今回は2023年春のダイヤ改正にて引退が示唆される651系による特急「あかぎ」に乗車しました。
新年一発目の活動となるわけですが、内容は「あかぎ」に乗るだけであり、記事のボリュームとしては少なめになると思います。
なので、活動内容は省略して本編に入っていきます。
レポート本編
というわけで、早速本編に入っていきます。
今回は高崎から上野まで乗車するだけなのですが、節約のために大回り乗車の要領で回ることとしまして・・・
早朝の南古谷駅からスタートです。
一見すると中途半端なスタート地点のようですが・・・
お目当てはこの赤丸で記された列車です。
南古谷駅は川越線の駅ですが、南古谷駅を含む大宮~川越間は埼京線と一体的に運行されていて、逆に川越~高麗川間は八高線と一体的に運行されているなど、川越線は川越駅で系統分断されていて、川越駅をまたぐ列車は基本的には存在しないのですが、南古谷に川越線の車両基地がある都合上、早朝や夜間には南古谷から高麗川・八王子方面へ直通する列車が設定されるのです。
この列車に乗りたいがために南古谷を大回りの起点に選びました。
早朝にこの駅にやってくるのは地元からも始発列車に乗ってやっとでしたが、「あかぎ」に乗るためにはどっちにしろ早朝出発は必須だったのでまあいいでしょうw
発車標です。
普段は川越行きばっかりの表示欄に、八王子と出ているのがレアですが、こんな早朝からわざわざ乗りにいく人は私くらいなのか、他に発車標を撮っている人はいませんでしたw
↑やってきました。
川越以西ではおなじみですが、南古谷駅で見られるのはレアですから、もちろん動画を撮りました。
駅名標と絡めたつもりが白抜けしてしまいましたw
まあ、縦型も写り込んでいるのでよしとしましょう。
なんとなく行先表示も撮りましたが、八王子行きは別にレアではないですね。
この反対方向となる南古谷行きならレアですが・・・(調べてみたところ存在しないようです)
あとはこの列車で高麗川まで行き、そこから八高線に乗り換えて高崎を目指します。
高麗川では7時ちょうどに到着し、7時ちょうどに発車するというカツカツ乗り換えだった上に対向列車遅れのために私の乗った列車も遅延して到着したために、撮影をしている暇もありませんでした。
対面乗り換えだったのがせめてもの救いでしたが、ワンマン列車ということで接続を取るかどうかの案内すらなく到着するまで乗り換えられるかハラハラしていました。
なにせ、この高崎行きに乗り遅れたら「あかぎ」には乗れなくなってしまい、行程が破綻することを意味しますからね。
まあ、結果的には乗れたので一安心で、高崎まで過ごしました。
ところで、八高線は厳密には倉賀野までであり、倉賀野~高崎間は高崎線を通るわけで、そのまま「あかぎ」に乗って折り返すと、大回り乗車の基本的なルールの1つである「ルートが重複しない」に違反するのではないかという疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、「分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例」という特例が適用され、今回は大丈夫です。
より具体的に説明すると、倉賀野駅を通過する列車を利用する場合には、高崎駅まで折り返し乗車して乗り継いでもいいですよということであり、「あかぎ」は倉賀野駅を通過するために出来ることです。
なので、倉賀野駅に停車する普通列車などに乗る場合は倉賀野駅で乗り換えないといけません。
高崎に到着すると211系がいました。
いまや211系も希少価値の高い車両になりつつありますね。
この前引退した「リゾートやまどり」の乗車位置案内がありました。
高崎が本拠地でしたからね。
↑やってきました!
↑方向幕の回る様子を撮ったら乗り込みます。
651系はJRグループ発足後の車両ですが、昔ながらの幕なんですよね。
デビュー当時は画期的に思えた車両も、今やレトロ感すら漂っています。
乗り込みました。
車内はやはり一世代前の特急型車両という感じですが、こういう雰囲気もいいですね。
ちなみに、Wi-Fiやコンセントといった今どきは当たり前となっている設備もありませんw
↑車窓も撮りましたので貼っておきますね。
それではここで、651系と「あかぎ」について解説を入れておきましょう。
まずは651系についてですが、元々は常磐線特急「ひたち」で使われていた485系の置き換え用として登場した車両で、日本の在来線で初めて130km/h運転を実施した車両となっています。
登場時には「タキシードボディのすごいヤツ」というキャッチコピーが与えられ、前面の大型電光掲示板による列車名の表示なども大きな特徴です。
JR発足直後の1989年に登場しましたが、2013年には常磐線特急からは撤退し、改造の上1000番台と名乗って高崎線へ投入されました。
それが2023年春のダイヤ改正にてE257系へ置き換えられることが発表され、完全に引退するかは未確定ですが、少なくとも定期運行はなくなる見込みであることから、今回乗車しに来たというわけですね。
ちなみに、常磐線「スーパーひたち」で活躍していた時や、いわき~富岡間の普通列車として活躍していた時にも乗りに行っていますが、実は高崎線で乗車したのはこれが初めてだったのでした。
続いて「あかぎ」についてですが、高崎線の高崎~上野・新宿間を走る特急列車で、上越新幹線と並行する特急ですが、こまめに停車することで新幹線が停車しない沿線の駅から大宮や上野・新宿などへの速達輸送を提供するという、新幹線の補完的な列車となっています。
以前は前橋まで乗り入れる列車もありましたが、それは廃止されました。
停車駅は前述の通りに多めに設定してあり、高崎を出ると新町、本庄、深谷、熊谷、鴻巣、北本、桶川、上尾、大宮、浦和、赤羽、上野となっています。
快速「アーバン」や湘南新宿ラインの特別快速も各駅停車となる熊谷以北も通過駅があるのは流石は特急といったところですが、逆に熊谷以南は湘南新宿ラインの特別快速と停車駅が同じであり、「アーバン」は北本には停車しないため、むしろ停車駅が多いという逆転現象が起きています。
ちなみに、同じく高崎線特急の「草津」は高崎を出ると熊谷、大宮、浦和、赤羽、上野と停車していくのでかなり停車駅に差があるのが分かると思います。
国鉄時代なら「あかぎ」は急行か準急として運行されていたであろう列車ですね。
ちなみに、185系の時代にも「あかぎ」に乗ったことがあります。
それでは乗車レポートに戻りますが、今回は指定席をとったおかげでのんびりと乗車することが出来ました。
途中の駅でちょこちょこと乗っては来るのですが、ほとんどが自由席の利用者だったらしく、続々と自由席に移動していたので、元々自由席利用の割合が高い列車のようです。
元々短距離主体の列車なので自由席利用が多いと踏んでの指定席利用でしたが、これは正解でしたね。
おかげで録音もきれいに録れました。
すぐに停車駅となるためあまり特急らしさは感じませんが、その分、頻繁に加減速の音を頻繁に聞けるので音鉄にはありがたい列車ですかね。
自由席の方は結構混んでいたようですが、指定席車は最後までガラガラのまま上野まで乗車しました。
普段乗る機会の多い高崎線も651系で乗るとまた新鮮でしたね。
上野に到着!
今や上野終着の列車も少なくなったので、上野の地平ホームに降り立つのも珍しくなりました。
同じく651系を使用した「草津」の発車標です。
これも今日は乗りませんが別の日に改めて乗車しようと思っています。
あとは大回り乗車をゴールとするために一旦改札を出てから帰路に就きました。
今後も651系さよなら乗車シリーズを始め、いくつか活動をする予定なので、またそれらの記事でお会いしましょう。
それでは!