2泊3日で実施した新潟遠征の2日目です。
なお、1日目をご覧になっていない方はそちらからご覧になることをおすすめします。
本日の行程
2日目となる今日は、昨晩宿を取った直江津からスタートして、朝は快速「おはよう信越」で新潟まで向かい、信越本線で長岡まで引き返したら上越新幹線で越後湯沢まで行き、ほくほく線を直江津まで1往復します。これはほくほく線の”快速”に乗るためです。
そして、折返しは六日町行きとなるため、六日町で乗り換えて再び上越線・信越本線・弥彦線と乗り継いで燕三条まで行ったら、昨日も乗った「現美新幹線」で越後湯沢まで行き、再び上越新幹線で新潟へ戻り、最後は快速「らくらくトレイン信越」で直江津へ戻って終了です。
乗りたい列車の組み合わせの都合上、何度も上越新幹線に乗って、同じ区間を行ったり来たりする謎行動をしていますが、乗り鉄あるあるだと思って下さいw
「おはよう信越」で新潟へ
まずは宿を出て直江津駅から快速「おはよう信越」に乗って新潟駅まで向かいます。
ここで「おはよう信越」について解説ですが、早朝に直江津から新潟まで運行される全車指定席の快速列車であり、毎日運転されています。
元々は2012年春のダイヤ改正で急行「きたぐに」が廃止された際に、上越地方や柏崎などの地区から新潟市内へ早朝に移動する需要をカバーする必要が生じ、「きたぐに」のダイヤのうち直江津~新潟間を引き継ぐ形で登場した経緯があります。
全車指定席なので乗車には指定席券が必要ですが、快速扱いなので青春18きっぷや”えちごツーデーパス”などの特急を利用できなかったり、特急券追加が必要なきっぷでも指定席券を追加するだけで乗れる上に、停車駅は急行「きたぐに」を概ね踏襲しており、特急にも遜色ない程度の停車駅になっているので乗り得列車と言えます。
更に、使用車種は特急「しらゆき」と同じE653系が使われるので尚更乗り得列車ですね
なお、2015年までは485系が使われていたので、乗り鉄的には青春18きっぷで485系に乗れるという意味での乗り得列車でした。
まずは早朝の直江津駅から旅が始まります。
以前直江津に停まったときは宿代をケチって駅から遠いホテルを取ってしまったので、初っ端から駅まで15分ほど歩く必要がありましたが、今回は「GO TO トラベル事業」の恩恵を受けることが出来て、駅前のホテルに泊まれたので、最初は楽ができましたw
発車標です。
快速と書かれていますが、これが「おはよう信越」です。
ホームへ行くと既にE653系がいました。
これが「おはよう信越」になるわけですが、そういえば、以前の旅で夜行バスで直江津入りした後、新井まで移動してから「しらゆき」に乗るという行動をしたときも、こうして「おはよう信越」が停まっているのを見たのを覚えています。
その時は乗車券+特急券で5000円近くかけて新潟まで乗車しましたが、「おはよう信越」ならば同じ車両で遜色ない所要時間で移動できて、たった530円追加するだけでいいんですから、特急に乗るのがバカバカしくなりそうですw
それでは乗車します。
早朝すぎる上に日曜日だったこともあってかガラガラでした。
平日だと通勤需要も多少はあるのかなという気もしますが、直江津から新潟市内まで通勤されている方っているんですかね。
まあ、新潟着は8時35分というダイヤなので新潟駅周辺に職場があれば一般的な始業時間である9時と考えれば通勤できないことはなさそうですが、定期代が大変なことになりそうですw
↑車内の案内表示を撮ってみました。
結局ガラガラのまま発車していきました。
あたりは真っ暗ですし、早朝の寝起きモードということで私もぼんやりしながら乗っていたわけですが、特急型の快適なシートのせいでついウトウトしそうにw
せっかく乗っているのに勿体ないので何とか起きていましたが、気になったのはやけにのんびり走っていることです。
先行列車が遅れているのかとも思いましたが、「おはよう信越」は直江津駅から長岡方面へ向かう始発列車ですから、旅客列車に関しては先行列車などないはず・・・貨物列車がいる可能性はありますが、それにしてもいつまでもノロノロ運転を続けていておかしいなと思っているとアナウンスが入り、「強風のため徐行している」とのことでした。
確かに柏崎あたりまでの信越本線は海沿いに走る箇所もあって海風を受けやすいんですよね・・・
結局30分程度遅れて柏崎までたどり着きました。
おかげで海をのんびり見られたのはよかったといえばよかった・・・のか?w
ただ、困ったのが新潟駅では10分程度の折返しで長岡方面の普通列車に乗り換えることにしていたことです。
これが白新線だとか越後線など別方面への乗り換えであれば接続をとってもらえる可能性も無きにしもあらずですが、今来た道を折り返すような乗り換えは通常想定されていないでしょうからまず待ってもらえないでしょうし・・・
とりあえず、今後の遅れの動向を見ながら検討していくとしましょう。
柏崎・来迎寺で若干乗車がありつつ長岡まで来ました。
ここまでの利用者も多いようで、また、若干乗ってくる人もいてすぐに発車です。
実は長岡駅では所定ダイヤだと10分間停車するダイヤとなっていて、これをすぐの発車としたわけですから単純に10分回復できたということになります。
この先新津でも10分の停車があるので新潟駅には10分遅れくらいでなんとかなるでしょうか。
本当に予定の列車に乗れるかどうかのかなり際どいラインになってきましたが、果たして・・・
それにしても、今回は長岡と新津の10分停車に助けられた部分もあったのですが、これは一体何のためなんですかね。
遅延しやすい海沿い区間の遅延を、列車本数が多い新潟駅周辺に極力持ち込ませないためとかなのか、単に急行「きたぐに」が長距離列車ゆえの遅延リスクを避ける意味で設定していたのを踏襲しているだけなのか・・・
ただ1つはっきり言えるのは、この停車時間があるために「おはよう信越」は直江津~新潟間を2時間20分かけて走るのが、特急「しらゆき」だと1時間47分になっていて、33分もの格差が生じています。
この停車時間がなければ13分しか差がなくなるので、特急との格差を設けるためとかだったり?w
そんなことを考えているともう列車は新津を過ぎて次は終点の新潟です。
確か「きたぐに」は亀田にも停まっていたと記憶していますが、「おはよう信越」は快速ながら通過してしまいます。
で、遅延の方ですが、やはり10分程度となっており、予定の列車に乗り換えるのはかなり厳しそうな気配です。
そこで考えたのが新幹線によるワープです。
実は当初の予定では普通列車で長岡まで行きますが、長岡から先の上越線の接続が悪く、仕方なく長岡→越後湯沢で新幹線に乗る計画だったのですが、新潟から長岡まで新幹線に乗車すると予定では乗れないはずだった上越線の越後湯沢行きに間に合い、結果として越後湯沢から先の行程に影響を与えずに済むということが分かりました。
どのみち新幹線は使うつもりだったのが、区間が変わっただけで出費も対して変わらないので助かりました。
直江津では真っ暗だったのにすっかり明るくなっていますね。
これだけ時間をかけて移動してきたのに、新潟県内から出られていないという事実に驚かされます。
それを言うならば、直江津のもっと向こうの糸魚川だってまだ新潟県ですし、新潟からさらに北へ向かえば村上まで新潟県ですから、新潟県もかなり大きな県ですよね。
越後湯沢へ向かう
朝からトラブルがありつつも、何とか越後湯沢で所定行程に復帰できる目処が立ちましたので、焦らず旅を進めていきましょう。
乗り換えの途中で見た発車標ですが・・・
え?弥彦といえば越後線の方向ですが、越後線に快速なんてあったか!?
と思ったら「浪漫Shu*Kura」という臨時列車でした。
「越乃Shu*Kura」の車両を使うやつですね。
これもまだ実車を見たことがないので見に行きたいところですが、乗り換え時間がそんなに無いのでここは先を急ぎます。
新幹線乗り場にやってきました。
待っていたのはE2系でした。
車内はガラガラで快適に移動できそうです。
発車まで車内でのんびりしていたのですが、何気なく車窓を見ると驚きの光景が!?
なんと、「現美新幹線」が入線してきているではないですか!?
臨時の運行とか?と思いつつ時刻を調べると、朝一番の越後湯沢発新潟行きはちょうど今頃新潟駅に到着するダイヤとなっており、しかも、私が乗る列車の発車の5分前くらいに到着ですから、分かっていれば入線の動画を撮ることが出来ていました。
これはやらかしですね。まあ、新潟駅発車の動画はあるのでまだ諦めはつきますが、撮影可能だったのに撮らなかったのは結構ショックです・・・
まあ、過ぎたことはしょうがないですし、その分乗車する時の撮影に力を入れるとして気を取り直しましょう。
定刻通り私の乗る「とき」は新潟駅を発車し、普通列車なら1時間はかかる長岡までも新幹線ならわずか20分ほどで到着してしまい、文字通りあっという間に到着です。
そして、乗り換える上越線ですが、当然E129系です。
以前に急行「きたぐに」で新潟入りしたときは、東京まで18きっぷで行きましたが、その頃の上越線は115系ばっかりで楽しかったです。
この上越線への乗り換えもちょっとタイトで緊張感があったのですが、無事に乗り換えられた安堵感からか、ここで眠気が一気に襲ってきてウトウトしながら越後湯沢まで乗車していました。
E129系なんていくらでも乗る機会がありますし、ベースがE233系なので、東京で電車に乗っている時とそう気分的に変わらないこともあって余計ですね。
越後湯沢に付いたら撮影もスルーで一目散に駅ビルの中へ向かって飲食店に入り注文したのがこちらです。
昨日、上越妙高で食べようとしてまさかの時短営業で閉店していて食べられなかった「タレカツ丼」です。
これも新潟名物の1つで、通常のカツ丼と違って卵でとじることはせず、とんかつ自体を甘辛醤油ダレにくぐらせて味付けし、それをそのままご飯に乗せるというシンプルな料理です。
秩父名物の「わらじカツ丼」にも似ていますね。
美味しいカツでスタミナも回復したところで、そろそろ次の行動へ進みましょう。
ほくほく線の「快速」で直江津へ
次に乗るのはほくほく線の快速です。
快速という文字を太字で強調したのですが、実はほくほく線における快速は結構レアな種別で、昨日乗った超快速「スノーラビット」を別種別と考えるならば、1日に1.5往復しか走っていないのです。
これから乗る直江津行きの下り列車はお昼頃の11時48分発なのでまだ乗りに行きやすいのですが、反対の越後湯沢行きの上り列車に至っては直江津駅を出る一番列車となる5時52分発と8時02分発の2本となっており、沿線住民以外が乗ろうとすれば、直江津などに宿泊する必要がある乗車難易度の高い列車となっています。
そんな快速ですが、快速らしい走りをするのは、越後湯沢~十日町間だけであり、十日町~直江津間では通過するのは大池いこいの森駅の1駅のみであり、しかも、この大池いこいの森駅は普通列車でも一部通過する列車があるため、実質的には快速運転は越後湯沢~十日町間だけということもできますね。
一方で、私が乗る直江津行きと、1番目の越後湯沢行きは、犀潟~直江津間にある黒井駅にも停車します。
黒井駅はほくほく線の列車は普通列車であっても原則通過するのですが、1日に上下3往復のほくほく線が停車しており、その停車する列車のうち、3分の1に当たる上下1往復の快速が黒井に停車するわけです。
早朝の越後湯沢行きは、信越本線の始発より早いので黒井駅利用者の便宜を図ってのものなのかもしれませんが、私が乗る直江津行きについては信越本線の列車も前後30分程度の間隔で存在するので、快速をわざわざ停車させるのは疑問を感じますw
なお、快速らしい走りをする十日町までは途中に六日町だけ止まりますが、上越線内は普通列車でも途中駅を通過する列車がほとんどですから、実質的な快速運転と言えるのは六日町~十日町間だけということにw
超快速「スノーラビット」の俊足ぶりからすると残念な快速感が否めませんが、どのみち越後湯沢にただいても暇なので乗ることにしました。
いました!
ほくほく線のHK100型は、電車でGO!シリーズでもお馴染みの車両ですし、プレイ経験のある方は印象に残っているのではないでしょうか?
やっぱり、超快速「スノーラビット」ほどは注目されていないようで、マニアと思しき人の姿はほとんど見かけませんが、十日町などへ移動するであろう一般利用者がそこそこいました。
昨日も見た景色ということで、なんだかリプレイ感がありますが、六日町を過ぎるといよいよお楽しみが始まります。
それは・・・
↑なんと車内が映画館みたいになります!
実はこれ、「ゆめぞら」というイベント列車でして、昨日乗った「超快速スノーラビット」もこの「ゆめぞら」を使っていましたが、「ゆめぞら」を使用する列車のうち、日曜日に限ってこのような車内での映像放映が行われているのです。
正直、純粋に走行音や景色を楽しみたいと思うと邪魔な気もしますが、これもこれでほくほく線の姿の1つだということで、今回は「ゆめぞら」の車両をチョイスしてみました。
この取組は、ほくほく線がトンネルが多く景色を楽しめない区間が多いことを逆手に取って、暗いトンネル内で映像を流すという催しになっていて、なかなか好評だそうです。
しかも、映像は5パターンほどあるらしく、最初に紹介したのは「花火編」だそうです。
十日町に着いて乗客の入れ替わりがありますが、この先もトンネル連続地帯ですから引き続き放映があります。
↑というわけで、第二弾は「星座編」
まつだい駅を過ぎると難工事だったことで有名な鍋立山トンネルがありますが、ここでももちろん放映されます。
↑今度は「天空編」です。
ほくほく大島駅だけ地上ですがすぐにトンネルが始まって・・・
↑続いて「海中編」
虫川大杉を出てもまだトンネルがあります。ということは?
↑最後は「宇宙編」
というわけで、まるで走る映画館のような気分になりましたが、”うらがわら”から先はほとんど高架区間でトンネルはほぼないので通常の列車の車内に戻ります。
この区間では唯一通過する大池いこいの森駅を通過したら、あとは1駅も通過することなく直江津まで行きます。
これじゃあ、実質「区間快速」ですねw
そして、直江津に到着です。
「ゆめぞら」だったおかげで、昨日に引き続きの乗車ですが飽きずに楽しむことが出来ました。
HK100型、ET127系、ET122形の並びが撮れました。
ここでは少し時間を開いた後、再びほくほく線の普通列車で引き返します。
次の目的地は燕三条ですから、信越本線で長岡へ出るのが最短ルートなんですが、ちょうど信越本線の列車の接続が悪く、ほくほく線で六日町へ出て上越線に乗り換えるほうが早く到達できたためこのようになりました。
ちなみに、今度は六日町行きです。
ほくほく線はほとんどの列車が上越線に乗り入れて越後湯沢駅まで行きますが、一部上越線に乗り入れずに六日町止まりとなる列車が存在しており、これから乗る列車もその1つです。
六日町駅
六日町では上越線に乗り換えるのですが、少し時間があるので初訪問ということもあって軽く駅取材をしたいと思います。
ところで、私が乗ってきたのは六日町止まりのほくほく線なわけですが、越後湯沢方面の上越線とちょうど接続しているなんてことはなく、越後湯沢に行きたい人は後続の超快速「スノーラビット」を待つしかありません。
実質的には「スノーラビット」が停まらない駅の利用者をカバーするために存在する列車なんですかね。
それならせめて長岡方面はすぐ接続するようにしてくれよと思いたくもなりますが、接続が悪いからこそ駅取材する時間が確保できたんだし・・・
何はともあれ駅取材開始です。
まずは駅名標からですね。この駅名標はほくほく線の独自デザインです。
ホームです。
ほくほく線専用の独立したホームがあり、ほくほく線は1面2線を使用します。
「ゆめぞら」の宣伝がされていました。
北越急行としてもプッシュしたい列車なんでしょうね。
改札や上越線のホームへは跨線橋でアクセスします。
階段以外にもエレベーターも用意されており、平成に入ってから開業した路線だけにバリアフリー対応も図られていますね。
改札はJRと北越急行で共用になっていますが、JRから乗り換えでほくほく線のきっぷを持っていない人のためか、改札内にもほくほく線の券売機があります。
スタンプ台と貸し傘がありますが、傘が1本もないというw
たまたま出払っているだけですかね。
ちょうどいい構内図がありました。
JRの方は2面3線の国鉄型配線となっていて、そこにほくほく線の1面2線を追加した3面5線となっています。
あと、ほくほく線の列車位置情報を教えてくれるディスプレイもあります。
何気にJRより北越急行の方が案内設備が充実していますねw
改札口です。
かつては特急「はくたか」も一部が停車していた駅ですが自動改札はなく、昔ながらの有人改札のみです。
改札を出ました。
みどりの窓口と自動券売機があり、地方の駅にしては充実している方ですかね。
駅前には「南魚沼市図書館」があります。駅前に図書館とは便利です。
ところで、六日町って住所でいうと南魚沼市になるんですね。
なお、2004年までは駅名と同じ”六日町”という自治体名でしたが、市町村合併により南魚沼市が誕生しました。
駅前広場です。
バスターミナルを兼ねているようで、バスの停車枠がびっしりと描かれています。
バスのラインナップは南越後観光バスのみで、他に南魚沼市のコミュニティバスもあります。
上越線に並行する越後湯沢方面や小出方面の他、フィーダー路線が何本か存在し、地方にしては路線バスが充実している方だとは思いますが、本数はそれほどないようです。
なお、高速バスや都市間バスの乗り入れはありません。
バス乗り場へは駅から屋根付き通路で繋がっていて利便性は高いのですが、おかげで駅舎が撮りづらいw
駅名部分をアップにしました。
JRと北越急行のロゴが併記されています。
この地下通路は、もともと駅の入口が東口のみだった頃に、西側から駅を利用する人の便宜を図って開設されたようですが、今は西口も設けられたのでこの地下通路の意義は薄れたのかもしれません。
自転車ごと通れるようにスロープが付いているので、自転車利用者にとっては今でも利用価値のある地下通路と言えますかね。
ところで、「自転車は手でひいて歩きましょう」と書いてありますが、自転車って「引く」というより「押す」ものでは?w
私は自転車を引くという表現は初めて見聞きしましたが、新潟県ではポピュラーな表現だったりするんでしょうか?
それでは改札へ戻ります。
JRと北越急行は改札が共通なのでこのような案内になっています。
JRのホームへ入りました。
国鉄型配線の2面3線ですが、上越新幹線開業前の特急や急行が多く走った時代ならばともかく、今は中線の存在意義はかなり薄れており、定期列車で中線を発着するものは無いようです。
ただ、このあたりが豪雪地帯ということを考えると、冬場の除雪列車を待機させる場所とかいう役割はありそうですね。
本当に不要な設備ならば撤去されているはずですし・・・
駅名標です。
今風の薄いLEDバックライトのものになっていました。
JRホームから見たほくほく線ホームです。
JRのホームは国鉄時代にあったであろう長大編成を考慮して長い有効長になっていますが、ほくほく線は普通列車に関しては当初からローカル輸送に適した短編成が想定されていたでしょうし、ホームも短いですね。
↑動画もどうぞ
というわけで六日町駅は以上となり、このあとは上越線・信越本線・弥彦線と乗り継いで燕三条までひたすら移動です。
2回の乗り換えがありますが、2回とも結構タイトな乗り換えであり、道中特筆すべきこともないので、記事は燕三条駅に飛びます。
燕三条駅
というわけで、道中は大胆にカットして燕三条駅です。
ここへ来たのは「現美新幹線」に乗るためですが、以前の活動では新潟~長岡間で「現美新幹線」に乗っていたので、今回は長岡から乗れば全区間乗車が果たせるはず・・・
なのに、あえて燕三条駅に来た理由ですが、1区間だけでも走行中に車内のアートを鑑賞するという体験をしたかったというのがあります。録音していると1箇所にとどまり続けることになるので、芸術鑑賞なんて出来ませんしねw
なにせ「現美新幹線」の謳い文句は「世界最速の芸術鑑賞」ですし、それをちゃんと体験したかったですしね。
あとは、燕三条駅には行ったことがなかったので、この機会に行ってみようというのもありました。
ここでも時間があるので駅取材をして、その後「現美新幹線」で越後湯沢まで行きます。
今日は本当に行ったり来たりですw
というわけで燕三条駅です。
上越新幹線が停まる大きな駅ですが、弥彦線の方は1面1線の棒線駅とシンプルな構造です。
弥彦線と上越新幹線は十の字のように交差しているため、ホーム中央部分以外は屋根がありません。
駅名標です。
ここで当駅の駅名に関するエピソードを1つご紹介しましょう。
当駅は燕市と三条市に跨るように立地しているのですが、これは上越新幹線が開業する際に燕市と三条市で壮絶な誘致合戦があった結果、両市のどちらにも偏らないルート設定をするということになり、駅も両市にまたがるように設置するという妥協案に落ち着いた経緯があったのです。
それだけならよくある誘致合戦の1つで終わりですが、駅の設置場所が決まると今度は駅名で壮絶な論争が発生し、「新三条」や「新燕」といった案もあったもののどちらも譲らず、両市の市名を併記する形で「燕三条」か「三条燕」の2案に絞られました。
しかし、今度は燕が先、すなわち「燕三条」か、三条が先、すなわち「三条燕」とするかで論争が発生し、あの田中角栄氏の仲裁でようやく現在の駅名となる「燕三条」に決着しました。
十の字に交差する形のため、弥彦線のホームから駅舎が見えます。
新幹線駅らしく大きな駅舎ですね。
改札への通路にはこんな壁画がありました。
弥彦線は名前の通り、弥彦駅までの路線であり、その弥彦には越後国の一の宮となる彌彦神社や弥彦温泉などの名所があり、当駅はそのアクセスにも使われるため、新幹線を降りて弥彦線に乗り換える利用者を出迎えるためにこういう神社を連想させるような壁画を用意したんでしょうね。
ただ、その弥彦まで直通してくれる列車は少なく、1日あたり平日ダイヤで3本、休日ダイヤでも4本しかありません。
それ以外の列車は吉田で更に乗り換えが必要となるので注意です。
こちらが弥彦線の改札です。
ICカード用の簡易改札機があるのみで、係員すら配置されておらず、実質無人駅に近い扱いです。
時刻表や運行情報などが集められていて、駅としての業務はここに集約されているようです。
券売機のように見えるこの機械は乗車駅証明書発行機であり、ICカード以外で乗車する人はここで乗車駅証明書を受け取って下車駅で精算する方式のようです。
新幹線乗換駅なんだからせめて券売機くらい置いてあげればいいのにw
改札の先はコンコースになっていて、新幹線に乗り換えるにしても、外へ出るにしてもここを通っていくしかありません。
彌彦神社に因んでか鳥居がありました
ここまでの通路は参道みたいに見えますね。
若干白抜けしちゃいましたが、こちらは物産館のような場所のようで、地域の名産品を扱っているようです。
三条市や燕市などのあたりの地域は金属製品が有名で、そういった展示も多いようです。
今回は駅取材を優先しますので中には入りませんでしたけどねw
金属製品の一例として、ペンチなどの工具類も展示されていました。
他にも包丁などの刃物や医療器具など様々展示されていましたが大きな駅を限られた時間で取材しないといけないので割愛しますw
こちらはきっぷ売り場です。
基本的には新幹線利用者向けのようですが、弥彦線のきっぷも売っているのでICカードを持っておらず、かつ下車駅での精算が煩わしいという方はここできっぷを買ってから乗車するのも手ですね。
新幹線の指定席発売状況です。
「現美新幹線」である「とき456号」の指定席は完売のようですが、元々自由席特急券で乗るつもりだったので関係なしw
ここにも温泉のPRがありましたw
越後平野も意外と温泉が多いんですね。
地上へ降りる階段です。
上から見るとHの字に見える変わった形の階段ですね。
当駅の特徴として、2つある出入口の名前はよくある東口と西口とかでなく、「三条口」と「燕口」となっています。
駅自体が三条市と燕市を跨ぐように設置されているので両市の市名を採用したわけですが、駅名を決めるにも一悶着あった当駅らしいネーミングとも言えますね。
地上側のコンコースへ降りてきました。
それほど利用者がいないこともあってからガランとした印象です。
田舎あるあるの1つだと思っている白ポストですが、まさか新幹線停車駅で見かけるとはw
三条市の標語や市内マップに、駅前ロータリーのシンボルであるかのように鎮座する立木が出迎えてくれます。
駅前広場は路線バスが多く集まる交通結節点となっており、なかなかの広さです。
駅舎です。
正面から撮ると大きすぎて全体が入らないという新幹線駅あるあるですねw
燕口側の駅舎も三条口側とよく似ていて写真を整理していてどっちがどっちだか分からなくなりましたw
もしかしたら、両側でデザインに差を設けると、燕市・三条市双方からあっちの駅舎のほうがいいデザインじゃないかとか物言いが出るのを見越して全く同じデザインにしたとか有り得そうですねw
なお、デザイン上の特徴としては、黒っぽい台形が2つ描かれていますが、これは弥彦山と角田山をモチーフにしたそうです。
駅の裏手に月極駐車場がありましたが、屋根・消雪パイプに照明と至れり尽くせりの設備ですね。
雪国新潟ではこれくらいないと通用しないんでしょうか。
駅前を横切るこの高架道路は北陸自動車道でして、新幹線駅の目の前を高速道路が横切る光景というのも珍しいですよね。
しかもすぐそばにインターチェンジも設けられていて、その名も「三条燕インターチェンジ」です。
もうお気づきでしょうが、駅名である燕三条とは”燕”と”三条”の順序が逆になっています。
これは新幹線の駅名では燕市を頭に持ってきた見返りとして、このインターチェンジは燕市に存在するにも関わらず三条市を頭に持ってきていると言われています。
これだけ新幹線駅と高速道路のインターチェンジが隣接しているのは珍しく、日本一新幹線駅に近いインターチェンジという話もあるようです。
ところで、これだけインターチェンジが近いと高速バスもさぞ充実しているのかと思いたくなりますが、当駅に直接乗り入れるのは「WILLER EXPRESS」や「JAMJAMライナー」「キラキラ号」といった旧ツアーバスから乗合バスに参入した会社の路線ばかりであり、そのラインナップも首都圏や大阪と新潟を結ぶ路線という長距離夜行路線ばかりになっています。
その他、新潟交通や越後交通などの運行するツアーバスではない高速路線バスの流れを汲む路線群については、前述の三条燕インターチェンジに併設された「三条燕バスストップ」という停留所を発着しており、当駅からは徒歩で12分ほどかかるそうです。
余談になりますが、弥彦線で1駅隣の燕駅からは新潟交通観光バスによる高速バスが新潟市内まで出ているようですが、運行は平日のみであり、しかもわずか2往復とマイナーな存在みたいですね。
それでは構内に戻って、今度は新幹線のホームを取材です。
ちょうど新幹線に乗り換えるので、本当に駅の全体を見られるのがいいですね。
このあたりの名産品の金属製品をPRするためか、ナイフとフォークのオブジェがありましたw
こちら、プロ野球球団の東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラ「つば九郎」ですよね。
東京に本拠地があるチームのマスコットキャラがなぜ新潟に?と思いましたが、チーム名のスワローズも燕の英名から来ていますし、このキャラ自体も燕がモチーフということで、燕市とは”燕つながり”でタイアップして、2013年より「燕市PR隊鳥」に任命されているんだとか。
この活動の時点で残り6日・・・この後の乗車が私にとっての最後の乗車となることもあって急に寂しい気持ちになりました。
職員有志の方々の写真付きでこんな横断幕もありました。
多くの人に愛された列車だったんですね。
ラストランを迎えることや運転日などの情報が掲示されています。
ネットのページを印刷したようにも見えるチラシが置かれていました。
それでは新幹線のホームへ行きます。
暖房器具などで有名な「コロナ」は三条市に本社があるということで広告が出ていますが、このご時世だと風評被害な名前ですよね・・・
社名は太陽表面で見られる現象の「コロナ」からイメージされたそうで、あのウイルスとは関係ないのですが、是非この逆風にもめげずに頑張って欲しいと思います。
ホームに上ってきました。
真ん中に通過線がある新幹線の中間駅としては一般的な構造に見えますが、実は東京方面のホームは島式となっており、外側にも臨時ホームの13番線が設けられています。
定期列車では折返しもありませんし、無駄な設備に思えますが、ダイヤ混乱時に列車を待機させたり、イベント時に展示車両を停車させると言った使い方をされることがあるようです。
真ん中の通過線です。
雪国特有の特徴として、積雪の重量に耐えるためか、通過線と側線の間に柱が立てられていて、撮影をする上では正直邪魔ですw
発車標です。
この「とき456号越後湯沢行き」が現美新幹線です。
と言ったところで駅取材は一区切りをつけるとして、ここからは「現美新幹線」の撮影に集中したいと思います。
最後の「現美新幹線」を満喫する
それでは、いよいよ私にとって最後の「現美新幹線」乗車が始まります。
まず最初のミッションは当駅に入線する現美新幹線を撮影することです。
↑「現美新幹線」に備えて構えていたらちょうどE7系が通過していきました。
新幹線の高速通過は迫力がありますよね。
そして、いよいよ・・・
↑現美新幹線のお出ましです。
当駅での停車時間は短いので速やかに乗車したら一通り車内を見て回ります。
昨日も車内を見て回っているんですが、やっぱり走行中に芸術鑑賞したいですからね。
写真は昨日と重複しない範囲でいくつかご紹介したいと思います。
昨日の記事ではご紹介しなかった11号車です。
これもアートの1つとして、松本尚氏のデザインになっていますが、グリーン車の座席を転用しているようです。
扱いとしては普通車指定席なので、普通車の料金でグリーン車の座席に座れる乗り得列車と言えなくもないですね。
プラレールで遊べるキッズスペースです。
昨日同様にコロナ対策で閉鎖されていますが、寝っ転がる子供の姿もありました。
あと、こちらはカフェスペースで、古武家賢太郎氏による絵画が展示されています。
カフェらしくポットも置かれていますね。
ここでコーヒーと茶菓子でも買って一服するのも良さそうですが、私がこうして車内を自由にうろつけるのは次の長岡までであり、その先は録音というミッションのために特定の場所を見つけてじっとしていないといけません・・・
あと、公衆電話があったのは意外でした。
種車についていたのをそのまま残していたんですかね。
利用方法が描かれていました。
そういえば公衆電話なんて久しく使っていないので、もし携帯が故障したとかで緊急に使う必要が出たら戸惑ってしまうかもしれません・・・
この荒神明香氏の作品は、列車の揺れによって作品自体も揺れるように作られていて、最も列車内で展示するにふさわしい作品ではないかと思います。
前回は停車中の見学だったので揺れているところを見ることは出来ませんでしたが、今回は走行中ですから・・・
↑こんな風に揺れを楽しむことが出来ます。
意外と見ていて飽きないのですが、もう長岡に着いてしまうので、適当な場所を見つけて収録に専念するとしましょう。
観光列車的側面が強い現美新幹線ですから、車内で会話をする人も多く、走行音として考えるとあまりいい音源とは言えないかもしれませんが、そうして色んな人の思い出を乗せて現美新幹線が走ったという記録だと思えばこれも大事な記録だと言えますかね。
私自身も現美新幹線に乗った思い出を深く心に刻みつつ越後湯沢までの乗車時間を過ごします。
この越後湯沢行きの運行が本日最後となり、このあとは車庫へ引き上げますから、その引き上げまで見届けて現美新幹線編は終わりにしたいと思います。
越後湯沢に着きました。
あっという間の「世界最速の芸術鑑賞」でしたが、いい思い出を作ることが出来ました。
そういえば、E3系は元々ミニ新幹線の秋田新幹線向けに作られたので車体幅が狭く、新幹線駅ではホームと隙間ができるのでこんなステップが出てくるんですね。
隣のホームには東京行きの「とき」が入線してきました。
現美新幹線に乗ってそのまま東京方面へ帰る人達がすぐに乗り換えられるよう配慮されたダイヤになっていたんですね。
上越新幹線仕様のE7系で、朱鷺の羽をイメージしたピンクのラインが引かれています。
そういえば、未だに上越新幹線でE7系に乗っていませんね・・・
↑発車シーンは動画で
そして、現美新幹線の方も車庫へ引き上げていくようで、テールライトとヘッドライトが切り替わりました。
↑現美新幹線の引き上げシーンです。
これにて本当にお別れですが感傷に浸る暇もなく、「らくらくトレイン信越」に乗るべく新潟まで引き返さないといけません。
ここからはまず上越新幹線で長岡まで行き、そこから在来線の信越本線に乗り換えて新潟を目指します。
全区間在来線とすると「らくらくトレイン信越」の発車時間までに新潟駅にたどり着けず、かと言って全区間新幹線にすると今度は早く着きすぎて新潟駅で暇を持て余してしまうという事情から、長岡まで新幹線でそこから在来線という中途半端な形になりました。
↑乗車するE2系「とき」の入線シーン
そのまま長岡まで行きます。
これも現美新幹線に関するものでした。
そういえば、現美新幹線の車体デザインは長岡花火がモチーフでしたね。
他にも色々展示されていました。
パネルに書かれていますが、実はあの有名な軍人の山本五十六氏はここ長岡が出身地だったんですね。
花火の玉の模型のようです。
こんな大きなものが打ち上がって夜空に花を咲かせるのですから花火もすごい技術ですよね。
「しらゆき」のうち、新井まで行くのは朝夕だけなのでちょっとだけレアな行先です。
↑発車シーンをどうぞ
それではあとは普通列車で新潟まで移動して「らくらくトレイン信越」に乗ります。
「らくらくトレイン信越」は長岡からでも乗れるので、一般人からしたら私の行動は意味不明でしょうが、「始発から終点まで乗り通したい」のは乗り鉄あるあるの1つですw
新潟駅にやってきました。
高架化工事の途中の新潟駅ですが、唯一地上のまま残されている8・9番線に到着したので高架の模様を見ることが出来ました。
今や地上駅時代の面影は全然ありませんね。
ここで晩御飯です。
「らくらくトレイン信越」が直江津に着くのは23時過ぎとなり、流石にこの時間帯では飲食店も営業していないでしょうし、なによりさっさとホテルへ入って寝たいのでここで夕飯を済ませることにしました。
チョイスしたメニューは「へぎそば」と「タレカツ丼」のセットです。
タレカツ丼は越後湯沢でも昼食として食べていたのですが、たまたま入った蕎麦屋さんでちょうどセットがあったので、そばだけというのも寂しいしと思って重複を承知で注文しました。
ところで「へぎそば」についてですが、新潟県でも魚沼地方で生まれたそばで、このように一口分ずつに分けて盛り付けるのが特徴です。
夕飯も済ませたらいよいよ本日最後の列車となる「らくらくトレイン信越」です。
「らくらくトレイン信越」で直江津へ
それでは「らくらくトレイン信越」に乗るわけですが、その前にやらなければならないことがあります。
それは乗車整理券の入手です。
朝の「おはよう信越」は全車指定席扱いであり、その指定席券はMARSに収録されているので全国のみどりの窓口や”えきねっと”などでも購入可能なのですが、「らくらくトレイン信越」は首都圏のライナー列車と同じく乗車整理券方式をとっており、その乗車整理券は当日にならないと発売されない上に発売箇所も新潟駅の券売機か途中停車駅のみどりの窓口・改札でしか発売されないため、事前購入が出来ないのです。
こちらがその乗車整理券の券売機です。
首都圏のライナー券の券売機とほぼ同じですね。
なお、村上行きの「らくらくトレイン村上」と共通になっており、「らくらくトレイン信越」の乗車整理券は「らくらくトレイン村上」が発車した後にならないと買えませんのでご注意を。
ところで、来春のダイヤ改正において、「らくらくトレイン村上」は列車自体の運行取りやめ、すなわち廃止となり、「らくらくトレイン信越」は朝の「おはよう信越」ともども、列車名を「信越」と改めた上で乗車整理券方式を取りやめ、往復とも全車指定席による運行に変更されるそうなので、この乗車整理券の券売機も役目を終えることになりますね。
「信越」については運用が変わるだけなのでまあいいとして、「らくらくトレイン村上」が廃止になるとは正直驚きました。
既に乗ったことがあるので、改めてさよなら乗車をすることはないと思いますが、18きっぷでE653系に乗れる乗り得列車でしたし、折返しの快速新潟行きを使えばいい感じで時間を潰せて楽しめるので、フリーきっぷが手元にあって新潟に泊まるならば楽しいコースでした。
乗車整理券の券売機はごく普通の券売機ですが、乗車整理券以外のきっぷを買ったりSuicaにチャージしたりと言った機能はないようです
せっかくのタッチパネル式のUIもボタンが1つだけではあまり意味がありませんねw
それでは乗り場ヘ向かいますが、その前に発車標をチェックしましょう。
やっぱり長い列車名だと表示が窮屈ですねw
ホーム上の発車標ももちろん押さえます。
ここは種別と列車名を交互に出す方式なのでまだスペースにゆとりがありますかね。
車種は今朝乗った「おはよう信越」と同じくE653系で、特急「しらゆき」と同じ車両です。
行先表示です。
乗車整理券が必要ではありますが、あくまでも座席は自由なので自由席扱いです。
新潟駅では乗車口は1箇所のみとされており、そこに立っている係員に乗車整理券を提示して改札を受けます。
さて、どこに座ろうかなと車内を歩いているとこんな席を見つけました。
え?ソーシャルディスタンスってこと?
と思ったら窓ガラスにはこんなものが貼り付けられていました。
もしやガラスが割れているとかでしょうか?
ここには座れないので適当に別の座席を見つけて発車の時を待ちます。
発車時刻となりましたが、車内はガラガラのまま発車していきました。
ここで「らくらくトレイン信越」について簡単に解説を入れてから旅を進めていきましょう。
「らくらくトレイン信越」は元々1994年に新潟→長岡間の「らくらくライナー」という列車が源流であり、1999年からライナー券方式となり「らくらくホームトレイン」と改名されました。
2004年には「らくらくトレイン村上」が運行開始したことに合わせて列車名を「らくらくトレイン長岡」と改めますが、長らく運行は平日のみで運行区間も新潟→長岡という状態が続いていました。
そこに変化が生じるのが2012年春の改正であり、このとき大阪~新潟間を結んでいた急行「きたぐに」が廃止され、深夜帯に新潟から柏崎・直江津方面へ移動する需要をカバーする必要から「らくらくトレイン長岡」を毎日運転とした上で行先を直江津に変更し、列車名も現在まで続く「らくらくトレイン信越」となりました。
このように、完全に「きたぐに」の代替のために新設された「おはよう信越」とは異なり、元々存在した列車を発展させて「きたぐに」の代替の機能を持たせた「らくらくトレイン信越」では若干経緯が異なっており、「おはよう信越」が「きたぐに」のダイヤをほぼ踏襲しているのに対して、「らくらくトレイン信越」はそもそも発車時刻が新潟駅基準で21時頃となっており、「きたぐに」が22時台だったことを考えると1時間以上早くなっており、柏崎や直江津への最終列車の時刻という意味ではサービスダウンしている感もありますね。
また、「らくらくトレイン信越」は「おはよう信越」と比べて若干停車駅が増えており、「おはよう信越」が通過する矢代田、三条にも停車しますが、これも元々は通勤ライナー的な列車だった名残とも言えそうですね。
あと、この手のライナー列車にしては珍しいのが、乗車可能駅が制限されているなんてことはなく、どの停車駅からも乗車することが出来ます。
途中停車駅から乗車する場合の乗車整理券はその駅のみどりの窓口か改札口で発売されている他、車内購入もできるらしく、「湘南ライナー」の下り列車のように途中から一般の快速扱いにするでもなく、かつての「ホームライナー千葉」などのように指定された駅以外での乗車を認めないわけでもなく、JR東海の静岡地区のライナーに似た運用と言えますね。
ただし、静岡地区のライナーは座席指定制ですが、「らくらくトレイン信越」は座席自体は自由席という違いはありますが・・・
そうそう、こちらが乗車整理券です。
乗車区間に関わらず均一料金でして、券面には問答無用で新潟→直江津と書かれています。
別に直江津まで乗らなくても全く問題はないんでしょうけど、途中で降りるのがもったいなくなったりして?w
そんなこんなで発車です。
ガラガラとは言いましたが、それでも各車両10人ずつぐらいはいると思うのでまあまあの乗車率ではないでしょうか。
驚いたのが新津など短距離で降りていく利用者もいたことであり、新潟駅では乗車時の乗車整理券の改札があるので乗車整理券をごまかすことも出来ないはずで、みんな320円払って短距離でも使っているんですかね。
その先の停車駅でもちょこちょこ降りる人がいまして、長岡で結構降りていきましたが、そこから乗ってくる人もそこそこいました。
特に急ぐ人は新幹線で長岡まで来て乗り換えるとか、そもそも長岡市内に出かけていて柏崎・直江津方面に帰宅するなんて人もいるでしょうしね。
真っ暗で景色も何もありませんし、今日は早朝から動きっぱなしのハードな行程だったこともあってすっかり船を漕いでしまいまして気がついたら直江津に到着する放送が流れていましたw
最後に直江津駅の駅名標とE653系を絡めて取りたかった1枚w
せっかくの駅名標が読み取れませんねw
直江津駅では私が乗ってきた「らくらくトレイン信越」が最後の列車ということで、全員改札から出たら駅のシャッターも降りていきました。
最後にコンコースのイルミネーションを撮ってこの日の活動は終了となります。
まさかの19000字という2万字の大台も迫るボリュームになってしまいましたが、なにせ実時間でも早朝から深夜までかかるハードスケジュールでしたし仕方ないですね。
最終日となる3日目は別記事として追って執筆したいと思いますが、最終日はそんなに内容を詰め込んでいないので2日目ほどのボリュームにはならないかと思います。
続く
~追記~
3日目も公開しました。
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