熊本で軽く乗り鉄・乗りバス

今回は所用で熊本の方へ出かけたのですが、いくつかネタがあったのでそれをレポートしたいと思います。
なお、主目的は別の用事なので、趣味の活動は中途半端に終わると思いますw
いつもならば行程の説明をしてから本題ですが、今回は読み進めながら楽しんで頂けるようにあえてサプライズにしたいと思います。(大した内容ではないですけどw
なお、この活動は2020年12月中のことであり、記事の執筆が遅れています。

まずは熊本へ飛ぶ

というわけで、まずは熊本へ飛びます。


まずは成田空港へ向かうべく京成線の京成上野駅に向かいます。
以前の北海道遠征で使った「イブニングライナー」が発車標に出ていたので撮影です。
快適だったのでまた使おうかなとも思いましたが・・・


使うのは快速成田空港行きです。
通常は京成上野から成田空港行きの列車として運行されるのは特急ですが、夕方以降から深夜帯は快速となる成田空港行きがあります。
そもそも、快速は都営浅草線から直通の種別として設定されるのが基本なので、京成上野からの快速というだけでもレアです。


記念(?)に駅名標を撮っておきましょう。


やってきた快速成田空港行きです。
なお、京成上野駅の構造上、先頭車はこんな感じになりますw


方向幕を撮ったら乗り込みます。

ここでざっと京成本線の快速について解説しておくと、京成上野~京成津田沼間で通過運転をする種別であり、特急が京成上野~京成佐倉間で通過運転をするのに対して、通過運転をする区間が短くなっているのに加えて、通過運転をする区間での停車駅も若干増えていきます。
京成上野を出ると日暮里、千住大橋、青砥、京成高砂、京成小岩、京成八幡、東中山、京成船橋、船橋競馬場、京成津田沼となっています。
特急に比べると千住大橋、京成小岩、東中山、船橋競馬場に追加で止まるようになっています。


成田空港駅に到着です。
折り返しは車庫のある宗吾参道行きの普通列車となるようです。
これが成田空港駅からの最終列車となりますが、宗吾参道までしか行けないので、地元民以外は成田駅周辺のホテルに泊まるくらいしか利用価値がない列車ですね。


こんな時間に空港へ行く人は皆無のようで世界の玄関口となる国際空港も閑散としていました。


こちら、京成本線経由と成田スカイアクセス線経由を区別するために設けられる中間改札です。


終電の時間特有のこの看板は撮っておきました。


気になったのがこれです。
コロナ対策で海外から入国した人を一時的に隔離するためのホテルってことですかね。

さて、ここで一晩明かすという毎度恒例のパターンです。
利用するジェットスターは第3ターミナルからの出発であり、成田空港駅からではなくて空港第2ビル駅の方が近かったんですが、終点まで乗り通したくてここまで来ましたw
なので、成田空港駅で1晩明かして、明日の朝連絡バスで第3ターミナルへ移動します。


というわけで朝を迎えました。
コロナ禍でかなり減便されているようですが、それでも結構便数があるように見えますね。


そして、搭乗です。
旅行需要や帰省需要も少ないかと思えば意外と機内は混雑していました。
減便している分、1便あたりの搭乗率は維持されているんですかね。
今回は通路側の席だったこともあって機窓も撮れなかったので記事の方も一気に熊本空港まで飛びます。
熊本空港からは以前も利用した九州産交バスの空港連絡バスで熊本市内へ出るルートもあるのですが、今回は違うルートを使ってみたいと思います。
それは・・・


熊本空港からは「空港ライナー」を利用してみます。
この「空港ライナー」は熊本空港と肥後大津駅を結ぶ乗合タクシーであり、なんと運賃は無料です。
豊肥本線を空港アクセスに活用しようという趣旨で、元々は2004年に豊肥本線から分岐する空港アクセス鉄道を建設する構想が始まったのですが、流石にコストが掛かりすぎる上に、地方空港である熊本空港の利用者数では採算が見込めないという予測が出て一旦計画は凍結となりました。
その後、2011年から熊本県と「空港振興・環境整備支援機構」が運行コストを負担する形でこの「空港ライナー」が運行開始し、その後に熊本空港の利用者が増加したことから再び空港アクセス鉄道の構想が再燃し、2019年には県が中心となって第三セクターを設立して新線を整備し、豊肥本線に乗り入れることとし、JR九州側も豊肥本線の複線化に言及するなど結構具体的に動き始めました。
ところが、2020年に入るとコストが当初の見込みを上回ることが判明し、再び事業は足踏み状態となっています。


熊本県を走るだけあってくまモンが描かれていますね。

それでは乗り込みます。
車体はジャンボタクシーであり、雰囲気としては旅館の送迎バスって感じですね。
肥後大津駅までは15分ほどの乗車です。


そして、肥後大津駅に到着です。
ここでは4分連絡なのでちょっと怖い乗り換え時間ですが、ほとんど渋滞しない道ばかり走るようで、順調に走ってむしろ早着していました。


豊肥本線の815系です。
熊本~肥後大津間は電化されており、815系などの電車が使われています。
一方で、肥後大津~大分間は非電化であり、この区間の普通列車と、肥後大津以東へ直通する特急列車は気動車となっています。


駅名標は国鉄タイプでした。


名所案内


「空港ライナー」のことも書いてありました。

それでは豊肥本線で熊本駅へ向かいます。
以前は快速「豊肥ライナー」があったのですが、2011年の登場からわずか2年後の2013年には廃止されて普通列車に格下げされたため、現在は特急を除いては普通列車しかありません。
もし、空港アクセス鉄道が実現したら流石に空港行きの快速とか登場しますかね。

熊本駅にてしばし撮影

熊本駅ではしばらく撮影することにします。
九州に住んでいた頃は何度も訪れた駅だったのですが、高架化完成後はあまり訪れていませんでしたし、特に在来線のホームに立ち入るのは初めてだったので今回時間があるのを利用してホームを撮影しようと思います。


熊本に到着です。


ホームです。
切り欠きホームが2つあるため、変則的な島式2面6線となっています。


駅名標です。
イラストは熊本城ですね。


縦型


発車標です。
この青い発車標はJR九州ならではですよね。


特急「あそ」は2004年に一度消滅した愛称でしたが、2020年に16年ぶりに復活しました。
2004年までの「あそ」は別府・大分~熊本間を結ぶ特急でしたが、現在同区間の列車は「九州横断特急」か「あそぼーい!」となっており、「あそ」は熊本~宮地間の区間列車に対しての愛称となりました。


鹿児島本線の発車標


「九州横断特急」「あそ」の乗車位置案内


「36ぷらす3」の乗車位置案内
この「36ぷらす3」は、扱い上は臨時特急列車ですが、乗降可能駅がかなり制限されている上、全車グリーン車扱いとなるなど、一般の特急列車とは一線を画する列車となっています。
また、曜日ごとに走るルートが変わるのも特徴で、九州各地を周遊するように走ります。
普通の観光列車(JR九州では「D&S列車」と呼称)に比べるとお高い列車ですが、豪華クルーズトレインの「ななつ星 in 九州」よりはリーズナブルであり、廉価版のクルーズ列車と言ったところでしょうか。
これもいつか乗ってみたいと思っています。


屋根のところはあえて木を使っているのがJR九州らしいところでしょうか?


屋根は微妙なカーブを描く形をしていますね。


↑ここに来てようやくの動画です。
817系の回送列車が入ってきました。


個人的には熊本の在来線といえば815系のイメージが強いので817系は珍しい気がします。


反対側から


↑乗ってきた豊肥本線が肥後大津方面へ折り返して行きました。


続いて鹿児島本線の八代行きが入ってきました。


↑発車シーンです。


それではコンコースに降ります。


コンコースです。


エスカレーターの案内
切り欠きホームがあるため、1・2・3番線が同じホームにあるのが特徴ですね。


いやぁ、熊本駅も変わっちゃいましたね。
すっかり都会の駅の雰囲気です。熊本市も今や新幹線が通る政令指定都市ですしね。


発車標です。
在来線で直接乗り入れるのは鹿児島本線と豊肥本線だけですが、宇土駅から分岐する三角線の列車も当駅まで直通するので、実質3路線が集まっています。


ベンチにくまモンが座っていました。


阿蘇への観光をPRするコーナーがありました。


ちょっとしたジオラマになっていました。


改札を出ます。


きっぷ売り場


みどりの窓口と旅行の窓口


駅構内にお土産屋や飲食店が集まる「肥後よかモン市場」があります。
ここでお昼ごはんを食べようと思います。


豊肥本線の復旧記念のパネルのようです。
くまモンと、「ONE PIECE」の主人公「ルフィー」がいますが、「ONE PIECE」の作者の尾田栄一郎氏は熊本市出身ということでタイアップしたようですね。


えらく豪勢な出で立ちのくまモン


というわけでランチです。


こちらはさくらユッケ丼でして、ようするに馬肉のユッケです。
熊本に来たからには馬を食べない手はありませんよね。


あと、馬肉の握り寿司も追加です。
これも美味しかったです。

それでは活動再開です。


このようなオブジェ(?)がありました。


こちらは「おてもやん」という民謡をテーマにした銅像のようです。
元々は桜町バスターミナルにあったものを移設したようです。


もうすぐお正月ということで若干フライングして門松が飾られていました。


こちらのガラス張りの駅舎は新幹線口と呼ばれる方で、名前の通り新幹線のホームがある方の出口となります。


駅前広場です。
従来から駅舎があった東口(白川口)ほど栄えてはおらず、路線バスも予約制のツアーバスを除いて乗り入れておらず、周辺にある別のバス停を利用しなければならない状態です。


ガラス張りの駅舎が今風ですね。


駅名部分


ここにもくまモンがいました。


続いて「白川口」です。
こちらは新幹線開業前から存在していたものですが、大幅にリニューアルされていてかつての面影はありません。
デザインは新幹線口のものよりは落ち着いた色調であり、熊本城の武者返しをイメージしているそうです。


駅名部分


こちらは多くの路線バスや路面電車も乗り入れていて、栄えている印象ですね。


↑ここで路面電車を撮影します。


そして、こちらが路面電車乗り場です。
軌道を駅前広場側に寄せてくれているので、利用者は道路を渡ることなく乗り場へ行くことが出来ます。


熊本市電は今でも古い車両が多く残っていて楽しいですね。
この市電に乗ってしばし暇つぶしします。

市電で暇つぶし

まだ時間があるので市電に乗って暇つぶしです。
今までに何度も乗っているのですが、久々に乗りたくなりました。
とりあえず、最後は桜町バスターミナルからバスに乗りたいのですが、その時間を考えると終点の健軍町まで行くと時間が足りない・・・というわけで行けるところまでと考えると神水交差点まで言って帰ってくれば丁度いい時間つぶしになることが分かりそのようにします。
今回は2回しか乗車しないので1日乗車券は買わずに普通にSuicaをタッチします。
熊本市電では「でんでんnimoca」というICカードが導入されており、これは西鉄のnimocaの亜種であり、Suicaとも相互利用可能です。


というわけで神水交差点電停まで来ました。
2011年までは「神水橋」という名前であり、その後市民病院の近くであることを分かりやすくするために「神水・市民病院前」という名前になり、その後2019年には市民病院が移転してしまったため現在の「神水交差点」に改名されました。
せっかくわかりやすく名前を変えたのに、8年後に市民病院が移転してしまうとはちょっとかわいそうな電停ですねw


駅名標代わりにこれを。
名前の部分にテープで書き換えた痕跡がw


電停と交差点


電停は本当に狭いスペースですよね。


↑ここで電車の通過シーン
クルマに混じって走る路面電車もまた絵になりますよね。


名前の通り交差点があります。
ここで交差するのは国道57号の「熊本東バイパス」であり、西部車庫~長嶺団地を結ぶ「東バイパスライナー」もここを通ります。


交差点名は停留所名と同じく「神水」です。
ちなみに、読み方は「くわみず」です。地味に難読ですよね。


公営の市電にしては派手な見た目ですが広告塗装車のようですね。


そして、折り返しの電車がやってきたようです。


おや?なんか塗装が・・・?


電停で撮ろうと思ったら狭すぎて撮れないw

というわけで乗り込みます。
実はこの電車、「ONE PIECE」とコラボした電車でして、車体にキャラクターが描かれているのに加えて、一部の電停では車内放送もキャラクターの声優さんが行うなど力の入ったコラボです。
このことはどこかで聞いた覚えはあるのですが、当日たまたま乗車することになるまで全くもって記憶から抜け落ちていましたw
まあ、暇つぶしに市電に乗ることにしたからこそ乗れたわけで、ラッキーでしたね。


この次に乗るバスの起点となる桜町バスターミナル最寄りの辛島町電停で下車します。
ここでは信号のタイミングで撮影する余裕がありました。


こちらは「サンロード新市街」というアーケード街であり、熊本の繁華街の一部を構成します。


車とかぶりましたが何とかキャラクターが書かれていることが分かる写真が撮れました。


↑動画も撮ったら市電編はおしまいです。

続いては・・・?

熊本桜町バスターミナルから路線バスで・・・

早くのこの活動のシメとなるわけですが、先程市電を降りた辛島町から徒歩で熊本桜町バスターミナルへ移動します。


こちらがその熊本桜町バスターミナルの入る「SAKURA MACHI Kumamoto」です。
元々は「熊本交通センター」という名前でしたが、周辺の再開発に合わせてリニューアルされて2019年から現在の熊本桜町バスターミナルとなりました。


くまモンもマスクをしてwithコロナ仕様でした。


「SAKURA MACHI Kumamoto」自体は商業施設であり、バスターミナルと一体化しています。
静岡市でいうところの新静岡バスターミナルとセノバの関係みたいな感じでしょうか。


店舗部分を抜けていくとバスターミナルにたどり着きます。


まるで駅のコンコースですね。


高速バスや特急・急行バスの乗車券を発売しているようです。


発車標です。
やはり主力は福岡行きの「ひのくに号」ですね。
「ひのくに号」については昔乗ったことがありますが、ブログ開設前なので記事にはなっていません。


そして、私が乗るバスの乗り場はこちらです。
熊本桜町バスターミナルは大きく3つのエリアに分かれており、1~13番乗り場が赤、14~23番乗り場が青、24~29番乗り場が緑で案内されています。


乗り場へはエスカレーターで下っていきます。
ますます駅っぽいです。


こちらが乗り場です。
自動ドア付きのガラス張りになっていて、バスの騒音や排気ガスが待合スペースには入ってこないようになっています。
確かにバスを待つ間も快適に過ごせますが、バスを撮影しにくいというのがネックですw


ここにも発車標があります。
ここから出るのは主に熊本市の北部へ向かう路線ですね。


乗り場の上にも大まかな行先が案内されています。

それではここでバスを待ちます。
どこ行きのバスかというと?

九州産交バスA5-1 熊本桜町バスターミナル→山鹿バスの駅

小見出しでネタバレしていますが、次に乗るのは九州産交バスが運行するA5-1系統という路線であり、熊本桜町バスターミナルと山鹿バスの駅を結ぶ路線です。
一部の便は熊本駅・田崎橋を起終点としていますが、ほとんどの便は熊本桜町バスターミナルを起終点としていて、駅まで行く便はかなり少ないです。
なお、熊本桜町バスターミナルからのバスは1時間あたり1~2本程度と地方路線としてはまあまあの本数であり、山鹿市を発着する路線の中では主力路線と言えるでしょう。


というわけで乗車です。
バスターミナル内の景色って基本的にバスに乗らないと見られないのである意味貴重ですよね。


バスターミナルを出てすぐに狭い2車線道路へと入っていきます。
この道路は県道303号四方寄熊本線という県道でして、現在の国道3号清水バイパスの旧道に当たる道です。
熊本城の真横を通るというなかなか面白い景色が見られます。


交差する道路は県道1号熊本玉名線ですが立体交差となっています。
単純に2つの道路に高低差があるためなんでしょうが、一般道同士で立体交差というのも珍しいですね。

さて、この先で熊本電鉄上熊本線と交差するのですが、上熊本線がトンネルで越えている丘の上を県道が通る形なので車窓から線路を見ることは出来ません。
そういえば、以前に熊本電鉄200系を撮影しに来たときにこの丘を歩いて越えましたが、つまりはこの県道を横断していたということですね。


何やら建設中の高架道路と交差します。
さらなるバイパスの整備が進んでいるのでしょうか。

四方寄という地区からは国道3号に入りまして、あとはほぼ道なりのルートになります。
九州を代表すると言ってもいい幹線国道の3号線も熊本の市街地を離れてしまえば2車線道路となり、標識を見なければここがあの国道3号であることが分からないかもしれませんね。

そして、バスは植木地区に差し掛かります。
植木といえば、鹿児島本線の駅もありますが、バスが通るのは駅から離れた地区であり、今乗っているA5-1系統は植木駅には立ち寄りません。
なお、植木地区を通るバスで民間のものは全て熊本市中心部へ直通するもので植木駅は通りませんが、コミュニティバスである「ゆうゆうバス」のみ植木駅を発着しています。
かつて山鹿へ至っていた鉄道の山鹿温泉鉄道は植木駅を起点にしていましたが、鉄道乗換えルートだと熊本駅から市中心部へ出るのにまた市電やバスに乗り換えないといけないのがネックで、需要があまりないんですかね。

あと、スイカの産地としても有名な植木ですが、「道の駅すいかの里植木」という道の駅があったりします(写真は撮れなかったw


それから、道路マニアは必見のネタがあります。
それはこの標識なんですが、撮影角度のせいで見づらいのはご了承頂くとして、実は植木地区には「国道3号」と「県道3号」が分岐する交差点があるのですw
国道と都道府県道は、特に同じ地域では極力番号がかぶらないように配慮されているらしいですが、ここについてはかぶってしまったらしく、遠目には国道の”おにぎり”と、県道の”ヘキサ”も見分けづらいこともあって道を間違えるドライバーが続出したとかで、国道3号の方を赤で塗って強調されています。

ちなみに、もし国道3号のつもりで間違えて県道3号へ入ってしまった場合、和水町・南関町を経て福岡県の大牟田へ連れて行かれますw
目的地が久留米市や福岡市だった場合は遠回りにはなってもたどり着くことは出来ますが、ここを通る予定のある方は十分ご注意を。


ちょっとブレましたが、熊本名物「いきなり団子」の看板を発見!
熊本駅で買っておけばよかったなぁw


更に進むと植木インターチェンジが出てきます。
九州自動車道のインターチェンジであり、高速バスの停留所も設けられています。


また、一般道側にもバス停が設けられていて、高速バスとの乗り継ぎも可能になっています。
ということは、福岡方面から高速バスで熊本へやってきて、そのあと山鹿や植木の方へ行く場合は一度桜町バスターミナルまで行かずにここで乗り換えるほうが早いことになりますが、「ひのくに号」に関しては「植木IC経由」と案内される便か、福岡空港発着で高速道路上は全てのバス停に停車する便のみの停車となり、「スーパーノンストップ」の便は停車しない他、長崎~熊本間の「りんどう号」、京都・大阪・神戸~熊本間の「サンライズ号」、京都・大阪~熊本間の「あそ☆くま号」は停車しますが、熊本市内への相互利用が出来ないので要注意です。

ところで、「ひのくに号」ならば植木インターチェンジから熊本市内へ乗車可能なわけですが、今乗っているA5-1系統のルートだと17.5kmの道のりのところ、高速バスのルートで桜町バスターミナルまで行くと29.8kmと倍近い遠回りになるんですよね。
これは高速道路が熊本市街を避けるようなルートを取っており、高速道路が利用する益城熊本空港インターチェンジが市街地から遠いことが原因ですが、これって下手すると所要時間的には路線バスでも高速バスでもあまり変わらなかったり?w


植木地区を抜けると田園風景が広がります。


山鹿市に入ると菊池川を渡ります。


やっぱり川は車窓のアクセントになりますね。

そして、気づけばバスは山鹿の市街地に入ってきて郊外型の店舗も見られるようになってきました。
温泉地らしくホテルや旅館も見られるようになったら終点の山鹿バスの駅に到着です。

山鹿バスの駅

最後に終点の「山鹿バスの駅」をレポートして記事を締めくくりたいと思います。
「山鹿バスの駅」は通称「山鹿バスセンター」とも呼ばれるバスターミナルです。


乗ってきたバスを撮影します。
まだ幕が変わる前でラッキー!


側面の幕も押さえます。


次の運行に向けて待機しているのか無人のバスが停まっていました。


バス乗り場は電車のホームのように縦長のホームがあって、5つの乗り場が縦に並んでいます。


4番乗り場は菊池・肥後大津方面の路線であり、元々はJR九州バスの山鹿線として運行されていたものを産交バスが引き継いだものとなります。


3番乗り場は植木・熊本方面ということで、すなわちさっき乗ってきた路線のことです。
言うまでもなく山鹿市を発着する路線の中では最も本数が多く主力路線となっています。


2番乗り場は南関・鹿北・玉名方面となっており、南関行きはさっきのJR九州バス山鹿線を引き継いだものです。

JR九州バス山鹿線は元々瀬高駅~山鹿~菊池温泉口~肥後大津駅という長大路線(ただし、すべての便が山鹿で分断されていたので瀬高駅~肥後大津駅を直通する便はなし)でしたが、2006年にJR九州バスが撤退することになり、瀬高~山鹿間を産交バスに、山鹿~肥後大津駅間を産交バスと熊本電鉄バスに移管しましたが、2009年には福岡県内にあたる瀬高~南関上町間が廃止され、更に2011年には肥後大津駅~山鹿間で参画していた熊本電鉄バスが撤退し、山鹿線の流れを汲む路線は全て産交バスが手掛けることになりました。
この南関行きも山鹿線の流れを汲んでいますが、瀬高まで通じなくなってしまい、今となってはローカルバスの1つという感じです。
なお、南関に出ると産交バスの玉名行き、西鉄バスの大牟田行きに乗り換え可能なため、ローカル路線バス乗り継ぎの旅でもやるとしたら県境を超えるルートの1つとして使えそうですね。

そして、もう1つの鹿北行きですが、これは現在は山鹿市の一部となっている鹿北町へ至る路線であり、道の駅鹿北まで運行されています。

元々は西鉄バスの山鹿線として運行された、JR久留米駅から八女市を経て小栗峠を越えて山鹿まで運行されていた路線の流れを汲む路線であり、この路線が2003年に廃止された後しばらく国道3号の福岡-熊本県境区間にある小栗峠を越える路線バスは存在していませんでしたが、2011年に堀川バス辺春線が延伸される形で道の駅鹿北を経て平山温泉内のやまと旅館入口まで運行されるようになり、産交バスが山鹿~鹿北間の路線を新設したため、かつての西鉄バス山鹿線のルートを乗り換えありとはいえ再びたどることが出来るようになりました。
本数が少ないとはいえ、山鹿は南関・大牟田ルートでも鹿北・八女ルートでも福岡県へ出られるので、ローカル路線バス乗り継ぎの旅をする旅人には優しい場所かもしれませんねw


こちらは待合室です。
2006年にオープンした駅ということで、まだまだ新しい感じがします。


産交バス山鹿営業所の事務所も兼ねているようで、乗車券の発売なども行っているようです。


路線図がありました。
地方にしては路線が充実していて乗りバスのしがいがありそうですw


バスセンターからは屋根付きの通路が伸びていて駐車場へ繋がっています。


バス利用者向けなのか駐車場も充実していますね。


何やら変わったオブジェがありました。


足湯ならぬ手湯?
と思ったら、「飲泉塔」とあり、どうやら温泉水を飲むためのもののようです。
試しに飲んでみましたが、たしかにただのお湯とは舌触りが違うよな?
これで健康になれた気がしますw


バスセンターの外観です。
温泉街の雰囲気に馴染むようにか、落ち着いた色合いになっています。


看板も渋いですね。
っていうか、公式の看板まで「山鹿バスセンター」なんですね・・・w
正式名称は「山鹿バスの駅」のはずですが、もはや公式ですら使っていない名前なんでしょうか?w


この看板もやっぱり「山鹿バスセンター」と書いてありますw


入口のところからホームを眺めます。
やっぱり電車のホームみたいですねw
これが廃止された山鹿温泉鉄道の駅を転用しているとかだったら熱いですが、元々産交バス山鹿営業所があった場所にバスセンターを作ったみたいなので、山鹿温泉鉄道の駅は関係なさそうです。


ちょうどバスが来ました。
南関行きのようです。
いつかバスを乗り継いで大牟田へ抜けるとかやってみたいですね。


需要の少ない路線ではマイクロバスも使われているようです。

と、ちょっと中途半端ですがこれにてこの記事はシメたいと思います。
実はこのまま知り合いの車にピックアップしてもらう手はずとなっているためです。
山鹿市は国道3号沿いなのでクルマでのアクセスにも便利ですしね。

というわけで、これにて終了です。
タイトルには「軽く~」なんて書いておきながら1万字を超えているのは仕様ですw
この次ですが、実はこの後しばらく九州に滞在したあと、関東へ戻ったのでその時の模様でもレポートしようと思います。

それでは!

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