今回は東武鉄道の「スカイツリートレイン」に乗車する旅をしましたのでそのレポートです。
事前の予告などはしていませんでしたが、YouTubeのチャンネルの方をチェックして下さっていた方ならなんとなく察しはついていたかもしれませんね。
なお、この旅は2015年5月30日に実施したものですが、他のレポートを優先した等の理由により遅れてのレポートとなりました。
お待たせして申し訳ありません。
今回の行程
「スカイツリートレイン」と言っても様々な区間で運行されているわけですが、今回は大宮→浅草での乗車を目指します。
毎週土曜日の浅草行きのみ運行ですが、東武野田線(アーバンパークライン)では唯一の特急ということで乗ってみたかったわけです。
浅草についたら一旦亀戸線に立ち寄ってから再び戻ってきて、浅草雷門→池袋駅で都バスに乗りバスしてゴールです。
内容的にはそれほどびっしり詰め込んでいるわけではありませんが、お手軽な乗り鉄ということになりますかね。
大宮駅から「スカイツリートレイン」
JRで大宮駅にやって来た私は東武野田線の乗り場へ急ぎます。
「スカイツリートレイン」は全席指定制となっているのですが、今回は近くに東武の窓口がなかったこともあり、当日購入で考えていました。
まあ、スカイツリー開業当初ほどはフィーバーもなくなってきていると思いますし、満席で乗れないということはないでしょうw
さて、大宮駅の窓口でスカイツリートレインの申し込みをしますが、窓口に並んでいるのはほぼスカイツリートレインの利用者でしたね。
春日部から「スペーシア」や「りょうもう」の切符を買うという利用もあるでしょうが、大宮駅からだとJR線直通の特急も出ていますからわざわざ春日部経由で利用する人は少ないんでしょうね。
ちなみに、私の前に並んでいた親子連れが申し込んだ際、号車や座席などの希望を細かく聞いていたので、私も駅員さんが聞いてくれる前提で申し込んだんですが、問答無用で発券されてしまいましたw
たまたまM車の台車近くだったのでよかったですが、号車・座席を指定したい場合は先に言うのがベストだなと学んだ出来事でした。
駅名標です。
アーバンパークラインという愛称がついてから新しくなった気がします。
↑ホーム端まで移動する前に入線してきてしまいましたw
10分ヘッドの野田線も日中は片方のホームが余っている形になっているので早めに入線できるんでしょうね。
とりあえず撮影します。
乗る人も乗らない人も含めて撮影者はそこそこいました。
折り返し待ちの間に車内清掃が入ります。
このあたりは特急らしいですね。
形式名は634(ムサシ)です。テレビでも度々取り上げられていたので有名な話かもしれませんね。
清掃作業も終わったようなので早速乗車します。
ちなみに、スカイツリートレインは大宮駅では乗車時に切符類をチェックする仕組みをとっており、乗車口は2箇所のみとなります。
まあ、それほど混んでいるわけでもないのでそれでも余裕で乗れますね。
座席配置は車両によって2種類あり、まず1つ目はシンプルな1+2配置です。
一人旅でも複数人のグループでも楽しめるというわけですね。
そして、こちらが窓の方を向いた座席が特徴的な配置です。
「みすゞ潮彩」などでも見られた配置ですが、気兼ねなく車窓を楽しめるのでいい配置だと思います。
ちなみに、私もこの窓向きの座席が指定されました。発券時に座席の指定がなければ優先的にここを割り当てる仕組みにでもなっているんでしょうかね。
外国人や遠方からの旅行者を想定してか、大きな荷物置き場もあります。
まるで空港連絡列車みたいですね。
こちらは運転室の真後ろに設けられたいわゆる「かぶりつきシート」ですw
この席は座席指定の対象にはなっておらず、「譲り合ってご利用下さい」という掲示が出ていました。
「スカイツリートレイン」の旅
いよいよ「スカイツリートレイン」は大宮駅を発車します。
次の停車駅は春日部であり、野田線では唯一の優等列車となります。
ただし、信号設備等が途中駅の通過に対応しておらず、全ての駅に運転停車していましたw
ドアを開けないだけで実質各駅停車の特急とはいかがなものかと思いますが、週に1回、片道しか走らない列車のために設備を改修するわけにも行かないんでしょうね。
まあ、将来的に野田線に急行が導入される構想もあるようですから、それが実現した暁には、「スカイツリートレイン」も名実ともに特急になれるでしょうw
春日部からは東武スカイツリーライン(伊勢崎線)に入りますが、ここからは私鉄では最長の複々線区間をフル活用して特急らしい走りを見せてくれます。
まあ、北千住までは車窓に特にこれというものも正直ないんですが、北千住を過ぎたあたりから、いよいよ列車名でもある「東京スカイツリー」が見えてきます。
↑車窓は動画でお楽しみ下さい。
それにしても、このあたりは線路がうねうねと曲がっているのでスカイツリーが見えそうでなかなか見えないんですよねw
かといって、曳舟を過ぎると今度は近すぎて窓ガラスに収まりきらないという微妙な感じですw
さすがに乗客のほとんどは終点浅草駅の1つ手前のとうきょうスカイツリー駅の方で降りてしまっていました。
まあ、浅草も観光地ではありますが、スカイツリーへ行くためにあるような列車ですからねw
浅草駅
終点、浅草駅に到着です。
それにしても、ホームとの隙間がすごいw
これは隅田川沿いの狭い場所に強引に作られたため、とうきょうスカイツリー方のホームはすごいカーブとなっているためです。
ここの駅名標も新しくなっていますね。
隣の駅である業平橋駅がとうきょうスカイツリー駅に改名されているので、その時に一新したんでしょうね。
↑10000系がやって来たので入線シーンを撮影です。
ちなみに、複々線区間の北千住以北の普通列車は大半が日比谷線に入ってしまいますし、急行列車も2つ隣の曳舟駅から半蔵門線に入ってしまうので、浅草にやってくるのは「りょうもう」や「スペーシア」などの特急か、快速・区間快速以外は北千住か竹の塚までの普通列車に限られますから、特急などの長距離列車の割合が高くなるんですよね。
↑今度は「りょうもう」の入線です。
伊勢崎線の誇り!
というフレーズを思いつずにいられなかった方向幕でしたw
↑ここで乗ってきた「スカイツリートレイン」が回送されていきます。
せっかくなので駅前に出たらそのまま東武線に乗って1駅お隣のとうきょうスカイツリー駅に移動します。
距離的に歩けない距離でもないんですが、暑かったので電車に乗っちゃいましたw
とうきょうスカイツリー(業平橋)駅
スカイツリーで知名度も抜群に上がったとうきょうスカイツリー駅です。
それにしても、長い駅名ですよね。
しかし、「とうきょう」をひらがな表記にした意味って何なんでしょうねw
ホーム端の方は柵で囲われれていて、「撮影禁止」なる文字まで見えてドキッとしましたが、どうやらホーム上でのスカイツリーの撮影を禁止するという意味であり、列車や駅などの撮影全般を禁じているわけではないようです。
なるほど、1面2線の狭いホームに観光客がごった返す上にホーム上に滞留して撮影などされた日には確かに危険ですよね。
ちなみに、ご覧のようにホームの屋根が邪魔してスカイツリーを綺麗に撮ることは無理そうでした。撮影者が殺到しないようにわざとそうしたのかもしれませんがw
↑ここで「スカイツリートレイン」の回送が通過していきました。
そういえば、当駅の曳舟方に引上げ線があるんでしたね。
駅を出るとそのまま「ソラマチ」に直結します。
「ソラマチ」自体はスカイツリーとは別の施設扱いのようなので、スカイツリーのチケットがなくても入ることが出来ます。
ちょっとだけ覗いてみましたが、普通の商業施設という感じでしたけどねw
スカイツリーの支柱が鎮座していますが、あれだけ巨大な鉄塔を支えるんですから、すごい太さですよね。
建物を出るとすぐにスカイツリーが見えますが、近すぎるとこんな写真にしかなりませんw
さて、ここでちょっとだけ寄り道します。
こちら「元祖ローカル線本舗」というお店で、千葉県のいすみ鉄道が運営するお店です。
いすみ鉄道の「い鐵揚げ」や「キハカレー」を始めとして、各種鉄道グッズを揃えています。
私は「い鐵揚げ」の方は食べたことがあったので「キハカレー」を買って帰りました。
素朴な味で美味しく頂きました。
これで目的も果たしので駅に戻りますが、駅の近くでよさげな場所があったのでちょっとだけ撮影しました。
↑10000系の通過シーン
これで改札を入場しホームへ向かいます。
ホームでは列車を待つ間に暇つぶしがてらの撮影をしました。
↑100系の回送列車通過シーン
↑6050系発車シーン
これに乗って行きたい気分でしたが、次に向かう曳舟は通過してしまうので乗れませんw
というわけで、この後続の普通列車で曳舟駅に向かいました。
曳舟駅から亀戸線
東武伊勢崎線と亀戸線、押上への支線がそれぞれ発着する曳舟駅にやって来ました。
さて、亀戸線の乗り場に行くとちょうど発車するところだったので飛び乗ってしまったため、曳舟駅はこれだけですw
ここで少し亀戸線の歴史について触れたいと思います。
東武亀戸線は曳舟駅と亀戸駅とを結ぶ全長3.4kmの路線で、2両編成のワンマンカーが往来するだけのローカル色の濃い路線ですが、全線複線という設備になっています。
それは、元々東武鉄道の幹線として建設されたルートだからです。現在の伊勢崎線となる久喜~北千住間が最初に開業した後、都心側へ延伸することとなり、越中島までの延伸が計画されました。
しかし、すぐには認可が降りず、現在のとうきょうスカイツリー駅となる吾妻橋駅、及び当時は総武鉄道という私鉄だった総武線の亀戸まで延伸する形となりました。
一時は総武鉄道の両国橋まで直通運転もされ、亀戸が東武鉄道のターミナルとなっていましたが、総武鉄道が国有化されたのを期に再び吾妻橋駅をターミナルとすることとなり、亀戸へのルートは幹線ルートから外れることとなりました。
結局越中島への延伸計画は用地確保の困難などの事情から実現しなかったものの、もしも実現していて越中島が現在でも東武のターミナルだったら「りょうもう」や「スペーシア」も亀戸線を駆け抜けていたのかもしれませんね。
そんな歴史に思いを馳せる間もなく、終点の亀戸に到着しましたw
亀戸駅
というわけで、亀戸駅にやって来ました。
改札口は・・・まあ、普通w
このまま駅ビルと直結しており、JRなどへは外へ出ることなく乗り継げるようです。
向こうに見えるのはJRのホームでして、東武のホームは建物の影になってこのアングルでは見えません。
まあ、今回は亀戸線乗りつぶしが目的で、駅の方はついでみたいなものなのでそこまで深追いしませんけどねw
↑折り返し列車の入線シーンは動画で撮影です。
やっぱり8000系もガタが来ているんですかね。
野田線の方はこういうサビを醤油に見立てて、東武ソイソースラインなんて揶揄されたりもするようですが・・・
帰路
このあとは東武線で浅草に出て、都バスで池袋まで行って帰路に就きます。
↑曳舟駅でも8000系を撮ります。
珍しくパノラマ写真を使ってみましたが、新旧の観光名所の対比というのも面白いですね。
シメは乗りバス
シメは都バスです。今回は草63という系統になります。
この系統は浅草雷門から三ノ輪橋、西日暮里、巣鴨などを経由して池袋まで向かうもので、ルートの異なる草64とともに池袋~浅草を走っています。
乗った感想ですが、やっぱり比較的ロングラン系統になるので、乗り通す人はほとんどおらず、途中の各鉄道駅での入れ替わりが多い印象でした。
まあ、何だかんだで浅草~池袋を直通で行ける数少ない交通機関ですし、バスが好きなら車窓の変化もあって楽しい路線ではないかと思います。
というわけで、シメなのにうまく締まっていない間も否めませんが、これでレポートは以上になります。
最後までお付き合いありがとうございました。
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