【秩父鉄道】わくわく鉄道フェスタ2017【レポート】

今回は2017年5月20日に開催された秩父鉄道広瀬川原車両基地の公開イベント「わくわく鉄道フェスタ2017」に参加しましたのでそのレポートになります。
また、イベント参加のついでに秩父鉄道の乗りつぶし、及び往路での「レッドアロー」、復路での「S-TRAIN」への乗車をそれぞれ実施しましたが、イベントの記事は皆さんの注目度も高いでしょうから、なるべく早期に公開するべく、イベント自体のレポートと前後の活動のレポートは別々に公開することとし、時系列が違ってしまいますが、イベントの記事を先に公開させて頂きます。ご了承下さい。

レポートは御花畑駅から

今回、往路では「レッドアロー」を利用した関係上、秩父鉄道へは御花畑駅から乗車することとなりましたが、ここから乗ったのは会場行きの臨時列車でありイベントとの関連性が高いと判断し、この記事の中でレポートしたいと思います。
なお、駅のレポートは道中とみなして、別記事の方で取り上げますのでこの記事では割愛します。


↑これから乗る臨時列車の送り込みの回送列車が通過していきました。
当駅は急行停車駅であり、SLパレオエクスプレスも含めて全て停車するので、特に旅客車両が通過するというのはレアですね。


そして、広瀬川原行き臨時列車がやってきました。


当駅では停車時間僅かなのでちゃちゃっと撮影を済ませます。


幕は「臨時」で、種別は「急行」を表示していました。


イベントのヘッドマーク付きでした。

さて、早速乗車しますが、結構な混雑でした。こうしてみると結構人気のイベントなんですかね。

列車は長瀞駅に到着すると半分以上の乗客は下車していきました。なるほど、イベントは関係なく長瀞観光に訪れた人たちがちょうどいい足としてイベント臨時列車を使っていたわけですねw
確かに、イベント参加者以外は利用できないといった制限もありませんし、賢い使い方かもしれませんね。


あと、途中どこかの駅で貨物列車とすれ違いました。
秩父鉄道は私鉄では珍しく今でも貨物輸送を続けている会社なのは知っていましたが、こうして実際に見ると実感が湧きますね。

さて、いよいよ会場の広瀬川原が近づいてきました。
車窓を動画に撮りましたのでご紹介しておきます。


↑普段は回送か貨物列車しか走らない線路ですからレアですね。


踏切で待っている人たちは臨時列車には乗らず、ひろせ野鳥の森駅から徒歩でやってきた人たちなんでしょうね。


通常は旅客営業をしない場所なので当然ホームは設けられておらず、飛行機みたいにタラップを使って降車します。

いよいよ会場入り

臨時列車を降りたらそこはもう会場内というのが嬉しいですね。


早速展示車両の機関車が出迎えてくれます。


パレオエクスプレスの客車もいました。今日はパレオエクスプレスは運転されておらず、会場内での休憩スペースとして活躍しているようですw


古風な茶色の機関車に黄色にと色とりどりですね。
黄色いやつは「幸せの黄色い機関車502号」というらしいです。なんかハマの赤い会社でも似たようなのを聞いたような・・・


黄色のほか、青いのもいました。赤もいれば信号機みたいでしたねw


いかにも鉄道イベントに行ってきましたと言わんばかりの写真ですw


秩父夜祭ヘッドマーク


秩父川瀬祭
某国民的お笑い番組でもネタにされていますが、本当に秩父はお祭りばっかりですねw


ラストランなら分かりますが、ファーストランとは何かと思ったら、秩父鉄道ではその年の最初に運行するパレオエクスプレスにこうしたファーストラン記念ヘッドマークを付けて運行しているようでした。


パレオエクスプレスを牽引するC58には長い行列が出来ていました。
どうやら運転室を見学できるようですね。


日章旗を掲げているのがかっこいいですね。


もちろんイベントのヘッドマーク装備


ついいろんなアングルから撮りたくなりますw


逆側からもう1枚

と、ここで電車の撮影会の準備ができたのでスペースを開放するとのアナウンスが流れました。


準備とはどういうことかと思ったら、さっき乗ってきた影森からの臨時列車に使った車両も並べて撮影会というわけだったようです。
ちなみに、左にいる7500系も熊谷からの臨時列車に充当されたものだそうです。
真ん中にいる東武8000系は羽生から秩父本線を通って自走回送されてきたものだそうで、元々東武鉄道では本線系統と東上線系統で車両をやり取りするときは羽生~寄居間の秩父鉄道を利用して回送しているそうで、この8000系は秩父鉄道の保安装置に対応できるように改造されており、かつては秩父鉄道の保安装置に対応していない東武の車両を秩父鉄道経由で回送するときには先頭に立って牽引機代わりを努めたりもしたようです。

と、ここで他の参加者がざわついているのに気づきました。どうやら、東武8000系の前に置かれた台が邪魔だということらしいです。
確かに撮影会と銘打つにしてはあそこに置くのはどうなのかなとも思いましたが、東武8000系はここでなくても撮れるし、まあいいかと一旦立ち去ることに。


と思ったら台を撤去している様子が見えて慌てて戻ってきましたw
どうやら、あそこに台が放置されたのは何らかの手違いだったようですね。


ところで、東武8000系の方向幕は池袋でした。
かつては東武東上線からも秩父鉄道直通列車が設定されていたので秩父鉄道線内で池袋行きの列車を見ることも出来ましたが、廃止されて久しいので今ではイベント限定の光景ですね。


機関車のスペースに戻るとヘッドマークが変わっていました。
「開運号」というのは秩父鉄道が三が日に運行する臨時列車の名前のようですね。


別バージョンの「開運号」

さて、ここでふとC58のところを見ると行列が短くなっていたので運転室見学をしてみることにしました。


先ほどより行列が短くなったとはいえ、後ろにお待ちの方もいますし、じっくり見学とは行きませんねぇ・・・


でも、ボイラーに火が入った状態で見せてもらえるのはいいですね。
各地のSL列車でも停車時間に運転室を見せてくれるサービスをしていることはありますが、ここの場合、今日は運行はないはずなので、わざわざイベントのために火入れをしたということでしょうし、サービス精神旺盛ですね。


↑各地の鉄道イベントで定番ですが、モーターカーの乗車体験があっていました。
ところで、イベントでは「ディーゼル機関車乗車体験」としていましたが、どうみてもモーターカーですよねw


その先にいたのは5000系という車両(御花畑駅から乗ってきたやつと同じ)でした。元都営6000形を譲り受けたもので、熊本電鉄でも同じ形式が譲渡されて走っていますが、首都圏から一番近くで元都営6000形を見られるのは秩父鉄道ということになりますね。


かつての三田線の主力車両だった関係で、三田行きの表示を出していますね。


東京都交通局のイチョウマークまで再現して、三田線時代の姿になっていました。
ところで、調べてみるとこの編成は踏切でダンプカーと衝突する事故を起こして運用を外れているようで、そのために都営時代の姿に復元されていたということなんでしょうか。


逆側からもう1枚


保線作業車


こんな所に駅名標がありました。
そうそう、ここは広瀬川原車両基地であると同時に「広瀬川原駅」という駅でもあるんだそうです。
この駅は荒川で採れる砂利の輸送拠点として開業しましたが、砂利の資源状況で2度も廃止されるも、再々開業を果たし、現在は砂利輸送ではなく、車両の甲種輸送や機関車用の滑り止めの砂のみを扱う貨物駅という形になっており、通常発着するのは回送列車や試運転列車のみです。


なんか後ろにいるマリオのバルーンの方が存在感がありますねw


その先には別の機関車が展示・・・いや留置されていました。


現在は使われているようには見えないので部品取り用に保管されているんでしょうか?


その脇は資材置き場となっているようでした。保線作業で使うバラストですかね。


ブリキとありますが、板金ってことですかね。


車両は車両関係の部品ということでしょうか。


救援車とありますがこれも使われている気配はないですね。
っていうか、家庭用エアコンの室外機が設置されているのが気になりましたw
もう走らせることは想定せず、倉庫代わりにでもしているんでしょうかね。


車軸(専門用語では輪軸)が並ぶ光景はまさに車両基地ですね。


パンタグラフも山積み


この山積みになっている部品は何なんでしょうか。


ボロボロの客車がありましたが、昔パレオエクスプレスで使っていた客車とかですかね。


先ほど見えた5000系の反対側が見えましたが、連結器やヘッドライトがなくなっていたりと、部品取りされている様子が・・・


乗車体験していたモーターカー
専用のヘッドマークを装着しているのはすごいですね。


あのテントでは6000系の台車を使ったブレーキ操作体験があっていました。
ブレーキハンドルを動かして、台車のブレーキシューが動く様子を見るというアレですね。
他のイベントでも見たことあったし、子供向けのブースのようなので遠目から見るだけでスルーw


本物の駅の案内とそっくりな看板が掲げられた場所は、ミニSLの乗車体験でした。


↑ミニSL走行シーンです。ちゃんと煙も出る本格派でした。


ところで、一番後ろの車両からもモーター音のような音がしたんですが、バッテリー式の動力車でSLを補助していたんでしょうか。
実車でもパレオエクスプレスで、一時期電気機関車で補助していた事があるようですが、それのオマージュかな?w


ちなみに、ミニSLのレールは工場内まで続いていますが、そこは貨車用の工場のようで、ミニSLに乗らないと中を見学できないようになっているんだとか。
ミニSLはともかく、工場内は見たかったですねぇ・・・


私の好物の安全標語


もう1つの工場は中には入れないものの内部を見られるようになっていました。


フォークリフトにも秩父鉄道の文字があるのに何気にテンション上がりました。


工場のところにはトラバーサーがありますが、これも乗車体験をやっていたようでした。鉄道イベントの定番催しの1つですが、すぐに乗れるという呼び込みの声に惹かれて乗ってみることにしました。


↑動きは横に移動するだけの単純なものですが、車軸へ動力を伝えるシャフトの動きやモーターの音も楽しめて満足でした。


その先にはミニ電車の乗車体験がありました。
手作り感のあるミニ電車ですが、それもそのはずで「秩父農工科学高校」の生徒さんが作ったものなんだそうです。過去のイベントでも出店していてこのイベントの定番の1つのようですね。


↑こちらも走行シーンをどうぞ
驚いたのは、スタッフが並走して補助しているとは言え、子供さんに操作をさせていたことですね。


窓の部分から見えたんですが、動力はカーバッテリーなんですねw
確かに身近にあってそこそこパワーがある動力源としてはうってつけかもしれません。


終端部には車止め代わりに100円ショップで売ってそうな万力が付いていましたw


手作りと思われる標識がありました。
一応道路交通法に定められたデザインを踏襲したんでしょうが、手作り感のある仕上がりのおかげで道路マニアは萌えそうなアイテムになっていましたw


変電設備のようです。


何やら立入禁止のロープをくぐっていく人がいたのでなんだろうと思ったら、コスプレイベントも同時にやっていたんですね。
普段は入れない車両基地内でコスプレをして撮影するという趣向のイベントのようです。
そういえば、鉄道むすめシリーズはもちろん、博麗霊夢のコスプレも見かけましたね。(三峯神社が沿線にあるから神社つながり?w


鉄道むすめのパネルがありました。
秩父鉄道のキャラクターは「桜沢みなの」というんだそうで、名前は桜沢駅と皆野駅からだとか。
皆野もひらがなにするとそういう名前に見えてきますね。

この先は休憩スペースとして開放されていて、普段は社員食堂だと思われる場所でした。そこでは食事もできたようですが、とりあえず残りのイベントを見てしまってからにしようとここは撤収。

とはいえ、残っているのはグッズ販売のブースと飲食物の出店が並ぶスペースくらいで、展示物はほぼ見てしまったようでした。
立川真司さんのライブイベントもあっていたようですが、既に終了してしまっており見られませんでしたw


気になったのはこれでして、展示にしては大雑把な並べ方だなと思ったら、ヘッドマークを販売していたようでした。
安いものでも9000円から、高いものだと2万円するものもあるという私からしたら手の出ないものでしたが、買っている人もそこそこいるようで、ヘッドマークを抱えて歩いている人もちらほら見かけました。
ちなみに、買ったヘッドマークは展示中の車両につけて撮影できるサービス付きだそうで、通りでやたらとヘッドマークのバリエーションが多かったわけですね。

さて、そういえばお昼がまだだったので飲食物のブースで適当に物色することにしました。


ホルモン焼きが熊谷の隠れた名物らしく、いい匂いに誘われて思わず購入w


そしてもう一品は「みそポテト」というもので、ジャガイモの天ぷらに甘い味噌をかけた秩父名物だそうですよ。

しっかりした食事とは行きませんでしたが、何気にご当地グルメを2品も食べることが出来て満足です。


貨車やら電車そっくりの頭をしたキャラクターが歩いていました。
これも秩父鉄道のキャラクターなんですかね。

会場を後にする

最後に当駅から熊谷までの切符を買って帰ります。御花畑駅で秩父鉄道の1日乗車券を買っているので、この先の行動においても秩父鉄道に乗る限り追加で切符を買う必要はないんですが、「広瀬川原」の駅名が入った切符を買えるのはイベントがある1年に1回だけということでコレクション目的で買いましたw
あ、ちなみに、会場から直接乗れる臨時列車はまだ1時間以上先で、それまで待っているのも退屈なのでひろせ野鳥の森駅まで歩いて通常の列車に乗ることにしました。一旦熊谷に出ることにしましたが、この記事ではひろせ野鳥の森駅へ向かうまでのレポートとして、その先の行動は別記事です。


イベントのバルーンアーチです。
そういえば、来たときは臨時列車で直接会場内へ入ったのでこのアーチはくぐっていないんですよね。


ちゃんと広瀬川原駅とも書いてあるのがいいですね。


公式には車での訪問は控えるようにとされていましたが、それでも車で来てしまう人が後をたたないのか、会場付近の道路のあちこちに駐車禁止の掲示がされていました。
普段は職員ぐらいしか訪れないであろう駅ですし、駐車場なんて満足にないんでしょうね。


ひろせ野鳥の森駅へ向かう道中の踏切からは会場が見渡せました。


↑ちょうど踏切の警報機が鳴りはじめたので動画を撮りました。
通過していったのは急行「秩父路」でした。


会場周辺には会場への順路を示す掲示もありました。ひろせ野鳥の森駅からだと結構経路がややこしいのでこれは親切ですね。


会場付近の空き地にはずらりと車が並んでいました。常連さんにとっては穴場だったり・・・いや、きっとイベントとは無関係の用事で駐めているだけなんでしょうw


ひろせ野鳥の森駅への道はこんな土手沿いの砂利道です。
普段は地元の人か、せいぜい職員が通勤に使う程度なんでしょうけど、今日はきっと1年で最も交通量が多い日なんでしょうね。


土手に上がるところにも会場への案内が出ていました。


砂利道からアスファルトの道に変わっただけで随分都会に来た気分ですが、このあたりがひろせ野鳥の森駅です。


こちらが入口です、
駅名からしても最近開業したことは想像に難くないですが、2003年に開業した駅だそうで、今年で14年目ということになりますね。


駅舎はこれだけですが、ちゃんと窓口もあるようです。
今日はイベント参加者でごった返すことを見越してか、テーブルを設置しての即席窓口も営業していました。


ホームは1面1線の棒線駅です。
私同様に臨時列車を待たずに帰路につくイベント参加者でホームが混み合っていたので細かい取材は不可能でしたけどねw


執念で駅名標だけは押さえました。


比較的最近開業した駅だけに昔は交換駅だったとかいう事はなさそうですが、不自然に曲がっている線路が気になりますね。
用地的には複線分あるので、昔複線化の計画があって用地だけ確保したものの、結局複線化はされずに遊休化していたところを利用して当駅を開業させたと考えられますが、わざわざレールを曲げた理由が分からないんですね。


↑最後にここでも急行「秩父路」の通過を撮ったら一旦レポートを切りたいと思います。
続き(と御花畑駅までの道中)は別記事で追ってレポートしますのでしばらくお待ち下さい。

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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