「あかぎ」「銚電」「しおさい」はしご旅

今回は日帰りにて特急「あかぎ」「しおさい」への乗車、並びに銚子電鉄への訪問を1日で行うという暴挙旅を行いましたのでそのレポートとなります。
これに付きましても執筆が大幅に遅れ、2016年2月28日に実施したものとなります。予めご了承下さい。

行程の説明


ある程度鉄道の知識をお持ちの方ならタイトルを見て首を傾げたかもしれませんね。なにせ「あかぎ」と「しおさい」は東京から見れば全く逆方向へ向かう列車であり、それをはしごして乗るというのは不自然な行程だと言わざるをえないからです。
なぜこんな行程になったかといえば、「あかぎ」のうち185系で運行される列車が2016年春のダイヤ改正で消滅することとなっており、それのさよなら乗車を計画しており、また、ちょうど銚子電鉄のデハ1001さよならイベントが実施されることとなっており、どうせなら1日でどっちも済ませてしまおうということでしたw
「あかぎ」にしても「銚電」にしても単独では半日で十分終わる内容だったのでそんなにきつい旅ではなかったですけどねw
というわけで、話を行程の説明に戻りますが、朝、高崎線を下り前橋駅まで向かいます。
前橋駅からは特急「あかぎ」で新宿へ向かい、そのまま山手線で浜松町に出てそこから高速バスで銚子駅に向かい、銚子電鉄のデハ1001ラストラン列車に乗車後、仲ノ町駅の車庫で開催される撮影イベントに参加後、特急「しおさい」で東京に戻ってきます。

まずは群馬へ

旅のスタートは高崎線です。18きっぷで群馬や新潟方面に行くときは必ず通る区間ですし、大回りでも時々お世話になる路線なのですが、それゆえ録音も揃っており特段ネタになるものもなく、私にとっては単なる移動手段として利用したに過ぎないという感じですね。
かと言って、新幹線を利用すればただでさえ割高感のあるこの旅の費用が更に高くついてしまいますし、鈍行でのんびりと行きます。
東京と高崎や前橋を結ぶ高速バスもあるにはあるんですが、メインターゲットは群馬から東京へ向かう人達なのか、東京から群馬方面への始発が遅く、「あかぎ」に間に合わないという問題もあり利用できませんでした。費用的にはJRの普通運賃より安く、乗りバスとしても楽しめるのでよかったんですがね・・・

東海道線内のトラブルのため高崎・宇都宮線は遅延していたのですが、そのおかげでかえって予定より早い列車に乗ることができまして、まあ結果オーライですねw

高崎では予定より早い列車に乗れたことが功を奏し1本早い両毛線に乗ることが出来ました。
このため本来はとんぼ返りになるはずだった前橋駅でゆっくりすることが出来ました。

前橋駅

思わぬ形で滞在時間が出来ましたので、以前に訪れたことはあるものの駅の方も見ていきたいと思います。

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まずは駅名標です。新幹線を始めとして多くの路線が乗り入れるターミナル駅となっている高崎駅に対して、当駅に乗り入れているのは両毛線のみとなっており、わずかに高崎線に直通する東京方面の列車がある以外は高崎や小山への列車が中心です。
そのためか、群馬県の県庁所在地は高崎市だと思っている人がたまにいるようですが、前橋市こそ群馬県庁所在地なんですよね。

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乗ってきた107系です。当駅終着だったため回送幕です。

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ホームには既に「あかぎ」がいましたが、なんと185系ではなく651系でした。
まさか急に運用が変わってしまったのかと焦りました。185系に乗れないとなればわざわざ前橋まで出向いた意味がなくなってしまいますからね・・・

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と思ったら方向幕を見て一安心。
私が乗る新宿行きの「あかぎ8号」の前に運転される上野行きの「あかぎ6号」でしたw
というわけで、「あかぎ8号」まで駅の方を見ていきたいと思います。

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市内を再現する模型が展示されていました。観光地の展望所とかによくありそうですが、こういう都市の駅にもあるんですね。

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駅前に出ると発車標を見つけました。これは列車のものではなくバスのものです。
知らない土地のバスだとどの系統に乗れば目的地に行けるのかが分かりづらいですし、バス会社の垣根を超えて統一的な案内があると便利ですよね。

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赤城山のラッピングが施されていたのは関越交通でした。

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こちらも関越交通でした。側面にKKKのロゴがあしらわれていますが、これはKanetsu Kotsu Kabushikigaishaの略ですかね。
ちなみに、東京都や埼玉県を中心に走る国際興業バスもかつてKokusai Kogyo Kabushikigaishaの略でKKKという略称を使用しており、一時期はバスの車体にもデザインされていましたが、現在はKokusai Kogyoの表記に変更されています。
あと、関越交通についてですが、現在は朝日バスグループに属しており、朝日バス自体は東武鉄道の系列になるので東武系列の会社ということになりますね。
東武鉄道が群馬県内に持っていたバス路線を譲り受けたりした結果、現在では群馬県下最大のバス事業者になっているそうですよ。

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こちらは永井運輸というバスです。社名からしていかにも運送会社という感じがしますが、主力事業はトラック運送業だそうです。バス事業の方は前橋市内を中心とした一般路線バスと貸切観光バスを手がけているようで、高速バスには参入していないようです。
路線バスについては永井バスという名称を用いており、貸切観光バスについては上州観光バスという名前だそうです。
考えてみればトラックもバスも自動車による運送業という点で共通点がありながら兼業している会社ってあまり聞かないですよね。

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そして、北口の駅舎です。

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南側です。北側よりは落ち着いたデザインですかね。

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首都圏では見られなくなって久しい115系もここではバリバリ現役です。


↑入線シーン


↑発車シーン

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ホーム端の柵がちょっと邪魔ですが、見通しもよく撮影好適地ですね。

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ところで、当駅は2面3線という構造なんですが、実は高架橋そのものは2面4線分確保されており、1線は乗り場の体裁は整っているのにレールだけが敷かれていないという変わった状況になっています。
当駅から分岐する未成線があるという話は聞きませんし、将来の輸送量増加に対応するための準備施設という位置づけなんですかね。

いよいよ「あかぎ」

そんなこんなでいよいよ「あかぎ」の時間です。


↑入線シーン

185系撤退が迫っているだけに撮影者が殺到しているかとおもいきや、意外と平穏な撮影でしたね。

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キャプチャーです。

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キャプチャー2

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キャプチャー3

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入線してもまだ発車まで時間があるので撮影です。
「あかぎ」幕になってからの写真もしっかり撮ります。

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アングル違いでもう1枚

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幕をアップで

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方向幕も欠かせません。

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駅名標と絡めてみます。

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反対側のホームからも撮影です。

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平日は「スワローあかぎ」として運行されることもあるためこんなステッカーがありました。
「スワローあかぎ」と「あかぎ」の違いは自由席設定の有無であり、「あかぎ」の場合は自由席特急券で乗車可能ですが、「スワローあかぎ」はいわゆる「スワローサービス」が実施され、全車指定席扱いながら座席未指定でも購入可能というものになります。
通勤特急の位置づけからそのようにしたんでしょうけど、個人的には昔からの自由席と指定席という構成でいい気がしますけどねw

一通り撮影も済んだら乗車して新宿への旅を楽しみたいと思います。
「高崎線の誇り、お見せします!」とばかりに力強いモーター音で前橋駅を出るとしばらく高架橋を進みすぐに上越線との合流点となる新前橋駅に到着します。
新前橋駅は水上方面からの上越線の列車や渋川駅から乗り入れてくる吾妻線の列車も利用できるため、前橋駅よりもアクセスの良い駅となっています。
続いて停車する高崎は言わずと知れた群馬県下最大のターミナル駅で、上越新幹線・北陸新幹線も乗り入れます。
ここから先は上野東京ライン・湘南新宿ラインとして東京都心方面への列車が多数運行される区間となります。高崎線に入るとより特急らしい走りになり新町・本庄・深谷・籠原と進んでいきます。ところで、この停車駅のうち群馬県内になるのは新町までで、本庄から先はずっと埼玉県なんですね。
この先赤羽駅直前の川口駅までずっと埼玉県だと考えると「あかぎ」の走行区間の大半が埼玉県だとも言えますね。

ここで「あかぎ」という列車についても簡単に解説したいと思います。
1950年より上野~桐生・小山間にて運行された「はるな」「あかぎ」が前身となり、列車種別や運行区間に若干変遷がありながらも運行が続けられてきました。
1982年に上越新幹線が開業、そして1985年に上越新幹線上野駅乗り入れが開始されると「新特急あかぎ」という名称になり、JR転換後は「新特急ホームタウンあかぎ」「新特急ウィークエンドあかぎ」など派生列車がいくつも登場して行きますが、2002年より新特急の呼称を廃止するとともに愛称を「あかぎ」「ウィークエンドあかぎ」に統一しました。
2010年には「ウィークエンドあかぎ」も「あかぎ」に統合する形で廃止され、2014年に「スワローサービス」開始に伴い「スワローあかぎ」がデビューしました。
それにしても、「あかぎ」の姉妹列車が「はるな」なんて提督が反応しそうですねw
艦名と列車名は同じ由来を持つことも珍しくはないので重複はある意味必然なんですが、せっかくなので「あかぎ」「はるな」に関連する名前の列車を探してみると、「きりしま」は宮崎~鹿児島中央間の現役列車、「比叡」はかつて名古屋~大阪間に設定された準急列車、「加賀」はかつて大阪~金沢間、及び上野~金沢間で運行された急行列車です。残念ながら「金剛」という列車名は現在も過去も存在したことはないようですが、南海高野線に「金剛駅」はあるようですね。

さて、かなり脱線しましたが話を旅に戻しますと、意外と車内は空いており、録音環境が良かったのが救いでしたね。
草津温泉など観光客の需要がある「草津」はともかく、急ぐならば上越新幹線があるし、着席保証を求めるならば普通列車のグリーン車を使うなり、高速バスを使うなりの手もあるし、普通列車と比べてそれほど速度差があるわけでもないとなればこんなものなのかもしれませんね。

上尾から乗ってこようとする人がいて驚きましたが、特急料金が必要だというアナウンスを聞いて慌てて降りて行くなどの場面もありつつ、大宮からは東北本線です。普通列車だと大宮駅で多くの乗降があったりするんですが、「あかぎ」の場合、大宮に用事があるならば高崎・熊谷の人は新幹線で事足りるし、特急料金をケチる人は普通列車を使うでしょうし、大宮~池袋・新宿という距離で特急を使おうという人もいないのか若干降りていっただけでしたね。
大宮を出ると次は池袋までノンストップです。他の特急の多くが停まり、埼玉県庁所在地たる浦和も、東京北部のターミナルの赤羽も素通りするというのがすごいですね。
池袋まで来たら新宿はすぐそこです。

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新宿駅では回送シーン撮影のためしばらく粘ります。
撮影時間は行程に組み込んであったので次の乗り換えは問題ありません。


↑発車シーン

これにて「あかぎ」編は終わりですが、このまま銚子へ向かいますのでブラウザバックせずそのままお付き合い下さい。

銚子へ向かう

新宿で無事に「あかぎ」の回送も見届けたら山手線で浜松町に出て、そこから高速バスで銚子へ飛びます。
山手線は特にレポートするようなこともなかったので浜松町から再開となります。

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浜松町駅から直結しており、そのままバスターミナルの入口へ辿りつけました。

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待合室は自販機やベンチがある以外は簡素なものでちょっとレトロな感じです。

当バスターミナルには京成・京急・東北急行バスなどの高速バス、お台場へのKMフラワーバス、はとバスなどの観光バスが乗り入れています。
京成バス系列の高速バスについては東京駅八重洲口の乗り場にも乗り入れるのでそちらから乗降する人が多いようですが、品川バスターミナルよりは栄えている印象でしたね。

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さて、バスの外観撮影もナシでいきなり乗車してしまいましたが、銚子への旅を始めていきたいと思います。

ここで東京と銚子を結ぶ高速バスについての説明を軽くしたいと思います。
京成バスを中心に運行される「犬吠号」と「利根ライナー」の2つがあり、「利根ライナー」については佐原経由と小見川経由があります。また、「犬吠号」は犬吠埼の近くまで乗り入れるのに対し、「利根ライナー」は銚子駅までとなっています。
今回利用するのは時間帯の都合もあり「犬吠号」でして、バスの運行状況によって定刻通り行ってくれれば犬吠駅まで徒歩で移動後、犬吠駅からデハ1001のラストラン列車に乗車、遅延があれば銚子駅で下車して銚子電鉄の列車で本銚子駅まで行ってラストラン列車で折り返すという計画でした。

浜松町バスターミナルを出るとしばらく一般道を進み東京駅へ向かいます。
ただでさえ混み合う都内の道で信号待ちもあるので鉄道なら5分ちょっとの浜松町~東京にかなりの時間を要していました。
これを利用して万が一浜松町バスターミナルからの乗車が間に合わない場合はJRで東京駅に先回りする案もありましたが、無事に間に合いました。

思わぬ落とし穴

2月28日が銚子電鉄のイベントの日であると同時に、別に大規模イベントの日でもあったことを私はすっかり忘れていました。
それは「東京マラソン」です。このマラソンは都内の一部道路を通行止めにして実施されるものであり、その通行止め区間は私が乗車したバスの運行経路にもかかっていました。
迂回運行で対応するようで運休こそなかったものの通常通りの経路でない上、一般車も迂回するわけですから渋滞の発生も予想されました。

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あのパイロンの向こう側は自動車中心の道路交通から隔絶されたマラソンコースだと思うと渋滞の懸念もどこ吹く風でなんだか面白くなってきましたw

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交通規制を知らせるパイロン

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ドライバー向けに迂回の案内が出ていました。

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都内の大通りを完全封鎖なんてそうそう見られる光景ではないですよね。
ところで、「う回」っていう表記が気になりました。「迂回」の「迂」の字が常用漢字ではないとかそういう理由なんですかね。

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バス会社の職員なんでしょうが、わざわざこんなプラカードを持って立っていました。
立て看板ではダメだったのかと思いますが、臨機応変な対応をするためには人が立っていたほうがいいということなんですかね。

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方向別に迂回路の案内があるのはいいですが、これだけの看板を用意するのも大変だったでしょうね。

さて、東京駅でも乗車扱いをしたらあとは首都高に乗って千葉へ一直線です。
マラソンによる迂回も思ったほどの時間のロスではなかったようで、高速を降りて最初の停車地となる大栄にはほぼ定刻通りでした。これは銚子にも定刻通りついて予定通り犬吠駅からラストラン列車に乗れるのではないかと期待していました。
そして、バスは東関東道を降りて一般道へと降りていきます。現状銚子まで高速道路は通じておらず、ひたすら下道で銚子を目指すようになります。
このためか、所要時間はJRの特急「しおさい」より長くなっていますが、その割には「しおさい」の本数も少なく「かしま号」程ではないにせよ東京~銚子の輸送も高速バス優位の状況ですかね。
大栄インターチェンジからは東総有料道路という道路を走って旭市の方へ抜けていきます。
この道路は名前の通り有料道路なのですが、沿道に民家や畑が普通にあったり、ごく普通の信号機付きの交差点が「インターチェンジ」を名乗っていたりと普通の田舎の国道か県道にしか見えないのですが立派な有料道路なんですね。
途中に料金所がありそこで通行料の徴収が行われているようですが、前述の通り一般道路との交差点がたくさんあるので迂回すれば無料で通れてしまうようですが、バスはそんなケチケチしたことはせずに料金所で料金を払って通行しています。

有料道路を抜けると普通の県道を進んでいきます。こまめにバス停があり、高速バスだということを忘れそうになりますが、東京~銚子の直行輸送ではJRに所要時間で敵わない分、こまめにバス停を設けて客を拾おうということなんでしょうか。
まあ、バスの場合、乗降客がいなければ通過できるわけで、バス停がたくさんあっても所要時間への影響は軽微だと思いますけどもね。

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旭市に入り総武本線の線路を跨ぎます。東京都内では複々線の堂々たる線路となっている総武本線もこのあたりでは単線ののんびりしたローカル線という雰囲気ですね。

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こんな可愛らしいサイズのバス停のある場所でバスは停車しました。
ここは旭中央病院東というバス停でして、名前の通り旭中央病院のアクセスのためのバス停です。
市内の路線バスならともかく高速バスがわざわざ病院アクセスのためのバス停を設けるのも珍しい気がしますが、ここはかなり大規模な病院のようで遠方から受診する人も少なくないと思われますから、都内から高速バスで訪れる人もある程度いるのかもしれませんね。
あと、特筆すべきは銚子市との通院路線としても「犬吠号」が活用されている点です。多くの高速バスがそうであるように「犬吠号」もクローズドドアシステムといって、銚子方面の便の場合、乗車できるのは浜松町バスターミナルか東京駅のみであり、大栄以遠の停留所では乗車はできないことになっています。そのため、旭駅から銚子駅といった利用は出来ないのが原則です。
しかし、例外として旭中央病院と銚子市内の各停留所相互を利用することは認められているようです。私の乗った便では旭中央病院からの乗車はいなかったものの列車で行けば乗り換え、ないし駅からの徒歩移動が必要になるところ、バスなら乗ったまま病院のそばまで行けるという点で便利なんでしょうね。
ちなみに、一部の便は病院の目の前まで乗り入れるようです。

最初は単に通院利用者の便を図っての設定だと思っていたんですが、そういえば以前に銚子市で市立病院の休止というニュースで騒がれていたことを思い出しました。確か市長のリコールにまで発展していたと思います。
その後の顛末や詳しい経緯などは銚子市民でもなく、特に縁があるというわけでもない私には分からない部分も多いですが、その関係で旭中央病院へのアクセスを改善することになったのかもしれませんね。

旭を過ぎると国道126号で一気に銚子まで向かいます。その途中にもいくつかバス停があるのですが、高速小浜だの高速三崎だの、”高速”を冠したバス停名が続くので、銚子方面の道路地図を見ずにバスの時刻表だけ見た人は高速道路上にあるバス停だと思い込みそうですよねw
かくいう私も銚子付近に”高速”シリーズのバス停がいくつかあるので銚子市内まで高速道路がつながっているものだと勘違いしていましたw
実際には国道上にあるごく普通のバス停なんですが、勝手な想像ながら一般路線バスのバス停と区別する意味で「高速バスのバス停」だから「高速~」なんですかね。
イオン銚子にも乗り入れたら銚子駅はすぐです。それにしても、イオン銚子の利用者はやっぱり銚子市かその周辺の住民ということになるでしょうけど、高速バスが乗り入れる意味ってなんなんでしょうかね。
銚子市内相互の利用も認めているならば買い物需要も見込めるのでまだ分かりますが、東京都内との相互利用しか出来ない高速バスが乗り入れても、わざわざ東京から銚子のイオンに買い物に行く人はまずいないでしょうし、考えられるのは他の市内バスとの乗り継ぎ拠点という意味合いか、イオンは場所が分かりやすいからバス停名に採用しただけで実際には近隣住民の利便性を考慮して設置しただけとかですかね。
実はイオンと提携してパークアンドライドでもやっているのかなと思って調べてみましたが、特にそういうわけでもないようです。

さて、銚子への移動手段として乗っただけのつもりだった高速バスも思った以上に楽しくてついレポートもかなりの字数を割いてしまいましたが、バスはようやく銚子駅に到着しました。
この時点で既に30分近い遅れとなっておりまして、犬吠まで行ってラストラン列車に乗車するのは不可能と判断し、ここで下車した上で銚子電鉄の列車でラストラン列車を待ち構えることにします。
ラストラン列車と次の外川行きの列車は笠上黒生駅で離合するダイヤになっているようでして、その1駅手前の本銚子駅まで列車で行き、すぐにやってくるラストラン列車を待ち構えるというわけです。
それにしても、大栄までは定刻通りだったバスがなぜこんなに遅れたのかについてですが、途中に目立って渋滞があったわけでもなく、正直疑問符だらけでした。バスというのは遅れがつきものの乗り物でありそれを承知で利用したわけですからこの件でクレームを付けるつもりはありませんが、高速を降りてからどんどん遅れが拡大していった印象でした。

銚子電鉄へダッシュ!

銚子駅に到着したのはラストラン列車を待ち構えることができる最後の外川行き発車の数分前となり、ダッシュで駅に入り乗車することとなりました。

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最後にバスの外観だけ撮影したら駅に直行です。

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そして、待っていたのは2000形でした。実は前回銚子電鉄に乗車した際は1000形にあたっており、2000形には乗れなかったので、本日の目的とも言える1000形よりも録音の収穫という意味ではこっちの方が収穫でしたw

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車内には例のラストランの掲示が出ていました。

この列車で本銚子駅まで向かいます。

本銚子駅

デハ1001形のラストラン列車を待ち構えるべく本銚子駅にやってきました。
この駅は駅名が「本調子」と読めることから銚子→本銚子の乗車券を縁起物として発売していたりと駅名がある種のネタである事以外はごく普通のローカル駅なんですが、なんで当駅からのデハ1001形への乗車としたのかといえば、当駅の外川方にある笠上黒生駅で私が乗っていた列車とデハ1001形が交換するんですが、相対式ホームの構造となっており、そのまま対向列車と乗り継ぐのが困難と判断し、1駅手前の当駅からの乗車としたわけです。
実は以前の旅で当駅に下車したことがあるので駅の方は特に取り上げません。

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とりあえず乗ってきた2000形を撮影

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前回訪問時から変化はないと思いますが駅名標です。

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既に撮影者が何名かスタンバっておられていたため、アングルは限られたわけですが、試し撮りがてらに列車が来る前に1枚撮ってみました。

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いよいよやってきました!


↑動画です。

急いで乗車しないといけないので細かい部分の撮影はできませんが、銚子駅でも時間がありますし、その後の仲ノ町車庫でのイベントでも撮れますから焦ることはありません。

デハ1001形の最後の旅

デハ1001形での銚子駅への最後の旅が始まりました。たったの2駅間、10分足らずですが噛み締めつつ味わいたいと思います。
車内はさよなら乗車のファンらで超満員となっており、こんなに混雑するのは銀座線や丸ノ内線で走っていた頃以来でしょうね。

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銀座線の路線図を掲示しているんですね。
ラストランに向けての演出なんでしょうか。

途中駅ではあまりの混雑で降りたい人が降りられず一旦ドア付近の人をホームに下ろすという普段の銚子電鉄ならばまずありえないであろう光景も見られました。


↑最後の1区間は車窓動画を撮ってみました。

最後に粋なアナウンスでもあるかと期待していましたがごく普通のアナウンスのみで銚子駅に到着となりました。

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銚子駅でも早速撮影開始です。この後は回送として仲ノ町の車庫まで走るのみなので折り返しの乗車はできず回送シーンの動画撮影のためしばらくホームに滞在します。

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アングルを変えてもう1枚

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さらにもう1枚

実はここで運転士への花束贈呈というイベントが催されていたのですが、あまりの混雑でうまく撮れていません。
あと、JRの制服を来た人が花束を持ってきたのですが、なぜか列車発車後w
打ち合わせの不備か何かだったんですかねw

ちなみに、発車までの間に細かい部分を少し撮ったんですが聞ける車両辞典のためにとっておきますw


↑最後の回送シーン

この後は仲ノ町駅に移動しますが、折り返しの列車まで時間があるので駅前に出て軽く腹ごしらえです。
実はまともな昼飯にありつけていなかったのですw

そして、食べながら考えたのですが、仲ノ町駅までは徒歩でもそれほど遠くはなく、どのみち仲ノ町駅では乗車券を持っていても入場券を買わなければならないことも知っていたので歩いて向かうこととなりました。

仲ノ町で1000形最後の撮影

歩くと本当にすぐに仲ノ町駅に到着しました。実際同じ考えで歩いている参加者も多かったです。
仲ノ町駅も以前に訪れていて取材の方はパスとなるのですが、意外とネタがありました。

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線路伝いに歩くと普通に展示車両が見えました。
あれ?これなら構内に入らなくてもw
なんて考えそうになりましたがせっかくなので中に入って撮影したいと思います。

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ズームにすると悪くないですよね。

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駅舎に近づくと何やらすごい行列
まさか入場規制でもしているのかと思いつつ並んでいると、どうやら入場券を買う行列だったようです。
弧廻手形などのフリーきっぷを持っていても入場券を買わないと車庫見学ができないという独自のルールのためイベント参加者は入場券購入に殺到するわけですね。
銚子電鉄の経営状態を考えればこのルールも致し方無いとは思いますが、今日みたいに来場者が殺到する状況が予見できたならばもっと効率的な販売方法があっても良かったかもしれませんね。
まあ人手を増やすとなればそれはそれでコストがかかる話ですし難しいでしょうけどね。

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そんなこんなでようやく私の番も近いという時に視界に入ってきたのはこれでした。
おやおや?どこかで見たことがあるなぁw
駅員さんの中に提督がいるんでしょうかw

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無事に入場券をゲットして構内に入りました。イベントで1000形を展示していること以外は前回訪問時から変化はないようですが、活気が違いますね。

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キャーデキサ-ン
というお約束もやったらいよいよ1000形です。

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逆光だし1001の方がさっぱり写っていませんね・・・

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1002の方だけで

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反対側に回りました。こちらから撮るのが正解でしたね。

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いかにもイベントに行ってきましたという写真が撮れましたw
「渋谷」と「中野富士見町」という幕は粋な演出ですよね。

細かい部分も多少撮りましたがそれも聞ける車両辞典のお楽しみということで、再び徒歩で銚子駅に戻ったら「しおさい」で東京へ帰ります。

「しおさい」で帰路

いよいよこの旅最後の目玉「しおさい」で東京へ向かいます。
既に定期運行を終了してしまった「あやめ」と共に銚子と東京を結ぶ特急列車ですが、「あやめ」が成田線経由なのに対して、「しおさい」は総武本線を素直に進んでいく特急です。

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停車していたのは255系でした。蘇我駅などで停車中に撮影したことこそありましたが乗車したことはなく、「しおさい」という列車そのものだけでなく車両型式としても初乗車となりました。

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発車標も欠かせません。当駅から発車する普通列車は最長でも千葉までなので東京行きは特急のみとなります。

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反対側からももう1枚

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方向幕を撮ったらいよいよ乗車です。

イベント終了後、ちょうどいい時間に発車するとあって参加者が多数乗ってきて録音的には微妙かなと覚悟していたのですが、意外と空いていました。
佐倉までは単線区間でローカル色の強い区間が続きこまめに停車していくので特急に乗っているという感じはあまりしないのですが、佐倉からは複線区間で都市部に入っていくためスピードも上がり特急らしさが出てきます。
成田空港からの「成田エクスプレス」や総武快速線からの直通列車も加わり賑やかな区間となっていきます。
千葉をすぎれば総武緩行線も加わり複々線となります。錦糸町までノンストップなのは流石に特急という感じですよね。
錦糸町を過ぎたら緩行線とは分かれてトンネルへ入り東京駅へと到着します。

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最後に東京駅でも撮影したら旅は終了です。
「あやめ」の時は回送シーンまで撮影しましたが今回は別に「しおさい」が廃止されるわけでもないと思うと撮る気が起きずそのまま引き上げてしまいましたw
「しおさい」の場合はそのまま折り返し銚子行きとして運行されるのですが、そちらもかなりの人数が並んで待っていました。

というわけで旅は以上です。実はもう1回宿泊を伴う遠征をしていたのですが、そちらの記事も遅れております。なるべく早めに公開できるようにしたいと思いますので今しばらくお待ち願います。

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