こんにちは。副管理人の西鉄8000系です。
先日、4日間の行程で四国に遠征してきましたので、その模様を旅行記として紹介しようと思います。
今回の遠征の概要
以前の記事で活動の中心を九州に戻したことはお伝えしましたが、
それにより、以前に関東地方を中心に活動していた頃には費用と時間の面から行きづらかった九州、中国、近畿、そして四国への旅行に比較的行きやすくなりました。
最近大がかりな撮影旅行もしていなかったこともあり、まずは四国のほとんどの鉄道を乗りつぶそうということで、今回の遠征を計画したというわけです。
今回は、九州~四国の移動では飛行機を使用し、四国内の移動は基本的に(というかもちろん)鉄道を利用します。
ですが、バスが苦手な私の旅行では珍しく、ごく一部でバスの出番もあったりします(笑)
なお、1日目は松山市内を観光しつつ伊予鉄道を全線乗りつぶし、2~4日目はJR四国が発売している「バースデイきっぷ(JR四国ツアーのサイトに飛びます)」を使用して四国島内を縦横無尽に撮影し尽くします。
このバースデイきっぷ、JR四国が運営する鉄道の全路線とバス路線の一部、土佐くろしお鉄道の全線を3日間利用することができ、
かつグリーン席を含む座席を指定し放題という、冗談抜きで「魔法の切符」とも言うべきフリー切符なんですね。
ちなみにこの切符は、JR四国の営業エリアの駅窓口・旅行センター(ワープという名前で展開しているみたいです)だけでなく、ネットでの通信販売も行っています。
通販の場合、本人確認書類を送ったりする手間や、列車の指定の際に席が選べないなどの若干不便な部分もありますが、基本的にその会社の営業エリア内の窓口でしか買えないフリー切符が通販で買えるのはありがたいですね。
なお、今回の遠征は1日あたりの活動内容が濃く(と自分では思っていますwww)、紹介したい写真等が多数あることもあり、
いつものように1日の行程につき1つの記事を執筆すると非常に長ったらしくなることが容易に想像できるため、
試験的に半日の行程に1つのペースで記事を執筆することにしました。
それでは、旅行記本編に入っていきましょう!
福岡空港から松山空港へ
朝早く、自宅最寄りの駅から西鉄の福岡(天神)駅および福岡市営地下鉄の天神駅を経由し、福岡空港駅へ到着しました。
本当はJRを利用して博多駅で地下鉄に乗り換える予定だったんですが、寝ぼけて西鉄の駅から電車に乗ってしまいました(苦笑)
結果的に飛行機に間に合ったので良かったんですが、こういうミスがその後の行程に響くこともあるでしょうから、気を付けないといけないですね(汗)
というわけで、福岡空港の
第一ターミナルへやってきました。行先の都合上、いつも第二ターミナルを利用している副管理人にとってここは初利用です。
第二ターミナルと比べてこじんまりとした設備でしたね。
さて、荷物の預け入れや搭乗手続きを済ませ、福岡空港発松山空港行きの始発便に乗り込みます!
搭乗口から延びる通路を進んでいくと、ボーディングブリッジが…
はい、そんなものは無く、代わりにバスが待っていました。
第一ターミナル発着の便については、ターミナルビルから飛行機まで、バスで連絡するようになっているみたいですね。
左のバスが松山行の飛行機に、右のバスが宮崎行の飛行機に連絡しています。
ここで乗るバスを間違えたらなかなか悲惨なことになりますね~(震え声)
そして連絡バスに乗車すること1分、これまたすぐに飛行機のすぐ横に到着し、乗り込み、松山空港を目指して離陸となりました。
はじめまして四国 おはよう松山
飛行中に「この飛行機は宮崎ブーゲンビリア空港へと参ります」という間違ったアナウンスがあって冗談抜きで頭が真っ白になったりしたものの、なんと15分も早着して松山空港に着陸しました(笑)
機内にいた時間は45分、飛行時間はなんとたったの30分! 九州と四国はこんなにも近いんですね~
松山空港のターミナルビルを他の乗客に混じって移動しつつ観察します。
ちなみに乗ってきた飛行機は
ボンバルディア社のQ400という機体でした。人生初のプロペラ機でしたが、予想以上に静かで乗り心地が良かったです。
正直もうちょっと揺れるかと思っていました。飛行時間が短かったのも影響しているかもしれませんが…
ターミナルビルに歩いて入り、手荷物を受け取り、いよいよ本格的に旅行がスタートです!
手荷物受取ロビーを抜けると、こんな感じのホールみたいなところに出ました。
右にあるのはみかんジュースタワー、左にあるのはみかんのステンドグラス。さすが愛媛県ですね~
ターミナルビルを出て、正面玄関を撮影です。今後の旅への期待が高まります。
さて、ここから松山市内までは再びバス移動となります。
当初は切符を買って伊予鉄道のリムジンバスに乗車する予定で、実際に切符も買ってしまったんですが、
空港のコンビニで伊予鉄道の鉄道全線に乗車し放題の「ALL IYOTETSU 1Day Pass」を購入できること、そしてその切符でバス路線も乗り放題可能ということを知り、急遽そこで1DayPassを買って使用を始めることにしました。
そして、リムジンバスの運転士の方に切符の払い戻しも兼ねて色々お聞きすると、リムジンバスよりも早く松山空港を出発・JR松山駅前に到着する一般のバスの便があるとのこと。
松山空港は帰りの飛行機の待ち時間でゆっくり観察することとして、少し早めにJR松山駅へと向かうことにしました。というわけで、
日野自動車の昔のエンブレムが目立つこの道後温泉駅前行きのバスに乗って、JR松山駅を目指します!
というかこの日野のエンブレム、国鉄の特急型車両のシンボルマーク(金色V字のあのマーク)に似た印象があってカッコいいなぁ…って思います。
JR松山駅・伊予鉄松山駅前電停へ
バスは数十分でJR松山駅前に到着しました。
バス停からは伊予鉄の松山駅前電停にたむろする路面電車たちがよく見えます。あ~早く撮りつくしたい!(白目)
では早速、JRの松山駅を取材です。
JR松山駅の駅舎です。三角屋根の建物、中央の駅名表示のレトロで珍しい書体が特徴的ですね。
駅舎の中に入ると「バリィさん」というゆるキャラが出迎えてくれます。
ちなみにこのバリィさん、その体型を生かして押し相撲の試合では相当活躍しているみたいです。
ってかこれ、松山市の隣市の今治市発祥のゆるキャラなんですけど、その辺はいいんでしょうかね。(笑)
改札口からホームを眺めると、JR四国の8000系電車が出迎えてくれました。特急「しおかぜ」「いしづち」などで活躍中の特急型電車です。
さて、駅舎の中を一通り見終わった副管理人はここでみどりの窓口に寄ります。
先述したように、通販でバースデイきっぷを購入すると、列車の指定はできるものの、細かな座席の指定まではできないんですね。
座席をどこにするかによって、車内で録音できる車両の走行音の音量や質が変わってくる(と私は勝手に信じていますwww)ので、
このタイミングで一気に希望の座席に指定を変更しようと目論んだわけです。
結果として、2~4日目の行程で乗る列車の指定席は全て希望通りに変更することができたので、一安心です。
では、松山駅の入場券を買って構内に突撃しましょう!
まずはお決まりの駅名票です。JR四国はJRグループとしては初めて、全ての駅に「駅ナンバリング」を設定しているため、そのマークがここにもついていますね。
あらかじめ駅ナンバリングを設定しておくと、現地に不慣れな人や日本語が分からない人にも乗降駅の案内がしやすいというメリットがあるため、これを導入している鉄道事業者は数多く存在しています。
先程、改札口から見えた8000系の横に、7000系電車が進入してきました。
この7000系電車は、JR四国の電化区間において1両でのワンマン運転を行えるようにと導入された車両です。
なお、この列車は3両編成だったのでワンマン表示は出ていません。
松山駅の駅舎の反対側には松山運転所という車両基地がありまして、その車庫の中に
キハ185系気動車の普通列車仕様車と、去年の夏から運転されているキハ47形気動車の観光列車「伊予灘ものがたり」が止まっていました。
どちらも本物を見るのは初めてです!
そしてさらに、留置中の8000系と並ぶ8600系特急型電車を見ることができました。
8600系は、世界初の振り子式気動車として知られている2000系特急型気動車の運用の一部を置き換えるために導入された車両で、今のところ2両編成×2本の4両編成しかないんですよね。
まさか初日に見ることができるとは予想もしていませんでした。
その他にも必死になって色々撮影しましたが、きりがないのでこの辺で止めておきますね(笑)
気が済むまで撮影した後、松山駅を出場して、次は伊予鉄の松山駅前電停の付近で路面電車の走行シーンを撮影することにしました。
松山市内線の主力車両であるモハ50形電車(どちらも前期型)が松山駅前のカーブですれ違います。
ところで、伊予鉄では今年の5月から「IYOTETSU チャレンジ プロジェクト」という取り組みをスタートさせているんですが、
その一環として、新しい社名ロゴを採用し、既存の車両デザインも数年かけて更新していくそうです。
というわけで、
新しい車両デザインに更新されたリムジンバスを撮影してみました。濃いめのみかん色単色にするとは、なかなか思い切ったことをやったなーと思う副管理人でした。
そういえば似たような末期色…もとい真っ黄色の車両デザインをどこかが導入してたような…(すっとぼけ)
カーブをぐいっと曲がってくるモハ50形です。前パンの車両を撮るのって、そのパンタグラフの上部が見切れないようにしないといけないので地味に難しいんですよね…
低床車であるモハ2100形電車のANAラッピング車がやってきました!ちなみにこの形式、その車両形状から豆腐っていうあだ名がついているそうです。
そういえば、松山市内線の車両たちはオレンジ系統の塗装がメインですが、様々なバリエーション・カラーのラッピング車両も多くあるため、全体としてはカラフルな印象を受けました。
何両かの路面電車を撮影した後、そろそろ自分も伊予鉄の車両に乗り込むことにし、松山駅前電停のホームへ向かいます。
なお、この電停に行くためには、松山駅前にある地下道を通る必要があります。
道後温泉方面行きホームより、古町方面行きのホームに停車しているモハ50形(後期型)を眺めます。
なお、松山駅前にて折り返し運転を行う車両(特に松山駅前~道後温泉を走る5号線運用に入る車両)は、手前に写っている渡り線を通って道後温泉方面行きホームにやってきます。写真の車両の中でもここで折り返すための作業が行われているようですね。
というわけで、副管理人もこの松山駅前電停始発の5号線に乗って、松山市駅へと向かいます!
…地元でよく伊予鉄を利用されている皆さんは、ここで「んっ?」と思われたのではないでしょうか。
そうです、私はここで朝の乗車路線ミスに懲りずにま~た乗車路線ミスをしでかしてしまいました。
実は、5号線って私の目的地の松山市駅へは寄らず、まっすぐに道後温泉方面へ向かう系統なんです。(汗)
松山市駅へ行く線路はこの先(道後温泉方面)の南堀端電停で分岐していて、かつそれが松山市駅で行き止まりになっていることもあり、全ての系統が松山市駅へ寄るわけではありません。そのことを完全に失念していたんですね…(震え声)
なお、南堀端電停を過ぎた次の市役所前電停でそのことに気付くことができたため、あわててそこで松山市駅方面へ向かう3号線の電車に乗り換え、松山市駅へとたどり着くことができました。
松山市駅から郊外線へ
松山市駅の電停ホームに到着しました。右が降車専用ホーム、左が乗車専用ホームです。行き止まり駅のため、真ん中に見えている渡り線で折り返し運転が行われています。
終端部分は割と簡易な作りになっています。奥に見えている通路を右に行くと松山市駅の駅舎に至ります。その駅舎が
こちら。相当大きな建物だったため、全体を撮るのに苦労しました(笑)
実はこの駅舎、中に四国最大の百貨店であるいよてつ高島屋が入居しており、かつテナント?として観覧車なんかもあったりします。
デパートの中に観覧車があるなんて、そんなものは生まれて初めて見ましたね~
なお、肝心の伊予鉄高浜線・横河原線・郡中線(これら3路線はまとめて郊外線とも呼ばれます)は1階部分を突き抜ける形で通っています。
さて、このデカい駅舎へ向かいましょう!
駅舎の郊外線電車乗り場の入口横には坊っちゃん列車の姿が入ったプレートがありました。改めて歴史がある鉄道会社だということを認識させられます。
中に入るとチケットセンターや切符の券売機、改札口があります。天井がドーム状のデザインになっていますね。
なお、写真には見えていませんが、左に進むと地下1階にたどりつくエスカレーターがあり、そこにはもう一つ改札口があります。
で、その改札口の前をさら進んで行くと、
こじんまりとした南口に出ます。まさに裏口って感じの入り口ですね。
南口の前を走る道路を渡るとコンビニがありましたので、そこで飲み物を買い、いよいよ郊外線乗り場へと足を踏み入れます。
まずは、郡中線から乗車をスタートします。
郡中線ホームの駅名票です。奥の相対式ホームは高浜線と横河原線のものです(両線はこの駅を介して直通運転を行っています)。
隣の駅が載っていないタイプでした。もっと探せば隣の駅が入った駅名票があったのかも…
なお、構内は2面3線の配線となっており、すぐ近くには留置線も何本かあります。
元京王3000系の伊予鉄3000系電車が出迎えてくれました。東京で最後の雄姿を撮影していた昔が懐かしい…
フロントマスクの色ですが、京王時代はレインボーカラーということで7色ありましたが、ここではアイボリー1色に統一されています。
先述したプロジェクトが進むにつれて、今後、オレンジ色に変更されていくのでしょうか?
側面にはKEIOロゴをはがした跡がくっきり!
では松山市駅からこれに乗って、郡中線を完乗します。
道路の向こうはライバル会社
途中で新しい車両デザインに更新された車両(元京王5000系の伊予鉄700系電車)を目撃しつつ、郡中線を完乗しました。
終点の郡中港駅を眺めます。1面1線、行き止まり式の配線です。
駅前には何の変哲もない交差点が1つ。右側に伊予鉄の郡中港駅があるんですが、実はこの交差点の左側をほんのちょっと進むと、
JR四国の伊予市駅があるんです。道路の向こう側にライバル会社の駅があるんですね~なんか露骨に競争してる感じがします(笑)
伊予市駅は特急も止まる駅なんですが、何より忘れてはいけないのが、この駅が予讃線の電化区間の終端にあるということです。
この駅を境に、松山駅方面が電化区間、宇和島駅方面が非電化区間となるんですね。というわけで、
電化区間の本当の終端部分を見ないなんて選択肢はありませんよね!(笑)
駅から歩いて5分もせずに到着です。架線中に「電化区間終わり」の標識が付いているのがお分かりでしょうか?
もちろん、線路の置くの方へは電車は走ることができません。
ちょうどいいタイミングで非電化区間の方からキハ54形の普通 松山行(内子線経由)がやってきました。某アンパンマンに出てくるホラーマンのヘッドマーク付きです。
電化区間終端部分を心ゆくまで楽しんだ後、郡中港駅へと戻ります。
元京王5000系の700系電車がやってきました! 今回の旅で絶対に乗っておきたかった車両の1つです。
しかもTc-Mc-Mcの途中に運転台を挟み込む形の3両編成、貫通路を開けた状態の車内の写真も撮ることができるので車両の取材が一気に終わります。
これに乗って、とりあえず元来た線路を戻り、松山市駅へと向かいます!
このあたりで12時を過ぎていましたので、
一旦記事を区切って、続きは1日目午後編に、とさせていただきたいと思います。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
では、また。
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