今回は京成電鉄を乗りつぶす旅をしましたのでそのレポートです。
最近は旅がご無沙汰で聞ける車両辞典の更新の方が活動のメインとなっていましたが、久々にブログも更新しますw
今回の行程
今回はタイトル通り京成電鉄乗りつぶしが目的なわけですが、別件で乗ったことがあった千葉線や東成田線、成田空港方面や成田スカイアクセスなどは除外して、金町線・押上線に乗るのがメインです。
ただ、これだけではあまりにすぐに終わってしまうので、ユーカリが丘駅から出ている新交通システム「山万ユーカリが丘線」に乗って、そのまま京成成田駅まで出て、土休日に1日1往復しか走らないAE100形による「シティライナー」に乗って京成上野に戻ってくるというものになります。
まずは上野へ
日暮里駅からも京成線には乗れますが、せっかくなので起点である上野から乗ることとします。
京成ではないのですが、JRのホームで見かけたこれ
常磐線特急の停車駅案内なんですが、ちゃんと仙台まで掲載されているんですね。
さて、ここからは京成線ですが、乗ってきた上野東京ラインが遅延していた上に乗り換えに時間を食ってしまったために予定の列車を逃すという失態を犯してしまいます。
しかし、青砥で余分に時間を取っていたおかげで青砥では予定通りの列車に乗り継げたのでその先の行程は予定通りということになりました。
押上駅
京成押上線の起点にして都営浅草線との接続点となる押上駅です。
いつもなら真っ先に駅名標ですが、今回は乗った電車がレアだったのでそちらを先にご紹介します。
京急の新1000形ですが、ただの新1000形ではなく、「HAPPY YELLOW TRAIN」だったのです。
偶然であたってしまうんだからかなり幸運ですよね。
これはこの旅の幸先もよいものになりそうです。
なかなか発車しないので何だと思っていると当駅でエアポート快特を待避するようです。
↑エアポート快特の発車シーン
そして、今度は「HAPPY YELLOW TRAIN」の発車シーンです。
↑KEIKYU HAPPY YELLOW TRAIN発車シーン
列車の撮影も済んだので駅の方に移っていきます。
が・・・実は浅草線完乗のために過去に訪れており、あんまり細かくは・・・というより実質駅名標だけのご紹介にしますw
このあとは快速佐倉行きに乗って引き返す形で一路高砂へ向かいます。
快速なので次の停車駅は青砥となり、押上線内は実質ノンストップでの運行となります。
京成高砂駅
金町線の起点で北総線と京成本線が分岐する高砂駅です。
駅名標すらスルーしていきなり改札をご紹介したわけですが、それは当駅の独特の構造をご紹介したかったからです。
京成本線と北総線(成田スカイアクセス)は同一改札内で乗り換え可能なんですが、なぜか京成電鉄の路線である金町線については別改札となっているんです。
ただし、運賃は通算することとなっており、30分以内に乗継を行えば、通算分の運賃だけ支払えば大丈夫です。
なので、運賃を割高にすることなく途中下車が出来てしまうということにもなるんですねw
まあ、30分以内に乗り換えないといけないのでがっつり撮影という訳にはいかないですけどw
改札を入って金町線のホームへやって来ました。1面1線の棒線駅でローカル線の風情さえあります。
下町と呼ばれるエリアを走る路線ですし、沿線には寅さんで有名な柴又もありますからこの方が似合っているのかもしれません。
さて、金町線に乗って金町へ行きますが、途中駅は柴又のみでたったの2駅で終点の金町なんですよねw
10分にも満たない超お手軽な乗り鉄ですが、今まで機会がなくて乗れていなかったんですよね。
京成金町駅
というわけで終点の金町駅にやって来ました。
元々乗り越し精算機が2台だったのをICカード乗車券の普及で1台減らして簡易チャージ機に置き換えたんでしょうかね。
駅舎です。
店舗の看板のほうが目立って、パッと見これが駅なのか分かりにくいですねw
”京成”金町駅とわざわざ社名を冠しているものの、実はJRの金町駅は目の前でして、普通に乗り換え可能です。
JR金町駅には降りたことはありませんが、今回は時間の都合で駅前を簡単に見るだけにしておきます。
さて、今度は逆方向に向かって踏切へ向かいますが、実はこの踏切、国道6号線と交差する踏切なんですね。
単線のローカル線的存在の金町線が天下の一桁国道と踏切で交差しているという物珍しさもあってこの目で見てみたかった光景だったわけです。
流石に本線は陸橋で踏切をパスしており、踏切を通過するのは側道のみですが、それでも大型トラックが頻繁に往来する幹線国道らしい光景でした。
もはや鉄道というより道路ネタになってますが、国道6号線の景色です。
次に乗る列車がそろそろ金町駅に到着する時間なのでここで待ち構えて動画を撮ることにしました。
↑金町線の通過シーン
駅に戻る途中で見かけた踏切ですが、車輌通行禁止の標識が立っている踏切が街中に普通にあるというのはレアな気がします。
2度目の京成高砂駅
今度も改札を出ての乗り換えとなるので駅近くの踏切で少しだけ撮影をしていきます。
先ほどの金町線の乗り場が高架となっていて、京成本線・北総線は地平ホームから発着となるんですが、なんだか要塞っぽいですねw
↑3000形と北総7500形の並走シーン
↑3000形と3600形
↑発車するときに気づきましたがドレミファインバータでした。
↑今度は京成3000形の入線するシーンです。
このくらいでここから快速佐倉行きで一気にユーカリが丘まで移動します。
特急に乗ったほうが所要時間は短いんでしょうが、どうせ乗り換えなければなりませんし、快速という種別の録音をしておきたかったのもあったので高砂からユーカリが丘まで快速で乗り通します。
ユーカリが丘駅
京成本線を東へ進んでユーカリが丘駅までやって来ました。
ここで何本か列車の動画を撮りました。
↑3400形発車シーン
↑3400形通過シーン
↑3600形通過シーン
構内の様子ですが、線路敷の形を見るに元々2面4線でしたと言わんばかりですよね。
私はてっきり「スカイライナー」がここを通らなくなって待避線が不要になったので撤去されたというふうに勝手に思っていたんですが、帰ってから調べてみると元々当駅は2面3線の現在の構造だったようです。
不自然な線路敷は元々2面4線で計画されていたのが急に変更されたとかでしょうか。その辺の経緯については分かりませんでした。
階段もこんな状態にw
ラッシュ時にどのくらい混雑するのかは分かりませんが、ちょっとボトルネックになりそうですが・・・
駅前にはYOU!PLA(ユーカリプラザ)というショッピングセンターがあります。
元々はサティの一部だったようですが、マイカルが経営破綻しイオンとなった際にこちらの建物は手放されて、この辺りを開発したデベロッパーである山万が引き継いだ形のようです。
こちらが駅舎です。
やけに立派な外観ですが、ウィシュトンホテル・ユーカリというホテルが駅と一体化しており、その大部分はホテルです。
ちなみに、このホテルもやっぱり山万の系列ですw
ニュータウンの玄関口ということでこういうモニュメントはやっぱりありましたw
そして、こちらがユーカリが丘線の駅です。
京成の駅とは直結していますが、改札は別々です。
山万ユーカリが丘線
ユーカリが丘線の乗り場へ行く途中で京成のホームが見えました。
やはり線路がないのにスペースだけ開いているのは違和感がありますね。
あと5分ちょっとで列車が来るはずですが、誰も居ない殺風景な改札口。
それもそのはずで当駅の1日あたりの利用者数は700人程度だそうです。
これでもユーカリが丘線で最も利用者が多い駅のようですが・・・
ユーカリが丘線は均一運賃でして、券売機はボタン数個のみのシンプルなものです。
最近はタッチパネルタイプが主流の中、ボタンタイプは懐かしささえ覚えますw
ICカード乗車券にも対応しておらず、タッチする部分がない改札機はちょっとレトロな感じさえします。
“新”交通システムでレトロっていうのも変な感じですけどねw
↑入線シーンです。
キャプチャですが、写真です。
形式名を1000形というんだそうで、3編成それぞれに「こあら1号」「こあら2号」「こあら3号」の愛称が付けられています。
トップナンバーの「こあら1号」でした。
車内も撮ったりしたのですが、聞ける車両辞典に追加した時のお楽しみということで今回は載せないでおきますw
早速乗り込みますが、私の車両は私だけでしたw
他の車両にも数名いるかどうかという感じでしょうか。
全体でも10人いるかどうかだったと思いますが、バスならまだしも鉄道でこれはちょっと少ないですよね。
ついでなのでこの路線についてご紹介しておきますが、運営母体の山万がユーカリが丘のニュータウンを開発した際に京成線との接続駅となるユーカリが丘駅とニュータウンを結ぶ路線として整備したのがこのユーカリが丘線です。
新交通システムなんですが、ゆりかもめやニューシャトルなどとは違って軌道中央部にある案内レールによって案内される方式で「VONA」というタイプだそうです。
かつては愛知県の桃花台新交通に例がありましたがそちらは残念ながら2006年に廃止となり、2015年現在も営業している「VONA」による鉄道路線はこのユーカリが丘線が唯一の例となっています。
また、ほとんどの新交通システムが公営や第三セクターとして運営されているのに対して、完全な民間企業である山万が運営するという点においても珍しい例となっています。
他に完全な民間企業が運営する新交通システムの例としては西武鉄道の山口線がありますが、新交通システムのみを純民間資本で運営しているのは当路線のみとなっています。
さて、10分ちょっとのユーカリが丘線の旅が始まりますが、各駅とも乗降はわずかでゆったりと楽しめましたね。
公園駅までは上下列車が運行される区間となっており、公園駅から先は一方通行の路線となります。
神戸新交通のポートライナーに近い運行形態ですね。
沿線には「女子大」とか「中学校」なんていうアバウトすぎる駅名も多いのが特徴ですね。
ちなみに、女子大駅は駅計画時に女子大のキャンパスが誘致されることになっていたために付けられた駅名のようですが、結局誘致は実現せず駅名だけが残った形になったようです。
あと、車窓風景としては駅前の商業地区から始まり新しい住宅が立ち並ぶニュータウンや田園風景が次々と現れ、短い路線の割には車窓の変化が豊富で楽しかったですね。
↑最後にユーカリが丘駅にて発車シーンを見送ります。
シメは「シティライナー」
ユーカリが丘線も無事に乗り終わり、あとは京成成田駅まで移動して「シティライナー」に乗ったら終わりです。
日中ダイヤでは成田まで行くのは特急のみで、特急はユーカリが丘には停まらないので快速(といってもこの区間は各駅停車ですがw)に乗って1駅隣の京成佐倉まで行って、そこで特急に乗り換えるようになります。
ユーカリが丘駅に特急を止めるように求める運動もあるようですが、今のところ実現していないようですね。
成田にやって来たので駅名標を撮ります。
以前に成田空港からの帰りに東成田線から京成本線に乗り換えた時にホームには降り立っていますが、今回は折り返す形になるので一旦改札を出ます。
発車標には既に案内が出ていました。成田スカイアクセス経由の「スカイライナー」は当駅は通らないのでライナーはこの「シティライナー」と朝夕ラッシュ時に運行される「モーニングライナー」「イブニングライナー」のみになりましたね。
その救済の意味で「シティライナー」として本線経由のライナーを残したんでしょうけど、まさか土休日1往復のみにまで廃れてしまうとは成田スカイアクセス開業時には夢にも思いませんでした。
さて、ここでシティライナーのライナー券を購入します。事前購入も考えたのですが、いつもガラガラだと聞いていましたし、自宅近くでライナー券を買える窓口もなかったので当日購入にしました。
窓口に行くまでもなくライナー券の券売機があったので利用しましたが、ライナー券の発売頻度ってかなり低いんでしょうね・・・
ちなみに、他にライナー券を買っていた人たちもやっぱり乗り鉄って感じの人が多かったです。
なにせ、京成上野までは料金不要の本線経由の特急と比べて5分程度しか変わらない上、ライナー券が950円もするんですからね・・・普通に移動するだけならあまり使う気にはならないように思います。
ライナーが発着するホームへ向かいますが、まさかのバリケードがw
この反対側の階段は解放されていましたが、あまり利用者もいないので最低限の階段のみ開放しているんでしょうか。
一般の電車はこのホームから乗降できないので車掌が間違ってドアを開けないようにということなんでしょうかね。
↑というわけでお待ちかねの入線シーンです。
が・・・入線する方向を間違えましたw
まあ、これはこれで悪くはないのでアップはしましたけどね。
ちょうど成田スカイアクセス開業直前にスカイライナーとして乗車して以来のご対面となるAE100形です。
あの頃は低音質なレコーダーしか持っていなかったのできれいな録音が録れていないのもあって、「シティライナー」全廃前に乗れて良かったです。
ただし、入線して1分足らずで発車という忙しいダイヤなのでこれだけ撮ったらさっさと乗車します。
いくら利用者が少ないとはいえ、せめて5分前には入線してもいいのではないかと思いますけどねw
車内はこんな感じでガラガラw
ちなみに、私の車両は私の他には1人だけで、その方も青砥で降りてしまわれたので青砥~京成上野間は私だけの貸切状態でした。
成田空港始発ではないとはいえ、往年のスカイライナーを思い出しながらの乗車でしたが、スカイライナーだったらこんなガラガラなんてありえませんから、シティライナーとしてもう1回乗れてよかったです。
AE100形の最高の録音も録れましたし、満足の行く乗り鉄になりました。
そして、列車は終点の京成上野に到着しました。
ここで幕が回送に変わってしまう前に急いで方向幕を押さえます。
しばらく折り返さないようなので成田で撮れなかった分、ここでしっかり撮影です。
↑最後に回送を見送ったらこれで旅も終わりで後は帰るだけです。
最後までお付き合いありがとうございました。