特急「日光・きぬがわ」で行く栃木の旅(3日目)

2泊3日で実施した栃木遠征の3日目です。
なお、1日目2日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをおすすめします。

本日の行程

3日目となる今日は宿泊地の宇都宮からまずは関東自動車のバスで日光東照宮へ1往復、続いて宇都宮駅で昼食をとってから昨日も撮影したE4系団体列車を新幹線ホームで撮影し、あとはJR日光線で今市へ、
更に乗り継いで鬼怒川温泉へ行ったら、特急「きぬがわ」で新宿へ行って帰路に就きます。

朝からサプライズ!

ホテルをチェックアウトしてまずは宇都宮駅へ向かうのですが、駅を横断する自由通路を歩いていると目を疑う光景に遭遇しました。
それは・・・


こ、これは・・・カシオペア!?


今は一般の営業列車としては走らなくなった「カシオペア」ですが、時々団体専用列車として走ることがあるのでそれに遭遇したんでしょうね。


車体を拝めるだけでもレアですが、せっかくならもっとちゃんとしたアングルで撮りたいなと思い・・・


改札へダッシュしてホームへ急ぐとまだ停車していたので何とか撮影に成功しました。
今はSuicaタッチで入場券として使えるようになったので券売機で入場券を買う手間がなかったのも大きかったです。


この車端部にあるカシオペアスイートは乗り鉄ならずとも憧れの存在ですよね。


牽引機はEF81形でした。
定期的に運行されていた頃はEF510形が牽いていたはずですが、より古い車両にバトンタッチするというのも面白いですよね。
結局、定期運行されていた頃には乗れていない列車なので、お金も運も必要な列車ですが無くならないうちに乗っておきたいものです。


↑発車シーンは動画でどうぞ

ところで、よく見ると車内に乗客がいる様子はなかったのですが、後で調べてみると「カシオペア紀行」として走った車両を上野へ戻すためのいわゆる返却回送だったようです。


そうそう、205系もいたんですが、朝の多客対応なのか8両編成になっていて、しかも日光線色と湘南色が混ざっていました。
せっかくならば先頭へ行って編成写真を撮りたかったのですが、バスの時間が迫っていたので改札へ戻ってバス停へ急ぎます。

関東自動車56系統 宇都宮駅~日光東照宮

本日最初の活動は関東自動車(関東バス)が運行する56系統に1往復乗車することとなります。
最初にこの路線について解説してから本編に入っていきたいと思いますが、この路線はJR宇都宮駅西口から日光街道に沿って日光東照宮まで結ぶロングラン路線となっており、途中ルートが若干違ってはいますが、起終点に注目すればJR日光線の並行路線と言えます。
全区間を走破するバスは平日で1日8往復、土曜日で5往復、日曜祝日だと3往復と、観光地へ向かう路線なのに平日のほうが本数が多いという変わった状態になっていますが、これは日光駅から先が休日にひどい渋滞に見舞われるため、この影響を受ける日中の便は東照宮まで運行しないようにしているのだと思われます。
この他、JR日光駅、今市車庫、船生、山王団地などまでの区間便も多く存在しており、最も本数が増える宇都宮駅~山王団地入口までは1時間あたり2~3本程度の運行が確保されていて、平日だと時間帯により1時間あたり4~5本走る時間帯もあるなど、普通の街の路線バスとしての性格もあるようです。

そして、今回乗車したのは日曜日でしたので日曜祝日ダイヤの話になりますが、今回乗車した7時35分発の日光東照宮行き(宇都宮駅発での始発バスでもある)を逃すと次の日光東照宮行きは15時25分までなく、7時間50分も開いてしまいます。
この間にもJR日光駅や今市車庫までのバスは1~2時間に1本程度のペースであるのでそこまで行けば他のバスと乗り継ぐなどすれば日光東照宮まで向かうことも出来ますし、そもそも電車なら45分ほどで日光駅まで行くのに、バスだと1時間10分ほどかかるわけで、あえてバスで行こうとするのは物好きかマニアくらいでしょうけどねw
ただ、日光東照宮が目的地ならば乗り換えがいらないメリットはありますが、日曜祝日のダイヤだと観光に使えるのは7時35分発のみであり、観光には早すぎる時間帯ですし、関東自動車側もそれほど観光需要を意識してはいない感じですねw


その日光東照宮行きはこの8番乗り場から発車します。


路線図がありました。
一番左まで突き出ているのが東照宮行きで、途中で枝分かれする山王団地行きや船生行きが区間便の役割も果たしているわけです。


こんな立派なバスロケーションシステムも付いていました。
日光東照宮行きの表示を確認したらあとはバスを待ちます。


やってきました。
とっさに撮った割にはちゃんと方向幕もキレイに写ってよかったです。
ただ・・・このタイプのバスはマニア席がないので展望は楽しめそうにありませんw
まあ、どのみちコロナ対策でマニア席を潰しているところが多いので、あったとしても座れない可能性が高そうですがねw


横の幕を撮ったら乗り込みます。
以外にも私以外にも乗客がいて、中には観光客風の人もいました。
意外と観光目的でこの路線を使う人もいるんだなぁと思いつつ着席しました。


というわけで車窓は写真で撮ることにしました。
駅を出てすぐのところにある田川を渡って、宇都宮の町中を進みます。
そのまま直進していくと、東武宇都宮駅のあたりから道路はそのまま国道119号となります。
国道119号は宇都宮と日光を結ぶ日光街道の流れを汲む国道でこのバスの運行経路の大半を占める国道ともなります。
桜通十文字というところでバスは右折しますが、路線としては引き続き国道119号となります。

細谷新道口のあたりから国道119号のバイパスとなる宇都宮北道路が並行して行きますが、まだ市街地の雰囲気が続いています。


宇都宮北道路と交差します。
ほとんどの区間が高架道路でまるで高速道路みたいですが、この区間は無料で通行できるらしいです。
この路線バスもバイパス経由の急行便とか作ればもう少し需要を取り込めるんじゃないかと思いますが、やっぱり渋滞がネックなんですかね。
ちなみに、この宇都宮北道路は東北自動車道の宇都宮ICから先は有料の日光宇都宮道路となります。


そのうちにバスは「下徳次郎」というバス停に差し掛かります。
この”徳次郎”という地名は、「とくじら」と読む難読地名の1つだと思いますが、「とくじろう」と読む場合もあるらしくて、バス停や周辺にある徳次郎を冠する施設などは昔から一貫して「とくじら」と読んでいて、他には郵便局や今走っている国道119号の交差点名は「とくじろう」と読んでいたりとどっちが正解なのかよくわからない状態にw
では、町名としての正しい読み方はというと、2021年現在では「とくじら」が正しいとされています。
これにはややこしい裏事情があって、歴史的には「とくじら」と読むのが定着していて、地元の方も「とくじら」と読んでいたそうなのですが、1954年に徳次郎地区を含む富屋村が宇都宮市に編入された際に何故かは分かりませんが役所の書類には「とくじろう」という読み方で登録されてしまったようです。
これにより、慣例的には「とくじら」だけど、役所の公文書では「とくじろう」というねじれ状態になっていたわけで、交差点名やバス停名はひょっとすると宇都宮市に編入される前から付いていたから「とくじら」を採用していて、民間施設も地元の慣習に合わせて「とくじら」、郵便局は元々国の機関だったわけですから役所の記録に従って「とくじろう」にしたという感じでしょうか?

ちなみに、先程も名前が出た日光宇都宮道路にも徳次郎ICというインターチェンジがありまして、まさにこの徳次郎の読み方問題に振り回されたインターチェンジと言えますw
1976年に設置された当時は「とくじら」と読んでいて、当時の道路管理者だった日本道路公団が行政上の正しい読み方よりも歴史的経緯や地元住民の読み方を尊重したようです。しかし、2005年に日光宇都宮道路が日本道路公団から栃木県道路公社に移管された際に、県の機関として行政上の読み方と違っているのは問題という判断になったのか移管から3年後の2008年に「とくじろう」と改めました。

しかし、前述の経緯から「とくじら」こそが正しい読み方であり、行政上の読み方も「とくじら」に改めてほしいという地元住民の請願があり、2021年3月に行政上の読み方も「とくじら」に変更され、これに合わせてインターチェンジの「とくじら」となったそうです。

その先篠井という地区に差し掛かりますが、ここは日光街道をまっすぐ行く系統と篠井ニュータウン経由といって一旦国道119号を外れて篠井ニュータウン地区を経由する系統に別れていて、私が今乗っている系統はニュータウンには入らないでまっすぐ行く系統です。


こういう経路変更の痕跡が見える道路風景もいいですよね。
実はここからバイパスと現道に分岐していて、現道の方は並木道の景色のいかにも日光街道という雰囲気の道ですが、バイパスはその数十メートル横に開通した道路で、名前を水無バイパスといいます。

バスはもちろん現道を行きますが並木だけでなく、沿道に道祖神かお地蔵様と思われる石像が散見されたりと、歴史のある道なんだなと感じる車窓が続きます。
これを前面展望で見られたらさぞ素晴らしい景色だと思いますが、マニア席があるバスに当たらないと無理なので今回は横からの車窓で我慢です。
ちなみに、ずっと並木の中を行くわけではなくて、時々昔からの街道と並行するように並木から抜けて走る区間もあったりして、歴史ある道ながら現代の交通路として改良を受けた部分もあったりして、道路好きにはたまらない区間だと思いますよ。


並木道を抜けると今市の市街に入っていくのですが、行楽シーズンにはこのあたりから渋滞し始めるのかこんな看板が出ていました。
確かに今市あたりで日光宇都宮道路に逃げてしまえば東照宮の先にある清滝ICまで一気に抜けられるので、渋滞が予想されるときは若干の通行料はかかりますが迂回ルートとして有望ですよね。
まあ、路線バスには関係ありませんがw


一昨日も見た日光ランドマークの観覧車です。


これ自体古風な看板ですが、もっと注目すべきは下にある「今市市」という表記ですね。
”市”が2つ並ぶので変な感じということではなくて、現在今市市は日光市に合併されて存在しない市なんですね。
こういう合併前の市町村名が残っているのを見つけるのも楽しいです。

と、ここで観光客だと思っていた人たちが降りていきました。
ん?日光まで行くんじゃないのか?と心の中で疑問に思いつつ見送りましたが、まあ私が勝手に見た目で観光客だと判断しただけで、実は地元の方なのかもしれませんし、今市周辺を観光する人がいないとも限りません。
もしくは、今市から更に乗り換えて鬼怒川とかワールドスクウェアとかに行くのかもしれませんしね。


長らく別ルートを走っていたJR日光線も今市でようやく並走するようになり、車窓から電車が見えました。
日光線は鹿沼や文挾を通るため、日光街道とはあまり並行していないんですよね。

しばらく進むとJR日光駅が出てきて、隣接する東武日光駅も別のバス停が設けられているのですが、そこでも利用客はいませんでした。
日光地区の主力は東武バス日光であり、東武鉄道の電車とセットのフリーパスなんかも出ているので、東武バス日光のバスに利用客が集中しているんでしょうかね。


観光客向けのお店が点在するいかにも観光地という風景の中、バスはそれ自体が重要文化財である日光物産商会という土産物屋の所まで来ました。
そこは「神橋」というバス停で、バス停名そのままの神橋という観光名所があります。

ところで、以前に乗ったことがあるバスとして「日光市営バスJR日光駅~足尾線」もJR日光駅から東照宮までは同じ区間を走っていたわけですが、日光市営バスの場合は東武バス日光や関東自動車と並走する区間のみの利用はできず、かつ停車するバス停も絞るという扱いをしていましたが、関東自動車については東武バス日光と同じように普通に全てのバス停に停車しており、もちろんJR日光駅~日光東照宮間のみでも利用可能です。
日光市営バスは公営ですが、関東自動車は民営ですし、東武バス日光と同じくらい古くからこの地区にバスを走らせていたならば東武バス日光に対して遠慮も必要ないでしょうしね。


こちらが神橋です。
交通路という実用的な役割ではなくて、神事・将軍社参・勅使・幣帛供進使などの時のみ使用される特別な橋だったそうで、今は通行料を払えば誰でも渡れますが、名前に負けず劣らずの神聖な橋なんですね。


国道の橋がすぐ脇にあるので車窓からも橋がバッチリ見えます。


神橋で国道119号は終点となり、左折すると国道120号に入ります。
国道120号は群馬県の沼田まで行く国道で、あの有名ないろは坂を通る国道でもあります。
・・・本当ならこの旅の初日でいろは坂をバスで越えるはずだったんですがねw
まあ、またの楽しみということにしておきましょう。


そして、ようやく日光東照宮に到着しました。


日光東照宮のバス停は車庫のように屋根が付いた場所になっていました。


私を降ろしたバスはそのまま待機場所に据え付けましたが、幕が出たままだったのを見逃さずに撮影w


バス停のポールです。
ちなみに「日光東照宮」というバス停名を名乗っているのは関東自動車だけであり、東武バス日光だと「神橋」か「西参道入口」というバス停が最寄りになっているようです。


時刻表です。
前述しましたが本数は見ての通りですw
東武バス日光のバスは1時間に2~3本程度出ているので、バスの利便性自体は悪くないです。


バス停周辺です。
周囲には飲食店などが点在し、観光客向けの駐車場もあり、日光奉行所も近いですが、やっぱりメインはバス停名にもなっている日光東照宮ですね。


こちらがバス停の建物です。
車庫と言ってもいい佇まいですよね。
そして、折返しなんですが、なんと1時間ちょっと開きます。
ただぼーっとしているのも勿体ないですし、前回東照宮そのものには立ち入らないまま引き返すこととなったリベンジとして今度こそ日光東照宮に参拝してこようと思います。

日光東照宮

ここからは一旦鉄道・バスといったオタク要素を排除した観光に興ずることとします。


近道とのことなので看板に従って行ってみます。


朱色で塗られた橋がありましたが、この先の建物へ出入りするための橋のようで、通り抜けることは出来ないようです。
わざわざ朱色に塗っていて観光客に媚びたような見た目ですが、Googleマップを見る限りはお店とかではなさそうですし、住民の趣味なのか元々はお店だったとかでしょうかね。


その先は車道に入りますが、石畳風の舗装になっていて、参道の雰囲気を醸し出してくれます。


ところで、20km/h制限って滅多に見ないレア標識ですよね。
確か道路交通法では制限速度の下限は30km/hで、20km/hというのは例外的な存在だったと思います。


その石畳区間を抜けると日光山輪王寺が見えてきます。
前回来たときは修復の最中で建物そのものは拝めなかったのでせめて外だけでも見ていくことにしましょう。


やはり間近で見ると迫力ありますねぇ。


ちなみに、こちらは前回訪問した時に撮った修復中の様子です。


この大きな瓶のようなものから線香の煙が出ていました。
お寺についてはあまり詳しくはないのですが、神社で言う手水舎みたいな感じでしょうか?


観光バス用の駐車場もありますが、まだ団体旅行は需要が戻ってきていないのかバスはほとんど停まってませんでした。


日光山輪王寺を間近でも見たら東照宮へ移動します。


参道はひたすら登り坂ですが、そのうちに東京スカイツリーと同じ高さだという看板が出てきます。
この看板は前回も紹介した記憶がありますが、変わらず設置されていました。


大きな鳥居が見えてきて、いよいよ東照宮の境内に入るようです。


前回は東照宮の中までは入らない代わりにと見学した五重塔ですが、これを見るだけでも東照宮へ来た感じはしますよねw


この門が表門というもので、ここから先は有料です。
いわゆる料金所、鉄道風に言えば改札口の役割を担う門でもあるわけですね。写ってはいませんが写真の左手側にチケット売り場があってそこで拝観券を購入します。


で、その拝観券なのですが、1300円と思ったよりお高めw
というか、神社って境内への立ち入りには料金を取らず、御札とかお守りの売上で回収するみたいなイメージがあったので、入場料を取るところもあるんだなとかちょっといやらしいことを考えてしまいましたw
まあ、ここは重要文化財や国宝だらけの場所ですからその維持を考えると致し方ない部分もあるんでしょうね。


こちらは拝観時間の案内ですが、手書きっぽいですし、かなり昔から使われていそうな看板ですね。


表門を入るとさっそく荘厳な雰囲気になります。


こちらの建物は神厩舎というそうですが・・・


「見ざる、聞かざる、言わざる」で有名な三猿のレリーフがあります。
東照宮と言えば三猿ですよね。


まだまだ登りが続きますw


その先へ進むと陽明門という門が出てきます。


門には龍の彫刻がありました。


仁王像です。
悪いものが境内に入らないように守護しているそうです。


とってもきらびやかですが、狛犬だそうです。


あと、これも東照宮と言えば・・・というほど有名な話ですが、逆柱というやつですね。
↑の狛犬の画像の右側の柱が実はあえて上下逆さまに設置されていて、これは「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という伝承ゆえらしく、あえて1本の柱を逆さまにしておくことで建物が未完成という状態にしておくことで災いを避けるという意味合いらしいです。

この門だけでも膨大な数の彫刻があるのですが、全て見ていく時間はないのでこれくらいで先へ進むことにします。


こちらは神輿舎というもので、春秋渡御祭で使われる神輿を収めているようです。


その神輿も見ることが出来ました。


こちらは神楽殿という建物だそうです。


そして、こちらが東照宮のメインとも言える御本社です。


何やら行列ができているので行ってみると・・・


これも東照宮の名物の1つ「眠り猫」です。
写真を撮るのを忘れてしまいましたが、この裏には雀の彫刻が彫られていて、猫が起きていれば雀が食べられてしまいますが、猫が眠っていれば雀と共存できるという平和への願いを込めているそうです。

先程の行列は眠り猫を見る行列だったのかと思うと、実はそうではなくてその先にある奥宮を見学する列だったようです。
前回はJR日光駅まで歩いたのが、今回は麓のバス停まで歩けばいいだけなので時間的にはもう少し粘っても大丈夫そうですが、混雑を見るに無理してバスに乗り遅れたら本末転倒だしなぁ・・・とちょっと悩みました。
しかし、1300円も払ったんだから見られる部分はひと通り見て回らないと勿体ないというケチ根性を発揮して奥宮へも行ってみることにしました。


ここから更に急勾配を登っていきます。
ここの通路が狭く、そのせいで行列になっていたようです。
また、課外学習か修学旅行なのか子供たちの集団も来ていて、その集団の歩くペースが遅いことも混雑に拍車をかけていた湯です。
まあ、仕方ないことですが、私としては帰りのバスの時間があるので諦めて引き返そうかという気持ちも芽生え始めていました。


鶴の石像(?)がありました。
角度的に分かりにくいですが、亀の石像もあって長寿の象徴とされる動物で縁起をかついでいるようです。


こちらが宝塔と呼ばれるもので徳川家康公のお墓だそうです。
本来ならば人様のお墓を関係者でもない人たちがぞろぞろと押しかけて、挙句の果てに写真を撮っていくなんて失礼極まりない行為だと思いますが、ここは観光地の1つみたいになっていますし、大目に見てもらいましょうw


こちらが奥宮です。
昔は歴代将軍以外はこの奥宮へ来ることは許されず、まさしく特別な場所だったそうですが、1965年から一般に開放され、このように普通の観光客も訪れることが出来るようになったそうです。

さて、それではあとはバス停に戻ろうと思いますが、この時点でバスの発車時刻まで残り10分・・・
距離的には10分あれば余裕で戻れると思いますが、問題は階段の混雑で、しかもここまでひたすら登ってきたことで私の足はガクガクになってしまっていましたw
やっぱり階段の混雑で時間を取られてしまい、バス停の脇の階段にたどり着いた時点で発車まであと1分!

結局は何とか間に合いましたが、宇都宮行きの幕を撮る暇もなく飛び乗る形になりました。
まあ、一応は発車時刻前でしたし大目に見てもらいましょうw

バスのことは大体往路で書き尽くしてしまったので、復路はざっくりと行きますw


↑車窓です。
これも長いのでデータ量にはご注意下さい。

一応往路との違いをいくつか書くことにすると、往路は国道119号をまっすぐ行く系統でしたが、復路は篠井ニュータウン経由のやつでした。
あと、時間的にはおれから宇都宮へ出て買い物なりするような時間帯だったこともあって、往路よりは利用者が多く、宇都宮に着く頃には席の大半が埋まる程度の混雑にはなっていました。


宇都宮に到着!


バスが去っていき、あとは・・・


撮りバスします!
こちらは宇都宮市のコミュニティバスの「みやばす」です。
コミュニティバスらしい小型のバスでの運行です。


新塗装の関東バス


今の所主流の塗装の関東バス


ラッピングバスですが、DUNLOPの広告でした。
確かに道路を走るバスは車のドライバーからもよく見られる存在ですし、タイヤの広告にはうってつけですね。


これも違う塗装ですが関東バスです。
バスそのものも古い型ですし、昔からの塗装なんでしょう。

あとは駅周辺で昼食をとってからE4系撮影に臨みます。

E4系を撮る!

それではあとは昨日も撮ったE4系の団体専用列車を撮影します。
昨日は新潟→大宮→盛岡での運行でしたが、今日は盛岡→大宮→新潟と逆方向での運行でして、方向が違うとは言え同じ駅で撮るのは芸がない気もしましたがこの後の行程を考えると遠くへ撮影に行く時間もありませんし、場所は変わりませんが方向が逆ならいいかと今日も宇都宮駅で撮ることにしました。


というわけで入場券を買って昨日とは反対側の4番線へ向かいます。
昨日もそうでしたが、通過する方向と同じホームを選んでいるのは万が一にもかぶりで撮影失敗というリスクを恐れたためで、元々宇都宮駅は待避線と通過線があるため、ホームから通過線との間に距離があって、同じ方向のホームでもそれなりに撮れると踏んでの判断でもありました。


E2系がいました!


E3系「つばさ」号

今度は通過列車の動画などは昨日たくさん撮ったので撮りませんでした。
ホームの様子ですが、昨日同様に親子連れや鉄道ファンが多くいましたが、激パというほどでもありません。
あと、意外だったのが駅員さんがアナウンスでE4系の通過時刻を教えてくれたことで、恐らくですが問い合わせが殺到して面倒くさくなってアナウンスで知らせたんじゃないですかねw
その通過時刻は私が想定していたものよりも5分程度早く、おかげで1本早い日光線に乗れそうでした。
実は予定の行程では鬼怒川温泉までの乗り継ぎがタイトで、1本逃せばアウトというものだったので、1本早いのに乗れるのはとても大きかったです。


↑というわけでE4系の通過です。

これにて宇都宮駅での活動は終了して、あとは帰路に就くのみとなります。


コンコースにあった205系の顔出しパネル


運転室も作り込まれていましたが、運転台も作ってあったら完璧だったなw


客室部分も作り込まれていました。
この窓部分に液晶モニターでも付けて車窓の動画を流したらかなり雰囲気出そうです。

入場券で入っているので一旦外へ出てからUターンしてSuicaタッチで再入場したら日光線の乗り場へ向かます。

鬼怒川温泉へ向かう

あとは帰りの特急「きぬがわ」に乗るために鬼怒川温泉駅に向かいます。
まあ、「きぬがわ」は下今市にも停まるのでそこから乗ればいい話ではあるんですが、乗り鉄特有の「どうせなら全区間乗りたい病」の症状ですw


日光線の205系です。
なんだかんだで日光線の205系は何度も乗っていますが、近いうちにE131系に置き換わるようですし、もしかするとこれが日光線で205系に乗れる最後の機会になるかもしれませんね・・・


今では珍しくなった方向幕


日光線のロゴを撮ったら乗り込みます。

もう録音も揃っているので気楽な乗車時間となりましたが、終点の日光までは行かずに今市で降ります。


初日の記事でレポート済みなので駅名標だけ


日光市営バスのバス停です。
関東自動車に委託されています。


市内路線ということで本数はそこそこありますね。
これらは元々は日光交通や関東自動車の直営路線だったものが不採算から市営に移管されたパターンの可能性が高そうですが、それでもちゃんと市内交通として路線バスを維持しているのは素晴らしいですね。


一方、こちらが日光交通のバス停です。


時刻表です。
下今市行きとイオン今市行きがあり、両方を合わせれば1時間あたり1~2本は確保されています。
この路線の逆方向は鬼怒川温泉駅まで走っており、どうせ早いのに乗れて時間もあるのでそれに乗ってみようと思います。


日光交通のバスがやっていました。
私が乗る鬼怒川温泉駅行きのようです。

乗客は私だけで、観光客が多そうな土日なのになぁと思いましたが、今市から鬼怒川温泉だと完全に東武鬼怒川線に並行する路線ということになり、観光客は普通に電車を使っているんでしょうねw

JR日光線経由でやって来る場合は下今市まで歩かずとも乗れるメリットはありますが、問題は運賃でして、下今市から鬼怒川温泉まで電車で移動すると260円ですが、バスに乗るとなんと770円w
なんと3倍以上の差があり、今市駅から下今市駅までの徒歩移動がいらないメリットはあっても、10分歩く手間を受け入れれば運賃が1/3で済むと聞けば大抵は電車を選びそうですよねw
所要時間的にも下今市まで歩く時間を考えればバスと電車はほぼ互角か若干バスが早いかなという程度で、3倍の運賃を払っても3倍早く着くなんてこともありませんw

もしかすると日光交通は東武グループの一員ですから親会社に当たる東武鉄道の乗客を奪わないためにあえて割高な運賃を設定しているとかはありそうですね。
運行経路としてもほぼ国道121号を突き進むルートなので、鉄道から外れた地区を結ぶということもなく、イオンや獨協医科大学日光医療センターといった医療機関へのアクセスでは鉄道より便利かなといった程度で、観光地へ向かう路線ですが、観光客よりは地元住民の利用がメインの路線なのかもしれません。


鉄道の並行路線だけあって車窓からは東武鬼怒川線の線路が見えます。


そろそろ鬼怒川の温泉街が近づいてきましたが、まだ温泉街という雰囲気ではありませんね。


線路を見ながら行くと東武ワールドスクウェア駅が見えてきました。
1面1線のシンプルな構造の駅ですが、バスはここで一旦国道を外れます。


なんとバスは東武ワールドスクウェアの敷地内に乗り入れるのです。


入場ゲートの目の前にバス停はありました。
ただ、バスを待つ人は皆無でしたが・・・w


立派な待合室もありますが、誰も待っていなくて寂しいです。
待合室の外には待っている人がいますが、彼らもバスを待っていたのではないようで、待ち合わせでもしているのか、もしかしたら今市方面のバスを待っているのかもしれません。

結局、今市から鬼怒川温泉まで私以外の乗客はなく貸切状態で終わりましたw
何だかこの路線の将来が心配になりましたが、やっぱり東武ワールドスクウェア駅が開業して鉄道からワールドスクウェアへのアクセスが改善したことが大きいんでしょうね。
駅ができる前は鬼怒川温泉駅からこのバスに乗るルートが一般的であり、JR日光線から乗り継ぐ人や東武日光駅方面からやってきて下今市で乗り換える場合などは、どうせ鬼怒川温泉からまたバスに乗り換えるならば下今市か今市からバスで行ってしまおうという人も一定数いたでしょうしね。


鬼怒川温泉に到着!

鬼怒川温泉駅にて

ところで、1つ気になっていることがありました。
それはバスの車窓からやたらと撮り鉄の姿が見えたことです。
日曜日ですし撮り鉄も多いでしょうが、鬼怒川線でわざわざ撮りに行くようなものといえば・・・「SL大樹」!


駅近くにある道路の陸橋へ向かい、「SL大樹」の通過を待ちます。
そういえば、初日に「SL大樹」に乗った時に私が帰りに乗る「きぬがわ」を見ているわけで、必然的に「SL大樹」の時間にぶつかるわけですね。

というわけで、予定にはなかったもののここで「SL大樹」を撮影することとなりました。
そういえば、2日目では「SLもおか」を撮りましたし、今回の旅はSLとやたらと縁がある旅になりました。


↑「SL大樹」の通過です。


スピードが遅いので後追いも余裕でしたw


6050系も撮ったら駅に戻ります。


駅に戻ると変わったバスがいました。
どうやらかつて日光を走っていた路面電車の車両を模したデザインらしく、鬼怒川温泉と東武日光駅・東照宮を結んでいるらしいです。
これはノーマークでしたが、次回訪れるときは乗りたいですね。


せっかくなので非公式側も


方向幕が出ていましたが、系統番号は「SL」です。
どうやら「SL大樹」で鬼怒川にやってきた人を日光へ送るためのバスであるらしく、「SL大樹」の運転日しか運行されないそうです。


マイクロバスで運行される日光市営バス

と、これくらいでバスの撮影には一区切りをつけますが、「SL大樹」の転車台というイリュージョンがあるので、初日にも見ましたが、どうせ暇なので高度はアングルを変えて撮ってみたいと思います。


↑というわけで動画をどうぞ


駅近くのお店でスイーツを買食いしたりしてあとは列車を待ちます。

特急「きぬがわ」で帰路に就く・・・はずが


SLを撮ったり


客車を撮ったりしますが・・・

ここで耳を疑うアナウンスが流れ始めました。
「特急きぬがわ号新宿行きはJR線内での停電のため運休となります」と・・・
え~~!?
行きも大幅遅延で帰りは運休とか、私の旅史上でもダントツ一位でついていない展開ですw
もしかして、東照宮を急ぎ足で参拝したからかえってバチが当たった?
というわけで改札に戻って駅員さんに事情を言うと窓口の方で払い戻し手続きをするのできっぷを持ったまま出場するようにと言われました。


よく見ると運休は貼り紙で掲示されていました・・・
どうせコロナで運休している列車のお知らせとかだろうと思って完全スルーでしたw
また、鬼怒川温泉駅は自動改札であり入場時に駅員さんの手を介さないので私が運休する列車の切符をもって入場したとしてもそのまま入れてしまったわけですね。
こういう時有人改札の方が有能だなと思いますが、趣味的には早めに入りたい時とかいちいち交渉しないといけないので自動改札の方が良かったりしますねw

で、窓口には私同様に「きぬがわ」に乗るはずだった乗客が殺到していて混み合っていましたが、駅員さん総出で対応しているのか思ったよりは早く順番が回ってきました。
そして、言われたのは「JRの窓口に行ってくれ」という往路と同じことでしたw
あと、問題はどうやって帰るかですが、1つは浅草行きの「きぬ」「けごん」は普通に運行されているので、それに乗るか、もう1つは鬼怒川温泉から東京行きの高速バスがあるのでそれに乗るかですが、復路で乗るはずだった「きぬがわ」は東武100系スペーシアであり、実はまだスペーシアに乗ったことがなかったために乗りたいがために選んだのもあったのでやっぱりスペーシアに乗って帰りたいと思います。
ただ、駅員さんが案内している代替列車は東武日光発の「けごん」であり、下今市までは普通列車行って乗り換えるようにという案内でした。
せっかくなら全区間乗りたいしと、1時間半ほど待ち時間が生じますが鬼怒川温泉始発の「きぬ」を待つことにしました。
きっぷはチケットレスでサクッと手配してあとはこの待ち時間をどうするかという問題が残りました。
1時間半では適当なバスに乗って戻ってくると言うには時間が足りませんし、かといって駅近くで手軽に行ける観光地というのもぱっと出てこない・・・
そして、何気なく観光案内所に立ち寄ると「日帰り入浴」を受け付ける宿の一覧表みたいなのが出ていて、せっかく温泉地にいるならば温泉に浸かっていこうということで、日帰り入浴して帰ることにしました。
観光案内所で紹介されたホテルは駅からも徒歩圏内で、1200円ほど払って日帰り入浴してきました。
流石に風呂場を写すわけにはいかないので写真はありませんが、いいお湯ですっかり疲れも癒えました。

ひとっ風呂浴びたら駅に戻って今度こそ帰路に就きます。


行先が新宿から浅草に変わったもののスペーシアに乗って帰れることになり一安心です。


初乗車記念に車番を撮ります。
東武鉄道はJRと同じくモハとかの記号を使うので分かりやすいですよね。


東武特急の特徴として短距離利用者からも確実に特急料金を徴収するためか、春日部駅(「りょうもう」では東武動物公園駅)では一部のドアしか開かず、駅員さんがドアのところで特急券を確認するという運用を取っています。


大きな手荷物置き場があるのも特徴ですね。
まるで空港連絡列車のようですが、日光へは外国人も多く訪れることを考慮した結果でしょうか。


こちら、かつてはサービスカウンターとして使われていた一角です。
いわば車内の売店というべき背t日で、軽食やお菓子・飲み物を販売していたようです。
かつては希望する商品を座席まで届けてくれるシートデリバリーのサービスなどもあったそうですが、次第にサービスが縮小され、現在は車内販売自体無くなってしまったそうです。


しかも、自販機まで販売終了ということで、車内での飲み食いは乗車前に駅で買い込んでおく必要があります。
まあ、全区間乗っても2時間ちょっとなので、最悪我慢できない時間ではないですかね。


車内です。
もう30年は走っている古参車両ですが、リニューアルを受けているおかげでそこまで古臭さは感じませんね

あと、コンパートメント(個室)もあるのですが、流石に人様の個室に勝手に入って撮影するわけにもいかないので写真はありません。
基本一人旅の私としてはコンパートメントとはなかなか縁がないんですよねw

あとは乗っていくだけです。
東武100系については長年に渡って東武鉄道のフラッグシップ特急として存在し続けてきたわけですが、流石に登場から30年も経ってくると老朽化や陳腐化も無視することは出来ず、500系リバティが登場しましたが、リバティは汎用特急という感じの車両ですから、スペーシアの光景には別の車両を用意するのでは?という憶測も出ていて、東武鉄道の経営計画の中で「次期フラッグシップ特急」というワードがあったことも裏付けになっていましたが、なかなか公式な発表が出ないままスペーシアがずっと走り続ける状態がありました。
それが、この記事を執筆している時点ではフラッグシップ特急のN100系を導入するというプレスリリースが出ており、まだ1~2年はかかるようですが、スペーシアの天下もあと僅かと言えますね。
先程ご紹介したような豪華な設備だけでなく、マニア的には未だにGTO素子のVVVFインバータが現役というのもいいですね。
私としてはこのインバータ音を聞きたくて乗った節もありますw


↑車窓は動画で撮りました。
まあ、予定より2時間弱遅い出発になったため、途中で暗くなるのはわかっているんですが、一応全区間撮りました。
でも、カーテンを引いて、その間にカメラを入れる形だと暗くてもそれなりに撮れました。

停車駅としては東武ワールドスクウェア、新高徳、下今市、新鹿沼、栃木、春日部、北千住、とうきょうスカイツリー、浅草となります。
この中で例外的なのが新高徳でして、実は「きぬ」としては新高徳に停まるのは今乗っている「きぬ142号」だけであり、2017年4月~2020年6月までは全列車通過だったそうです。
もしかすると、鬼怒川カントリークラブに近いので、ゴルフ帰りの需要を取り込むべく停車駅としているんですかね。

下今市からは東武日光線となり、新鹿沼、栃木と停車していきます。
アナウンスによると満席だそうで、ここまで空いていた私の隣の席にも乗客がやってきました。

JRとの接続点は栗橋ですがここは通過して、東武動物公園から伊勢崎線に入っていきます。
このあたりまで来ると車窓も街明かりが目立つようになり、暗い車窓もそれなりに見応えがありました。
春日部では大勢降りていき車内の1/3は降りたと思います。
北越谷からは複々線区間に入りスムーズに走っていき、いつしか東京都に入って北千住に到着です。
北千住で降りる人がほとんどで、とうきょうスカイツリー、浅草まで乗るのは少数派でした。


浅草に到着!

これにて2泊3日の旅は終わりを迎えました。
色々波乱はありましたが、撮りたいものは一通り撮れましたし、まあ楽しい旅でしたね。

ちなみに、手元には往路の3時間遅れの特急券と、復路の運休になった特急券+乗車券があるわけですが、この後JRの駅のみどりの窓口で無事に払い戻してもらえました。
行きも帰りも払い戻し対象になるようなことがあるなんて初めてでしたが、これはこれで貴重な体験?

最後までお付き合いありがとうございました。
また、別の記事でお会いしましょう。

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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