今回は秩父を走る西武観光バスの三峯神社線に乗ってきました。
実を言うと過去にも乗っており、2度目の乗車だったりしますし、過去にも記事でこの路線を紹介していたりもします。
ではなぜまた乗りに行き、更に単発記事として取り上げるに至ったのかですが、それは三峯神社線が2025年7月頃から2026年1月頃までの期間限定で、ある特別な状況で運行されているからです。
勿体ぶらずに言ってしまうと、それは「未開通のトンネルを経由する」ということです。
タイトルで既にネタバレしていたものの、未開通のトンネルを走る路線バスなんて、バス趣味を長くやっていても一生に何度巡り合うかというほどのレアケースだと思います。
なぜこうなっているかというと、原因は国道140号で発生した落石被害でして、秩父市大滝地区で発生した落石により国道140号は通行止めとなってしまいました。
国道140号は三峯神社や秩父湖、中津川渓谷といった観光スポットへのアクセス道路であるだけでなく、雁坂トンネルを経て山梨県へ抜ける広域交通を担う道路でもあるため、影響は小さいものではなく、路線バスでもこの区間を経由する三峯神社線の他、川又線、中津川線などが運休となりました。
そんな状況を救ったのがちょうど建設途中だった大滝トンネルです。
大滝トンネルは奇しくも落石被害を受けた区間をバイパスする目的で整備されていたトンネルで、落石被害が発生した時点ではトンネルそのものは貫通していたものの、アスファルト舗装などの道路として使用できるようにするための設備がまだ作られていない状態でした。
とはいえ、トンネル自体は通れるので、未舗装状態で暫定供用することとなり、落石被害からの復旧が終わるまでは大滝トンネルを迂回路として使用することになりました。
三峯神社などは雁坂トンネル経由で山梨側からしかアクセスできない状態だったので、暫定供用とはいえ、秩父市街からのアクセスが確保されたのは大きいでしょうし、路線バスについても通行止め区間を迂回する形で大滝トンネルを通行することとなりました。
もっとも、「迂回路」といいつつ、遠回りな山道を短絡するトンネルとして建設されていたわけなので、むしろショートカットになっているくらいではありますが、未舗装状態なので15km/h以下での徐行を求められており、所要時間としてはプラマイゼロと言ったところでしょうか。
まあ、あくまで復旧までの暫定供用ですし、通れるだけありがたいといったところでしょう。
通行止め区間内にあったバス停は経由しない扱いとなっており、国道140号の復旧まで利用できないことになっていますが、三峯神社線については元々急行運転をしていて停車バス停が限られていたこともあって、迂回の影響で利用できなくなっているのは大輪バス停の1箇所だけとなっているんですよね。
メインターゲットである三峯神社や氷柱で有名な三十槌などへは問題なくアクセスできるのも不幸中の幸いでしょうかね。
そんな暫定供用と迂回運行ですが、1月27日の10時より国道140号の復旧工事が完了して供用が再開されるのに伴い、路線バスについても同日の始発地点を10時以降に出発する便より順次通常経路での運行に戻ることになっており、つまりはこの記事が公開される時点では既に通常経路での運行に戻っているわけですが、迂回中の様子をレポートする記事としてお楽しみいただければと思います。
今回は西武秩父駅から三峯神社まで1往復乗車し、迂回の様子を見学したいと思います。
乗車レポート
それでは本編に入っていきます。

というわけで西武秩父駅にやってきました。
最近流行りの地名オブジェですが、三峯神社や氷柱をイメージしたであろう意匠になっているのは凝っていていいですね。

そして、この5番乗り場から三峯神社線が出発します。
この時点では誰もいませんでしたが、駅前の「祭の湯」にあるフードコートでお昼ご飯を頂いていたら結構な人数が前に並んでしまって焦りましたw
平日の活動でしたからさすがに乗り切れないなんてことはないですが、前面展望を狙うならばマニア席確保が必須ですからね。

乗り場案内です。
M4系統三峯神社線の他、M6系統中津川線、H1系統和銅黒谷駅循環線も同じ乗り場となります。

時刻表です。
中津川線は別の土砂災害により運休となっており、活動時点で迂回区間を通るのは三峯神社線と川又線の2路線となっています。
川又線については本数が極端に少ないので、大滝トンネルを目当てに乗りバスするにしても三峯神社線が無難でしょうね。

既に国道140号の再開日程が発表済みでしたので、所定経路での運行を再開するというお知らせが出ていました。

こちらは三十槌の氷柱をPRする内容ですね。
三十槌バス停が最寄りとなっており、急行運転をする三峯神社線も停車します。

路線図です。
このように三峯神社線はかなり停車バス停を絞っており、基本的に観光需要が見込める場所だけ停車しており、観光特化型の路線と言えます。
一般路線のみが停車するバス停の中にも迂回に伴って経由しないバス停もあり、強石~神岡住宅間のバス停が利用できなくなっているようです。

バス停での掲示物などをチェックしたら、「祭の湯」でお昼ご飯を頂いたのですが、豚みそ丼を頂きました。
せっかくなのでわらじかつの名店「安田屋」さんにお邪魔しようかとも思ったのですが、そちらは戻ってきてからの楽しみに取っておくことにしました。
平日といえども混みそうですしね・・・w
食後にバス停へ戻るも、既に10名程度がバス停に並んでいました。
マニア以外で他の座席も空いている中でわざわざマニア席に座る人は少数派だと思いますので、ワンチャンにかけて並ぶことにします。
この後続のバスは1時間後になるので、1本見送るとなるとタイムロスが大きいですし、最悪往路は捨てて復路で前面展望を楽しめればOKという考えもあったのでどう転んでもこのバスには乗ることにしました。

バスがやってきました。
行列に並んでいたこともあってこれしか撮れなかったのですが、乗車自体は2度目ですし、迂回運行だからといって行先表示の内容が違うなんてこともなさそうだったのでこれでよしとしますw

こちらは前回乗車したときの写真です。
こっちなら見栄えはいいでしょうから、これを代替としておきましょうw
↑そして、なんとかマニア席に座ることができましたので、前面展望をどうぞ!
やっぱり諦めない気持ちって大事ですねw

キャプチャも貼っていきます。
乗車自体は2度目ですが、前回乗車した頃はまだコロナ禍が完全には収束しておらず、多くのバス事業者が感染対策のためマニア席を閉鎖していた時期でしたから、前面展望は楽しめなかったんですよね。
なので、迂回区間以外でも前面展望視点では初体験ということになります。

西武秩父線と交差です。
市街地は高架橋になっていますが、秩父鉄道に比べると秩父へ乗り入れる鉄道として後発だったこともあって建設時には既に市街化が進んでいて地上線とするのが難しかったんでしょうかね。

続けてすぐに秩父鉄道とも交差です。
こちらは踏切となっており、平面交差ですが、秩父鉄道の運行本数と国道140号の交通量を踏まえるとボトルネックとまでは言えない感じのようです。
地方都市でも主要国道は陸橋やアンダーパスによって踏切を解消しているケースが多い印象もありますけどね。

右手に見えるのが先程も名前を出し、以前に訪れたこともある「安田屋」さんです。
国道140号沿いにあり、西武秩父駅からも徒歩圏内なのですが、だいたい1kmほどあり、更に有名店ゆえに入店待ちが発生することも多いなど、乗り換えの合間に気軽に利用するのは難しいですね。

さらに秩父市街を進みます。
青看(案内標識)には大滝という地名とともに雁坂トンネル有料道路の案内も出ています。
このように国道140号は秩父地域のメインストリートであるだけでなく、埼玉県と山梨県を直接結ぶ唯一の車道という役割もあるのですが、雁坂トンネルを越える路線バスは存在しないため、このルートの恩恵を受けられるのは自動車やバイクを利用できる場合だけです。
なので、山梨県内から秩父を公共交通機関だけで訪れる場合は、一度東京都内を経由しなければならず、中央本線から乗り継ぐならば八王子から八高線、東飯能から西武池袋線・秩父線と乗り継ぐしかなく、遠回りな上に乗り換えも多く便利とは言えません。
例えば山梨市駅や甲府駅から三峰口駅や西武秩父駅へのバスがあれば需要がありそうな気もしますけどね。
更にいうと、山梨側はトンネルのすぐ近くの西沢渓谷まで路線バスが運行されており、埼玉側も川又まではバスがあるので、川又~西沢渓谷間を新たに設定するだけで繋がるルートなので、勿体なくも感じます。
今はバス運転士不足の問題もあるので、需要だけで簡単に新路線を設定できる情勢ではないのでしょうけどね。

ダムへの案内標識が2つ並んでいますが、実は国道140号は大滝地区の先で2ルートに分岐しており、現道といえる方をたどると二瀬ダムへ、新道と言える方をたどると滝沢ダムが待っています。
ダム好きにとっては楽しい道路かもしれませんね。

小さくて分かりづらいかもしれませんが、三峯神社の看板が出ていました。(左手にある青い看板です)
まだまだ先は長いですが、それだけ著名地点として扱われているわけですね。

三峯神社方面は凍結のためノーマルタイヤ不可だそうです。
確かに山の上にありますし、前回訪れたときは雪景色だった覚えがあります。

武州中川駅付近で再び秩父鉄道と交差します。
実はこの手前でも交差していますがそちらは道路側が陸橋で跨ぎ越す形であり、地形的にも目立たないのでそれとは気づかないうちに過ぎていましたw

荒川を渡ります。
下流では大河のイメージの強い荒川も、上流部では意外と小さな川になっています。
また、分かりづらいですが左側に秩父鉄道の鉄橋があり、特徴的なプラットトラス橋となっていることもあって鉄道撮影の名所としても知られています。
まだここでは撮影したことがないですが、いつか撮りに行ってみたいですね。

対向のバスとすれ違いです。
このあたりはまだ道幅も広いのですれ違いも余裕ですね。

ついに青看に甲府の地名が出てきました。
なお、雁坂トンネル有料道路は歩行者・自転車・小型特殊の通行は禁止のため、徒歩や自転車で山梨へ抜けることは出来ないので注意が必要です。

どうやら2つの橋が並行しており、上下線に1つずつの橋が割り当てられているようです。
元々狭い橋だったのを、隣にもう1つ橋をかけることで2車線化したパターンですかね。

雁坂トンネル有料道路の案内が出てきました。
歩行者・自転車が通れない他、トンネルの全長が5kmを越えることから危険物積載車両も通行できないなどの制限がありますが、ここでその事実を知っても東京都か群馬県へ広域迂回するしかなく、ダメージがデカすぎますけどねw

道の駅大滝温泉の看板が出てきました。
三峯神社線も乗り入れていますが、この距離表示は国道140号の現道経由での数字でしょうから、トンネル経由だともう少し短いでしょうね。
それに、いずれトンネルが正式に開通したらトンネル経由での数値に書き換えられることでしょう。

大滝トンネルから現道へ切り替えられる日程を知らせる看板が出ていました。

ここでバスは唐突に左折して国道を外れていきます。
実はこの先に三峰口駅があるんですね。

曲がった先は県道210号でして、路線名を中津川三峰口停車場線といいます。
いわゆる停車場線シリーズであり、三峰口側では国道140号との交差点と三峰口駅を結ぶ短い区間ですが、この先国道140号と重複しながら滝沢ダムの先まで進み、途中で枝分かれして中津川まで向かう路線です。
つまりは中津川線の経路でもあるわけですが、路線としては中津川地区で行き止まりのローカル県道の1つと言えます。
一応その先林道があって国道299号へ抜けられるっぽいのですが、林道の峠区間が災害による通行止めが続いているそうで、このまま復旧されないパターンかも?という疑念もありますね。

三峰口駅の駅前です。
ここにバス停があるのですが三峯神社方面はこの画像視点で右側にバス停があり、バスは一度駅前を素通りしてからUターンして戻ってくるという面白い動きをします。
事情を知らないと「待っていたのに素通りされた!?」と焦りそうですよねw

駅を過ぎてしばらく走ると右手に転回場が出てきました。
ここでUターンするわけですね。

三峰口駅に到着です。
秩父鉄道との接続点ですが、秩父鉄道だったら西武秩父駅近くの御花畑駅でも乗り換えが可能なためか、ここを使う利用者は少ないようです。
かつては西武鉄道直通の快速急行や急行があって、ここから池袋まで直通で行けたりもしましたが、今では直通は大幅に縮小され、飯能始発の普通列のみとなっています。

三十槌の氷柱へはトンネルを使うようにという案内がありました。

また上下別ルートになっている場所がありましたが、これは法面工事のための暫定的なもののようです。

こちら側の車線は桟橋になっているようですが、通行するだけではそれだと分かりませんね。

そして、いよいよ大滝トンネルが見えてきました。
誘導員が立っていて、目的地に応じて選ぶべき道を案内したり、トンネルを通れない車両が誤進入しないようにチェックする役割もあるのでしょう。
路線バスについては顔パスで素通りしていきましたけどw

通行止めの標識が出ていますが、実は大滝トンネルの暫定供用では四輪自動車のみが対象となっており、歩行者・自転車はもちろん、二輪車全般も通行禁止となっています。
暫定供用であり歩道が整備できておらず、更に未舗装なので二輪車は転倒のリスクを踏まえての禁止なんでしょうけど、大滝トンネル以西の地区に住んでいて原付などを生活の足としている人がいたとしたら、半年近い期間、秩父市街地への往来が制限されることになるわけですが、そもそもそういう人がいなかったか、路線バスで往来できれば良しということになったのか・・・
まあ、ローリング族対策で二輪車通行禁止になっているような道路でも、地元住民のバイクは黙認されるケースもあるみたいですし、ここも地元住民だったら黙認という形で通れたりしていたのかもしれませんね。
黙認であれば万が一転倒などの事故があっても道路管理者サイドに責任が及ぶこともないでしょうし・・・

それではいよいよトンネルに進入します。
入口までは舗装も施工されており、ここからアクセルを踏み込んで快適なショートカット!となるはずの場面ですが・・・

トンネルが始まるとともに未舗装となり15km/h以下での走行を要求されます。
未舗装ということで路面の凹凸も多く、乗り心地の観点からもスピードは出さないほうがいいでしょうけど、なにより高速走行されると路面が削れて通行を維持できなくなるという理由が大きいのだと思います。
日本では大型車も通るような道路で未舗装という状態をまず見ないので、実際にスピードによって道路の傷みがどの程度発生するのかは分かりませんが、未舗装路を走る路線バスという意味でも貴重な体験ですね。
あと、路面がないので中央線や路側帯といった表示も施工されていないため、三角コーンを設置して代替としているようですね。

対向車とすれ違います。
幅は十分ありますが未舗装であるというだけで、走っちゃいけないところを走っているような気になってきます。

それにしても長いですね・・・
トンネルの延長は2kmほどだそうですが、このスピードで通過するとかなり長く感じます。
仮に15km/hピッタリで走行したと仮定すると、2kmを走るのに要する時間は約8分となります。
だいたい自転車のペースなので、自転車で2kmのトンネルを走るとこう感じるのかという体験にはなりましたw

まだまだトンネルが続きます。
自動車に乗って2kmをこれほど長く感じられる日が来るとは・・・
舗装路面のありがたみを実感する出来事でもありますね。

ちょうど赤信号でしたので停車です。
片側交互通行の区間も結構な長さなので2~3分程度は待たないといけないようですね。
ところで、残り時間のカウントダウンが出るタイプだったのですが、藩士としては反応せざるを得ないw
まあ、乗っているのはスーパーカブではなくて路線バスですけどねw

ようやく青に変わり動き出します。
「5、4、3、2、1・・・GO!」なんて心のなかで叫びつつ動き出します。
もちろんウイリーなんてすることもなく、普通に発進していきました。

ようやく外です。
いやぁ、地上の明るさが懐かしく感じましたw

トンネルの先は丁字路になっています。
三峯神社へは右折ですが、道の駅大滝温泉へ立ち寄るため一旦左折します。

こちらが道の駅大滝温泉です。
併設するバス停は「大滝温泉遊湯館」という名前で、道の駅ですが温泉も併設されています。
参拝の前後にひとっ風呂!ということもできますね。

道の駅自体は小規模なようですが、今は迂回ルートから外れている区間でもあるためか、余計に寂しい印象でした。

ここにも案内看板があります。
通常は右へ行くと秩父市街方面ですが、今は通行止めなので秩父市街へも三峯神社へも雁坂トンネルへも左となります。
ちなみに、右へ行ってもすぐに通行止めなわけではなく、1kmほどは通行できるみたいです。
ちょうど最後の集落やキャンプ場などがある地点までは通れるようにしているわけですが、その先は通り抜けられないので、その集落近辺に用事がある場合以外は右折しても意味はありません。

この先は所定経路と同じですね。
部分的に狭いところもあるものの、国道としての最低限の整備はされているという感じの道が続きます。

ロックシェッドが出てきました。
つまりはこのあたりも落石や土砂崩れのリスクが高いということですが、もしここで災害が起きていたらトンネルを迂回路として使うことも出来なかったわけですから、トンネルでカバーできる箇所で発生したのが不幸中の幸いでしたよね。

この先の交差点で国道140号は2つのルートに別れます。
道なりに右へ進むと新道となり、滝沢ダムを通るルートとなり、左へ折れると旧道といえるルートとなり、二瀬ダムを通るルートとなります。
どちらを通っても川又で合流して雁坂トンネルへ抜けられますが、当然新道の方が線形もいいので通過交通は新道を経由するのが無難でしょうね。
三峯神社へは旧道側からアクセスなのでバスはここを左折します。

ずらりと行先案内が出ていますね。
これはナビ無しで来ていたらどっちへ行くべきか悩んでしまう情報量かも?

旧道へ入ってすぐに太い導管が路上を横切っていました。
近くに宮平発電所という発電所があるようなので、その導水管なのでしょう。

石垣の法面だったり落石注意の標識だったりと、絵に書いたような山道ですね。

ここの法面はコンクリートで固められ、ネットで保護されていますね。
典型的な崖と谷に挟まれた道であり、難所と言えますね。

更にはカーブも多いです。
乗り物酔いをしてしまう人にとっては恐怖の風景かもしれません。

道沿いに唐突に現れる事業所
限られた平地をとことん利用してやろうという人間の逞しさを感じる土地利用の姿ですね。

ダンプカーとすれ違いました。
二瀬ダム工事車両という幕を掲げていますが、浚渫した土砂でも運んでいるんでしょうか?

またダンプカー!
しかも2台続いていますね。
こういうダム沿いの道路ってダンプカー率が高いですよね。
このあたりで氷柱で有名な三十槌を通過します。
ちょうど見頃ですが、降りる人はいませんでした。
昼過ぎの便だったので、がっつり観光しようという人はもっと早い時間から動き始めているのでしょうか。

秩父湖バス停です。
ここが最後の途中バス停であり、あとは終点の三峯神社となりますが、秩父湖~三峯神社間はフリー乗降区間となっており、バス停以外でも乗降が可能です。
沿道には滝や展望所などがあるようなので、それ目当てでフリー乗降区間を活用する手もありそうですが、バスはそれほど頻繁にあるわけでもないので、計画的に利用しないと暇を持て余したり、最悪山の中で最終バスを逃して途方に暮れるなんて悲劇もありそうです。
また、かつて三峯神社で白い「氣守」という特別な守りを毎月1日限定で頒布していた頃は、三峯神社へ向かう道路が大渋滞し、バスも数時間も渋滞にハマるなんてこともあったようですから、バスを降りて徒歩で神社へ向かいたいというニーズを受けて設定されたものかもしれませんね。
現在は「氣守」の頒布は中止されており、そこまで極端な渋滞はないようですが、三が日とかはさすがに初詣需要で渋滞がすごいんでしょうね。

右側にはかなり小さなトンネルがありますが、まさかこれが旧道!?
だとしたらかなり小さな断面ですが、本当に旧道だとして果たしていつまで現役だったんでしょうね。

曲がった先はいきなり狭い道路です。
実はここ、二瀬ダムの天端(堤体のてっぺん部分)であり、あまりに狭いため信号による片側交互通行となっています。

天端は狭いため駐停車禁止です。
大型バスも通るのでここに路上駐車なんてされたら交通麻痺状態になってしまいますよね。
でも、こういう看板があるってことはそんな非常識なことをした輩がいたってこと?

ここにも三峯神社の看板がありました。
実は今走っている道路は県道278号秩父多摩甲斐国立公園三峰線ですが、三峰山へ向かうためだけの道路といえ、三峯神社付近で行き止まりとなっています。

ダムを出てしばらく進んだところでようやく道が広くなり、そこで対向車が列をなして待っていました。
ここに停止線があり、ここまでが片側交互通行となっています。

右手に見えるのは千島祐三という方の銅像なんだとか。
二瀬ダムの建設にも関わった方なんだそうです。
また、左側にある標識は「この先トンネル内すれ違いできません」という警告でした。

ここがそのトンネルのようです。
軽自動車同士だったらギリギリ行けそうですが、大抵の車両にとってはすれ違い不可能ですね。

こんな狭い道なのに三峯神社のおかげで交通量が多いんだから面白いです。
これでも平日なので少ない方ですが、休日とかどうなっちゃうの?w

ここも狭いですね。
要所要所に待避所はありますが、運転に自信がない人は無理せず路線バスでアクセスしましょうw

青看に表示されている内容も三峯神社だけになりました。
この道路を通行する人の大多数は三峯神社へ向かう人でしょうし、実態に即した案内と言えるでしょう。

ここに来てようやく道が広くなりました。
拡張できるところからしている感じでしょうか。

ここは比較的緩めのヘアピンカーブですね。
この手前にもヘアピンカーブはありましたが、もっときつかったです。

2.2km先終点とありますが、その終点がおおむね三峯神社のあたりなので、本当に三峯神社専用道路といっても過言ではないでしょう。

動物注意の標識もありました。
これだけ山奥だったらシカやイタチくらい普通にいそうですよね。

そして、ようやく三峯神社の駐車場が見えてきました。
バス停もこの中にあり、バスも入庫待ちの車列に加わって順番を待ちます。

駐車場に入りました。
この駐車場は市営だそうですが、有料となっています。
なお、路線バスについてはさすがに駐車料金を徴収しないようで、ゲートも素通りさせていました。

降りたら外からも撮影します。
普通に都会でも見かける西武バス(厳密には西武観光バスですが・・・)がこんな山上にいえるなんてすごいですね。

側面の幕です。
そういえば、迂回で経由しない大輪も普通に書いてありますがいいんでしょうかw

引いてもう1枚
隣には観光バスがいますが、どうやら団体客も来ているようですね。

ちなみに、この観光バスは杉崎観光バスですが、旧高速ツアーバスを経て高速バスにも参入しており、杉崎高速バスのブランドで展開しています。
高速バスとしてはかつて乗車したことがあるんですが、独特なアナウンスが印象的でした。(最近乗っていないので、久々にあのアナウンスを聞きに乗ろうかな?w)

バス停です。
乗り入れているのは三峯神社線のみです。
まあ、県道自体がここで行き止まりなので、他の路線を設定する余地もないですけどねw

路線図です。
そういえば、ここには迂回運行についての案内がないですね。
まあ、ここへやってくる公共交通機関が三峯神社線だけであり、ここからバスへ乗る人は、必然的に往路もバスに乗っているわけで、往路の西武秩父駅のバス停や車内の掲示なんかで既に知っているでしょ?ってスタンスなんでしょうかw
さて、このあとですが、折り返しまで1時間近くありますし、せっかく来たので2回目ながら三峯神社へ参拝するとしましょう。
パワースポットとしても知られていますし、乗りバスのついでという不躾な動機は寛大な心で許してもらうとして、ご利益に与れたらと思います。

参道です。
全体的に坂道なので体力的にはきついですが、寒い時期だったので体を温める意味では良かったのかもしれません。

こちらが拝殿ですかね。
それにしても、町中にあるでもない神社で、正月でもないのに参拝待ちの列ができているなんて、三峯神社の人気もすごいですね。
三峯神社線の混雑も平日とは思えないほどでしたし、三峯神社人気には驚かされるばかりです。

ところで、何名かが撮っていたので私も釣られて撮ったのですが・・・

なんでも辰年だった平成24年に現れたんだそうで、これが龍に見えるとして瑞祥として扱われているようですね。
それにしても平成24年からあるということは既に15年は存在し続けているわけですが、それだけ長期間消えずに残っているなんてどういう原理なんでしょうね。
なんて考えるのも野暮でしょうか?w

それではバス停に戻りまして折り返しのバスを待ちます。
参拝している間にまた列が伸びてしまいましたが、またワンチャンにかけて並びます。
まあ、往路ではちゃんと前面展望を楽しめたので、復路がだめでも後続を待つなんて気もなかったですがw
発車の5分ほど前になってドアが開きますが、マニア席は取られてしまいました・・・
ですが、その後ろにももう1席ありまして、そこから少しだけ前面展望が出来ました。
ただ、動画で撮っても画角が微妙だったので静止画だけで紹介しようと思います。
あと、発車前に大輪に行きたいと問い合わせしている方がいたのですが、どうやら迂回運行で停車しないことは知っていて、どこかで降りて歩いていくことは出来ないかという相談のようでした。
運転士さんの回答は三峰口駅から歩くしかないとのこと。
そこからだと10kmほどあるそうで、距離的には大滝温泉遊湯館が近いが大滝温泉遊湯館から大輪方面への国道は歩行者を含めて通行止めとのことです。
大輪は三峯神社への参道が分岐する地点であり、麓から徒歩で参拝したい場合に利用できる地点ですが、西武秩父駅行きとなると既に参拝は終えているでしょうし、何目的で大輪へ行きたかったのかちょっと気になりました。
まあ、あまり人の事情を詮索するのも野暮でしょうし、これくらいにしておきましょう。

それでは乗車レポートに戻ります。
画角はこんな感じで、静止画で要所要所をピックアップするならばなんとか使えますが、動画としては微妙だったので静止画のみご紹介していきます。

対向のバスとのすれ違いです。
それにしても麓側の狭い箇所ですれ違ったらかなり大変だと思いますが、あえてそこですれ違わないようにダイヤを調整していたりするんでしょうか?

こちらが交互通行を制御する信号です。
ちょうど青でしたのでそのまま先行車に追従していきます。

ダムの天端に出ました。
いつかここを走るバスを外部視点で見たいと思っています。

国道140号に入ります。
正面にもトンネルがありますが、かつてはここの国道140号はトンネルで通過しており、県道とはトンネル内で分岐していたそうです。
なので正面のトンネルは県道の旧道といえるわけですね。
ということは、往路で見た小さなトンネルもこの旧道に繋がる一連の旧道の一部なんでしょうか。
調べてみると2013年に新道に切り替わっているそうなので、結構最近まで現役だったことに・・・

大滝トンネルの入口ですが、やっぱり一旦通り過ぎて大滝温泉遊湯館に立ち寄ります。

道の駅大滝温泉です。
別のバスがいますが、一旦国道側へ出て譲ってくれました。

ちなみに、道の駅の先の国道はこんな感じです。
前述の通り、1kmほど先までは通行できるので、ゲートなどはありませんが、通り抜けは出来ないので引き返すように訴える看板が設置されていました。

そしてトンネルです。
二輪車・ミニカー・自転車・歩行者の通行止め標識がありますね。

トンネル内ですが、交互通行区間が三峰側にあるため、トンネルを入ってすぐに信号待ちでした。

対向のバスが来ました!
実はトンネル内を走るバスを撮れればなぁなんて思っていたのですが、叶っちゃいましたねぇ~。
なにせ、徒歩や自転車がダメなのでトンネル内に合法的に立ち入る術は自動車か路線バスに乗って通行するしかなく、トンネル内で駐停車は出来ないので、たまたますれ違うタイミングで通行するという運要素もあるので、結構なレア風景を引き当てたと思います。
これはバスの走行風景の中でもSSRと言っていいでしょうw
このあとは往路でも見たものばかりで特筆すべきものもなかったので西武秩父駅までワープ!

というわけで西武秩父駅に到着です。
これにて目的は達成したわけですが、感想のようなものを少し語って終わりにしましょう。
やはり未開通のトンネルを通る路線バスなんてものを体験できるのは貴重ですし、大滝トンネルの暫定供用についても公共事業叩きの俎上に上げられることも多い道路整備事業が、図らずも開通前からその意義を示せたのも大きいと思います。
無駄な事業は減らすべきですが、何でもかんでも無駄の2文字で切り捨ててばかりいても駄目ですし、しっかりとした見極めが大事ですね。
あと、気になるのが大滝トンネルが正式に開通したあとのことです。
今回、三峯神社線は大輪のみ休止となり、それ以外のバス停は問題なく利用できたわけですが、逆に言えば大輪の1箇所を通過としてしまえばトンネルの正式開通後の三峯神社線はトンネル経由で運行することも出来るということです。
大滝温泉遊湯館はトンネル出口から近いので複乗のような形で経由できますしね。
仮にトンネル経由とすることで10分程度所要時間を短縮できたとしたら、ダイヤを見直して所要台数を減らすことで運転士の所要数を減らすとか、逆に余裕ができた分、増便するなんてこともできるでしょうしね。
また、繁忙期限定で途中無停車の特急便とかをやる可能性もありそうです。
ところで、大輪バス停に急行運転である三峯神社線が停車している理由ですが、前述の通り三峯神社の参道の入口になっているというのもありますが、かつて大輪から三峰へロープウェイが出ていた名残というのもありそうです。
そのロープウェイは名前を「三峰ロープウェイ」といい、秩父鉄道が運営していました。
ロープウェイがあった頃は三峯神社線の運行は土休日のみであり、平日の運行はなかったそうです。
そして、三峰ロープウェイが施設の老朽化などの理由から2007年に廃止されています。(前年の2006年より休止していたため、実質的には2006年廃止)
この廃止を受けて三峯神社線が平日も運行されるようになったわけですが、休日を中心に三峯神社方面への渋滞が問題になっており、このロープウェイを復活させようという構想が浮上しているんだとか。
今のところは秩父市と秩父鉄道が連携し、復活の可能性を探る調査をしているという段階ではありますが、現秩父市長の清野和彦氏(2025年市長選で初当選)は三峰ロープウェイの復活を公約に掲げており、ロープウェイは普通鉄道よりは低コストで敷設できることを考えると、実現可能性は高そうです。
元の位置に復活するのか、新たなルートを模索するのかもこれから検討されるようですが、従来通りの位置だとしたら大輪はロープウェイ乗り換え地点となるわけで、三峯神社線も停車しないわけには行かなくなるでしょうね。
さて、このあとは帰るだけなのですが、お昼ごはんでは見送った「安田屋」さんに行ってみることにしました。
夜営業はないものの、16時半ラストオーダーという情報がありましたから、まだ間に合うはずです。
行ってみると行列もなくこれならすぐ入店できるだろうとお店の扉を開けようとするもビクともしない・・・w
え?やってないってこと?と思って貼り紙の類を探すも臨時休業とか閉店といった文言はどこにもありませんでした。
いずれにせよ営業していて扉を施錠しているわけもないので、食材が無くなってしまったなどの理由で所定より早く店じまいしてしまったのでしょう。
こんなことなら並んでも昼に訪れておくべきだったと後悔したものの、調べてみると、安田屋の本店が小鹿野町にあるのですが、そちらは夜営業もしているという情報があったのでそちらへ向かうことにしました。
小鹿野町へは路線バスしか公共交通機関がないのですが、実はこの日は交通費をケチって原付を飛ばして訪れていたので、小鹿野へ行く足はあったのです。
というわけで行ったのですが・・・なんとこちらも夜の部の開店時間を過ぎているのに施錠されているという・・・
さらに不可解なのは堂々と営業中という札を掲げていたことで、もしかして解錠を忘れているのか?とか考えながら、気がつけば開店から15分ほど経っていました。
しばらく窓越しに店内を覗き込んでいると店主と思われる方が出てきてくれたのですが、そこで言われたのは「今日はもう終わっちゃったんです」とのこと・・・
え~、わざわざ小鹿野まで行ったのに食べられないのぉ~・・・?とガッカリするも、続く一言に救われました。
店内飲食は出来ないがテイクアウトの弁当なら用意できると言ってくれたのです。
もちろんそれを注文して、結局わらじかつはテイクアウトして自宅で頂くことにしました。
有名店と言えども個人経営のようですから、突発的な早仕舞いや臨時休業とかもありますよね。
皆さんも訪問するならなるべく昼に、どうしても夜行くなら電話などで営業しているか確認してから行ったほうがいいでしょうね。
と言ったところで記事は以上です。
ここから先もダイヤ改正に向けた鉄道やバス関連の活動が多くなる予定なので、そのレポートでまたお会いしましょう。
それでは!























