約していない人も当日注文可能なメニューの中から選んで注文という形になります。
私は復路も乗車するのと車窓の撮影もあったので往路は注文しないことに・・・
JR四国から見たら嫌な客かもしれませんが、復路で注文するので大目に見てw
列車は伊予市からは「愛ある伊予灘線」に入っていき、いよいよ車窓のきれいな区間に入ります。
いよいよ伊予灘の絶景が始まりますが、海側に座れてたらなぁ~w
まあ前にもこの区間を乗ったことはありますので初めて見る景色というわけではないんですけどね。
列車は下灘駅に停車します。
下灘駅はホームから伊予灘が一望できる駅として有名で、海岸を埋め立てて国道が開通するまでは「日本一海に近い駅」としても知られていました。
時刻表上では通過駅扱いなのですが運転停車扱いで5分程度停車し、ドアも開くのでその間に駅の見学が可能です。
私もこの駅には降りたことがなかったのでこの機会にしっかり見学したいと思います。
ちなみに、昔は正式に停車駅となっていて松山~下灘間とか、下灘~伊予大洲間といった区間で「伊予灘ものがたり」に乗車することも出来たんですが、運転停車扱いになってからは松山から乗ったら伊予大洲まで乗らないといけない設定になりました。
JR四国的には少しでも乗車券の売上を伸ばしたいのかな?w
どのみち、下灘までしか乗らないとゆっくり食事を味わう時間がないですしね。
JR四国の駅ではよく見かける気がするこのベンチですが、流行りなんですかねw
私には一緒に座る相手もいないのでスルーですがw
無人駅ですがラッチっぽい構造がありました。
昔は駅員配置されていたんですかね。
時刻表です。
運行は概ね1~2時間置きですが、3時間ほど列車が来ない時間帯もあるので、駅巡りで訪れる際は時刻表の確認は必須ですね。
駅前には道路が通っています。
一的に海側に今の国道が通るまではこちらが国道だったのかもしれませんね。
下灘駅目当てに集まる観光客を相手にしているのか、カフェのトレーラーがありました。
ただ、この日は営業していないようでした。
駅舎です。
ローカル線の雰囲気によくあういい駅舎ですね。
丸型ポストもいい味出しています。
無人駅なのでホームへも自由に出入りでき、こんなゲートも用意されていました。
この駅は一般の観光客も訪れるほどの有名な駅ですし、逆に有人駅にして入場券を売ったほうが儲かったりしそうですけどね。
ホーム上は「伊予灘ものがたり」の乗客でごった返しています。
ローカル駅の静かな雰囲気が好きな人は「伊予灘ものがたり」ではなくて一般の列車で訪れた方がいいかもしれませんね。
昔は下灘駅で「伊予灘ものがたり」を降りることも出来たので、片道は「伊予灘ものがたり」で帰りは一般列車とか言うことも出来ましたが、今はそういう乗り方は出来ないことになっています。
昔は宇和島方面へのメインルートだったこともあってかホームの有効長は意外と長いです。
この国道が出来たことで下灘駅は「日本一海に近い駅」ではなくなりました。
でも、国道が駅より低い位置を通っているおかげでホームからの眺望は守られましたけどね。
↑発車時間が近づくとメロディホーンを鳴らして知らせてくれます。
それでは乗り遅れないようにそろそろ車内に戻ります。
↑下灘駅を出てすぐの場所にある本村川橋梁では、眼下に波打ち際が見えました。
ここでは徐行運転をしてくれます。
しばらくして車内の乗客全員にみかんが配られました。
一緒に通販の注文用紙も配られたので、試食販売的なノリなんですかねw
流石は柑橘王国の愛媛県だけあって美味しいみかんでした。
列車は喜多灘駅に停まりました。いわゆる運転停車ってやつですね。
ここで住所は伊予市から大洲市に入ります。
また、この付近が旧双海町(現伊予市)であり、復路の「双海編」の由来でもありますね。
伊予長浜駅付近では沿線住民によるお見送りもありました。
「だんだん」とは愛媛の方言で「ありがとう」という意味なんだそうです。
伊予長浜からは海沿いを離れて肱川に沿って伊予大洲を目指します。
伊予大洲に到着しました。
乗車時間としては2時間程度でしたが、下灘駅の見学もあって充実した2時間でした。
折返し「双海編」となるのですが、車内清掃があるのでしばらく乗車できません。
観光列車ですから一般の列車以上に車内の清潔さは求められるでしょうし、ましてや車内で食事を提供することを考えればテーブルの掃除や使った食器の片付け、次の運行の料理の積み込みなどやることが多くて大変そうですね。
「伊予灘ものがたり」の撮影はこれくらいにして伊予大洲駅をぶらつくとしましょう。
まあ、以前に訪れてはいるんですけどね。
伊予大洲駅
それでは折返しを待つ間に伊予大洲駅を簡単にレポートしたいと思います。
跨線橋から見渡す景色もいいですね。
非電化区間なので架線が邪魔しないのもグッドです。
改札口です。
自動改札はなく有人改札のみですが、県庁所在地の松山駅にすら自動改札がなかったのにここに自動改札があったら逆に驚きですよねw
改札口を出ました。
もちろんきっぷはもらって帰りますが、みんな持ち帰りを希望するものだから改札は混み合ってましたw
あと、「伊予灘ものがたり」の垂れ幕がここにも
アナログな乗り場案内がありましたが「伊予灘ものがたり」だけ全く雰囲気が違う札になっていますね。
駅前ロータリーです。
大洲市の代表駅というわけでバスも多くやってきます。
ロータリーの中央にはオブジェがありました。
この橋は伊予長浜の方にある長浜大橋で、「伊予灘ものがたり」の車窓からも見えて、アナウンスでも紹介されていましたが写真を撮りそこねました。
八幡浜・三崎方面への特急バスでした。
これもいつか乗ってみたいものです。
伊予灘ものがたり「双海編」
それではそろそろ駅に戻って「伊予灘ものがたり」の双海編で松山に戻ります。
ホームに入ったらまず撮影w
まあ、さっきと同じような写真になってしまうんですけどねw
「黄金の章」と「茜の章」も全然見た目が違うので両方向で2回楽しめるのがいいですね。
「伊予灘ものがたり」に積む料理でしょうか?
まあ復路も私は料理を申し込んではいないんですけどねw
↑ここで特急「宇和海」がやってきました。
N2000系というと「うずしお」のイメージですが、2700系投入で「宇和海」に転用されたんですね。
大洲城と一緒に
跨線橋から撮ればもっといい構図になりましたが、そこまで移動する時間的余裕がありませんでしたw
ホーム上には甲冑を着た武将風の格好の方がいました。
観光案内所とかの方でしょうか?
それでは乗車です。
座席はさっきと同じ山側なので景色はさっきと同じですw
テーブルには既に新しい敷き紙とおてふきが用意されていました。
ホームからは先程の甲冑姿の方々がお見送りしてくれ、「伊予灘ものがたり」は伊予大洲駅を発車していきます。
しはらくして客室乗務員さんが注文を取りに来たので今度はケーキセットを注文しました。
チーズケーキと好きなドリンク付きで1000円でした。
先にコースターが運ばれてきました。
これも「伊予灘ものがたり」のオリジナルデザインなのがいいですね。
これは車内で飲み物を頼まないと出てきません。
紙製のようで、他の乗客が客室乗務員さんに持って帰ってよいか尋ねていて、持って帰っていいと言われていたので私ももらって帰りました。
下灘駅には「双海編」も含めて全ての「伊予灘ものがたり」が停車しますので、当然停まるんですが2度目なんですよね・・・
まあ、さっき撮らなかったアングルを模索してみるのもいいでしょう。
そういえば「黄金の章」を先頭にした写真をまだ撮っていないなと思ったらホーム端に停まりすぎていて撮れないというw
「茜の章」が綺麗に駅名標と並ぶようにこの停止位置なんですかね。
それでは車内に戻ります。
あとは松山まで普通に走って終わりかと思ったら「双海編」は伊予上灘駅にも停車するようです。
当駅には動物駅長がいるみたいです。
「伊予灘ものがたり」のお出迎えもしてくれるとのアナウンスもあったので楽しみです。
対向列車との交換待ちを兼ねての停車で、じっくり撮影する時間もありそうです。
動物駅長たちがお出迎えです。
近隣住民の飼い犬・飼い猫で、2019年にJR四国によって「福駅長」に任命されたそうです。
こちらが「カンナ」です。
一番人懐っこいのか、乗客たちに抱っこされて写真撮影するという催しもやっていました。
缶バッジが売っていました。
動物とのふれあいは無料なので、せめてこういうのを買ってお金を落とすといいかもしれませんね。
「伊予灘ものがたり」のお見送り用なのか旗が常備されていました。
駅前には商店がありました。
ただ、伊予灘ものがたりの停車時間では買い物していくのはきついかなw
↑発車シーンです。
高速道路かと思ったら国道33号のバイパスでした。
松山外環状道路の通称があるようです。
↑発車標に「伊予灘ものがたり」の案内が出ていたので動画で撮りました。
7000系もいました。
そういえば、予讃線は伊予市まで電化区間ですが、実際には伊予市方面の列車も気動車が多いですよね。
↑8000系「しおかぜ」と2000系「宇和海」の同時入線
↑N2000系「宇和海」が発車していきました。
高架化事業が進む松山駅ですが、橋脚の建設が始まっていました。
次訪れる頃には全く違う姿になっているかもしれません。
↑「伊予灘ものがたり」が発車していきます。
下灘駅でも聞いたメロディホーンを鳴らしながら発車するのが独特ですね。
それでは駅を出てお昼ごはんを食べに行きましょう。
流石にケーキセットだけでは足りませんw
松山駅近くのお店で注文した「鯛めし食べ比べ」というメニューです。
宇和島風の鯛めしは昨日のお昼で頂いたのですが、松山風は食べていないなと思っていたのですが、昨日食べた宇和島風鯛めしの味も忘れられず、そんな私にとって渡りに船だったのがこのメニューでしたw
一方、こちらが松山風鯛めしです。
炊き込みご飯に近い料理ですがこれはこれで美味しかったです。
あと、愛媛名物のじゃこ天も付いていました。
このあとは・・・
松山駅周辺で路面電車を撮る
次に乗車するジェイアール四国バス久万高原線の時間まで2時間ほどあり、食事をした時間を引いても1時間ほど残っているので松山駅周辺で伊予鉄の路面電車を中心に撮りつつぶらつきたいと思います。
まずは駅前のチケットセンターで久万高原線の1日乗車券を買います。
久万高原線の松山~久万高原間の運賃は1380円なんですが、1日乗車券は1200円で買えるので、久万高原まで片道乗るだけでも元が取れてしまうんですよねw
私の場合は往復乗るわけですから実質半額以下で乗れるわけで、これを買わない手はありませんw
レトロなフォルムのモハ2000形も新しい塗装になると違って見えます
↑最新鋭のモハ5000形です。
しかし、伊予鉄道は路面電車用の車両については全て「モハ」が付くんですが、形式名として「モハ」が付くとすごく古い車両という気がしますw
↑さっきのモハ2000形が発車していきます。
JR松山駅から北側は単線なので交換待ちをしていたわけですね。
ここが待機場所みたいですが、敷地いっぱいに停まっているすごい光景ですね。
長距離夜行バスの乗り場みたいですね。
こんな場所に乗り場があるのはまるでツアーバスみたいですが、琴平バスはバス会社としては老舗のはずなんですがね。
行先は鳴門のようです。
鳴門で徳島方面からのバスに連絡して東京へ向かうみたいな感じなんでしょうか。
それでは本題の伊予鉄道の路面電車を撮りましょう。
図らずも右折待ちを軌道内でしてしまって、電車に警笛を鳴らされ、慌てて避けるという瞬間を撮ってしまいましたw
↑動画もどうぞ
松山駅すぐ近くにある大手町駅です。
東京だと東京駅に近い地下鉄のターミナル駅ですが、松山の大手町駅は路面電車と郊外電車が接続する駅となっています。
特徴的なのは郊外電車と路面電車が平面交差することでして、鉄道同士の平面交差は全国的にも珍しいんです。
道路側から見た踏切です。
最近は鉄道側が高架化されたり、道路のほうが陸橋やアンダーパスになったりして、これだけの大通りで踏切がある事自体も珍しいですよね。
ジェイアール四国バスのバス停もあるんですが、このポール、ノッポ過ぎません?w
新型のモハ5000形も入ってきてもはや風前の灯火かと思ったら意外とモハ50形がたくさん走っていて驚きました。
踏切なので一時停止が義務付けられているわけですが、停止線の手前に横断歩道があるのは変な感じですw
まあ、この横断歩道は電停へ行くためのものなので、仕方ないと言えば仕方ないのかな?
今回は初めて撮るモハ2100形です。
真四角なフォルムが特徴的ですね。
モハ5000形がやってきました。
そして、踏切もなり始めて・・・
↑路面電車が踏切待ちをするという待望のシーンが!
あとは、撮った動画をまとめてご紹介します。
↑モハ50形
↑郊外電車W通過
↑またしてもモハ50形
↑またまたモハ50形
↑モハ50形4回目w
↑モハ50形5回目
↑最後はモハ2100形で〆ます。
それでは松山駅に戻ってジェイアール四国バス久万高原線に乗車します。
ジェイアール四国バス久万高原線
続いて乗車するのはジェイアール四国バス久万高原線です。
この路線はJR松山駅と久万高原を結ぶバス路線で、歴史を辿れば「松山高知急行線」という路線の流れを汲む路線となります。
名前の通り松山と高知を結ぶバス路線でして、国道33号をひたすら走る路線でした。
鉄道で松山と高知を移動する場合は多度津経由となり大幅な遠回りを強いられますが、国道33号経由ならば最短経路となり都市間を結ぶ長距離路線バスとして隆盛を極めました。
JR四国発足時には鉄道全路線を含めたJR四国の運行する路線の中で唯一の黒字路線だったほどで、「なんごく号」の愛称の急行バスも運行され親しまれていましたが、松山自動車道・高知自動車道などの高速道路網が整備され始めると、遠回りでも高速道路を経由した方が早くなり、伊予鉄道・土佐電気鉄道・高知県交通(いずれも当時)の3社で高速道路経由の高速バスを運行する計画が立ち、2001年に「ホエールエクスプレス」として運行開始されると、JR四国としても高速バスに転換する方向となり、「なんごくエクスプレス」として運行開始すると、国道経由の「なんごく号」は2001年に大幅減便され、沿線自治体の維持を求める声も届かず2002年には「なんごく号」自体が廃止になり、同時に松山高知急行線も高知~落出間が廃止になり、松山~落出間は「久万高原線」と名前を変えて存続することとなりました。
廃止区間のうち、佐川~落出間は黒岩観光が引き継いで運行していましたが、2017年に落出~上仁淀間を廃止したため、かつての松山高知急行線のルートは途切れることとなりました。
また、同じく2017年には久万高原~落出間も廃止になり、同区間を代替するように久万高原町営バスが運行されるようになりました。
松山駅からは高速バスも出るのですが、久万高原線と同じ乗り場らしく、この高速バスがでてから久万高原線が着停するようです。
久万高原線はその後ろにいました。
発車ギリギリだったので細かく撮っている時間はなく急いで乗車して車窓用のカメラをセットします。
↑というわけで車窓です。
久万高原まで1時間20分ほどの乗車となります。
ところで、ジェイアール四国バスはPayPay使えるんですね。
ただ、肝心のバーコードは運賃箱のところにしかないので、座席にも設置されている道南バスと違って予めバーコードを読み取っておいて、降りる時は支払い操作だけという状態にしておくことが出来ないのはちょっと残念・・・
今回は車窓の写真は全然撮らなかったのですが、車窓の方は動画で見て頂くとして、乗車レポートに入っていきます。
JR松山駅を出るとさっきまで撮影していた大手町の踏切を通過し、松山城の堀に沿って大街道まで進みます。
松山のバスは基本的に松山市駅には必ずと言っていいほど立ち寄りますが、久万高原線はジェイアール四国バスが単独で運行しており、伊予鉄道が一切関わっていないためか松山市駅には立ち寄りません。
松山市駅へ向かう利用者も少なくないでしょうから、その点は強調して案内されていました。
大街道からは右に折れて繁華街を抜けて行くと河原町で石手川を渡って伊予鉄横河原線のいよ立花駅に立ち寄ります。
松山市駅から久万高原線沿線に移動した場合はいよ立花駅での乗り換えが便利かもしれませんね。
また、大手町駅からJR松山駅も徒歩圏内なので特に松山行きではいよ立花で降りて電車を使えば渋滞回避ルートとしても有用かもしれません。
その先で松山南環状線と交差したら国道33号が始まります。
実は昨日乗った新居浜特急線で通った国道11号とは付かず離れずで並走してきたのですが、このあたりから離れていきます。
松山自動車道の松山ICのあたりを通って森松です。森松へはかつて伊予鉄道森松線という鉄道が通っていて、いよ立花駅(当時は伊予立花駅)から分岐していました。
乗客の減少や鉄道が運行されていた当時から松山高知急行線を含めてバスが頻発する区間だったこともあって1965年に廃線になりました。
しかし、廃線後に沿線が発展し、更に総合運動公園や”とべ動物園”といった施設が開業したこともあって国道33号の渋滞が激化し、一度廃止になった鉄道を復活させ、更に砥部まで延伸整備しようという構想があるようですが、都市化が進んだ地域での用地確保は容易ではなく具体化の動きもないようです。
実際、バスの車窓から見てもかなり交通量の多い様子でした。
その森松あたりから一旦国道の現道を外れて総合運動公園や”とべ動物園”を通って供養塔からまた国道33号に復帰します。
砥部焼で有名な砥部町を通ると徐々に山が迫っていき、道路もヘアピンカーブやループ線を駆使して高度を増していきます。
驚いたのが大平というバス停を出ると自動車専用道路の三坂道路に入っていったことで、通常路線バスと言うとこういうバイパス的な道路はあまり使わず旧道を行く事が多いと思いますが、久万高原線は普通に使うんですね。
とするとバイパスと並行する旧道区間にはバス停を設置するような人家などがないのかなと思ったら、この区間内にあったバス停を廃止した上での経路変更だったようで、よほどこの区間内の利用が少なかったんですかね。
ちなみに、乗客のほとんどが久万高原町内への利用者らしく、意外と混み合っていました。
久万高原町には鉄道も通っていないので路線バスが貴重な生活の足になっているんでしょう。
実際、峠を超えて久万高原町内に入ると頻繁にバス停に停まるようになり、少々忙しい運行になっていました。
久万高原に到着しました。
下車する際、1日乗車券を運転士さんに提示して降りようとしたら回収されそうになりました。
もしかして、1日乗車券だと思っていたものは片道だけ有効の割引乗車券的なものだったとか?
運転士さんに帰りも使いたい旨を伝えると日付を入れるのでお待ち下さいと言われてハンコを押して返してくれました。
前述の通り、片道だけでも元が取れる価格設定なので、片道しか使わない人でも1日券を買う人が多く、久万高原では下車時に回収する慣習になっているのかもしれませんね。
本来は全員に日付を入れて返却が正しいんでしょうが、運転士さんも忙しいでしょうしね。
バス停と言いつつ駅舎みたいな建物があります。
元々は国鉄バスの路線だっただけあり、昔は自動車駅と呼ばれており、このバス停も久万高原駅という名前が正式な呼び方になるようです。
時刻表です。
松山方面の久万高原線と、落出方面の町営バスの2路線がでています。
昔はここから高知まで行っていたと考えるとすごいですよね。
車内の表示も空いている間に撮影です。
久万高原行きは帰宅時間帯ということで混み合っていましたが、この時間に松山へ行く人はやっぱり少ないようでさっきよりはだいぶ空いていました。
ただ、それでも利用者が4~5人はいたのに驚きましたが、観光などで久万高原町を訪れた人たちが松山に宿をとっているとかで帰るところなんですかね。
帰り道は徐々に日が暮れてきて車窓も見えなくなったのですが、印象的だったのは森松付近での渋滞です。
夕方に都心方向の道路ならそれほど混まないと思いきやこれなら歩いたほうが早いのではないかと思うほどの渋滞が続き、大幅に遅延していきました。
痺れを切らしていよ立花駅で電車に乗り換えていく人たちも出ていましたが、私はフリーきっぷを有効活用したいのと、趣味的に全区間乗車したいので終点まで付き合います。
この後は遅延を見越してかなり余裕を持った乗り継ぎにしているのでどれだけ遅れてくれても構いませんw
国道33号を外れても繁華街を抜けるルートなのでスムーズには走れず、時間にゆとりがあるとはいえあまり快いものではありませんね。
大街道からは大通りに出て路面電車と並走するようになったので車窓に変化が出てきて気分転換が出来ました。
他のバスだと松山市駅に立ち寄ってまたタイムロスしますが、久万高原線は松山市駅に乗り入れないので大街道まで来てしまえばあとは早いですね。
バス停に1日乗車券の掲示が出ていましたが、Webチケットだともっと安かったんですね。知らなかったw
でも、紙のチケットだと手元に残るので記念にするにはいいですね。
夕飯に駅でうどんを頂きました。
このあとはフェリーに乗って九州に渡るのですが、フェリー乗り場や船内で食事ができるのかどうか分からないのでここでしっかり食べておきます。
微妙にご当地感を出してじゃこ天うどんにしました。
あれ?昼に食べた定食にもじゃこ天付いてたな・・・w
松山観光港へ移動する
このあとはフェリーが出る松山観光港に移動するのですが、フェリーの出港が21時55分であり、まだ19時台なのでかなり時間があります。
ということで・・・
昨日も乗った8系統で道後温泉駅へ行きます。
もう真っ暗で車窓も何もありませんが、暇つぶしですね。
まあ、暇つぶしにバスに乗るのは私くらいでしょうかねw
松山観光港行きのリムジンバスは道後温泉が始発なので道後温泉から乗ってしまおうというわけです。
道後温泉のアーケード街も遅い時間になると人通りが少なくなり落ち着いた雰囲気です。
でも、周辺の温泉宿などに宿泊する人が散歩に出てきているのかそれなりに人がいました。
↑発車シーンを撮りました。
こちらが私が乗る松山観光港行きの時刻表です。
空港行きに比べると本数は少なめですが、広島行きの高速船なども出ているため観光港の需要も少なくありません。
道後温泉行きと書かれたバスが来たのですが、これが折り返し松山観光港行きになるんでしょうか?
結局、松山観光港行きは違うバスがきました。
リムジンバスということで高速バスタイプの車両でした。
サボ的なものも付いていました。
観光港行きは松山市駅には立ち寄らないみたいですね。
バスは南町県民文化会館前・大街道・愛媛新聞社前・JR松山駅と停車していき、あとは松山観光港までノンストップです。
大街道と松山駅で乗車があって、乗客は7~8名といった所
この時間では松山観光港から乗れる便は、私が乗る小倉行きしかないので、このバスで乗り合わせている人たちが小倉までの船旅をともにする仲間ということになりそうです。
バスの乗車券を売る自動券売機もありました。
無事松山観光港に到着したところで、続いて松山・小倉フェリーのレポートに進みます。
松山・小倉フェリーで九州へ
4日目の〆となるのは松山・小倉フェリーです。
私の遠征では初めてフェリーというものを利用するのですが、松山・小倉フェリーは夜出発して朝到着するダイヤが使いやすかったのと、松山観光港も小倉港も連絡バスがあってアクセスが良いということで選びました。
松山から福岡へは夜行バスの「道後エクスプレスふくおか」があるのですが、以前に乗ったことがあるので、今回は乗ったことがないフェリーに乗ってみることにしました。
中は思ったより広かったです。まるで空港のターミナルですね。
主力は広島行きの航路のようですが、小倉行きは松山観光港から出る唯一の九州行きフェリーであり、発券窓口にはそこそこの人数が並んでいました。
私は予約をしてあったのですが、予約の有無に関わらず乗船名簿に記入の上で窓口に提出し、そこで初めて正式な乗船券を受け取れる仕組みなのであまりギリギリに到着するのは避けたほうが良さそうです。
鉄道のような発車標がありました。
この時間で出港するのは小倉行きだけです。
広島行きだと近すぎて夜行にするには不向きなんですかね。
小倉港からは天神行きの西鉄高速バスが出ていて、松山観光港にも幟を出してPRしていました。
乗船手続きも済んで出港までもう少しあるので海を見に桟橋の方へ行ってみました。
といっても真っ暗なんですがw
昼間に来ればいい眺めなんでしょうね。
船は着いていませんが桟橋を撮ってみました。
船旅自体に慣れていないので、何もかもが新鮮です。
広島行きの高速船でしょうか。
もう今日の運航はないので、明日の始発便に充当されるのかもしれませんね。
鉄道で言うところの夜間滞泊です。
私が乗るフェリーはあれみたいですね。
思っていたよりも大きなフェリーでした。
それではターミナルに戻って乗り場へ向かいます。
ターミナルの案内図がありました。
私が乗る小倉行きは一番奥のE乗り場から出るようで、結構歩かないといけません。
船名は「はやとも2」というみたいです。
小倉港の近くにある関門海峡の一部の「早鞆の瀬戸」から取ったんでしょうね。
いよいよ小倉行きのE乗り場が見えてきました。
手前に職員の方がいて乗船券の確認をしていました。
飛行機のボーディングブリッジみたいな通路を渡っていよいよ乗船です。
乗り込むと車両甲板に出て驚きました。
旅客専用の乗船口は作られていないみたいですね。
フェリーでは普通の事なんでしょうか?
旅客区域には階段を登るようです。
バリアフリーではありませんが、「はやとも2」は古い船みたいなので仕方ないですね。
ロビーに出ました。
フェリーに慣れていないこともあって乗り物の中とは思えぬ広さに驚きました。
インフォメーションカウンター的な場所のようです。
個室を申し込んだ人はここで鍵を受け取るとか書いてありましたが、私は開放寝台を選んだのでここに用はありません。
売店もありました。
ただ、コンビニほどの品揃えではありませんでした。
こちらは二等という席で、いわゆる雑魚寝席です。
ここが一番安いんですが、翌朝もがっつり活動があることを考えると持ち歩く機器の充電も必要ですから、コンセントが使える二等寝台を選びました。
でも、フェリーの雑魚寝には興味があって空いている箇所を狙ってお邪魔してみましたw
この通路を進むと私が利用する二等寝台があるようです。
各部屋ごとに分かれていて、その部屋の中に8人分の寝台があります。
上下2段ベッドが4箇所あるんですが、ブルートレインにあった開放型寝台を彷彿とさせる室内ですね。
こちらが今晩の宿です。
布団も敷いてあって寝具も揃っていて、カーテンを閉めればプライベート空間になるので、二等より2000円ほど高いですが、二等寝台はいいと思います。
ちなみに、これより上のクラスもありますが、2名以上でしか利用できないなどの条件があり、1名で利用すると人数分の運賃を払わないといけないらしく、1名でも利用可能なクラスとしては二等寝台が一番上になります。
上部には荷物置きも用意されています。
蛍光灯のところにコンセントが付いていますので、ここで携帯やカメラなどの充電をしつつ過ごすとしましょう。
↑初フェリーとあって妙にテンションが上がり、出港の様子は甲板で見届けることにしました。
個人的には汽笛を鳴らしてエンジンが唸り始めて出港という感じをイメージしていたんですが、汽笛もなくエンジン音も思っていたより聞こえなかったので、「あれ?動いた?」という感じで四国の地を去ることになりましたw
寒いので5分も居たら限界で船内に戻ってあとは自分の寝台でゆっくりします。
船内にはお風呂もあったみたいなんですが、充電のセットを終えるとほっとしたのかウトウトしてしまい、そのまま眠ってしまい入りそびれましたw
ホテルだったら朝早起きして入る手もありますが、「松山・小倉フェリー」での入浴は夜のみで朝は入れないみたいなので諦めるしかないですね。
今回は車中泊・・・いや、船中泊なのでどこで記事を区切るか迷いましたが、眠ったタイミングで区切ることとし、4日目の記事はここで区切ることにします。
5日目は小倉港入港から始めることとして、追ってレポートしますので公開までしばらくお待ち下さい。