京成快速特急で行くJRバス関東多古本線の旅

最近はSimuTransばかりでリアルでの活動の記事は久々ですが、日帰りの単発ネタとなりますが、楽しんで頂ければ幸いです。

今回の活動内容

今回は京成本線を走る快速特急に乗車して京成成田まで向かい、そこから隣接するJR成田駅よりJRバス関東が運行する多古本線を八日市場駅まで1往復乗車したら帰りも京成本線快速特急で上野へ戻るというもので、活動内容としては日頃の遠征から比べるとシンプルなものとなっています。

まずは快速特急で成田へ

それでは早速本編に入っていきたいと思います。
まずは快速特急に乗車して成田へ向かいます。
ここでまず最初に快速特急について解説を入れておきます。
京成本線では優等種別として快速・通勤特急・特急などと共に快速特急が運行されています。
快速特急は元々2006年までの特急停車駅を踏襲する形で設定された種別で、同年の改正より特急は京成佐倉~京成成田間で各駅に停車するようになったのに対して快速特急は同区間も通過運転を行っており、特別料金が不要の種別としては最上位に位置しています。
2006年の登場以来長らく早朝の上りと夕方~夜間の下りのみというマイナー種別でしたが、2019年改正より日中にも運行されるようになり、日中は京成上野~京成成田間で走るようになりました。
停車駅は京成上野・日暮里・青砥・京成高砂・京成八幡・京成船橋・京成津田沼・八千代台・勝田台・京成佐倉・京成成田となっており、佐倉~上野間は特急に準じているものの、2022年2月改正より日中の特急の運行がなくなったため、その代替を快速特急が担っていると言えるでしょう。
ただし、2022年2月改正までの特急は原則として京成上野~成田空港間を通しで運行されていて、空港アクセスも担う列車だったのに対して、その代替となる快速特急は京成成田止まりであり、空港アクセスには使えなくなってしまいました。
一応京成高砂で成田スカイアクセス経由のアクセス特急に接続するダイヤを組むことでそのあたりは配慮しているようですが、京成上野・日暮里から空港へ向かう利用者はスカイライナーに誘導したい意図がありそうですねw


というわけで早速京成上野駅にやってきました。
まずは発車標からですね。
2段目に出ているやつが乗車する快速特急です。
そういえば、直通先となる京急では快速特急を略した「快特」が正式名称となっていますが、京成では略さず快速特急と呼称しているようですね。
これは「快特」と「快速」の発音が似ていて、快速も存在する京成では紛らわしいという理由だそうです。
確かに「快特」と呼称する京急では「快速」は存在しませんから納得の理由だと思います。


続いてLEDの発車標です。
表示内容に大差はないように思えますが、なんとなくw


ホームへ向かうと既に入線しているようでした。


行先表示をアップで


側面の幕です。


それでは乗り込みまして車内の案内表示です。
一通り撮影も済んだら車内で大人しくしますが・・・


↑今回は前面展望動画を撮ってみました。
3000形は非常貫通扉がある関係であまりいい画角にはなりませんがご了承下さい。

そして、あとは発車時刻を待つばかりです。
上野を出ると次は日暮里ですが、途中の地下区間には博物館動物園駅という駅がかつて存在していまして、その遺構は今も残っていて車窓からも確認することが出来ます。
動画にも写っていますので是非ご覧下さい。

日暮里で多くの利用者が乗ってきますが日中時間帯ということでそこまでの混雑ではありませんでした。
印象的なのはスーツケースを抱えた成田空港へ向かうであろう利用者が散見されたことですが、前述の通り京成高砂で成田スカイアクセス経由のアクセス特急成田空港行きへ乗り換えができるよダイヤになっているため、それ目当てのようでした。実際、彼らは京成高砂で乗り換えていき車内は一時的に空きましたが、逆にアクセス特急から乗り継いでくる人たちも一定数おり、押上方面から船橋や成田を目指す利用者なのかなと思いました。

高砂で北総線・成田スカイアクセスと分岐したらそのまま本線を進みます。
通過する京成小岩で各駅停車を追い越したら江戸川を渡り千葉県に入り京成八幡駅に停まります。
京成八幡駅は地下通路を介してJRと都営地下鉄の本八幡駅に接続していることもあって、「モーニングライナー」「イブニングライナー」などの有料種別を除く全列車が停車する駅となっていますが、JRは総武快速線は停まらず総武緩行線のみとなっていたり、JRと京成で駅の格が違っているように感じますね。
ちなみに、駅前には京成電鉄の本社ビルがあるそうですよ。

続いて停車するのは京成船橋ですが、船橋といえば千葉県内を代表する都市の1つで、県庁所在地の千葉市に次ぐ県内第2位の人口を誇り、政令指定都市以外では最大の人口を誇っているそうです。
また、商業施設が林立しており、千葉市が「県都」なら、船橋は「商都」と呼ばれるなど商業の盛んな場所ということで、多くの利用者が集まり、私が乗っていた快速特急からも大勢が降りていき、ここで乗車率が大きく変わりました。

京成船橋駅として見てもかつては京成で最も利用者が多い駅だった時期もあり、成田スカイアクセスが開業するまでは押上駅に次ぐ第2位で、それ以後は京成高砂駅と日暮里駅に次ぐ3位に位置しているなど、今でも主要駅の一角を成す駅と言えます。
都心側でJRと接続する事実上のターミナルとなっている日暮里はともかく、京成高砂は成田スカイアクセス経由の「アクセス特急」や「スカイライナー」の通過利用者がカウントされただけとも言えますし、純粋な乗降客数で言えば船橋は2位くらいが妥当かもしれませんね。

そんな船橋を出ると次は津田沼です。
津田沼はJRとは別駅ながら京成千葉線・新京成線と接続する駅となっており、京成上野方面からの普通列車の大半がここで折り返すなど運行上の主要駅ともなっています。
快速特急はここで各駅停車臼井行きと緩急接続を行いますが、快速の場合はここから先は各駅停車となることもあり、当駅止まりの各駅停車と接続というダイヤになっています。

津田沼を出ると快速ならば各駅停車となるところ、快速特急ならば最後まで通過運転をするので乗っていて気分がいいですね。

続いて停車する八千代台駅は他路線との乗換駅ではありませんが、近隣に大規模団地が集積していることから利用者が多く、2022年現在ではライナーも含めて全種別が停車する駅となっています。
東葉高速鉄道も八千代中央・八千代緑が丘と八千代市内に駅を設置していて駅勢圏が重複する部分もあり、同線開業後は京成の八千代台駅の利用者は減ったそうですが、それでもライナーまで停まる高待遇は維持されています。

続いて停車するのは勝田台駅ですが、ここは東葉高速鉄道の東葉勝田台駅が隣接していて乗換駅として機能することもあって停車駅に加えられているようです。
ちなみに、通勤特急はここから先が各駅停車となります。

そして、次は途中停車駅としては最後となる京成佐倉です。
ここで先行する快速成田空港行きと緩急接続がありますが、逆に成田まで乗っても結局佐倉で接続する快速成田空港行きを待つことになるため、空港利用者は佐倉で乗り換えることを推奨するアナウンスが流れます。
実際多くの利用者がここで乗り換えていましたが、それならば快速を成田止まりにして、快速特急を空港まで運行すればいいのに・・・
まあ、「スカイライナー」かちょっと運賃が割高になる成田スカイアクセスを使わせたいんでしょうねw

そんな京成佐倉を出ると次はいよいよ終点の京成成田です。
この区間で通過運転を行うのは快速特急のみということもあり一番楽しみにしていた区間でもあります。
大佐倉・京成酒々井・宗吾参道・公津の杜と4駅連続通過を堪能したら終点の京成成田に到着です。


京成成田に到着!


折り返しは京成上野行きの快速特急になるようですね。


何度か訪れている駅ですが一応駅名標も・・・


都営5500形による快速西馬込行きです。


それでは改札を出るとしましょう。


面白いのがこれで、空港を意味するであろう飛行機のアイコンにバツ印を付けてここが空港最寄り駅ではないことをアピールしています。
確かに空港利用者が乗っていて「成田」と聞いたら空港についたと思ってしまいそうですよね。
実際間違って降りてしまう人が後を絶たないのか、車内放送や駅のアナウンスでもここが空港ではないことをしきりに案内しています。


駅前に出ました。
一応駅前ロータリーはありますが、タクシー乗り場を整備するので精一杯だったのか、路線バスは路上の脇に設置された小さな乗り場に押し込まれています。


周辺はお店が立ち並ぶエリアとなっていて、昼食には困らなそうです。
元々は成田山新勝寺の門前町として栄えていた街なわけですが、こういう建物の並びを見ると古くからの参道の名残を感じます。
あと、これあとで知ることになる話ですが、実はここもバスの経路だったりするんですよね。
奥の方は地味に狭いので狭隘路線としても楽しめそうです!

それではこの付近で昼食を食べたら次の目的であるJRバス関東多古本線に乗車します。

JRバス関東多古本線

それでは次はJRバス関東多古本線について解説してから乗車レポートに入っていきたいと思います。
JRバス関東多古本線は成田駅と八日市場駅を結ぶバス路線でして、JRバス関東東関東支店が運行しています。
JRバスが運行する路線は元々自動車線と呼ばれる国鉄のバス路線だったものがほとんどですが、この多古本線もその例には漏れず国鉄バスの路線だったものを引き継いだものとなっています。
そして、国鉄バスには本来は鉄道の運営を目的とした公企業である国鉄がバス事業に参入するにあたり、あくまでも鉄道に関連する路線のみを運行するという「5原則」が存在しています。
ちょっと脱線しますがここでご紹介すると、先行、代行、培養、短絡、補完の5つとなっています。
「先行」は将来的に鉄道が建設される予定がある区間に先行してバスを走らせるケースで、「代行」は鉄道を建設しても採算が見込めなかったり、鉄道が廃止された後に代替として運行されたりというケースで、「培養」は鉄道駅から離れた街や観光地との間にバスを走らせて鉄道駅利用者を増やす(=培養する)というケース、「短絡」は鉄道では遠回りになる区間をショートカットする(=短絡する)ケース、そして「補完」は鉄道と並行して走り、鉄道線を補完するケースです。

まずは、多古本線についてですが、これは「代行」に当たる路線として開設されました。
元々は千葉県営鉄道に由来する成田鉄道多古線という鉄道が成田~八日市場間を結んでいたのが、戦時下の金属供出の一環で撤去され休止となったのが結局戦後になっても再開されることなく正式に廃止になりました。
その代替が多古本線なわけですが、考えてみれば本来は国鉄線の代替を担うべき国鉄バスが私鉄線の代替をしている珍しいケースですよね。
理由は調べてもよく分からなかったのですが、強いて言えば成田鉄道に譲渡されるまでは県営鉄道であり、国営ではないにせよ公営だったという経緯でしょうか?

そして、現在の多古本線についてですが、経路はおおむね鉄道時代のものを踏襲しているようですが、現在は成田市内の利用がメインであり、八日市場駅がある匝瑳市や多古町では減便が続いており、成田市内は30分ヘッドと大都市以外の路線バスにしてはまずまずの本数ですが、八日市場駅まで走破する便は1日6.5往復しかないなど、成田市内とそれ以外でだいぶ性格の変わる路線と言えます。


それでは解説はこれくらいにして本編に進むとしましょう。
京成成田駅付近での昼食を終えた私は、徒歩で隣接するJR成田駅前にやってきました。
すると既にJRバスがスタンバイしていました。これが恐らく私が乗車するバスに充当されるのでしょう。
そして、気になるのがマニア席の有無です。
最近のバスはそもそもマニア席を設置していない車種が増えていて、それに当たると前面展望を楽しむことは難しくなってしまいます・・・
まあ、答えは写真を見ればわかりますが、これはマニア席があるタイプのバスですね。
このご時世故に封鎖されている可能性もありますが、外から見る限りその様子もありません。
以前に同じJRバス関東が運行する塩原本線に乗車した際もマニア席が開放されていましたから、JRバス関東はマニア席の封鎖を解除する方針になっているんでしょうね。


ホテル行きという変わった案内がされたバス停がありましたが、これは成田空港を早朝・深夜に発着する便を利用する人を当て込んだであろうホテルへの送迎バスの乗り場ということみたいです。
私もよく成田空港から早朝便で遠征に出ることがありますが、いつもターミナル内のベンチで夜を明かしており、ホテルを使ったことはありませんw
まあ、成田空港はLCC専用空港ということではなくて、元々は国際線中心の空港だったわけで、今でも国際線が多く就航していますから、海外旅行へ行くだけの経済的余裕がある人ならホテル代もケチらないんでしょうねw
私もそういう身分になってみたいものですw


そして、こちらが私が乗車する多古本線が出るバス停です。


多古本線自体は多古町を経て八日市場駅まで行く長大路線ですが、成田市内にある航空科学博物館へのアクセス路線という役割もあり、航空博物館止まりの区間便があったりするほどです。
また、航空科学博物館から更に成田空港へ乗り入れる系統も存在しており、これは現在の成田線空港支線が開業するまで成田駅と成田空港を結んでいた連絡バスを彷彿とさせますね。


時刻表です。
このように成田側は本数が多いのですが、八日市場まで行くのは成田発で7本しかありません。
しかも最終が17時30分です。(多古台バスターミナルまではもっと遅くまであります)


気になったのがこちらで、成田空港へ乗り入れる系統は「第7貨物ビル」というバス停まで運行されますが、このバス停は関係者しか入れない区域に存在するらしく、入構許可証がないと利用できないという変わったバス停になっています。
ところで、気になるのはこの第7貨物ビルバス停は終点になるわけですが、万が一寝過ごしたりして入構許可証を持たない人がそこまで行ってしまった場合どういう対応になるんでしょうね?
バスから降ろすことは出来ないでしょうし、そのまま折り返しのバスで区域外まで送り届けるとかでしょうか?
それか、そもそもそうならないように区域外のバス停で車内を確認して残っている人がいればその場で入構許可証を確認し、所持していなければ降りてもらうという対応ですかね。

あと、これはマニア的視点のお話になりますが、つまりはこの第7貨物ビル行きの系統は入構許可証がないと全線は利用できないという点で、乗車難易度が極めて高い路線と言えるのではないでしょうか。
入構許可証がどのような基準で発行されるのかは分かりませんが、流石に「乗りバスしたいから」という理由では発行してもらえないんだろうなぁ・・・
とはいえ、この路線に乗りたいがために成田空港関係の仕事をする会社に就職するまではしませんし、しようとも思いませんがw


路線図もありました。


せっかく来たのでJRの駅舎も撮っておきましょう。
成田山新勝寺をイメージしてか落ち着いた色合いの駅舎で、提灯も飾られていますね。


そこへやってきたのは東武ホテルの送迎バスでした。
それにしても、ホテルの送迎バスといえば一般路線バスタイプの車両か、マイクロバスとかが多いイメージですが、短尺とはいえ観光仕様のバスを使っているんですね。
成田でホテルに泊まるとすれば海外へ渡航する人が多いでしょうから大荷物であることを見越して、荷物の収容力に優れる観光バスタイプのバスにしているんですかね。


そして、いよいよ私が乗る多古本線が到着です。
この頃には私の後ろには5~6名のバス待ちの列が出来ていて、成田市内の需要の多さは本当のようでした。


↑無事にマニア席を確保できましたので前面展望を撮影しました。

それでは発車です。
バスは成田駅前の道を進み、電車道と呼ばれる道路に入っていきますが、この道路は成宗電気軌道という路面電車の軌道跡に由来するものらしく、沿線には軌道由来の古いレンガトンネルが現役で残っているなど、鉄分の濃い道路となっています。


このトンネルが路面電車の廃線跡のトンネルです。
かつての鉄道トンネルを路線バスで通り抜ける体験もまたいいですねぇ~。

電車道を進むと成田山新勝寺の最寄りとなる成田山前というバス停に差し掛かります。
ただ、意外にもここで降りる人はいませんでした。
成田駅からも近いので徒歩で行く人がほとんどなんでしょうね。

そして、京成本線と絡みつつ国道51号に入ると寺台交差点を右折して一転して細い道路に入っていきます。
この道路は県道44号成田小見川鹿島港線という名前の通り成田から小見川を経て鹿島港まで行くなかなかに長い県道だったりするのですが、多古本線はそんなに長く付き合うことはせず、東関東道と京成本線を跨いだら小菅交差点で県道62号にバトンタッチします。
ただ、線形的には普通に直進しているので地図で確認しないとここで走っている県道が入れ替わったことには気づかないんですけどねw

ここまで来るとすっかり長閑な景色になりますが、それでも時々乗降があって驚きました。
地図で確認するとこのあたりにも空港利用者を当て込んだであろうホテルがいくつかあるみたいなので、その利用者か従業員という可能性もありそうです。

長閑な田園風景も再び市街地の景色になってくると三里塚地区に差し掛かります。
三里塚というと、成田空港建設時に発生した激しい反対運動のことを「三里塚闘争」などと呼ぶこともあってそのイメージが強いですが、現在は反対運動もかなり沈静化しておりすっかり平和な街に戻っているようです。


また、三里塚というバス停もありますが、ここはかつて自動車駅だったらしく駅舎もあって窓口まで設置されていたそうですが、今は解体されて更地となっており、バスの転回場所みたいな雰囲気でした。


県道を外れて空港の敷地沿いに進むようになると、換気のために開いている窓から時折ジェット機の轟音が聞こえてきたりして、成田空港の存在を嫌でも認識せざるをえない車窓風景となっていきます。
また、滑走路が見渡せる場所には三脚や脚立を装備して立派な一眼レフカメラを構えた撮り鉄ならぬ撮り空している人達の姿もありました。


この管制塔のような建物は航空科学博物館です。
名前の通り飛行機をテーマにした博物館で、実物の飛行機も展示されている面白いスポットです。
実は私も行ったことがあるんですが、記事にはしていません。
徐々に減りつつあった乗客もついにここで私だけとなり、あとは運転士さんと私のツーマンバスとなりましたw

その先では芝山鉄道の芝山千代田駅にも立ち寄りますがここでも乗降はなし・・・
本当に成田市街以外は利用が少ないようですね。


芝山町から多古町への境付近はなかなかの狭隘路でして、バス趣味的にも楽しめました。


地形が開けてくると道も良くなってきました。

その先は多古町の中心部を抜けて多古台バスターミナルに差し掛かります。
多古台バスターミナルはJRバス関東東関東支店も立地する運行拠点となる場所で、町内循環バスや佐原駅方面の栗源線も分岐します。
ここで1名だけ乗ってきましたが多古町内完結の利用者だったのかいくつか目のバス停で降りていきました。


多古町内を進み、部分的に狭隘な箇所もありつつ更に八日市場駅を目指します。

多古町から匝瑳市に入ると下総吉田というバス停が出てきますが、旧国名を冠しているのは国鉄バスの名残を感じますね。

その先は長閑な田園風景の中を進み最後まで私の貸切状態でしたw


八日市場駅に到着!
折り返しまで1時間弱あるのと、八日市場駅は初訪問だったのでここからは軽く駅取材しつつ駅のご紹介をしたいと思います。


時刻表です。
成田駅前のバス停と比べるとかなり本数が少ないのがお分かり頂けるかと思います。

八日市場駅

というわけでここからは八日市場駅のご紹介です。


まずは駅の入口からです。
見た目は小綺麗ですが木造っぽいですね。


市内の観光マップです。
ところで、八日市場駅が立地するのは匝瑳市という市なのですが、匝瑳市は2006年までは八日市場市と野栄町という別々の市町村でしたが、平成の大合併で匝瑳市となりました。
ついでに触れると、駅周辺の地区名はイ、ロ、ハ、二、ホとカタカナ1文字なんですよね。
匝瑳市合併後は「匝瑳市八日市場イ」といった感じで呼ばれているようです。


遊歩道とかにありそうな天然木風の看板もありました。
このあたりはあまり観光地というイメージはないですが、観光にも力を入れているようですね。


近くには市名をもじったであろう匝りの里という施設もあるようです。


駅舎をもう少し引きで


駅前にありがちな銅像ですが、平和の像だそうです。


駅前の交差点名はそのまま「八日市場駅前」でした。


時間があるので駅構内もご紹介します。
有人駅ですが改札機はICカード専用の簡易型で、紙の切符の人は駅員さんに手渡しで改札を受けるという昔ながらのスタイルです。


待合室はなかなか広かったです。
東京方面への特急「しおさい」も停車するのでその時間には大勢がここで列車待ちをするのかもしれません。


鉄道開業150周年の看板がありました。
特にJR東日本は日本初の鉄道である新橋~横浜間に相当する東海道本線を所管していることもあって大々的にやっている印象です。


自動改札機はありますが台数は2台と少なめです。
今はSuicaなどのICカード乗車券が主流ですし、特急券もえきねっととかでチケットレスになってきているので、駅で切符を買う人はかなり減っているのかもしれませんね。


時間があるので入場券を買って駅構内にもお邪魔しました。
ホームはシンプルな相対式2面2線です。


駅名標です。
そういえば、ここ八日市場もそうですが、○日市場とか、○日市、あるいは○日町といった地名は全国に散見されていて、これらはその数字の付く日にその場所で市場が開かれていたためにそう呼ばれるようになったケースが殆んどなんだとか。
有名所では三重県の四日市市とか、新潟県の十日町市とかでしょうか。


縦型


駅名標か名所案内、あるいは乗換案内だったのだと思いますが塗りつぶされているのか読み取ることができなくなっていました。


名所案内は別にありましたがかなり古びていましたw


特急「しおさい」の乗車位置案内がありました。


ちょうど総武本線の209系がやってきました。


更にホーム上をあるくとこんなものを見つけました。


金属製のケースに覆われた上に屋根まで付けられてかなり厳重に守られているこの装置ですが・・・


なるほど、地震の観測装置だったんですね。
近くで振動を起こさないようにという注意書きもありますが、ホーム上に設置されているわけで、真横を列車が通ったりもするわけですから、人が歩くくらいの振動は大丈夫なんでしょう。


構内から見た改札口です。


かつては精算窓口だったのか、こんな遺構がありました。


東京方面への乗り場は跨線橋でアクセスします。


ちょっと古そうな案内看板ですが、総武本線は元々そんなに長い路線ではないためか、今でも全然違和感がない地名の案内となっています。
これが長大路線だと、例えば北陸のローカル駅で大阪だの上野だのと現在の旅客流動からすればありえない遠方の地名が残っていたりしますからね。


跨線橋から見渡す構内


ホーム柱の案内はもっと詳細ですね。


構内はこれくらいにして外へ出ましたがまだ時間があるので自由通路も取材します。
最近作られた駅だと、橋上駅舎にしたりして、西口・東口など駅の両側に改札口や出入り口を作ったりするものですが、ここは古くからの駅ということで改札口が片方にしか無かったためか、後付で自由通路を整備したようですね。


南口の駅前です。
ただ、周辺は田畑が多く、立派なロータリーが整備されている割にはタクシーと送迎マイカーしか利用していないようで殺風景でした。


自由通路へもエレベーターが整備されていてバリアフリーもバッチリですが・・・


実はこのエレベーターは駅構内と自由通路の両方から利用できる構造になっています。
それだと改札を通らないでホームへ立ち入れてしまえそうですが、実は自由通路側から乗ると駅前広場へ向いたドアのみが開き、逆に跨線橋側から乗るとホームへ向いたドアのみが開くようになっていて、改札を回避するルートとして使えないようになっています。


しかも、下から見るとよく分かりますが、自由通路と跨線橋の高さが違うため、開く方向だけでなくカゴが停止する位置まで変わるという面白いエレベーターのようです。
これは後で乗ってみなければ・・・


↑自由通路から209系を撮ってみました。


↑そして、例のエレベーターに乗ってみた動画です。
自由通路側から乗車したのでホーム側とはズレて止まるのがなんだか面白いですw

といったところでボチボチバスの時間となりますから、八日市場駅編はこれくらいで終了です。

多古本線で成田駅へ戻る

それではあとは復路編ということで再び多古本線に乗って成田駅に戻ります。
八日市場駅ではギリギリまで幕が出ず、撮影はなしで乗り込みました。
そして・・・


↑今回も乗客は私だけであり、余裕でマニア席を確保できましたので展望動画をどうぞ

基本的には往路の逆方向というだけなのであまり書くことがありませんが、今回はなんと航空科学博物館まで私以外の乗客がいませんでしたw
その航空科学博物館でも、乗ってきたのは1名だけでちょっと意外でした。
バス停には10名前後待っていたので、他の人達は成田空港方面のバスに乗って空港第2ビル駅あたりから「スカイライナー」とか高速バスで東京へ戻るんでしょうね。
確かに成田駅に出るよりも利便性が高そうです。

あと、成田山からも数名乗ってきましたが、往路は頑張って歩いたものの、現地で歩き回るうちに疲れて帰りはバスに乗ろうと思ったんですかねw
その成田山から先は往路では途中のバス停はありませんでしたが、復路ではルートが違っていて市役所前と京成成田駅にも立ち寄りつつJR成田駅に到着でした。


その往路とは別ルートの区間は狭隘路でしたのでそこだけ写真で紹介しようと思います。


そして、終点のJR成田駅に到着です。
運転士さんのサービス!?・・・というわけではないでしょうが、幕が出たままだったのですかさず撮影です。


幕をアップで


横の幕も撮ったら撤収です。
あとは京成本線の快速特急で京成上野まで戻って帰路につきがてら最後の活動となります。

快速特急で帰路に就く

ここからは京成本線の快速特急で帰路に就きます。
これも往路と反対方向というだけなのであまり書くことはありません。


そういえば京成成田駅前のバス停は道路のど真ん中にバス停があるみたいで面白い構造ですよね。
ちょうどタクシープールと車道に挟まれている形です。


横から見た構図です。


それでは京成成田駅に入場して快速特急の乗り場へ向かいます。
とりあえず発車標を撮るのはもはや習性ですかねw


↑快速特急の入線です。


写真でも撮ります。
今度は3400形でした。


トレインマークの位置に種別幕があるのは京成ならではでしょうか?


↑3400形は幕車なので方向幕回転シーンをどうぞ


↑先発の快速西馬込行きが入ってきました。


写真でも撮ったら快速特急に乗り込みます。
今度はもう日没が迫る時間帯だったので車窓は撮らずにのんびり過ごしました。
特に書くこともないので道中は割愛して・・・


↑京成上野到着後に先頭部の幕回しを撮りました。


折り返しは芝山千代田行きとなるようですね。

といったところで、記事は〆たいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。

次回ですが、また東京近辺で単発ネタをいくつか執筆する予定ですので、公開までしばらくお待ち下さい。
それでは!

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つばめ501号(管理人) について

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京成快速特急で行くJRバス関東多古本線の旅 への3件のフィードバック

  1. 不二 のコメント:

    実家が多古で、利用していたバス区間の車窓とJRの八日市場駅や成田駅の記事に懐かしさでいっぱいです。わざわざ田舎(笑)に足を伸ばしていただきありがとうございました。

  2. つばめ501号(管理人) のコメント:

    コメントありがとうございます。
    多古本線を利用していた方のコメントを頂けるとは驚きです。
    楽しんで頂けたようで何よりです。
    また、今後とも当ブログをよろしくお願いします。

  3. ひろ のコメント:

    高校~現在まで京成を利用しているアラフィフヘビーユーザーです。
    何十年、毎日乗っている電車でも知らないことがいっぱいですね。
    車の運転が煩わしくなってきた今、ますます京成線にお世話になっています。
    通勤で利用するだけでなくこのようにちょっとした旅に使えますね❗
    もっといろんな駅のこと、そこから繋がる旅を知りたいです。

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