今回は2014年11月15日に開催された志村車両検修場公開イベント「都営フェスタ2014 in 三田線」に参加してきましたので、そのレポートとなります。
時系列としては、同日開催された尾久車両センターの「ふれあい鉄道フェスティバル」に参加した直後となります。
赤羽からバス
尾久駅を後にして赤羽駅までやって来ました。ここからは国際興業バスの赤56系統に乗っていきます。
この系統は赤羽駅西口と高島平操車場を結ぶ系統で、本数も非常に多く赤羽駅の主力系統の1つのようです。
高島平地区には鉄道として都営三田線がありますが、巣鴨駅ないし板橋駅・新板橋駅を使った乗り換えとなり、赤羽以北からのアクセスでは当系統を使ったほうが便利なんでしょうね。
そして、高島平操車場から徒歩で会場となる志村研修場へ向かうわけです。
高島平操車場
「操車場」というと鉄道で貨車などの入れ替えをする場所というイメージを持ってしまいますが、バスの用語としてはバスが折り返したり、待機したりする拠点という意味もあるようです。
他にも「折返所」とか「発着所」なんて言い方をする事業者もあるようですが、どういう基準で使い分けているんでしょうかねw
こちらがその高島平操車場です。まあ要するにバスの駐車場みたいなものなのでだだっ広いだけですけどw
そして、バス
ここからは先ほど乗ってきた赤羽駅からのバス以外にも池袋行き、ときわ台行き、成増行きなどが出ていてバスの発着はひっきりなしです。
会場へ
それでは会場へ向かいます。
ところで、実は高島平操車場の手前に「地下鉄検車場」というバス停があり、そちらが最寄りだと思っていたのですが、高島平操車場がどんなところなのかという興味からあえて終点まで乗り通しました。
しかし、実際には高島平操車場からも近かったです。
本当にここで合っているのか少し不安になっていましたが、これを見つけて一安心ですw
案内図を見つけましたが、やけにボロボロw
イベントの案内図というよりも施設内の案内図なんでしょうね。
そこは車両展示でした。都営6300形と東急3000系ですね。
面白いなと思ったのは、車体の両側それぞれで撮影会が開かれているのですが、片方は子供を前に立たせての親子向け撮影会となっており、もう片方は車両単体で撮影する鉄道ファン向けの撮影会となっていたことです。
子供を立たせる親子連れと車両だけ撮りたい鉄道ファンは往々にしてこの手の鉄道イベントでは利害が対立してしまいがちなのですが、こうすればどちらも気兼ねなく撮影を楽しめていいですね。
さて、今回も珍行先のオンパレードでしたw
まずは、新板橋行き
ただ、これは実在しており、西高島平方面の終電が新板橋行きになるようです。
急行桜木町行き
これについては、桜木町自体に東急が乗り入れなくなったので、物理的に存在し得ない行き先になりましたね。
御成門行き
かつてはラッシュ時などに設定があったようですが、東急線への直通が増えた関係か、今では定期列車としては運行されなくなり、輸送障害時に突発的に走ることがある程度のようです。
臨時 元町・中華街行き
線路は繋がっているので運行可能ですが、普段は走りませんね。
かつてはみなとみらい号として運行されていた事がありますが、最近は運行されておらず、これも幻の行き先になってしまうのかもしれません。
芝公園行き
こちらも定期列車としては存在しないようです。
ただ、芝公園駅近くにシーサスクロッシングが設置されているので、輸送障害などでは走る可能性もあるということで用意されているのでしょうね。
都営6300形もアップでw
よく見ると都営フェスタのヘッドマークが付いていますね。
巣鴨から高島平まで臨時のアクセス列車が走ったようなのでそれに装着していたものでしょうか。
事業用車など
それでは入口のあたりに戻って事業用車などの展示を見に行きます。
建築限界測定車
ようするにレールの周りについて列車の通行に支障のあるようなものがないか点検するための車両です。
都バス
東京都交通局は都営地下鉄だけでなく、都バスも運営していますので、都バスのブースもありました。
そして、その「みんくる」もいました。一応ご説明すると、都バスの公式マスコットキャラクターです。
一方、こちらは「とあらん」と言って、都電荒川線の公式マスコットキャラクターだそうです。
あと、子供向けに保線作業を体験させるというブースもありました。
体験と言っても枕木のボルトを締めるだけのものですが、他ではなかなか無い斬新な体験ですよね。
工場棟
工場も見学できるようなのでそちらにも行ってみます。
こちらは使い古したモーターのようです。これもメンテナンスでピカピカになるといった説明がありました。
↑ドア開閉体験もありました。
点検用の足場もついてますね。なるほど、こうやって屋根に上るんですね。
車輪が展示されていますが、ちゃんと色んな種類を並べてくれているのがいいですね。
これはいわゆるギアボックスになるんですが、こんなにまじまじと見る機会は早々無いですよね。
ところで、この艤装という漢字、読めますか?
これは「ぎそう」と読み、舟という字が着くことからも分かるように、元々造船で使う言葉だったようですが、転じて鉄道や自動車の組み立てでも使われる言葉になりました。
最近だと「艦これ」界隈で使われることが多いですかねw
それで、意味ですが、鉄道の場合は室内配線・配管や内装工事を指すようです。
工場外にはダイヤモンドクロッシングがありました。片方は乗り越し構造のようですが、これもなかなか見られませんよね。
というわけで、あらかた見てしまったのでこれにて会場を後にします。
この他、部品販売やグッズ販売などもありましたが、そちらは例によってスルーしますw
このあとですが、乗りバスも兼ねて池20系統で池袋駅に出ます。
この系統は池袋駅西口と高島平操車場を結ぶものです。類似の系統として池袋駅西口と高島平駅を結ぶ池21系統もありますが、今回は会場からも近い高島平操車場から乗れる池20を選びました。
面白いのは一部で赤羽駅から池袋へ向かう赤51とルートがカブりますが、赤51は板橋本町辺りから豊島病院の方へ大きく迂回して川越街道経由で池袋駅東口を目指すのに対して、この池20は道なりに進んで要町から素直に池袋駅西口を目指すという違いがあることですね。
池袋~高島平は鉄道の短絡という役割があるので最短ルートで運行し、池袋~赤羽は埼京線の補完に徹する意味であえて遠回りな経路を選んでいるんでしょうね。
ちなみに、イベント参加者も少しですが乗ってきましたね。やはり巣鴨経由では不便だという人もいるのでしょう。
というわけで、今回のレポートは以上です。なお、この翌日、東武東上線のイベントにも参加していますが、それは別記事とします。
最後までお付き合いありがとうございました。