特急「日光・きぬがわ」で行く栃木の旅(2日目)

2泊3日で実施した栃木遠征の2日目です。
なお、1日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをおすすめします。

本日の行程

2日目となる今日は昨晩宿泊した宇都宮から、まずは宇都宮線を黒磯まで1往復しますが、これはE231系E233系の運用を狙います。
その後は時間つぶしに雀宮駅と石橋駅の2駅を訪問後、石橋駅から宇都宮駅まで路線バスで移動して午前中の活動は終わりです。
宇都宮駅周辺で昼食後、入場券を購入して「ある列車」を宇都宮駅構内で撮影したら今度はJRバス関東が運行する水都西線を茂木まで1往復乗車してこの日の活動は終了です。

まずは黒磯へ1往復

朝からホテルを出て宇都宮駅に向かいます。


この日は土曜日ということもあって、早朝の宇都宮駅前は閑散としていました。
こういう普段は賑わう場所が換算としているのはなんか好きなんですよねw


コンコースもこの通り


開業に向けて工事が進む宇都宮ライトレールの広告が出ていました。
早く乗ってみたいですねぇ~
ちなみに、今日の午後に乗るバスもこの宇都宮ライトレールに関係があったりします。


改札前も誰もいません。


そして、今朝のお目当てはこの黒磯行きです。
黒磯行きそのものは珍しくも何ともありませんが、注目して欲しいのは10両グリーン車付きという案内です。
通常、宇都宮線の宇都宮~黒磯間は205系4両編成が使われているのですが、1日数往復のみ宇都宮以南で使われているE231系もしくはE233系が使われる列車があり、その1つがこれから乗る列車なのです。
昔はもっと上野方面から黒磯まで直通する列車が多かったと記憶していますが、今は下りの黒磯行きは夜間に1日1本しかなく、一方で逆の黒磯始発で上野方面へ直通する列車は早朝に4本設定されています。
つまりは夜に黒磯へ行くE231系ないしE233系は1本しかないのに、朝にE231系ないしE233系を使う列車が4本あるということになり、となると3本を黒磯へ持っていく必要があるわけで、その黒磯へ送り込むための運用の1つがこれから乗る列車であり、始発の表示がないことから分かるように、小金井からやってくる列車であり、車庫から黒磯への回送を兼ねた列車とも言えます。


ホームへ降りてきました。
いつもは大抵1本くらいは列車が停まっている宇都宮駅ですが、早朝だと1本も列車がおらず静かです。


ホーム上にも誰もいません。


↑入線は動画で撮ってみました。
やってきたのはE231系でした。


幕を撮ったら乗り込みます。

前述の通りあくまでも送り込みのための運用であり、普段は4両編成で足りる区間を10両で走っている上、早朝に宇都宮から黒磯方面へ行く人は少ないと思われ、車内はガラガラでした。
普段は205系でしか通れない区間をE231系で通れるのも新鮮でしたが、何よりも自動放送があることが楽しかったですね。
205系だと車掌さんの肉声放送になりますからねぇ。
ただ、今後E131系の運用が始まると恐らく自動放送に対応しているでしょうから、この区間の自動放送も全くレアではなくなりますけどもw


黒磯に到着!
折返しまでしばらくあるので色々撮って行きます。


駅名標と絡めるのが定番ですかね。


グリーン車と駅名標


運賃精算の都合上、一旦外へ出ますが過去に訪れている駅ということもあってこれだけ撮ったら構内へ戻ります。


まだ時間があるので反対側のホームからも撮ります。
やっぱりこのアングルは定番ですね。


上野方を先頭に


駅名標と一緒に


新白河方面へ走るE531系やってきたので並べてみました。
まあ、この並び自体は上野~品川間とかで普通に見られると思いますがw

それではあとは折り返すだけですがせっかくなのでこの黒磯始発の東京方面の列車について軽く書いてみます。
まず、私が乗車した列車についてですが、これは黒磯7時32分発の上野行きであり、直通列車としては最後の列車になります。
大宮着が9時38分、上野着が10時05分と、通勤・通学で使うには遅い時間帯の列車ということもあって、買い物やレジャーなどで大宮や東京へ行く人をターゲットにした列車ですかね。
ちなみに、黒磯駅の1番列車でもある5時27分発の上野行き(土休日は小田原行き)だと大宮には7時52分、東京でも8時26分には着くので大抵の企業の始業時間である9時にも間に合い、通勤需要をターゲットにした列車と言えるでしょう。
まあ、相当な早起きをしないといけませんし、仮に黒磯から東京まで通うとしたら片道3時間かかるわけで、ほぼ確実に座れるとはいえ実際にやるとしたらきつそうですねw
一方で那須塩原を7時20分に出る「なすの」に乗れば大体同じくらいの時間に東京に着けるので、私がこの区間を通勤しなければならなくなったとしたら新幹線通勤を選びそうですw

さて、乗った列車は上野行きですから宇都宮で乗り換えが不要であることを活かして、そのまま雀宮まで行きます。


車窓からはデビューを控えるE131系が見えました。
209系とかE231系あたりが転属でやってくると思いきや完全新造車が来るのは予想外の展開でしたよね。

雀宮駅

時間つぶしの駅巡り1駅目は雀宮駅です。


雀宮駅に降り立ちました。


駅名標です。
当駅は宇都宮の隣の駅ですが、2駅続いて”宮”で終わる駅名が続くのはなんか面白いですよね。
ちなみに、雀宮神社というものがあるらしく、この神社が地名の由来で、日光街道と奥州街道の宿場町でもあったようです。

あと、隣の宇都宮駅との間は7.7kmあるのですが、これは栃木県内の東北本線の駅間としては最長であり、東北本線全体で見ても3番目の長さだそうです。


縦型です。
漢字で書くと2文字しかない雀宮駅ですが、ひらがなだと長いですねw


ホームは2面3線のいわゆる国鉄型配線となっています。
新幹線開業前の東北特急全盛期は頻繁に待避などをしていたんでしょうね。


駅舎側を向いて


駅舎は橋上駅舎となっていて、跨線橋上に駅の機能が集約されています。


↑ここでEH500形の貨物列車が通過です。
貨物列車が普通にやってくるのは流石は幹線の東北本線ですね。


跨線橋&改札への階段です。


改札口です。
自動改札もあって普通の駅という感じ


やはり宇都宮方面への利用者が多いのか、宇都宮方面の乗り場は強調して案内されていました。


まだ時間もあるので宇都宮方面の1番線にも行ってみます。


1番線から見た構内


キロポストがありますが随分とスリムですねw
ちなみに、鉄道だとこの地点で東京駅起点で101.7kmですが、ほぼ並走する国道4号も雀宮で100kmを迎えるそうで、国道4号は東京~埼玉の区間は東北本線とはルートが違いますがそれでもほぼ同じ地点で100kmを迎えるのは面白いですよね。


跨線橋に戻って構内を見下ろします。


コンコースです。
曲面で構成された窓ガラスが近未来感ありますね。


ちょうど貨物列車が来ました。
本当に本数が多いですね。


西口の駅前ロータリーです。
宇都宮市内ということでよく整備されています。


バス停から見たロータリー


駅舎も曲線を多用した近未来的なデザインです。


駅名の部分


バス停です。


茂原健康交流センターという施設の送迎バスが発着するようです。


ちょうどそのバスがやってきました。
送迎バスということでマイクロバスでした。
まあ、路線バスじゃないので私の趣味の対象ではないですねw


もちろん路線バスも発着しており、東武宇都宮線の西川田駅への路線と、石橋駅と宇都宮駅を結ぶ路線が立ち寄る形で停車します。
まあ、本数はご覧の通りですがw


今度は東口へ向かいますが長い通路を通らないといけないようです。


通路は折れ曲がり・・・


更に続きます。


そして、ようやく東口のロータリーへ出ました。
こんなに長い通路になっている理由ですが、駅の東側を東北新幹線が通っていて、駅から見るとロータリーは新幹線を越えた場所に作られているためです。


駅前には駐車場があり、奥には宇都宮工業高校があります。
主にマイカーでやってくる利用者が使っているんですかね。


駅前の高校とは通学が便利でいいですねw


東口からはばっちり新幹線が見えます。
あと、こちら側にもロータリーがありますが、今の所路線バスの発着はないようです。


東口の入口部分です。
ここを見ると新幹線を潜っているのが分かりやすいですね。


ここだけ見ると入り口というよりトンネルという雰囲気です。
まあ、壁面がグリーンで塗られているおかげで薄暗さとかは感じませんけどね。


構内に入りホームで待っていると新幹線が通りがかりました。


流し撮りに挑戦するも失敗しましたw


なんかいい感じで並びましたw

といったところで雀宮駅は以上として、次は1駅進んで石橋駅です。

石橋駅

続いては石橋駅です。
石橋駅はかつて走っていた特急「おはようとちぎ」「ホームタウンとちぎ」の停車駅となっていたのですが、2010年に廃止になると特急列車の停車はなくなりました。
また、宇都宮線を走る快速は当駅に停車しますが、そもそも小山~宇都宮間は快速も各駅停車となるので小山以北で通過運転をする列車自体がないという状態です。
古くは大正期に設定されていた上野~宇都宮間で快速運転をする普通列車でも石橋は停車機に加えられていたようであり、また、登場したばかりの快速「ラビット」は現在と異なり全区間で快速運転をしていたのですが、小山~宇都宮間では石橋のみが停車駅だったようです。
このように古くから優等列車の一部が停車する駅だったようですが、昔も今も当駅から分岐する鉄道などはなく、強いて言えば当駅から真岡方面へのバスが出ているくらいですが、真岡への利用者の便を図っての停車だったんですかね。
それか、単純に宇都宮と小山のほぼ中間地点だからというだけの単純の理由とか?w


というわけでホームです。
かつて特急も停まっていた駅の割には2面2線のシンプルな構造で待避や折返しには対応していません。


面白いのが、雀宮駅以上に新幹線が隣接していて、橋脚はホーム上にかぶっていますw


このようにがっつり橋脚がホームにかぶっていますが、もしかすると駐車場になっている場所にもかつて線路があって、その敷地を転用して新幹線を通したとかは有り得そうですね。


こういう高架橋の裏側ってなんか好きですw


何故か柵の向こう側にある周辺案内w


高架下にお店がありましたが「石橋モバイル」という超ローカルな名前でしたw


駅名標です。
そういえば、「石橋を叩いて渡る」という言葉がありますが、もちろんこの石橋とは関係ありませんw


縦型


ちなみに、反対側の駅名標はちょっと窮屈そうに設置されていました。


ホーム上に待合室がありました。


グリーン券の券売機


↑通過列車というので貨物かと思ったら205系でした。
小金井へ回送されるところだったんですかね。


橋上駅舎となっているコンコース部分


改札口です。
ここもまあ普通の駅という感じでしょうか。


発車標です。
路線としては東北本線の1路線だけが利用可能ですが、運行系統としては上野東京ラインと湘南新宿ラインが利用可能で、特に赤羽以南まで利用する人にとってはややこしい部分もあるので発車標は大事ですね。


跨線橋から見下ろす構内


一応反対側のホームへも来てみました。


するとホーム上にカーキャッチャーのスタンドを発見しました。
これは何らかのトラブルで暴走してしまった車両を地上側から強制的に停止させるためのものですが、カーキャッチャーそのものはなく、スタンドだけが残されていたようです。
非常時にはすぐに使えるようにホームに設置していたんでしょうが、今は列車が暴走するような事故も滅多に起こらなくなりましたし、逆にイタズラされるリスクも考えると撤去されたんでしょうか。


改札を出ました。


レンタサイクルの幟がありましたが、萌キャラを起用しているんですねw
一瞬東北ずん子かなとも思いましたが、栃木は東北じゃないしなぁ・・・
調べてみると「瓜田瑠梨」というキャラクターで、元はとちぎテレビのPRのために考案されたご当地アイドル「まろに☆え~る」のメンバーで、今では「下野市特別住民」や「下野市観光大使」にもなって様々な場所で活躍しているんだとか。


まずは東口へ向かいます。


東口には駅前ロータリーがありますが、東口を発着する路線バスはなく、上三川町のデマンドバス「かみたん号」が乗り入れる以外はタクシーと送迎マイカーのための施設となっています。


高架下の店舗は不動産屋さんでしょうか?


ここにも周辺案内図がありましたが、これは駅が所在する下野市のものではなく、上三川町のものでした。
上三川町もデマンドバスが乗り入れたりしているように、当駅が最寄り駅なので別にここにあるのは不自然ではないですね。


新幹線の高架です。
黒磯から小山にかけては新幹線と在来線がほぼ並行して走っているのでどこの駅前も大体このような光景になりますね。


東口の駅舎は高架下に埋め込まれるように設けられています。


通路からは新幹線の高架下が見えます。


続いて西口へ向かいます。
西口は国道4号にも面していて石橋駅のメインとも言える方になるようです。


駅前広場へ直結するペデストリアンデッキ(?)があります。


時計台というか、駅前広場のシンボルとなるモニュメントがありました。


跨線橋から見た駅舎


駅前通りも立派なものですが、人通りはあまりありませんね。


駅舎とモニュメント
東口に比べると高架に埋もれない分、大きな駅舎となっています。


面白いのがロータリーのど真ん中にぽつんと乗り場があることで、普通は歩道に沿って並べるか、2列以上にする倍は横断歩道や歩道橋で連絡する形を取ることが多いと思いますが、この雑な形はむしろ潔いですねw
まあ、通る車も少ないしコスト面とか考えるとこれが合理的なんでしょう。


バス停のポールを撮ったら駅取材は以上で、あとは関東自動車の路線バスで宇都宮駅に移動します。

関東自動車01系統 石橋駅→宇都宮駅

続いては関東自動車(関東バス)が運行する01系統で石橋駅から宇都宮駅へ向かいます。
この路線は石橋駅から宇都宮駅まで、ほぼ国道4号・国道119号を通り結ぶ路線で、JR東北本線に完全に並行する路線となっています。
東北本線では2駅しかない石橋駅から宇都宮駅ですが、この区間は駅間が非常に長いため2駅と言ってもその距離は16kmほどもあり、市街地を走るバスとしてはそこそこの長距離路線となります。
電車だったら10分ちょっとで行ける区間もバスでは50分近くかかるわけですが、駅間が長いために沿線でも駅から通り地区がたくさんあり、そういった需要を拾う形でうまく棲み分けているんでしょうね。
古くは小山駅~宇都宮駅間で直通運行していた時代もあり、割と最近まで自治医大まで直通だったようですが、現在は石橋駅~宇都宮駅間に短縮されています。
運転本数はおおむね1時間あたり1本程度であり、途中の雀宮陸上自衛隊前までの区間便も存在しており、これを合わせると宇都宮駅~雀宮陸上自衛隊前まではほぼ終日30分ヘッドでの運行となっています。


乗車するバスはさっきも写っていたこれです。

最初は私の他に数名が乗っていて、それほど混雑はしていなかったのですが、途中バス停での乗り降りが結構あり、日常的に利用されている路線のようでした。
車窓としては郊外のバイパス沿いの景色という感じで、普通の街を走る路線バスという感じですね。


しばらくして北関東自動車道と交差します。


雀宮陸上自衛隊前まで折り返すバスはここで転回するようですね。

自衛隊を過ぎると雀宮駅に差し掛かりますが、このバスは国道4号を外れることはなく雀宮駅の駅前には乗り入れません。
その先はロードサイド店舗が立ち並ぶ郊外の景色が続き、川田入口というところで国道4号を外れて国道119号へと入っていきます。
「SUBARU前」というバス停があったと思えばその次は「栃木日産前」で、自動車関連の名前が続くのが興味深いです。

その先に東武西口というバス停があるのですが、これは東武宇都宮駅の西口という意味で、東武宇都宮駅の乗り換えバス停となっています。
東武宇都宮駅とJR宇都宮駅は離れているのでバスで連絡する形になっていますが、様々な方面からやってきたバスが東武宇都宮駅を経てJR宇都宮駅へ向かうルートなのでこの区間のバスは頻繁に出ています。

そして、東武西口の次は右に折れて東武駅前というバス停です。
あとは一本道で大通りを進んでJR宇都宮駅に到着します。


終点JR宇都宮駅に到着!


同じ関東バスでも新しい塗装のバスがいました。

というところでバス移動編は終了して、宇都宮駅で昼食を食べたら次の活動に移ります。

レアなある列車を撮る!

というわけで、いよいよこの遠征をする大きな理由となったあるレアなある列車を撮る時がやってきました。


実はここ、新幹線のコンコースです。
入場券を買って入りました。


随分立派なライオン(?)の像がありました。
あちこちで見かけるライオンズクラブの関係のようですね。


発車標を撮りましたが、そのお目当ての列車はここには表示されません。


1番線へのエスカレーター


1番線へ上がってきました。


今日は新幹線に乗るわけではないですが、新幹線のホームへやってくるとテンションが上がりますよねw


発車標です。
ここ1番線は下り列車が発車するホームですから仙台や盛岡という駅名が出ていますね。


駅名標


縦型


「やまびこ」と「つばさ」の併結編成もやってくるので、仙台・盛岡方面と山形・新庄方面は乗車位置が異なり、このように案内がされていました。


新幹線のホームは通過線を挟んだ2面2線で、一般的な新幹線の駅という構造です。


新幹線ホームから見た駅前広場


E5系の高速通過です。


上りの「つばさ」&「やまびこ」がちょうど来たので撮りました。


↑今度はE2系がやってきました。
東北新幹線もE5系が収録になってE2系はレア度の高い車両になってきましたね。


写真でも撮ります。


↑ここで待避だったようで、E5系&E6系の「はやぶさ」「こまち」が高速通過していきました。


↑続いてE2系「やまびこ」が発車していきます。


↑今度は上り「はやぶさ」が通過していきます。


↑上り「なすの」の入線


写真で撮ってもいい感じです。


↑上り「はやぶさ」「こまち」の通過です。
ここで「なすの」を追い越していきました。


今度はE5系「やまびこ」がやってきました。


↑まともや「はやぶさ」が追い越していきました。


↑そして、「やまびこ」の発車


↑上りの「やまびこ」がやってきます。


↑今度はH5系の「はやぶさ」と「こまち」が通過です。

と、ここまでいよいよ新幹線を撮ってきましたが、いよいよお目当ての列車がやってきます。
東北新幹線でレアというと「East i」を思い浮かべる方もいいと思いますが、果たして・・・?


↑なんとE4系「Max」です!

実はこの列車、E4系が引退することを記念してツアー専用の団体専用列車として特別運行されたもので、この日は新潟駅から大宮駅経由で盛岡駅まで運行されました。
大宮駅で折り返し運転をすることも珍しいですが、やはり東北新幹線をE4系が走るというのが一番のインパクトであり、それを撮るためにに宇都宮までやってきたのでした。
ちなみに、東北新幹線(厳密には大宮以北)でE4系が走るのは2012年秋の改正以来なので、宇都宮駅で見られるのは9年ぶりのこととなりました。
また、仙台以北への乗り入れは2005年に終了しているので仙台以北への乗り入れは実に16年ぶりということでした。
なので、本当は仙台以北でも撮りたかったんですが流石に交通費がかかるしなぁ・・・ということで宇都宮で妥協しましたw

ちなみに、ホームの様子ですが、明らかにガチな撮り鉄という方ももちろんいましたが、普通に親子とかで見学に来ている人もいたので、E4系Maxはマニアだけでなく子供たちにも人気のようでした。
ホームが長く、ホームのどの位置からでもそれなりに撮れることもあって特段混乱もなく終わりました。
いつもこんな感じだといいですねw

と、ここでE4系撮影編は終わりで、次はJRバスで茂木へ1往復で終わりです。

JRバス関東水都西線

続いて乗車するのはJRバス関東が運行する水都西線で、作新学院前から茂木駅まで乗車します。
この路線は宇都宮市の作品学院前から東武宇都宮駅、JR宇都宮駅、芳賀バスターミナル、茂木駅を経てツインリンクもてぎへ至る路線で、古くは宇都宮駅と水戸駅を結んでいたこともあり、その頃の名残で路線名が水都西線となっています。
茨城県内の区間は廃止され、一部区間は茨城交通に引き継がれていますが、現在宇都宮と水戸を結ぶ役割は高速バスの「北関東ライナー」が担っていて、この路線は茂木町、市貝町、芳賀町などと宇都宮市や宇都宮駅で連絡する東北本線、東北新幹線を連絡するというローカル輸送の役割が主となってます。
芳賀バスターミナル・芳賀町役場まではおおむね1時間に1本程度の運行が確保されていますが、茂木まで行く便は1日4往復、更にツインリンクもてぎへ行くのは1日1往復(しかも土日祝日のみ)という少なさで、全区間乗車するのは難易度が高い路線と言えるでしょう。

で、注目して欲しいのは芳賀町と宇都宮駅を結ぶというルートであり、実はこれって現在整備が進められている「宇都宮ライトレール」ともろにかぶっているんですね。
今の所、「宇都宮ライトレール」と入れ替わりでこの路線が廃止になるという話は出ていませんが、減便やルート変更、系統分断といった変化が生じるのは確実だと思われ、今のうちに乗っておこうというわけです。

個人的な妄想を垂れ流すならば、「宇都宮ライトレール」は当面は宇都宮駅東口が終点でその先の宇都宮市中心部や東武宇都宮駅、作新学院などへは乗り入れないことから、宇都宮駅に用事がある人はライトレール、駅の西側や東武宇都宮駅などへ用事がある人は引き続きバスという感じでうまく住み分けるような気もしますね。
また、ライトレールのルートから外れる地区に乗り入れるようにルートを変えるなどして、うまく需要を取り込むなどすればバスにも勝機はあると思います。
一方で、茂木側は芳賀でライトレールに接続するフィーダー輸送に徹して茂木~宇都宮を直通する系統は廃止されるか、少なくとも減便はあるような気がします。
それか、逆に茂木発着の系統は芳賀~宇都宮間で急行運転をしてライトレールと競争を繰り広げるようになったら熱いですよねぇw


関東バスのラッピングバス


これは今市車庫行きですね。
と撮りバスをしたりしたわけですが、せっかくなら始発の作新学院前から乗りたかったので、まずは関東バスで作新学院前へ移動します。
実は作新学院前まではいくつかの系統が重複して走っているおかげで、時刻表を見なくても利用できるくらいの高頻度運行になっているんです。
あ、今市行きは作新学院前の手前で曲がってしまうので利用できませんよ。


作新学院前にやってきました。
土曜日ですし、これから登校するような時間帯ではないためか学生の姿は見られませんでした。


こちらが作新学院の校舎のようです。
あんまり学校とか撮っていると不審者扱いされそうなので、あとは大人しくバス停に戻るとします。


近くには護國神社があります。


狛犬・・・なんでしょうか?w


宇都宮駅方面のバス停はバスベイも用意されて、バス停自体も屋根付きの豪華な作りでした。
特に下校時間帯はここでバスを待つ人が多いということを物語っていますね。


関東バスがやってきてバス停で待っていた生徒たちを乗せて走り去ってくれたおかげでバス停が無人になりました!


これで気兼ねなく撮影できます。
この白線はバス待ちの行列を整理するためのものですよね。
ということはこの枠いっぱいに並ぶということですね。平日の夕方とかに来たらすごいことになってそうw


屋根があるのは白線の枠のスペースからすればほんの一部ですが、それでも普通のバス停の2倍くらいはありますよね。


ただ、ベンチが少ないのはどうなんでしょう?w
場所柄的にほとんどが元気いっぱいの学生ばっかりだからいいやという?w


広告を流すためなのか液晶モニターがついていました。
詳しくは見てませんが、バスロケーションシステムとも連動していたりするんでしょうか?


時刻表などが掲示されているスペースです。


関東バスの時刻表です。
このように多くの路線が重複して走っているので本数はかなり多いです。


こちらはJRバスの時刻表です。
概ね1時間あたり1本程度で、朝夕は1時間あたり2本になる時間もありますが、逆に2~3時間運行がない時間帯もあったりと、日常使いするには便利とは言いかねるダイヤになっています。
なので、宇都宮駅までの利用ならたまたまJRバスがやってきたとかでなければ、普通は関東バスを使うでしょうね。


ちなみに、重複して走っているものの関東バスとJRバスでは定期券の相互利用などは行われていないため、このように乗り間違いがないようにと注意喚起がされていました。
やっぱり関東バスの定期しか持っていない人がJRバスに乗ってしまって運賃を請求されてトラブルになったりしたんですかね。
余談ですが、かつてのJRバスは東武宇都宮駅から西側は車庫への出入りのためにバスが走ってはいましたが、関東バスに配慮してこの区間は回送扱いとしており、作新学院前などへ路線を延長した際も当初は停車バス停を最小限にしたりして関東バスとの競合を避けていたようです。


お、やっと私が乗車する茂木行きのバスがやってきました。


↑車窓は動画でどうぞ

作新学院前を出てしばらくは市街地を走り、東武駅前を経て宇都宮駅へ行くわけですが、ようするにさっき作新学院前まで乗ったバスと同じルートです。

宇都宮駅で私以外のほぼ全員の乗客が入れ替わり、いよいよ私としては初体験の区間に入ります。
西口のロータリーを出ると左折し、しばらくすると今度は右折してJRの線路をアンダーパスで過ぎると水都西線の名前にふさわしく123号(水戸街道)を進んでいきます。
宇都宮大学などを過ぎると次第に田園風景に変わっていき、国道4号のバイパスの高架を潜ると、水戸街道の旧道に入り鬼怒川を渡ります。
ちなみに、この区間の「宇都宮ライトレール」は少し北側の県道64号に併用軌道で通る予定となっており、並走と入っても微妙に距離があるので、このあたりの区間はライトレール開通後も棲み分けができそうです。
さて、このまま水戸街道に沿って行くのかと思うとそうではなくて、旧道から現道に合流した先で国道408号に左折して行きます。
この途中にある竹下という地区あたりで恐らくライトレールと交差することになるはずで、このあたりのバス停の利用者はライトレールに流れる可能性が高そうです。
道場宿で県道64号に右折してき、ゆいの杜地区に入っていきます。
その手前の野高谷交差点でライトレールは今走っている県道69号の中央部を併用軌道で走る予定となっており、その頃になってもこのバスが同じ経路で運行され続けていたらJRバスとライトレールの共演が見られるかもしれませんね。


そのうちにバスは芳賀町に入っていき、芳賀バスターミナルに差し掛かります。
芳賀バスターミナルはJRバス関東宇都宮支店を併設しており、水都西線の運行拠点の役割も担っています。
ただ、バスターミナルといいつつ、乗り入れるのはこの水都西線のみであり、他の路線に乗り換えたりは出来ないんですけどねw

ちなみに、このバスターミナルの近くにも宇都宮ライトレールの「芳賀町工業団地管理センター前」という長ったらしい名前の駅が併設される予定となっており、ここからはライトレールも利用可能になる予定です。


バス停のポールです。

ライトレールの方はここで県道を外れて北へ進路を変えて本田技術研究所の方の「芳賀・高根沢町工業団地」という駅で終点となります。
なので、水都西線としては芳賀バスターミナルから茂木側はライトレール開通後も競合が発生しない区間となりますが、バスも県道の旧道の方に入り、バイパスと別れるとまた長閑な田園風景の中を進みます。
そのうちに祖母井(うばがい)というところに差し掛かりますが、ここはかつては祖母井駅という自動車駅で、定期券発売所などもあってバスターミナルとしての役割を持ってましたが、芳賀バスターミナルの開設によりそういった機能は芳賀バスターミナルに移転して、現在はただの1停留所という感じになっています。
その祖母井でバスは右折して芳賀町役場の近くを通ります。
茂木まで行く便は役場の前までは行かず、芳賀町役場入口というバス停に停車するの見えすが、芳賀町役場を終点とするバスは役場の前まで乗り入れています。
県道バイパスを過ぎるとまた左折して芳賀高校を経て市貝町へ入っていきます。


しばらく走ると真岡鐵道の市塙駅に差し掛かります。
駅自体は県道から少し外れているのですが、ちゃんと駅前ロータリーまで乗り入れています。
益子・真岡方面へ行くならここで真岡鐵道に乗り換えるのが早いでしょうが、宇都宮から益子と真岡へは関東自動車により直通のバスがあるので宇都宮からの利用なら水都西線と真岡鐵道を乗り継ぐルートを選ぶ人は余りいないかな?w


その先はほぼ真岡鐵道に並行して進むのですが、車窓から笹原田駅が見えました。
実はこの駅、九州に住んでいた頃に笹原という駅について調べる時にこの駅が出てくることが多くて、何の縁もゆかりもなく降りたことすらないのですが何だか印象に残っていた駅でしたw

さて、バスの車内ですが、芳賀町を過ぎたあたりから私の貸切状態になっていて、このまま終点まで私の貸切で終わると思ったのですが、そうはなりませんでした。
1人とか2人程度乗ってくるなら別におかしなことでもありませんが、なんと10人、いや20人はいるであろう行列がバス停にできていたのです。
そこは「道の駅もてぎ」というところでしたので彼らが道の駅に行った帰りだということは分かりましたが、普通、道の駅といえば自動車でアクセスするもので、不思議だなと思いつつバスは最後の数区間だけ賑やかに行きました。


そして、バスは終点の茂木駅に到着しました。


幕が変わる前にすかさず撮影w


横も


バス停のポールです。
ここに乗り入れるのはこのJRバス関東水都西線だけです。


時刻表です。
宇都宮方面も決して本数が多いとは言いかねますが、ツインリンクもてぎ方面は土休日のみの1本だけですから究極の本数ですねw


バス停を見ているとバスの幕は「JRバス関東」に変わっていました。
回送じゃなくて社名を表示するんですね。


バスはバス停を離れて発車していきました。


待機場所に収まったようです。
このまま私が乗る折返しの宇都宮方面のバスになるのかな?

茂木にて

バスの折返しまでは時間があるので真岡で色々しました。


茂木駅の駅舎です。
茂木駅自体は昔に真岡鐵道の乗りつぶしをした時に訪れたことがあるのですが、ブログ開設前なのでレポートはしたことはありません。


別アングルからも
といった感じで駅取材の流れになりかけていましたが・・・
とある”匂い”がしていたのでそれはやめました。


その匂いの正体を拝むべく、駅から少しいった踏切の所まで歩いてきました。
それは・・・


「SLもおか」です!
実はちょうどこの時間に下館行きが発車する時間帯だったんですね。
というわけで、匂いというのは石炭の匂いで、道の駅から大勢乗ってきたのは「SLもおか」で真岡にやってきた人が帰りも「SLもおか」に乗って帰るのに、暇つぶしに道の駅に行って帰りにバスを利用していたということのようでした。


↑「SLもおか」の通過です。

集まっていた撮り鉄たちも列車が去れば蜘蛛の子を散らすようにいなくなり、私も撤収してとりあえず駅に戻ることにしました。


駅に戻ってきました。
このあとは折返しまで2時間ほどあるのですが、どう潰しましょうか?


バスは幕を消しましたがまだ待機場所に停まっていました。


さっきまで活気にあふれていた駅構内はSLが去るとまた静けさを取り戻していました。
やっぱりSLの集客効果ってすごいんですねぇ~w


駅舎を引きで撮ったり・・・

この後ですが、私の中では2つのプランが頭に浮かんでおり、1つは真岡鐵道に乗って天矢場駅や笹原田駅を訪れてみるというもので、時刻表を見ると2駅くらいなら何とか回れそうでした。
もう1つのプランは例の道の駅へ行ってみるというもので、道の駅ならば色々見るものもありそうですし、暇つぶしにはなるでしょう。


とりあえず駅前通りにやってきました。
小さな個人商店が点在する一方、コンビニやチェーンの飲食店などがないという典型的な地方の駅前という感じです。


青看です。
昔は水都西線が水戸まで行っていたわけですが、水戸の文字を見てそれを思い出しますね。


駅前へ至る道路は県道109号茂木停車場線といういわゆる停車場線シリーズです。


結局足は自然に道の駅へ向かい始めたので、流れで暇つぶしは道の駅に決定しましたw
でも、こういう地方の駅周辺をぶらぶらするのも悪くないです。


道の駅への近道みたいなので行ってみます。


キレイな川に沿って歩きます。


その川の向こう側に見えてきたあれが道の駅っぽいですね。


水車小屋みたいなのが出てきました。


これも道の駅の一部なんでしょうか?

そうそう、この道の駅は真岡鐵道の線路の脇にあるのですが・・・


↑ちょうど列車が通りがかりました!
ここはSLが見えることを売りにした公園であるらしく、それにちなんでSLをかたどった遊具もあるようです(訪問時は気づかず撮影はしませんでしたw


川には堰みたいなものがありますね。
左手にあるのは県道バイパスです。


公園のような場所へ来ると何やら丘のようになってる場所がありました。


河川改修工事に関する記念碑でしたw


その先には色とりどりの花畑がありました。


富良野のファーム富田を彷彿とさせる景観ですねぇ。


道の駅が見えてきましたが面白い形の建物ですね。


何だか変わったオブジェもありました。
ここで食事をしたり物販コーナーを覗いたりして時間を潰しました。


駅に戻ってきました。

ここでバスを待つことにします。

バスで宇都宮へ戻る

それではあとは宇都宮へ戻ることとします。
しかし、発車時刻になってもバスはやって来ません・・・
そういえば、待機場所にいたバスもいなくなっていました。


数分遅れてバスがやってきました。
わざわざどこかへ回送してからまた戻ってきたのかなと思ったらやってきたバスには既に乗客がいるんですよね。
あれ?と思ったら実はこのバスは茂木駅が始発ではなくて、ツインリンクもてぎからやってくるバスだったんですね。

つまり、さっき乗ってきたバスが回送でツインリンクもてぎへ向かい、そこから営業車として戻ってきたわけですね。


何故かドアが向こう側になる形で停まりましたが、この形で着停ということのようですw


横の幕を撮ったら乗り込みます。
車内には親子と思われるグループが1組乗っていましたが、ツインリンクもてぎで何かイベントでもやっていたんでしょうか?

今度はどうせ宇都宮へ着く頃には真っ暗になっているであろうことから車窓の動画撮影はせずに時々写真を撮る形にします。


車窓からは真岡鐵道の列車が見えました。


芳賀バスターミナルでは車庫に停まるバスが見えました。


そして、宇都宮ライトレールが通る予定の県道に入っていきました。


こ、これは・・・!?
宇都宮ライトレールの工事現場ですね!


重機が停まっているとより工事現場感が出ますね。


↑動画でも撮ってみました。

この路線に乗ることにした目的の1つに、宇都宮ライトレールの工事現場を見たいというのもあったのでこれは嬉しかったです。


これは宇都宮ライトレールの高架を作っているんでしょうか?
確か、併用軌道から専用軌道に遷移する際に高架橋を使う計画だった気がします。

あとは往路で大体書いてしまったこともあって特筆すべきこともないのですが、宇都宮駅で降りずに終点の作新学院前まで行きました。
これが到着が夜遅いとかなら宇都宮駅で降りてそのままホテルへ向かったでしょうが、暗いとはいえまだ夕方の範疇に入れていいような時間帯でしたしね。


作新学院前に到着!


あとは宇都宮駅へバスで引き返すのみなのですが、またJRバスに乗ってもつまらないなと思って見送りましたw


というわけで関東バスを待って宇都宮駅へ戻ってきてゴールです。

また宇都宮駅で夕飯を食べてからホテルへ入りました。
3日目については追ってレポートしますので公開までしばらくお待ち下さい。
つづく

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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