「花咲くあたみ満喫号」で行く熱海・箱根の旅(2日目)

「花咲くあたみ満喫号」で行く熱海・箱根の旅の2日目です。
なお、まだ1日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをおすすめします。

本日の行程

まずは2日目となる今日の行程を説明してから乗車レポートに入って行きたいと思います。
昨晩宿泊した小田原から、まずは伊豆箱根バスのU系統で箱根園へ向かい、折返しは経路が違うJ系統で小田原駅に戻ってきます。
その後は東海道線の電車で真鶴駅まで移動し、伊豆箱根バスの真13系統でケープ真鶴まで1往復したら、真鶴町コミュニティバスで湯河原駅へ、1日目にも乗車したA51系統で熱海駅へ抜けたら、「花咲くあたみ満喫号」を甲府まで乗車して、最後は中央本線の普通列車で帰路に就きます。

伊豆箱根バスU系統 小田原駅東口→箱根園

というわけで本日1発目の乗りバスは伊豆箱根バスのU系統です。


ホテルの近くにあったコンビニですが城下町という雰囲気に合わせてか時代劇っぽい見た目になっていますw


小田原城も朝になれば昨晩よりももっとはっきり見えました。


かつて小田原と熱海を結んだ豆相人車鉄道の関係のものでしょうか?
それでは乗り場へ向かいます。

ここでまずはU系統について説明をしておきましょう。
伊豆箱根バスは基本的には漢字+数字の系統番号を使用していますが、箱根地区へ乗り入れる路線に限り箱根登山バスと共通のアルファベットの系統番号を使用しています。
そして、このU系統ですが、国道1号で元箱根まで進み、そこから芦ノ湖の湖畔に沿って北上し箱根園へ向かうという経路になっています。
元箱根までは伊豆箱根バスZ系統や箱根登山バスH系統と重複していて、それらの支線的な系統と言えますが、本数が少なく観光需要が多い土日ですら小田原駅発で4本しかなく、平日に至ってはわずか2本しかありません。
しかも、逆方向の箱根園から小田原へは平日も土日も変わらず1本しかありません。
これは箱根園から小田原への速達便の役割は箱根新道経由のP系統が、箱根の各地区との周遊用は大涌谷・早雲山などを経由するJ系統があるため、U系統はどっち付かずで中途半端なのかもしれませんね。
強いて言えば宮ノ下や塔ノ沢から箱根園へ行くならP系統はこれらの地区を通りませんし、U系統では遠回りになってしまうためU系統の優位性が出てくるわけで、宮ノ下や塔ノ沢付近の宿に泊まる人たちが箱根園へ観光するのに便利なように、チェックイン・チェックアウトの時間に合わせて走らせているという感じなのかもしれません。

まあ、U系統が走っていない時間帯はZ系統で元箱根へ行ってP系統に乗り継ぐとか、遠回りではありますがJ系統に乗るという手もありますからね。

さて、それでは乗車レポートですが、観光利用が多い路線なためか乗り場付近に案内係のスタッフが立っていて撮影しづらい雰囲気で写真はなしで始まりますw


↑車窓は動画でどうぞ

日曜日とあって車内は観光客で賑わっていますが、何とか窓際の席を確保することが出来ました。

小田原を出ると国道1号へ入りしばらく道なりとなります。
実は以前の活動で乗車したことがある箱根登山バスのH系統と同じ経路であり、乗ったことがある区間ということになりますが、H系統のときは夜間の乗車だったので景色を見ていないんですよねw

箱根板橋駅のあたりまでは小田原の市街地という感じですが、その先は箱根湯本の温泉街という雰囲気になっていきました。


「アネスト岩田ターンパイク箱根」の看板がありました。
それにしても今は長たらしい名前になりましたねw
私なんて未だに「箱根ターンパイク」と呼んでしまいますw

ちなみに、ここを通るバスというのもありまして、期間限定で運行中の芦ノ湖ライナーのうち1便だけがここを通って芦ノ湖へ向かいます。
他は国道1号の現道か箱根新道経由になるので貴重であり乗ってみたいですがまだ乗れていません。


西湘バイパスと小田原厚木道路の箱根口ICです。


徐々に湯本の温泉街が見えてきました。
特急「ロマンスカー」で箱根へやってきたときも終点間際で見えるこの景色は箱根へ来たなぁと実感させてくれますよね。


奥に見えるのは湯本富士屋ホテルです。
クラシックホテルとして有名な富士屋ホテルはもっと山の上の方へあるんですが、こちらの湯本富士屋ホテルも同じ系列であり、東京や埼玉でバスを走らせている国際興業のグループ企業の1つです。

そして箱根湯本駅に差し掛かります。
ロマンスカーの終点であり、箱根観光の拠点とも言える駅ですから当然ながら大勢の利用客がバスを待っていました。
ただし、多くは小田急が発売する「箱根フリーパス」を利用する人のようで、「箱根フリーパス」が使えない伊豆箱根バスにはあまり乗ってこず、思ったほどの混雑にはなりませんでした。
やっぱりフリーパスの効果って絶大なんですねw
ちなみに、伊豆箱根バス側でもフリーパスを設定していて、箱根地区と真鶴・湯河原などの伊豆箱根バスが乗り放題の「箱根バスフリー」と、「箱根バスフリー」の内容に加えて芦ノ湖遊覧船やロープウェイ、水族館の入園料も含んだ「箱根旅助け」の2種類があります。
ちなみに今回は「箱根バスフリー」を利用しています。
箱根園への往復だけでも元が取れますし、その後真鶴でもバスに乗るのでそこでも使えてお得です。

箱根湯本駅を出るといよいよ本格的な山に入っていきます。


箱根駅伝でお馴染みの函嶺洞門という落石防止の構造物です。
元々国道1号だったんでしょうが老朽化のため現在のルートに切り替えられて使われなくなったという旧道に当たる道です。


実はこの函嶺洞門、なんと2014年まで現役で使われていたんだとか。
ここを走り抜けるバスとか見てみたかったですね。
でも、対岸に道が切り替わったからこそ車窓から洞門を見ることが出来るわけで、それはそれでよかったのかな?w


「ホテル前」というバス停が出てきました。
ホテルなんて箱根には数え切れないほどあるのに一体どこのホテルのことなのかというと・・・


クラシックホテルとして名高い富士屋ホテルです。(写っているのは本館ではなく食堂棟のようです)

このあたりにバスが走り始めた頃は今ほどホテルも多くなく、当時はホテル=富士屋ホテルという感じで「ホテル前」というバス停名になったのかもしれませんね。

その富士屋ホテルがある宮ノ下で国道1号と国道135号に分岐するのですが、今乗っているU系統は国道1号へ進みます。
国道135号へは桃源台へのT系統や御殿場方面のL系統があります。
また、復路で乗るJ系統は小涌園で国道1号を外れます。


「猿の茶屋」というバス停です。
箱根は古くから重要な交通路の東海道が通っていただけあり、かつてはあちこちに茶屋があったそうで、バス停名でも「~茶屋」というものがたくさんあります。
特に旧東海道の経路をほぼそのまま踏襲している旧街道経由のK系統(箱根登山バス)に乗れば茶屋と付くバス停のオンパレードになります。


国道1号の最高地点だそうです。
やっぱり「天下の険」と称される箱根が最高地点なんですね。
また、この付近には「曽我兄弟の墓」というバス停もあります。


最高地点を過ぎるとあとは下りに転じ、芦ノ湖が見えてきました。
このまままっすぐ行けば箱根関所や箱根駅伝の折り返し地点もありますが、U系統は元箱根で引き返して大芝から県道75号湯河原箱根仙石原線に入ります。
相変わらずクネクネした道が続きます。


県道を外れてヘアピンカーブで湖畔へ降りていくと日帰り温泉の龍宮殿が出てきました。
ここまで来れば箱根園はすぐそこです。


箱根園のロープウェイ乗り場が見えてきました。
そうして、1時間ちょっとで箱根園に到着です。

箱根園にて

箱根園では30分ちょっと滞在時間があるのですが、その間に色々とネタがあったので箱根園のご紹介がてらレポートしていきたいと思います。


箱根園は芦ノ湖遊覧船と駒ヶ岳ロープウェイが出発する交通結節点であり、ロープウェイも鉄道と考えれば駅と言えますね。
その駅前はバスターミナルにもなっています。


なんか一箇所だけやたら雪が積もっているなと思ったら人工雪を使った雪遊びコーナーのようです。


ところで、受付に使われているこれって、ロープウェイの搬器ですよねw
駒ヶ岳ロープウェイで昔使われていたものとかでしょうか。


観光地らしくレストランやおみやげコーナーなどもありました。


ロープウェイが見えました。


なんかいる!?
実はこれ「NINJA BUS WATER SPIDER」という水陸両用バスでして、箱根の新たな観光の目玉として注目されているようです。


もうすぐ出発のようで乗客たちが続々と集まってきていました。
それほど滞在時間があるわけではないので乗るのは無理ですがせめて見物していきましょう。


箱根園のど真ん中を道路が通っていますがこれは水陸両用バスのための道路なんですかね。


その道路は芦ノ湖に突っ込んでいて、水陸両用バス用であることが分かります。


「NINJA BUS WATER SPIDER」の案内かと思ったら遊覧船の方でした。


聖火台みたいなオブジェがありますがこれは一体・・・?


こちらは遊覧船の桟橋ですね。


↑そろそろNINJA BUSが出発するようです。
なかなかいい勢いで水面に突っ込むので、乗車したらかなり迫力ありそうです。


見た目バスなのに湖面を進む様子は不思議な感じです。
水陸両用バスだと知らなかったら何かの事故かと思うかもw


反対向きから
よく見たらスクリューが起こしたであろう波が立っていますね。

さて、NINJA BUSは15分ほど湖面を航行して戻ってくるみたいなのでその間に箱根園の中をぶらぶらします。


NINJA BUSのチケットセンターです。
ちなみに、料金ですが、通常時は大人2,200円、子供1,100円、連休や長期休暇中など繁忙期は大人2,500円、子供1,250円と結構なお値段ですw
まあ、ロープウェイとかでもこれくらい取るところもありますし、観光地価格と思えばこんなもんでしょうかw


顔出しパネル発見!
温泉むすめのパネルもありますね。


なんか馬がいる!?
どうやらポニーの乗馬体験をやっていたようです。


湖畔に行くとちょうど海賊船が通り掛かりました。
ちなみに、こちらは小田急グループの「箱根観光船」が運行しており、西武グループの「芦ノ湖遊覧船」とは別であり、箱根園には寄港しません。


「芦ノ湖遊覧船」はこっちです。
見た目のインパクトは海賊船の方が上ですが、純粋に景色を楽しむならこういうシンプルな船の方がいいのかもしれません。


NINJA BUSといい感じで並びました。
水上で船とすれ違うバスなんて面白いですね。


NINJA BUS単体で


↑先に芦ノ湖遊覧船が入港しました。
船の入港シーンの動画なんてあんまり撮らないので新鮮でした。


↑続いて出港します。
バックで出港していくんですね。

それではそろそろNINJA BUSが戻ってくるので待ち構えます。


↑上陸シーンです。
進水よりは大人しく進んでいますが、これはこれで絵になりますね。


↑バスターミナルの方まで回って転回して来るようです。


次の運行まで時間があるようなのでその間に細かく撮影していきましょう。


先頭部のデザインは水の抵抗を考慮したんでしょうけど、デザイン的にもかっこいいですね。


この表示は船舶としてのものでしょうか。


側面のロゴ


後ろから


水上も進まなければなりませんからスクリューが付いています。


このアングルだとスクリューが分かりやすいですね。


横から


前から


喫水線の都合上、普通のバスみたいにノンステップというわけには行かず、乗車用の階段が付いていますね。

このNINJA BUS、いずれ乗ってみたいなとは思うんですが、せっかく水陸両用バスなのに陸上走行が乗り場付近の僅かな部分だけというのがちょっと残念かなと思いました。
例えば湖尻→箱根園→箱根関所と芦ノ湖を航行して、箱根関所から湖尻までは芦ノ湖スカイラインを通って戻ってくるとかやって、行きと帰りで水上と陸上両方の景色を楽しめるとかだったらもっと楽しそうです。
ただ、箱根園周辺の周遊だけで現在の料金だと考えると、そこまで長いコースにしたら料金が5000円は余裕で超えそうで、それはそれで・・・というw
それなら手軽に楽しみたい人向けに現行のコースも残しつつ、がっつり楽しみたい人向けに先程上げたようなコースも用意するとかでもよさそうですね。


先程見かけた馬が休憩中のようでした。
触らないようにと注意書きがされていますが、ウマ娘のアニメ1期の1話冒頭を見れば触っちゃいけないのはよく分かりますねw


もちろんサラブレッドではなくてポニーです。
かわいいですね。


↑なんとなく動画も撮りましたw

それではそろそろ次のバスの時間ですので、ポニーちゃんともお別れしてバス乗り場へ向かいます。

伊豆箱根バスJ系統 箱根園→小田原駅東口

本日2本目の乗りバスとなるJ系統です。


バス停にやってきました。
ここからは新宿行きの高速バスも出ています。


私が乗るJ系統はこちらから発車です。

なぜか乗るときはバスを撮らなかったのでこのまま乗車レポートに移りますw
最初にJ系統について説明しておくと、J系統は往路で乗ったU系統と同じく小田原駅東口と箱根園を結ぶ系統ですが、その経路が異なり、U系統とは逆に箱根園を出ると北へ向かい、湖尻にも立ち寄ってから大涌谷・早雲山を経由して小涌園から国道1号に合流します。
大涌谷や早雲山は箱根ロープウェイや箱根登山鉄道ケーブルカーの沿線であり、そのため系列の箱根登山バスは乗り入れておらず、伊豆箱根バスのみが乗り入れていることになっています。
また、湖尻から小涌谷にかけて通行する県道735号大涌谷湖尻線と県道734号大涌谷小涌谷線は元々伊豆箱根バスの親会社である伊豆箱根鉄道が建設した道路でして、ここを箱根登山バスが通ることに関して一悶着あったり(箱根山戦争で検索して下さい)という歴史もある道路ですが、最終的に神奈川県が買収して県道にするということで落ち着いています。


↑車窓は動画でどうぞ

それでは乗車レポートに戻ります。
まずは先程来た道を来返す形で龍宮殿の前まで行き、ヘアピンカーブを登って県道75号に復帰します。
U系統ならここを右ですが、J系統は左へ行きます。


このあたりは芦ノ湖を見ながら進みます。


湖畔から少し高いところを行くため眺めが良いですね。


富士山も見えました!

バスは一旦湖畔へ降りていき湖尻へ立ち寄ります。
湖尻も芦ノ湖遊覧船の寄港地となっていて、レストランもある観光施設となっています。
近くには箱根ロープウェイの桃源台駅もありますが、伊豆箱根バスは基本的に桃源台駅には立ち寄りませんw
このあたりは未だに箱根山戦争の名残が残っているんですかね。

湖尻でUターンする形で再度坂を登っていき今度は県道735号に入ります。
この県道735号は湖尻から大涌谷へ至る県道で、連続して通行する県道734号と共に元々は伊豆箱根鉄道が運営する有料道路だった道路というのは前述の通りです。
かつては現在の小田急グループである東急陣営(大東急)の箱根登山鉄道と、西武グループの伊豆箱根鉄道が箱根の観光開発にしのぎを削っていて、あまりに激しい競争からその様を箱根山戦争と呼ぶようになりました。
なお、以後で伊豆箱根鉄道・箱根登山鉄道と呼称するものは現在の社名に合わせており、各時代で社名が異なっている場合もありますが、分かりやすいように現代の社名に統一していますので、予めご了承下さい。

この有料道路は伊豆箱根鉄道が自社のバスを運行するために自ら建設した早雲山線という自動車専用道路であり、バス会社が自ら道路を建設するというのは現代の感覚からすれば信じられない話ですが、昔、まだまだ行政による道路整備が進んでおらず、かつマイカーが普及しておらず陸上の移動手段は鉄道以外はバスしかないという状況から、自ら道路を建設してまでバスを走らせても十分に採算が取れたんでしょうね。

この早雲山線は一部に箱根登山鉄道が所有する土地を通っていますが、この頃はまだ西武陣営と東急陣営の対立はそこまで深くなく円満に土地の貸借契約が結ばれたようです。
この頃、箱根ロープウェイがまだ開通しておらず、箱根登山鉄道のルートは早雲山までで止まっており、そこから芦ノ湖まで抜ける交通機関がなくそこへ早雲山線が開通してバスが走れば観光ルートとしての魅力が増すということで、この自動車専用道路の開通は東急陣営にとっても旨味があったということもあるようです。

しかし、後に箱根山戦争と呼ばれる対立は伊豆箱根鉄道側のバスの延伸がきっかけで始まることとなります。
元々は自社の道路を通る区間である小涌谷~元箱根間でのみバスを走らせていた伊豆箱根鉄道は、バスを小涌谷から国道1号に沿って小田原まで延伸することとし、そのための路線免許の申請をしました。
当時は大雄山鉄道を合併して現在の大雄山線となった頃であり、大雄山線が出る小田原まで自社のバスを乗り入れさせることで一貫輸送をしたいという目的があったようです。
しかし、この区間は既に箱根登山鉄道のバスが走っていて、この区間は需要も多くドル箱路線だったことから箱根登山鉄道はこの伊豆箱根鉄道の小田原乗り入れには猛反発しました。
結局は運輸省(当時)は小涌谷~小田原間はクローズドドアとし伊豆箱根鉄道のバスは途中での乗降扱いをしないことや便数を制限するなどの条件を付した上で免許を交付しました。

そして、これに対抗してか箱根登山鉄道は小涌谷から早雲山・湖尻へ至るバス路線を伊豆箱根鉄道の建設した道路を経由して運行するための免許を申請しました。
これに対して伊豆箱根鉄道は自社が管理する道路であるから利用するには伊豆箱根鉄道側の許諾が必要であり、箱根登山鉄道のバスが自社の道路を通ることに猛反発しました。
一方、箱根登山鉄道側は一般に開放された有料道路なのに自社専用の道路のように主張するのはおかしいと反発・・・これは運輸省が仲裁に入る形で箱根登山鉄道の乗り入れが認められることとなりました。

が、これは1年毎に更新される乗り入れ協定に基づくものであり、後に芦ノ湖の遊覧船を巡って対立が激化したときには伊豆箱根鉄道側が乗り入れ協定の破棄を通知し、更には道路の入口に遮断機を設置して箱根登山鉄道のバスを物理的に締め出してしまうという暴挙に出るなど箱根山戦争の激戦地の1つとなったこの道路でしたが、東急陣営が箱根ロープウェイを建設すると、東急陣営も自社で早雲山~芦ノ湖間の輸送ができるようになったこともあり、箱根登山鉄道のバスは伊豆箱根鉄道の道路を通ることはなくなり、その後神奈川県が伊豆箱根鉄道の道路を買収し県道としたことでようやく箱根山戦争は収束を見たのでした。


そんな箱根山戦争に思いを馳せつつバスは姥子駅に差し掛かりました。
姥子は箱根ロープウェイの途中駅であり、ロープウェイに途中駅がある事自体が珍しいですよね。


その先で県道はロープウェイと交差します。
建設当時はまだ伊豆箱根鉄道の自動車専用道路だったわけで、やはり最初は伊豆箱根鉄道側は反対したようですが、最終的に当時の西武グループトップだった堤康次郎氏の「大乗的見地から土地使用料は無料で承認する」との鶴の一声でロープウェイの上空通過を認めたらしいです。
それにしても、この英断がなければ箱根山戦争はもっと長引いたかもしれませんね。

バスは途中で県道734号との交差点に差し掛かりますが、そちらへは行かずに県道735号を直進します。
その先にある大涌谷に立ち寄るためであり、県道735号の終点も大涌谷です。
ちなみに、J系統でも夕方以降の便は観光客が少なくなるためか大涌谷には立ち寄らずに直接県道734号に入るようです。


大涌谷の駐車場から見た富士山です。
ロープウェイも横切っていてなかなかいい写真だと思います。


大型バスの駐車場もありますが、路線バスはここには入りません。


バス停です。
やはり大涌谷は有名な観光地だけあって賑わっていますね。
ちなみに、ここは箱根ロープウェイの途中駅ですが早雲山方面と桃源台方面は同じ箱根ロープウェイでありながら別々のロープウェイとなっていて、実質的には2つのロープウェイの接続点という見方もできます。
そのため、大涌谷を見ないで早雲山と桃源台をロープウェイで移動しようとしても必ず大涌谷で乗り換えが発生します。
以前にロープウェイに乗ったときは大涌谷から早雲山が設備更新工事のため運休していて代行バスで移動したのを思い出しました。


なんかバスが居るなと思ったら代行バスと書いてありました。
この日も運休が出ていたようですね。


いかにも大涌谷という景色が見えました。


路線バスの車窓風景とは思えない荒涼した景色です。


大涌谷と言えば黒玉子ですよね。


再びロープウェイと交差して、今度は県道734号に入っていきます。


まだ富士山が見えますね。


早雲山を過ぎて強羅地区に入りますが、強羅駅の方は立ち寄りません。

小涌谷地区から国道1号に入りまして、あとは往路の逆方向というだけですね。


小涌谷駅が見えました。
駅周辺の国道1号は急カーブ・急勾配で一気に駆け下りていき、駅の向こう側に今走っている道の続きがあります。


急坂が続く箱根ではブレーキ故障で暴走する事故も想定されるためいざというときの待避所がありました。


「箱根八里」で歌われた羊腸の小径という感じの景色が見られました。


富士屋ホテルが見えたら宮ノ下です。
ここからは桃源台・御殿場方面からのバスも合流してバスの本数も増えます。


向こうから箱根登山バスがやってきました。
かつては抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げながら箱根八里を駆け抜けていた伊豆箱根鉄道と箱根登山鉄道ですが、今は譲り合いながら安全第一で進んでいきます。


早川に沿って小田原を目指していきます。


湯本の温泉街に入り箱根湯本駅が見えてきました。
ここから先はロマンスカーにも乗れるので降りる人が多いかと思いきや、小田急で箱根を訪れる人はもれなく「箱根フリーパス」を使い、その「箱根フリーパス」が使えない伊豆箱根バスにはあまり乗らないのか、引き続き小田原まで乗り通す人が多かったように思います。


箱根は「新世紀エヴァンゲリオン」の聖地ということで「えゔぁ屋」なるお店があります。


綾波レイっぽいマネキンが出迎えてくれます。


西湘バイパスの箱根口ICまで来ました。


箱根登山鉄道と並行しているので時々線路が見えます。
ガード下を通行止めにしているのは渋滞を避けて生活道路に入り込むのを防ぐためでしょうか?


バス停名にもなっている「ビーバートザン」です。
元々は箱根登山鉄道が経営していたホームセンターですが、今はコーナンの傘下なんだそうです。


ロマンスカーが見えました!


バスは小田原駅に到着しました。

このあとは東海道線に乗り換えて真鶴を目指しますが、少し時間があるのでその間の様子も軽くレポートしようと思います。

小田原駅にて

というわけで小田原駅での乗り換え待ちの間のことを書きます。


大半のバスが発着し繁華街にも近い東口は何度も見ているんですが、そういえば西口って見たことがないなということで来てみました。
こちらは東海道新幹線が発着する方であり、新幹線駅の雰囲気が強く感じられます。


西口を発着するバスも少ないながらあり、バスターミナルが整備されています。


北條早雲公の銅像です。


自由通路には「アークロード」という愛称があるんですね。


自由通路の内部です。


新幹線乗り場です。
そういえば、小田原は東京から近すぎて新幹線に乗ってきたことはありませんね。
18きっぷがあればJRで、そうでなければ小田急を使ってくることが多いでしょうか。


階段には小田原城が描かれていました。


それでは構内に入ります。
何となく大雄山線を撮影w


↑別の大雄山線がやってきましたが復刻塗装でした。
これは珍しいものが撮れました。


小田急の方へ目をやると引退が発表されたVSEがいました。
実はまだ乗ったことがないので近々乗りに行くことを計画中ですw


向こうのホームで列車が通過するというので「サフィール踊り子」かなと思ったらまさかの「四季島」というw
「サフィール踊り子」ですら全車グリーン車ということで躊躇してしまう私には、「四季島」は縁遠い列車ですねw

それでは東海道線で真鶴駅へ向かい次の乗りバスです。

伊豆箱根バス真13系統でケープ真鶴へ

というわけで東海道線で真鶴駅にやってきました。
ここからは伊豆箱根バスでケープ真鶴へ向かいます。


駅は昨日の記事でご紹介しましたので駅前広場から
真鶴駅のバス乗り場はこのようにバスを横一列に並べる形となっており、スイッチバック式と言えますね。
最近は減りつつある形ですが、真鶴駅はそこまでバスの本数が多くないのに加えて、ロータリー式のバスターミナルとするには駅前広場のスペースが足りないのかもしれません。


こちらは湯河原行きの箱根登山バスです。


こちらが私が乗る伊豆箱根バスです。


横の幕を撮ったら乗車します。

さて、ここで伊豆箱根バス真13系統について解説しておきます。
真13系統は真鶴駅とケープ真鶴を結ぶ路線となっており、ちょうど真鶴半島を縦断する経路となっています。
経路の大半が県道739号真鶴半島公園線となっていて、中川一政美術館や真鶴岬といった観光地を結ぶ観光路線となっています。
面白いのが、県道739号は海側のルートと山側のルートの2つに別れていて、どちらも県道指定されているんですよね。
詳しい経緯は分かりませんが、ちょうど1周する経路になっていることから、昔はもっと道が狭くて一方通行にせざるを得ず往復で別々の経路を使っていたとかかもしれません。
今は道路が拡張されたのか普通にバス同士でもすれ違える道になっており、真13系統は往復とも海側の経路を使います。
ただし、中川一政美術館は山側の経路の途中にあるため少しだけ複乗で乗り入れる形になっています。
全区間乗っても15分程度の短い路線なのでバス路線としての紹介よりも終点のケープ真鶴の紹介がメインになるかと思いますw


↑車窓は動画でどうぞ

さて、真鶴駅を出たバスは10名程度の観光客を乗せて真鶴町内の市街地を進みます。
すぐに国道739号の2ルートの分岐点に差し掛かり、バスは海側ルートを選ぶため直進します。


バスは坂を下って真鶴漁港のあたりを通ります。


遊覧船もあるんですね。


漁港を過ぎると美しい景色も出てきました。

この先はまた坂を上り山へ入っていきます。


三ツ石というのは真鶴岬にある名勝であり、ケープ真鶴もその方向ですが、バスは一旦ここを素通りします。


中川一政美術館に立ち寄るためですね。
私は不勉強かこの方を存じ上げなかったのですが、文学・絵画の分野で活躍された方で、20年間真鶴にアトリエを構えていた縁でこうして真鶴に美術館があるみたいです。
ここでは1名だけ降りていきました。


こんな場所もありました。
真ん中の木を切りたくなくてこのような線形になったんですかね。

あとは先程見た三ツ石の看板の交差点まで戻ってそこから更に狭い道路に入っていきます。
この部分は県道ではないようですが、流石に狭いので一方通行となっており、戻ってくるときは別ルートを使うようです。


ケープ真鶴に到着!

ここでは1本見送って1時間ほどの滞在時間を確保しているので、昼食がてら周辺を見物していこうと思います。


非公式側から


この建物がバス停名にもなっているケープ真鶴です。
ケープ真鶴はドライブインであり、レストランもあるみたいなのでここで昼食を食べようと思います。


周辺の案内図がありました。


それでは中へ入ります。


レストランに入って注文したのはラーメン!
・・・だけではありません。


テーブルに運ばれてきたのはこんなゴツい鉄の箱です。


中身は牡蠣です。
これは「カンカン焼き」という漁師料理で、一斗缶などの缶に牡蠣を入れて蒸し焼きにするというものです。
おすすめと書いてあったのでつい注文w


殻を開けるのが慣れないと一苦労でしたが美味しかったです。


腹ごしらえが済んだら周辺見物です。
インスタ映えスポットなのかこんなものがありました。


ハート型の岩までw


岬だけに海がよく見えます。


下へ降りられる遊歩道があるみたいなので行ってみます。


カフェがあるみたいですが、そんなに時間がたっぷりあるわけではないのでスルーで先を急ぎます。


この標語(?)はいいですね。


まだまだ下るようです。


奥に見える岩が「三ツ石」のようです。
あそこが真鶴岬の突端にあたります。


ズームするとしめ縄がかけられていていかにも名勝という感じです。


手前は岩場が広がっていてそこまで降りていけるようです。


岩場は当然ながら足場が悪くコケで滑りやすいですが多くの人が挑戦しているようなので私も行けるところまで行ってみることにします。
ただ、カメラやらスマホやら水に弱い電子機器を大量に携行しているので転倒して海にドボンは絶対に避けねばなりませんのであくまで慎重に・・・


結局転ぶのが怖くてここまでにしましたw

さて、あとはバス停まで引き返すのみですが、かなり下ってきたわけで、帰りは登らないといけないということ・・・
行きはよいよい帰りは怖い、というかしんどいw
息を切らしながら何とか登り切りバス停にたどり着きました。
これがレンタカーとかで訪れている場合は時間に融通がきくのでまだいいですが、バスだと乗り遅れるといけないとある程度のペースで登らないといけないので余計にきついですw


なんとか上まで上がってきました。
ここはマイカーで訪れる人向けの駐車場のようですね。


バス停には既にバスが待っていました。


帰りも県道へ出るまでの道以外は往路と同じ道なので特に書くことはなく真鶴駅に戻ります。

真鶴駅からバス乗り継ぎで熱海駅へ

真鶴駅に戻ってきた私はあとは「花咲くあたみ満喫号」の始発駅となる熱海駅へ行くのですが、ここから直接東海道線で行くと早く着きすぎて向こうで暇になるので、昨日と同じくバスで移動したいと思います。


真鶴の駅舎は湯河原や熱海よりは古めかしい感じですが、これはこれで味があっていいですよね。


「ふるさとの碑」なる石碑がありました。
地域のことを説明したもののようですが、字が細かいw


あと、豆相人車鉄道の看板がありました。
豆相人車鉄道というのは、現在の東海道本線が開通するまで小田原~熱海間を結んだ人車軌道であり、イラストにもあるようにレールの上を走る客車を人力で押すという人力車の鉄道版とも言える乗り物でした。

後に蒸気機関車を導入し、社名も熱海鉄道と改めますが、東海道本線が開業すると完全に並行することとなり弱小私鉄と国有鉄道では勝負にならないということでまずは小田原~真鶴間が東海道本線と入れ替わりで廃止になり、残りの真鶴~熱海間も東海道本線が開業次第廃止となる予定でしたが、その前に関東大震災が発生し壊滅的な被害を受けてそのまま復旧されること無く廃止となりました。


駅前の交差点です。
真鶴半島方面と真鶴道路の入口がある岩方面とに複雑に分岐するためか、路面に色を付けてわかりやすく案内されていました。


こちらは真鶴町コミュニティバスの岩線という路線でして、町内を循環運行しています。
また、途中にある石名坂からは平日限定になりますが箱根登山バスに乗り継いで小田原へ抜けることが出来るため、ローカルバス乗り継ぎ旅をするならば重要な路線とも言えます。


続いて乗車する湯河原コミュニティバスはこちらから出ます。
ここは真鶴町ですが、湯河原町のコミュニティバスも乗り入れているんですね。


なるほど、ここでは需要が少ないので合理化のため軽自動車で運行しているんですねぇ~。
なんて、そんなことはもちろん有り得ず、バス会社の関係者の方が業務で駐めていたみたいですw


次に乗るバスはこれのようです。
湯河原町のコミュニティバスという扱いではありますが、運行は箱根登山バスに委託されていて、バスも箱根登山バスの塗装そのものですね。
また、ちゃんとSuica・PASMOも使えるようですね。


横の幕はシンプルでした。

それではコミュニティバスに乗って湯河原駅を目指します。
国道135号を行くバスは箱根登山バスの直営路線として存在しますが、コミュニティバスの方は山側の道を使います。
この道は県道ですらないようで、国道をほとんど使わずに湯河原へ行きます。
国道から外れた地域の住民の足という意味でのコミュニティバスなんでしょうが、最初は私だけであり、途中から地元のおばあさんが1人乗ってきただけでしたw


車窓の動画は撮らなかったのでせめて写真だけw


湯河原に到着しました。


続いて東海バスのA51系統です。
これは昨日も乗っているのでもう解説はしませんw
ここは乗り換え時間が5分しかなかったので遅延したらヤバかったですが、最悪乗り遅れたら東海道線に乗ればいいだけですしねw


熱海ビーチラインを見下ろしつつ相模湾沿いを進みます。


伊豆山地区ですが、道のクネクネが特徴的な区間ですね。


そして、熱海に到着しました。
あとは、「花咲くあたみ満喫号」で帰るだけですが、まだ少し時間があるので・・・


丹那牛乳のソフトクリームを頂きました。
この丹那牛乳にも実は鉄道が少し関係していまして、丹那盆地の真下には東海道線の丹那トンネルがありますが、このトンネル工事の際に大量の湧水が発生しました。
元々丹那盆地は水源に恵まれた土地であり、稲作やワサビ栽培を主力産業としつつ、酪農も副業として行うという産業構造でした。
ところが、丹那トンネルが掘られたことでトンネルからの湧水という形で丹那盆地の地下水が流出してしまい丹那盆地からは豊富な地下水が失われました。
このため稲作やワサビ栽培が出来なくなり、代替の産業として従来は副業として行っていた酪農が丹那盆地の主力産業になり、その牛乳をブランド化したのが丹那牛乳というわけです。

「花咲くあたみ満喫号」で甲府へ戻る

それではいよいよ活動のシメとなる「花咲くあたみ満喫号」で甲府へ戻ります。


発車標です。
上野東京ラインのおかげでかなり遠くの駅名も当たり前に表示される熱海駅発車標でも、甲府という文字が見られるのは「花咲くあたみ満喫号」だけですね。
E257系のドット絵もいいアクセントです。


ローマ字Ver.


往路でも撮りましたが211系です。


↑ここで貨物列車が通過です。
なんと牽引機はEF66でした。


↑続いてE257系「踊り子」が入線です。
「花咲くあたみ満喫号」と同じ車種ですが塗装が違いますね。


昔、全く同じ場所185系の「踊り子」を撮りましたが、E257系も同じ場所で撮ることになるとはw


↑ここで「花咲くあたみ満喫号」も入線です。
本当は修善寺編成と下田編成の連結シーンを撮りたかったですが、同時になってしまったのでこちらを優先して撮りました。
「花咲くあたみ満喫号」の方がレア度は上ですしね。


↑「踊り子」の発車です。


あとは「花咲くあたみ満喫号」の元へ行って撮影をこなしてから乗車です。
駅員さんが居並んでのお見送りをしてくれるようです。


この横断幕も手作りなんですかね。


幕はやっぱり「特急」だけでしたw


発車標を撮ったら乗り込みます。

乗って思ったのは明らかに往路より空いているなということです。
まあ、復路便は明るいうちに乗れるのは精々30分程度しかないので乗り鉄的には全区間で明るいうちに乗れる往路に人気が集中したんでしょうね。


私もどうせ途中で暗くなってしまうしと今回は動画は撮りませんでしたが、今度は山側に座ったので往路では見えなかった新幹線の線路を撮りました。
出発してすぐはこれくらいの明るさですが・・・


小田原を過ぎて複々線区間に入るともうこんな感じです。
ちなみに、これは普通列車を走りながら追い越す所を撮りましたが、分かりづらい・・・w


↑なので、動画でどうぞ

大船あたりでは完全に暗くなってしまいせっかくのレアな羽沢線経由もトンネルを走っているのか外を走っているのかすら判然とせずよく分かりませんでしたw
それでも乗るのは乗り鉄としての習性と、録音を確保したいという音鉄的事情からですねw

あとは基本的に往路の逆バージョンというだけなのであまり書くことはありませんが、1つ気になったことがありまして、それは立川駅です。
往路便では立川駅は運転停車扱いであり、停車するもののドアは開かず、時刻表上では通過駅となっています。
それは復路便でも同じなんですが、往路便がホームがある線路に入線したのに対して、復路便は南武線ホームと中央線ホームの間にあるホームのない線路に入線したのです。

立川駅の構内配線図を眺めてみると、南武線ホームに入線してしまうとその先は青梅線への短絡線にしか繋がっておらず、南武線から中央線に入るにはホームがない線路に入線する以外のルートがないようです。
そうなると熱海行きだけ立川駅で乗降扱いをしたとしても、甲府行きは配線の都合上立川で乗降扱いできず、片道だけ停車させるとややこしくなるから乗降扱いが可能な熱海行きでも立川を運転停車扱いにしたのだと思います。

八王子で降りてしまう人が多く山梨県内まで行くのは少なくガラガラになっていましたね。
これで本当に書くことがないので甲府まで記事は飛びますw


甲府に到着です。
ある程度撮っている人もいますが、熱海ほど多くはありませんでした。
時間も遅いですし、ここまで乗ってきた人も少なかったですからねw


向かいのホームから


↑回送まで見送ったら帰り・・・ませんw

帰る前にやることがありましたね。
それはスタンプラリーの景品交換です。
熱海でスタンプを押してきたので私にも権利があるのでせっかくならばと頂いたのですが、内容は絵葉書とウェットティッシュでした。
まあ乗車した人全員に配るんですからそんなに豪華なものは用意できませんよねw
これはこれで記念になってよかったと思います。


そして、私は駅前へ出ました。


街路樹にはイルミネーションがされていました。


バスの発車標的なものもあるんですね。


山梨のバスと言えば富士急と並んで山梨交通ですね。
塗装が国際興業バスと同じですが、これは山梨交通が経営不振に陥った際に国際興業の会長だった小佐野賢治氏が経営再建に協力した縁から長らく国際興業グループだった名残です。
なお、今は国際興業グループではないようです。

そして、山梨といえば・・・


小作というお店に入りました。
このお店が何のお店かと言えば・・・


ほうとうのお店です。
山梨といえばほうとうですよね。
実は以前に西鉄好きさんとyamanomiさんと私の3人で山梨へ撮影に行ったことがあって、その時にこの「小作」で食べたことがあったのです。


冷えた体に温かいほうとうは染みました。
ボリュームも多くて大満足でした。

山梨名物も頂いたらあとは帰ります。
といっても東京まで戻らなければならないのでまだまだ先は長いですがw
しかも、特急料金をケチって普通列車で帰りますw


途中の甲斐大和駅で待避があったのですが、ホームには雪が薄く積もっていました。


何となく駅名標を撮るw


↑「あずさ」の通過を貼ったら記事は以上となります。

最後までお付き合いありがとうございました。

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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