今回は1泊2日の行程で鹿児島へ遠征しましたので、そのレポートとなります。
色々あって執筆が遅れましたが3月初旬に実施したものとなります。
目的としては、肥薩おれんじ鉄道が運行する快速「オーシャンライナーさつま」の廃止があります。
鹿児島中央駅と出水駅(一部は八代駅まで直通)を結んで肥薩おれんじ鉄道とJR九州に跨って運行されているこの快速列車ですが、今春のダイヤ改正において廃止されることが発表され、以前にJR九州管内となる鹿児島中央~川内間だけは乗ったことがあったものの肥薩おれんじ鉄道内では乗っていなかったこともあって、この機会にさよなら乗車をしに行くことになったのでした。
なお、同時に廃止される熊本~出水間の「スーパーおれんじ」は以前に全区間乗車もしていたのと、両方を絡めるとかなり行程に制約が出てしまうこともあって、今回のさよなら乗車の対象外となりました。
今回の行程
というわけで、行程の説明に入りますが、まずは空路で鹿児島入りして鹿児島中央駅まで出たら、「指宿のたまて箱」に乗車して指宿へ、そのまま指宿枕崎線を進んでJR最南端の駅として知られる西大山駅へも訪問したら再び指宿から「指宿のたまて箱」で鹿児島中央駅に戻ってきてゴールとなります。実を言うと1日目ではこの遠征の目玉である「オーシャンライナーさつま」には乗りませんw
「オーシャンライナーさつま」については2日目に回すこととして、まずは1日目の記事をご覧下さい。
まずは鹿児島へひとっ飛び
朝一番に自宅を出て向かうは羽田空港です。すっかりLCCの常連となった私も、朝一番に動きたいという理由から往路ではスカイマークを選択したため、羽田空港からの搭乗となります。
これが成田でこの時間の出発だったら前日の晩からターミナルに泊まっておかないといけないのでその点では助かりましたw
チェックイン、保安検査といった手続きをサクッと済ませて搭乗口へやってきました。
私が趣味の旅行で飛行機を活用するようになったのはここ4~5年くらいの話だと思いますが、最初のうちは手続きが不安でしたが今やすっかり慣れたものです。
今回はLCCではないので無料で座席指定が可能であり、当然のごとく主翼が見える位置の窓際を指定したわけですが、東京は生憎の雨でしたし離陸時は機窓も満足に楽しめませんでした。
というわけで、とっくに巡航に入った上空の雲海の景色からご紹介となります。
更にはネスレとのコラボとかで、キットカットまで出てきました。
しかも、スカイマークオリジナルの包装なんですね。
羽田で買った空弁を広げて空のブレックファーストを楽しんだりしていたらもう九州の上空に差し掛かったようです。
鹿児島の象徴とも言える桜島は、恥ずかしがっているのか文字通り雲隠れしていました。
だいぶ高度も下がってきて地形が細かく観察できるようになってきました。
↑ここで機窓を撮影です。
考えてみれば前回の鹿児島行きのフライト(ソラシドエア)の時にも撮っているんですが、まあいいでしょうw
鹿児島空港からはリムジンバスで鹿児島中央駅へ出ました。
前回も乗った路線であり改めて解説はしませんが、当たった車種が韓国・ヒュンダイ製のユニバースでした。
なお、前回は市役所前というところまで乗り通しましたが、今回はそれほど時間もないので普通に鹿児島中央駅前のバスターミナルで下車しました。
いかにも鹿児島!という1枚を撮ったらまずしたいことがありました。
鹿児島ラーメン!
前回も食べましたが、今回は違うお店にしました。
豚トロラーメンというやつで、チャーシューの豚肉がとろけます。
機内で空弁を食べてそんなに開いていなかったこともあって意外と満腹になってしまいましたが、久々のとんこつラーメンに舌鼓を打ったら、いよいよ活動のメインに入っていきます。
なにせ、ここまで飛行機とバスとラーメンしか取り上げておらず、これでは鉄道ブログというより単なる旅ブログですからねw
「指宿のたまて箱」に乗る
鹿児島中央駅にて今回の活動で使う切符を購入したら早速入場します。
今回はそんなに乗り回すわけではなく、18きっぷでは元が取れないため、全て普通乗車券です。
予想通り「指宿のたまて箱」は今日も満席のようです。
まあ、私は当然ながら事前に指定席券を入手済みなので問題ないですけどね。
まず出迎えてくれたのは787系でした。
九州生まれの私としては787系は見るだけで懐かしさを覚える車両ということで思わず撮影しちゃいました。
415系もいました。
鹿児島地区でも運用はありますが、主に朝夕のラッシュ時にしか走らないようで、今はこうしてお昼寝中のようです。
日中の普通列車は817系が主力です。
そうこうするうちに「指宿のたまて箱」が入線してきました。
入線シーンの動画は前回も撮っているので今回は写真だけで・・・
↑ここで787系「きりしま」の発車です。
それにしても、やっぱり左右で色が違うのは斬新ですねぇ。
外観の撮影も程々に早速乗り込むとしましょう。
誰のデザインか言われなくとも分かる雰囲気の車内ですが、もちろん水戸岡マジックです。
種車はキハ40系ですが、仮にも特急料金を徴収するだけあって、座席はノーマルのキハ40系とは比べ物にならないグレードでした。
ただし、ドアはキハ47形のままで、特急列車なのにデッキなしの両開きというw
最初は何かと思いましたがどうやら停車駅の案内のようです。鹿児島中央・喜入・指宿の3駅しか停車しない上、大半の利用者は全区間乗り通すでしょうからこんな簡素なもので事足りるのでしょうね。
そういえば、関東鉄道のキハ532形にもこんなのありましたね。
覗き込むと国鉄型そのままの運転台がw
鉄道ファンとしてはこっちの方がしっくり来ますが、一般の観光客からしたら、ちょっとがっかりポイントかもしれませんよ?w
手元灯のようですが、何気にLEDでした。
ただ、断線しているのかところどころ付いていないのがありましたけどw
と言ったところでそろそろ発車時間です。
広まりすぎて飽きたなんて声も聞かれる水戸岡マジックですが、それでもその辺の列車とは違う特別感を感じさせはしてくれますね。
また、観光列車ということで車内は騒がしいだろうという予想だったのですが、観光客は車内を移動しながら過ごす人が多いようで座席で大人しくはしていないようだったので逆にお喋りは控えめでそんなに騒がしくはなかったです。
すっかり観光モードになっていた私ですが、ドアが締まり列車が加速を始めると響いたあのキハ40のエンジンサウンドで乗り鉄モードに戻ってしまいましたw
まあ、私としては観光列車としての「指宿のたまて箱」というより、特急運用のキハ40系という点に興味を持って乗りに来たわけなので、そちらの方が正解なんですけどねw
そうそう、「指宿のたまて箱」について解説していませんでしたが、2011年の九州新幹線全線開業を受けて登場した観光列車であり、従来から運行されていた特別快速「なのはなDX」を置き換える形で運行開始しました。
指宿枕崎線では初めての定期運行される特急列車であり、かつ日本最南端を走る特急列車でもあります。列車名にもなっている玉手箱はあの浦島太郎の伝説に出てくる玉手箱のことであり、浦島太郎伝説は薩摩半島最南端の長崎鼻に伝わっていることから列車名に採用されたようです。
運行形態としては、鹿児島中央~指宿間のみでの運行であり、毎日3往復が運行されています。途中停車駅は喜入のみであり、まさしく九州新幹線で鹿児島中央までやってきた観光客を温泉のある指宿へ送るための列車という感じですが、前身の「なのはなDX」が鹿児島市街の駅にもこまめに停車して鹿児島市近郊の輸送も担っていたのに対して、「指宿のたまて箱」はそれらを全て切り捨てて観光利用に特化したとも言えます。
また、全車指定席なので、利用するには指定券を入手する必要がある上、先ほど写真でも紹介したように当日になってからでは大抵は満席なので、乗りたいと思ったら早めに指定席券を手配したほうがいいですね。
と言ったところで乗車レポートに戻ります。
鹿児島中央駅を出ると喜入まで停まらないのですが、鹿児島市街はそんなに見どころもなく、キハ40のエンジンサウンドとトランポリンのごとく跳ねる乗り心地を堪能しつつ過ごします。
なお、「指宿のたまて箱」の名誉のために言っておくと、ノーマルのキハ40系と違い、加速度センサーによるフィードバック制御で車体の上下振動を低減する装置が設置されているようで、特急としてローカル列車よりは乗り心地を向上させているようです。
・・・あんまり実感できなかったのは、単に普通列車よりスピードを出すからってことにしておくかw
鹿児島市街を抜けると石油備蓄基地や錦江湾を隔てて桜島の景色が見えてきます。当然アテンダントの観光案内でも触れられますが、何度か見てきた景色だし、海とは反対方向の席になってしまったので残念ながら写真はありませんw
最初の・・・そして唯一の途中停車駅となる喜入に到着ですが、ここで降りる人は殆どおらず大半は指宿まで乗り通すようです。
喜入駅までが指宿枕崎線でのSUGOCAエリアであり、全国相互利用が可能なICカードが使える駅としては日本最南端になるそうですが、ばっさりと停車駅をカットした「指宿のたまて箱」で唯一の途中停車駅に選ばれたのは、知覧方面への路線バスとの乗り換え駅だからでしょうね。
喜入を発車するとあとは終点の指宿までノンストップですが、ここまで来るとあっという間でしたね。
全区間通しても1時間足らずの乗車ですし、見どころらしい見どころは車窓から見える錦江湾や桜島くらいですから、個性豊かな観光列車がひしめく昨今では、途中駅での立ち寄り観光や車内での演奏や劇などの出し物、あるいは豪華な食事の提供といった目玉がなく、ちょっと地味かなという感じもしたのですが、利用者の多くは「指宿のたまて箱」に乗りたいから指宿に行くのではなくて、指宿へ行く足として「指宿のたまて箱」を使っているのでしょうし、これでいいんでしょうね。
個人的には終点の指宿駅から数駅進めば、JR最南端の駅の西大山駅がありますから、ここまで行って駅を見学できるコースを設けたり、一部だけでも枕崎まで乗り入れるようにして、枕崎観光を組み込んだコースとかも設定できれば、指宿枕崎線の末端部まで恩恵を受けられて路線全体の活性化にもなりはしないですかね。
と思ったら2014年頃に枕崎まで臨時に延長運転したこともあったようですが、定着していないということは乗車率が悪かったんですかね・・・
さてさて、「リゾートしらかみ」だったらまだまだ序盤という頃にもう終点に着いてしまいましたが、ここでは「リゾートしらかみ」どころか、日本中どこを探しても「指宿のたまて箱」でしか見られないであろう体験ができます。
それは・・・
↑なんと列車から煙が!?
いくらキハ40系が古い車両だからってエンジンから発煙というわけではもちろんなく、これは浦島太郎伝説で、玉手箱を開けたら煙が出てきて年老いてしまうという話をモチーフにした演出で、駅に停車している間は自動的に煙が出るようです。
アップにすると分かりますが、実は煙を出しているのはノズルであり、煙とは言いますが実際にはミスト状の水が出ています。
最近は猛暑対策で駅前なんかに設置されているケースもありますが、それと原理的には同じですね。尤もこれは涼を得る目的ではないですがw
こうやって車体に列車名を入れたがるのも水戸岡デザインの特徴ですよね。
鉄道ファン以外には特に意味のないデザインだと思われそうですが、種車がキハ47形であることを主張していました。
「指宿のたまて箱」はこのまま鹿児島中央行きとして折り返すようなのでその発車時刻まで構内で撮影することにしました。
時間もあるので反対側のホームへ移動しました。
↑そして、発車シーンです。
指宿駅をミニ取材
「指宿のたまて箱」を見送ったらあとは普通列車に乗り継いで西大山駅へ向かいますが、少し時間があるので指宿駅を構内だけ見ていきたいと思います。
どうせ復路もここで「指宿のたまて箱」に乗り換えですし、今は鹿児島中央→西大山という乗車券を使っての乗車なので当駅では途中下車も出来ませんから、外へは出ません。
当駅は指宿枕崎線の運行上の拠点の駅でもあり、構内には側線が広がっています。
隣には先程「指宿のたまて箱」が停まっていた1番線があり、2面3線となっています。
全てコンクリートで出来た跨線橋っていかにも国鉄時代の駅って感じがします。
駅名標は観光地ということでかJR九州標準のものとは全く異なるものになっていました。
あちらに改札がありますが、私はこのまま後続の枕崎行きを待つので今はスルーです。
1番線に到着した列車から降りる人たち向けなんでしょうが、跨線橋の裏に改札への案内がありました。
知覧特攻平和会館の看板が出ていました。
前述の通り指宿枕崎線から知覧へ行くには喜入で乗り換えるのが最短ルートですが、当駅からもバスの便があるようで、指宿で砂むし風呂を楽しんでから知覧へ行きたいなんて場合は利用価値がありそうですね。
それでは、駅舎部分と駅の外の写真は復路に残すとして、JR最南端の駅「西大山」へ向かいます。
JR最南端の駅 西大山
それでは続いては西大山駅へ向かいます。
↑枕崎行きがやってきました。
なんか、「指宿のたまて箱」の直後に乗ると、「同じキハ40系でこうも違うか・・・」と思ってしまいますw
なんと・・・!?
キハ40系って国鉄型の気動車なのにインバータを搭載しているだと!?
なんて、ボケてみましたが、どう考えても蛍光灯の点灯回路にインバータを使っているだけで、電車のVVVFインバータとは全く別物ですねw
10分ちょっとで西大山へ到着です。
それにしても、東京都内在住の人に言ったら東武東上線の駅だと思われそうな名前ですね。
ちなみに、東上線と重複する大山駅も指宿枕崎線にあります。
列車を降りるといきなりこんな看板が出迎えてくれます。
当駅を紹介する記事では大抵使われているアングルではないでしょうか。
ところで、この看板、「JR日本最南端」というちょっと微妙な表現がされていますが、これはゆいレール開業までは名実ともに日本最南端だったものの、ゆいレールが開業すると赤嶺駅に日本最南端の座を明け渡すことになり、やむなく「本土最南端」と書き換えたところ、「沖縄は本土ではないのか」という声が出て再び「JR日本最南端」と改めた経緯があるようです。
現在ではJR線として、あるいはモノレールを除外した普通鉄道としては最南端の駅ということになっています。
ここで降りない人も西大山駅を見学できるようにということで、2分間停車するダイヤが組まれており、多くの乗客がホーム上へ降りてきますが、発車時刻が迫るとまた列車に戻っていきました。
そして、枕崎行きが発車していきます。
これはもう、こうやって撮れって言われているようなものですねw
ホームからは薩摩富士の異名でも知られる開聞岳が一望でき、最南端の看板と列車を絡める構図は定番とも言えますね。
いつだったか忘れましたが、青春18きっぷのポスターにも使われたことがあったと思います。
鉄道写真としてはどうしても背景というか、脇役になってしまう開聞岳ですが、単体で見ても美しいですね。
薩摩富士と呼ばれるのが納得の姿です。
さて、列車も行ったしホーム上の撮影を・・・と思ったら何この人混みw
どうやら駅前に駐車場があるので、クルマで当駅を訪れる人が多いみたいで、列車の到着とは関係なしに当駅は混み合っているようです。
もはや西大山駅は一種の観光地となっているようですが、どうせ駅へ訪れるなら列車で訪れて欲しいなぁ・・・
観光客が多いということでこんな看板がありました。
鉄道ファンのマナーも往々にして問題になりますが、普段こういうローカル駅を訪れることのない一般の観光客もまた、どうせ列車は滅多にこないからと線路に降りてしまったりということもあるみたいで、何人かそういう人達を見かけました。
本当は保安要員として駅員ないし係員を配置したほうがいいんでしょうが、昨今はむしろ有人駅の無人化や列車の削減といった合理化を断行中のJR九州ですからまあやらないでしょうね。
ただ、思ったのはいっそ有人化して列車に乗らずに駅を訪れる観光客から入場料金を徴収すれば意外と収入増に繋がるのではないでしょうか。
当駅がJR最南端ということで最西端、最東端、最北端を示す看板もありました。
私は、佐世保・稚内は行ったことがあるので、あと東根室へ行けば東西南北制覇ですね。
箱に収められている上にビニールのケースに入れられて厳重に守られていました。
鹿児島中央方の線路
田園風景に単線の線路が伸びるいかにもローカル線という景色です。
ちなみに、駅構内で屋根があるのはこの部分だけであり、わざわざ雨降りの時に観光客は来ないでしょうけど、定員は数名でしょうからあまりに人が多いと傘を指して立つことになりますw
何故か駅前に鐘がありました。
大畑駅にあるみたいな安全の鐘とかなんでしょうか。
観光案内のようですが、ATRって言われると航空機メーカーかと思っちゃいますw
JR九州自身も観光スポットとしてプッシュしているようですね。
駅前は駅の規模には不釣り合いな台数が停められる駐車場があります。
観光客を想定してのことなんでしょうか。
それでは、あとは列車を待って指宿駅に戻ります。
↑列車がやってきました。
また10分程度乗車して指宿駅まで行きます。
↑指宿駅でもキハ40系の発車を見送ります。
指宿からは「いぶたま」で鹿児島中央へ
ここからは「指宿のたまて箱」を待つわけですが、今度は明日の行程の兼ね合いから川内までの乗車券を買っており、100kmを超えるため途中下車が可能であり、一旦駅前に出ることにします。
改札には「指宿のたまて箱」の満席を知らせる看板が出ていました。
どうせいつも満席だからと出しっぱなしだったりするんでしょうかw
駅舎内です。「指宿のたまて箱」を待つ人達なのか既に大勢の人が待っていました。
一瞬クレーンゲームかと思いましたが、インスタ映えスポットのようです。
ポケモンのようですが、これは「イーブイ」を指宿市スポーツ・文化交流大使に任命している縁のようです。
なぜ「イーブイ」なのかというと、「イーブイ好き」→「指宿」という語呂合わせらしいですw
市内にはイーブイマンホールもあるみたいですよ。
ファンの方は巡ってみるのもいいでしょう。
西郷さんと篤姫もすっかりデフォルメされて可愛らしいキャラクターにw
ここにも鐘が・・・西大山駅といい指宿枕崎線の駅は鐘を設置するのがトレンドなんでしょうかw
温泉地の玄関口となる駅だけに足湯があるようですが、訪問時は工事中で利用できないようでした。
それではやっと駅舎のご紹介です。
全体的に和風で落ち着いたデザインですね。
駅周辺の観光ムードに対して地下道は何だか無機質な感じでしたw
入り口の上には南国ムードな絵が書かれていて観光客にも配慮はしているようです。
反対側はちょっとした広場がありました。
他には思ったより何もなかったので撤収!
ですが、まだ構内には入りません。実はある目的がありました。それは・・・
↑「指宿のたまて箱」の入線を撮ることです。
ホームで撮ってもよかったのですが、駅付近で良さげな撮影場所があったのでそこで撮ることにしました。
それではおよそ3時間ぶりくらいの「指宿のたまて箱」で鹿児島中央駅へ戻りましょう。
今度の座席は海側を向いたこの席!
・・・と言いたいところですが、残念ながらまたしても山側ですw
往路ではラーメンを食べたばかりであまりお腹も空いていなかったためスルーしたプリンですが、今度は買っちゃいましたw
「指宿のたまて箱」の車体が左右で白と黒の塗り分けになっていることにちなんで、カスタードプリンとごまプリンが1つの器で楽しめる斬新なプリンになっていました。
この車内販売限定の「いぶたまプリン」はおすすめですよ。
列車の紹介は往路で済ませているので記事ではあっさり鹿児島中央駅に到着ですw
787系との並びを撮ったら活動終了!
時刻はまだ16時台でありこのままホテルに入るにはもったいないので、あとは鹿児島市電でも乗り回しつつ夕飯を食べてからホテルへ向かうつもり・・・でした。
まさかの延長戦投入!
意味深に「でした」なんて終わり方をした時点で当ブログ常連さんはお察しでしょうが、予定変更です。
が・・・隣のホームにこんなのがいたではありませんか。
鹿児島地区での415系の運用はラッシュ時に限られており、今の所具体的な置き換え計画が発表されているわけではありませんが、昨今国鉄型車両の置き換えを進めているJR九州のことですから次に訪れるときまで走っている保証はないですし、鹿児島という私からすればそうそう気軽に訪れられる土地ではない地域で急に置き換えが発表になっても都合よく乗りに来られるとも限らないですからね。
というわけで、予定変更して415系で川内まで1往復することにw
指宿駅のくだりで少し触れましたが、今持っている切符は「西大山→川内」であり、これは翌朝「オーシャンライナーさつま」に乗る際、どのみち川内までの普通乗車券が必要になることから通しで買ってしまったほうが安いという理由でこうしていたのですが、おかげで415系に飛び乗っても乗越精算が必要ないということになって好都合でした。
1時間ほどの乗車で川内に到着です。新幹線だと20分くらいですから、福岡県内に例えれば博多~小倉間くらいのイメージでしょうか。
あとはこのまま川内駅をレポート!・・・と行きたいところですが、5分後に折り返しなのでそんな悠長なことをしている暇はありませんw
改札口に行って切符を渡して、そのままICカードをタッチして折返し入場したら列車に戻ります。
折返しは鹿児島中央駅から更に1駅進んで鹿児島行きとなるようです。
よく鹿児島中央駅が鹿児島本線と日豊本線の境界だと思っている人がいるようですが、実は鹿児島駅が境界となっています。
鹿児島本線は大半が鹿児島中央駅で折り返しとなり、一方で日豊本線は鹿児島本線に乗り入れて鹿児島中央駅を発着する列車ばかりなので勘違いするのも仕方ないですが、こうしてごく少ないものの鹿児島本線から鹿児島行きとなる列車もあります。
そのまま鹿児島駅まで乗っていくことにしました。というのは、川内駅からだと鹿児島中央駅で降りても鹿児島駅で降りても運賃が変わらず、ホテルは天文館の近くなのでどっちみち市電に乗っての移動になることも理由です。
再び発車しますが、車掌さんが車内を循環した際、私にだけ車内改札を実施していきましたw
おそらく川内行きの運行でも乗っていたことを覚えていて、切符を買わずに折り返しているんじゃないかという疑いを持たれたのでしょうねw
もちろん私はちゃんと改札を出てICカードをタッチして乗っていますので堂々とICカードを示し、車掌さんはカードを端末で読み込み川内駅の入場記録があることを確認すると、掌を返すような笑顔で「ありがとうございました」と言って立ち去っていきましたw
やはりというか鹿児島中央駅でほとんどが降りていき、鹿児島駅まで行く人は少なかったですが、たまたま鹿児島駅のほうが目的地に近いという人たち以外にはあまり恩恵はないでしょうしね。
実際問題、鹿児島中央駅で日豊本線の列車とうまく接続するダイヤにすれば直通する意義は薄い気もしますが、それでも維持されているのは鹿児島本線は鹿児島までだってことを主張したいんでしょうかw
鹿児島駅でも415系を撮影です。
この時間はラッシュ対策で日豊本線の列車も415系が多くなるので今の所そこまでレアな光景ではないのでしょうが、いつかこの光景も過去帳入りしてしまうのでしょうね。
現在では単なる途中駅という印象の強い鹿児島駅ですが、2面4線のホームを持っています。
中央駅ではもはや見られないこういうアイテムが残っているのがいいです。
↑415系の折返しシーン
天文館でも少し撮影。
鹿児島市電といえばやっぱりこの塗装ですよね。
我らが西鉄バスの「桜島号」と遭遇しました。
ここまで来るとこのまま福岡に帰りたくなりますが、今回は帰省はしませんからね。
鹿児島といえば黒豚のトンカツということで、夕飯はもちろんトンカツです。
これにて1日目は終了です。2日目は追ってレポートしますのでしばらくお待ち下さい。
~追記~
2日目も公開しました。