今回は2泊3日で新潟方面に遠征しましたのでそのレポートです。
なお、この活動は2020年12月中に実施したものであり、記事の執筆が遅れているものです。
今回の活動内容
今回の活動内容ですが、直接の遠征の決め手になったのは12月中に引退した「現美新幹線」であり、これに乗るのが最大の目的となります。
その他、せっかく新潟まで行くのだからと色々盛り込んでおり、ほくほく線の超快速「スノーラビット」や快速「おはよう信越」「らくらくトレイン信越」なども盛り込んで2泊3日となりました。
で、初日の行程ですが、まずは上越新幹線で越後湯沢まで行き、そこからほくほく線の超快速「スノーラビット」で直江津へ、暇つぶしに新井まで1往復したら再度越後湯沢行きの「スノーラビット」で越後湯沢に戻ったらここから「現美新幹線」で新潟へ向かい、最後は快速列車で直江津まで行って宿泊です。
2日目以降は別記事としますので、その記事内で行程の内容を説明するとして、早速本題へ進みたいと思います。
まずは新潟へ
それでは早速新潟を目指して旅立つわけですが、まずは上越新幹線です。
新潟市内が目的地だったら高速バスという選択肢もありましたが、越後湯沢となると新幹線一択になりますね。
乗るときは新幹線を撮影しそこねましたが、高崎で本線上にE4系がいたのでこれが最初の写真になります。
これは高崎で増結される「Maxたにがわ」でして、時刻表を見れば一目瞭然ですが、知らずにいきなり見かけると、新幹線が駅以外で停まっているなんて何かトラブルなのかと心配になってしまいましたw
なお、乗ってきたのはE2系でした。引退が迫るE4系の方に目が行きがちですが、E2系だってそんなに長くは走らないでしょうし、しっかり記録していきたいですね。
降りるときの撮影も忘れて越後湯沢に着きました。
やっぱり現美新幹線のモニュメントがありました。もう引退まで一週間というタイミングでしたし、さよなら乗車の人も多いでしょうね。
早く現美新幹線に乗りたい気分ですが、まずは超快速「スノーラビット」です。
ですが、その前に今回の遠征で使う「えちごツーデーパス」を購入します。
新潟遠征のときはよくお世話になるきっぷですが、新潟県内が2日間乗り放題に加えて、特急券を買えば特急や新幹線もOKというありがたいきっぷです。
超快速「スノーラビット」で直江津へ1往復
新潟入りしたらまず乗るのは超快速「スノーラビット」です。
実は以前の旅でも乗ったことがあるのですが、3年も前のことですし改めて解説しますと、超快速「スノーラビット」は2015年の北陸新幹線金沢延伸開業の際に、従来ほくほく線を経由して運行されていた特急「はくたか」が廃止となり、そのほくほく線内での代替の意味合いで設定された列車であり、最大の特徴は最速列車では越後湯沢~直江津間では途中停車駅が十日町のみという思い切った設定になっており、流石に最高速度は110km/hどまりですが、停車駅だけ見れば特急「はくたか」の後を継ぐのに相応しい列車と言えます。また、特別料金が不要で乗車券のみで乗れる列車としては表定速度が99.2km/hと国内最高になるようです。これは特急「はくたか」の485系充当列車よりも早いんだとか。
運行本数は越後湯沢から直江津方面が2本と、直江津から越後湯沢が1本の1.5往復となっており、上述の最速列車は越後湯沢から2本あるうちの2本目の直江津行きでして、今回はそちらをチョイスします。
一方、前回乗車し、今回は乗らない1本目の便ですが、こちらは直江津から更に”えちごトキめき鉄道”に直通して、新井行きとして運行されています。
ただし、1本目は停車駅が若干多くなっており、越後湯沢を出ると六日町、十日町、まつだい、虫川大杉、直江津と停車していき、えちごトキめき鉄道線内は各駅に停車していきます。
発車標です。
ちゃんと「超快速」と書かれていますね。
それにしても、こんな種別名は全国どこを探してもここだけですが普通に「特別快速」とかじゃダメだったんですかねw
これで特急形が使われていればこれ以上ない乗り得列車ですが、使用車種はほくほく線の普通列車と同じHK100形です。
それでは乗り込みます。
意外と混んでいなくて拍子抜けしましたが、乗客層はというと、同業者がチラホラ見受けられるほかは、十日町や直江津を目指すであろう地元民という感じです。
登場から5年ほどが経ってもなおファンには注目される存在なんですね。
発車時刻となり列車が動き出します。
六日町までは上越線を走るため、線形も悪くそんなに飛ばしませんが、案内を見るとこの列車の俊足ぶりを実感できます。
本当に途中駅はこれだけですからねw
ただ、特急「はくたか」の一部は十日町を通過して越後湯沢~直江津間ノンストップの便もありましたが、流石に「スノーラビット」もそれには敵いませんねw
その上越線ももうすぐ通過する六日町で終わり、いよいよほくほく線に入っていきます。
↑六日町通過の様子は動画で撮りました。
特急「はくたか」無き今はこの「スノーラビット」の最速便が六日町を通過する唯一の列車となり、六日町駅を通過するという体験も貴重なものですからね。
この一直線の線形こそ、ほくほく線の特徴ですよね。
かつて「はくたか」が160km/hで駆け抜けた線路ですが、「スノーラビット」もほとんど速度制限を受けることなく、最高速度である110km/hをキープして走れるので恩恵がありますね。
魚沼丘陵を通過してからは長大トンネルが連続し、トンネル内のモグラ駅として知られる美佐島駅もいつの間にか通過していたという感じで気がつけばもう十日町が迫っていました。
十日町で降りる人は多く、直江津まで乗り通す人はそう多くはなさそうですね。
そして、十日町を過ぎれば直江津までのノンストップ運転が待っています。
長い鉄橋を渡ればまたトンネルが連続しますが、110km/hで駆け抜けるトンネルの轟音と暗闇が続き、現在位置がよく分からなくなります。
トンネル群を越えて視界が開けてくると”うらがわら”のあたりまで来て、あとはほとんど見晴らしのよい高架区間になります。
あれよあれよという間に犀潟まで来てあとはJR信越本線を進みます。
乗車時間にして57分でしたが、ほくほく線自体が高速運転を楽しめる路線であるの加えて、この停車駅の少なさですからかなり早く感じました。
さて、直江津に着いたら対面乗り換え出来る新井行きが1分連絡で乗り継げるのでそれに乗り換えて新井まで1往復していきます。
新井へは過去にも何度か訪れていますし、”妙高はねうまライン”も完乗を果たしている中で、あえて新井往復を選んだ理由は写真の通り使用車種です。
写真に写っているのはET122形気動車という車両で、本来は日本海ひすいラインで使われる車両です。
日本海ひすいラインでは交流電化と直流電化が混在する関係上、交直流電車でないと走ることが出来ませんが、交直流電車は一般に高価であり、需要の少ないこの区間のために新規導入するのは不経済とされたために、交流も直流も関係なく走れる気動車を導入したという経緯があります。
そして、これから乗る新井方面の妙高はねうまラインについては、全線が直流電化なので直流電車でよいこともあり、JR東日本のE127系を譲り受ける形でET-127形として運用しています。
よって、日本海ひすいラインはET122形、妙高はねうまラインはET-127形と、路線ごとに完全に車両が分かれているのですが、実は1日1本だけ、日本海ひすいラインと妙高はねうまラインを直通する列車が設定されており、それがこれから乗ろうとする新井行きなんですね。この新井行きは泊→直江津→新井と運転されており、妙高はねうまラインのET-127形は日本海ひすいラインに入れないため、必然的にET122形が使用されるわけで、直江津~新井間でET122形に乗れる唯一の列車というわけです。また、リゾート列車の「雪月花」を例外とすれば、妙高はねうまラインで気動車に乗れる唯一の列車ということにもなります。
この直通は妙高はねうまラインにある春日山駅や高田駅の方が上越市のうち旧高田市の市街地に近いことから、日本海ひすいライン沿線から旧高田市のエリアに用事がある利用者から直通運転を求める声が出たことを受けて設定されたものです
なお、新井到着後はそのまま折り返し運転となりますが、折返し列車は直江津行きとなっており、日本海ひすいラインへの直通は実施していません。せっかくならば帰りも直通列車を設定すればと思いますが、今は直通の需要がどれだけあるかというお試し期間なんですかね。
それではディーゼルカーで新井まで向かいます。
景色は何度か見てきたものですが、ディーゼル音をBGMにするのは新鮮です。
ただし、通常は最低でも2両編成の妙高はねうまラインに、このET122形は1両で乗り入れてくるので混雑が激しく、満員電車というほどではないものの座ることは出来ませんでした・・・
道中はそんなに書くこともなかったので新井到着後までレポートは飛びますw
新井も10分弱の折返しなのでちゃちゃっと撮影してそのまま折り返しです。
「えちごツーデーパス」にはえちごトキめき鉄道も含まれるのでありがたいものです。
方向幕部分をアップにします。
まだ、新井幕のままでよかったです。
なにせ、ET122形で新井行きはこの1本だけですからね。
そうこうするうちに直江津幕に変わりました。
直江津行きは日本海ひすいラインとしても普通に見られるのでそんなにレアではありませんがつい撮影してしまいましたw
外観も撮ったら乗り込みます。
折返しはそんなに利用者はおらず余裕で座れました。
今回も道中はそんなに書くこともないので直江津まで記事は飛びます。
おお!
隣には北越急行のHK100型もいたので、3社の車両が並ぶ面白い写真になりました!
直江津駅で小休止
あとは折返しの「スノーラビット」まで時間があるので、しばらく構内で撮影するなどして時間を潰したいと思います。
ホームをうろついていると貨物列車キター!
旅客輸送では直距離列車は新幹線に役目を譲ってほとんどがなくなってしまいましたが、貨物列車のルートとしては未だに重要なルートであり続けていますからね。
↑動画でもどうぞ
ふと発車標を見ると・・・
「リゾート」って・・・「雪月花」か!?
どうやらちょうど「雪月花」の時間だったようです。
ちゃんと撮影するのは初めてですし、これは撮っておかねば・・・
そういえば、ホームに雪月花のイラストがありました。
当駅での乗り降りは出来ないはずですが、停車時間中にホームを散策する利用者向けなんですかね。
過去に撮っていると分かっていても、つい駅名標は撮ってしまいますw
↑そして、いよいよ「雪月花」の入線です。
↑「しらゆき」の発車シーン
このあと「雪月花」は当駅で10分程度停まるのでゆっくり撮影することが出来ます。
真っ赤な車体に縦長のフォルム、普通の列車とは一線を画するリゾート列車らしい個性的な車両ですよね。
扱い的には団体専用列車ですが、行先表示はちゃんと出ていました。
なお、「雪月花」は原則旅行商品扱いで発売される列車であり、原則として車内で提供される料理とセットの料金となるため、2万円近く払わないと乗れない列車ですから、指定席券だけで乗れるような快速扱いの観光列車からすれば豪華列車と言えますが、一方で「四季島」や「トワイライトエクスプレス瑞風」、「ななつ星 in 九州」といった数十万円から数百万円単位の費用を要する列車からすれば十分庶民的ですね。
いずれ乗ってみたいとは思っているんですが、こういう豪華な食事がつく列車となると、流石に一人で乗るのもなぁ・・・と思ってしまいますし、かといって誰かと一緒に乗るような機会もないし・・・というわけで当分は見るだけになりそうです。
回送を活用するなどして、乗るだけの格安プランが出たら絶対乗りますけどw
跨線橋の上からも撮ります。
上から見下ろすと、尚更窓の大きさが分かりますね。
↑発車シーンはもちろん動画を撮りました。
あとは昼食を食べに外に出ようかと思ったのですが、気になるものを見かけたのでもう少し寄り道w
気になったものとはこれです。
一見するとただの待合室のようですが・・・
キャラクターのイラストまで入れて、かなりプッシュしていますね。
中には誰もいないようでしたので、窓から中を覗いてみることにしました。
ホワイトボードには時刻表が貼ってあって、利用者向けの注意事項なんかも書いてありますが、「寒いです」という書き込みに対して、恐らくは駅員さんが「エアコンの設定温度を26℃にしました」と返信しているのが昔の伝言板みたいでなんかいいですね。
なお、あれだけあちこちに学生専用と書かれると、いくら中に誰もいなくても入りづらくて中には入りませんでした。
内部はこんな感じでちゃんと机まで用意して、参考書やノートを広げての勉強も捗りそうですね。
確かにローカル線のお得意様は高校生と相場が決まっていますが、駅に自習室を設けるというのはありそうでなかった斬新な発想ですよね。
それでは、外へ出たいと思います。
改札は自動改札機があるので、「えちごツーデーパス」については入れるだけで済むので便利です。
18きっぷなどの見せるタイプのきっぷだと、列車到着直後以外は改札口に駅員さんがいなかったりして呼ばないといけなかったりしてなんか嫌なんですよね。
まあ、いつまでも構内にとどまって撮影やらしているのがいけないんですけどw
前も取り上げた気がしますが、これも気になったので紹介しておきましょう。
新潟県に初めて達した鉄道は信越本線であり、当初は直江津までだったので、当駅が新潟県内での鉄道の発祥地ということになります。
駅舎を撮ったらご飯を食べに行きましょう。
直江津といえば港町として知られており、美味しい魚介類が期待できそうです。
腹ごしらえを済ませたら、再び駅に戻って行動を再開します。
超快速「スノーラビット」で越後湯沢へ
このあとは、越後湯沢行きの「スノーラビット」で越後湯沢まで行きます。
「スノーラビット」のことはだいたい説明してしまったので、あまり書くことはないのですが、越後湯沢行きの上り列車は1本だけであり、停車駅が多いタイプになるので、十日町にしか停まらない最速達列車は下りのみとなっています。
実は2019年春の改正までは上り列車も途中停車駅は十日町のみだったのですが、同改正により下りの新井行きに準じて停車駅が追加されて現在に至ります。
流石に停車駅を削りすぎて利用者が確保できなかったのか分かりませんが、このまま行くと、唯一残った直江津行きの最速達便もそのうち停車駅が追加されてこの俊足を楽しむことはできなくなるのではと危惧してしまいますが、表定速度日本一の記録は守りたいでしょうし、残った1本は意地でも維持(ダジャレじゃないですよ?w)しそうですね。
英語表記が”Cho rapid”というのがなんかシュールですw
列車名も表示してくれますが、時刻部分を潰しての大胆な表示でしたw
↑発車標の表示内容は切り替わるので動画でも撮ってみました。
乗り込んでみると、車内の様子が違うぞ?
実はこれ、「ゆめぞら」というイベント列車であり、一部列車では走行中に映像を放映する変わった列車になっています。
なお、この「スノーラビット」では映像放映はないみたいなので、座席配置が異なるだけで、特別なことは起きません。
今回は停車駅に虫川大杉、まつだいも追加されていますが、それらの駅で乗り降りする人はごく僅かであり、わざわざ停車駅に追加した効果は如何ほどなのかとも思いましたが、乗車が休日でしたから平日だともっとこの区間の利用者も多かったのかもしれません。
十日町ではやっぱり乗ってくる人が多く、そのまま直江津まで行きました。
そして、直江津からはいよいよ「現美新幹線」です。
「現美新幹線」で新潟へ
続いては今回の遠征の目玉とも言える「現美新幹線」です。
その前に「現美新幹線」について解説を入れてからレポートを進めていきましょう。
「現美新幹線」とは、2020年12月19日までJR東日本が運行していた新幹線のジョイフルトレインであり、土日祝日を中心に越後湯沢~新潟間を3往復していました。
時刻表上では「とき」として運行され、すべての便が越後湯沢~新潟間の全ての駅に停車する各駅停車でした。
車種はE3系であり、改造された専用の編成が充当され、11号車のみ指定席で、12号車~16号車は自由席という扱いだったため、乗車する区間に必要な乗車券+新幹線自由席特急券、もしくは乗車券+指定席特急券を購入することで乗車できました。
車内では様々な芸術作品が展示されており、列車名は現代美術を略した”現美”から付けられています。
実は以前にも乗ったことがあって記事にもしているのですが、その時は遠征の中の暇つぶし的な意味合いで乗ったのであり、しっかりご紹介していなかった部分もあるので、今回改めて紹介したいと思います。
また、前回は新潟→長岡で片道のみ乗っていましたが、今回は長岡→越後湯沢と越後湯沢→新潟でそれぞれ乗車し、往復全区間乗車を果たしたいと思います。その他、可能な限り多く写真や動画を撮るというのも目的です。
まずは編成案内から
時刻表上では「とき」として運行されるので、「現美新幹線」の文字はどこにもありませんが、編成を見れば一目瞭然です。
ホームへ上がると既に「現美新幹線」が停車していました。
この真っ黒い車体が異彩を放っていますが、車体デザイン自体も芸術の1つのようで、蜷川実花氏がデザインを手掛けています。
先頭部だけ見るとただ真っ黒いだけに見えますが、長岡の花火をモチーフにしたデザインになっていて、編成全体を見ないと分かりづらいデザインとも言えます。
その外観についてですが、越後湯沢停車中に車内の撮影を済ませてしまいたいので、今は車内撮影を優先して、外観は新潟駅で撮影したいと思います。
動画も撮ると思うので、外観デザインについてはそれで確認して頂ければと思います。
それでは内装です。
実は以前乗車したときの記事でも車内の写真を載せているのですが、それは同行した西鉄8000系さんに撮影して頂いたものを提供して頂く形での掲載であり、私自身は指定席の座席で録音に専念していたこともあり、せっかくの現美新幹線で芸術鑑賞を一切していないというオチでしたので、自分で車内を撮影し、芸術鑑賞も楽しみたいというのも最後に乗りに来た動機の1つです。
まずはデッキ部分から
やっぱり引退が迫っていることもあって人が多いですね。
こちらは12号車でして、壁面をアート作品にしています。
担当アーティストは小牟田悠介氏です。
あと、特徴的なのがこの座席ですね。
11号車以外は自由席扱いですが、座席はこのようなソファーがあるのみで、一般の新幹線に比べてかなり座席数が少ないため、指定席を取らない場合は座るのは難しいでしょうね。
まあ、車内で芸術鑑賞をするという列車のコンセプトからすれば、座らずに歩き回る人がほとんどでしょうし、全区間乗車しても50分程度という乗車時間を考えれば妥当ではありますね。
続いて13号車で、ここはカフェとキッズスペースになっており、担当アーティストは「パラモデル」というアートユニットです。
プラレールが置かれていて子どもたちが自由に遊べるようになっているのですが、この日はコロナ対策なのか閉鎖されていました。
カフェの部分は大行列が出来ていて撮影できなかったので次の車両へ
ここは人が少なかったので反対側からも
この車両が一番美術館らしい雰囲気ですね。
担当アーティストは石川直樹氏です。
続いて15号車です。
こちらは立体作品で、列車の揺れに合わせて作品も揺れるというコンセプトが受けて、一番人だかりができていた気がします。
そして、最後は16号車で、映像作品が展示されています。
ここのみデビュー時と担当アーティストが交代しており、登場から2018年3月まではブライアン・アルフレッド氏の作品でしたが、2018年3月以降はAKI INOMATA氏の作品となっています。
映像作品はディスプレイに映せばいいだけなので、入れ替えが容易なんでしょうが、途中での交代は何か事情があったんですかね。
まあ、余計なことは考えずに芸術鑑賞を楽しみましょう。
ここはそれほど混んでおらず、ちょうどM車でもありますので、ここで新潟までの乗車時間を過ごしたいと思います。
音鉄的に見れば、上越新幹線でのE3系の運用という点でもレアですから、録音も欠かせません。
つまりは、走行中は録音に専念するべく、車内撮影を停車中に済ませたかったのですw
荷物置き場もありましたが、大荷物で車内を動き回るのは大変だろうという配慮ですかね。
まるで美術館な車内ですが、ちゃんとした鉄道車両ですから車番が書かれています。
こちらは運転室への扉であり、当然乗客は立ち入ることは出来ません。
ここで編成が終わっていることに気づかず、まだ先があると思って入ろうとする人を結構見かけましたけどねw
それでは発車です。
視覚は芸術鑑賞をしているのに、音や揺れは列車という何とも言えない感覚ですが、最大の違和感の原因は元々片側にしか窓がない上に、そのほとんどが閉められているため、音もするし揺れているのに視覚上は走っている実感がないということに尽きますね。
あと、結果として16号車をチョイスして正解だったと思います。
というのは、録音する都合上、車内ではじっとしていなければいけませんが、映像作品ならば同じ場所にずっといても絶えず変化してくれるので飽きずに見ていられるということです。
それから、アナウンスでは「ご乗車」ではなく「ご来場頂きましてありがとうございました。」と言っており、まさに走る美術館というコンセプトを感じました。
↑これは車内の案内表示機なんですが、車内のご案内で「キッズルーム」とか「カフェ」という単語が出てくるのは珍しいので撮りました。
あとは、新潟まで乗っていくだけです。
たまに長岡とかで乗り降りする人も見かけますが、せっかく乗るならば全区間という人が多いのか、越後湯沢からいて、終点まで乗り通している人が多かったです。
50分の乗車時間はあっという間に過ぎ、新潟に到着です。
このあたりなんかは花火をモチーフにしているのが分かりやすいですよね。
あとは発車までホームで待機です。
隣の乗り場にいたE2系です。
E2系も機会があるときにはしっかり撮影しておかないと・・・
↑発車シーンです。
このあと現美新幹線は越後湯沢行きとして運行したら本日の運行は終わりになります。
ダイヤ的に見ると、新潟駅からの越後湯沢行きというのは、定期列車だと上りの最終便1本だけで、それ以外は全て東京行きになるので、またレアな行先ということができます。
↑最後に新潟駅からの発車シーンを撮ったら現美新幹線編は一旦終わりです。
まあ、明日も乗るので、明日の記事でもまた触れるわけですけどもw
隣りにいたE2系がいい感じで撮れたので、これだけ撮ったら撤収です。
直江津へ向かう
あとは今宵の宿がある直江津まで移動します。
移動に使うのは快速新井行きであり、以前にも乗車したことがある列車です。
実は勝手にE129系に置き換えられたものと思って、E129系での快速なら乗ってみたいと思って選んだのですが・・・まあ、結果は記事を読み進めて頂くとして進めていきましょう。
とりあえず乗り場にやってきました。
そして、いたのは・・・?
115系でした!
今やすっかりレア車種となった115系ですから、乗れるのは当然嬉しいんですが、E129系による快速を期待していた部分もあったので、ちょっとがっかりした気もw
この「あつい!」を見ると新潟に来たんだなあと実感するのは私だけですかね。
あの爆音モーターをBGMに直江津まで乗車しますが、ここで1つの懸案事項が生じました。
それは夕食の問題です。宿がある直江津で食べるのが自然な流れですが、直江津周辺にはファミレスやファーストフードチェーンのようなお店はなく、地元の小料理屋や居酒屋のようなお店がほとんどとなります。
また、お昼も直江津で食べてしまったため、そこで海鮮丼を食べている以上は、夕飯は海鮮以外がいいとなると、直江津周辺で探すと居酒屋しか選択肢がなくなります。
そして、色々調べてみると、上越妙高駅の構内に、新潟名物の「タレカツ丼」を出しているお店があるらしく、今乗っている快速新井行きはそのまま上越妙高駅にも停まってくれますので、そのまま上越妙高駅まで行って、そこで夕飯を食べてから直江津に引き返すという作戦を思い付きました。
どっちみち、本当にE129系だったら新井まで行って引き返すつもりだったので全然ありでしょう。
というわけで、一旦宿がある直江津を通り過ぎて上越妙高まで行きます。
↑ちょうど貨物列車がやってきました。
↑日本海ひすいラインの発車シーンです。
それでは列車に戻ってあとは上越妙高まで行きます。
駅名標と絡めて
この区間に115系が来るのも結構レアですしね。
↑発車はもちろん動画で
それでは駅構内にあるというお店で「タレカツ丼」を食べましょう!
って・・・え!?
閉まってるー!w
ネットで調べたときは営業時間内だったはずですが、どうやらコロナ対策で時短営業をしていたようです。
それならそうとサイトにも載せてほしいものですが、やっていないものは仕方がないので、夕飯は直江津で食べるとしましょう。
正直、やっていないことがわかっていれば、春日山や高田のあたりもお店がそこそこあったのでそこで降りてもよかったんですが、今更悔やんでも仕方がありません。
というわけで直江津へ引き返すのですが、二本木行きなんてあるんですね。
初めて知りましたw
で、夕飯ですが・・・
お刺身が付いており、自分でご飯に乗せて食べるスタイルの海鮮丼でした。
はい、お昼も海鮮でまた海鮮になっちゃいましたw
更に日本酒までw
新潟に来たらやっぱり日本酒は飲みたいですよねw
となればおつまみも欲しくなりましてw
こちらは「する天」という上越地方の郷土料理でして、イカの一夜干しを天ぷらにした料理です。
一夜干しを使うことでイカの旨味が凝縮され、ただのイカ天とは違った味わいを楽しむことが出来ます。
上越市周辺の飲食店で提供しているお店もありますし、レシピとしては単純なのでイカの一夜干しが手に入れば家庭で作ることも出来るでしょう。
更に、メニューに載っていた「のどぐろ」の文字に惹かれてつい注文してしまった握り寿司
「のどぐろ」とはアカムツの別名で、日本海側を中心に食べられる高級魚です。
流石にそのへんの回転寿司では見かけないネタなので、つい食べてみたくなりました。
脂が乗っていてとても美味しいです。値段も1貫680円もしますがw
昼も海鮮だったし・・・なんて言っていたのに結局夕飯も海鮮を満喫した私ですが、伝票を見て驚愕しました。
なんと、会計が5000円近くに・・・w
まさかぼったくられたのかと不安になりますが、注文したものの値段を覚えている範囲で足し算したら確かに5000円近くになっていたので計算はあっているようです。
予想外の出費に酔いも醒めつつホテルへ向かうのでした。
まあ、飲食業界もコロナで苦境に立たされているわけですし、経済を回すのに貢献したと思いましょう。
というわけで、1日目は以上となり、2日目以降は別記事でお届けしたいと思います。
続く
~追記~
2日目も公開しました