今回は2015年8月29日に特別運行された遠州鉄道のモハ25号を乗車&撮影する旅に出かけましたのでそのレポートです。
なお、この特別運行は夏休み期間中の毎土曜日に実施されており、今回はその最終日でした。
モハ25号とは
今回はまずこの「モハ25号」について解説をしてからレポートに入って行きたいと思います。
モハ25号は形式名を30形といい、遠州鉄道が1958年から1980年にかけて導入した車両です。今では珍しい吊り掛け駆動の車両となっており、近年は定期運用はなく、今回のように特別運行されるのみとなっていました。
かつては計30両の所属数を誇っていましたが、今ではモハ25号を含む編成が唯一となっており、いつ全廃されてもおかしくないという判断もあって急遽乗りに行きました。
今回のスケジュール
今回はこの「モハ25号」に乗るということだけ決めて、あとは行き当たりばったりというアバウトな行程でしたw
往路は所要時間の都合で高速バスや18きっぷが無理で、夜行バスや前泊だと午前中モハ25号の時間まで暇になってしまうのもあったので新幹線にしました。
東京→浜松でも特急券も合わせて8000円近いので痛い出費ではありましたが、モハ25号の希少さを考えると致し方ない出費でしょう。
現地での行動は行き当たりばったりだったので記事を読み進めながら把握して頂くとして、復路は高速バスとしました。所要時間では新幹線の倍以上ですが、運賃はほぼ半額というわけで、懐にやさしい訳ですw
東京駅
というわけで、東海道新幹線に乗るべく、東京駅にやって来ました。
車種はN700系でした。700系が来てくれたほうが嬉しかったですが、どのみち久々の東海道新幹線ですのでしっかり堪能しようと思います。
N700Aですが、N700を改造したやつの模様。
細部に違いがあるようですが、そのへんは西鉄好きさんの専門分野ですし、私のレポートでは割愛しますw
浜松には「のぞみ」は停まらないので「ひかり」です。
ちなみに、通常ダイヤでは「ひかり」は1時間に2本運行されていて、新大阪止まりと岡山まで行くタイプの2種類がありますが、前者は新横浜~名古屋間では小田原か豊橋のみ停車して名古屋まで「のぞみ」に抜かれないタイプ、そして後者は熱海、ないし三島と静岡、浜松と止まっていき途中で「のぞみ」に抜かれるタイプとが存在します。
前者では浜松には停まらないので実質的に浜松や静岡から利用できる「ひかり」は1時間に1本ということになりますね。
発車案内です。そういえば、この岡山行き「ひかり」ですが、岡山まで乗り通す人ってどれくらいいるんですかね。
静岡と浜松で「のぞみ」に抜かれる上、新大阪以西の山陽区間は各駅停車になるはずなので所要時間の面では「のぞみ」を利用するほうが便利なはず。
まあ、それを言い出すと東京~博多の「のぞみ」の通し利用もかなり少ないんでしょうけどw
「ひかり」で西へ
ここ最近は関東内での活動が多く、関東から出る事自体が久々ですが、特に西へ向かう旅はかなり久々です。
やっぱりいくつになっても新幹線に乗ると気分が高揚します。
経費節減と音鉄的な事情もあって自由席を選んだのですが、窓際の席は空いておらず通路側となりました。
まあ、下手にセットで座席が空いているとうるさいグループ客が乗ってくるリスクが高まるということでもありますから、景色が楽しめないという代償を除いてはいいことなのかもしれません。
品川、新横浜でも乗客は増えていき、立ち客まで出始めましたが、三島、静岡と空いていきました。「のぞみ」が止まらないまでも利用の多い静岡県内の駅の需要を拾うのが「ひかり」の役割なのだと実感しますね。
車内ではお馴染みの「シンカンセンスゴクカタイアイス」を頂きつつ、浜松まではあっという間でした。
ちなみに、大井川や天竜川を途中で渡りますが、すっかり艦これに染まった私はつい反応してしまいましたw
浜松に到着
そんなこんなで浜松駅に到着しました。18きっぷの乗り換え待ちなどで何度か降りたことがあった他、遠州鉄道にも2度ほど訪れているわけですが、新幹線を使って訪れるのは今回が初でした。
まあ東京からなら18きっぷの守備範囲ですし、わざわざ新幹線で来る理由が今まで無かったですからね。
さて、到着したもののまだモハ25号が新浜松駅にやってくるまで30分ほどあります。
前述のとおり浜松に停車する「ひかり」は1時間に1本なのでちょうど接続する便というのはなく、30分待ちは不可避なんですよね。
まあ、初めて浜松の新幹線ホームに降り立つので撮影というアクティビティが楽しめるので別に問題ありませんけどねw
↑乗ってきた列車が「のぞみ」に抜かれるシーン
↑続いて乗ってきた「ひかり」の発車シーン
↑「のぞみ」の通過シーン
↑更に「のぞみ」通過シーン
10分ちょいしかホームにいなかったのにこれだけ撮れるのは高頻度運転の東海道新幹線ならではですね。
対向の700系「こだま」です。動画を撮ろうと思ったもののちょうどカブってしまって無理でしたw
ホーム端を撮ってみましたが、遠鉄百貨店が堂々と見下ろしています。
何気なく通過線を撮ってみましたが、東海地震に備えて設置されている脱線防止ガードですね。
そろそろモハ25号に乗り遅れてもいけませんので改札へ向かいます。
ところで、階段にも堂々と広告を出していますが、やっぱり浜松といえば「うなぎパイ」ですねw
コンコースに降りるといきなりクルマが置いてあってびっくりw
そういえば、スズキ自動車は浜松に工場がありましたね。
バイクも有りました。
この他、ヤマハによる楽器のブースもありましたが、他の方が見学中だったので写真は撮っていません。
こうしてみると、地場産業を紹介するブースということなんですね。
駅前なんかは以前にもご紹介しているし、コンコースでブースを眺めて時間を食ってしまったのでまっすぐ新浜松駅に向かいました。
それにしても、前にも同じようなことを書いた気がしますが、新幹線を差し置いて”新”浜松を名乗る遠鉄ってなんだかすごいですw
窓口で1日券を買ったら早速ホームに上がります。まずは駅名標です。まあ、前にも撮っているはずですが、習性みたいなものですw
ちなみに、この1日券はモハ25号運転に合わせて期間限定で発売されているものでして、1000円で鉄道線全線が乗り放題となります。普段も1日券は出ているのですが、そちらは遠鉄バスも含めて乗り放題というもので値段ももう少し高いです。
ただ、新浜松~西鹿島の往復だけでは元を取れない微妙な価格設定なのでどちらかといえば、記念グッズ的な側面の強い1日乗車券なのかもしれません。
向こうのホームには留置車両がいました。
前回訪れた時もいましたし、基本的に常時留置されているんでしょうね。
しかし、基本的に遠州鉄道は早朝、深夜を除いて12分ヘッド(ラッシュ時でも変わらない)ので、留置しておいてもどこで使うんでしょうかね。
ラッシュ時には4両編成の列車が走ることもあるのですが、まさか数分の折り返し時間で増結をやってしまうとも思えませんし・・・
既にホームには多くの撮り鉄がカメラを抱えてスタンバっていますが、モハ25号の前に2000形がやって来ました。
2000形は遠州鉄道最新鋭の車両でVVVFインバータ制御です。既に結構な数が活躍中のようですが、過去2回の遠州鉄道訪問では乗車は叶っていません。
↑発車シーンです。
さて、次はいよいよモハ25号です。
3分程度で折り返すダイヤなのであと9分くらいで入線するはずです。ホーム上の撮影者たちもカメラを構えてちょっとした緊張感に包まれます。
↑いよいよ入線です!
吊り掛け電車に揺られて
吊り掛け電車のサウンドを堪能しつつ西鹿島までの1往復を楽しみます。
既に最後の1編成となっており、次回の運行がいつなのか、そもそも行われるのかすら分からないという状況で、私個人としては最初で最後の乗車になるかもしれないということで1秒1秒を大切に乗車時間を過ごします。
周りを見渡せば予想通り音鉄は多数おり、モーター直上は音鉄ばかりでしたw
西鹿島駅では結構な人数がホームに出るなり撮影を始めましたが、私はこのチャンスを逃すまいと車内の撮影です。
ただ、ここ西鹿島でも新浜松同様に折り返し時間が数分しかないので慌ただしいです。
このまま折り返して新浜松に戻ります。
そのまま折り返せるのは1日乗車券のメリットですね。
さて、録音は予想に反して綺麗に録れて大満足の結果となりました。
せっかくならば録音を公開したいところですが、リニアPCMで録ったので容量の問題もありどうするか検討中です。まあ、聞ける車両辞典に30形を追加する時にはMP3に変換したうえで1区間にカットしたものとなるでしょうが公開はする予定です。
さて、これからどうしよう・・・
目的であるモハ25号の乗車という最大の目的を早くも達成してしまった今、これからどうするかという問題が発生しました。
とりあえずはモハ25号をどこかで撮るということにして、そのまま新浜松から折り返し乗車しました。
そして、なんとなく助信駅にて途中下車。
助信駅
列車を降りるなり真っ先に撮影を始めます。目的はモハ25号の発車シーンの動画を撮ること。
↑発車シーン
駅名標です。高架化されて2年しか経っていないのでまだまだ真新しいです。
スタイリッシュにまとめられていますが、時刻表に電光掲示板という組み合わせは珍しいような・・・
考えてみれば、ここまでやるならそのままLED発車標にしてしまうことが多いからですかね。
遠州鉄道の場合、行先が1つしかないし、等間隔のパターンダイヤという非常に分かりやすい運行形態なので必要ないと判断されたのかもしれません。
実際、今回で3度目の利用となった私ですら時刻表を見なくても列車の時間が分かるまでになっていましたw
ホームにはICカード用の簡易改札機がありました。当駅自体は有人駅なのですが、早朝・深夜は無人となる時間帯があるようで、それに対応するために設置されているんでしょうね。
ちなみに、遠州鉄道では「ナイスパス」という独自のICカード乗車券を導入しています。Suica・PASMO・toica・ICOCA・SUGOCAといった全国的な相互利用になっているIC乗車券との相互利用はできないので、例えば東京に住んでいる人がSuicaを持って浜松を訪れてもそれを使って遠鉄電車にのることは出来ず、逆に「ナイスパス」を首都圏で使うといったことも出来ないわけですが、すごいのはICカードへのチャージでもプレミアがつくということですね。通常は1000円チャージすれば1000円分残高が増えるわけですが、ナイスパスでは1000円チャージすれば1100円分残高が増えるなど、かつての磁気式SFカード同様の特典が受けられるのがメリットですね。
福岡にいた頃の話になりますが、「よかネットカード」や「えふカード」は購入価格以上の額面が使えるので好んで使っていたのですが、nimocaや”はやかけん”になってからは、ポイントという形では特典が残ったものの、還元率を考えると目減りしており、がっかりしたのを覚えています。チャージ金額にプレミアを付けられるのは、他のICカードと相互利用していないからこそのメリットなのかもしれませんね。
だいぶ話が脱線しましたが、ホームです。2面2線の相対式高架ホームです。
ベンチはこんな感じ。
座り心地は正直微妙ですが、酔っぱらいが寝込んでしまうのを防ぐためにわざとこのようなデザインにしているのでしょうか。
これまたピカピカの高架の下には道路が通っていますが、拡張工事のまっただ中のようです
ちなみに、通りの名前は「電車通り」です。なんというか、まんまですねw
しかし、ローマ字表記が”densha dori”っていうのもw
まあこういう固有名詞に一般名詞が含まれる場合のローマ字表記ってそのままローマ字にするか、英訳して表記するかは全国的にも対応が割れるところですよね。
しかし、道路のど真ん中に立っている高架ってまるで新交通システムみたいです。
↑というわけで動画撮影です。
↑対向列車も撮影
そうそう、忘れずに駅舎も見ます。
駅舎の作りもモノレールや新交通システムのそれに似ています。
下から見上げるとますます新交通システムみたいw
しかし、逆T字の橋脚(?)で支える構造は、もちろん大丈夫なように考えて設計されているんでしょうけど、アンバランスに見えてしまいます。
さて、この後ですが、スマホで調べた結果、自動車学校前駅の近くに興味を惹かれる撮影地がありそうだったのでとりあえず自動車学校前駅へ向かいます。
そこで、西鹿島から新浜松へと折り返してくるモハ25号を待ち構えようと言うわけです。
自動車学校前駅
名前の通り自動車学校の目の前、自動車学校前駅です。
とりあえず駅名標ですが、あくまでメインはモハ25号の撮影であり、その前に別の車両で練習をしておきたかったのでさっさと撮影地への移動を開始します。
駅の方を振り返ります。ホームは島式ですがかなり狭いホームとなっています。
ちなみに、ホーム脇にあるのは駅舎でして、待合室も完備しており、マンションが併設されています。
ただし、無人駅ですw
そして、駅名の由来でもある自動車学校です。本当に駅前です。
ちなみに、この自動車学校はその名を「遠鉄自動車学校」といい、名前からして察しがつくと思いますが遠州鉄道の系列の自動車学校なんです。
他にも鉄道会社が自動車学校を運営するケースはありますが、ここの場合はちょっと経緯が変わっていて、もともと鉄道貨物輸送が盛んだった時代に貨物ターミナルを整備すべく土地を取得したものの、モータリーゼーションで鉄道からトラックに貨物輸送がシフトしていき計画が頓挫したため、その跡地をマイカーブームに乗っかる形で自動車学校にしたという経緯があるようです。
というわけで撮影地に着いたのですが、まだ列車まで時間があります。
↑なんとなく東名高速の高架下にやってきましたw
日陰で涼めるのもあったんですが、高速道路の高架下ってなんか好きなんですよねw
ちょっとだけ雰囲気をお楽しみ頂ければと思いまして動画を貼っておきます。
ここが東名高速の高架下であることを証明するNEXCO中日本による看板。
鉄道が本業の私ですが、徐々に道路クラスタにもなりつつありますw
↑東名高速と戯れている間に列車の時間が迫っておりまして若干不意打ち気味の撮影となりましたw
↑続いては逆方向で1000形です。
それにしてもこの動画、背景が自動車学校だけに、元々電車を使っていた若者が免許をとってマイカーを持ち、段々電車を使わなくなるという流れを象徴しているような気がします・・・
そんな感傷に浸っているまもなくもうモハ25号の時間です。
↑お待たせしました。大本命のモハ25号通過シーンです!
さて、無事に目的も達成しましたが、次の列車まで12分間暇ですw
先ほど駅を殆どノータッチで来てしまったのでじっくり取材もありだったんですが、ホームの構造があまりに簡素でしたし、駅舎も上がマンションとあってはあまり細かい撮影は控えたほうがいいだろうということもあって、ちょっと寄り道をすることにしました。
はい、実は東名高速上にあるバス停が近くにあるんです。
その名を「浜松北」といい、名古屋~東京を結ぶ東名高速線の一部やセントレアへの空港連絡バスも発着します。
実を言いますと浜松駅から出る東京方面の高速バスはそれほど本数がなく、昼前の便を逃すと18時発の便までありません。それがここ浜松北バス停を利用すると1時間に1本程度は確保されており、このルートを使っての帰京も考えていました。
ただ、乗り鉄にしろ乗りバスにしろどうせなら起点から終点までという妙な信念を持っている私は浜松北という中途半端な場所から乗ることに若干抵抗があったのと、せっかく高い交通費をかけてやって来て、これで帰ってしまうのはもったいないというケチ根性を発揮して18時のバスまで待つことにしました。
案内標識に従って進むとこんな道に出ました。右側の盛土は東名高速のものですが、本当にこんなところに高速バスの停留所があるのかと心配になりつつ進みます。
ちなみに、ここに大型ダンプがやって来てびっくりしましたw
ありました!
ミニバイクが止まっていますが、ここまでバイクでやって来て高速バスに乗り継ぐという人も結構いるんですかね。
ここが入口のようです。防音壁に設けられた扉は高速上のバス停ならではですね。
ちなみに、ドアが開けたままになっていましたが、これはよろしくありません。
なぜなら、ここから犬や猫が高速道路に侵入したら大事故に繋がりかねないからです。
もちろんその旨の注意書きもありますが、こういう立地のバス停を利用するときはドアを必ず閉めるようにしましょう。
そして、私が一番眺めてみたかった光景がこれです。
徒歩で合法的に高速道路の本線を眺められるのはこういう立地のバス停くらいのものです。
ちょうど遠州鉄道の高速バスがやってきました。しばらく停車していたので時間調整でもしていたんですかね。
なんとか駅に戻りましたがもう列車の時間が迫っていましたw
時間があるからって散策してギリギリになるのも私の旅あるあるの1つになりつつありますね・・・w
気になったのはこれ
おそらくは線路を通って駅前の道路へ通り抜けるのを防止するために設置されているんでしょうけど、すごいですねw
この後ですが、最後に曳馬駅でモハ25号を撮ってとりあえずは終わりです。
曳馬駅
モハ25号との最後の絡みとなる曳馬駅です。
ホームです。ここも2面2線の相対式高架ホームです。
ここで新浜松から西鹿島へと向かうモハ25号を待ち構えるわけです。
ただし、自動車学校前駅の時と違ってすでに多くのファンが構えていて、いい撮影場所はほぼ埋まっていました。
↑なんとか撮った入線シーンです。
実はここからなら発車シーンもそれなりに撮れそうだったんですが、録画停止ボタンを押したあと、処理が長くかかり結局発車に間に合いませんでしたw
コンデジならではの欠点ですかね・・・
列車が行ってしまってやることもないので一旦出場します。
それにしても、ICカード乗車券用のリーダーがあったかと思えば、切符は駅員さんに手渡しするスタイルというハイテクなんだかアナログなんだか分からない改札ですねw
ここの高架も助信に似た作りです。まあ同時期に高架化されているので当たり前といえば当たり前ですがw
高架下は半分が道路用地、半分は工事中でした。
それにしても、本当にアンバランスな作りだなぁw
ここもあと何年かすれば立派な片側2車線道路になってクルマが快走するようになるんでしょうね。
なんでしょう、この立派に仕上がっているのに通っちゃいけないっていうのは・・・w
これって、「押すなよ?絶対に押すなよ?」っていうやつなんじゃないかと思えてきますw
さて、この後は一旦新浜松に戻って帰りの高速バスを手配します。
新浜松にて
もう撮影もなしで一旦JRの浜松駅の方へ移動します。コンビニの端末で高速バスを予約するためです。
しかし、実際端末を操作すると確かに浜松~東京線という路線は出てくるものの、終着地が東京駅ではなく渋谷・新宿となっていますし、発車時刻も18時ではなく16時30分になっていました。おかしいなと思って一旦店を出てスマホで調べてみるとそれは遠州鉄道が運行する路線で、私が利用しようと目星をつけていたJRバスの路線とは別物でした。
まあ、それだけ早く帰れるということではあるし、そっちにしてもよかったんですが、実はある思惑があったのでそれは見送りました。
その思惑は高速バスの件が片付いてから明かすとして、コンビニではJRバスの東京行きは扱っていないようで、調べたところ”みどりの窓口”と”遠州鉄道の浜松駅窓口”で予約を扱っているという情報をキャッチしました。
早速みどりの窓口に向かいましたが、夏休み中であることも災いしてか大混雑を見せており、その”遠州鉄道の浜松駅窓口”とやらに行ってみることにしました。
ただ、気になったのは遠州鉄道の駅は新浜松駅であって、浜松駅ではありません。まあ載っていたのはJRバスのサイトでしたし、サイトを作った人が間違えたのかなと思ってとりあえず新浜松駅の窓口に行ってみました。
駅員さんに尋ねると駅前ロータリーにバス乗車券を扱う窓口があるらしく、そこの事だったようですね。
そこで無事に18時発の東京行きを確保したのですが、発車まで3時間ほど暇になりましたw
ここで、例の思惑を実行します。それはまだ有効期限の残る1日乗車券を活用して未だ乗車を果たせていない2000形の乗車を果たしてしまおうというものです。
新型車両なので当分引退することはないでしょうが、遠州鉄道は早々気軽に訪れることの出来る鉄道でもありません。せっかくならばこの機会に乗ってしまおうと言うわけです。
来ない・・・
先ほどまでの活動で大まかな2000形の運用をある程度把握していたはずだったんですが、その予想が外れ、まさかの1000形が来ました。恐らくモハ25号が入庫したのにあわせて運用がずれたんでしょうね・・・
仕方がないので1本見送りますが結局来ず、そのまま1000形に飛び乗って移動することにしました。
どこかで2000形と交換することを期待して・・・というのもありましたが、流石に暑さにやられていたので涼しい車内に入りたい衝動に駆られたのもあります。
上島駅
そして、上島駅にて2000形と交換したのでとりあえず下車しました。ただ、この駅は相対式ホームなのでいくら全力ダッシュをしてもそのまま乗り込むことは叶わず、当駅で新浜松から折り返してくるのを待ち構えることにしました。
そして、2000形がやって来たので乗り込みます。
2000形でシメ
最後に2000形に乗ってこの旅は締めくくりたいと思います。
まあ、といっても東京までは4時間ほど高速バスに揺られないといけないんですけどねw
結局、新浜松→上島の録音が録れなかったのと、上島→西鹿島もそれほど良い録音ではなかったので宿題が残ってしまったわけですけどねw
高速バスに乗る前に腹ごしらえ
お昼はパンで適当に済ませましたが、夜ぐらいはちゃんとお店で落ち着いて食べたいなと思いまして、ちょうど高速バスまで1時間ちょっとあったのでその間に夕食を食べます。
この辺りには「さわやか」というハンバーグで有名なお店があるそうで、そこで夕食を食べようかとも思っていましたが、浜松界隈にあるお店はいずれもいわゆるロードサイド店であり、鉄道やバスでのアクセスは難しいようだったので諦めて、浜松駅構内にあった浜松餃子のお店にしました。
一度味わってみたいという方は↓をどうぞ
食後はそろそろ高速バス乗り場に向かいますが、せっかくなので「家康くん」を拝みます。
東名高速線 特急
さて、ここからは東京への帰路として東名高速線の特急東京行きに乗車します。
私の中ではバスでの「特急」は高速道路を経由しない都市間バスという認識ですが、東名高速線では「急行」「特急」「超特急」といった種別が運行され、途中で停車する停留所の違いで区別しているようです。停車パターンが違うだけで運賃に差はないようですが、国鉄バスが前身なだけあって列車をそのまま高速道路に移植したという感じですよね。
まあ、九州でも「各停」「スーパーノンストップ」といった形で同じ路線で停車パターンの違う系統が設定されることはあるので、それの呼び名が違うというだけですかね。
バスがやってくるまで待合所でのんびりしていましたが、その間にバスが来てしまい、乗車受付が始まっていたのでバスの写真を撮る暇がなくなってしまいましたw
車内です。直前予約だったので窓際は無理かと思っていましたが、無事に窓際で、しかも隣に誰も来ないという幸運な状態でゆったりと東京まで過ごせそうです。
浜松駅を出ると北越急行の普通列車とそっくりなチャイムが流れて案内放送が始まります。しばらく渋滞にはまっていましたが東名高速に乗ってしまえば快調そのものです。
まあ、東名静岡までは各駅停車なので数分~十数分おきには本線を外れるんですけどねw
東名静岡に到着です。ここで乗務員交代があり、しばらく停車します。
それにしても、バス停の表示がまんまJR東海の駅名標ですね。
足柄サービスエリア
東名静岡の先は停車バス停が絞られていきます。静岡~東京間を運行する系統が各駅停車なので、この区間では浜松~東京間の系統が快速のような位置づけになるんですね。
しばらく停車しない状態が続くので車内の雰囲気もゆったりしたものとなります。
御殿場あたりは東名高速屈指の山岳区間となりますが、真っ暗で富士山も見えずに足柄サービスエリアに到着します。
夜のサービスエリアの雰囲気もなんか好きです。
ただ、15分しかないのでトイレと飲み物・軽食の調達が精一杯でしたけどね。
結局バスに戻るのが発車ギリギリになってしまったのでバスの写真は撮れず・・・
ちなみに、このサービスエリアを出るとすぐに東名足柄という停留所になるんですが、もしここで降りる人がいたら、休憩なんていいから早く下ろしてくれって思っていることでしょうねw
いよいよ関東
渋滞で名高い東名大和、東名綾瀬などにも停車していき、首都圏が近づいてきます。あ、「足柄」ときて「大和」もありましたねw
渋滞の名所もスムーズに通過して、東名江田、東名向ヶ丘ときたら東京インターチェンジとなり、東名高速から首都高速へバトンタッチです。
谷町ジャンクションまで3号渋谷線、都心環状線に入って霞ヶ関出入口から一般道に入ります。もう10時を過ぎているので流石に道は空いていますが、信号があるので今までのスムーズさはないですね。
霞ヶ関でも客扱いをしたらいよいよ終点東京駅です。
30分ほどの遅れでした。
久々に本格的な活動をしたわけですが、疲れはするもののやっぱり楽しいですね。また、機会を見つけてこういう旅をしたいと思います。
というわけで、レポートは以上です。最後までお付き合いありがとうございました。
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