「Mt.TAKAO号」に乗車!

今回は関東近郊での単発ネタですが、実は別の遠征の直前に組み込んだ活動だったりしまして、活動全体は1泊2日のものとなっています。
冒頭部分だけは活動の趣旨が大きく異なるので別記事としているわけですね。
そして、今回の活動内容ですが、タイトルにある通り「Mt.TAKAO号」に乗車するというものになります。
本当にこれだけなので行程の説明は省略し、「Mt.TAKAO号」の説明に入っていきたいと思います。

「Mt.TAKAO号」とは

まずはこの記事の主題となる「Mt.TAKAO号」について解説します。
「Mt.TAKAO号」は京王線・京王高尾線にて運行されるライナー列車であり、土日祝日に新宿~高尾山口間を2往復しています。
ダイヤは朝に新宿から高尾山口行き、夕方に高尾山口から新宿行きがそれぞれ2本ずつ走り、東京都心から高尾山周辺へのレジャー・観光利用に主眼をおいた列車と言えます。
車両は「京王ライナー」と同じ5000系が使用され、乗車には乗車券の他にライナー券(410円)が必要となっています。
ライナー券は「京王ライナー」停車駅に設置された自動券売機で発売する他、「京王チケットレスサービス」を通じて購入することも可能です。
停車駅は上下で異なっていて、高尾山口行きは途中明大前にのみ停車し、他の駅には停まりません。
一方、上りの新宿行きは高尾・めじろ台・北野・高幡不動・聖蹟桜ヶ丘・分倍河原・府中・明大前に停車し、調布に停まらない以外は2022年春改正までの特急に準じた停車駅となっています。
解説はこれくらいでそろそろ乗車レポートに進むとしましょう。

「Mt.TAKAO号」で高尾山口へ

というわけでレポート本題の乗車記です。
新宿駅で「Mt.TAKAO号」を待つところからスタートしたいと思います。


まずは発車標です。
高尾山口行きは各駅停車から準特急・特急まで幅広く運航されていて珍しいものではありませんが、「Mt.TAKAO号」は専用のロゴまで用意されていて力が入っていますね。


この7000系はもちろん「Mt.TAKAO号」ではありませんが、準特急という種別は今度のダイヤ改正で消滅することになっているので記録として撮っておきましょう。


種別部分をアップで


そして、本日のメインの「Mt.TAKAO号」の入線です。
「京王ライナー」としては乗ったことがありますが、記事にはしていなかったかと思いますのでちゃんと紹介するのは初めてですね。

ところで、いつもなら入線シーンを動画で撮るところなんですが、京王線の新宿駅は地下駅であり、しかもホームの端は狭く撮影は難しいですし、世界一の利用者数を誇る駅だけにホームの幅が広い部分は常に利用客でごった返していて撮影できる状況ではないということもあり撮りませんでした。
なので、車止め付近からこのように撮るのが精一杯ということになりますねw


行先をアップで
高尾山をイメージしたであろうイラストが出るのが細かくていいですね。


側面の幕です。
ここにも高尾山のイラストが出ています。


ローマ字Ver.


乗車位置は「京王ライナー」と共通です。
まあ、車両が同じなんですから当然といえば当然ですがw


乗り場の発車標です。
LEDでも頑張って高尾山を表現しています。


ホーム上にもライナー券の券売機があり、直前に乗車を決めた場合でもここで購入可能です。
ちなみに、もしもライナー券を買わずに乗ってしまった場合ですが、車掌さんが巡回した際に未発売の席に座っていると検札が行われますのでそこで「車内料金」を支払うこととなります。
車内料金は事前にライナー券を買った場合よりも割高になっていて、事前購入よりも290円高い700円を払うことになります。
また、車内料金を払ったとしても満席の場合は着席することは出来ず立ち乗りとなります。

それから、これは主に音鉄の方が気にする情報だと思いますが、号車や座席を選んで買うことが出来るのかという話です。
「京王チケットレスサービス」を利用した場合は発車15分前までなら号車・座席ともシートマップから自由に選ぶことが出来ますから、音鉄目的などで確実にM車に乗りたいとか、それ以外でも号車や座席を選んで買いたい場合は「京王チケットレスサービス」を利用するのが手っ取り早いでしょう。
ただ、これは会員登録が必要であり普段京王に乗らないという方にはハードルが高いということもあるかもしれません。
そういう場合は券売機での購入になりますが、原則として券売機では号車・座席の選択はできず、座席はランダムに割り当てられることになります。
ただし、新宿駅改札外の券売機に限り号車の選択が可能みたいなので、「京王チケットレスサービス」に登録するのは面倒だが号車を選んで乗りたいという場合は京王線新宿駅改札外の券売機を利用するといいでしょう。


車内に入りました。
使用される京王5000系は「京王ライナー」向けに開発された車両ですが、ライナー以外の一般列車での運用も可能であり、座席をロングシートとクロスシートに切り替えて利用できるデュアルシートを採用しています。
写真のようにライナー運用の場合はクロスシートとなりますが、間合い運用などで一般列車に充当される場合はロングシートとなります。


ただし、車端部は3人がけということもあってかロングシート固定になっていてクロスシートにはなりません。
コンセントは使えますが、クロスシート部にはあるドリンクホルダーがないなどある意味ハズレ席かもしれません。
逆に3人で乗って横並びで座りたいならばアリでしょうが、車窓を楽しむには向きませんね。
この車端部だけロング固定という仕様は、「S-TRAIN」に使われる西武40000系とかも確かそうですから、ここもクロスシートに転換できるようにするのは技術的に難しいのかもしれません。


こちらがクロスシート部です。
今回はもちろんクロスシートを指定して予約しました。
特急型車両には流石に劣りますが、京王の車両はライナー以外は全てロングシートということを考えるとクロスシートというだけでも特別感がありますよね。


流石にテーブルは付いていませんがドリンクホルダーがあります。
飲み物をここに入れておけば飲みたい時にすぐに手に取ることが出来ますね。


コンセントはこちらです。
持参した充電器のケーブルが短い場合はスマホを手に持ちながら充電するにはちょっと遠いですが、一般的な長さのケーブルなら問題ないでしょう。
また、ちゃんと2個ついているので、通路側・窓際の両方に乗客がいる場合でも、どちらかがコンセントを遠慮しなければならないなんてことも起こりません。

それでは発車です。
新宿駅は過密ダイヤの京王線のターミナルでありながらわずか3線で捌いているのでライナーと言えども長時間ホームを塞ぐことは許されず、入線したと思ったら慌ただしく発車となります。


↑車窓は動画でどうぞ

序盤は地下区間のため景色が楽しめませんが、5分も走れば笹塚から地上に出て景色が見えてきます。
地下区間では京王新線との並走する形になりますが、地下ですから当然お互いの存在を視認することは出来ません。

また、京王新線には初台・幡ヶ谷と2つの駅があって笹塚となりますが、京王線の方にはこの2駅は設置されておらず、各駅停車であっても新宿の次は笹塚となります。
笹塚は京王新線と京王線が合流する駅であり、都営新宿線からの列車の半数程度はここで折り返しとなるため乗り継ぎにおいても重要な駅(小田急で言うところの代々木上原駅のような存在)なのですが、「Mt.TAKAO号」を含めたライナーは全て笹塚を通過します。
また、特急も笹塚を通過しますが、それは2022年春までの話で、同改正以後は特急の種別名は残りますが停車駅は準特急と同じになり笹塚に停まるようになるため、改正以後で笹塚を通過するのはライナーだけということになります。

そんな笹塚を過ぎれば地上区間ですが、すぐに明大前に到着します。
明大前は駅名の通り、明治大学の近くにある駅ですが、駅としてみると京王線と京王井の頭線という京王電鉄の2大路線が交差するポイントとなっていて、特急も含めて一般列車の全種別が停車しています。
「京王ライナー」を始めとしたライナー列車は信号システムの関係上、運転停車はしていましたが、2021年10月から「Mt.TAKAO号」については終日、「京王ライナー」については土日に限り停車扱いとなり乗降ができるようになりました。
また、2022年春改正より平日も「京王ライナー」が停車するようになり、これにより明大前は全列車が停車する駅になるわけですね。
ただし、下り列車は乗車のみ、上り列車は降車のみという制限があるため、新宿~明大前間のみライナーを利用するということは出来ません。

ちなみに、2021年10月以前の「Mt.TAKAO号」の高尾山口行きは明大前も時刻表上では通過扱いでしたから、新宿を出ると終点高尾山口までノンストップという列車でした。

明大前では私の車両では乗ってくる人はいませんでしたが、ここから先は乗り降り可能な停車駅はありませんからこれで高尾山口まで行くメンバーは確定したということになります。

この次は時刻表上では終点の高尾山口までノンストップですが、前述の通り運転停車が多くなっていて、その次は府中で運転停車となります。
その途中には特急停車駅で一般列車では通過列車がない調布を通過しているんですが、その先はおおむね特急停車駅ごとに運転停車しているようでした。
S-TRAIN」の東急東横線内も時刻表上では通過となっている駅でも特急が停車する駅には運転停車している例もあるので、恐らくは従来通過列車が設定されていなかった駅は通過を想定した信号システムになっていないか、普段通過列車がない駅ではホーム上の利用客も通過列車を想定していないだろうから、通過したら危険という判断なのか分かりませんが、本当に明大前~高尾山口間ノンストップ運転をしてくれたらアツいですよねぇ~w

そういえば、トレセン学園東京競馬場へは府中の1つ手前の東府中で競馬場線に乗り換えですが、ライナーは東府中を通過しますし、競馬場線に乗り入れるライナーが運行されたことは今の所ありません。
ただ、将来的に京王電鉄とウマ娘がコラボするようなことがあったとしたら、新宿~府中競馬正門前間に特別列車を走らせて、車内のアナウンスをウマ娘の声優さんが担当するなんて企画をやったら面白いと思います。(「うまよん」に名前だけ出てきた「特急にんじん」を列車名にしたりしてw)
もう少しコロナが落ち着かないと厳しいかもしれませんが、「けものフレンズ」でも声優さんアナウンスによる特別列車をやってくれた京王ならもしかして・・・と期待していますw

どこの駅だか忘れましたが、先行列車を追い越す駅があったのですが、これが特急などの一般列車だったら追い越される列車の利用客にとっても先の特急停車駅へ急ぐ人は乗り換えることで恩恵がありますが、「Mt.TAKAO号」は明大前以外の途中停車駅は全て運転停車でありドアが開かず乗車できないため、待避で待たされている列車からしたらただただ待たされて何のメリットもないというw
しかも、通過列車なら待ち時間が少なくて済みますが、停車するおかげで余計に待つことになるわけで、もしかしたら待避列車側の利用者は恨めしい目で「Mt.TAKAO号」を見ていたかもしれませんねw

北野まで来るとここで京王線から京王高尾線に入っていきます。
私が過去に「京王ライナー」として乗車したときは京王八王子行きでしたから北野から先の高尾線でライナーに乗るのはこれが初めてということになります。

その先はめじろ台と高尾でも運転停車をして終点の高尾山口となります。
最後の1区間だけは単線なんですが、10両編成のライナー列車が単線区間を走るというのもギャップが面白いですよね。


高尾山口に到着です。
1回だけ京王電鉄乗りつぶしで訪れたことがありますが、それっきり来たことがない駅でして、当日は駅名標のデザインも変わっていて時の流れの早さを感じました。


縦型も


「Mt.TAKAO号」はこのあとは回送で引き上げるようです。
てっきり折返し新宿方面の一般列車の運用に就くのかと思ったら一旦高幡不動あたりにでも引き上げるんですかね。


ホームは1面2線と終着駅にしては簡素な駅です。
一応前回訪問時の記事でもある程度ご紹介していますが、前回は真っ暗な中での訪問でしたからねw


有効長いっぱいに列車が停まるので先頭を撮りに行くとなると結構歩きますw
まあ、運動不足解消にはいいかw


結局、先頭部に辿り着く前に動き出してしまったので後追いの写真になりましたw
どのみち、有効長いっぱいに停まっていて発車シーンを動画でとってもあまりいい感じにはならなそうでしたしまあいっかw


ズームで頑張って鉄橋との絡みを・・・


駅の真横に温泉があるんですね。
ひとっ風呂浴びていきたい気分ですが、実はこのあともスケジュールが詰まっているのでとんぼ返りですw


やっぱり高尾山口駅という駅名なだけあって高尾山をPRするポスターがありました。
ただ、何故か富士山をPRするような感じになっていますがw
まあ、乗り鉄以外ではインドア派の私は高尾山に登るよりも富士急行線あたりの車窓から眺めることにしますw


どのみち運賃の精算で改札を出る必要があるので駅前に出ました。
前回来たときは真っ暗でよく分かりませんでしたが、明るい時に来られたのでせめて駅前くらいは撮っておかねば。


京王バスも撮ったらこれでこの記事は終わりです。

え?せっかく高尾山まで出向いて観光していかないのかって?w
実は今回「Mt.TAKAO号」に乗ったのは八王子駅から出るある列車に乗るためであり、どうせ八王子まで行くなら普通に中央線で行ってもつまらないし、何か面白い行き方はないかと考えて「Mt.TAKAO号」に乗ることにしたという経緯があります。
なので、これは活動全体で見れば序盤の中でも更に序盤でしかない、ほんの一部分ということなんです。
この続きは別途、追ってレポートしますのでしばらくお待ち下さい。
つづく

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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