「はまかいじ」&E353系で行く長野遠征(1日目)

今回は1泊2日の日程で長野県へ遠征しましたのでそのレポートとなります。
なお、例によって1日を1記事として分割し、2日目は別記事として追ってレポートしたいと思います。

今回の内容

まずは今回の遠征の内容ですが、記事タイトルにもある通り、「はまかいじ」とE353系に乗車するというのがメインであり、せっかく松本まで行ってとんぼ返りではつまらないという理由から長野県内でいくつかネタ列車に乗車したり、乗りバス、観光などの要素を追加していった結果、1泊2日というスケジュールになりました。

ところで、「はまかいじ」には以前にも乗っているわけですが、前回は松本→横浜での乗車であり、逆方向の横浜→松本では乗車していなかったこと、185系もそろそろ引退を迎える可能性が高くなり、そもそも「はまかいじ」自体の廃止すら噂される状況から乗れるうちに乗っておこうという理由から逆方向ながら2度目の「はまかいじ」乗車となりました。
一方、復路で利用するE353系はデビューしてから1度も乗車していなかったこともあり、この機会に乗っておかねばというわけです。
そして、松本到着後ですが、松本市内の周遊バス「タウンスニーカー」に乗車しつつ松本城などを観光して、横浜行きの「はまかいじ」を撮影したりしながら時間を潰し、夜に出発する長野行き快速列車に乗車して長野へ向かいます。そのままとんぼ返りして普通列車で塩尻に戻ったらそこで宿泊して1日目の行動は終了です。
2日目の内容はまた2日目の記事で説明したいと思いますので、ぼちぼち本題へと入っていきます。

まずは横浜へ

まずは「はまかいじ」の始発駅となる横浜駅へ向かうところから旅が始まりますが、道中は特にネタもないので横浜駅からレポート開始です。


この駅名標ですが、よく見てもらうと隣の駅が東神奈川と桜木町・・・つまり京浜東北線・根岸線のホームですね。
「はまかいじ」は特急列車ですが、隣の東神奈川から横浜線に入る関係上、他の特急列車(「踊り子」「成田エクスプレス」など)と違って京浜東北線の乗り場から発車するのが特徴です。


横浜線の列車は8両なのでホーム端には停まらないという案内


横浜線の一部列車は京浜東北線・根岸線に直通して当駅までやってくるので両路線のラインカラーが併用されていました。


かなり小さいですが「はまかいじ」の乗車位置案内を発見!
それにしても、いくら土日しか走らない列車とはいえちょっと扱い悪くありません?w


車掌用の停止位置目標


「はまかいじ」まではしばらくあるのでその間に京急などを撮って暇つぶし


新1000形


800形(通称:ダルマ)


横浜線のE233系


京浜東北・根岸線のE233系


↑こちらは動画も撮りました。


そして、ついに発車標にも表示が出ましたが残念ながら列車名は表示されていませんでした。
普段は特急どころか愛称付きの列車の発着はないホームですし、列車名を表示するスペースがないタイプの発車標のため仕方ないですけどちょっと残念


↑いよいよ「はまかいじ」の入線です!

しかし、入線後ドアを開けたと思ったらすぐに発車してしまうダイヤなので細かい部分の撮影をする暇はなく動画だけ撮ったら急いで乗車です。

特急「はまかいじ」 横浜→松本

前回乗車時の記事でも解説しているため内容が重複することになりますが、この記事でも簡単に解説しておくと、「はまかいじ」は横浜駅と松本駅を横浜線・中央本線・篠ノ井線経由で運行する特急列車であり、土日を中心に走る臨時列車となっています。
横浜線を走る唯一の特急列車であり、また横浜線と中央本線を直通するという意味でも唯一ですが、メインターゲットは横浜駅やその他横浜線沿線の駅から山梨県・長野県への行楽客であり、通常なら八王子で乗り換える必要があるところを直通で行けるのが魅力です。
鉄的な面から見ると、2018年6月現在では185系が使用されており、中央本線で定期的に運行がある列車としては唯一185系を使った列車となっていることなどがあります。
このようなネタ列車ですが、どうも最近は圏央道の開通で神奈川県内から中央自動車道へのアクセスが良くなった影響もあってか乗車率が芳しくないようで、使用する185系の老朽化も無視できない問題ですし、現在発着する横浜駅の9・10番線は京浜東北線がメインのホームであり、ホームドア設置の計画があるため、そうなるとドア位置が通勤型車両とは異なる185系など特急型車両が発着することは困難になりますし、ホームドア設置に合わせて列車自体を廃止するのでは?なんて声も上がっていたりします。
希望的観測としては、現在はドア位置に関係なく設置できるホームドアも試験的ながら設置されるようになってきていますし、そのようなタイプのホームドアを導入すれば引き続き9・10番線に「はまかいじ」が発着することは出来ますが、そこは何とかなったとしても、185系は恐らくはE353系投入で余剰となったE257系あたりで置き換えるでしょうし、185系の「はまかいじ」として乗れる期間はそう長くは残されていないのは間違いないでしょう。

というわけで、そろそろ乗車レポートへと入っていきますが、乗車率は私が乗った自由席では20~30%といったところ・・・まだこの先、新横浜、町田、橋本と停車駅がありますからそこから乗ってくる人もいるでしょうが、乗車率が芳しくないという話はどうやら本当らしいですね・・・


東神奈川では保安装置切り替えのための運転停車がありますが、ドアは開かず乗り降りができません。


東神奈川からは横浜線に入りますが、東海道線・横須賀線の線路を跨いでいきます。

横浜線に入り新横浜・町田・橋本・八王子と停車していきますが、多少は乗ってくるもののやはり空席が目立っていましたね。
また、横浜から乗って橋本や八王子で降りるという横浜線内だけの利用者もそこそこいたのが意外でしたが、この時間帯は快速の運転がなく、また、横浜線列車はすべて東神奈川始発になり横浜から直接は乗れないので、「はまかいじ」は横浜線内だけでも一定の利便性があるといえるのかもしれませんね。

そして、八王子からは中央本線へと入っていきますが、ここで降りる人が多く、また乗ってくる人も若干いますが相変わらず空いていました。


高尾付近で圏央道と交差です。

高尾を過ぎて小仏峠を超えればそこは神奈川県ですが、神奈川県内の駅はすべて通過して次は大月です。笹子の峠を超えて甲府盆地に入ると勝沼ぶどう郷・塩山・山梨市・石和温泉・甲府と特急の割にはこまめに停車していきますが、「かいじ」や早朝・夜間の「あずさ」も上記の駅のうち勝沼ぶどう郷以外には停車しますのでそれに準じた形ですかね。
なお、勝沼ぶどう郷には原則特急列車は停車しませんが、この「はまかいじ」の他、午前中の下り「かいじ」「ちばかいじ」「あずさ」、夕方の上り「かいじ」「ちばかいじ」が臨時停車という形で停車しています。また、「ホリデー快速ビューやまなし」の停車駅となるなど観光客の利用が多い駅のようですね。


すっかり山あいの景色となり、山梨への旅気分が高まります。

甲府まででほとんど降りてしまい車内はいよいよ数えるくらいの人数しか残っていませんでした。元々「はまかいじ」は「かいじ」の派生列車であり、当初は甲府までの運転だったのですが、甲府より先までの利用者は少ない印象ですね。
甲府からは韮崎・小淵沢・富士見・茅野・上諏訪・下諏訪・岡谷・塩尻と停車していき終点の松本まで行きますが、この区間は停車駅が多いタイプの「あずさ」に準じた設定です。

諏訪湖の畔を通り過ぎて岡谷~塩尻間に横たわる塩尻峠を全長およそ6kmの塩嶺トンネルで貫くとあとは平坦な地形が続きます。


アルピコ交通上高地線の電車が見えたら終点松本です。

松本では「はまかいじ」の撮影をして昼食を済ませたら「タウンスニーカー」となります。

松本駅で少し撮影

「はまかいじ」を降りたら185系の引き上げシーンなどを撮影します。


まずは外観から


幸いにしてまだ「はまかいじ」のマークのままでした。


反対側も撮ったらあとは発車を待ちます。


↑発車シーン


側線には明日乗るE353系がいました。
ほんの少し前までレア車でしたが、今やすっかり中央東線・篠ノ井線の主役ですね。


今後数を減らしていくであろうE257系を撮ったら一旦外へ出ます。


改札脇には松本城の模型が飾られていました。やっぱり松本の名所といえば松本城ですよね。

さて、ここでお昼ご飯ですが、特に名物というわけではないカレーライスでしたので写真は貼りませんw


腹ごしらえを済ませたらまず向かうのは松本バスターミナルです。
ここで「タウンスニーカー」の1日乗車券を入手するというミッションがあったのです。
無事に入手して駅前のロータリーへ戻るとなんと忍者の格好をしたスタッフ(?)が1日乗車券を手売りしているのに気づきましたw
この日は日曜日でしたから観光客も多く駅前でも臨時に発売していたようですね。
ほんの数百メートルとはいえ無駄骨を折ることになりましたが、時間は余っているしまあいいでしょう。


その後はしばらく撮りバスしつつ待ちます。
写真は京王バスの高速バスで、新宿~松本線の運用で乗り入れています。
真っ向から特急「あずさ」と競合する路線であり、所要時間面では高速バスの3時間12分に対して、JRは最速2時間25分と鉄道優位ではありますが、停車駅の多い列車となると3時間を超える列車も散見され、時間帯によっては高速バスと大差がなくなる時間帯もあり、価格面ではバスの方が安いですが、JR側も「あずさ回数券」などの企画乗車券を設定して対抗しています。


こちらが今日の目的の1つ「タウンスニーカー」のようです。
コミュニティバスなど市内周遊バスで御用達のポンチョですね。


一見するとアルピコ交通の普通の路線バスのようですが、実はこれも「タウンスニーカー」だったりします。
先頭部に「松本市」と入っているのが証拠ですね。
いわゆるコミュニティバスでも市町村が用意したポンチョなどのメインの車両が点検などで使えない間、運行を委託されているバス会社が持っている予備車で代替することもありますが、ここは割と普通に一般の路線車を投入しているようでした。


あとは駅を撮ったりしながら暇つぶし


入口部分


旧松本駅の看板が保存されていました。


時計付きのモニュメント


この像は播隆という僧の像だそうで、松本市の女鳥羽の滝で修行をしたり、松本市にもかかる槍ヶ岳の開山をしたなど、松本にもゆかりのある人だそうですよ。


これはアート作品なんでしょうか・・・?


あと、気になったのがこの広告・・・
ただ、写真ではよく分からないので動画でどうぞ


↑なんとこの広告、棒が回転することで内容が変わるのです。
最近でこそ、デジタルサイネージが普及してきて内容が変わる広告も珍しくはないですが、こんなアナログな方法で実現しているのは面白いと思いました。

ここでそろそろ「タウンスニーカー」の時間なので次の活動へと進みます。

「タウンスニーカー」で松本城へ

まず最初にするのは「タウンスニーカー」のうち北ルートに乗って松本城へ行くことです。
その前に「タウンスニーカー」とは何かという話から始めると元々は松本城への周遊バスを計画していた松本市と、松本市街の循環バスを計画していた松本電気鉄道(現 アルピコ交通)の構想が一体化して実現したもので、このため行政が事業主体となるコミュニティバスとはまた異なり、あくまでアルピコ交通が運行する路線バスという扱いのようですが、運行に使用する車両の購入費など一部費用は松本市が補助しているようです。
現在は北コース・東コース・南コース・西コースと4路線が運行中であり、北コース・東コースは200円均一運賃、南コース・西コースは150円と200円と2段階の区間運賃制となっています。
1日券は500円ですから200円区間であれば3回以上利用するならば1日券のほうがお得ということになりますね。
沿線には松本城を始め市内の観光地が多数存在するため観光の足はもちろん、病院や商業施設にその他公共施設も網羅しているため市民の生活の足としても活躍する路線です。


そして、私が乗る北コースのバスがやってきました。ポンチョではなくてエルガミオが来ました。


あと、驚いたのが整理券に「松本電気鉄道」と書いてあったことです。
2011年に松本電気鉄道は川中島バス、諏訪バスを合併して社名もアルピコ交通となったのですが、「松本電鉄」も通称としては残されているようでこういうところに痕跡が残っているようですね。
ちなみに、普通に「アルピコ交通」と書いてある整理券もあったので、整理券発行機を更新しているかどうかで混在しているのかもしれません。

さて、それでは乗車した北コースの話をしていきたいと思いますが、北コースは名前の通り松本駅から中心市街地を抜けて北の方へ向かう路線であり、松本城や松本市役所、旧開智学校といった施設や名所が沿線にあります。
他のコースは循環路線となっているのですが、北コースに限っては丸の内・上土町の付近で上下で別ルートになる以外は往復とも同じルートを走行する形態となっています。
松本駅を出て国府町までは駅前の目抜き通りを走行しますが、日曜日ということで観光や買物の車なのか車がずらりと連なる渋滞となっていました・・・スケジュールには余裕を持っているので多少の遅延は何とか出来ますが、あまり快いものではないですね。
まあ急ぐ旅ではないですし、渋滞区間を抜けるまでおとなしく待ちましょう。
車内ですが、お昼すぎというこれから観光に向かう人も多いであろう時間帯ゆえ、松本城を目指すであろう家族連れが多く見受けられ、「タウンスニーカー」が観光の足としても定着しているようでした。
あとは、一方通行区間では結構狭い道を通るので狭隘路線としても楽しめましたね。
そして、やはりというか松本城最寄りとなる「松本城・市役所前」というバス停で私以外の全員が降りていきましたw
私も目的は松本城ですが、乗りバスも兼ねているので終点の旧開智学校まで行ってから徒歩で松本城へ引き返すこととします。


私一人を乗せてバスは事実上の終点となる旧開智学校に到着です。ここから乗ってくる人はおらずバスは空っぽで松本駅へと折り返していきました。


バス停名にもなっている旧開智学校ですが、歩いてすぐの場所にあります。
これは明治初期に建てられた洋風建築の学校で、国の重要文化財にも指定されているそうです。
現在学校としては使われていないのですが、教育博物館として一般公開され、観光スポットの1つにもなっています。


時間の都合上こちらは外観だけで内部には入りませんが、看板だけは撮っていきましょう。


その隣には現役の松本市立開智小学校があります。
もちろん校舎は新しいものですが、デザインが旧開智学校を意識しているようにも思えますね。


そして、しばらく歩くと松本城が見えてきました。


面白いと思ったのがこの道路風景です。
車道の上下線の間にまさしく鎮座する木によって上下線が分断されています。
ここは右折する車も多く、右折レーンの必要性も高い場所だと思いますが、伐採されずに残されているあたり、地域の人から信仰を集める御神木とかなのかもしれませんね。


橋を渡り松本城へ入城です。


かつての遺構のようですが、どこに何があったかを示して分かりやすくしているようです。


近くからもお城を撮ります。
特別お城に造詣が深いわけでもないですが、やっぱり撮りたくなりますよねw


お堀の水面に写っていい感じです。

ここから先は有料となるようで、一般入城では大人610円ですが、タウンスニーカーの1日乗車券を提示すると割引になる特典があります。


出迎えてくれたのは松本市のマスコットキャラクター「アルプちゃん」でした。


こうやって天守閣と絡めて撮れと言わんばかりの配置でしたのでご期待に応えてw

天守閣の中は土足厳禁であり、入口ではビニール袋が配布され、それに靴を入れて中へ進みます。


内部に入りました。


驚いたのが階段の急さですね。
この階段は松本城ではまだ緩いほうなのですが、エレベーターなどと言った気の利いた設備もありませんから、足腰に自信のない方は松本城の見学は難しいかもしれません。


まだまだ登りますw
もう・・・これ階段じゃなくてハシゴだw


一番上の階まで登る階段はご覧のようなまさにハシゴとしか思えない急な階段であり、若い方でさえ一歩一歩慎重に登り下りしていました。
また、今までは登りと下りで階段が別々だったのですが、最後だけ上下で同じ階段なので急な階段で通行に時間がかかるのに加えて道路で言うところの片側交互通行のような状態になっていたため、最上階へ出入りするのに人の渋滞ができていました。
普通の日曜日ですらこれなんですから、連休なんて日に来ようものなら入口から大渋滞とかなるかもしれませんね。
まあ、貴重な天守閣ですし、階段の増設や拡張も無理ですし、改善は難しいんでしょうけど、見に行く人は混雑する時間は避けたほうがいいと思いました。


しかし、そんな苦労をして登りきった人にはこんな絶景が待っています。

あとは、混雑もあって写真には収めていませんが、松本城にゆかりの品々はもちろん、火縄銃など銃に関連した展示が多くあっていて、そっち方面に興味がある方にもおすすめです。


それでは外に出ますが名残にもう一度天守閣を撮っていきます。


朱色が鮮やかな橋


天守閣と絡めて


「史跡 松本城」の石碑


松本城築城400年まつり開催記念の石碑です。
マスコットキャラクター「夢丸」というそうですが、このイベントは1993年に開催されたものであり、25年も経っていますし、「夢丸」も松本城や松本市の公式サイトにさえ使われておらず石碑にひっそりと痕跡を残す状態ですねw
当時は松本城のあちこちで見かけるくらいの存在だったのですかね。

あとは横浜行きの「はまかいじ」などを撮るべく松本駅に戻るわけですが、またもや乗りバスの都合から最寄りの「松本城・市役所前」ではなくて「旧開智学校」まで歩いて始発からの乗車を目指します。
バス停周辺のレポートは先程してしまったのですが、ここでのバスの転回が面白いので動画でご紹介しようと思います。


↑はい、なんと路端の膨らみを目一杯利用してUターンを決めてしまうのですw

再び乗車した北コースで松本駅へ移動です。

松本駅にてミニ撮影会

松本駅に戻ったら入場券を買ってホームへ入ります。


発車標の「はまかいじ」表示
何気に定期「あずさ」の2分後に発車するダイヤなんですねw


ホームでももちろん撮影


隣には先発のE257系「あずさ」が発車を待っていました。


明日乗るE353系も撮影


側線にも2本並んで停まっていました。


まだ側線でスタンバイ中の185系ですがこうしてみると塗装が剥げて痛々しい・・・


383系「しなの」の入線です。


ちょっと強引ですが、E257系と並べてみました。


185系がいよいよ動き出しました。


本線上で一旦停止してから入線してくるようです。


↑いよいよ入線です。


キャプチャですが編成写真風に


隣に停まっている「あずさ」との並び


↑E257系「あずさ」の発車です。


「はまかいじ」だけになったところをもう1枚


方向幕も忘れずに撮ったらあと発車シーンだけですね。


↑「はまかいじ」発車シーン

これで目的も果たしたので撤収です。

「タウンスニーカー」を制覇する

残り時間は「タウンスニーカー」のうち北コース以外の3路線に乗って全線制覇します。
予定では北コースに乗って松本城観光をして東コースに乗ってから撮影のはずだったのですが、松本城観光が意外と押してしまったので東コースは後回しにして松本駅での撮影としたため順番が変わりましたが、どのみち夜の快速長野行きまでは3時間ほど空き時間が生じることになっていたので問題ないでしょう。


というわけで待ち時間でまたしばし撮りバス。


こちらは一般の路線バスのようです。


これが私の乗る南コースのようです。

南コースですが、国府町までは北コース・東コースと重複しますが、その先は松本駅の南側を循環運行しており、途中の相澤病院で上下のバス停が共通になっている以外は完全な循環運行であり、8の字と例えることのできるようなルートになっています。
こちらは沿線に観光地がほとんどなく、病院や商業施設が中心になるため、観光客よりは地元の方の足という意味合いが強い路線のように思われます。


あと、南コースも結構な狭隘区間がありました。


※ポンチョではなくエルガミオで走っていますw

やはり観光客はほとんどおらずお年寄りが何名か入れ替わり立ち替わりで乗ってくる程度でしたがショッピング渋滞なのか渋滞にハマる箇所もありました。
これくらいで南コースのレポートは終わりで続いて西コースです。


北・東・南の3コースは全て松本駅お城口から発着ですが、西コースだけは反対側のアルプス口から発着なので自由通路を抜けて移動です。


待っていたのはブルーリボンII
それにしても、別にポンチョが好きで好きでたまらないというわけではないですけど、1回ぐらいポンチョに当たりたいものですねぇ・・・

さて、西コースですがここだけ他のルートにはない特徴がありまして、それはショートコースとロングコースという2パターンのルートが混在していることです。
基本コースは松本駅アルプス口から出発して渚町から右折して反時計周りに1周して渚町に戻ってきて松本駅アルプス口へ至るというラケット状とか6の字といえるルートなのですが、合同庁舎と堀米南の間で一旦右折して「一之瀬脳神経外科病院」「浮世絵博物館・歴史の里」という場所に立ち寄る便(ロングコース)とこの2つをスルーしてまっすぐ堀米南へ至る便(ショートコース)の2種類があります。
ロングコースのみが立ち寄るのは観光スポットと病院であり、早朝や夜間の需要は皆無と言ってもいいでしょうし、日中であってもこれら2箇所に用のない人にとっては無駄な遠回りをさせられるだけですし、ショートコースを用意して利便性向上に努めているのでしょうね。
私としてはどうせならロングコースに乗っておきたかったわけですが、そのロングコースは夕方には運転が終わってしまうので私が乗ったのはロングコースとしては最終便でした。
なお、ショートコースだと1周29分、距離にして5.5kmですが、ロングコースは1周40分で7.9kmあります。時間では11分、距離では2.4kmも違うと考えると結構な差ですよね。

あと特筆すべき点としては渚町や信濃荒井などはアルピコ交通上高地線の渚駅、信濃荒井駅と同じ名前であり、電車の走るエリアに近い場所を走っているのが分かりますね。
ただ、信濃荒井はまだ徒歩連絡できそうな距離ですが、渚町は全く違う場所のようですから乗り換えは松本駅でしたほうがいいでしょうね。


「なぎさライフサイト」というバス停がありますが、ここはいわゆるショッピングセンターとなっています。
すごいのが、その駐車場内がバスの経路となっており、お店の目の前にバス停があることです。
こんな芸当ができるのは地方ならではですよね。

ちなみに、この時点で乗客は私だけw
西コースも観光地と呼べるのは浮世絵博物館と歴史の里くらいで、あとは病院や公共施設、ショッピングセンターと地元住民がメインの需要でしょうしね。時間的にもあまり人が乗らない時間なのでしょう。


長野自動車道の松本ICの脇を通りますが、これはロングコースのみで見られる車窓です。
一之瀬脳神経外科病院も浮世絵博物館・歴史の里でも乗降はなく完全な徒労に終わったロングコースの迂回区間ですが、乗客が0でも決められたルート通りに走らなければならないのが路線バスですから仕方ないですね。

その先は何人か乗ってはきましたが、数名程度で終点松本駅に戻ってきました。
そして、再び自由通路でお城口に出て乗り残した東コースに乗って「タウンスニーカー」制覇です。


東コースはポンチョでした。
が、これはこのまま入庫するのか違うバスがやってきました。


私が乗るのはこちらのようです。
どっちにしてもポンチョですけど、デザインが違っていました。
松本出身のアーティスト、草間彌生氏がデザインした「水玉乱舞号」というんだそうです。

さて、それではいよいよ最後となる東コースですが、バスターミナル北を出ると左折して大手門駐車場を経由してから「蔵のまち中町」から一直線に進み「あがたの森」でくるりと向きを変えて旧松本高校・松本市美術館を経て松本駅に戻ってくるというシンプルな6の字経路です。

時計博物館・蔵シック館・はかり資料館・あがたの森・松本市美術館・市民芸術館といった観光地が点在する他、日ノ出町というバス停はイオンモールの最寄りであるため、観光客も地元民も多く利用するようです。


大手門駐車場付近はかなりの狭隘区間でしたが、それ以外は普通でしたかね。

あと、日ノ出町ではイオンモール帰りと思われる大勢の家族連れや若者グループが乗り込んできて大混雑となっていました。これならエルガミオなりもっと大きいバスを投入すべきでは?と思いましたが、例の狭い区間のせいでポンチョしか走れないのかもしれませんね。

後半はイオンモール帰りの人達でごった返して騒がしかったのもありこの路線の印象は薄かったですが、これにてタウンスニーカー完乗!

おまけ 北市内線

さて、タウンスニーカーも乗りつぶしたし、あとはどうするかなとタウンスニーカーの1日乗車券を眺めていると「北市内線」という一般路線も1日乗車券の対象となっていることに気づきました。
時刻表を見るといい感じで待ち時間を潰せそうだったのでこれに乗ってみることにしました。


この路線はタウンスニーカーではないのでエルガミオが来ても違和感ないですね。

北市内線についてですが、松本市北部を循環運行する一般路線バスで、タウンスニーカーと似た運行形態ではありますが、こちらはタウンスニーカーとは扱われていないようです。
東回りと西回りが設定されてますが、基本的な経路は同じで回る方向が逆になるだけです。東回りは山手線で言えば内回り、西回りは外回りに該当する系統で、平日は終日両方向で運転がありますが、土休日は午前に東回り、午後に西回りのみが走る形となっており利用する区間によっては遠回りを強いられる場合もあるようです。
2018年7月2日ダイヤ改正より土休日の北市内線の運行は中止され、松本駅~信大病院玄関前間の80系統のみとなるようです。
また、アルピコ交通の一般路線バスのうち松本市内を発着するものはほとんどが松本バスターミナルを起終点としており、松本駅には立ち寄らないものが多い中で、当路線は松本駅前を発着して、逆にバスターミナルには入らないという点で特色があります。


沿線には信州大学医学部附属病院があります。
名前の通り信州大学の附属病院ですが、国立大学って大体その県の県庁所在地にあるイメージだったので松本市にあるのは意外に思いました。
あと、県名である長野ではなく旧国名である信州を使っているのは、長野市以外の長野県民は長野という名前を使いたがらない傾向があるのと無関係ではないでしょうねw
それ以外にもっともらしい理由を考えるならば「長野大学」にすると長崎大学と略称がかぶってしまうということくらいでしょうか。


最近はやたら派手な外観も多い自動車学校ですがここは落ち着いていますね。


あがたの森・・・だと思いますw

秀峰学校前からはタウンスニーカーの東ルートとかぶっていますが、先程と違ってあまり混雑はありませんでした。
行き先やルートが分かりやすいタウンスニーカーと違って北市内線はあまり認知されていないですかね。
私が乗った数週間後には土休日の運転が廃止されてしまったわけですが、この乗車率ならば納得せざるを得ませんね。
沿線には公共施設や学校がありますが、どうしても土休日は需要が少ないですしね。


というわけで、これにて松本市内での乗りバスは終了!

残った時間は夕飯を食べて潰します。


名物「山賊焼き」です。
以前も食べたのですがすっかり気に入り、また松本を訪れた際には必ず食べようと心に決めていたのでした。
なお、前回の反省でミニラーメンは付けませんでしたw
今日はこのあと長野まで行かないといけませんしね。
ここでは意外とお店が混んでいて待ち時間があったためいい感じで時間も潰れてそろそろ次の列車の時間となりました。

快速 松本→長野

本日最後のネタとなる快速長野行きですが、その前にミッションがあります。
それは「信州往復きっぷ」の入手です。今回の行程では今晩中に松本→長野、長野→塩尻と乗車し、明日は塩尻→長野、長野→松本とそれぞれ乗車するわけですが、18きっぷシーズンでもなく普通乗車券で乗るしか無いと思っていた私に差し伸べられた救いの手がこの「信州往復きっぷ」であり、2日以内に同じ区間を折り返すならば正規運賃より大幅に安く乗車できるありがたいきっぷです。
ただ、今回は都合2往復する上、宿の関係で塩尻まで戻らねばならないためちょっと変則的な買い方をします。
今日中に松本~長野と長野~塩尻の信州往復きっぷを購入して、往路は松本~長野のゆき券、復路は長野~塩尻のゆき券をそれぞれ使用し、明日は塩尻~長野の帰り券、長野~松本の帰り券をそれぞれ使うことになります。
実は信州往復きっぷは名前の通り往復利用が前提のきっぷでありいわゆる回数券ではないため、2名で片道だけ乗ることも出来ませんし、必ず1人で往復しなければいけない上、有効期限は購入から2日間と極めて短いため金券ショップでバラ売りするのは困難であり、金券ショップの自販機でも売っている「あずさ回数券」と違って利用するには駅の券売機やみどりの窓口といった正規ルートで入手するよりほかない切符だったりします。
まあ普通に券売機で買ったわけですがちょっと特殊な使い方だったのでこんがらがりそうになりましたw
無事にきっぷを買ったら入場です。


発車標の表示


何がネタかといえば使用車種ですね。なんと特急型車両のE257系が使われるんです。
この車両は東京発松本行きの「あずさ25号」として走ってきた車両で、そのまま快速長野行きとなるため、実質上東京発長野行きとして利用することができ、在来線で同区間を直通できる唯一の列車となっています。
時間的には北陸新幹線一択ですし、運賃・料金面でもそれほど大幅な節約になるわけでもないですから、この列車で東京~長野を移動する人は乗り鉄か好事家ということにはなるでしょうけどねw


E257系ではなかなか見られない[快速」表示


方向幕も撮ったら乗り込みます。

予想通りというか車内はガラガラでしたが、普段は2両か3両の普通列車が走っている程度の区間に9両編成を入れればいくら特急型車両でもこうなりますよねw

停車駅ですが、聖高原までは各駅に停車し、その後は篠ノ井、川中島、長野と停車していきます。
特急「しなの」よりは大幅に停車駅が多いですが、逆に利用者の少ない駅を通過扱いにして快速と称しているというのが実情かもしれませんね。
元々間合い運用みたいなものでしょうし、廃止の可能性は低いと思いますが、「あずさ」にもE353系の投入が進めばE257系での運用は見られなくなりますから乗っておいて損はないでしょう。


↑夜で車窓が楽しめないわけですが、日本三大車窓の姨捨駅付近は夜景を撮ってみました。


キャプチャですが、写真だと目で見たものとは違って見えます。実際はもっと綺麗でした。


そして、長野に到着ですが、ここから折返しは40分ほどないのでしばらく長野駅をぶらつきます。


回送幕になったところを撮影したら一旦外に出ます。
ちなみに、この逆方向の長野発松本行き快速も長野駅6時55分発で走っていますが、どうしても今宵は塩尻に泊まらなければならない事情(種明かしは明日の記事でw)がありますから仕方ないですね。


久々の長野駅前です。明日乗車するバスの乗り場を確認したりしながら時間を潰して普通列車で折り返します。
今朝も5時おきだったこともありかなり眠気を感じつつあり、このまま長野に宿泊したい気持ちになっていましたが、頑張って塩尻まで戻らねばw


今度は211系でした。


行き先は上諏訪です。
ちなみに、長野駅始発の列車としては唯一の上諏訪行きです。
また、これの1本後は松本止まりであり、松本から先の接続もないので、松本以南上諏訪までの各駅へ行く人はこれが終電になります。


道中特に書くこともなくいきなり塩尻駅ですが、ホームもこの閑散っぷりw


だって、中央東線方面は私が乗ってきた普通列車が終電であり、中央西線はとっくに運転終了、篠ノ井線も最終の「あずさ」1本を残すのみなんですからw


真っ暗で寂しい駅前を撮ったらさっさとホテルへ向かいます。
時刻は既に23時半・・・明日はギリギリを攻めても6時起き必須ですから一刻も早くチェックインして寝なければw

というわけで、1日目は以上で、2日目は別記事で追ってレポートしますのでしばらくお待ち下さい。
~追記~
2日目のレポートも公開しました。

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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「はまかいじ」&E353系で行く長野遠征(1日目) への1件のコメント

  1. 東急沿線民 のコメント:

    管理人さんが乗ったはまかいじの185系B3編成は先日長野へ廃車回送された
    そうですね。
    私も189系M52編成のラストランのとき一緒に撮影したので、撮影出来てよかった
    と感じています。
    185系もすぐに乗れなくなってしまいそうですね。

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