神奈川長野富山の旅(3日目午後の部)

こんばんは。副管理人の西鉄8000系です。
当ブログについては今年初更新となります。今年も”AlmightyTrainSite’sBlog”をどうぞよろしくお願いいたします。

…相変わらずのスローペースで更新しているこの旅行記ですが、
今回も前回の記事に引き続き、神奈川長野富山の旅の「3日目午後」の模様をお伝えしたいと思います。

前回までのあらすじ

羽田空港に降り立った自分わたくし副管理人、まずは未達成であった京急の路線完乗を目指すべく三浦半島1DAYきっぷを携え、寄り道をしつつ駅取材をこなしながら三浦半島方面の京急路線を乗りつぶしていきました。
その翌日、同じく未乗路線のままであったしなの鉄道の完乗と上田電鉄の完乗をこなす途中で、いくつかの保存車両と出会うことができました。
そして3日目午前中に黒部峡谷鉄道の完乗を達成した後、午後は富山県下最大の私鉄である富山地方鉄道の完乗を目指して旅を続けます!

一気に電鉄富山駅へワープ

前回の記事に登場した富山地鉄14760形の特急「うなづき」電鉄富山行きに乗車し、一気に電鉄富山駅へとワープします。
富山地鉄の特急列車に乗車するのは初めてだったのですが、モーターがすごく唸りをあげていたこともあり、
単線路線にしてはかなりスピード感がある印象を受けました(実際、普通列車と比べるとだいぶ早く電鉄富山駅に到着できます)。
あと、高速走行中はかなり揺れるので、人によって好き好きだとは思いますが、個人的には乗っててすごく楽しかったですね~


途中の上市駅で、富山地鉄の旅客車両の中で最古参である14720形+クハ170形の第2編成を見ることができました!
元々が2編成しかいない上に第1編成は既に廃車となっていますから出会うことができて感動です。
キャラクター名が分からないんですが、イカのゆるキャラのヘッドマーク付きです。
見たところドアが全て閉まっていたので、夕方ラッシュ時まで待機中なんでしょうか。


そして電鉄富山駅に到着です。3編成全てが14760形で、左から、次に乗車する不二越線・上滝線経由の普通 岩峅寺行き、真ん中が先程まで乗車していた車両の特急「うなづき」宇奈月温泉行き、そして一番右が立山線経由の普通 立山行きです。
いつも下車後に駅取材をする私たちですが、管理人氏もわたくし副管理人も、電鉄富山駅を以前に訪れて取材済みということで、
特に取材活動はせず次の岩峅寺行きに乗り込みます。

アルペンルートの玄関口 立山駅へ

今度は不二越線と上滝線を乗りつぶししつつ、富山県有数の観光ルートである「立山黒部アルペンルート」の玄関口、立山駅へと向かいます。
ちなみに、立山黒部アルペンルートとは、富山地方鉄道の駅がある立山と、長野県大町市の扇沢とを結ぶ山岳観光ルートのことで、国際的にも有名ではありますが、
今回の旅行中は鉄道路線乗りつぶしと保存車両探訪で忙しいので、残念ながらアルペンルートについてはスルーすることにしています(笑)
また、これから乗車する不二越線と上滝線は、区間ごとの開通経緯により、見た目は1本の鉄道路線がわざわざ2つに分割されているというこれまた特徴的な路線なんですね~

さて、先ほど電車に乗車した電鉄富山駅の次、本線と不二越線の分岐駅である稲荷町駅のすぐ横には、稲荷町テクニカルセンターという車両基地があります。
停車中に、なにかおもしろい車両が停まってないかなーと目をやると

観光列車「アルプスエキスプレス」として使用されている16010形の第2編成が留置されていました!今回の旅行では見ることができないと思っていたのでうれしいですね~
この車両は元々、西武鉄道5000系という特急形電車で、初代「レッドアロー」として活躍していたものを富山地鉄が譲り受けたものなんです。
その後、JR九州の車両デザインを手掛けていることでお馴染みの水戸岡鋭治氏の手によって2011年にリニューアルが施され、
それから第2編成は「アルプスエキスプレス」として、富山地鉄の看板列車となり活躍を続けています。


そしてその後は特に変わったこともなく、上滝線の終点である岩峅寺駅に到着です。ほんと、2つの路線に分割される必要性が感じられません(笑)
この駅で接続している立山線に乗り換えることになります。


駅名標をおさえます。あれ?ここが終点なのに、なんで右側に次の駅が書いてあるのでしょうか?
実はこの上滝線の島式ホーム、ひとつ前の写真で左側は確かに行き止まりなんですが、右側の方はこれから乗り換える立山線とつながっているんです。
過去には直通運転の実績もあったようですが、現在、定期列車では電車が直通することはありません。


縦型の駅名標もおさえます。いい感じのかすれっぷりですね~


先程の縦型の駅名標がとりつけられた待合室、なかなか年季が入ったものでして、中はこんな感じになっていました。
趣味的にはこういう古い建築物が大好きなんですが、冬の時期はこの中に座っているとすごく寒そうですね…


そして、上滝線ホームのすぐ近くには、そんな冬の時期に活用されるであろう積雪計が地面に突き刺さっています。
3mは測れるようになっているみたいですが、そこまで一気に積もったら一時的に運転見合わせ不可避ですよね(汗)


先述したとおり、上滝線ホームの片側はこんな感じで行き止まりになっています。
その先には駅舎および立山線ホームに向かう連絡通路があります。


その連絡通路を進んでしばらくすると、立山線ホームでの列車交換の様子を撮影することができました。
右側は先ほど電鉄富山駅で目撃した14760形の普通 立山行きです。こちらは立山の魅力をアピールするための写真やスケッチを展示した「立山あーとれいん」として運転されていて、そのヘッドマークもついています。
左側はかぼちゃ色の10030形を使用した普通 電鉄富山行きです。そういえば立山線ホームの方は相対式ホームになっているんですね。

「立山あーとれいん」に乗れば予定よりも早く立山駅に到着できるんですが、まだ岩峅寺駅の取材が終わっていませんので、これには乗らず今度は駅舎の方へと向かいます。


岩峅寺駅の駅舎は、日本家屋風の瓦屋根が特徴的な駅舎になっています。
そういえば、ネットには情報が上がっておらず、加えて現地に行った時も分からなかったんですが、駅舎の二階が何の用途に使われているのかが少し気になる副管理人です。
さて、駅舎がコンパクトにまとまっていたためにその取材が速攻で終わってしまったので、いったん構内に戻ることにします。


上滝線ホームの奥の方に留置してある除雪車を細かく撮っていなかったので、次の乗車列車が来るまで観察します。
この写真の手前はロータリー除雪車です。なお、すごく分かりづらくて申し訳ないんですが、おまけみたいなものなんでしょうか、車両後部にはラッセルヘッドも付いています。


ひとつ前の写真にも少し写っていましたが、こちらはラッセル除雪車です。先程のロータリー除雪車よりもかなり小型です。

あらかた撮影が終わって立山線ホームに戻ると、

かぼちゃ色の14760形を使用した急行 立山行きが入線してきましたので今度はこれに乗車します。
方向幕に「寺田経由」とありますが、漢字の「経」の糸へんが省略されているのがすごく特徴的です。
なお、この漢字、「コツ」という読みで変換すると環境依存文字で一応出てはきます。まあ深い意味があるわけではなく単純に略字体で使っているんでしょうね。

岩峅寺駅から立山駅までは距離的にそこまで離れておらず、列車に乗ること30分足らずで到着できました。

早速、駅名標を撮影します。なんかずいぶん暗いですが、立山駅のホームは、停車中の電車を雪から守ることも兼ねてか、
ここ立山駅からこの先の立山黒部アルペンルートを構成する、立山ケーブルカーの駅舎にすっぽり覆われた形になっているんです。


立山駅ホームの端から岩峅寺駅方面を見ると、行き止まり式の留置線に2編成が停車中でした。
なお、管理人氏と副管理人は後で知ることになりましたが、左側の車両はこの後立山~寺田間で乗車することになる10030形で、右側はさらにその後の寺田~電鉄黒部間で乗車予定の14760形「アルペン特急」です。
おっと、右側の14760形は駅員さんの手旗信号で今にも動きそうですね。


アルペン特急が右側のホームに入線しました。左側に停車中なのは、先程、岩峅寺駅から乗車した14760形を使用した折り返しの急行 電鉄富山行きです。
この写真を見ると、先程も記事の中で少し触れましたが、富山地鉄で頻繁に運用される2両編成がちょうどすっぽり入るぐらい、上部を構造物(立山ケーブルカー乗り場・改札口等)に覆われていることが分かります。

さて、せっかくなのでここで「アルペン特急」の説明をさせていただきます。
アルペン特急は、富山地鉄が1976(昭和51)年から運転している割と歴史のある観光客向け特急列車のことで、
富山県下有数の観光地である立山黒部アルペンルートの玄関口である立山駅と、宇奈月温泉を有し、黒部峡谷の玄関口である宇奈月温泉駅とを結んでいます。
アルペン特急は立山黒部アルペンルートが開通している4月中旬から11月末までの期間限定で運行されており、それ以外の時期(冬季)は運休となっています。
このアルペン特急は、観光地と観光地の間を高速で結ぶ(今でこそ停車駅がいくつかありますが、運転開始当初はなんとノンストップwww)という、
現在よく運転されているような「沿線で下車して観光を楽しんでもらう観光客向け特急列車」とは少し性格が異なる点や、
後ほど写真でご紹介しますが、立山線と本線を直通するため、本線上で堂々とスイッチバックするというその運転形態にすごくおもしろみがあるな~と副管理人としては思っています。

さて、アルペン特急の入線シーンも見れたことですし、そろそろ改札口を出て駅舎の取材に移ろうと思った矢先、

えっ?留置線から入線すんの?


おっとーまさかのアルペン特急に増結か!?


ってしないんかーい!
ということで、残念ながら4両編成にはならなかったものの、なかなかおもしろいシーンを見ることができました。
まあ確かに1つの線路に複数の編成を入線させるならこうなりますよね。まさか富山地鉄で白昼堂々それに遭遇するとは思いませんでしたが(笑)
次に乗る10300形の普通 電鉄富山行き入線をこんな形で見るとは予想外でしたが、今度こそ改札口を出て駅舎の取材に入ります。


改札口はこんな感じになっています。昔ながらのラッチが配置された改札で、正面には14760形の急行 電鉄富山駅が待っています。
車内は乗客で結構いっぱいになっていますが、これは立山ケーブルカーからの乗り換え客が多数を占めているようでした。
お次は、その乗り換え客を運んできた立山ケーブルカーの改札口の見学に行ってみましょう。


立山ケーブルカーの立山駅改札口はこんな感じです。個人客用よりも団体客用の方をとにかく優先してさばけるようなつくりになっています。
こんな極端な例は初めて見ましたが、それだけ団体客が押し寄せるということなんでしょうね~
なお、先程も記事中で触れましたが、この改札口をはじめとする立山ケーブルカーの駅設備は富山地方鉄道の駅設備の真上に位置していますので、
乗り換えの際に外に出なくて済むのは便利な点だと思います。
では、いよいよ駅舎の外観を取材することにしましょう。


ってここも工事中かよ!悲しいことに午前中の電鉄黒部駅と同じパターンでした…
1日で2つもの主要駅が同時に工事中だとは思っていませんでした。いろいろ理由を考えてみたのですが、
この辺りの地域は毎年ものすごく雪が降る場所ですから、夏に集中して駅の補修工事をやるようなメンテナンスサイクルになっていたりするんでしょうか?
なお、こちらはバス停も設置された駅前ロータリーに直結している出入口でして、なかなか広々としていました。


実は、先程ご紹介した富山地方鉄道の改札口のすぐ近くにも小さな出入口がありまして、こちらは、1つ前の写真でご紹介した出入り口とは建物を挟んで反対側に位置しています。
当然の如く、こんな感じで工事中でした(泣)
次に立山駅を訪れるのはいつになるかは分かりませんが、その時は今回の旅でスルーした立山黒部アルペンルートの観光と共に、駅舎外観の取材もリベンジしたいですね。

このあたりで次の乗車列車の発車時刻が迫ってきたため、あわてて改札口を抜け、かぼちゃ色の10030形を使用した普通 電鉄富山行きへ乗り込みます。
今度は、本線と立山線との接続駅である寺田駅に向かい、そこでアルペン特急のスイッチバックシーンを観察することにします。

本線上のスイッチバック実施駅 寺田駅

山間部から平野部へと移りゆく景色を楽しんで、1時間かからずに寺田駅へ到着しました。

先程も触れたとおり、寺田駅は本線から立山線が分岐する場所にある富山鉄道随一のジャンクション駅となっています。
また、アルペン特急はこのジャンクション駅でスイッチバック運転を行うことで、その運転目的である、立山黒部アルペンルートの玄関口である立山駅と黒部峡谷の玄関口である宇奈月温泉駅との連絡を実現しているわけです。
そういった重要な役目を果たしている寺田駅ですが、駅構内は

こんな感じになっています。
右側の相対式ホームが立山線のホームで、奥が立山駅方面。左側の相対式ホームが本線のホームで、奥が宇奈月温泉駅方面。そしてこの写真を撮っている背後で本線と立山線は合流し、その先の電鉄富山駅方面へと向かっています。
なお、ホームの番号は左から2、1、3、4の順番です。
…数字の順番的になんかおかしいですよね?でも寺田駅ではそれが正しいホーム番号のふり方になっているんだから不思議ですよね~
自分たちが立山駅から乗車した列車は右側の立山線ホームである3番ホームに到着し、背後の電鉄富山駅方面へと走り去りました。
ちなみに、真ん中の自販機がいくつも並んでいる建物はWikipediaとかには待合室ということで紹介されていますが、自分たちが訪れた時には南京錠で鍵がかけられておりまして、倉庫代わりに使われていました(入れなくて残念…)。
この真ん中の建物、もっと昔は信号扱い所としても使用されていたそうですが、現在はその役目も果たしていないようです。
ホームだけで紹介したい点が次から次へとわき出て来る寺田駅なんですが、次は駅舎の方に行ってみたいと思います。


え?駅舎めっちゃ雰囲気新しくない?
それもそのはず。寺田駅の駅舎は長年、開業後そのままの姿を保って営業に供されていましたが、近年は建屋のいたみがかなり激しかったようで、
寺田駅を訪れたまさにその月である9月に改修工事が終了していたんですね。
あと少し訪問が早ければ、今回の旅での電鉄黒部駅や立山駅と同様、鉄骨の足場等で覆われている駅舎を見ることになっていました…
ただ、改修工事前からこの駅の特徴となっていた、旧字体の「驛」の表記はそのままになっていたのはうれしかったですね~
さて、これからこの駅でスイッチバック運転を行うアルペン特急 宇奈月温泉行きの到着まであまり時間もないので、取材を早めに切り上げて構内に戻ることにします。


そうそう、駅名標を忘れずにおさえます。この駅の駅名標は(趣味的には非常におもしろいことに)そのスタイル面でほとんど統一がされていませんでしたので、一番気に入ったものを一つご紹介させていただきます。
えっちゅうの文字が少し小さく表記されているのがアクセントになっていますね。

そうこうしているうちにアルペン特急 宇奈月温泉行きの到着が迫ってきました。いよいよスイッチバック運転の様子を観察するわけですが、詳細を説明すると…
このアルペン特急は立山線から本線へと転線するにあたって、最初に立山線ホームに入線して降車客を降ろした後、本線に少しだけ入ってそこで一旦停止します。
そして、その位置で運転士が反対側(宇奈月温泉駅方面)の運転席に移り、今度は本線ホームに入線して乗車客を乗車させ、最後にそこから宇奈月温泉駅へと出発する、
こういった流れになっているわけです。

さあ、待ちに待ったアルペン特急の入線です!


まずは3番ホームに14760形のアルペン特急がやってきました。ここで寺田駅において「降車」する客のみ、旅客扱いを行います。


続いてアルペン特急は3番ホームから発車し、駅をゆっくりと離れていきます。この写真でいうと左側が3番ホームで、アルペン特急は右側に向かって進んでいきます。
そして進行方向の本線上に設置された渡り線付近で一旦停止し、その後、運転士が反対側の運転室に移動してスイッチバック運転を行います。


しばらく待ってようやく2番ホームにアルペン特急が入線してきました。ここでは寺田駅において「乗車」する客のみ、旅客扱いを行います。
そして自分たちはまさにその乗車客。ということで、駅取材の関係上、これに乗って一気に電鉄黒部駅へ戻ります。

あいの風とやま鉄道と化した旧北陸本線へ


朝方訪問した電鉄黒部駅に戻ってきました。ここで再び「立山あーとれいん」に遭遇です。
また、さりげないですが寺田駅→電鉄黒部駅の乗車によって、私たち2人は富山地方鉄道の全路線を完乗することとなりました!

…なんか今日の旅はここで終わってもいいくらいに一息ついてしまいましたが、撮影はまだまだ続きます。
というのも、実は電鉄黒部駅の近くにはあいの風とやま鉄道の黒部駅があり、まだまだ日没まで時間もあるので、とりあえずそこまで歩いて駅取材を行おう、という行程にしているわけなんです。

このあいの風とやま鉄道、(ご存知の方は相当多いと思いますが)元々はJR西日本の北陸本線として運営されていた路線を引き継いだ第三セクターなんですね。
かつて東京対北陸の輸送を担っていた特急・急行列車の運転は全て無くなってしまったものの、富山県下の重要な生活路線であることもあり、経営移管後も引き続き数多くの列車が運転されています。
なお、路線名は「あいの風とやま鉄道線」。はい、実にストレートな名前ですね(笑)


歩くこと約10分ほどであいの風とやま鉄道の黒部駅に到着しました。駅舎は平屋建ての構造になっています。
あいの風とやま鉄道へ経営が移管された後もみどりの窓口が運営され続けている等、基本的にはJR時代と変わらないサービスを提供しているようでした。
さて、駅取材はこれだけでは終わりません。今度はあいの風とやま鉄道の列車に乗って滑川駅へ移動し、さらに駅取材を続行します。
というわけで、普通の切符を買って早速入場します。


駅構内はこんな感じで、跨線橋も設置されています。配線構造としては典型的な国鉄型配線である2面3線の構造であり、他にも側線がいくつか設置されていました。


駅名標はJR西日本様式のものからオリジナルのものへと更新が終わっていました。
ここで、

こんな駅名標が駅の外に設置されていることに気づきました。戦前に使われていた右横書きで「三日市」という名前がついています。
そしてその右上に「復刻版」とこれまた丁寧に右横書きで記載が…
実はこの駅、明治時代に開業したときには三日市駅という名前であり、今の黒部駅という名前になったのは戦後しばらく経ってからなんですね。
この駅名標はそんな駅名の変遷を今に伝えるモニュメントのようなものなんでしょう。


その後、次に乗車する列車の発車時刻まであまり時間もなかったため、早足で駅構内を取材しているとこんな電車が!
こちらは北陸本線の第三セクター化の際にJR西日本より譲渡された413系で、譲渡後に「とやま絵巻」という名前のイベント対応編成に改造の上、現在も運用されています。
「とやま絵巻」については、あいの風とやま鉄道がこちらで詳細な紹介をしているので、興味がある方は是非ご覧ください。
ちなみに、あいの風とやま鉄道の413系は来年(2018年)度より521系1000番台による置き換えが始まるそうで、2023年度までにその全てが引退する予定となっています。
「とやま絵巻」の最終的な引退までにはまだまだ時間が残されているようですが、興味がある方は、早めの乗車・撮影されるのがいいかもしれません。

駅取材もおおまかに終わったところで、次に乗車する列車がやってきました。

ここから、この413系の普通 高岡行きに乗車します。3両編成の車内は通勤・通学客で予想以上の混み具合だったので、車内で立つ場所にも若干困りました(笑)
旅客数の関係で、JRの路線から第三セクター化された路線は、その運転両数が2or1両へと短くなる傾向がありますが、ここではそんな傾向は全く感じられませんね~
そんなことをあれこれ考えながら乗車していると、あっという間に滑川駅へと到着しました。


まずは滑川駅の駅名標をおさえます。


あいの風とやま鉄道の滑川駅のすぐ隣には、この富山地方鉄道の滑川駅があり、駅付近の地下道を通って両路線の相互乗り換えが可能です。
ここでちょうど、かぼちゃ色の14760形の普通列車が発車していく光景を見ることができました。また、富山地鉄の滑川駅はご覧の通り、1面1線の簡素な構造となっています。


一方、あいの風とやま鉄道の滑川駅は2面3線の国鉄型配線であり、このあたりは先ほど訪れた黒部駅と変わりありませんでした。
写真中央に見える風雪よけの壁のすぐ右側に待合椅子が設置されていて、雪国ならではの乗客への配慮が感じ取れました。

そして周囲がだんだん暗くなっていく中、

「あいの風ライナー」という、あいの風とやま鉄道のホームライナーが到着しました。
このホームライナーは平日の朝夕に、あいの風とやま鉄道線とIRいしかわ鉄道線(こちらもJR西日本の北陸本線の移管を受けた第三セクター鉄道会社の路線)との間で直通運転を行っています。
さて、完全に暗くなる前に駅舎の取材を終わらせるため、改札を出ることにします。


あいの風とやま鉄道の滑川駅も、ロゴの変更が行われた以外は基本的にJR時代と変わっていないようでした。
この駅舎右手に地下道があり、そこを抜けると

富山地方鉄道の滑川駅に行くことができます。あー完全に暗くなってしまいました…
あいの風とやま鉄道の駅舎と比べるとこちらはかなり簡素な造りでして、かつ無人駅となっていました。
また、写真で紹介できないのが残念ですが、この写真を撮った場所の背後には駅前ロータリーが整備されていました。
さて、今度はホームの様子を見に行くことにします。


ホームにはかなり大きな、ホタルイカをモチーフにしたと思われるゆるキャラのパネル兼駅名標が鎮座していました(笑)
どうですこの存在感。自分は全く知らなかったのですが、ここ滑川市はホタルイカが有名な地域のようです。日本には自分が知らないことがまだまだ満ち溢れているな~と勝手に思っていた副管理人でした。

ゆるキャラのパネルを撮ったあたりで、周りは完全に暗くなってしまいました。
こんなに暗くなるともう駅取材も困難ですので、今日泊まる宿の最寄駅である新魚津駅へ向け、富山地鉄を使って本日最後の移動です。
小さな駅舎でしばらく待っていると、電車がやってきたので乗り込みます。


新魚津駅まで乗車したのは、かぼちゃ色の10030形でした。今日一日お世話になった富山地鉄の電車に別れを告げます。


どうせ明日の朝、明るい時に撮り直すんですが(笑)、駅名標を取り急ぎ撮影です。
いい加減お腹もすいてきたので、さっさと駅の外へと出るわけなんですが、


この新魚津駅、地下通路にしか出入口がないんです。この先の階段を上ると駅舎とホームがあります。
奥側に進むと西口広場に、この写真を撮っている位置の背後に続いている通路を進むとJR魚津駅の駅舎がある東口広場に行くことができるようになっています。
ようは、この地下通路は「東西自由通路兼新魚津駅出入口」になっているんですね~
たまにこういう構造の駅(地下通路に出入口が直結していたり、跨線橋に出入口が直結していたり)を見かけますが、一般的な駅とは一風変わった構造なので、訪問すると楽しいんですよね。

さて、今回もこのあたりで一旦記事を区切り、次の記事で4日目の模様を書いていきたいと思います。
4日目は、この新魚津駅をスタートしていくつかの駅を巡った後、いよいよ福岡へ帰投します!また、この旅の中では最後となる保存車両との出会いもありますよ~
もしよろしければ次回もお付き合いくださると幸いです。
ご覧くださいましてありがとうございました。

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西鉄8000系(副管理人) について

AlmightyTrainSiteの副管理人です。以前は関東を中心に活動していましたが、現在は九州に生活の拠点を移して活動しています。写真撮影や走行音の録音はもちろん、色々な駅を巡って詳しく観察する「駅取材」をよく行っています。
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