「大阪しなの」さよなら乗車&信濃路乗りつぶし

今回は2016年春のダイヤ改正で大阪~名古屋間での運転が終了する特急「しなの」の大阪行きに長野から大阪まで乗車することを主目的とする旅をしましたのでそのレポートとなります。
旅自体は1泊2日で2日間にわたって実施しましたが、1日目と2日目で旅の趣旨が大きく異なるため別々のタイトルとしています。一応連続した旅行なのでその点をご理解の上ご覧頂ければと思います。
なお、例によってこのレポートも大幅に執筆が遅れまして、2016年3月に実施したものです。よって、執筆時点で「大阪しなの」はとっくに無くなっています。

行程の説明

実は「大阪しなの」については西鉄好きさんが私とは別枠でさよなら乗車にいかれてそれのレポートを既に公開して頂いているんですが、私も私で行ってきましたのでせっかくなのでレポートします。
西鉄好きさんは「スーパーあずさ」で松本に出て普通列車で長野に移動後、「大阪しなの」に乗られたようですが、全く同じ行程でやってもつまらないし、北陸新幹線で長野に出て「大阪しなの」に乗り換えるルートだと早く着きすぎて午前中が暇になってしまうという問題もありまして、軽井沢まで新幹線、そこからしなの鉄道を利用し、上田電鉄にも立ち寄りつつ長野を目指し、「大阪しなの」で大阪へ出る行程としました。
新幹線で長野に出る場合は乗継割引で「しなの」の特急券が半額になるメリットはあるんですが、以前に私が大阪→長野で「大阪しなの」に乗った時には長野から新幹線で帰路についていることもあり、単純にそれの逆回りになるのもつまらないということで、このようにしました。
本当は東京からずっと鈍行で長野まで行ってみようかとも思ったのですが、単純に長野まで行くだけならば何とかなるものの上田電鉄に立ち寄ると逆に始発で出ても厳しくなってしまう(特に横軽区間のバスがネック)ので軽井沢までは新幹線でワープします。

初っ端からトラブル!?

大きく報道された話なのでご存知の方も多いでしょうが、実は折しも旅行前日に高崎線籠原駅付近の変電所で火災が発生し、その影響で高崎線の一部区間が運転見合わせとなっていました。
幸いだったのは大宮から新幹線を使う計画だったので計画そのものには影響がなかったことですね。
そのため、はっきり言ってこのトラブルは私から見れば対岸の火事だったわけですが、大宮~高崎間は乗車券(18きっぷ可)を持っていれば特急券不要で新幹線に振替乗車ができるという大盤振る舞いの対応をしていたそうで、下で行く計画にしておけばよかったなんて後悔もしましたw

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グリーン券発売制限の張り紙がありました。

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新幹線に乗るべく高崎線で大宮へ向かいますが、なんと熊谷行きでした。
通常は籠原行きか高崎行き、ごく僅かに深谷行きだけなのでレア行先ですね。

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大宮駅の発車標です。
熊谷行きのみならず吹上行きという恐らく今しか見られないであろうレア行先も

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新幹線乗り場へ移動すると普通乗車券での振替乗車の案内が出ていました。
要約すると大宮~高崎間通しの乗車券の場合のみ振替乗車の対象になるということでしょうか?

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新幹線自由席の団体利用についての案内が出ていました。
そういえば、北海道に行った時、「北斗」で痛い目に遭いましたねw

さて、ここからいよいよ新幹線です。
金沢行きの「はくたか」です。金沢まで延伸開業してから初めて北陸新幹線に乗車しますが、軽井沢で降りてしまいますw

写真はどうせE7系なら撮ったことがあるということと、振替乗車の影響なのかホームが思いのほか混雑していたので撮っていません。
というわけでレポートは軽井沢まで一気に飛びますw

軽井沢駅

碓氷峠を越えて長野県に入り軽井沢駅までやって来ました。
横軽時代は大変な苦労をして越えていた峠も新幹線は峠の存在を認識させないほどあっという間でしたね。

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とりあえず雪景色の中での写真もいいなと撮影

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軽井沢駅自体には前にも訪れているものの新幹線ホームには初めて立ち入るので駅名標は押さえます。

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縦型も

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新幹線の立派な軌道に雪が積もっているのがちょっと新鮮です。
乗り換え時間もあまり無いのでこれくらいでさっさと移動です。
ここからは「軽井沢・別所温泉フリーきっぷ」というものを利用します。
しなの鉄道や上田電鉄ではそれぞれにフリーきっぷを何種類か出しているのですが、計算した結果、今回の行程では「軽井沢・別所温泉フリーきっぷ」を利用して上田→長野間は普通運賃とするのが一番安上がりなようだったのでこれに決めました。
それにしても、名前が安直な気もしますが、しなの鉄道の軽井沢~上田間と上田電鉄別所線全線が乗り放題という切符です。

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小洒落たコンコースを抜けて「しなの鉄道」乗り場へ行きます。
私が「しなの鉄道」に乗るのは2度目でして、前回は小海線に乗車するべく軽井沢→小諸のみ乗車しました。この時は小海線に乗り継ぐための足という感じで利用しましたが、今はなき169系に乗れたのが思い出ですね。

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今人気の観光列車「ろくもん」もしっかりPRされていました。
これはこれでいずれ乗りに行きたいですね。

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そして、こちらが「しなの鉄道」の列車です。
169系はとっくに全廃されてしまったので115系となります。これはこれで今やレア車種となっていますね。

早速乗車して信濃路を進んでいきます。

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雪景色の中を走る115系ってあまり経験がないように思います。
これも旅情があっていいですね。

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小諸駅では小海線のキハE200系がいました。
前回乗車した時はキハ110系だったので、こちらもいずれ乗りに行かねばなりません。
旅をしている最中から次の行きたいところが次々と出てくるのが私の悪い癖ですw

さて、上田までの道中ですが、碓氷峠というハイライトが既に廃止になっていることもあり、時折小さな峠越えのような箇所はあるものの概ね平地を走るので車窓という意味ではそれほどのハイライトはなかった印象でしたね。
というわけで、しなの鉄道について簡単に説明しつつ記事を進めていきたいと思います。
しなの鉄道は1997年に開業した長野新幹線(北陸新幹線)の並行在来線として経営分離されることとなった信越本線の軽井沢~篠ノ井間を引き継ぐ第三セクター鉄道として発足した鉄道会社です。
今では並行在来線を引き継いだ第三セクター鉄道が全国各地に存在しますが、しなの鉄道はその元祖ということになりますね。
かつては特急「あさま」が駆け抜けた幹線もその役割を長野新幹線に譲り、地域の足として再出発することとなったわけですが、長野方面への通勤・通学の便を図る快速列車を設定するなど三セクらしい取り組みも見られますね。
そして、北陸新幹線として金沢まで延伸開業した際には同じく信越本線の長野~妙高高原間も「しなの鉄道」に引き継がれ、こちらは「北しなの線」という名前になっていますが、軽井沢~篠ノ井間については「しなの鉄道線」というのが路線名です。

ところで、長野新幹線は当初高崎~軽井沢間のみフル規格で建設し、軽井沢~長野は既存の信越本線を改軌の上、ミニ新幹線として開業させる計画だったようですね。長野オリンピック開催により長野までフル規格での建設に変更されたようですが、もしミニ新幹線だったらしなの鉄道は発足せず、今でもJR信越本線として189系に代わり400系かE3系が走っていたかもしれませんね。

上田駅

上田電鉄との接続駅、上田駅に到着しました。

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ここでも列車を撮影します。


↑発車シーンです。

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駅名標です。しなの鉄道のものはカラフルですよね。

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ホームです。2面3線の国鉄型配線なのがかつての幹線だったことを物語っていますね。

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「真田丸」の放映に因んでか六文銭のイラスト入りの幟が掲げられていました。

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北陸新幹線の停車駅でもあるのでJR東日本の駅でもあるわけですね。
ということはJR東日本、しなの鉄道、上田電鉄で3社が乗り入れる駅ということになるわけで、地方の駅としては3社乗り入れは多い方ではないでしょうか。

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発車標は立派ですが、改札は簡素ですねw
ところで、のれんのようなものがありますが、これも真田丸のために用意したんでしょうか。

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一方、上田電鉄です。こちらものれんがありますね。

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ところで、改札前に焼き鳥屋がありました。
上田電鉄で帰宅するお父さん方が一杯引っ掛けて行くんですかね。

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こちらも改札は簡素ですねw

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入場するとこんな萌えキャラが出迎えてくれました。
左は別所線存続支援キャラクターの「北条まどか」、右は鉄道むすめシリーズで「八木沢まい」だそうです。
2次元つながりで紹介しますが、アニメ映画「サマーウォーズ」にも別所線の列車が登場しており、上田電鉄でもタイアップ企画をやったことがありました。

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ホームに描かれているのもイラストでした。

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別バージョン

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ホームにイラストを描いたりする割にはシンプルなデザインの駅名標でしたw

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そして、こちらが上田電鉄の列車です。
現在は東急電鉄からの譲渡車で統一されているようです。

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なんのヘッドマークかと思えば御柱大祭だそうです。

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それにしても、車内にしめ縄が飾られているのには驚きましたw

別所線の旅

上田駅から少し寄り道をして別所温泉までの1往復、別所線の旅を楽しみます。
別所線は上田電鉄の路線でして、今でこそ上田駅から別所温泉までの区間のみという単純な路線網ですが、かつてはいくつか支線を抱えていたようです。
その支線群は既に廃止されてしまい、別所線についても過去に何度か存廃問題に揺れたこともあるようですが、経営努力や沿線自治体の公的支援、そして、起点の上田駅に長野新幹線(北陸新幹線)が乗り入れたこともあって存続できているようです。
さきほどご紹介したような特色ある車両デザインも、単調になりがちな譲渡車なりに個性を出そうとしているんですね。
最近は真田丸ブームにもしっかり乗っかるなど、活性化に向けた取り組みが続いています。
ちなみに、2005年までは上田交通という会社が別所線を運営していましたが、鉄道部門を新会社の上田電鉄に移譲するという形で事業者名が変わっています。
これは一畑電車や岳南電車の例と同じですね。

さて、路線についてですが、上田駅からしばらくは市街地を進む普通の私鉄の風景が続きます。

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市街地を抜けてからもしばらく平地が続きます。

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途中ですれ違ったのは「さなだどりーむ号」でした。

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こういうのんびりした車窓のローカル線も乗り鉄しがいがありますね。

下之郷を過ぎると徐々に勾配が増していき、別所温泉あたりは急勾配区間となります。
ただ、急勾配と言っても今の電車なら何の苦もなく登って行けてしまいますし、沿線には集落が点在し、別所温泉付近も普通の人里の景色なので山岳区間という印象ではありません。とはいえ、昔の電車だと20km/hを出すのが精一杯という難所だったようですよ。

別所温泉駅

別所線の終点、別所温泉駅に到着です。

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乗ってきた列車です。
ちなみに、この電車の愛称は「自然と友だち2号」というそうです。

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昭和っぽさを醸し出す看板w

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木彫りの熊に「WELCOME」の文字をあしらったオブジェで観光客をお出迎え

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国鉄タイプの駅名標もありました。見た目は新しく見えるのでレトロな温泉地の演出のためにこのデザインなのかもしれませんね。

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ホームに広告が並んでいるのもレトロな感じですね。

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これも観光地らしい光景でしょうか。

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ところで、気になったのがこれです。
現にバス代行輸送が実施されているならばともかく、特にそういうわけでもないのに常にこういう案内が出ているんですね。

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待合室の様子です。照明器具が私から見たら骨董品です。

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こちらが駅舎です。古風な洋風建築という感じでしょうか。
それにしても、「BESSHO ONSEN STATION」と駅舎そのものには英語でしか表記されていないのが面白いですね。

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少し引くとこんな感じ

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駅の入口を目立たせるためか、大きな看板が鎮座していました。

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別所温泉は「信州の鎌倉」なんて呼ばれているんですね。
それにしても、洋風だった駅に対してこっちは和風ですね。

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そして、駅前通りがそのまま温泉街に繋がっているようです。
古くからの温泉街の風景ですよね。

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派手な色で塗られたバス停w
ここから発着するのは上田バスというバスでして、当駅からは上田駅への路線があるようですが、なんと1日4往復という閑散路線のようです。
まあ、ただでさえ輸送量が少ない地方で鉄道とダブルトラックでは廃止されないだけましと言えるのかもしれませんが・・・
ちなみに、上田バス自身は元々は上田交通のグループ企業だったようですが、現在ではグループを離脱しているようです。

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と思っていたらその4往復のうちの1本がちょうどやってきました!
バス停も真っ赤なら車体も真っ赤なんですね。しっかりと六文銭もあしらわれ、地域の特色を出していました。

さて、先ほど降りた列車はそろそろ上田駅に向けて折り返し運転となるわけですが、実はこれには乗りません。
実は1本見送って後続の列車で上田に戻ることにしていたのです。理由としてはちょうどお昼時の訪問になるので駅付近で昼食を確保したかったという事情と、駅近くに保存されている”アレ”を見るためです。

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その”アレ”というのが、これでして、「モハ5252」という車両です。現在は1500Vで電化されている別所線ですが、かつては750Vで電化されており、その当時に活躍していた車両です。
1986年に引退しているので保存車両になってから久しいのですが、側面の丸い窓ガラスが特徴的で、引退した後でも上田電鉄(上田交通)を象徴するものとして「丸窓電車」が知られています。

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もう少し近づいてみます。
枕木を転用したと思われる桟橋のようなものがドア部分に向けて掛けられているのですが、かつては車内にも入れたそうですが現在は老朽化もあり外から眺めることしか出来ないようです。

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側面から

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丸窓電車の象徴的な部分ですね。
もっと細かく見てみたいものですが、間近に近づくことは出来ないようでしたのでこれくらいで我慢します。

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ここからだと別所温泉駅のホームがよく見えますね。
せっかくなので上田行きの発車をここから見届けたいと思います。


↑上田行き発車シーン

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キャプチャです。

このあとは次の列車まで暇になるのでコンビニでお昼を調達しました。

そうこうしているうちに時間となり、上田からやってくる列車を撮影しました。

↑到着シーンです。今度は「さなだどりーむ号」でした。

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モハ5252が本線のすぐ横に保存されているので現役の列車と並べて撮影できるのが面白いですね。

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キャプチャをご紹介したところで駅に戻ります。

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駅のホームでも発車時間まで撮影タイムとします。
観光客の方も熱心にシャッターを切るなど、鉄道ファンのみならず観光客にも人気のようですね。これも「真田丸」さまさまでしょうかw

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ヘッドマーク

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ここにもやっぱり六文銭

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一方、車内は至って普通でしたw
撮影もそこそこにそろそろ発車時間です。

ハーモニカの音色に乗せて

景色などは先程のリプレイということで改めてご紹介はしませんが、乗車中に突然どこからかハーモニカの音色が聞こえてきたのには驚きました。
実は上田電鉄では別所温泉~下之郷間の一部車内でハーモニカ演奏をしているんだそうです。単にハーモニカを演奏するだけでなく、乗客らに歌詞カードを配布して歌声喫茶のように一緒に歌うというスタイルが好評を呼び、今ではこれ目当てに団体客が乗ってくることもあるようです。
基本的には団体客に合わせて催されるようですが、一般客も遭遇すれば参加できるようですね。元々は「ハーモニカ駅長」と呼ばれる元上田駅長が即興で行った演奏が好評を博したのがきっかけということでこういうローカル線活性化の形もまたありなのではないでしょうか。

上田駅に戻る

しなの鉄道の乗りつぶしを再開し、長野駅へ旅を進めるべく上田駅に戻ってきました。

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さっきは気づきませんでしたが、ホームの窓も丸窓なんですね。

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今度はすこしばかり時間があるので南側の駅前に出てみました。
こちらは温泉口と呼ばれるようです。

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そして、北側です。新幹線のホームがある方ということもあり、駅舎が大きいですね。
温泉口と呼ばれる南側に対して上田城の方向であることからお城口と呼ばれるようです。

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駅前にやってきたのは千曲バスでした。

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新幹線側なのでJR上田駅の表記になっています。

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ここにも六文銭がデザインされていました。

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夜には間接照明でライトアップされるそうですが、そちらも見てみたいですね。

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「まちなか循環バス」だそうです。
地方のバスはどこも厳しい経営環境ですが、利用者層を拡大しようとする試みはいいですね。

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そろそろ列車が来る時間なのでホームに入ります。
しなの鉄道は115系しかいないので当たり前ですが、次も115系です。

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最後尾側


↑入線シーンです。

この列車で一気に長野駅まで移動します。

しなの鉄道を完乗す

上田駅からは「軽井沢・別所温泉フリーきっぷ」のフリーエリアから出てしまうので普通に切符を買って乗車します。
篠ノ井までが「しなの鉄道」でそこから先はJR篠ノ井線となりますが、切符は1枚だけで通し購入が可能です。
この区間も平地を進む区間であり、車窓的なハイライトはやはりありませんでしたが、屋代駅だけはちょっと思い出がありますね。
当然この区間のしなの鉄道には初めて乗るわけですが、既に廃止になってしまった長野電鉄屋代線のさよなら乗車をした際に訪れていました。
まあだからといって途中下車をしたわけでもなく、ただ通過しただけですけどねw

篠ノ井からはJR線となりますが、115系自体が元々JR(国鉄)の車両なのでそんなに違和感がありませんね。
ちなみに、しなの鉄道は長野~妙高高原間でも北しなの線として鉄道事業を行っているわけですが、長野~篠ノ井間がJRのままのため、北しなの線が飛び地のようになっているんですよね。
篠ノ井~長野間も合わせて第三セクターとする構想もあったようですが、中央本線から直通してくる列車が多く設定されていることや、特急「しなの」の運行ルートでもあることから経営分離の対象外となったようです。
これについては、おいしいところだけ残して不採算区間だけ押し付けるとして反発する向きもあったようですが、直通してくるJRの列車とのダイヤ調整やそれらの運行管理等の業務を現在の「しなの鉄道」の体制のまま引き継ぐためには多くの投資が必要で同区間を移譲されて得られる運賃収入以上のコストがかかる事がわかり、JRの路線のままとしてしなの鉄道が乗り入れる形で落ち着いているようです。

長野駅

直接新幹線で訪れれば1時間かかるかどうかという所ですが、午前中をまるまる使ってようやく到着しましたw

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当駅を境にJR東日本と”しなの鉄道”で管轄が変わるので駅名標も両端で色を変えてそれを表していますね。
そういえば、以前訪れた時は北陸新幹線金沢延伸前だったので普通のJR東日本仕様でしたね。

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乗ってきた列車です。

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折り返しは小諸行きになるようです。
小諸まで行くならそのまま軽井沢まで行けばいいと思いますが、小諸~軽井沢間って閑散区間だったりするんですかね。
確か沿線自治体の支援で増便実験をやっていた気がしますが、軽井沢は新幹線との接続駅であり、小諸は小海線との接続駅ですから新幹線と小海線のアクセス列車として有用だと思います。

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発車標には既に私の乗る大阪行き特急「しなの16号」の案内が出ていました。
蛍光灯の光と重なって見づらいですが、「名古屋経由大阪行き」と書かれています。
ほとんどの利用者は名古屋まででしょうし、大阪行きとだけ案内されたら本当に名古屋に行ってくれるのか心配になってしまいますよね。

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少し時間があるので駅前に出てみました。
ちなみに、「MIDORI」というのは駅ビルの名称だそうです。

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駅舎も金沢延伸に合わせてリニューアルされています。

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アルピコ交通を撮ったら立ち食いそばを食べて構内に戻ります。

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高崎線の運転見合わせの案内が長野でも出てるんですね。

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それでは改めて発車標です。
全体が入らなかったものの変に光と重なることもなく先ほどよりいいですね。

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ホームに行くと既に「しなの16号」が入線していました。

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一番肝心な方向幕をまず押さえます。

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まだ時間があるので反対側からも撮影です。

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「しなの」の列車名も忘れずに

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なんとなく改めて方向幕を撮影です。

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連結部を撮ります。


↑ちょうど別の「しなの」が入線してきたので動画撮影しました。

「しなの16号」で大阪へ

それでは撮影も済んだのでいよいよ乗車です。
「しなの」自体に乗るのは2度目ですが、いくつになっても特急列車に乗るのはワクワクします。
ちなみに、今回も近くに騒ぐ人が乗ってきても逃げられるようにという意味合いもあり自由席を選択しました。流石に始発からの乗車ですし座れないことはもちろんありませんでしたが、結構混んでいましたね。
さよなら乗車のファンと思われる人も混じっていますが、元々「しなの」は乗車率の高い列車のようで一般利用者がほとんどのようでした。


↑今回のさよなら乗車では「大阪行き」であることが肝要なわけですから車内案内表示器もしっかり撮ります。

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雪の残る善光寺平を進んで行きます。

しばらくして列車は日本三大車窓として知られる姨捨駅を通過します。車窓による案内もあり乗客らは熱心に写真撮影に励んでいますが、既に何度もこの景色を見ていたし、その車窓が見える方とは逆側の席に座ってしまっていたのでそちらはスルーすることとなりましたw

塩尻を過ぎるといよいよ中央西線に入っていき、木曽路を進んで行きます。

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山がちな景色になっていきます。


↑景勝地「目覚めの床」付近と思われる車窓風景です。
姨捨の方は予告のアナウンスをしてくれていたのでこちらもしてくれるのではと期待していましたが、結局何もなく携帯のGPSと地図で照合するしかありませんでした。

木曽福島も過ぎて木曽高速の異名を持つ国道19号と並走しつつ「しなの」は中津川までやってきました。
普通列車の本数が少なく18キッパー泣かせの区間もここまでで中津川からは名古屋への普通・快速列車が頻発しています。
徐々に市街地に入っていき、千種に停まったら名古屋はすぐそこです。

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大都会の景色は東京以来久々です。

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そして、名古屋に到着です。

東海道本線へ

名古屋(厳密には金山)から東海道本線に入っていきます。
通常の「しなの」は名古屋で折り返してしまうので、この「しなの16号」でしか出来ない名古屋を素通りして「しなの」に乗るという体験もあと少しで終わりですね。
一般利用者はほとんどが降りてしまい、新たに乗ってくる人はほとんど乗り鉄という状態でしたが、名古屋~大阪間については長野方面から乗り通すとしても所要時間面で名古屋から東海道新幹線に乗り換えるほうが有利ですし、長野~大阪間には高速バスも設定されており、単に乗り換えなしを求めるならそちらも選べます。
更に、北陸新幹線が金沢まで伸びたことで長野~大阪間は北陸新幹線と「サンダーバード」を金沢で乗り換えるルートの方が早く移動できることが「大阪しなの」に引導を渡してしまったんでしょうね。
名古屋~大阪間だけで考えても新幹線や近鉄特急といった選択肢もありますし、高速バスや新快速を米原で乗り継ぐルート、近鉄の急行・快速急行を伊勢中川で乗り換えるルートなどもありますから、1日1往復しかない「大阪しなの」はちょっと選択肢には上がりづらいんでしょうね。


↑発車直後の車内案内表示器とアナウンスです。

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名古屋駅を出てもしばらく都会の景色が続きます。

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名鉄の電車も見つつ岐阜へ向けてスピードを上げていきます。

この先は「しらさぎ」などが停車する尾張一宮にも止まらず岐阜まで直行です。

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岐阜で若干の下車がありました。岐阜駅は新幹線が乗り入れませんし、岐阜市から中央西線や長野方面へ往来する人には「大阪しなの」は便利な列車だったのかもしれませんね。

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関ヶ原のあたりで山越えをしたら米原となり、JR西日本管内に入ります。

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米原も新幹線が停まりますし「大阪しなの」の必要性は薄いのかもしれませんね。

米原を過ぎると京都までノンストップという特急らしいかなり停車駅を絞った設定になっているんですが、直前を走っている新快速と平行ダイヤになっているのかずっとノロノロ運転が続いていました。
時間帯的にそろそろ夕ラッシュが近いですし、JR西日本管内ということで、JR東海主導の特急列車より新快速が優先されてしまうのは仕方ないのかもしれませんが、どうせノロノロ運転をするならむしろ停車駅を増やして琵琶湖線内各駅と名古屋や中央西線相互の利用客をこまめに拾う方がよかったんじゃないですかね。

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東山トンネルを抜けて京都に到着です。ここからはJR京都線の愛称もつけられ、北陸方面への「サンダーバード」や鳥取への「スーパーはくと」など特急列車も多く走る区間となります。

ここからは新快速も途中高槻に停まる以外は特急と変わらない運転曲線になりますから特急らしい走りが復活します。
もう暗くて車窓も楽しめないですし、既に5時間近く同じ列車に揺られ続ける状況に若干の飽きも出てきていますが、もうこの区間で383系や「しなの」に乗ることは出来ないわけですし、最後の最後まで満喫したいと思います。

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最後の途中停車駅、新大阪までやってきました。
この列車から新幹線に乗り継ぐ人はほぼいないのか、降りる人はほとんどいませんでしたね。

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新大阪発車時点での車内の様子です。
流石にガラガラですね。言わずもがなですがほぼ鉄道ファンですw

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車内案内表示器の駅名シリーズもいよいよ最後、終着大阪駅です。


↑最後は動画で締めます。

5時間18分の旅が終わる

長野駅を14時ちょうどに発車し5時間18分、とうとう終着大阪に到着です。定期運行される昼行特急列車としては最長記録だったようですが、それも無くなってしまいますね・・・
今宵の宿は大阪市内にあるのですが、行程の説明では予告していなかったもののそのまま宿へは向かわずに阪急電車と地下鉄堺筋線の乗りつぶしをします。

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ホームへ降りたらまず撮影です。

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もう大阪駅で383系を撮る機会はないであろうということで大阪環状線の201系と並べてみたり

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221系と並べてみたり

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アングル違いでまた撮ったり


↑最後の回送シーンを見送ります。

阪急・地下鉄乗りつぶしへ

撮影をして19時半頃となりました。普通の観光旅行ならばこのまま夕飯でも食べてホテルへチェックインでもいいのですが、まだまだ乗っていない路線がたくさんある大阪へはるばるやってきて活動可能な時間が残っているのにホテルに篭っているのも勿体無いということで阪急線と大阪市営地下鉄の乗りつぶしをします。
以前の381系「くろしお」乗車の際は御堂筋線・北大坂急行を乗りつぶしましたが、今回は阪急線のうち千里線と堺筋線を乗りつぶします。

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まずは阪急梅田駅へ向かいます。

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もう3度目の訪問ながら、いつ見てもこの駅の光景は圧巻です。

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阪急の車両には詳しくないものの古そうな車両の優等運用には乗ってみたいですね。

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こちらは宝塚線

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乗車する北千里行きです。
千里線自体は北千里~天神橋筋六丁目間の路線となっており、梅田駅には乗り入れておりませんが、淡路駅経由で京都線に直通する梅田発着の列車が設定されています。それに乗ってまずは北千里へと向かいます。
各駅停車だけにそれほどの混雑もなく進んでいきます。

淡路駅から千里線に入ります。千里線は当駅を貫通する形で北千里側と天神橋筋六丁目側にそれぞれ伸びていますが、まずは北千里ですね。

北千里の方は大阪万博の会場も近く、大阪モノレールと接続する山田駅もあるので近年整備されたニュータウン鉄道のような印象も受けますが、実は途中の千里山までは戦前に開業した歴史のある区間だそうです。
それゆえに急カーブが連続する線形となっておりスピードアップの弊害になっているようです。
一方、千里山から先の区間では1960年代に順次延伸されたもので、直線的な高規格線形となっています。
現在は梅田発着で京都線に乗り入れる列車と天神橋筋六丁目から堺筋線に乗り入れる列車が設定されています。また、地下鉄側からは高槻市方面への直通列車もあります。
過去には万博輸送のための臨時列車などで優等列車が走ったこともあるようですが、現在は定期運行では各駅停車のみの運行です。

北千里駅

まずは千里線北側の終点の北千里駅にやって来ました。

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阪急の駅名標も久々に見ます。

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縦型

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駅前に出てみました。それにしても、駅名よりも「フード&グルメ」の文字が目立ってしまっていますねw

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コンコースです。時間もないので足早に取材を済ませ、続いては地下鉄直通の列車で一気に堺筋線の終点天下茶屋まで行きます。
よって、先ほどから何度か名前が出た南側の終点”天神橋筋六丁目”には降り立たず、レポートでも紹介しませんw

大阪市営地下鉄堺筋線

堺筋線は天神橋筋六丁目と天下茶屋を結ぶ地下鉄路線で名前の通り堺筋の地下を主に通ります。
天神橋筋六丁目では阪急に直通していますが、天下茶屋では南海電鉄への直通はありません。
路線距離は大阪市営地下鉄で最も短いようですが、御堂筋線と並び大阪の各線を結ぶため混雑率では大阪市営地下鉄で3番目だそうです。
阪急から見た場合、梅田駅へは行かずに大阪都心へ出るバイパス線という意味合いもありそうですね。関東で言うところの京成上野発着の京成本線と都営浅草線に乗り入れる押上線といったところでしょうか。

天下茶屋駅

天下茶屋駅に到着し、堺筋線は無事に完乗です。

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駅名標は今度は大阪市営地下鉄仕様

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階段で地上に出ます。

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コンコースを進みます。南海電鉄とは直通こそしませんが乗り換えの利便が図られています。

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南海といえば関西空港への足でもありますからね。阪急沿線から関西空港を利用したい場合、梅田からJR大阪駅へ移動して関空快速を利用するルートの他に、天下茶屋経由で南海電鉄を利用するルートも有りますね。

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地上に出ればすぐに南海電鉄の改札となります。
が、今回は南海へは乗り換えずに堺筋線を引き返します。

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駅舎です。高架構造の南海線と地下駅の地下鉄が一体化しています。

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駅名にも南海と大阪市営地下鉄のものが併記されています。

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折り返しは阪急の車両でした。

いよいよ宿へ

千里線直通の列車に乗って淡路駅からは京都線に乗り換え、梅田の手前の十三で下車します。
当初は梅田付近に宿を取り、翌朝も利用する阪急に始発から乗車して着席を確保するつもりでしたが、ここ最近のインバウンド観光の影響もあり、ホテルの確保が難しく、結局梅田や大阪駅周辺での宿泊は断念して、十三駅から少し歩いたところに確保しました。
結局、翌朝利用する宝塚線も十三を通るわけですし、行程への影響は最小限で済むというわけですね。

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もう遅いですしどうせ翌朝も来るので細かい取材はしませんが、駅名標だけは押さえます。
当駅は何気に難読駅名だと思いますが、「十三」が「じゅうそう」って関西の人以外にはとても初見では読めないでしょうね。

この後はホテルにチェックインして1日目終了です。
翌朝は別記事として追ってレポートしますので、しばらくお待ち下さい。
~追記~
翌日の記事もアップしました。

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つばめ501号(管理人) について

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