JR四国が来年6月より新型特急電車「8600系」を投入することが分かりました。
発表によると「しおかぜ」に使用されている2000系気動車の置き換えが目的とのことですが、岡山~松山間の列車で2000系を充当する便が対象ということでしょうか。
車両の仕様としてはノートPCもおける大型テーブルや各座席に備え付けられたコンセント、フルカラーLEDの車内電光掲示板など、最近の特急型車両には標準的な装備を網羅的に備えている他、デザイン面では建築デザイン経験のある社員がメーカーと共同でデザインを行うという新しい手法で開発が進められ、「レトロフューチャー」をコンセプトにノスタルジックな鉄道車両のイメージを「未来特急」としているそうです。
性能面では最高速度130km/h、発電・回生ブレーキ付きVVVFインバータ制御とし、斜体傾斜装置も搭載するなど、8000系をベースにした仕様になっているようです。
編成は2両編成が基本で、増結して4両までの編成を組めるようになっているようです。
・JR四国公式発表
ところで気になるのは2000系気動車の置き換えとのことですが、「南風」「しまんと」「あしずり」「うずしお」といった列車に使われている2000系も対象なんでしょうか。
「しおかぜ」「いしづち」は運行区間が全区間電化区間なので電車でも走行可能ですが、他の列車は非電化区間がありますから電車を投入することは不可能です。まさか土讃線や高徳線を電化するわけではないでしょうし、この点がどうも理解できません。
あくまで「しおかぜ」「いしづち」の電化区間を走行する2000系だけを置き換えるつもりなのか、JR東海の313系に対するキハ25形のようにそっくりな気動車を併せて開発するのか、今後の発表を待ちたいですね。