今回は日帰りで秩父鉄道へ出掛けましたのでそのレポートです。
今回は「秩父鉄道を満喫する旅」と題しましたが、目的は4つありまして、まずは秩父鉄道の花形列車と言える「パレオエクスプレス」、それから「秩父路」と2つの列車を制覇しつつ、三峰口駅併設の鉄道公園、そして帰路に使う「レッドアロー」です。
今回の行程
より詳しく行程を説明していくと、まずはJR高崎線で熊谷駅へ向かいそこから秩父鉄道の旅が始まります。「パレオエクスプレス」に乗車して三峰口駅まで向かったら一旦御花畑駅まで普通列車で移動、「秩父路」で三峰口駅へ引き返したら、鉄道公園を見学後、再び「秩父路」で一気に羽生まで乗車して、最後も「秩父路」で御花畑駅に戻ってきます。
御花畑駅からは徒歩で西武秩父駅へ移動して「レッドアロー」で池袋まで行き帰路に就きます。
まずは熊谷へ
秩父鉄道へは東武伊勢崎線・JR高崎線・東武東上線・西武秩父線の4つのルートが選べますが、今回は高崎線を選びました。実は休日限定で運転されている池袋始発の快速急行三峰口・長瀞行きというのが出ており、それを利用してアクセスしたかったのですが、「パレオエクスプレス」が熊谷始発であり、西武ルート秩父鉄道入りした場合、「パレオエクスプレス」の発車時刻までに熊谷へ向かうことが出来ないことがわかり、それは断念してJR高崎線となりました。 この道中は特にネタはないのでいきなり熊谷駅から始まります。
何度か訪れている駅ですが一応駅名標を撮影しました。
最近は外国語表記が増えたりして駅名標も更新されつつありますしね。
あと、実は今回からデジカメが新しくなっておりそのデビュー戦がこの活動だったわけですが、そのための”慣らし撮り”という意味合いもありました。
やはり「パレオエクスプレス」は秩父鉄道の花形のようで一番目立つ大きさで掲示されていました。
おや?SLじゃなくてEL!?
と驚くことなかれ、実はこの活動の際、SLが故障中で運行できなかったため電気機関車(EL)での代走となっており、列車名も「SLパレオエクスプレス」ではなく「ELパレオエクスプレス」となっていたのでした。
SL目当ての人からしたらがっかりの掲示ですが、私はこのことを知った上であえてこのタイミングで乗りに来たのでした。どういうことかというと、SL列車はもちろん魅力的ですが、往々にして乗客の子供連れの割合が高くなり、録音的には絶望的である上、そもそも客車内からは機関車の走行音を収録するのは機関車のすぐ後ろの位置に乗車して窓を開けて収録するとかしなければ困難という事情もあり、個人的意見ではあるものの「SLは乗るより見る(撮る)方が楽しい」という結論に至っていた私はここ何年かSL列車というものに乗っていませんでした。
それが、ELであれば子どもたちの興味はSLほど強くはないだろうことが予想され、車内の環境が良いことが期待できる上、どのみち客車内では牽引しているのがSLであろうとELであろうとそんなに変わらないということでこの機会に乗ってしまおうというわけでした。
ただ、残念だったのが電気機関車のモーター音が聞ける可能性があった機関車の隣の客者が貸切扱いで一般客が乗車できなくなっていたこと・・・
何はともあれ、1日乗車券を買い求めたら入場してホームへ向かいます。
「ELパレオエクスプレス」で三峰口へ
いよいよここから秩父鉄道の旅が始まります。
ホームには既にカメラを構えたファンがELパレオエクスプレスの入線を今や遅しと待ち構えていますが、予想通り子供連れの姿は皆無であり、これは車内の環境も期待できそうです。
ホームにはちょうど急行「秩父路」の姿がありました。
どのみちあとで乗りますが今は撮るだけ・・・
↑いよいよ「ELパレオエクスプレス」の入線です!
茶色機関車というだけで古く見えますw
ヘッドマークが付いていますが、この日は1両を貸切にして車内で食事ができるレストラン列車として運行されており、そのタイアップするお店とのコラボ記念のヘッドマークのようです。
あと、この写真は羽生方を写しており、三峰口方面は反対側となりますが熊谷駅での機回しを回避するためにプッシュプルで運行されているようです。
ただし、三峰口へ向けての運行では写真に写っている羽生方の機関車はパンタグラフを下ろして無動力でただ牽引されるだけになるようなので最後尾の客車に乗ってもモーター音は聞けそうにありません・・・
パンタグラフも降ろされてしまいここまでパレオエクスプレスを牽引してきた機関車は以後はただのデッドウェイトとして三峰口までくっついて行くようです。
そりゃあ客車4両に機関車2両じゃ電気代の無駄ですしねw
客車です。形を見てピンときた方は鉄分の濃い方だと思いますが、実はこの客車は国鉄の12系客車です。
SL牽引でなくたって今や12系に乗れるだけでも貴重ですよね。
反対側、すなわち三峰口行きでの先頭車となる機関車です。こっちは水色でした。
パンタグラフを上げて出発準備を整えていますが、さぞ迫力あるモーター音を聞かせてくれるのでしょうね。
ああ、やっぱり聞きたかったw
その貸切車両です。
指定席とありますが、通常運転時の「SLパレオエクスプレス」でも機関車の後ろは指定席扱いとなっており、その時の表示を流用しているのでしょうね。
ただ、ちゃんと「EL PALEO」と書いてあるのには驚きました。今回はSLの不調という事情からピンチヒッター的に運行されているものであり、そんなに頻繁に設定される列車ではないのに、ちゃんと表示を用意しているのはすごいと思います。
指定席車両はいくら嘆いても貸切なので諦めて一般車両に乗車です。
この折戸はいかにも国鉄時代の客車という感じです。
「くずもの入れ」という単語だけで国鉄を象徴している気がします。
車内です。秩父鉄道の花形列車だけあって流石に国鉄時代そのままではなく綺麗にリニューアルされていますが、固定式クロスは古き時代の鉄道旅行の雰囲気を醸し出してくれますね。
あと、これは発車の5分くらい前に撮ったものですが、ご覧のようにガラガラでした。
SLが牽引しないだけでこんなにお客さんが減ってしまうんですね。
電気機関車だってかっこいいのに・・・w
それではこのボックス席を占領して三峰口への旅を始めましょう。
ここで恒例ですが「パレオエクスプレス」について軽く解説です。
「パレオエクスプレス」は熊谷駅と三峰口駅の間で土日を中心に運転されているSL列車であり、1988年から運行されています。今日は故障中ですが、普段の牽引機はC58で、元々埼玉県内の小学校に展示されていたものを復活させたものです。
乗車するには「SL座席指定券」もしくは「SL整理券」が必要であり、「SL座席指定券」は指定席車に乗る場合に必要で、発売はJR東日本で行っています。「SL整理券」の方は指定席以外の自由席に乗る場合に必要な券であり、座席は指定されない分割安で「SL座席指定券」が720円なのに対して、こちらは510円となっています。
なお、今日みたいに電気機関車で代走する場合はこれらの「SL座席指定券」「SL整理券」は不要で乗車券のみで乗車OKとなります。
停車駅は熊谷・竹川・寄居・長瀞・皆野・秩父・御花畑・三峰口となっており、急行「秩父路」が停車する野上と影森も通過するため秩父鉄道で最も停車駅が少ない列車となっていますが、元々SL牽引を前提にしたダイヤとなっており非常にのんびりした(業界用語で言う「スジが寝ている」)設定のため後続の普通列車にすら追い抜かれてしまうため、スピードで言えばむしろ秩父鉄道で一番遅い列車と言えるかもしれません。
あと、その他のネタとしては車内放送を秩父出身の落語家で「笑点」でもお馴染みの林家たい平師匠が担当しているというのがあり、鉄道業界で車内放送に落語家を起用するのはかなりレアですし、これが聞いてみたくて乗車したというのもあります。
そうそう、「パレオエクスプレス」という名前についてですが、秩父地方に1300万年前に生息していたとされる「パレオパラドキシア」という海獣から取られているようです。
SL列車の愛称って地名をそのまま付けたりすることが多く、SLが現役だった時代の雰囲気を出すためなのか保守的というかシンプルなネーミングが多い気がしますが、その中にあって「パレオエクスプレス」は独特な存在感のあるネーミングですよね。
思うに、「秩父路」が既に秩父鉄道の急行列車の愛称として使われていたため採用できず、地名を断念して思い切ったネーミングに踏み切ったのではないでしょうか。
発車時刻となりゆっくりと熊谷駅をあとにします。高崎線とも少しの間並走しますがすぐに別れてしばらく熊谷の市街地を走行していきます。
やはりスピードは控えめであり並行する道路を走る車にさえ頻繁に追い越されていきますが、先を急ぐ人が乗る列車ではありませんしねw
そうこうしていると噂の車内放送が始まりました。
自己紹介から始まり、停車駅ごとに周辺地域の名所・名物などを紹介していく観光列車にはありがちな内容の放送でしたが、思ったのが自己紹介部分がなければたい平師匠がやっていると気づかないのではないかと思うくらい普通のアナウンスとして聞ける喋りだったことですね。
声を使った仕事としてはアナウンサーや声優などがありますが、落語家も声を使った仕事という点では共通点があり、車内放送との相性もいいのかもしれませんね。
しばらくすると車窓に車両基地のような場所が現れますが、ここは広瀬川原車両基地です。
以前にここで行われたイベントに参加したことがありますが、今日はイベントの日ではないので構内に活気はなく粛々と日々の業務をこなす作業員の方々ぐらいしか人影はありません。
今度は黄色い電気機関車もいました。
秩父鉄道は私鉄としては珍しく今でも貨物輸送を手がけており、その関係で電気機関車を多く所有しているのですが、カラフルなのが面白いです。
最初の停車駅の竹川に到着です。
ここはすぐの発車であり乗り降りもほとんど無いようでした。
普通列車とすれ違います。
秩父鉄道は全線が単線ですが、普通列車もそこそこの本数があり、その中に急行「秩父路」や「パレオエクスプレス」、更には貨物列車まで混じって走るのですからなにげに忙しい路線ですよね。
その貨物列車ともすれ違いました
秩父鉄道の貨物輸送はもっぱらセメントの原料となる石灰石であり、熊谷貨物ターミナルと影森の間で運行されています。
かつては製品のセメントも運んでいたようですが、こちらは廃止され、現在は石灰石が唯一の輸送品です。
また、このようにセメントと縁深しな秩父鉄道ですが、筆頭株主が太平洋セメントだったりもします。
その次の停車駅の寄居に到着。
名所案内もありました
それにしても、一番下の五百羅漢が徒歩1時間って・・・w
乗換案内です。
寄居駅は秩父鉄道の他に東武東上線、八高線の3路線が集まるターミナル駅となっていますが、路線名よりその行き先を強調しているのが面白いですね。
なお、このうち乗り換え無しで行けるのは高崎のみであり、八高線八王子方面は電化・非電化の境界となる高麗川駅で乗り換え必須であり、東上線も寄居~小川町間は完全に運行系統が分断されているため池袋へは小川町で乗り換え必須です。
かつては東上線から秩父鉄道に直通する観光客向けの優等列車もあったようですが、今の東上線は秩父地方へのアクセスは完全に眼中にない感じですね・・・
東上線も末端部は8000系の独壇場ですが、なんとなく並べてみましたw
↑ここで後続の普通列車が入線します。当駅で「パレオエクスプレス」を追い抜いていきますw
SL列車というのは往々にして通常の営業列車よりもスピードが遅く途中駅で抜かれるのはあるあるですが、特急列車にならまだしも普通列車に抜かれるって・・・w
しばらく停車時間があるということで皆さんホームで撮影タイムです。
↑ここで貨物列車が通過していきました。
秩父鉄道の貨物列車は今までちゃんと撮影できていなかったのでラッキー!
それではそろそろ車内に戻り旅を続けるとしましょう。
https://youtu.be/cTDRGLUd9PQ
↑上長瀞~親鼻間で荒川を渡ります。ここからの長めは車内放送でも言及されていました。
次の停車駅の皆野では停車時間がほとんどなかったのですが、和銅黒谷駅では急行「秩父路」とすれ違いのため運転停車がありました。
当然ホームへは降りられませんが、車窓から駅名標を撮りました。
和銅黒谷駅とは変わった名前ですがその由来はというと・・・
和銅採掘遺跡・・・すなわち銅を採掘していた採掘場の遺跡がこの近くにあり、ここで採れた和銅が日本初の通貨の「和同開珎」の発祥となり、「日本通貨発祥の地」としてPRしているわけです。
そのため、ホームのオブジェもお金がモチーフですね。
秩父駅では鮮やかなピンク色の機関車が牽引する貨物列車が見えました。
その奥には西武4000系もいました。
長瀞まで直通する列車が折返しの運行を待つ間ここで待機しているんですかね。
こっちのデザインのほうが秩父鉄道には似合っている気がします。
もちろん「パレオエクスプレス」も撮ります。
流石に停車駅ごとに撮っていると飽きてきた感もありますがw
それにしても停止位置目標までEL専用なんですね。
ただ、仮設感がすごいですがw
https://youtu.be/8fMwTkixtdY
↑ここで長時間停車の原因だった後続の普通列車がやってきました。
そう、実はここで2本目の普通列車に追い抜かれますw
そんな秩父駅を出ると次の停車駅は御花畑駅です。西武秩父駅との乗換駅となっており、秩父駅よりも秩父市役所には近いという御花畑駅ですが、ここではもう停車時間はなくすぐに発車していき、その次は三峰口駅までノンストップとなり、急行「秩父路」が停車する影森は通過します。
秩父市街を抜けようという頃に車窓に現れるこのちょっと痛々しい見た目の山ですが、武甲山という山であり、このような見た目なのは武甲山は良質な石灰岩の大鉱床であり、大規模に採掘されているからだそうで、秩父鉄道が運ぶ石灰石もあの武甲山から削り取られたもののようです。
まさに身を削って秩父の発展を支えた山として地元では親しまれているそうで、これも車内放送でも言及されていました。
美しい渓谷の車窓も出てきました。
もう少し早く来ていたら紅葉が綺麗だったでしょうねぇ。
鳥居が並ぶ参道(?)が線路をかすめるように通っていました。
そして、列車はもうそろそろ終着駅の三峰口駅に到着します。
到着したはいいけど、随分変わった制服の駅員さんだなぁ・・・
いや、違う!レイヤーさんだw
調べてみると、奇しくもこの日は秩父鉄道でコスプレイベントがあっていたようで彼ら彼女らはその参加者というわけですね。
今は鉄道会社も集客のためにあの手この手で大変ですね。
そして、肝心の先頭はというと、これがホントの「カマ出し」でした。
駅名標とも絡めたらこれにて「パレオエクスプレス」とはお別れです。
折返し熊谷行きにも乗ることも考えたのですが、もう1つの目的である「秩父路」に乗ろうと思うと片道のみで断念せざるを得ませんでした。
なお、折返し便は機関車の隣も貸切扱いではないみたいだったのでモーター音を聞くために計画変更も考えましたが、「秩父路」も乗ったこと無いし捨てがたい・・・ということで結局予定通りに。
一旦御花畑駅へ
ここからの計画ですが、三峰口駅の撮影もほとんどせずに5分後の普通列車で一旦御花畑駅まで戻ります。
理由は「秩父路」に乗るためであり、私の場合ただ乗れればいいのではなく、上下どちらかでも羽生~三峰口間の通し乗車をしたいと考えていました。
これを実現するには羽生発三峰口行きは今からでは乗れず、逆に三峰口発羽生行きならば間に合うということでそれに乗車することにしたのですが、そうすると三峰口駅でやたらと時間が空いてしまうことが分かり、ふと時刻表を眺めていると普通列車で御花畑駅まで行って三峰口行きの「秩父路」を待っていればいい感じで時間が潰れることがわかったのでそのようにしました。
三峰口駅から羽生駅まで「秩父路」に乗ったあとはまた「秩父路」で折り返すのですがこれは影森行きであり三峰口まで乗り通すことは出来ません。それが、御花畑駅から三峰口駅を今乗っておけば分割とは言え上下とも全区間乗車ができるというわけですね。
ところで、だったら御花畑駅じゃなくて影森駅で待っていればいいじゃないかと思われるでしょうが、そうしなかった理由は後で分かりますw
↑乗ってきた列車を御花畑駅で見送ります。
御花畑駅は過去に訪れているので駅の方はほぼ撮らずに向かったは西武秩父駅です。
目的は2つあり、1つは復路で利用する「レッドアロー」のチケットを今のうちに入手しておこうということでして、この日は土曜日でしたから比較的観光客が多いであろうことが予想され、いざ帰ろうというときに満席というのは洒落になりませんからねw
で、もう1つはというと・・・
お昼ご飯ですw
いろいろ調べるうちに秩父には「わらじカツ丼」なる名物があることを知り、西武秩父駅直結の施設内にあるフードコートにて食べられることが分かったのでついw
白状すると本当は降りたことがなかった影森駅をこの機会に取材してしまうつもりでしたが、心が「駅より飯」になってしまい影森駅はまた今度にしましたw
チケットも入手し、お腹も膨らんだところで御花畑駅に戻り秩父鉄道の旅を再開します。
そして、いよいよ「秩父路」がやってきました。
「秩父路」については後ほど解説するとしてこれで三峰口駅に戻ります。
とはいえ車内はちょっとだけ紹介しますと、急行だけあって普通列車とは差別化されていて、クロスシートとなっています。
グループ利用でも快適なボックス席(音鉄的には勘弁してほしいシチュエーションですけどねw
こうして車内を撮ったりしていたら、15分程度であっという間に三峰口駅でした。
三峰口駅&車両公園を見学
本日2度目となる三峰口駅ですが、今度はちゃんと見ていきます。
駅取材はもちろんのこと、併設されている「秩父鉄道車両公園」も見学していきますので、駅レポートと並行してレポートしていきます。
ということで駅名標から
名前の通り有名な三峯神社への玄関口の駅となっていますが、駅から神社までは遠くバスに乗り換える必要があります。
なお、以前は「三峰ロープウェイ」というロープウェイが秩父鉄道の手により運営されていましたが、こちらは施設の老朽化や採算性の問題などから2006年から休止を経て翌2007年に廃止されてしまいました。
「SL出口」とありますが、SL牽引時の「SLパレオエクスプレス」が到着した際、大勢の乗客が一斉に改札を目指してなだれ込んでくるのでそれに備えて特別な改札口を用意しているみたいですね。
そういえば、「ELパレオエクスプレス」でここにやってきたときはすぐに折り返してしまったので改札の方は見ませんでしたが、使っていたのでしょうか・・・?
こちらがその「SL出口」です。
完全に昔ながらのラッチですね。
そうこう言っているうちに外に出てしまいました。
まだ人が多かったので構内の撮影は後回しにして、先に「秩父鉄道車両公園」を見学すべく外に出たのでした。
旅行はクリスマスの気配も近づく12月初旬だったこともあって、鉄道むすめの「桜沢みなの」ちゃんもサンタ仕様でした。
駅前にはバス乗り場がありまして、古びた見た目ではありますが、屋根もついた待合室を完備したバス停になっていました。
当駅からは西武観光バスの手により3路線ほど運行されており、三峰観光の拠点となる駅になっています。
こういうのを見てしまうとバスにも乗りたくなるから困るw
そして、もう1つバスがありまして、こちらは小鹿野町営バスです。
小鹿野町は秩父市に隣接する町ですが、町内に鉄道は存在せず、小鹿野町から鉄道を利用するには三峰口駅や西武秩父駅まで町営バスを利用する必要があるようで、西武観光バスの路線は観光路線の性格が強いのに対し、こちらは地域の足としての性格が強いみたいですね。
駅前にはロータリーなどはなくただ道路が横切るのみとなっています。
そんなに本数はないとは言え、結構な数の路線があるようなので手狭感じもしますけどね。
と、そこへ西武秩父駅から来て三峯神社へ向かう急行バスがやってきました。
が・・・いい勢いで走り去ってしまい、バス停で待っていた人たちはただただ困惑していました。
勢い余ってバス停に停まるのを忘れてしまったのでしょうか・・・?
と思ったら逆方向から再びやってきて今度はバス停に停車して乗客を乗せていきました。
「やっべぇ、停まるの忘れてた~!」ということではなくて、想像ですが、駅前の道路ではUターンできるスペースがないので一度駅前を素通りして駅の先の広い場所でUターンして戻るのが所定のルートなのでしょうね。
ただ、自分が乗客として待っていてこの光景に遭遇したら焦りますねw
バスネタもこれくらいにして駅に戻ります。
例の「SL出口」を外から見た様子ですが、「鉄道車両公園」という看板が出ていました。
結構目立つ看板ですし、秩父鉄道としてもPRしたいということなのでしょうか。
さて、どうやって車両公園に行けばいいのかなと思っていたら秩父鉄道も用意周到のようでこんな看板がありました。
おかげでスマホを取り出すまでもなく辿り着けそうです。
そんなわけで案内に従って進みます。
このまま行けば山の方へ登っていく感じですが、看板の案内通りなので大丈夫でしょう。
カーブの手前で脇道にそれるとこんな踏切がありました。
警報機も遮断器もない、いわゆる「4種踏切」というやつですが、確か車両公園は駅の裏手にあるはずなので線路を跨ぐのは必然であり、踏切の存在はこれが正しいルートであることを裏付けるものでした。
ちなみに、この線路ですが、三峰口駅の先まで伸びていて最初は延伸計画の名残かなと思ったのですが、どうやらかつてはこの先に貨物駅があって貨物専用線としてもう少し続いていたようで、現在それは廃止になっているものの入換用の引き上げ線として今でも使われているようです。
ふと気になったのがこのバリケートです。
「荒川村役場」とありますが、荒川村とはかつて三峰口駅が所在していた自治体であり、2005年に市町村合併により秩父市の一部となったため消滅した現存しない自治体です。
廃止になった路線や列車の痕跡を駅構内で見つけたような気分でちょっと嬉しくなりましたが、私自身は荒川村とは何の縁もゆかりも無いのですけどねw
西武4000系がいましたが、午後の急行池袋行きとしての運行に向けてスタンバイ中のようです。
そして、こちらがその「秩父鉄道車両公園」の入口です。
看板の存在感があまりなくて実は作業員用の通用口なのではないかと思ってしまいましたが、ちゃんとここが「秩父鉄道車両公園」の入口なので開放時間帯であれば自由に立ち入ることが出来ます。
それにしても、入場無料だから入場券などを扱う設備がないのは仕方ないとしても、駅の方ではあれだけPRしていたんだから、入口ももう少し分かりやすくしてもいいのでは?w
さて、ここで「秩父鉄道車両公園」について解説を入れてから内部のレポートへと進みたいと思いますが、1989年に開設され、年中無休で9時~16時の間開放されています。
入場料もなく、よくありがちな列車利用者以外は駅の入場券を買わないといけないとかいう規制もないので、本当に自由に見学できるのですが、せっかくですし、列車で訪れましょう。
内部には貨車や機関車、電車など10両が保存・展示されているのですが、何より目玉になっているのが「SLパレオエクスプレス」が運行される際はSLが転車台に載って方向転換する様子を間近で見られることであり、その際は多くのファンが詰めかけるそうです。
今日は「ELパレオエクスプレス」だったのでその活気もありませんけどねw
というわけで、早速中へ入るとしましょう。
中に入るとレールの上に乗って一列に保存車両たちが並びます。
それにしても、バラストや枕木といい、普通に営業線だと言われても違和感がないほど実際の線路そっくりに作られていますが、元々は実際に使われていた線路を流用しているとかでしょうかね。
勾配標までありました。年季の入りっぷりといい、元々は駅構内の側線の一つだったのかもしれませんね。
それではまず最初はこちら
貨車のことはあまり詳しくはないのですが、有蓋車のようですね。
ワキ824というんだそうです。
ちゃんと諸元や経歴などが書かれていて勉強になります。
ちなみに、”ワキ”という形式名についてですが、国鉄の貨車の命名規則では”ワ”は有蓋車を意味し、”キ”は25トン以上の積載重量であることを意味していますが、秩父鉄道でも国鉄に準じた命名規則を採用していたのでしょうか。
階段がついていて特に立ち入りを禁止するような表示もない・・・これって入っていいってことですよね?
というわけでワキ824号の内部に潜入!
私も乗り鉄としていろんな車両に乗ってきた自負がありますが、貨車に乗るなんて経験はかなり貴重ですよね。
気になったのがこの電球です。
現役時代から積み下ろし作業の利便のために設置されていたとかなら関係者しか立ち入らない前提だからこんなものかな・・・という印象ですが、展示後に見学者のために設置したとしたら、その配慮は嬉しいですが、もう少し目立たないように付けられなかったのかなぁ・・・とw
それではお次!
だいぶ塗装の剥げが気になりますが、こちらも有蓋車のようです。
テキ117というそうです。
これも先程のワキに倣って命名規則から読み解くと、”テ”は鉄製有蓋車の意味であり、”キ”は先程同様25トン以上の積載重量を意味します。
こちらももちろん内部へ!
壁面や天井の色合いがだいぶ違うのと、仕切りのような物がついているのが先程のワキ824と違いますね。
と車内を眺めていたらこんな注意書きが・・・
確かに蜂が巣を作りそうな環境ではありますが、虫が苦手な人は夏場の訪問は避けたほうが良さそうです。
とりあえず紹介文は目を通しておきましょう。
スム4023というそうですが、新しく出てきた”ス”は鉄側有蓋車を意味します。
そもそも「鉄側有蓋車」って何ぞや?という話からすると、「鉄製有蓋車」は車内に木製の内張りが施され、屋根なども含めて車両全体が鉄製なのに対し、「鉄側有蓋車」は側板のみが鉄製で屋根や床は木製で、内張りはされていないという違いがあります。
鉄製の有蓋車が登場し始めた頃に過渡的に存在した形式であり、断熱性が悪いなどの難点から国鉄ではごく少数の製造で終わったマイナーな貨車ですが、一方で鉄製有蓋車よりも低コストで作れる点がセメント輸送を行う私鉄からは重宝されて、セメント輸送用に秩父鉄道でも活躍していたようです。
それでは車内です。
先程の鉄側有蓋車の特徴を踏まえて観察すると確かに床と天井が木ですね。
そして、車外からも見て取れた屋根がめくれていた部分は車内からはこんな巨大な穴として観察できました。
やはり木製の屋根では耐久性に乏しいというのは事実のようですね・・・
トキ502号という上越新幹線を走っていそうな名前でした。
”ト”は無蓋車のことであり、”キ”は何度も出てきましたが25トン以上の積載重量という意味です。
こちらも内部・・・というより荷台に登ることができるようなのでもちろん登りました。
なんだか・・・映画のワンシーンみたいw
レールもここで途切れているようですが、貨車シリーズのシメは車掌車のようです。
ヨ15号という名前のこの車両ですが、そもそも「車掌車」とは?というところから話すと貨物列車の最後尾に連結されていた車掌が乗務するための車両です。そのため分類上は貨車の仲間となります。
現代の貨物列車は車掌がいないワンマン運転が基本ですが、昔は走行中に列車が分離してしまう事故が時々起きており、そういうときにブレーキをかける役目として車掌が必要でした。
しかし、時代が進むに連れてブレーキ性能が向上し、機関車にもデッドマン装置や防護無線などの装備も充実してきたことから合理化の一環として貨物列車への車掌の乗務は廃止されていき、車掌車もその役目を終えて多くが廃車となりました。
地方のローカル駅の中には廃車になった車掌車を流用した駅舎を持つものもありますね。
昔の貨物列車の車掌さんの見ていた景色もこんなものだったのでしょうか。
だいぶ板が剥がれてしまっていますが、ここで書類を書いたりというワンシーンもあったのでしょうか。
外観です。一般的な車掌車は箱型の外観が多いのですが、これは車掌が乗務する車室部分が片方に寄っている上に普通は二軸車ばかりのところ、ボギー車という珍しい構造の車掌車ですが、これはヲキ1形という貨車を改造して製作されたからだそうです。
その先にあるのは転車台です。
SLがいれば大勢の人に囲まれて大変賑わうのでしょうが、役者のいない舞台の如く、そこに視線を向けるのは私だけであり、ただただ寒風が吹き抜けているだけでした。
これも展示品の1つだと考えているのか、ちゃんと解説パネルがありました。
まだ先があるようなので見ようと思ったらなんかロープが張ってあり進めませんでした・・・
その先にも興味を惹かれる車両たちがいたので残念ですが、ここまでのようです。
これにて車両公園は撤収と相成りました。
駅へ戻る道すがら、車両公園の外観が見えましたが、ちゃんと看板を立ててPRしているんですね。
↑帰り道の例の踏切を西武4000系が横切っていきました。
踏切の少し先で一旦停止しました。
この先は行き止まりですし、止まらざるを得ないのですけれどもねw
https://youtu.be/0rcFiji2pQ8
↑今度は逆方向に進み、ホームへ据え付けるようです。
かつての貨物線跡が引き上げ線として使われている話は知っていましたが、こうして実際に見ることができるとは・・・
また、ちょうどこの時間帯に車両公園から撤収していたことも含めて幸運でした。
駅に戻ると西武観光バスが待機中でした。
ふむ・・・このバスが中央自動車道を(そんなわけないw
言わずもがなで中津川とは秩父市内の地名であり、中央西線の駅がある中津川市とは何ら関係ありません。
私は一旦駅を通り過ぎてみることにしました。
理由は先程三峯神社行きのバスが走り去った先にあるであろう転回施設を見てみたかったから。
それにしても、交通量はあまりなさそうではありますが、バスが通るにしては狭い道路ですよね。
道路管理者も流石にこのままではまずいという認識はあるのか拡張工事の最中だったようで、将来的にはもっと広々とした駅前通りに生まれ変わるようですね。
そして、その先にあったのがこちらのスペースです。
うん、バスが転回するにしては狭すぎるし駐車場か、あるいはただの空き地でしょうね。
こんな看板があったけど違うだろう・・・
ていうか、ここで転回するシーンを見てみたいw
それではそろそろ駅に戻ります。
降りたときは素通りしてしまってろくに写真も撮らなかったので、今度はちゃんと撮りますが、ノスタルジックという言葉が似合う雰囲気ですね。
昔ながらのラッチが現役なのはもちろん、列車別改札も実施されているようで古き良き時代の鉄道風景を残していると言えましょうか。
券売機は流石にありましたがICカードには当然のように対応しておらず、ボタンもタッチパネルではなくて物理ボタンのみという、これ自体が骨董品と言えるのではないかというくらい昔懐かしいタイプの券売機でした。
逆に最新式の券売機が設置されていたらそれはそれで驚きますけどw
コインロッカーも都市部ではICカードを鍵代わりに出来るタイプが普及しつつある中、昔ながらのタイプが健在でした。
窓口で急行券を求めたら早速ホームへ入ります。
西武4000系と「秩父路」の並びです。
「秩父路」に使用される6000系も元々は西武鉄道の新101系ですから、ある意味西武車同士の並びとも言えますね。
それでは、ここからいよいよ「秩父路」に乗車となります。
急行「秩父路」で秩父路を往く
ここから乗車する「秩父路」ですが、恒例ながら解説から入っていきます。
「秩父路」は羽生駅と三峰口駅を結ぶ急行列車なのですが、いくつかの点において特徴があります。
まずは、中小私鉄にしては珍しく急行料金の設定があり、急行券(200円)を購入しないと乗車できないことです。他には長野電鉄や富山地方鉄道などの例があるでしょうか。
2つ目は、ちゃんと先行列車を追い抜くことであり、列車により追い抜かないものもありますが、運行距離や秩父鉄道が全線単線であることを考えれば十分急行らしい急行と言えるのでないでしょうか。
3つ目は、使用車両でして、写真にもある6000系という車両が充当されていて、この6000系は急行専用の車両であり、急行列車以外では原則的に運用されません。
ちなみに、6000系は「秩父路」の車両としては3代目に当たり、初代は秩父鉄道オリジナル車両の300系、2代目は国鉄165系を改造した3000系でした。
そんな「秩父路」ですが、わざわざ観光客が多い土曜日に乗りにきた理由があります。
それは、平日ダイヤでは運行区間が熊谷~影森間に短縮されてしまい、羽生~三峰口間を全区間乗車するには土休日ダイヤでなければならないという事情です。
元々は平日でも全区間走破する列車の設定があったようなのですが、徐々に減便や区間短縮が相次ぎ、ついには平日は羽生や三峰口へは乗り入れなくなってしまったのです。どうしても観光需要がメインになるでしょうし、平日では厳しいのは致し方ないのでしょう。
それから、運行形態についてですが、羽生~三峰口間での停車駅は羽生・行田市・熊谷・武川・寄居・野上・長瀞・皆野・秩父・御花畑・影森・三峰口となっており、野上~長瀞間、秩父~御花畑間が連続停車となっている以外はかなり停車駅を絞っていて、専用車両の用意や先行列車を追い抜くことなどを考えれば、200円の急行料金を取るなりの設定だなと思いました。なお、連続停車する区間のみ利用する場合は急行券が不要らしいです。
再掲になりますが車内の写真を載せるとこのようなクロスシート配置となっており、ロングシートばかりの普通列車とは差別化されています。
ちなみに、この座席は西武10000系「レッドアロー」をリニューアルする際に発生した余剰品を流用しての調達だそうで、車両自体も西武新101系の改造ですし、西武づくしな車両となっています。
ただし、座席の回転は出来なくなっているようであり、一方でリクライニング機能は残っているため、「リクライニング付き固定クロス」という鉄道車両の座席としては珍しいものになっています。
これってどう見ても「かぶりつき専用シート」ですよね?w
空いていますし、始発から乗車の特権で座らせてもらいましょう。
と思ったら罠が・・・
この写真は実際に先程の座席に座った時に私の目線の高さで撮影したものなのですが、肝心の前面展望が上半分しか見えないというw
展望席の奪い合いにならないようにという配慮なのか、「そこまで考えていませんでした」というオチなのか・・・いずれにせよ残念過ぎる「かぶりつき専用シート」でしたw
とはいえ、前面展望の動画を撮影したい人にはおすすめの席でしょうね。
それでは発車です。結局乗車しているのは数名のようで私の車両は貸切状態でした。
時間的には三峯神社などを観光した帰りの人がそろそろ帰り始める頃かなと思っていたのですが、予想外に誰も乗ってこず・・・
想像ですが、近い時間に西武鉄道直通の急行池袋行きがあったので、東京へ帰る人はそちらを選んでいるのかなと思いました。
「レッドアロー」に乗り継ぐにしても、急行池袋行きなら西武秩父駅にそのまま乗り入れてくれますから、御花畑駅から徒歩連絡よりは便利ですしね。
一方で、通過する駅には大きなリュックを抱えた登山帰りと思われる人たちが大勢待っていたりもして、これなら影森~三峰口間は各駅停車にしてもいいんじゃないかとも思いましたが、そこは「急行」としてのプライドなのか影森までノンストップです。
影森を出て西武線と接続する御花畑でも大した乗車はなく拍子抜けでしたが、これで採算採れているんでしょうか・・・いずれ列車自体が無くなってしまわないか心配になる状況です。
しかし、それも秩父駅までであり、秩父駅では登山帰りっぽいおじさん達がゾロゾロと乗ってきてようやく行楽列車らしい雰囲気になってきました(録音環境が悪いとも言うw
彼らは寄居で降りていったので東上線か八高線に乗り換えて東京方面か高崎・八王子方面を目指すものと思われますが、確かに東上線方面は西武線と違って直通列車もないので「秩父路」の価値が相対的に高いのでしょうね。
そういえば、これは御花畑→三峰口で乗車した際に影森駅で目撃した話になりますが、三峰口駅へ行きたい様子の観光客が駅員さんに尋ねていたのですが、「秩父路」を案内されて急行料金が要ると聞いて後続の普通列車を待つと話していたのが印象的で、それほど距離もない区間で200円追加はやっぱり躊躇してしまうものなのですかね。とはいっても、私ももし沿線に住んでいて日常的に秩父鉄道を利用していたとしたら200円払って急行に乗るのはよほど急ぎの用事のときとかに限られるだろうなとも思いました。
寄居からは再びガランとした車内が戻ってきましたが、同時に車窓も徐々に闇に包まれるようになり、いよいよ夜になるとただ乗っている感が強まっても来ました。
でも、ただただ走行音をBGMにぼーっと過ごすのも悪くないですけどね。
JRとも接続する熊谷駅で多くが降りていきましたが、列車はもう少し先の羽生まで行きます。
ここも快走してあっという間に羽生まで行ってしまいました。
ちなみに、ここまでの所要時間は1時間31分でしたが、直前を走り永田駅で追い越した普通列車は2時間9分を要しているので、200円の追加で38分も短縮できると思えば、コスパのいい急行と言えるのではないでしょうか。
尤も全区間通しで乗る人って少数派でしょうけどw
それでは、ここでボーッとしていてもしょうがないので一旦外へ出ます。
普通列車であればすぐに折り返すことも可能でしたが、せっかくならば帰りも「秩父路」に乗りたいですしね。
そういえば、改札口では急行券の回収を徹底しているようで車内改札を出来ない分、駅での回収を徹底しているのでしょうか。
ただ、観光路線でもありますからお願いすれば無効印を入れてくれますけどね。
改札口は全て有人改札なので逆に急行券の回収はしやすいのでしょうね。
私は既に三峰口駅で1枚急行券をもらっていたので普通に渡して出ました。
過去に訪れている駅なのであんまり詳しくは貼りませんが、一応駅舎だけは・・・
今や土日にしか見られない「秩父路」と羽生駅の駅名標を絡めて撮ったら再び「秩父路」で折り返します。
今度は観光客の利用も見込めない時間帯の列車であり、羽生行き以上にガラガラだったのですが、地元の方と思しき人がちょこちょこ乗ってはいたので帰宅の足として200円追加で早く&快適に帰りたいニーズもあるのでしょうね。
列車は影森行きですが、西武秩父駅への乗り換えに便利な御花畑駅で下車します。
「わらじカツ丼」を食べるために三峰口行きを影森からではなくて御花畑から乗っているので、これでも分割とは言え全区間乗車したことにはなりますしね。
徒歩移動で西武秩父駅へやってきたら、あとはこの「レッドアロー」で池袋へひとっ飛びでし。
池袋行きとして乗るのは初めての「ちちぶ」ですから方向幕は撮っておきましょう。
すっかり暗くなり車窓も見えませんが、飯能を過ぎると一気に車窓に家々の明かりや街灯が増えて都会に戻ってきたのを実感する乗車となりました。
所沢を過ぎれば池袋まではノンストップであり、高架の複々線区間を快調に飛ばしたら池袋駅のホームへ滑り込みます。
池袋到着後、折返しは飯能行きの「むさし」のようです。
「ちちぶ」「小江戸」は乗車したので、定期運転される西武の特急では「むさし」だけ乗っていないことになりますが、流石にもうお腹いっぱいなので帰りますw
というわけで、レポートは以上です。
次回も関東近郊での活動になりますが、追ってレポートしますのでしばらくお待ち下さい。
それでは!