【第19回】SimuTrans OTRPで関東+αを再現

2022年8月以来5ヶ月ぶりの更新となる「SimuTransで関東+αを再現プロジェクト」ですが、何気に2023年の初ブログ更新の記事となりました。
久々の更新ということで、更新内容も多いことを期待されていそうですが、最近はYouTubeの方の動画作成にリソースを割くようになったことや、リアルでの活動が多くなって更新が停滞していただけでして、更新間隔が開いたからと言って内容は大してありませんw

今回の更新内容


今回は予告どおりに横浜市内の路線バスと関連する道路の整備を進めました。
前回までは郊外や時には農村・漁村が多く、開発する面積の割には手がかからずにスムーズに進んでいたのですが、今回から本格的に都市部に入ってきて、道路もバスも密度を増しており、時間がかかった割には横浜市内も全域網羅とまでは行かず、おそらくは半分くらいだったと思います。
というか、横浜市広すぎですw
~鉄道~
路線の開通・・・神奈川臨海鉄道本牧線(全線)
~道路~
高速道路・自動車専用道路など・・・横浜横須賀道路金沢支線(堀口能見台IC~並木IC、首都高速湾岸線(並木IC~大黒JCT)、首都高速神奈川5号大黒線(全線)、首都高速神奈川3号狩場線(石川町JCT~本牧JCT)
今回はバスと道路がメインですが、さり気なく鉄道も入りました。
この神奈川臨海鉄道本牧線というのは貨物輸送専門の鉄道で、一般旅客は利用できないため存在自体知らなかったという方もいるかも知れませんね。
JR根岸線の根岸駅から横浜本牧駅を経て本牧埠頭駅までを結ぶ全長5.6kmの鉄道で、横浜港本牧埠頭で輸出入される貨物を根岸駅を介して各地へ輸送する重要な役割を持っており、神奈川臨海鉄道のドル箱路線となっています。
今のところはプロジェクトでは列車を走らせてはいませんが、将来的に貨物輸送を再現する時が来たら、この路線も日の目を見ることになりそうです。
道路の方では海沿いに走る首都高湾岸線のうち、神奈川県内の区間の大半が開通し、神奈川県内の道路網もだいぶ形になってきました。

スクショ

それでは毎度恒例ですが、スクショでマップをご紹介していくとしましょう。


まずはマップ表示でのご紹介です。
三浦半島から更に北上して横浜港付近まで海岸線が出来上がってきたので、地形という面ではより神奈川県の輪郭が浮かび上がってきたかと思います。


実際の開発画面です。
東京湾の面積が広がって来ましたが、本来は東京都から千葉県まで跨るわけで、まだまだ本来のサイズからすれば小さいですね。


横浜市中心部から南部にかけての俯瞰ですが、バス停の表示で埋め尽くされてますねw
これを1つ1つ設置して、バスルートを設定し、実際にバスを走らせるという単純作業の積み重ねの成果です。
マップで見るとかなり地味ですが、路線バスって再現の手間がかかる割に絵面が地味なのが辛いところですw


ここからは首都高を中心にご紹介です。
こちらは大黒ジャンクションですが、一般道との接続点の大黒出入口や大黒パーキングエリアも併設されているため、かなり複雑な構造になっています。
ただし、実は仕切り直す前のプロジェクトでは大黒パーキングエリアを再現していたこともあって、基本的な構造は前回のマップを参考にできたためそこまで大変ではありませんでした。
大黒パーキングエリアは首都高では最大規模のパーキングエリアとなっており、自動車関係のオフ会の集合場所になったりもするなどして有名ですよね。
私も実際に行ったことがありますが、パーキングエリアを取り囲むように高架道路が張り巡らされているので、道路好き、特にジャンクション好きは是非行ってみて下さい。


こちらは横浜の名所の1つとも言える「横浜ベイブリッジ」です。
ちょうど吊り橋を再現できるアドオンがあったので採用させていただき、かなりそれっぽく見せることが出来ています。
ちなみに、この奥側にクルーズ船の発着場所になることも多い横浜大さん橋がありますが、このベイブリッジを潜ることが出来ないほど大きい船は大黒埠頭など本来は貨物用の埠頭に発着することもあるようです。


本牧ジャンクション付近です。
ここで首都高湾岸線と神奈川3号狩場線が接続しており、全方向への利用が可能なジャンクションになっています。
また、隣には神奈川臨海鉄道本牧線の本牧埠頭駅があります。
プロジェクトでは縮尺の関係もあって駅だけが海に突き出した感じになっていますが、実際にはもっと埠頭が大きく港湾施設が並んでいるようです。


横浜本牧駅付近です。
一応バス停も併設されていますが、旅客駅ではないので利用者は駅や関連施設で働く従業員がメインでしょうか。
首都高の方は南本牧ふ頭出入口がありますが、この出入口の面白いところが真下を走る道路には接続せずに、「南本牧はま道路」という港湾地区に直結する道路にのみ接続していることです。
港湾地区を発着するトラックなどをメインにした出入口なんでしょうね。
流石は港町横浜という感じです。
ただ、これらの輸送の大半が海外との貿易関係だと思われるので、完全な形でこのプロジェクトで再現するのは難しそうです。
まあ、本土から離れた海上に架空の外国を設けてそことの擬似的な貿易を再現してみるのは面白いかもしれませんけどね。


更に首都高湾岸線と神奈川臨海鉄道本牧線に沿って根岸駅方面へ進みます。
途中には横浜名所の1つの三渓園があり、首都高の出入口名にも採用されています。
それにしても、三渓園もそうですし、本牧地区は旅客を扱う鉄道の駅からは離れている地区であり、バスが公共交通機関の中心となっているんですが、神奈川臨海鉄道本牧線を旅客化の上、元町・中華街駅まで延伸してみなとみらい線と直結させたら結構需要あるのではないかと思いました。
実際、考察としてみなとみらい線を本牧経由で根岸まで延伸し、その経路として神奈川臨海鉄道本牧線を活用してはどうかという意見はあるみたいです。
実現すれば鉄道ファンとしては嬉しいですし、三渓園はアクセス向上で観光客が増えるなどメリットは多そうですよね。


磯子出入口付近です。
この出入口は環状2号線との交差地点ともなっており、一般道部分も通過交通を捌く1階部分、環状2号線と首都高出入口がつながる2階部分、更にその上に首都高があるので3階建て構造になっているのがすごいですね。
もはやちょっとしたジャンクションみたいですね。


その先は金沢シーサイドラインに添って幸浦出入口で首都高湾岸線としては終点となりますが、そのまま横浜横須賀道路金沢支線と直結していて、連続走行が可能になっています。
それなら、横浜横須賀道路金沢支線を首都高湾岸線に編入して釜利谷ジャンクションで境界ということにしたほうがスッキリしそうですが、歴史的経緯とか色んな事情があるんでしょうね。

といったところで、今回開発したエリアの紹介は終わりです。
冒頭でも書きましたが、バス整備がメインなので労力の割に記事にするとあっけないですw

次回予告

次回ですが、引き続き横浜市内のバス路線と関連する道路の整備を行いつつ、余裕があれば川崎市方面へも進んでいきたいと思います。
その先はいよいよ東京都内へ!・・・と行きたいところですが、小田急線沿線を中心とした神奈川県の内陸部のバスと道路の整備が全然できていないので、少し寄り道をする形になりますが、内陸部のバスと道路の整備をしてから東京都内入りということになりそうです。

あと、2022年11月に京急・都営浅草線・京成・北総の各社がダイヤ改正を実施していますが、それの反映は余裕があれば次回の開発時に、無理そうなら、どうせ3月にも東急新横浜線開業を含む大規模な改正があることですし、それに合わせて反映させようかなとも思ったりw

プロジェクトの将来について

ここからは更新内容の紹介という本筋からは外れますが、マップ開発を進めつつ考えたことを文章にまとめてみたいと思います。
遅々としたペースながらも開発を進めているこのプロジェクトですが、ふと思ったのは「マップの面積の限界はどこにあるのか?」ということです。
デフォルトではスタート時のマップ面積の上限は正方形であれば4096×4096ということになっており、このプロジェクトのマップもその広さで始めていますが、実はSimuTransにはマップ拡張という機能があって、開発中のマップを後から拡張することが出来るのです。
長らくこの機能は4096×4096を超えない範囲でのみ使用可能だとばかり思っており、SimuTrans自体の仕様が変わらない限りこれより広いマップでの開発は不可能だとばかり思っていたのですが、実際には4096×4096を超えるサイズへの拡張も可能であることが判明し、そうなってくるといくつかの考えが浮かびました。
1つは、今回横浜市内を開発して、一部の道路やバス停を省略せざるをえないほどスペース不足に悩まされたこともあって、いっそ縮尺を大きくしてプロジェクトを仕切り直そうかという考えもよぎりました。
ただ、浜松からスタートして鉄道だけなら既に関東一円に開発が進んでいる現状から、またゼロから再スタートというのはあまりに気が遠くなる話ですし、実は今回使用しているSimuTrans OTRPがバージョンアップされ、従来は不可能だった斜めの道路や線路に停留所や駅を設置できるようになったそうで、これを活用すればスペース不足がいくらか緩和される可能性もあり、とりあえず当分は現状の方針のまま開発を続行することで決定となりました。

そして、もう1つの考えというのが、逆に今の縮尺などを維持したままマップ拡張で従来は開発範囲外だった地区までを含めた開発という目標に変更してはどうかということです。
例えばですが、現状では上越新幹線は長岡駅辺りまでが限界で、あと2駅の差で終点の新潟駅までは再現できませんし、東北新幹線も郡山駅あたりが限界となっています。
しかし、北側にマップを拡張すれば新潟や福島、更には仙台まで再現することが可能となり、上越新幹線については全線再現が出来る上、ミニ新幹線の山形新幹線も一部は再現できることになり、新幹線の分割併合も再現できたりと楽しそうだなと思いました。
これを西側へ拡張するならば、現状は東海道新幹線が浜松までとなっていますが、愛知県内に入って豊橋、更には名古屋まで再現することさえ可能となってくるでしょう。
そうなれば「のぞみ」や「はやぶさ」などの新幹線の中でも最速達種別の列車を走らせることも出来ますし、夢が広がりますね。

そうなってくると欲が出てくるもので、究極的には日本全土の再現は出来ないものかと思い、とりあえず日本の東西南北の端っこにあたる場所を自作の緯度経度とSimuTrans内の座標を変換するツールに打ち込んでどれくらいのマップの広さがあれば日本全土の再現が可能か試してみると、おおむね20000×20000程度の大きさのマップがあれば可能だということが分かり、北方領土や沖縄本島より西側にある離島は再現対象外としたものの、ほぼ日本全土の再現が可能であることもわかったのです。
あとは実際にこのサイズのマップが生成可能かという問題ですが、試しにやってみたところ、生成自体は出来ました。
ただし、パソコンがめちゃくちゃ重くなりSimuTransもフリーズするという有様でしたがw
メモリを完全に使い切っていたので、パソコンのメモリ増設で解決する可能性はありますが、SimuTrans自体の仕様の問題である可能性もあるので、これは要検証といえますね。
まあ、ようするに究極的には「日本全土を再現プロジェクト」に化ける可能性も出てきたということはお知らせしておきます。

主要な駅のみなどデフォルメした形での日本全土の再現プレイをされている方はいらっしゃるみたいですが、このプロジェクトのように鉄道の全駅を極力実際の配線通りに再現し、バスや道路も細かく再現するプロジェクトで日本全土を対象としたものはないようですので、メモリ問題が解決すればその方向にプロジェクトをシフトしようかなとも思っています。
まあ、まずはタイトル通り関東地方の再現に一段落ついてからという話になりますけどねw

と大風呂敷を広げたわけですが、この手のプロジェクトでは初代となる「西鉄バス再現プロジェクト」も途中で断念という結果になっていますし、過度な期待はしないで頂けると助かりますw

おまけ・・・というか宣伝w

長々と書き散らした挙げ句におまけと来たわけですが、実は以前に公開したSimuTrans内で鉄道路線同士を競争させる動画の「川越ステークス」の続編となる「川越記念」を公開しましたのでご紹介させて頂きます。
このプロジェクトとは直接的な関係はないですが、このプロジェクトのマップを利用した動画なのでご視聴いただければ幸いです。

というわけで、今度こそ終わりです。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。

つづく

ブログランキングに参加しています
鉄道コム にほんブログ村 鉄道ブログへ

つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
カテゴリー: SimuTrans開発記 タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

このサイトは reCAPTCHA で保護されており、Google の プライバシーポリシー利用規約が適用されます。