京急2000形さよなら乗車

3月は別れの季節とは言ったもので、鉄道業界でも車両や列車、路線が廃止されることの多い季節ですが、京急電鉄からも2000形の3月中での引退が電撃発表されました。
休みの前日、ネットをぶらついていた私はこの情報に接し、気がつけば2000形さよなら乗車の計画を策定、翌朝にはカメラ・レコーダーを携えて出掛けていたのでしたw
京急2000形のさよなら乗車がメインではありますが、その後におまけもありますので是非お付き合いください。

京急2000形とは

最初にこのレポートの主題となる京急2000形について説明してから本題に入ります。
京急2000形は1982年に登場した快特(当時の正式名称は「快速特急」)向けの電車としてデビューした車両で、2扉クロスシートを採用し、特急料金不要で乗れる車両としては豪華な車内設備が利用者にもうけて鉄道友の会のブルーリボン賞を京急で初めて受賞した車両です。
1987年には増備も進み京急の快特運用をほぼ全て担い、京急のフラッグシップトレインとも言える存在でしたが、後継車の2100形のデビューや車両の老朽化もあり、車内をセミクロスシートに改造されて、ラッシュ時の特急やエアポート急行での運用に就くようになりました。
ここ最近は専らエアポート急行として走る運用がメインでしたが、最後に残った2編成もついに引退の発表が出てしまったわけですね。
このような経歴を知ると、私の故郷福岡を走っていた西鉄2000形と重なるものがあり親近感が湧いてきましたが、京急と言えばドレミファインバーターの2100形(と新1000形)の印象が強く、2000形のことはそこまで意識していませんでしたが、やはり無くなるとなれば最後に乗っておきたい気持ちはあり、今回のさよなら乗車となりました。

まずは羽田空港へ

現状京急2000形は羽田空港~新逗子間の「エアポート急行」に充当される機会が多く、運用情報を集めたサイトで確認するとやはり「エアポート急行」として走っているようだったので、その時間に合わせて羽田空港へ向かいました。


乗ってきたのは「交通局の白い悪魔」の異名も持つ都営5300形でした。
その本領発揮の快特運用に乗ることが出来て満足です。
なお、ホームの有効長がギリギリのため、先頭車はこんなアングルでしか撮れませんでしたw


ホーム端から撮ったトンネル内部です。
ここから発車するシーンを撮ったら画になりそうだと思いましたが、流石に怒られそうだったので自重w

さて、羽田空港国内線ターミナル駅は何度か来ていて駅のご紹介も済んでいるので、このまま2000形を待ちます。


↑入線はもちろん動画で撮ります。
快特時代を再現したリバイバル塗装が来てくれました!


キャプチャです。


先頭車の車番が今年の西暦と同じ”2018″でした。


方向幕です。エアポート急行の新逗子行きですね。


終端部側から撮った先頭車です。
こっちからなら普通に撮れますね。

車内も撮ったりしながら発車を待ちますが、聞ける車両辞典とネタかぶりしてもいけませんから、ここには貼らず乗車レポートへと移ります。

新逗子へ1往復

せっかくのさよなら乗車というわけで、終点の新逗子まで1往復乗車することとしました。
京急蒲田まで空港線内はエアポート急行は各駅停車となりますが、地下区間が断続するのでモーター音の反響が楽しめます。京急と言えばやっぱりドレミファインバーターの印象が強く、界磁チョッパ制御の走行音は地味な印象もありますが、古い車両特有の乗り心地も楽しみつつ過ごします。
京急蒲田からは京急本線に入り、いよいよ高速域の走行音が楽しめます。2000形といえば、元は快特用の車両ですし、やっぱり優等運用で乗りたいですよね。
京急蒲田、京急川崎、京急鶴見、神奈川新町、仲木戸、横浜と進みますが、この区間は最もスピードが出る区間ですね。
横浜から先はカーブが多くトンネルが連続する区間となり、一気に路線の雰囲気が変わっていきますが、日ノ出町、井土ヶ谷、弘明寺、上大岡、杉田、能見台、金沢文庫、金沢八景と進みここからは京急本線とは分岐して逗子線に入っていきます。
逗子線内では各駅停車となりますが、日中のダイヤでは逗子線のほとんどの列車がエアポート急行となっており、純粋な各駅停車というのはレアな存在ですね。
平日日中という人の流れが最も少ない時間帯だったおかげもあり、ほぼ全区間でノイズの少ない綺麗な録音も確保できまして、新逗子駅にやって来ました。
逗子線への乗車は記憶があやふやな部分もありますが、5年以上は前に1度だけだったのでかなり久々の乗車でしたが、名物の三線軌条も列車に乗っていると分かりづらいですし、特段書くことはありませんw


新逗子駅でももちろん撮影します。
ただ、折り返し時間が6分しかないのでかなり慌ただしいですがw


ホームと絡めてもう1枚
ついでに駅のご紹介もしますが、ホームは1面1線のシンプルな構造です。
逗子線自体は複線ですが、当駅構内のみ単線となっており、まるで路面電車の終点の電停のような構造です。


縦型の駅名標です。
そうえいば、慌ただしかったせいもあって、普通の駅名標は撮り忘れましたw
ちなみに、新逗子という駅名ですが、JR逗子駅との区別の意味もあるでしょうが、当駅は隣接していた2つの駅を統合して誕生した経緯があり、開業から様々な駅名の変更や移転、統廃合と紆余曲折を経て1985年に逗子海岸駅と京浜逗子駅を統合して新逗子駅となりました。
ここで折り返し乗車をする都合上、一旦改札を出なければなりませんので、ついでに超駆け足で駅取材をしていきます。


こちら、改札口です。
終点の駅にしては簡素な印象ですが、横須賀や久里浜ではJRに対して優位に立つ京急も、逗子に関してはJRに劣勢を強いられている印象もありますから利用実態相応なのかもしれませんん。


面白いのが駅の中にタクシー呼び出し専用の電話が用意されていたことです。
田舎の駅では今でもたまに見かける設備ですが、勝手な推測ながら、タクシーはJR逗子駅の方に待機していて、新逗子駅から利用したい人は電話で呼び出してねってことなのかもしれません。


売店でもあるのかと思ったら自販機コーナーでしたw


駅舎です。ドーム型の面白いデザインですね。


駅名の看板を撮ったら戻ります。
これで2000形に乗り遅れたら悔やんでも悔やみきれませんしね。


終端部の先からもう1枚撮ったら乗り込みます。

基本的にはさっきのリプレイなのであまり書くこともないのですが、車内でもあからさまに鉄道マニアという風貌の人を結構見かけました。引退の発表がこの活動の時点で昨晩のことでしたから京急沿線か私のように気軽に京急に乗りに行ける立地に住んでいる人たちなんでしょうが、行動が早いですね(自分自身のことは棚に上げつつw

今度も騒ぐ人と乗り合わせることもなく平穏に京急蒲田までやって来ました。


大人になってから余りやらなくなった”かぶりつき”を楽しみつつ空港線へと入ります。


上下2層の京急蒲田駅から分岐したランプウェイのような線路が同じ高さに揃い糀谷駅となります。
誰が付けたか「蒲田要塞」の名前もこの光景を見れば納得してしまいますw


そして、羽田空港国内線ターミナル駅に戻ってきました。
前述の通り発車シーンの動画撮影は困難と判断して、大人しく終端部側で写真撮影としました。
ただ、普通に撮っても乗車時と丸かぶりなので、今度は乗車してしまうと撮れないドアが閉まってからの写真としました。


最後の名残にズームしてもう1枚

というわけで、記事にしてしまえばあっけなく終わった2000形さよなら乗車ですが、録音と動画も揃えて、最低限の資料の記録はできたので満足ですね。

おまけ

本題はこれで終わりですが、ブラウザバックはまだ早いですよ?w
ここからは完全におまけで別の話題になりますが、せっかくなのでよろしければ最後までお付き合い下さい。


駅を出た私は空港前のバス乗り場へと走りました。
そこで待っていたのは京浜急行バスの蒲41系統という路線バスです。
羽田空港と言えば空港リムジンバスしかいないイメージが強いかも知れませんが、実は普通の路線バスもあるんですね。
この路線で蒲田駅まで出たいと思います。

羽田空港と蒲田駅を結ぶバスは3系統設定されており、今回乗車する蒲41の他、蒲31、蒲95があります。
ほぼ京急空港線と並行するルートの割にはバスが充実しているのが意外ですが、京急蒲田駅とJR蒲田駅は微妙に離れていて乗り換えが不便なので東急多摩川線、池上線の利用者が羽田空港へ出るルートとして路線バスが重宝されているのかも知れませんね。
そして、3つあるルートそれぞれですが、羽田空港第2ターミナル、第1ターミナル、国際線ターミナルにそれぞれ立ち寄るところまではいずれの系統も同じで、速達系統の役割を担う蒲95は途中大鳥居のみ停車して蒲田駅まで向かい、主力系統と言える蒲31は羽田特別出張所から環八通り経由、今回乗車する蒲41は萩中、蒲田女子高校などを経由して蒲田駅へ向かいます。
蒲41については、蒲田駅周辺のローカル路線をそのまま羽田空港まで乗り入れさせているという感じでしょうか。
今回はちょうど発車時間だったのと、大通りを真っ直ぐ行くバスよりはそういう生活道路のようなところを走る路線のほうが面白そうだという理由で選びました。

起点となる第2ターミナルでは乗客は数えるほどであり、遠回りで時間が掛かる蒲41は空港アクセス路線としてはあまり利用されていないのかなとも思いましたが、第2、第1、国際線と各ターミナルを巡るうちにいかにも飛行機から降りてきたばかりの大荷物を抱えた旅行者が乗ってきて空港連絡バスの様相を呈してきました。
バスそのものはごく普通の街なかの路線バスなのがまたギャップがあって面白いです。


第1ターミナルと第2ターミナルの間を横切るように首都高湾岸線が通っていますが、ターミナル間の行き来のためのランプウェイでそれを跨いでいきます。
第1ターミナルの次は国際線ターミナルですが、滑走路を横切る形になるため地下トンネルをくぐり抜けて行きます。


バスの車窓から飛行機を見られるのもなかなか無い気がします。


まだまだ真新しい国際線ターミナルのビル。
宿代わりに使わせてもらったことがありましたが、ここから海外に飛び立つ日もいつか来るんでしょうか。


東京モノレールの軌道です。
それにしても、モノレールの軌道はまさに空中を走るようですね。


斜めになってしまいましたが列車が通りがかった所。


国際線ターミナルへ入ろうとすると特定の車線だけバスが数珠つなぎに渋滞しているのが見えました。最初は故障車でもいるのか、はたまた事故かと車窓を凝視していましたが、理由はすぐに分かりました。
バスの待機スペースが満車で溢れたバスが路上で待機していたのでした。
一般マイカーであれば大型ショッピングモールなどで休日に見られる光景ではありますが、バスで見られるのは早々ないのではないでしょうか。

ターミナル内の道路の配置の関係で同じところをぐるぐる回っている気分になりましたが、国際線ターミナルでも客扱いを終えるとようやく空港敷地外へと出ていきます。
空港二丁目交差点、羽田空港二丁目といった名前のバス停があるのも興味深いです。
余談ですが、羽田空港の所在地は「東京都大田区羽田空港」であり、「羽田空港」が正式な住所として使われているようですね。
そのため、羽田空港二丁目というのは住所をそのままバス停に使っただけということなんですが、やっぱりインパクトがあります。

環八通りを外れると2車線の普通の住宅地の景色へと様変わりし、ちょっとそこまで買い物に・・・という出で立ちの乗客も目立つようになり、ごく普通の路線バスの表情を見せ始めました。
ただ、やはり細かい信号が連続しており、信号待ちの時間の方が長いのではないかというくらい信号に引っかかっている区間もあったので、羽田空港~蒲田駅の移動では蒲95か、時間帯が合わなくても蒲31を使ったほうがいいんじゃないかとは思いましたw

いつしか狭い道路を抜けて大通りへ右折していきましたが、その道路は国道15号、またの名を第一京浜です。
そのまま京急蒲田駅周辺まで道なりに進み、途中で左へ折れて蒲田へ向かいます。


最初は首都高かと思って写真を撮りましたが、よく考えれば京急蒲田駅へ続く京急本線の高架でしたね。
外から見ると尚更要塞感があるw


そんな京急本線の高架下を潜っていきますが、高架化される以前の京急本線は現在の高架の下を走っていたわけで、今はまっさらな更地になっている高架下をかつては快特がぶっ飛ばしていたわけですね。
私自身も高架化以前の京急本線にも乗っているんですが、あの頃とは変わりすぎて同じ場所だとは思えません。

蒲田駅周辺では渋滞にはまるシーンもありつつ、終点の蒲田駅に到着です。


最後に乗ってきたバスを撮ったら撤収して駅へ向かいます。
さて、あとは京浜東北線にでも乗って帰り・・・ません!

おまけ その2

「いつからおまけが1つだけだと錯覚していた?」
というわけで、ここからは素直に京浜東北線ルートを使わず、東急池上線に乗ってから帰ります。
池上線は以前にも同様に暇つぶし目的で乗っていたのですが、その時は1000系に当たっており、数を減らしつつある7700系に乗れていなかったのが心残りであり、どうせ本数が多く最悪でも20~30分も待てば来るだろうと踏んで7700系に乗りがてら池上線ルートを選んだわけです。


蒲田駅は東急2路線が乗り入れるとは言え、JRとしては緩行線にあたる京浜東北線しか停まらず、快速線にあたる東海道線は通過する駅ながらこの駅ビルの大きさ、流石は都内の駅です。


ただ、その割に駅前ロータリーが貧相なようなw
実際、バスもロータリー内に降車場所や待機場所を確保できないのか、離れた場所で降ろされましたし。


ところで、駅前に鎮座していたこの石像は一体・・・?w
モアイ像にも見えるような違うような・・・

これくらいで東急線乗り場へ向かいまして、一人「7700系が来るまで帰れま10」を始めます。


これはまさかの一発!?
と思ったら行先をよく見てください。池上線ならば五反田行きのはずですが、多摩川行きですからこれは東急多摩川線の電車です。
雪が谷大塚にある車庫から出庫する電車は多摩川線であっても池上線のホームから発車する場合もあるんですね。


最新鋭車両の7000系も撮っておきます。
こっちはこれからいくらでも乗るチャンスがありそうですし今回は未乗車ながら見送ります。


↑ホーム端で待っていると見慣れない塗装の電車がやってきました。
どうやら1000系のリバイバル塗装車だったようです。


キャプチャ


ホームに入った所も1枚


かつて使われていた東急電鉄の略称「T.K.K」もしっかり再現されていました。


そして、私をぬか喜びさせてくれた多摩川線の7700系。
そろそろ発車するようなので動画くらいは撮っておきましょう。


↑と思ったら1000系の入線と被ったので無理やり1つの動画にしてみましたw


そして、こちらが1000系。
元々は地下鉄日比谷線に直通するための車両でしたが、東横線と日比谷線の直通運転が終了したため東急の中ではローカル線となる多摩川線や池上線に転用されて第二の人生を送っています。


↑意外に来てくれずLINEでATSメンバーらに愚痴りながら待っているとついに!?


念願の7700系がやってきました!しかも、「歌舞伎塗装」ですね。
これでようやく帰れます。


ホームでも撮ったら早速乗り込みます。
東急から7700系が全廃されるまでにもう一度乗る機会があるか分かりませんが、夕方のラッシュ時間帯だったのにも関わらず意外と綺麗な録音が録れましたので一応は思い残すことはなくなりましたかね。


終点の五反田駅でももう1枚


真下を山手線が通っており、最新鋭車両のE235系が通りがかったので並びが撮れました。
池上線の古参と山手線の新参が並ぶという面白い写真になりました。

と言った所でレポートは以上です。
最後までお付き合いありがとうございました。
今後の予定ですが、富士急方面への活動で使った18きっぷの残り4枚を消化すべく怒涛の18きっぷラッシュになりますw
また、遠征も予定していますので、レポートのほうが少し滞るかも知れませんが、気長にお待ちいただけましたら幸いです。
それでは!

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関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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