「道後エクスプレスふくおか号」乗車レポート

今回は四国の旅から福岡の実家への足として利用した「道後エクスプレスふくおか号」の乗車記となります。
高速バス乗車記をお求めの方にも分かりやすいように、また、記事が長くなりすぎることを防ぐ意味で別記事として独立させていますが、時系列では「ままかりライナー」→四国の旅1日目同2日目同3日目→本記事という流れになります。
よろしければその他の記事も併せてご覧ください。

「道後エクスプレスふくおか号」の概要

本題の乗車記に入る前に「道後エクスプレスふくおか号」について概要を説明しておきたいと思います。
「道後エクスプレスふくおか号」は福岡市と松山市を結ぶ夜行高速バスで、2008年に西鉄高速バスと伊予鉄道の共同運行路線としてデビューしました。伊予鉄道としては初の九州乗り入れとなった路線であり、西鉄としては「はりまや号」「さぬきエクスプレス福岡号」の続く3番目の四国乗り入れ路線となりました。しかし、2010年より西鉄は運行から撤退し、従来西鉄担当分だった便は伊予鉄道子会社の伊予鉄南予バスが引き継ぐ形で、伊予鉄バスと伊予鉄南予バスによる同一グループ内での共同運行となっています。
また、四国~本州の連絡にはしまなみ海道を経由しますが、2016年現在しまなみ海道を通る唯一の定期夜行バスとなっています。(夜行でない高速バスは今治と広島や福山を結ぶ路線などがある)

松山側では松山室町営業所、松山市駅、大街道、道後温泉駅前、松山インター口、川内インターに停車し、福岡側で小倉駅前、砂津、黒崎インター引野口、博多バスターミナル、西鉄天神高速バスターミナルに停車します。
北九州市内でも客扱いをするのは他の福岡発着の夜行バスのお約束ですが、それ以外は福岡と松山を直結するような設定になっていますね。

バスとして福岡~松山間を運行するのは現状「道後エクスプレスふくおか号」のみとなっているので独占状態ですし、他の交通機関でも、フェリーは所要時間面で不利なのと港への移動(特に福岡側は福岡市内ではなく北九州市内までしか行けない)で不利な面がありますし、航空路線は運賃が割高(割引運賃でも12500円~)ということもあり、そこそこ安く、かつ乗り換え無しで福岡~松山を移動したい人には打って付けのバスなのではないでしょうか。
夜行なので仕事終わりに乗って現地には朝到着できるメリットもありますしね。

あと、鉄道ルートですが、本州四国連絡橋では瀬戸大橋にしか鉄道は通っていないので岡山経由の遠回りを強いられ、運賃面でも所要時間面でもあまりメリットはないと思います。(鉄道ブログなのにばっさりw

松山市駅でバスを待つ

四国3日目のレポートの続きとして、郊外電車を降りて松山市駅に降り立ったところからレポートを再開したいと思います。

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坊ちゃん列車をかたどったデジタルサイネージがありました。

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夜も深まりすっかり人気の少なくなった改札口

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こうしてみると色々な行先のバスが出ていますね。

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松山市駅の全景です。

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逆方向からです。観覧車が目玉なんですが地面から見上げると全体がうまく入りませんね・・・

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路面電車を撮ったりして暇つぶしです。

さて、ここで夕飯を食べたいと思います。前回の記事から続けてご覧頂いている方はご存知かと思いますが、JR松山駅の中の食堂でしらす丼を既に頂いているんですが、量が少なく小腹が空いていたこともあって松山市駅周辺で何か食べてからバスに乗ろうと思いました。
早速携帯で店を探しますが、遅い時間でも空いていて居酒屋ではない店というのがなかなか見つからず、ファーストフード系で探してもヒットするのは大街道の方ばかりでした。
松山市駅も周辺は栄えていますが、松山市の繁華街というと大街道であり、ファーストフード系の飲食店も大街道の方になってしまうんですね。
伊予鉄の1日券を買っているのでタダで移動できるようなものなんですが、問題はバスの時間までに戻ってこられるかであり、乗り遅れのリスクを考慮して、やむなく市駅周辺のコンビニで弁当を買ってその辺のベンチに座って食べることにしました。この旅としては最後の夕飯になるわけですが、コンビニ弁当とは侘しいななどと思いつつ、腹を満たしました。(「道後エクスプレスふくおか号」は大街道にも停まるのでそちらから乗る手もありましたが当時は思いつきませんでしたw

いよいよ乗車!

松山市駅周辺を夕飯を求めて彷徨ったり、色々と撮影したりしていると1時間以上あった待ち時間はあっという間に過ぎ、もうすぐバスがやってくる時間です。

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福岡行きの案内が出始めました。
故郷の地名が行先案内に出ていると、それだけで何とも言えない安心感がありますね。

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そして、バスがやってきました。何度か見かけた伊予鉄バスですが、何気に伊予鉄バスとしては初乗車です。

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行先表示器もばっちり押さえたらいよいよ乗車します。

いよいよ発車!

松山市駅は厳密には始発地ではなく、松山室町営業所が始発なんですが、ここは回送ついでという意味合いやパークアンドライド利用のために乗降可能としているだけで、それ以外の一般の利用者は事実上松山市駅が始発といえます。実際乗り込んでみるもほとんど乗っている人はいませんでした。
さて、いよいよ発車時刻となり動き出す・・・かと思われたその時、娘とお母さんと思われる親子が駆け込み乗車w
しかも、予約なしの飛び込みだったようで、運転士さんも「えー!」と言葉を発しなくても感情が分かるようなリアクションでしたw
予約不要のバスなら車内で運賃収受をするのが前提なので料金器に運賃を入れてもらえばそれで終わりですが、夜行バスのように予約しての乗車が前提のバスの場合、料金器自体がないことも多く、行先を聞いてその場で運賃をもらって、空席を案内して・・・というプロセスが必要なので自ずと時間がかかり5分ほど遅れていましたw

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そうそう、私の席はなんと運転席のすぐ後ろの真ん中でした。
yamanomiさんも「どんたく号」でこの席に当たったことがあるそうですが、そのときは前にあるパネル状の部分が邪魔で窮屈感を訴えていました。私の場合窮屈感はさほどなかったんですが、それよりも眺望が最高でした。普通の路線バスタイプの車両では左側最前部の位置が通称「マニア席」と呼ばれて最も景色を楽しめる席として人気のようですが、この席は3列夜行バスでのマニア席なのかもしれません。
また、幸運だったのは「道後エクスプレスふくおか号」は最初の開放休憩まではカーテンを開けておいてくれるので松山市内を抜けて高速道路に入るまではずっと景色を眺めていられたことですね。

松山市駅を出ると伊予鉄の路面電車と並走するシーンもありながら大街道へ向かいます。ここでも若干の乗車がありました。
その次は道後温泉なんですが、ここはバスマニア界では有名な場所ですね。そう、ターンテーブルがあるんです。
ターンテーブルというと鉄道で機関車の向きを変えるのに使われるイメージが強いですが、バスでも折り返し場所や車庫内でバスが転回するスペースを確保できない場合に、バスごと回転させて向きを変えるということをする場合があるんですが、道後温泉のバス待機場所も敷地が狭くバスが自力で転回することが困難なためターンテーブルによって回転します。
ここはバス停の配置の関係上、道後温泉を起点・終点としない路線でも道後温泉に立ち寄るバスは全てこのターンテーブルを利用するようです。
流石に乗車しているので車外からそのシーンを撮影することは出来ませんでしたが、運良く展望風景が見える席だったので車内から回転させられる様子を撮影してみました。


↑ターンテーブルで回転するシーン

ここでも乗車扱いをしたら市街地を離れて高速道路のインターを目指します。

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流石に夜遅くではガラガラですが、こういう深夜の高速道路の雰囲気も好きです。
ここに松山インター口というバス停がありますが、ここもパークアンドライド利用を想定しているバス停なんでしょうね。

高速道路に入ると1つ隣のインターチェンジとなる川内インターで一旦高速道路を降ります。インター併設のバス停に立ち寄るためのようです。
ところで、高速バスってバス停の位置の関係上、一旦高速を降りてまたすぐに高速に戻るみたいな経路を取ることがありますが、こういう場合の高速料金って何か減免措置でもあるんですかね。そうでないと高速に乗り直す度に割高になってしまうように思えますが・・・

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再び高速道路に入ると自動でモニターが降りてきて案内が始まります。
車内設備の説明はまるで飛行機みたいでしたw

桜三里PA

全ての乗車可能な停留所を過ぎてあとはひたすら九州を目指すのみとなります。しかし、四国との別れを名残惜しむためというわけではないでしょうがパーキングエリアに立ち寄って開放休憩があります。
桜三里PAというところなんですが、ここは自販機とトイレのみというパーキングエリアとしての最低限の設備しかない場所でした。
通常夜行バスの開放休憩はもっと設備の充実した大きなサービスエリアなどを利用することが多いように思いますが、ここで休憩しない場合、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の来島海峡SAまで休憩箇所がないのでやむを得ない選択ということなんでしょうか。

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とりあえず外に出て撮影です。
飲み物も乗車前にコンビニで調達しましたし、トイレもそれほど行きたいわけではなかったんですが、とりあえず開放休憩は降りなきゃ損みたいな意識がありますねw

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ちなみに、「桜三里」という名前についてですが、国道11号線の西条~今治間にそびえる峠の通称から来ているようです。その「桜三里」とは若干離れているようですが、並走する国道の名前を流用したほうがドライバーたちには位置関係が分かりやすいという配慮なのかもしれませんね。

売店すらなくてバスの写真を撮るくらいしか用事もなかったのでさっさと車内に戻って寝支度をします。

おやすみなさい!

桜三里PAでの開放休憩を終えてあとは消灯となりますので私も大人しく眠りにつきます。
ここから先はいよ小松JCTから今治小松自動車道に入ります。今治小松自動車道は松山自動車道としまなみ海道を接続するための高速道路ですが、今治付近で未開通区間があり、未だにしまなみ海道と直結されてはいません。
それでも一般道で今治へ向かってからしまなみ海道を走るよりは時短効果があるのでバスも使っているんでしょうけどね。
「道後エクスプレスふくおか号」はしまなみ海道を通る唯一の夜行バスですが、消灯時間帯にしか通らないので景色を楽しめないのが残念ですが、昼間にしまなみ海道を走るバスもあるのでそっちに乗って楽しむのがいいでしょう。
私も朝早く中村を旅立ってから一睡もせず旅をしてきたこともあってかすぐに眠りに落ちまして、気がついたら九州の目前でした。

壇ノ浦PA

はい、藩士の皆さんはお馴染みの壇ノ浦PAで朝の開放休憩があります。
関門海峡を見渡せる位置にあり、本州側最後のパーキングエリアとなります。

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薄っすらと明るくなってきており、昨夜の桜三里PAとは違った写真が撮れました。

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九州と本州を結ぶ高速道路を渡す関門橋です。この橋を渡ればもう九州なんですよね。そういえば、瀬戸内海もしまなみ海道で越えてきたので、このバスは2回も海を渡る路線ということになりますね。「さぬきエクスプレス福岡号」や「はりまや号」といった九州~四国間の夜行バスは全てそうですが、考えてみればなかなかレアなケースなのかもしれませんね。

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時間があったので海側の歩道まで行ってみました。
今までにも何度も関門橋は見てきていますが、朝焼けの中の関門橋は綺麗ですね。

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こうしてみると関門海峡って本当に狭いですね。戦前に鉄道が海底トンネルで越えたのを契機に、国道と新幹線もそれぞれ専用の海底トンネルが建設され、高速道路は関門橋で越えるようになり、国道、高速道路、在来線、新幹線が全て通過する海峡というのもなかなかないでしょうね。

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バスと関門橋を絡めてみました。個人的にはかなりお気に入りの1枚です。

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最後にバスの後ろからの画を撮ったら再び乗り込んで福岡への旅を続けます。

およそ半年ぶりの九州の土

今年の1月に帰省して以来の九州ですが、関門橋を通るとあっという間に九州上陸です。
北九州市内での降車扱いを終えると九州道で一路福岡市を目指します。
時刻表の時間よりだいぶ早く進んでいるようですが、高速バスは降車のみのバス停については早発しても問題ありませんし、予約制のバスの場合、降車客がいなければ立ち寄らずに通過するという芸当も出来ますからね。
九州道を降りて福岡都市高速に入ると懐かしい光景が広がって、気がつけばもう博多駅付近まで来ていました。

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撮影してくれと言わんばかりにこんな表示が出てきたので迷わず撮影w
博多バスターミナルで半分近くが下車し、一気に車内は閑散としました。
まあ、トータルで乗客3人だった「お伊勢さんエクスプレス福岡」よりはそれでも乗っていますけどw

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これまた乗車記念にはピッタリの表示

博多バスターミナルを出ると大博通りからTVQの方を抜けて渡辺通から天神を目指すお約束のルートで天神高速バスターミナルを目指します。
渋滞がある意味名物の天神地区も早朝のこの時間帯は快調に走り抜けることができまして、あとは西鉄電車と並走するスロープを登って天神高速バスターミナルに到着します。

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長らく「西鉄天神バスセンター」あるいは単に「天神バスセンター」と呼ばれていた天神地区の高速バスターミナルは、2015年3月21日より「西鉄天神高速バスターミナル」と改名されたんですよね。
確かにここは高速バス専用のバスターミナルですから「高速バス」を入れた方が分かりやすいということなんでしょうが、長すぎて言いづらいですよねw
あと、長らく使われたバスセンターという名称をバスターミナルに改めたようですが、博多駅交通センターが博多バスターミナルに改められたのに倣ったんでしょうかね。「バスセンター」という言葉は和製英語のようですから、外国人にも分かりやすい「バスターミナル」の方がよいという判断もあるのかもしれません。

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天神バスセンター・・・ではなくて西鉄天神高速バスターミナルで降り立ったらまず撮影です。

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その隣には下津井電鉄のバスがいました。岡山からやってきた「ペガサス号」のようですね。
時間帯的に夜行バスの到着ラッシュです。

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出迎え客用なんでしょうが到着案内が出ていました。色んな所からのバスがやってくるのは眺めるだけでワクワクします。

撮影もこれくらいで記事は終わりです。
四国の旅の一部とみなすならば長編5部作の完結編になるのがこの記事ですが、まだまだ書けていない記事があるのでそちらはまた追って公開したいと思います。
その時までしばしお待ちを!

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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