「スーパーレールカーゴ」を撮る!

今回はJR貨物が運行する貨物電車のM250系、通称「スーパーレールカーゴ」を撮影に出ましたので単発の短い記事になると思いますがレポートしたいと思います。
この所は遠征の記事が多くなっていたので気軽な箸休め的にご覧下さい。

「スーパーレールカーゴ」とは

まずは「スーパーレールカーゴ」について説明してから本編に入っていきます。
「スーパーレールカーゴ」ことM250系は、JR貨物と佐川急便が共同開発した車両で、貨物列車としては異例の電車であることが最大の特徴となっています。
通常貨物列車は機関車が貨車を牽引する形で運行され、これは動力が機関車のみに集中していることから「動力集中方式」と言います。
一方、M250系を含めて電車の場合は複数の車両に動力が分散して搭載されているため「動力分散方式」といいます。
海外ではいくつかの例があるようですが、国内では初の動力分散方式による貨物列車となっていて、動力分散方式を採用することで加速性能の向上が見込め、所要時間の短縮を実現できました。
従来の機関車が牽引する貨物列車では東京~大阪間を6時間40分で結んでいましたが、輸送日数が重視される宅配便の需要には応えきれてはおらず、宅配便事業の大手である佐川急便と共により高速な貨物列車を、ということで実現したのが当形式であり、2002年のデビュー以来、従来よりも30分短縮の6時間10分ほどで東京~大阪間を結んでいます。
運行は東京貨物ターミナル駅~安治川口駅間を始発駅基準で日曜日を除く毎日運行されており、佐川急便による貸切列車扱いになっており、積荷は佐川急便の宅配便の荷物となります。

編成は16両固定編成となっていて、両端2両ずつがモーターを搭載した電動車になっていて31フィートコンテナを1つ積載でき、その他の車両はモーターが付いていない付随車となっていて31フィートコンテナを2個搭載できます。
最高速度は130km/h、曲線通過速度は本則+20km/hとなっていて、その表定速度は約91km/hになっています。
これは東海道新幹線開業直前に走っていた特急「こだま」の評定速度約85km/hを上回るものであり、東海道本線経由で東京と大阪を結んだ歴代全ての列車で最速記録になるようです。

このように鉄道趣味の観点からも注目すべき要素の多い列車なんですが、その割にネット上を探しても写真や動画はそれほど出回ってはいません。
これは何故かというと走行する時間帯が問題なんですね。
日曜日以外は毎日動いてはいるんですが、いずれも23時過ぎに始発駅を出て翌朝5時頃に終点に到着するダイヤになっており、走行中の写真を撮るためにはある程度明るいことが必須条件になりますが、この条件を満たしうるのは夏至付近の日照時間が長い日に終点に到着する間際に何とか撮れるかなという程度・・・
停車中ならば夜間でも行けるかと思えば、基本的に貨物駅にしか停まらないわけで、貨物駅には通常一般人が立ち入ることは出来ませんので不可能。
つまり、単純に撮影の難易度が高いからなんですね。
たまに検査後の試運転などで日中に走ったり、東海道本線で何かしらのトラブルがあった場合に遅延のため結果的に明るい時間帯に走ったりということが稀にあるようですが、機会は少なくいずれもレアなことです。

で、そんな「スーパーレールカーゴ」をなぜ私が撮りに行くことになったかということなんですが、それは諸事情でレンタカーを夜から翌日夜まで通して借りることになり、用事自体は早朝からだったため、借りてから翌朝まで車の使いみちがなく、せっかく時間に縛られないで移動できる手段を持っているならば電車やバスだけではやりづらい活動をしてみようと思い、そういえば「スーパーレールカーゴ」を撮ったことがなかったなと思い至った次第です。
前述のように明るいうちに撮れるのは夏至付近の僅かな時期だけであり、私が撮りに行ったのは冬の足音迫る晩秋という時期だったため当然真っ暗の中での撮影になりましたが、写真は諦めて動画に特化したことや、「ある秘策」でそれなりのものは撮れましたので記事化しました。

大船駅で下り「スーパーレールカーゴ」を撮る

まずはレンタカーで深夜の国道を走って大船駅へ向かいます。
もう車も少ない時間帯で渋滞もなくスムーズに到着できました。
大船駅近くのコインパーキングに車を置いて駅へ向かいます。
ところで、なぜ唐突に大船駅なのかといいますと、実は大船駅の東海道線上りホームからはすぐ脇を通る東海道貨物線の線路がよく見え、しかもホーム上の明かりである程度通過する列車が照らされるので夜でもそれなりに撮れるのではないかと踏んでいたわけです。


だいぶ早く着いたので他の列車を撮りつつ待つことにします。
夜は夜でテールランプが煌めいて見えていいですよね。


E231系の下り列車ですが、墜落インバータだったので動画で撮りました。
この独特のインバータ音もあとどれくらい聞けるでしょうか。


↑深夜は貨物列車のメッカということで、早速貨物列車通過です。

この後は旅客列車では東海道本線の目玉的列車と言えるあの列車が通過します。


↑「サンライズエクスプレス」の通過です!
「サンライズエクスプレス」も寝台列車としては珍しい電車という点で「スーパーレールカーゴ」と共通するものがありますよね。
ちなみに、「スーパーレールカーゴ」と「サンライズエクスプレス」は同じモーターを使っているらしいです。


続いてやってきたのはE257系
こんな時間に「踊り子」は走っていない・・・ということは!?


「湘南ライナー」の跡をついで登場した特急「湘南」ですね!
まだ乗ったことがなく、撮るのも初めてだったのでこれは思わぬ収穫


ローマ字Ver.


当駅はかぶりのリスクはありますが、編成写真は撮りやすいですね。


↑動画でもどうぞ


↑またしても貨物列車通過です!
さっきと同じEF210形ですが、新塗装でした。
そのままE231系&E233系の普通列車もやってきました。


E233系


↑今度は上りの貨物列車が通過です。
この時間帯は東京から西へ向かう下り列車の方が多いはずですが、日中~夕方に出発してこの時間に東京へ到着する列車、あるいは東京を素通りして東北や北海道を目指す列車なのかもしれません。
貨物時刻表を見れば一発で分かりますが、手元には古いものしかありませんw

さて、そろそろ「スーパーレールカーゴ」が来てもおかしくない時間。
貨物線の出発信号機が青になる度にピリピリしながら待ちますが・・・


↑3度目のEF210形!w

これ・・・まさか入手したスジがガセネタで無駄足を踏んだ?とか思いつつも、どうせ今日は車移動であり、終電を気にする必要もないので来るまで粘ることにします。

ここで、上り線の旅客ホームを列車が通過するという放送が流れ始めました。
それも上り列車であり、特急「踊り子」や「サフィール踊り子」はもちろんこの時間に走るわけありませんし、この区間は貨物線があるため貨物列車がこっちを通ることもない・・・検測車とかネタ列車かもしれないととカメラを構えると!?


↑普通にE231系でしたw
翌朝の東京か品川からの始発列車を送り込む回送だったんですかね。


そういえば、貨物線と旅客線の境にある柱みたいなやつの1本だけ折れていたんですが何があったんでしょう?w
作業員が横切ろうとして踏んづけたとか?w

そしてまたも貨物線の出発信号機は青く光りました。
今度こそ・・・!


↑またまたEF210形w
これで4度目ですよw
でも、まだ粘る!


↑今度もEF210形・・・w
でも、この列車は「福山レールエクスプレス」というちょっと変わった貨物列車で、「スーパーレールカーゴ」が佐川急便の貸切ならば、こちらは福山通運が貸し切っている列車です。
「スーパーレールカーゴ」と違って専用車両を開発するところまでは行かず、使用される機関車や貨車は他の貨物列車と同じですが、コンテナは緑色の専用のものが使われ、貨車の上が緑色のコンテナで統一されていることから見た目にも分かりやすく、貨物列車を狙う撮り鉄の間では有名な列車のようです。
なお、大阪行きの場合、「スーパーレールカーゴ」より先に発車しますが、途中の駅で「スーパーレールカーゴ」に追い越されてしまうそうですw
まあ、普通の機関車牽引の貨物列車ですし仕方ないですねw


このあたりで上り列車の行先が品川になり始めました。
実は東海道本線の上り列車で最後の3本は東京駅までは行かない品川止まりなんですね。
東海道線での品川行きはこの時間帯にしか見られないレア行先でもあります。


↑今度は上り列車ですが、またEF210形w
まあ、主力機ですから仕方ないですけどねw

そしてまた下り貨物線の出発信号機が青く光ります。
今度こそ・・・今度こそ!


↑違うwww
でも、EF66形が牽いていたのでこれはこれで収穫ですね。

次で来なかったらいい加減に諦めようかと思い始めていた頃、ついに・・・


↑キター!
ついにお目当てのM250系「スーパーレールカーゴ」のお出ましです。
実車を見たのはこれが初めてでもあり真夜中ながら興奮してしまいましたw

それでは目的も果たしたのでとりあえず駅を出ます。
根岸線の終電は1時近くまであるので、最悪そのくらいまでは構内にいることが出来ると思いますが、そろそろ入場券の有効期限である2時間が経とうとしていましたw


駅前には神奈川中央交通、通称神奈中のバスがいたのですが・・・


これが深夜バスでした。
これも真夜中に来たからこそ撮れたネタですね。

あとは車に戻って移動します。
これで家路に就くのかというとそうではなくて、このあとは八丁畷駅に移動して、朝まで車内で仮眠を取りつつ、今度は上りの「スーパーレールカーゴ」を狙います。

八丁畷駅で上り「スーパーレールカーゴ」を撮る

というわけで大船駅を出た私は深夜の国道1号・15号などを抜けて川崎市の八丁畷駅にやってきました。
当ブログ常連さんだと、八丁畷駅といえば西鉄好きさんが上京した時によく行く焼肉屋さんの「つるや」の最寄り駅というイメージがあるかもしれませんし、実際私も八丁畷駅へ行く=つるやという刷り込みが出来ていて深夜まで夜更ししているせいもあってか無性に焼き肉が食べたくなりましたw
まあ、流石にこんな時間に営業しているお店はないので諦めるしかないですけどねw

もちろん八丁畷駅を選んだのは「つるや」があるからではなくて、南武支線のホームから東海道貨物線の線路がよく見え、大船駅同様にホームの明かりでそれなりに撮れるのではないかと踏んでのことです。

結局深夜1時頃に八丁畷駅まで来まして、翌朝の5時過ぎに「スーパーレールカーゴ」が来ると予想して4時半ぐらいまで仮眠を取ることにしました。
駅前のコインパーキングに入れたのですが、深夜の道路工事に携わる作業員が利用しているようで意外と混んでいて最後の1マスに滑り込む感じになりました。
久々の乗用車での車中泊とあってちょっとテンションが上がりましたが、4時半頃起きた私は駅前のコンビニで朝食を買い込んで食べてから八丁畷駅へ向かいました。


問題は何時から駅に入れるかでしたが、京急・JRともに5時過ぎに始発電車があるので、ちょうど開いていました。
まあ、それを調べた上で選んでいましたが、たまに聞く駅員さんが寝坊してシャッターを開けなかったトラブルに遭遇したら困りますしねw


当駅は京急とJRの共同使用駅ですが、駅業務はすべて京急に委託されており、JRを利用する人も京急の改札から入る必要があります。


こんな注意書きがw


実際に南武支線の本数は少なく、朝ラッシュ時こそ10分~15分おきくらいで運行されていますが、日中ともなると1時間に1~2本程度になり、地方のローカル線と比べたらこれでも恵まれていましょうが、政令指定都市の川崎市内の路線だと思うと少ないですよね。

それでは入場券を買って中に入ります。


地上は京急の駅となっていて、相対式2面2線の構造です。
待避線などはなく、停車するのは各駅停車のみと京急の駅としては扱いは小さい部類になります。


京急の駅名標


JRへの乗換案内


JRのホームは高架で京急と十の字に交差するような形で設けられており、京急のホームの跨線橋も兼ねているため、京急の1番線・2番線を改札内で行き来する場合もJRのホームを経由することになります。
昔は京急は構内踏切だったらしく改札は別々でしたが、構内踏切を廃止する際にJRと改札を共通化した上でJRホームを跨線橋代わりにして現在に至ります。
そりゃあ、快特が120km/hで突っ込んでくる京急で構内踏切なんて危なすぎますよねw


この階段を登ったらJEのホームです。


JRのホームです。
1面1線の棒線駅とローカル線の駅みたいな構造ですが、これでも政令指定都市の中にある駅ですw


反対向きから


この簡易改札機はJR線経由で八丁畷駅にやってきた、あるいは八丁畷駅から乗車したことをICカードに記録するためのもので、JR利用者でSuica・PASMOなどのICカード乗車券を利用する場合は必ずこの簡易改札機へもタッチする必要があります。
JR線に乗るときは黄色い方、JR線から降りるときは青い方にタッチするみたいです。
これは利用経路を確定させるためのものであり、これを怠ると実際とは異なる経路の運賃が差し引かれる恐れがあるとのことです。


JRは駅名標もなんか小さいw


縦型


南武支線自体は単線ですが、並行して複線の東海道貨物線も通っているためホームは小さいながら3本の線路が横切るという面白い場所です。


浜川崎方面を向いて


ここは貨物列車の撮影をする撮り鉄の間でも有名なスポットらしく、こんな注意書きがありました。
電車で来る場合、大回り乗車の途中で立ち寄れるのも魅力ですかね。

ホーム上には南武支線の始発列車を待つ人達がちらほら集まり始めていて、こんな朝早くでも利用者はいるものなんだなと感心しつつ、あとは列車を待つのみです。


↑なんか来たと思ったらEF210形が引くタンク貨物でした。
それも東海道貨物線ではなく南武支線の線路を通過していきました。
南武支線を通って尻手へ抜けると新鶴見信号場へ抜ける貨物線もありますし、南武線経由の貨物列車もありますからそのどちらかへ向かうんでしょうね。
正直貨物列車のダイヤにはあまり詳しくないのですが、逆にどこへ行くのか知らない分、想像が掻き立てられて楽しめたりしますw


↑南武支線の始発列車がやってきました。
ここでは今や貴重な205系がまだまだ現役です。

そして、残すは・・・


↑「スーパーレールカーゴ」通過です!

これにて目的を果たしたわけですが、最後におまけがあります。

おまけ

この後はレンタカーを借りたメインの目的である用事があって埼玉方面へ向かわないといけないのですが、用事までの時間がちょっとタイトだったことから一般道ではなく首都高を使うことにしました。
そして、私史上初の取り組みとして「車載動画」を撮ってみることにしました。
もちろんYouTubeの方にアップ済みなのでよろしければご覧下さい。
首都高は道路好きにはたまらない路線の宝庫ですからねw

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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