2015年3月14日のダイヤ改正で、JR九州の鹿児島本線熊本駅を中心とした南北約6kmの一部が地上から高架橋へ切り替わります。それを前に、完成した部分を混じえて熊本の観光名所を歩こうというイベントがあり、今回参加してまいりましたので、ご紹介したいと思います。
「18」か「2」か
このイベントに参加するにあたり、どの切符を用いて熊本まで行こうかとなりまして、いろいろ思案しましたところ、「青春18きっぷ」か「新幹線2枚きっぷ」のどちらかとなりました。青春18きっぷであれば、博多-熊本の往復で1日分の元が取れますし、余った分を当サイト管理人であるつばめ501さんに譲渡すれば、ブログ記事が増えるというメリットが有ります。 新幹線2枚きっぷは、博多-熊本で7200円ですが、圧倒的早さで快適というメリットがあります。 結局、その日の予定を鑑みて、新幹線2枚きっぷを使うことにしました。
800系に乗車
というわけで当日、0700。 博多駅に着いた私は、JR九州の窓口で新幹線2枚きっぷを購入し、新幹線ホームへ。乗るのは「つばめ311号 熊本行き」です。早い時間とあって、自由席はガラガラ。窓側に腰掛け、発車を待ちます。「さくら」に乗っても良かったのですが、向谷実さん作曲の車内チャイムを聴くには、「つばめ」に乗るほうが確実なのです。
このモケットが使用されているのは800系0番代ですから、U001~U006のいずれかでしょう。 博多駅を出発後、電車は80km/hぐらいのゆったりした速度で南へ向かいます。 博多総合車両所のあたりから加速し始め、38‰(パーミル)の急勾配へ挑みます。 朝食を食べ損ねた私は、駅構内のファミマで買ったおにぎりやファミチキを食べることにします。
乗ること約50分、列車は熊本駅に到着。 在来線に乗り換え、上熊本駅を目指します。
見知らぬ市電
上熊本駅に着いた西鉄好きは、係員の案内を元に、スタート地点を目指します。 その途中で、熊本市電の車庫の中に、見慣れぬ車両がいました。
あとで知ったのですが、去年の10月から運行している「COCORO」という車両だそうで、見てすぐ「あ、水戸岡先生のデザインだな」と確信しました。
「ななつ星」のデザインコンセプトをそのまま路面電車に適用したかのようなデザインと感じました。 「COCORO」は、車庫から出たあと、すぐに車庫の中に戻って行きました。
高架化区間へ
受付を済ませ、いざ高架化区間へ入ります。 保守点検用の階段より高架上へ入ります。
上写真の奥に見えるのは新しい上熊本駅で、地上の上熊本駅とほぼ同じ位置にあります。 あいにくの雨模様の中、大勢の家族連れや鉄道ファンが、思い思いの見方をしつつ、線路上を歩いていました。 道中で、テレビ局が取材や撮影を行っており、高架化への期待度が伺えます。
高架の西側には新幹線の高架があり、時折通過する新幹線を間近に見ることが出来ました。
3灯式ということは、そこまで速度を出さない設定にしているのでしょうか。
レールを枕木上に固定する締結装置も新品です。 こういうのを間近に見る機会はあまり無いので、じっくり観察しておきます。 ゆっくり見ておきたいところでしたが、雨の降る中の撮影とウォーキングは非常に厳しく、この先は写真も撮らずにずんずん歩いて行き、係員の指示する階段より地上へ降りました。 このウォーキング企画、まだ続きがあるのですが、途中でリタイアしても問題無いので、降りた所の近くにある電停から市電に乗り、上熊本駅に戻ることにします。
熊電に乗る
上熊本駅に戻った西鉄好きは、今度は熊電に乗ることに。 なんでも、北熊本駅に併設されている車庫に東京メトロ銀座線の車両がいるとのこと。 これは行かねば! と思い、列車を待っていますと、意外な車両がやって来ました。
「青ガエル」の愛称でお馴染みの東急初代5000系です。 現在現役で走っているのはこの熊本電鉄だけとあって、全国から多くの鉄道ファンがやって来ているとか。
1両で運転するために改造取り付けされた運転台。 取ってつけた感があって面白いです。 5101Aは、乗客10名ほどを乗せ、北熊本駅へ向かいます。 北熊本駅に到着したので、車庫内を観察してみると・・・
試運転もしているとのことで、走行している姿を見れるかもと思っていましたが、さすがに日曜日はやってませんよねぇ。 姿を見れただけ良しとし、帰路に着きます。
黄色先生in竹下
帰りの新幹線はさくら号でJR西日本が所有するS編成、車内チャイムは「いい日旅立ち」。 筑紫トンネルを抜けた辺りで席を立ち、ドア付近で待っておりますと、竹下駅に見慣れぬ車両がいました。
あとで調べたところ、JR西日本が所有する「キヤ141系」という車両で、ディーゼル駆動で、線路状態を検測する車両だそうです。 この子は引く手あまたで、JR九州やJR四国、京都丹後鉄道(旧:北近畿タンゴ鉄道)など、自前の検測車を持たない路線にも出張しているようで、 「ドクターWEST」なんて呼ばれているそうです。 帰り際に珍しいものが見れて満足の西鉄好きでした。
在来線の高架線を僕も歩きたいです