今回は2022年11月26日のダイヤ改正で消滅した北総鉄道北総線の急行を取材してきましたのでそのレポートです。
なお、執筆がダイヤ改正に間に合いませんでしたが、記事中の記述は当時のものとしてご覧下さい。
北総鉄道北総線の急行について
まずはこの記事の主題となる北総線の急行について解説してから本編に入っていきたいと思います。
北総線の急行は2022年11月26日のダイヤ改正まで運行されていた種別で、平日のみ夕方時間帯に下り2本が設定されていました。
停車駅は京成高砂・新柴又・矢切・東松戸・新鎌ヶ谷と新鎌ヶ谷から印旛日本医大までの各駅となっていて、同改正以後も運行され続けている優等列車の特急の停車駅に新柴又と矢切の2駅を加えた設定となっていました。
北総線のほとんどの列車がそうであるように、急行も京成押上線・都営浅草線、更に一部は京急電鉄にも直通し、京成線内は快速、京急線内は特急として運行されていました。
今回は実際に急行として運行される北総線のみの乗車とし、京成高砂駅から印旛日本医大駅まで乗車し、駅や列車での案内などを可能な限り撮影することを活動の中心としました。
新鎌ヶ谷から先は各駅停車なので、実質の急行運転区間もそこまでですが、一応終点まで乗り通したいと思います。
乗車レポート
前書きはこれくらいで、早速本編に入っていきたいと思います。
京成高砂駅からスタートです。
まずは発車標です。
ちょっと見えづらいですが、急行と書いてあるのが分かるかと思います。
入線時は前面を撮影する余裕がなかったので、側面の方向幕だけで・・・
それでは乗車します。
平日のラッシュ時間帯の列車とあって、車内は混み合っていますから、しばらくは大人しく乗車します。
新柴又と矢切の2駅に連続停車したらここから優等運転が始まります。
そういえば、新柴又駅の発車メロディが「男はつらいよ」のテーマソングだったのにはちょっと驚きました。
今までに北総線と同じ線路を走る成田スカイアクセス線としては何度も通過しているのですが、乗車するのが「スカイライナー」か「アクセス特急」のどちらかであり、新柴又に停車する列車にはこれが初めての乗車だったのです。
その先は東松戸、新鎌ヶ谷と進んだらその先は各駅停車ですが、意外とこのあたりまでで降りる人は少なく、白井や千葉ニュータウン中央あたりまできてようやく車内は空いてきたのでした。
北総線は運賃が高いことで有名で、そのせいで利用者が少ないというイメージだったので、ラッシュといえどもそれほど混んでいないのではないかと勝手に思っていたのですが、普通に利用者はいるみたいですね。
以前に同じく運賃が高いことで知られる東葉高速鉄道に乗った時は、ラッシュ時でもガラガラだった記憶があり、北総線も同様だと思っていたんですが、東葉高速鉄道は京成本線と並行する部分があり、そちらへ逃げることが出来ますが、北総線は直接並行する鉄道がないので高い運賃でも我慢して利用するしかないという感じなんでしょうか。
初めての訪問なので駅もご紹介していきます。
もう真っ暗ですけどねw
まずは駅名標から
開業当初は「印旛松虫」という駅名となる予定だったことや、松虫という地名の由来である不破内親王の幼名の「松虫姫」にちなんで副駅名として「松虫姫」が付けられているようです。
↑乗ってきた列車が折り返し発車していきます。
最高速度を示す標識ですが、最高速度160km/hを誇る「スカイライナー」も印旛日本医大から京成高砂方面は130km/hしか出せません。
ところで、印旛日本医大駅は北総線としては終点ながら島式1面2線のホームしかないんですよね。
流石に引き上げ線はありますが、折り返し作業はなかなか慌ただしそうです。
今や「スカイライナー」も通るようになり、余計に慌ただしいですね。
この「臨時ライナー」ですが、平日のみ印旛日本医大発京成上野行きとして運行されているもので、通勤客向けの列車であり、京成本線での「モーニングライナー」に相当する列車ですが、北総線については「臨時ライナー」という愛称と言っていいのかも微妙な名前で呼ばれています。
元々は新型コロナウイルス感染拡大による「スカイライナー」の需要減少で余った車両の有効活用的な感じで運行開始したと記憶していますし、当初は恒久的な運行をする予定はなかったのかもしれません。
もっとも、「スカイライナー」の本数がおおむねコロナ前に戻った現在でも運行されていることを考えると、このまま恒久的な運行になりそうですし、そろそろちゃんとした愛称を付けてあげてほしいなとと思ったりw
あと、これも乗ってみたいと思っているんですが、印旛日本医大を7時ちょうどに出るので沿線に住んでいないと乗りに行くのが大変だったりしますから、なかなか乗れていません。
改札口です。
そんなに台数はないですが、自動改札機が並んでいます。
そうそう、運賃が高いことで知られる北総線ですが、実は今回値下げすることになって、こんなポスターで宣伝していましたw
まあ、今までが高すぎたというのもあるでしょうが、値下げは利用者にとってはありがたいでしょうね。
きっぷ売り場です。
北総線と成田スカイアクセスでは別々の券売機となっています。
駅前にいたのは「なの花交通」という可愛らしい名前のバスでした。
それでは駅に戻りました。
折り返すにはアクセス特急に乗るのが早いですが、新鎌ヶ谷行きが珍しいので乗ってみようと思います。
↑ホームへ戻ると「スカイライナー」が通過していきました。
何度か乗りましたが、通過する視点は逆に新鮮かもしれません。
↑更に下りの「スカイライナー」も
↑発車は動画で
入線がギリギリだったため前面は撮れませんでしたが、レアな新鎌ヶ谷行きなので幕は押さえました。
それにしてもこの新鎌ヶ谷行き、2022年11月の改正後も朝夕を中心に設定されており、新鎌ヶ谷に車庫や留置線があるわけでもないですし、単純に新鎌ヶ谷~印旛日本医大間の区間需要が結構あるということなんでしょうか。
新鎌ヶ谷には新京成線と東武野田線が乗り入れていますから、そこから印旛日本医大方面への流動があることは想像に難くはないですしね。
というか最初期の北総線は北初富から新京成線に直通して松戸まで乗り入れていた経緯がありますしね。
車内はガラガラでした。
仮に新鎌ヶ谷から乗り換えの需要があるとしても、この時間帯は千葉ニュータウン方面へ帰宅する需要が大半でしょうから、新鎌ヶ谷行きは反対方向となるわけで、まあ当然ですね。
そう考えると折り返しの新鎌ヶ谷始発の列車のほうがメインなのでしょう。
北総鉄道って結構新しい会社というイメージでしたが、何気にもう50周年なんですね。
調べてみると印旛日本医大まで開通したのは2000年のことでしたが、最初の開通は1979年のことで、会社の設立自体は1972年のことでした。(ただし、当時の社名は北総開発鉄道)
ホームは2面4線となっており、印旛日本医大駅よりも立派な構造となっていますw
ここでは「スカイライナー」や「アクセス特急」と各駅停車が待避や緩急接続をすることもあります。
↑ここで「スカイライナー」が通過です。
後続の列車が来るまで少しあるので改札は出ませんが、コンコースには降りてみました。
北総鉄道創立50周年ということで、写真パネルの展示がありました。
ホームへ戻ってやってきたのはなんと引退間際の都営5300形でした!
これは嬉しい誤算です。
北総線のほとんどがそうですが、羽田空港行きでした。
本当は京成上野か日暮里経由で帰路に就くつもりでしたが、今や希少な5300形に当たったこともあり、その先まで乗っていくことにしました。
最初は日本橋や品川あたりまでにしようかと思っていましたが・・・
結局、羽田空港まで乗り通してしまいましたw
恐らくは最後の「交通局の白い悪魔」を体験出来てよかったです。
折り返しはエアポート急行泉岳寺行きになるようですが、流石にこれには乗らないで、帰りは東京モノレールで浜松町に出ました。
というわけで、今回の活動は以上となります。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
それでは!
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