X’masイブの朝は深夜バス(お伊勢さんEXP福岡)で・・・

12月24日、世間はクリスマスイブですね。
そんな中、私はその日の朝を深夜バスの中で迎えましたw
埼玉から福岡への帰省というわけですね。

旅程の説明

今回の旅程ですが、利用する高速バスは「はかた号」でも「LionsExpress」でもなく、「お伊勢さんEXPRESS福岡」というバスです。
鳥羽バスセンターより松阪、四日市などを経由して、北九州・福岡へと向かう高速バスで、当初は西鉄バスと三重交通の共同運行で始まりましたが西鉄バスは撤退し三重交通単独での運行で、繁忙期のみ運行の路線です。
しかし、残念ながら1月5日の鳥羽行きをもって廃止されるそうです。かつて福岡と金沢を結んだ「加賀号」と重なるものがありますが、やはり三大都市圏以外を発着する長距離夜行バスは採算が厳しいんでしょうかね。
そんなわけで、今回はその「お伊勢さんEXPRESS福岡」に乗るわけですが、鳥羽までは青春18きっぷで移動します。

湘南新宿ラインで西へ

大宮からは湘南新宿ラインで西へ進みます。乗車するのは快速国府津行き。
NEX
隣のホームには成田エクスプレスがいたので撮影していきます。新しいカメラにまだ慣れていないのもあるので色々撮って練習したいですね。
新宿までは割りとよく利用する区間で趣味的には特に何もなくラジオでも聞きながらのんびりいきます。しかし、都内に入ると受信状況が悪化したのでいつもの趣味モードに戻りますw
Radikoを使う手もありましたが、スマホのバッテリーは極力キープしたいのでそれはしませんでした。
新宿を出ると車内は全員が座れるほど空いてきて録音環境も良くなったので録音スタートです。その後国府津まではつつがなく移動です。
国府津では踊り子の通過を撮影したり、E231系の国府津車両センターへの回送シーンを撮ったりして過ごしました。国府津駅自体は降りたことがあったので駅前には出ずに後続の熱海行きに乗り換えます。

↑踊り子の通過シーンです。
E231

あ、これは撮りました。
kodu1
古い案内表示と新しい案内表示が並んでいて何だか時代を感じますw

続いて乗車した熱海行きも空いていて座りながらのんびり移動出来ました。しかし、熱海からは・・・

JR東海区間へ

熱海から西側はJR東海のエリアとなります。ここまでE231系15両編成でしたが、ここからは313系3両編成w
一気に1/5ですからねw
それほどひどい混雑ではありませんが今までの状況を考えるとすさまじい落差ですw
あと、やらかしてしまったのが313系の録音のこと。
313系って3両編成だとTc-M-Mcという編成になるんですが、真ん中のM車は片方の台車のみモーター付きでもう片方は付随台車というややこしい構造をしているんですね。
MT比を1:1に揃えるための措置だそうですが、このために付随台車の上で録音してしまい、熱海~沼津は実質T車での録音になってしまいましたw

313
列車は島田行きでしたが次に乗り換える列車は興津始発なので座れることを期待して興津で乗り換えます。
降りたことがない駅なので駅前でも見ていこうかと思いましたが接続時間がタイトなので断念、その代わり見込み通り車内はガラガラでした。
ちなみに、ここで乗り換えるのはほとんどキッパーのようでしたw
今度の列車は浜松行きで211系でした。富士山が見えたり茶畑が見えたりと静岡らしい車窓を満喫しました。いかにも旅って感じがしますね。
1つ残念だったのは近くに野球部と思われるグループが乗ってきて少々騒がしかったこと。ちなみに話題は野球ではなく何故か魚釣りでしたw
浜松では豊橋行きに乗り換えます。今度も313系です。浜名湖が見えて、うなぎでも食べたいななどと考えながら30分ちょっとで豊橋です。
これで静岡県も終わって愛知県に入ったわけですが、初めて18きっぷで九州~関東を移動した時は静岡県がとてつもなく長く感じましたね。それに対して今回は案外あっという間でした。
年齢を重ねるほど時間が早く感じると言いますが、初めての18きっぷから6年、そういうことなんですかね。

311
時間があるので少し撮影、311系です。一応JR発足後の車両ですが増備が進まないうちに313系が出てきて影が薄いですよねw

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今度乗る快速米原行きです。殆どの列車は大垣で系統分断となる中、米原行きは少数派です。

名古屋駅

nagoya
1時間弱の乗車で名古屋です。九州にいた頃は名古屋は遠い場所であり、なかなか行くことがありませんでしたが、関東に住むようになってからやたらと行くようになりましたね。
名古屋は既に定宿と決めたホテルまでありますw
時刻は4時前、夕食には早いですがまともに昼食にありつけていなかったので遅めの昼食ということでコンビニでパンを買います。
名古屋名物「きしめん」もいいかと思ったのですが、おみやげを買うというミッションもあったのでおみやげついでにということでパンにしました。旅のマストアイテムといっても過言ではない存在ですねw
ちなみに、お土産は「ういろう」です。小さくかさばらないのでキッパーにはありがたいお土産ですよね。

383
383系です。特急「しなの」に使われる車両ですがこれは回送列車のようです。

aonami-line
あおなみ線です。昨春の旅では乗りましたがホームドア完備&有効長が短いため撮影が難しいんですよね。
今回のカメラは望遠が効くのでありがたいです。


313系快速米原行きの発車するシーンです。


313系普通岐阜行きの発車するシーンです。

WVnanki
キハ85系です。これは特急「ワイドビュー南紀」ですね。名古屋から関西本線・伊勢鉄道・紀勢本線を経由して新宮・紀伊勝浦まで行く特急です。

DC75
そして、今度乗るキハ75系の快速「みえ」です。関西本線・伊勢鉄道・紀勢本線・参宮線経由で名古屋~鳥羽を結ぶ快速列車ですが、途中停車駅は特急とほぼ変わらない俊足ぶりで、近鉄対抗策として運行しているようです。
逆にそんな快速があっては特急に客が乗らないのではないかと思いますが、多気駅より先まで行く人は特急で多気駅以北までの人は快速って感じで住み分けているんでしょうか。
ちなみに、この快速「みえ」には指定席もありますので荷物が多いという人も指定席を取れば安心して利用できます。私は節約のため自由席ですがw

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方向幕も。前回は桑名→名古屋で乗ったので名古屋行きしか見ていませんが、鳥羽行きは初めて見ますね。

快速「みえ」の旅

外は暗くなり始めている中、快速「みえ」は名古屋駅を後にします。
近鉄名古屋線と並行する区間が多いですが、近鉄の普通列車を追い抜くというシーンもありました。気動車らしからぬ爆走ですね。
ただ、前回も触れたものの複線の近鉄に対して、単線が残る関西本線では運転停車も多くスピードでは近鉄特急に分があるなというのも納得でした。
あと、この前貨物列車がすれ違えなくなって対向列車が手前の駅までバックしたというトラブルのあった春田駅でも運転停車がありました。
桑名・四日市までの利用も多く、関西本線内完結の需要も多いようでした。四日市の先にある河原田駅から津駅までは伊勢鉄道という第三セクターになります。
当然18きっぷでは乗れないので別途運賃を支払います。巡回してきた車掌に申告して車内補充券を出してもらいます。
伊勢鉄道は当初、関西本線と紀勢本線を短絡する目的で建設されたものの国鉄が不採算路線であるとして第三セクターへの転換を打ち出し受け皿会社として伊勢鉄道が設立されました。
今でも当初の目的通り、快速「みえ」と特急「ワイドビュー南紀」が通過するため通行料収入で潤っているのか第三セクターとしては珍しく黒字経営を維持しているようです。
列車も松阪を出るとガラガラになっていきますが、伊勢市から先は先発の普通列車の接続を受けるためいくらか乗車がありました。そして終点の鳥羽に到着です。
鳥羽駅のJRの単体での利用者数は3桁とのことで一大観光地というイメージがあった私には意外な事実でした。主要なアクセスルートは近鉄なんですかね。

鳥羽駅

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18きっぷとしてはゴールとなる鳥羽駅に到着です。JRと近鉄のホームが隣接していて駅自体も共同使用駅となっていて、JRと近鉄の改札は一緒になっています。
ちなみに、隣にある池の浦シーサイド駅は年に数日間しか営業しない臨時駅で、海水浴場へのアクセス駅として設置したのに肝心の海水浴場まで距離があるという理由で利用が伸び悩み、2013年は4日間しか営業せず年間利用者数が20人にも満たないようです。
秘境駅マニアホイホイな感じがしますが、近いうちに廃止になるのではないかと心配になりますw

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乗ってきた快速「みえ」です。今度のカメラは夜でも難なく撮れますね。

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隣には近鉄の乗り場もあるので当然撮影もできます。これは1201系というやつでしょうか。


↑動画も撮りました。

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近鉄特急22000系です。名古屋・大阪~賢島の特急ですね。


↑こちらも動画も撮りました。

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ちょっとブレてしまいましたが真珠貝のモニュメントです。
さすがは鳥羽ですねw

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暗くて分かりにくいですが駅舎です。

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駅前によくある像ですが、この人は世界で初めて養殖真珠の発明に成功した御木本幸吉という人の像だそうです。
隣にある丸いのは真珠でしょうね。

ちなみに、ここで赤福を買おうと思っていたんですが、なんとどの店も売り切れw
こんなことなら名古屋でも売っていたのでそこで買っておけばよかったです。
あと、夕飯なんですが、飲食店はかっぱ寿司ぐらいしかないようで、一人で回転ずしもどうかと思い、結局コンビニになりましたw

鳥羽バスセンター

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駅前にある鳥羽バスセンターです。バスセンターとは言いますが、ロータリーに3つ乗り場があり、待合所があるという簡素なものです。

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ロータリー内には三重交通の一般路線バスも待機中でした。

それにしても私以外誰も人がいないのは不気味でさえありますね。乗り場はここで合っているよなと不安になりましたが、これを見て安心しました。
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考えてみればこの表示も路線廃止で消えるはずですし貴重な写真になりますね。

お伊勢さんEXPRESS福岡

いよいよやって来ました。

動画が重いという方は↓を
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動画をキャプチャーしたものなのでアス比が違いますがお気になさらずw
チケットを見せて乗り込みますが、荷物を預けようとしたら「隣の席も空席なので荷物をおいても良い」とのことw
確かに空席情報では○になっていましたから空席が多いのは予想済みですがこれほどとは。
まあ末端区間だからだろうと納得し運転士2名、乗客1名の旅が始まります。

せっかく車内は私だけなので車内も撮影させてもらいました。
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一般的な3列夜行バスのスタイルですね。

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座席です。毛布も備え付けられ、フットレストにかなり倒れるリクライニングとなかなか設備は豪華です。

この先、二見浦表参道、伊勢市駅前、松阪駅前、三重会館前、津駅前、白子駅西口、三交鈴鹿、近鉄四日市と停車していきます。
三重会館というのは津市内にある施設で実質的にバスターミナルのような役割を担っているようです。
三交鈴鹿というのは三重交通の営業所のようで、バスは一旦敷地に入って構内で転回して再度出発するという方式を取るようです。
松阪と四日市で1名ずつ乗車があり結局本日の乗客は3名で確定のようです。
もともと福岡~三重の流動は少ないのか、今まで利用してきた夜行バスの中で一番少ない人数となりました。これでは廃止になってしまうのも致し方ないと思ってしまいましたね。
ところで、いくつか特徴として自動放送は休憩箇所や時間まで案内していたことですね。お伊勢さんEXPRESS福岡は1日1往復ですが、同じ系統で複数の便がある場合、便ごとに放送を用意しているんですかね。
あと、せっかく愛称付きの路線なのに一度も愛称を言わず「福岡行き高速バス」としか言わなかったことですね。

いよいよ高速道路へ

近鉄四日市駅前を出ると四日市ICより高速道路へ入ります。
ここまで2時間程度下道を走り続けていましたが、ここからは小倉まで一般道に降りることはありません。
そして、最初の休憩地は新名神高速道路の甲南パーキングエリアです。
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伊賀に近いためか手裏剣のマークですね。
ここでこそ赤福を買おうと思っていたらとっくに売店が閉まっているというオチでしたw
結局トイレだけ済ませてバスに戻ります。

甲南パーキングエリアを出るとカーテンを締め切られて消灯となります。
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列ごとに仕切られますが、前後の座席は仕切られないためこんな感じになります。
前後に誰もいなからこその写真ですねw
それにしても、こういう画は水曜どうでしょうっぽいですねw

壇ノ浦レポート

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ね、寝れましたよ!?
あっさりネタを潰してしまいましたが壇ノ浦パーキングエリアに到着です。
関門橋を目の前に関門海峡が一望できる場所ですが、まだまだ暗いですw
関門橋はあまりよく撮れなかったのでバスの撮影です。

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暗闇の中のバスっていうのもいいですね。

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この車体は当路線専用の運用になっているらしくこんなペイントもされています。

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行先表示です。三重交通車でこの表示はもうすぐ見納めですね。

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先頭の系統表示板も

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ツアーバス事故を受けて表示が義務付けられた運行計画書ですね。
バスマニアにとっては記念になるツールが増えたという感じでしょうかw

そんなわけで壇ノ浦レポートは以上ですw

一路福岡へ

この先ですが、九州自動車、北九州都市高速を経て小倉駅前、砂津、黒崎インター引野口を経由後、再び九州自動車道経由で福岡都市高速へ入って、博多バスターミナル、キャナルシティ博多、西鉄天神バスセンターと停まっていきます。
徐々に日が登っていく景色は夜行バスならではですよね。
小倉駅前で1人降りて車内は2人になりました。砂津では下車はなく黒崎インター引野口も下車なし。
まあもっとも予約制なので全員の下車地は把握しているはずなんですがねw
ところで、黒崎インター引野口は都市高速を降りて高架下をUターンしてから停車するという変わった位置にあるのですが、なぜかバス停の手前でUターンしてそのまま都市高速に戻ってしまいました。
誰も降りないからなんでしょうかね。だったら最初から都市高速を降りずに素通りすれば高速代も節約できると思うんですがw
福岡市内に入る頃にはすっかり明るくなっていました。福岡都市高速では少し渋滞がありましたがすぐに解消しほぼ定刻通りに博多バスターミナルに到着です。ここで1名下車し車内は再び私だけに。
市内は職場へ急ぐサラリーマンで溢れていて、通勤ラッシュの最中でしたがそれをバスの座席に座って眺めるのはなんとも優雅ですねw
バスは大博通りに入ってすぐに左折してTVQ前を通って住吉通り、渡辺通りと進み終着西鉄天神バスセンターに到着です。

bus-back
天神バスセンターで後ろ姿を撮影です。
運転士さんも感じのいい人で、今回のバス旅も楽しめましたがもうすぐなくなってしまうと思うと寂しい思いですね。

meitetsu-bus
続いて入ってきたのは名古屋から来た「どんたく号」、確かyamanomiさんがこれに乗って旅をしたことがありましたね。
ちなみに、名鉄バスの担当です。

6000-EXP
このあとは西鉄電車で帰路に就きます。6000形の急行運用でした。前にも遭遇していますがラッシュ時にしかお目にかかれないので貴重でしたね。

ところで、せっかく伊勢に行って伊勢神宮には行ってこなかったわけですが、車内からお願いしてもご利益はありませんかね?w
何をお願いするかって?そりゃ、「来年のクリスマスイブは彼女と過ごせますように」ですよw

というわけでレポートは以上です。最後までご覧頂きありがとうございました。

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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