「ままかりライナー」乗車レポート

7月の北陸方面への旅行で若干鉄分を含むレポートを公開して以来、趣味活動といえるような活動をしていなかった私ですが、1か月ほど置いて今度は正真正銘の趣味の活動といえる旅をしましたのでそのレポートです。
内容としては四国の鉄道を”ほぼ”乗りつぶすのが目的でして、東京からの移動手段としては夜行バス「ままかりライナー」を利用して岡山駅に出て、瀬戸大橋線経由で四国入りするルートを選びました。
タイトルをご覧頂くと分かると思いますが、次第にボリューム増加の一途をたどっていた私の記事の改善策として、そして、高速バス乗車記をお求めの読者さんにも分かりやすいようにということで夜行バス部分は記事を独立させることとしました。
そのため、この記事は岡山駅到着までとして、それ以降四国へ向かう道中などは別記事としたいと思います。あらかじめご承知おきの上で読み進めてください。
また、四国の旅行の詳細は次の記事でお知らせしたいと思います。今回はあくまでも高速バス乗車記だと思ってご覧頂ければと思います。

「ままかりライナー」とは

まず、このレポートのメインとなる高速バス「ままかりライナー」についてですが、東京と岡山・倉敷を運行する夜行バスとなっており、両備バスと東北急行バスの共同運行となっています。同区間にはほかにも多数の高速バスが走っており、夜行バス激戦区となっていますが、各社経由地や車両グレード、運賃設定などで差別化をしているようです。なお、「ままかりライナー」の運行開始は2010年のことであり、同区間を走る高速バスとしては最後発となっています。
「ままかりライナー」は東京地区では東北急行バス東京営業所、浅草駅、上野駅、東京駅にて乗り降りが可能で、岡山駅まではパークアンドライド用に設けられた山陽インター、岡山インターに立ち寄る以外は素直に岡山市内を目指し、その後倉敷へ向かうルートとなっており、児島や津山にも立ち寄る多系統とは異なり、岡山市・倉敷市と都内を行き来する人をターゲットにしているようです。
ちなみに、私が数ある高速バスの中から「ままかりライナー」を選んだ理由は、運賃が安く仕事終わりでも飛び乗れるダイヤ設定が好都合だったからです。

東京駅から旅が始まる

仕事終わりでそのまま旅の格好へとモードチェンジした私はJR東京駅にやってきました。

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東京駅の高速バス乗り場といえば八重洲口が有名ですね。
この写真がその八重洲口なんですが、ここを利用するのはJRバスが関与する路線がメインでして、「ままかりライナー」のようにJRバスが運行にかかわらない路線については八重洲口でも駅前ロータリーには乗り入れず、八重洲通り上の路上に設けられたバス停からの乗車となります。
ちなみに、写真のすさまじい行列は「かしま号」のものなんですが、発車する「かしま号」が軒並み満席で発車していくというすごい光景ですね。

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というわけで、「ままかりライナー」が発車するバス停にやってきました。
事前の調査で路上から発車するのは知っていましたが、まさかこんな簡素なバス停だとはw
確かに屋根がついていたりと、普通の市内バスのバス停と考えれば恵まれた方なんでしょうが、ここから700㎞近くに及ぶ長旅が始まるということを考えると質素な印象を持ってしまいます。
とはいえ、目の前にはコンビニもあるので乗車前の食料調達には不便しませんけどね。

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先ほども書いたようにあまりに簡素なバス停だったため、本当にここに「ままかりライナー」がやってくるのか心配になり始めていましたが、この表示を見て一安心しました。
ここからは大阪や金沢といった各都市へ向かう夜行バスが出ますが、いろんな都市名がいくつも張り出されている光景は、いつか何かの動画で見た新幹線開業前の上野駅の案内を彷彿とさせます。かつての夜行列車たちの役割を今は夜行バスが担っているということがそう感じさせたのかもしれません。
ところで、余談ですが、「ままかりライナー」の「ままかり」というのは「サッパ」という魚の別名であり、岡山県ではこの「サッパ」を使った郷土料理が有名なんだそうです。「ままかり」とは漢字では「飯借り」と書き、あまりの美味しさに自宅の米を食べつくしてしまい、ご近所に米を借りに行くほどであることからそう呼ばれているそうです。

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そして、いよいよ「ままかりライナー」のお出ましです。
この日はお盆の帰省ラッシュも終わった時期でしたが2台体制のようで私の乗るのは2号車となっていました。
1号車の客扱いが終わってから2号車がやってくるようなのでじっくり撮影できましたw
「ままかりライナー」は東北急行バスと両備バスの共同運行ですが、今回は2台とも両備バスの担当のようです。両備バスも初めて乗るので楽しみでしたが、東北急行バスが岡山県に行くというのも体験してみたかったですねぇw

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ここから岡山までの長旅が始まるんですね。

いざ乗車

リュックをトランクに預け、チケットを乗務員さんに見せたらバスに乗り込みます。
2号車まで出ているということで混んでいるのかと思ったら意外と空席があり、当初は私の隣に座っていた人も別の空席に移っていったので4列シート車ながら広々とスペースを使え、快適に乗車できました。

東京駅を出るとしばらくして首都高速に乗ります。その後は山陽インターの降車扱いまでずっと高速道路の上です。首都高速ではカーブも多いせいもあってかあまり寝付けずにいましたが、東京インターより東名高速道路に入ったら走りも安定したせいか自然と眠りに落ちました。

駿河湾沼津サービスエリア

サービスエリアでの休憩のため停車するとの放送で目が覚め、私は夜も更けた駿河湾沼津SAに降り立ちました。

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東京駅では枝に邪魔されていい構図で撮れていなかったのでここぞとばかりにリベンジです。

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多くは夜行バスの乗客なんでしょうが、深夜でも人の多いサービスエリアへも向かいました。
特に用事がなくても覗いてみたくなるのが習性みたいなものですw

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2台仲良く発車を待つ「ままかりライナー」たち
時間的に夜行バスが集中するのかほかにも多くのバスがいました。

ここを出るとあとは乗務員交代や点検の停車(鉄道風に言えば運転停車)のみとなり、乗客は各自の目的地までバスを降りることはできません。比較的長距離のバスなので朝の休憩もあるかと思いましたが、あとは一気に岡山県入りするようですね。

晴れの国の朝

ふと目が覚めたらすっかり外は明るく冷房の効いた車内から眺める分には清々しい朝の景色が広がっていました。
晴天の日の割合が日本一であることから晴れの国として知られる岡山県ですが、私のことも晴天の朝で出迎えてくれたようです。

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最初の降車可能な停留所として、山陽インターがあります。
ここは周辺にはロードサイド店が多少ある以外は市街地からも離れた位置にあり、その代わり大規模な駐車場が併設されていまして、いわゆるパークアンドライドに特化した停留所のようですね。

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”高速バス”とわざわざ表記していることからして、一般の路線バスとは接続していなんでしょうかね。
西鉄高速バスが黒崎インター引野口に停車することで黒崎駅方面へも市内バスを介して利用可能となっている例もありますし、高速バスと市内バスの連携もあっていいと思いますけどね。
ちなみに、ここでは何人かがぞろぞろと降りていきましたが、全員が荷物を受け取るなり駐車場へと消えていったので、まさにパークアンドライド用のバス停なんでしょうね。

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ここからは再び山陽自動車道に入り、岡山インターまでのラストスパートをかけていきます。


↑車窓を動画で撮ってみました。

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岡山インターは高速道路出口からすぐのところにやはり駐車場を併設した停留所がありまして、ここでも何名か降りていきました。
このあとは一般道路で岡山駅を目指します。

岡山駅に到着

東京を出ておよそ9時間、岡山駅に到着です。
ここまででも十分長旅といえるのかもしれませんが、これから始まる3日間の四国旅行を考えればまだまだ序の口ですね。

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降車は屋根も付いた立派な停留所でした。なんだか東京駅の乗り場より立派な気がしますw

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バスはこの後倉敷まで運行されますが、しばらく停車しているようだったので撮影続行です。
このまま発車シーンを動画撮影しようかとも思いましたが、予想以上の暑さに早くもやられ、とりあえず駅に行って落ち着くこととしました。

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とはいえ、バスターミナルの方へは初めて来るので少しだけ撮影していきます。

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そして、撮りバスです。
まずは下津井電鉄です。

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続いて岡電バス

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それから、宇野自動車です。

軽く撮りバスを楽しんだら駅へ向かいます。
この記事はあくまでも高速バス乗車レポートということで、ここでいったん区切り、四国旅行は別記事としたいと思います。
~追記~
四国1日目の記事も公開しました。

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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