2つの「旅人」を満喫する旅

今回は西鉄が運行する太宰府観光列車「旅人-たびと-」に乗りに行ったレポートとなります。”2つの”と銘打ったわけですが、1つは列車、もう1つはバスです。
なお、執筆時点では関東に戻っておりますが、レポートは福岡へ帰省している間ということになり、この日は偶然にも別件で予定があり、午前中の空き時間を活用して旅人に乗りに行ったというわけです。

行程の説明

今回は別件の予定の前の空き時間を活用するという形でしたので、とりあえず2つの旅人に乗ること以外は適当に動くことにしていました。
西鉄のフリー乗車券「FUKUOKA 1DAY PASS」を使用しての旅でした。
まずは地元駅から一旦福岡(天神)駅に移動して、旅人で太宰府へ行き、二日市まで普通列車運用となる旅人で折り返して、更に太宰府へ戻ったら、博多バスターミナル~太宰府駅を運行するバスの「旅人」で博多バスターミナルに移動します。

太宰府観光列車「旅人-たびと-」

まずは旅人の始発駅となる福岡(天神)駅へ移動します。

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福岡(天神)行きの普通列車は旅人の車両でした。これがそのまま旅人として太宰府まで運行するようですね。

そして、そのまま旅人に乗車して太宰府へ向かいます。
まず車内ですが、聞いていたとおりかなり凝った内装になっていましたね。

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車両ごとにテーマが設定されていて、それにちなんだ縁起物の紋章があしらわれています。

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こんなキャラクターもいますw
太宰府市の看板娘「千梅ちゃん」というそうで、車内にイラストがあしらわれるのみならず、運行開始時には記念セレモニーに出席したり、実際に乗車するなど旅人とは深く関わっているようですよ。

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そして、こちらは各車両に設置されている開運カードです。
自由に取ることができ、カードに願い事を書き込めるようになっています。
ちなみに、各車両のテーマですが、
1号車「縁結び」
2号車「家内安全」
3号車「安産」
4号車「厄除け」
5号車「健康長寿」
6号車「学業成就」
という具合になっています。
ちなみに、1号車と6号車はモーターのないT車になっているので、音鉄は「縁結び」と「学業成就」の車両に乗ることはできませんねw(モーター音にこだわらないor録音しなければ別ですが

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そして、こちらが太宰府の物産品・土産物などを展示するコーナーで、スタンプ台も併設しています。
こういうところは観光列車らしいですよね。
そして、車内はこれくらいにしておきますw
というのも、珍しくブログより先行して更新した聞ける車両辞典と内容がかぶってしまうからですw
もっと詳しく見たい方は聞ける車両辞典の西鉄8000形のページをどうぞ。
なお、車内の写真は太宰府駅停車中や折り返し乗車中などに撮影したものを含みますので、実際の福岡(天神)~太宰府間運行時の車内の雰囲気ではないことにご留意願います。

さて、車内のレポートということで少し脱線しましたが、旅人は福岡(天神)駅を出発します。
8000形自体には何度か乗っていますが、旅人オリジナルのアナウンスがあるのと、急行列車であるという点で私にとっては目新しかったです。
西鉄の急行なんて10分か20分も待てば乗れるじゃないかと思われるかもしれませんが、8000形が急行運用に入るのは非常にレアで、早朝・深夜帯に一部運用があるだけなんですが、乗りに行きやすい時間帯に8000形が急行として走るのは画期的なことなんですよね。
一般人にとっては「だからなんだ」という話でしょうけど、乗り鉄としての旅人の注目ポイントでしたw
あと、観光列車と言いつつも、沿線の日常利用も当然ありますから途中駅での乗降も結構ありましたね。
二日市から先はほとんど観光客になってきますが、この日は普通の平日だったこともあってか、それほど混んではいませんでした。
その分録音には有利でしたけどねw

太宰府駅

というわけで、終点の太宰府駅までやってきました。

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私の地元に近いエリアなので何度か来ていますが、一応撮影w
西鉄の駅名標もいまや懐かしいアイテムになりつつあります。

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太宰府の梅にちなんでの配色なんでしょうか。

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ここで旅人を見送ります。動画にしようと思ったのですが、ホーム長が編成長ギリギリだったのでスペース的に不可能と判断して後追いで写真だけ撮りました。

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ホームは3面2線のくし形のような構造で、いかにも終着駅って感じです。
三が日など太宰府天満宮への参拝客をさばくためというのもありますが、付近に高校もありますし住宅地としても発達している地域なので通勤・通学需要もあるようです。

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かなり厳重な車止めになっていました。

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改札口にもしっかり「旅人」の宣伝がw

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駅前には何やらテントが張られて、マスコミなのか関係者なのか分かりませんがスーツ姿の人たちが集まっていました。
駅前のモニュメントか何かのお披露目会だったようです。

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そして駅舎です。
梅があしらわれた駅名部分にも注目ですが、今度はバスの旅人の宣伝がばっちりですねw

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そのバスの「旅人」ですが、しっかりしたマーキングがされていて、乗車待ちの人の整列ができるようになっていました。
この路線は博多~大宰府を直結するのも売りですが、途中に福岡空港国際線ターミナルを経由するので海外からやってきた外国人旅行者が空港から直接太宰府へ向かうという時にも重宝されているんでしょうね。

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そしてこれがバス停です。
天満宮にちなんでか、独特のデザインになっていました。

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時間的に天満宮参拝は無理ですが、行けるところまで行ってみます。
こちらが参道の入口です。

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参道
お土産屋や名物「梅が枝餅」を売る店などが軒を連ね、太宰府らしい光景となります。
普通の平日だからいいですけど、初詣で来ようものならものすごい混雑になりますからねw
ちなみに、高校受験の時に合格祈願で参拝したことはありますが、上述の通り三が日はすさまじい混雑となるため初詣ではあまり訪れていませんね。

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最後の名残に鳥居を撮ったら駅に戻ります。
バスで博多に出る予定なのですが、実は博多バスターミナル行きのバスというのは時間が早すぎて動いておらず、1時間ほど待ち時間ができてしまうため、太宰府線を二日市まで1往復しますw
この時に乗るのも「旅人」でして、急行として福岡(天神)まで乗り入れるのは太宰府行き1本のみですが、午前中に太宰府行きとして太宰府線に入った旅人は二日市駅までの線内完結列車として運行されます。
なので、旅人に乗りたいが、朝は都合が合わないという方は二日市駅まで一般の特急・急行で来て、二日市~太宰府間だけ旅人に乗るという手もあります。

二日市まで1往復

というわけで、二日市行き普通として旅人に乗りますが、予想通りのガラガラでしたw
ラッシュ時ではないので通勤・通学客はいないですし、観光客が帰るにも早い時間なので当然といえば当然ですね。

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とりあえず1枚撮影
折り返し時間がそんなにないのでこれだけ撮ったら大人しくします。

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駅名標もせっかくなのでw


↑ちょうど隣から6000形が発車するところだったので動画撮影です。

このあとは再び旅人で太宰府に戻ります。

旅人(バス)

本日2度目の訪問となる太宰府駅からは、博多バスターミナル~太宰府駅間を結ぶ路線バス「旅人」に乗車します。

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それっぽいラッピングバスでも来るかと思えば普通のスマートループでしたw
行先表示器には系統番号の所に梅のイラストが出ていたのが特徴的でしたが、LED独特の点滅の影響でうまく写っていませんね・・・

意外にも乗車する人は多く、混み合っていましたが、それでも全員が座れる程度。
国際線ターミナルを経由するため飛行機利用者もいましたが、その中でも日本人もいましたね。
これは国際線ターミナルと国内線ターミナルは無料連絡バスで結ばれているので、このバスで国際線ターミナルまで行ってから、連絡バスに乗り換えれば国内線利用者もこのバスで空港アクセスができるということなのでしょう。
そう考えると単なる観光路線ではなく、太宰府市民の新たな空港アクセス手段や、国内の他空港からやってきた旅行者の太宰府アクセスの手段にもなりうるということですよね。

最初は太宰府駅周辺の狭い道路を進み、若干渋滞気味でしたが、国道3号線に出てしまうと快調そのものの走りとなりました。
ここから先は博多バスターミナルと甘木営業所を結ぶ400番と同じ経路となりますが、太宰府駅・大宰府政庁跡を過ぎると次は福岡空港国際線ターミナルまで止まらないため相互の利用はできません。
どこか途中バス停で接続が取れれば、甘木~太宰府・福岡空港と言った利用もできて便利だと思うんですけどね。

そして、都市高速に乗ると信号もなくますます快調な走りになります。都市高速を積極的に活用するのも西鉄バスの特色の1つだと思いますが、他地域の人から見たら結構驚かれるみたいですね。


↑都市高速快走中の車窓風景です。

空港へ立ち寄るため一般道に降りると目の前がターミナルです。半分くらいが降りて行きましたが、逆にものすごい人数が乗ってきて車内は一気に超満員となりました。
この路線はクローズドドアシステムを導入していないため、空港~博多バスターミナルという利用も可能なんですよね。
福岡空港国際線ターミナルと博多バスターミナル・天神地区を結ぶ急行A系統というのもありますが、本数が少ないのと途中の停留所にもこまめに停まって時間がかかることもあってか、旅人が空港アクセス路線としても重宝されるんでしょうね。
こんなに空港単独での利用が多いなら、空港に寄らない直行系統も設定して、乗り通す人と空港で乗り降りする人を分離するとかはどうですかね。

空港から博多バスターミナルまでは距離がそれほどないこともあってか都市高速には乗らずに一般道をひたすら走りますが、やはり渋滞にはまっていました。
急ぐ旅でなければ、渋滞も旅の1コマと割り切ってしまう私ですが、今回はそうも行きません。
なぜなら博多バスターミナルからそのまま折り返し旅人を使って太宰府に戻る予定だったからです。
バス同士では遅れたからといって接続待ちをしてくれる可能性は低いですし、そもそも同じ路線の折り返し便に乗り換える人など普通はいないでしょうしねw

なんとか折り返し便が発車する5分前には到着してくれたのですが、結局折り返し便には乗車できませんでした。
というより、乗車を断念したという方が正確かもしれません。
理由ですが、何故か20分以上発車が遅れていたことに加えて、大雑把に見繕っても100人を超える行列が旅人の乗り場に出来ていたからです。
係員曰く、到着便が遅れているとのことですが、旅人の博多バスターミナル行きには先ほど乗ってきましたから、おそらく別の路線で使う車両が旅人として折り返す行路になっていて、その路線が遅れているということなんでしょうね。
福岡の都心部は渋滞が激しく、バスの20~30分程度の遅延は日常茶飯事と言ってもいいことなのですが、こんな形で影響が出るとは思いませんでした。
まあ、定時にバスが来たとしても、100人以上の乗客を1台のバスに詰め込むのは不可能ですし、臨時便を出すとは案内されていましたが、それもいつ来るかは分からないようなことを言っていましたから、断念して正解だったかもしれません。
JRバス関東の長野原支店だと、満員になり次第次々臨時便として発車させて、予備車をどんどん手配するという運用で有名ですが、ターミナル内に営業所があるわけでもなく、ここにそんな芸当を求めるのは酷でしょうね。

というわけで、復路の旅人利用は断念して、バスで天神地区まで移動して、西鉄電車で一気に移動し、午後からの用事に間に合わせることにしました。


↑ちょっとだけ時間が余ったので博多駅前で定点撮影しました。

ここから乗るのは早良区方面へ向かう3番の特快です。休日ダイヤならば博多駅~天神地区の循環急行バス「天神ライナー」があるのですが、今日は平日ダイヤのため各駅停車の「100円循環」しかないので、バスではこれが最速になるんですよね。
まあ、こういう迅速な計画変更ができるのもフリー乗車券ならではでしょうかw

福岡(天神)駅

紆余曲折あり、福岡(天神)駅も2度目となりましたw

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すると、待っていたのはなんとこれ!
そう、「妖怪ウォッチラッピング」です。
怪我の功名というか、まさか乗れるとは思いませんでしたw
まあ、アナウンスは普通ですから、音鉄的にはネタではありませんし、私が特別「妖怪ウォッチ」のファンというわけでもないのですが、とりあえずネタには飛びついちゃうのが鉄の習性というものですw

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側面部

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側面部その2

やはり子供に大人気で、親子で写真撮影に励む姿が多数見受けられました。
ちなみに、車内も撮ったのですが、聞ける車両辞典と重複するので、そちらに譲りますw
妖怪ウォッチラッピングの車内も見たいという方は聞ける車両辞典西鉄8000形のページをどうぞ

このあとは、妖怪ウォッチトレインの特急に乗って移動し、別件の用事に出かけました。
レポートは以上となります。最後までお付き合いありがとうございました。

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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