長かったこの旅のレポートも最終回です。なお、直接この記事に来られた方は、是非1日目からご覧ください。
今日の予定
今日は東京へ18きっぷを使って帰ります。ただ普通に帰っても面白く無いのと時間が余るので、あおなみ線と遠州鉄道に立ち寄るのと、朝に近鉄名古屋駅とJR名古屋駅で撮影会を行います。
最終日の幕開け
車中泊を入れて5日間にも及んだこの旅もとうとう最後ですね。楽しいんですが疲れが溜まってきているのも事実。5日連続が活動限界かもしれませんねw
そんな最終日もホテルをチェックアウトして始まります。昨夜は桜通線で中村区役所駅まで来て歩きましたが、今回は名古屋駅まで歩くことにしました。
最初は撮影会なので慌てることもなく、のんびりと散歩がてら歩きます。早朝なので各地からの夜行バスが続々と到着していました。
路線バスもツアーバスも混じって走っていますが、この光景も新高速バス制度への全面移行で見れなくなりましすね。まあそれが本来あるべき交通体系なんでしょう。
昨日とは逆方向から名古屋駅に入ります。最初は近鉄です。近鉄の写真を沢山撮りたいですね。
近鉄名古屋駅
西鉄8000系さんは撮り鉄メインということもあって、列車が発着する度に走り回り本気モードといったところですが、私は荷物が重すぎて両肩が痛くなってきたのでセーフモードでの撮影ですw
それでもこれだけ撮ることが出来ました。とはいえ、特急以外はデザインがだいたい同じということで正直飽きてきてしまい、JRに移動することにしましたw
なお、近鉄ファンの方に喧嘩を売っているわけではないので気を悪くしないでくださいね。あくまで個人の感想です。
まあ特急についてはJRの車両にも負けないくらいカッコいいデザインですよね。
JR名古屋駅
みどりの窓口で18きっぷを購入しそのまま入場します。前回の名古屋の旅でもセントラルライナーを待つ間に撮影会をしていますが、まだまだ名古屋発着の列車で撮っていないものがありますからね。
そういえば、そのセントラルライナーも今度の改正で無くなるんですね。「銭取らるライナー」なんて揶揄されたりもしていましたが、無くなるとなると寂しい気がします。
中津川方面への速達需要は特急に任せようってことですね。それって結局実質値上げなようなw
ワイドビューひだは初めて見ました。重低音の響くエンジン音はかっこいいですね。いつか乗ってみたいです。
ワイドビューしなのは何度か見ていますが、じっくり撮影するのは初めてです。
しらさぎも福井で1度だけ見ていますが、ぶれてしまってまともな写真がありませんでした。
それから、311系。JR化後に登場した車両で、JR九州で言えば811系と同世代でしょうか。その割には少数派で現在の主力が313系であることを考えればこれ以上の増備もないんでしょうね。
写真は載せていませんが313系の気動車版とも言えるキハ25系も来ました。あれって車体を流用しているんでしょうけど、パンタグラフの有無や走行音以外では見分けがつかなそうですw
見た目での唯一の違いは行先表示機が通常のLEDかフルカラーLEDかというところでしょうか。
新幹線も真横を通るのでそこそこ撮れますが、ほぼN700系しか来ないので在来線メインですね。そもそも18きっぷでは新幹線ホームに入れないので入場券を買ってまで入ろうとは思いませんでしたw
あおなみ線
撮影会を終えるとあおなみ線に乗ります。JR線ではないので18きっぷでは乗れず、別途切符を買います。
このあおなみ線、正式には名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線と言います。正式な路線名はおろか、運営している鉄道会社の名前も一般には知られていませんねw
元々は貨物線でJR東海が保有していましたが、名古屋臨海高速鉄道に移管され、JR貨物は第2種鉄道事業者として貨物列車の運行を続けています。
そんなあおなみ線ですが大都市名古屋を走るにもかかわらず赤字路線なんだとか。しかし、実際乗りに行って理由が分かる気がしました。
JR名古屋駅の構内にホームがあるものの改札は全く別で、乗り換えるには不便です。中間改札等を設置して跨線橋でJRのホームに直接行けるようにしたらかなり改善すると思いますけどね。
あと、特筆するべきことは撮影がしにくいことです。ホームはちょうど列車の長さ分しかないので、ホームで撮影しようとすると一番端に行っても列車が写真に収まりません。
さらに、全駅ホームドア完備と安全面はバッチリですが撮影はしにくい事この上ないです。列車の進入・発車時にホーム端から撮るのがやっとでしょうか。
前置きが長くなりましたが、乗ってみると赤字というのが嘘なんじゃなかろうかと思うほど混んでいました。
今日は土曜日なので通勤・通学客よりは遊びに行く人ですかね。終点の金城ふ頭にはリニア・鉄道館もありますからね。
録音環境的には微妙ですが、頑張って黒字転換して欲しいですね。
金城ふ頭駅
終点の金城ふ頭です。駅名の通り港にあって、海風が強いです。駅は全面ガラス張りの完全ホームドアといった感じ。
しかし、上部は普通に開いているので寒風が吹き込んできます。どうせここまでガラス張りにするなら完全に覆ってくれればいいのにw
付近には伊勢湾岸自動車道が通り、いわゆる名港トリトンがあります。その景色もいいんですが、予想以上に大きな駅なので取材を巻かなければいけません。
これでも全部が収まっていないのですが、レンズが広角ではないので仕方ないですね。駅の撮影は西鉄8000系さんのほうが上手なのでそちらの写真を期待しましょうw
お隣にはリニア・鉄道館がありますが時間の都合で行きません。今回は本当に乗ってばかりですね。この地域の鉄道は手付かずだったので仕方ないですがw
体中冷えきったところで駅に戻って名古屋へ折り返します。
東海道本線を東へ
これにて名古屋での活動は終了、あとは18きっぷで東へ向かいます。
再びやってきたJR名古屋駅ですが、構内では強風の影響で列車が遅れているというアナウンスがしきりに流されていました。
我々が乗る快速豊橋行きも3分ほど遅れての到着になるようです。その時はまあなんとかなるだろうと思っていました、が・・・
風ニモ負ケタ
昨日は雨にまけて在良駅を断念しましたが、今日は風に負けるようです。蒲郡周辺で強風のため徐行運転を行なっている関係で豊橋に何時につくのか読めない状態です。
車内の我々は豊橋で乗り換える浜松行きに間に合ってくれと祈るだけですけどねw
それにしても、確かに金城ふ頭では風が強かったですがそれは海辺だからであってそこまで海辺というわけではない東海道本線に影響が出るなんて予想外です。
蒲郡到着時点で8分程度の遅れ。
その後も断続的に徐行運転が続き、本来停車駅ではない西小坂井駅に停車してしまう始末。
豊橋駅構内が満線で進入できないんでしょうかね。ホームでは後続の普通列車を待っていたであろう人たちが乗れると思って列車に近づいてきますが、アナウンスがあり「この列車は快速列車です。信号のため停車していますが当駅ではドアは開きません」とのこと。
どうせ停まるんだから乗せてあげればいいと思いますけどね。しばらくして動き出しましたが、最終的に豊橋到着は20分近い遅れになりました。
予定の列車どころか、その1本後にも間に合わなくなりました。計画を見直したんですが、駅での滞在時間を削れば遠州鉄道に立ち寄れなくはないものの、せっかく行ってろくに駅も見れないなら代わりに東海道本線の駅巡りをして、遠州鉄道は次回にまわそうということになりました。
遠州鉄道に行けないのは残念ですが、今度から私も関東に住みますから浜松なら比較的近いですからね。また行く機会もあるでしょう。
怪我の功名
豊橋で次の列車を待っているとやってきたのは311系。今までに1度だけ乗ったことがあったんですが、かなり前の話でレコーダーの性能も悪くろくな録音がなかったのでよかったです。
名古屋駅で乗れればいいなと思っていて本当に乗れたのでよかったです。
そんなわけで311系で浜松を目指します。それにしても、さすが東海道本線。貨物列車と頻繁にすれ違いますね。
浜松駅
ここはどっちみち取材はする予定でしたが遠州鉄道の出る新浜松駅はスルーします。
こちらも西桑名駅同様、隣接しているのに駅名が違うんですね。静岡鉄道の新静岡駅や新清水駅は結構離れているので駅名が違うのもわかりますが、ここは同じ浜松駅でいい気がしますw
しかも、新がつくと新幹線の駅と勘違いする人が出てきそうです。
やはり大きいですね。政令指定都市だけあります。駅前にはバスターミナルがありますがそこもバスがひっきりなしに往来していました。
そして、駅前でひときわ存在感があったのがこれ。
家康くんだそうです。歴史に疎い私は家康と浜松とのつながりがよく分かりませんでしたが、浜松城は家康が作ったそうですね。それで、浜松市のマスコットキャラになっているようです。
ちなみに、西鉄8000系さんは観光客にこの家康くんをバックに写真を頼まれていました。しっかり浜松のシンボル的存在になっているようです。
島田駅
山陽本線にも島田駅がありますが、こちらが「しまだ」なのに対して、あちらは「しまた」とのことです。
濁音の有無だけの違いで表記が全く同じという本来なら旧国名を冠するなどして重複を回避するべきケースですよね。
こちらが遠州島田を名乗るか、向こうが周防島田に変えるかですね。まあ今さら駅名変更してもかえって混乱を生むだけでしょうねw
駅舎は最近建て替わったのか真新しいですね。ピカピカの駅舎は見ていて気持ちのいいものですが、似たようなデザインの駅舎ばかりになるのも鉄としては寂しいですね。
なお、当駅からはFDAことフジドリームエアラインズで知られた富士山静岡空港への連絡バスが出ています。
列車とバスを乗り継ぐよりは浜松や静岡から直行のリムジンバスを利用するのが一般的なんでしょうね。それを裏付けるかのように、乗り込んだのはたった1人でしたw
そもそも、静岡市以東からなら新幹線や高速バスで東京に出て羽田・成田空港を利用するのが便利でしょうし、浜松市以西なら中部国際空港のほうが便利なんでしょうね。
もともと住民から「いらない」と言われたにもかかわらず強行して建設された空港、同空港のために設立されたFDAも最近は静岡と全く関係ない路線を積極的に開設するようになってきていますし、この空港の将来はどうなるんですかね。
焼津駅
本日最後の訪問駅となる焼津です。静岡市に隣接しますが、清水と違い合併を免れて独立した市を維持しているようですw
焼津市の代表駅ということで利用者も多く賑わっていました。清水と違ってJRの独占状態なので余計ですかね。
とはいえ、普通の駅という感じでぱっぱと取材を済ませてようやく終わりです。
東海道本線で東京へ
ここまで来ればあとは移動だけです。まずは静岡行きで静岡へ行き、その先熱海行きに連絡します。
若干遅れていたので乗り継げるか不安でしたがそこは流石に待ってくれていました。
車窓は北側は富士山、南側は駿河湾と変化に富んでいて楽しめます。
ところで、由比駅付近はすごいですね。というのは、東海道本線、国道1号線、東名高速道路が崖と海の間の狭いスペースに押し込まれるように並走しているんです。
由比駅はけいおん!のネタとして降りたことがありますが、国道1号と東名高速の盛土があるため、目の前が海なのにもかかわらず駅から海が見えなかったりします。
東名高速道路については本当に海すれすれを通っているため海上を走っているようにも見えてきます。更に由比PAは、コンパクトに収められている作りには感心します。
そんな見どころの多いJR東海区間も丹那トンネルを抜けて熱海で終わりです。ここからはJR東日本となります。JR東海区間の静岡地区は地域輸送に徹していてローカル線は言いすぎかもしれませんが、ゆったりした空気があります。
それに対してJR東日本区間は10両ないし15両の電車が比較的高頻度に運転され、関東に入った感じがしますね。駅名票も熱海からJR東日本のタイプに変わります。
ここでやってきたのはE233系の快速アクティー、西鉄8000系さん曰くE233系は211系の運用を置き換えているとのことです。211系も東海道線では見られなくなりましたね。
もちろん録音し、これで戸塚へ行きます。湘南新宿ラインに乗り換えるわけですが、15分待ちになります。その間特に撮るものもなく暇だったわけですが2人旅なので雑談で時間を潰せるのが嬉しいです。
最後の湘南新宿ラインで一気に大宮へ!・・・と思いきや新宿で一旦下車します。新宿で西鉄8000系さんを降ろすわけです。後続は15分後なので15分のロスということになりますがまあ致し方無いですね。
湘南新宿ラインは大船~大宮間では宇都宮~横須賀系統と高崎~東海道系統が交互に来ますので次は宇都宮~横須賀系統になるわけですが、それが遅れているという情報が・・・
30分遅れとのことで、そのまま後続の高崎~東海道系統が先に来てしまうのではないかと思いましたが、ちょうど30分後の列車のスジに当てはめて運転しているようなので私から見れば実質的には遅れなしでしょうか。
そんなわけで一波乱ありましたが無事に到着です。重い荷物に両肩が悲鳴をあげていたため、到着するなりしっかり休みました。
最後に
旅自体のボリュームもさることながら、記事のボリュームも大きかったと思います。1日目からずっとお付き合いいただいた読者さんはありがとうございました。
拙作ではありますが、今後も旅に出た際はレポート記事を投稿していきますので、今後とも宜しくお願いします。