今回は糸魚川駅構内にある鉄道保存展示施設を中心にした観光施設「糸魚川ジオステーション ジオパル」を訪問しましたのでそのレポートです。
なお、時系列としては「えちごトキめき鉄道観光急行に乗る!」の糸魚川駅滞在中のこととなり、レポート内容に直接的な繋がりはありませんが、時間がありましたら是非そちらの記事もご覧下さい。
「糸魚川ジオステーション ジオパル」とは
まずは解説から入っていきます。
「糸魚川ジオステーション ジオパル」とは糸魚川市によって糸魚川駅の駅舎内に2015年に設けられた施設で、かつて大糸線で活躍したキハ52の静態保存をメインに、トワイライトエクスプレスの客車のモックアップ、鉄道模型やプラレールのジオラマ、鉄道関連の物品の展示をしている施設で、入場料は無料で開館時間内ならば自由に見学することが出来ます。
開館時間はエリアに寄って異なっていて、観光インフォメーションセンターとキハ52形は8時30分~19時00分(7~9月は8時30分~19時30分)、ジオラマや物品展示のスペースは平日は10時00分~18時00分、土日祝日は9時00分~18時30分(7~9月は9時00分~19時00分)となっています。
ただし、トワイライトエクスプレス客車のモックアップの内部公開は10時00分~15時00分となっていますのでご注意下さい。
訪問レポート
それでは早速訪問レポートに入っていきます。
かつて糸魚川駅にあったレンガ造りの車庫の一部を移設・保存しているものだったりします。
なので・・・
ハリボテじゃなくてちゃんとレンガの壁になっていますよ。
強度の問題なのか鉄骨で補強されていますけどね。
↑なんと自動ドアに反応してカンカン鳴り出しますw
目の前には「SLくろひめ号」という機関車で、産業用では国産最後の蒸気機関車なんだそうです。
1982年までは市内の工場で使われ、その後は小学校で展示され、最後にフォッサマグナミュージアムで展示されていました。
最終的にこの糸魚川駅のジオパルにやってきたわけですね。
ラストランの時に付けたであろうヘッドマークも展示されていました。
車内に入りました。運転台の後ろです。
運賃箱とかもそのまま残っていました。
面白いのが外にモニターを置いて展望映像を流していたことです。
実際に乗っている気分になれますね。
車内を見渡します。
固定クロスシートに扇風機にとレトロな空間です。
扉は片開きで、なんと手動で開け閉めするので取っ手が付いています。
まあ、手動と言っても走行中はロックされるので走り出した列車に飛び乗るとかは無理ですけどねw
こちらはトワイライトエクスプレス客車のモックアップです。
残念ながら実車ではありませんが、車内にある調度品や備品は実際のトワイライトエクスプレスで使われていたものを譲り受けて設置しているそうで、再現度は高いと言えましょう。
ただ、もう15時を過ぎていたため中には入れませんでしたw
これは次回訪問時の宿題ですね。
キハ52の車内から辛うじて撮りましたが方向幕も再現されていました。
ただ、実際には存在しなかった糸魚川行きになっていましたがw
方向幕もありましたが、大阪かと思ったら大分!?
もちろん実際にトワイライトエクスプレスが大分行きとして運行されたことはありませんが、それっぽく作った幕を入れているんでしょうか。
とすればスタッフの遊び心なのかな?
恐らく北海道内だと思いますが、いつかこういう写真を撮ってみたいものです。
まあ、トワイライトエクスプレスを被写体にするのは2度と叶いませんけどね。
ちなみに、私がトワイライトエクスプレスを撮ったことがあるのは大阪駅でのものだけで、あまりいい写真は撮れていません。
キハ52待合室はこれくらいで、あとはジオラマや物品のコーナーへ行ってみましょう。
読書コーナーみたいなスペースには、JR西日本仕様の券売機が置いてありました。
もちろん稼働してはおらずきっぷを買うことは出来ないのでお金を入れないようにと注意書きが貼ってありました。
特急北越大阪行き
私の中では「北越」は金沢~新潟間の特急というイメージが強いですが、元々は大阪~新潟間の特急だったようです。
青海駅の駅名標
今はえちごトキめき鉄道に転換されていますからJR仕様の駅名標は貴重ですね。
タブレットとかも展示していました。
それにしても、富山~糸魚川の快速なんてあったんですかね。
現在の感覚からすると中途半端な気もしますが・・・
廃車体から切り出したであろうJNRマークに、手作りなのかSLの木工細工もありました。
キハ52とトワイライトエクスプレスのマグカップがありました。
これは売り物ですかね。
もっと大きな模型もありました。
ライブスチームとあるので実際に蒸気で走る模型のようですね。
こちらは海外の車両のようです。
特に北陸や信越本線に関係のある車両にこだわっているわけではなく、幅広く展示しているようですね。
このSLも実際のSLとは仕組みが違いそうですがこれはこれでメカメカしくていいですね
撮影スポットみたいですが、なぜか背景は0系w
鼻の部分だけ本物っぽいですね。
ローレル賞のトロフィーですが、これはET122系1000番代、つまり「雪月花」の車両のものですね。
そして、こちらはプラレールのレイアウトです。
子供たちに大人気!
なんでもこのレイアウトに使われているパーツの数々は有志の寄付で賄ってるらしいですよ。
こういうおもちゃって子供が一定の年令になると遊ばなくなって処分することになることが多いと思いますが、こういうところで第二の人生を送れるのはいいですね。
施設としても本格的な鉄道模型ほどでないとしても、これだけのパーツを揃える費用は馬鹿にはならないでしょうし。
こちらはNゲージです。
都会のイメージのジオラマのようで、スカイツリーまでありますが、縮尺が違うためかスカイツリーが実際より小さく見えますw
こちらはもっと大きいHOゲージのジオラマです。
大糸線の沿線をイメージしているらしく、スケールが大きい分より迫力ありますね。
この2つのジオラマは運転体験もできるようになっていて、自分で模型の列車を運転することが出来るのですが、これは有料で1回30分500円(車両を持ち込む場合は300分200円)だそうです。
以上で見学終了です。
無料で見られるとあって大したことはないだろうと高をくくっていたのですが、予想以上に見応えのある展示で、いい意味で裏切られました。
というか、これだけ充実した展示ならお金を取ってもいいと思いますけどね。
まあ、市が運営しているみたいですから、利益よりも糸魚川に集客することが優先なんでしょうかね。
ただで見学するのは申し訳ないと思う人はいくつかグッズも売っているみたいなのでそういうものを買って帰るのもいいかもしれません。
頻繁にジオパルにお世話になっているのですが、素晴らしい記事ありがとうございます。
トワイライトの方向幕は通常営業終了後、特別なトワイライトエクスプレスとして運行されていた時の車両の方向幕をJR西日本から譲り受けているので、せっかくなので九州の幕を出しているみたいです。
コメントありがとうございます。
方向幕についてはそういう事情があったんですね。
勉強になりました。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。