【参加レポート】東京貨物ターミナル駅ふれあいフェスタ

今回は2023年5月5日に開催された東京貨物ターミナル駅公開イベントの「大井機関区 50周年 ふれあいフェスタ」に参加してきましたのでそのレポートとなります。
このところ多忙が続き更新が途絶えていましたが、久々の更新となりますね。
本当は連休中には記事をアップしたかったのですが、あいにく間に合いませんでした。

「大井機関区50周年 ふれあいフェスタ」の概要


まずはこのレポート記事の主題となる「大井機関区50周年 ふれあいフェスタ」について解説してから本編に入っていこうと思います。
このイベントは東海道貨物線にある貨物用の駅である東京貨物ターミナル駅を一般公開するイベントであり、東京貨物ターミナル駅の一般公開は2013年以来10年ぶりのことでした。(かつ、東京貨物ターミナル駅開設後は2回目の一般公開)
今回のイベントはこの手のイベントにしては珍しく事前申込制かつ有料での開催となり、事前にネットで募集し1人あたり大人1000円、子供500円でした。
私はこのチケットを運よく入手できたため、参加する運びとなりました。
車両基地などを公開するイベントは多いですが、貨物駅の公開はレアですし、貨物駅のイベントだけあって貨物列車をメインにした展示もあり楽しみにしていました。

レポート

というわけでさっそく本題の参加レポートに入っていきたいと思います。
東京貨物ターミナル駅は貨物駅ということで列車に乗って訪れることはできないのですが、東京モノレールの流通センター駅が最寄りとなるのでそこを利用します。
大森駅などからバスもあるみたいですが、本数があまりなさそうなのと、今日はイベント参加者で込み合う可能性もあるので流通センター駅から歩くルートを選びました。


しばらく歩くとJR貨物と書かれた大きな建物が出てきましたが、これが貨物駅の駅舎ということになるんですかね。
立体駐車場のようなスロープもありますし、トラックの発着点という役割もあるんですかね。
それにしてもすごい行列です・・・


というわけで最後尾へ向けてひたすら移動です。
ようやくたどり着いた最後尾は先程の場所から更に数百メートルは移動したと思います。
今回は事前申込制で参加人数を制限していたのでスムーズに入場出来るかと思ったら、一般的な鉄道イベントのそれと同じく入場時の行列という洗礼が待ってましたw
ただ、列の進み方は比較的スムーズでそんなに長く待つことはなさそうです。


トレーラーのトラクタがたくさん停まっていますね。
さすがは貨物輸送の重要拠点です。


東京レールゲートという名前があるようです。


列が進むに連れてバス停が出てきました。
ここで降りれば会場まで近そうでしたが、行列のことを考えると結局最後尾まで行かなければならないなら流通センター駅から歩いても結局変わらなそうです・・・


ようやく入口が見えてきました!


看板が出てきました。
存在は知っていましたが普段は訪れることのない場所だけにそこに立ち入れるというだけで楽しみです。


そこへJR東海と書かれたバスが出てきました。
自家用とありますし、従業員送迎用とかですかね。
ところで、東京貨物ターミナル駅はJR貨物の駅なのになんでJR東海なのかと疑問に思われている方もいるかも知れませんが、東京貨物ターミナル駅に隣接してJR東海の大井車両基地があるためですね。


いよいよイベントの看板が出てきました。


お客様駐車場とありますが・・・


トラック用なのか大きな駐車枠でした。


かなり色褪せていますが構内図がありました。


こういう注意書きは貨物駅ならではですね。


いよいよ入場ゲートが出てきました。
鉄道イベントではよくあるバルーンアーチですね。
これを見ると鉄道イベントに来たんだなぁと実感します。

この先のテントで受付があり、事前購入した電子チケットのバーコードをスマホの画面に表示して受付をしてもらいます。
受付を済ませるとチケット代わりなのかオリジナルの硬券と野菜引換券を受け取りました。
硬券は記念グッズ的な感じなんでしょうけど、野菜は鉄道で運んでるものを配ってる感じなんですかね。
これは帰り際に受け取るとしてまずは会場内へ向かうとしましょう。


構内はアスファルト塗装された広場になっていました。
普段はトラックが行き交っているであろう場所も今日は大勢の来場者で賑わっています。


ボンネットバスがいました。
体験乗車と銘打っていますが、会場南側と北側にそれぞれ停留所があるので、会場内の移動手段としても使えます。
ただし、かなり行列していたので時間的には歩いたほうが早そうでしたがw
でも、ボンネットバスに乗れるのはレアなのでイベントを一通り見て回ったら乗ってみるとしましょう。


とりあえず撮影してみました。


↑動画でも撮りました。


飲み物を売っていましたが、コンテナを倉庫代わりにしているのはさすが貨物駅のイベントですね。
ちなみに、今回のイベントでは食品やグッズなどの販売は全てキャッシュレス決済のみとなっており、現金は使えません。


コンテナが並んでいますね。いかにも貨物駅らしい光景です。


貨物列車に積み込まれている状態ではそれほど大きくは見えませんが、近くで見るとコンテナも大きいですね。


もちろん貨車も展示されています。
私は貨車についてはあまり詳しくはなく、コンテナ車であるという認識しかありませんが、貨物列車がメインのイベントも珍しいですしじっくり見学していきましょう。


この貨車は特別な知識がなくても「お?」と思う見た目をしていますが、その原因は車高の低さですね。
実はこの貨車は「コキ73形」といい、背の高い海上コンテナを運ぶために設計された特殊なコンテナ車なんだそうです。
しかし、コスト面がネックになり増備は進んでおらずレアな貨車なんだそうです。


台車の形も車高を抑えるためか独特ですね。


その先にいたのは「スーパーレールカーゴ」ことM250形電車です。
そう、貨物列車なのに電車なんですよね。
以前にこの車両を取り上げる記事を書いているので詳しくはそちらをご覧頂きたいのですが、東京~大阪間を従来の貨物列車より早く結ぶべく佐川急便と共同開発した車両となっていて、東海道本線を走る列車としては歴代最速の表定速度を誇っているようです。
ですが、普段は深夜に出発し早朝に到着するダイヤのため、日中に見る機会はなくこういう機会でないとじっくり撮影はできませんから貴重な機会でした。
何やら運転席見学もやっていたようですが、整理券を貰わないといけないらしく、しかもその整理券はすでに配布終了してしまったようで、残念ながら見学できませんでした。
この手のイベントに参加するには開場前から並ぶくらいのガッツが必要だったみたいですね。


電車ですが、クハとかモハではなくて、Mcという形式名がついていました。
Mcとはモーターと運転台があるという意味がある言葉ですが、それをそのまま形式名にしているんですね。


コンテナも専用のものであり、佐川のロゴも入っていますね。


あと、連結器ですが、電車ということで密着連結器がついていますね。
これも貨物列車としては珍しいです。


全体も撮りました。
明るいうちに撮れるのは本当に貴重ですからね。


いかにも鉄道イベントという感じの写真ですが、スーパーレールカーゴ、EF66、EF210×2の並びです。


少しアングルを変えて


スーパーレールカーゴだけで


今やすっかりレアになったEF66


EF210


記念の専用ヘッドマークまでついていました。


こういうのもありました。


続いてこんなブースにやってきました。
こちらではトップリフターとフォークリフトによるコンテナの積み下ろし実演をするそうで、もうすぐ始まるみたいなので見ていこうと思います。


↑実演の様子は動画でどうぞ
大きなコンテナをテキパキと積み下ろす様子は迫力があり、見ていて圧巻でした。


貨物輸送に関する映像を放映するブースのようですが、コンテナを使っているのはさすがは貨物駅ですねw


あとはこちら、車掌車であるヨ8000形に試乗できるという催しもあったのですが、こちらも整理券制であり、比較的のんびり参戦した私は整理券を入手できず残念ながら参加できませんでした。
スーパーレールカーゴの運転台といい、やはり人気のものは開場前から並ぶくらいの気概がないと参加できなさそうですね。
まあ、車掌車なら直江津のレールパークで乗っているのでよしとしましょうw


乗れない分せめて撮ろうということで別アングルでも撮りました。


↑アングルが微妙ですが動画もどうぞ


それから、鉄道イベントではあるあるのミニ列車が走っていました。
流石にいい大人が一人で乗るのは恥ずかしいので乗りはしませんが、EH500形の再現度はなかなか高くて驚きました。


機関車だけアップで


奥にはDE10形っぽいディーゼル機関車もいました。
こちらは使わないのか隅の方に置きっぱなしでしたが、予備車的な扱いなんでしょうかw


よく見ると運転を担当するスタッフが乗っている部分はコンテナの上になっていますねw
座っている部分がちょうどタンクコンテナになっていますが、どうやら本物の圧縮空気が入ったタンクのようで、リアルな警笛が聞こえていたので警笛を鳴らすための圧縮空気を供給しているようでした。
それをタンクコンテナに見立ててしまうなんてアイディアの勝利ですねw


↑動画でもどうぞ
リアルな音色の警笛にも注目です。


これも鉄道イベントあるあるですがプラレールのレイアウトが展示されていました。


コンテナ車ごしの貨物駅構内


建物にはJR貨物のロゴが書かれていました。

さて、これで大体は見て回ったと思うのですが、まだやっていないことが1つありましたね。
それはボンネットバスに乗ることです。
実は車掌車といがってボンネットバスは整理券制ではないので並べば今からでも乗ることができたのです。


というわけでボンネットバスの乗り場にやってきました。
結構な人数が並んでいますが、どうせあとは帰るだけなのでのんびりと待つにしましょう。


待っている間暇なので構内を適当に撮ったりw


これは出入りするトラックのドライバーに向けての案内でしょうか?
道案内お断りというのは、構内が広すぎて道に迷って職員に問い合わせる人が多いということでしょうかね。
下の方にも何か書いてあったようですが、日光で劣化してしまったのか読めなくなっています。


ダンプカーが通ったと思ったら軌陸車でした。
ちなみに、軌陸車というのは道路も線路も走れる車両のことです。


ところで、先程の写真にも見切れていたかと思いますが、まさかのこんな張り紙が・・・
実は東京貨物ターミナル駅はJR東海の大井車両基地に隣接しており、敷地からは大井車両基地の内部が見渡せる上、当日はなんとドクターイエローが停車していたのですが、理由はわからないものの撮影禁止だそうです。
下の方に小さく「今日の主役は貨物列車です」とあるので、ネタなのかなとも思いましたが、同様のプラカードを持って巡回するスタッフまでいて、これはガチな意味での撮影禁止のようです。


よく見るとこんな張り紙もあり、どうもJR東海あたりから敷地内を極力撮影させないでくれといったお達しがあった可能性が高そうですね。
そういえば、大井車両基地って一般公開された記憶が無いですし、JR東海的には衆目に晒したくない場所なんでしょうね。
まあ、とはいえ今回のイベントの展示を撮ろうとするとどうしても大井車両基地の一部が映り込みざるを得ない場合もあるわけで、この張り紙の内容からも映り込みは容認しているようにもとれるので、この記事での大井車両基地の取り扱いとしては、写り込んだ場合は仕方ないが大井車両基地をメインに撮影することは自粛するというスタンスでやっています。


踏切がありましたが、「コンテナ21番線通路踏切」という名前なんですね。
連絡先も東京貨物ターミナル駅となっていますが、そもそも敷地内なんですよねw


ようやく順番が近づいてきて、発着するバスを撮ることが出来るようになりました。


↑あとちょっとで乗れなかったので発車シーンを・・・
でも、かえってこれが撮れたのでギリギリで乗れなくてよかったかもしれません。


後追いで写真も撮ります。


↑そして、バスが戻ってきていよいよ私の乗車の番です。


国鉄のシンボルであるツバメのロゴが付いていますね。
よく知らないのですが、このバスはもともと国鉄バスで使われていたんでしょうか?

先頭付近で並んでいたおかげで前面展望が可能な座席に座ることが出来ました。


今やワンステップバスですらレトロな感じなのに、ツーステップですからねw
バリアフリーという言葉もないような時代の車両なので仕方ないですけど。


↑というわけで前面展望をどうぞ!
短い間ですが、ボンネットバス特有の視点をお楽しみ下さい。


運転席の上には「日本国有鉄道」の文字がありました。
やっぱり国鉄バスで使われていた車両なんですかね。
あと、運転している方のものと思われる実名が書かれていたのでぼかし処理をしていますが、車内名刺も再現するこだわりようでした。


路線バスには必ず掲示されているこれもありました。


これも路線バスのお約束ですね。


いすゞのロゴがありました。
今でもエルガなどのバスを製造しているいすゞですが、このボンネットバスもいすゞ製だったんですね。


これも注意書きですが、書体といい全体的なデザインといいレトロな雰囲気を醸し出してくれます。


これはカーラジオでしょうか。
デジタル要素皆無のアナログさがいいですね。


降車場所に到着し、全員が降りるタイミングで車内も撮影です。
座席も昭和レトロな感じですね。
あと、よく見ると灰皿っぽいものが見えますが、路線バスの車内でもタバコが吸えた時代もあったんですね。


最後の車内の全景です。
よく見ると床が木で出来ているのもすごいですね。
それでは折り返しもあるので速やかに降車します。

バスを降りたら今度こそ帰ろうと思ったらここでたまたま友人に遭遇しました。
軽く話した後、ハローキティちゃんのコンテナがあるとのことなのでそれを見てから帰ることにしました。


ありました。
西濃運輸のコンテナですが、ハローキティちゃんが描かれているのはたったの1個だけであり、かなりレアなコンテナなんだそうです。


キティちゃんの部分をアップで


あと、お菓子で有名なブルボンのコンテナもありました。
そういえば、ブルボンのプチシリーズってエコレールマークの認証を得ているんですよね。
エコレールマークは鉄道輸送を積極的に活用している製品に付与されるもので、普段の何気ない買い物でもこのマークが付いた商品を選ぶだけで鉄道輸送の推進に協力できるわけです。

と、これくらいで撤収しようと思います。
なんだかんだで長居してしまい、あと15分ほどで終了時間になるというアナウンスが流れ、「蛍の光」が流れ始めました。
というわけで出口へ向かいますが、1つ忘れていたことがありますね。
それは入口でもらった「野菜引換券」の交換です。
特に数量限定とかは言っていなかった上、このイベントは事前申込制で参加人数が事前に確定しているものなので全員分用意しているんだと思いますが、流石に終了間際ではもらえないかもしれないと思いつつ出口に向かうと普通に配っていたので受け取る事ができました。
中身はジャガイモ3個と玉ねぎ1個でして、帰宅後カレーにして美味しく頂きました。
ところで、どうして鉄道イベントで野菜を配っていたのかちょっと疑問だったのですが、先程出会った友人いわく、北海道を中心に鉄道輸送で野菜を運んでいるからそのPRではないかとのことでした。
確かに石北本線の玉ねぎ列車とか、十勝地方と本州を結ぶジャガイモ列車とかが有名ですもんね。

あとは往路と同様に流通センター駅から東京モノレールで帰路につくのですが・・・


なんと回送列車が!?
って、実はこれ、本来は流通センター駅を通過する空港快速が多客対応のため臨時停車したのですが、本来の停車駅ではないところに停車したためか一時的に回送という幕が出ていたのでした。
この日は東京貨物ターミナル駅のイベントとは別に流通センター駅付近でイベントがあっていたようで、ホーム上がごった返していたので空港快速の臨時停車というレア運用が見られたわけですね

というわけで、これにてレポートを〆たいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。

この次の記事ですが、実は3月に地元福岡に帰省した際に延伸開業した地下鉄七隈線の乗りつぶしをしており、そのレポートをしようと思います。
順番が前後してしまう形ですが、イベント記事はなるべく優先した方がいいと思いこのようにしました(結局イベント参加から一週間以上経っての公開になってしまいましたがw)

それでは!

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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