「キュンパス」で行く北東北遠征(1日目)

今回はJR東日本が発売した企画乗車券「キュンパス」を利用して北東北へ出かけました。
一応、ダイヤ改正で消滅するGV-E400系の奥羽本線・津軽線での運用に乗るというのが遠征を決めたきっかけではあったんですが、せっかく新幹線・特急含めて乗り放題の「キュンパス」ですから、他にも色々ネタを絡めました。
ざっくり言えば、秋田新幹線「こまち」や奥羽本線の特急「スーパーつがる」、花輪線などを盛り込み、1泊2日の行程にまとめました。
ただし、このまま連続して別の活動をしたため、実質的には2泊3日の活動となりました。
※3月以降「はやぶさ」「こまち」が走行中に分離するトラブルが発生した影響で、東北新幹線と山形・秋田新幹線の併結運転が中止されましたが、この活動はそれ以前のものです。

本日の行程

それでは初日となる今日の行程ですが、まずは東京駅から秋田新幹線「こまち」で秋田駅まで乗車し、秋田駅からは特急「スーパーつがる」で青森駅へ、更に「つがる」で大館駅へ引き返したら、花輪線で盛岡駅まで移動して宿泊したらゴールです。
「こまち」は下り方向では乗車したことがなかったのと、車窓を撮ろうという目的で選び、「スーパーつがる」については最近新設された列車愛称であり、近年に「スーパー~」という列車名が採用されるのも物珍しいので乗ってみることにしたのでした。
花輪線についても乗ったことはありましたが、かなりご無沙汰していたので、久々に乗っておこうという感じです。
まあ、正直なところは時間が余ったから暇つぶしという感じが強いですがw

「こまち」で秋田へ

それでは早速本編スタートです。
まずは「こまち」に乗るために東京駅へやってきました。


利用するのは8時37分発の「はやぶさ・こまち9号」です。
普段の旅からするとやや遅い旅立ちですが、新幹線・特急を使いまくる行程のお陰で、移動距離の割には時間に余裕があるのと、「キュンパス」の時期であるため早朝出発の便は軒並み混み合っており、当日ではほとんど満席だったようで、この時間になりました。


ホームへ行くと既に入線していました。
連結する新幹線は今でも人気なのか撮っている人も多かったです。


行先表示です。


隣にいたE2系です。
今やJR東日本の新幹線の最古参ですから撮れるうちに撮っておかねば・・・


↑発車シーンです。

それでは乗り込みます。
「こまち」に乗るのはかなり久々でして、一昨年の活動で、仙台から大宮というごく短区間で乗車したのを別にすると、ちゃんと秋田新幹線単独区間(秋田~盛岡)も乗ったのは2017年以来であり、なんと8年も乗っていませんでした。

車内はかなりの盛況でアナウンスによると満席とのことです。
「キュンパス」の影響も少なくないでしょうが、朝の下り列車は元々需要が多いんでしょう。


↑車窓を撮りましたのでどうぞ!


要所要所でキャプチャもご紹介していきます。
東京の大都会を見ながらの旅立ちです。

地下トンネルに入って上野駅に滑り込むとまたぞろぞろと乗っていきます。


上野駅を出るとしばらくして荒川を渡って埼玉県に入っていきます。


武蔵野線との交差地点

そして、埼玉県のターミナル大宮駅に到着です。
ここでついに僅かに残っていた空席もなくなり、満員御礼です。


大宮駅を出てニューシャトルと並行しつつ進むと、上越新幹線との分岐地点に差し掛かります。
基本的に一本道の東海道・山陽新幹線では見られない新幹線同士の分岐点ですね。


圏央道と交差です。
このあたりまでくれば関東といえども長閑な景色になってきます。


栃木県内を疾走します。


福島県内に入り、東北地方というわけですが、まだ雪景色はありませんでした。


最初の停車駅の仙台でもまだ雪はありませんでした。
東北地方といえどもどこでも雪景色というわけではないんですね。

仙台では降りる人も多かったですが、また乗ってくる人もいて、結局は元の混雑でした。


宮城県内の田園風景を進みます。


遠くの山々は雪化粧していますね。

そして、盛岡に到着です。
ここからが秋田新幹線単独の区間となります。
正式には田沢湖線ですが、東北新幹線と直通運転を行っており、案内上は秋田新幹線と呼ばれる区間です。
このような路線をミニ新幹線と通称し、線路幅は新幹線に合わせた標準軌(1435mm)ですが、路線そのものは在来線であるため、車体サイズは在来線とした特殊車両を使用する必要があります。
秋田新幹線では開業時からE3系を使っていますが、現在は2代目となるE6系が活躍しています。
そのため、盛岡を出ると在来線になるわけで、最高速度も130km/h制限となり、踏切があったり普通列車に混じって走ったりと、新幹線らしからぬ風景を楽しめるのが秋田新幹線の魅力ですね。

また、東京~秋田間で考えると所要時間は「こまち9号」では3時間53分ですが、そのうち在来線となる盛岡~秋田間は1時間33分を占めており、全区間の4割ほどを占めていることになります。
これが距離で考えると東京~秋田間が662.6km、盛岡~秋田間が127.3kmと2割程度でしかなく、在来線区間のスピードが遅いことが分かると思います。
なので、ミニ新幹線はあくまで新幹線と直通する在来線特急でしかないのですが、それでも直通運転の意義は大きく、所要時間がそれほど変わらないとしても乗り換えがなくなることで心理的な距離は近づくと言えるでしょう。
この対局にあるのが北陸新幹線ですかねw
大阪や名古屋から福井・金沢への移動では敦賀での乗り換えが必須となったわけですが、時短効果が少ないこともあって、従来直通で行けた区間が乗り換えが必要になったことに対する不満が噴き出していますからね。


秋田新幹線(田沢湖線)に入ると急に雪深くなってきました。
スピードはここから先は130km/h止まりですが、東北新幹線内の320km/hに比べると半分以下となり、一気にのんびりとした気分になります。


岩手県と秋田県の県境に位置する仙岩峠では渓谷沿いを走る場面もあります。
これは新幹線だったらまずありえない景色ですね。


白銀の中の渓谷もいいものですね。


秋田県に入っても相変わらずの銀世界でした。
田沢湖・角館でも降車がありまして、ようやく車内はいくらか空いてきました。


大曲駅に到着です。
ここは田沢湖線としては終点であり、ここから先は奥羽本線になります。
また、ここで進行方向が変わりますが、逆向きで走るのはたった1区間だけなので座席を回すような案内はなく、実際周囲の乗客も座席はそのままで乗っていました。

ところで、東北新幹線が開通するまでは東京と秋田を結ぶメインルートは奥羽本線であり、田沢湖線は秋田と盛岡を結ぶというローカルな需要にのみ応えていたわけですが、東北新幹線開業で秋田方面への短絡路として注目され、電化されて特急が走り始めたかと思えば、ついには(案内上だけとはいえ)新幹線のルートに組み込まれるとは大出世ですね。
一方で、奥羽本線の秋田以南でいうと、秋田新幹線にも山形新幹線にも組み込まれなかった新庄~大曲間は完全にローカル線に落ちぶれてしまい、更には新庄~院内間は豪雨災害で運休中であり、復旧後は架線を撤去して非電化路線になってしまうようで、いよいよ「本線」とは・・・?という状態になってしまいますね。
まあ、この区間に気動車が走るのは今までなかったと思いますので、いずれ乗りに行こうとは思っていますがw


向きが変わりまして秋田を目指します。


奥羽本線区間は山越えはなく、概ね平坦な景色が続きます。


家並みが続くようになるといよいよ秋田市の市街地に入り、秋田駅はもうすぐです。


終点の秋田に到着!
久々の秋田訪問ですが、実は滞在時間はなんと19分w
なので、お昼ごはんを食べる暇すらありませんw

ここからは・・・

「スーパーつがる」に乗る!

ここからは「スーパーつがる」に乗ります。
まずは解説からですが、そもそも奥羽本線の秋田~青森間には特急「つがる」が運行されており、歴史的に見れば大阪~青森間を結んだ「白鳥」の系統分断された列車ということもでき、2010年の東北新幹線新青森延伸時に秋田~青森間の列車名として「つがる」が採用されました。
それ以前の「つがる」は当時八戸止まりだった東北新幹線に接続する八戸~青森・弘前間の列車名として使用されており、秋田~青森間には「かもしか」が運行され、更に1往復のみ新潟からの「いなほ」が青森まで直通していました。

こうして2010年から続く秋田~青森間での「つがる」ですが、利用実態に合わせて減便されるなどの変化があるものの、2024年までは大きな変化もないまま続いていました。
そこに変化が現れたのが2024年3月ダイヤ改正でして、なんと3往復ある「つがる」のうち1往復を「スーパーつがる」と改名し、停車駅を従来の「つがる」より減らした速達列車として運行するようになったのです。
かつては全国各地に蔓延していた「スーパー◯◯」という列車名ですが、これは国鉄型車両を使用していた特急列車に新型車両を投入した際に、新型車両を使用する列車を分かりやすくするためという意味合いが強く、国鉄型車両が引退し、JR発足以後にデビューした車両に統一されるようになると、区別の意味合いはなくなり、JR北海道やJR東日本のように「スーパー」の呼称を取り止めるケースも出てきました。
当時は国鉄が終わってJRという新しい時代を象徴する名称でもあったんでしょうが、今となっては逆に古臭さも感じますし、この流れ自体は妥当かなと思っていたんですが、ここに来て令和の世にまさかの「スーパー」復活というニュースは鉄道ファン界隈でも注目を集めました。

JR東日本としては2020年の「スーパービュー踊り子」の運行終了以来、4年ぶりの「スーパー」が付く列車名ですし、「スーパーつがる」という名前はかつて設定されたことのない全く新しい列車名でもあります。
そんな「スーパーつがる」ですが、使用車両は「つがる」も「スーパーつがる」もE751系で同じなので、使用車種による区別というよりは速達性のアピールという意味合いが強いですね。
また、速達列車というからにはどれくらい停車駅や所要時間が違うのかという点ですが、今回乗車する下り列車を基準にすると、下り1番列車となる「つがる41号」では秋田から青森まで2時間39分で結び、停車駅は秋田を出ると八郎潟・森岳・東能代・二ツ井・鷹ノ巣・大館・碇ヶ関・大鰐温泉・弘前・浪岡・新青森・青森となっています。
これが今回乗車する「スーパーつがる1号」では同区間を2時間31分で結び、停車駅は秋田を出ると東能代・鷹ノ巣・大館・大鰐温泉・弘前・新青森・青森となっています。
所要時間では8分の短縮で、停車駅でいうと八郎潟・森岳・二ツ井・碇ヶ関・浪岡が通過となっており、停車駅数は5駅少ないです。
それほど大きな需要が見込めるわけではない地方線区の特急で、今更所要時間重視の列車を設定するのは珍しい気もします。
この手の列車はむしろ停車駅を増やしてローカルな需要も取り込もうというのがセオリーですしね。
大館や弘前へ向かう利用者を高速バスから奪いたいという意図があるような気もしますが、速達化による利用者増加が見込めるかという実験も兼ねていそうです。

あと、驚いたのが指定席が満席だったことです。
ちょうど「キュンパス」の期間であり、乗り鉄の利用も多いんだろうなとは思ったんですが、運行開始から1年弱を経てネタとして注目する人もそれほど集中しないでしょうし、なんでだろうと思っていたんですが、調べてみると「キュンパス」を使って、上越新幹線・いなほ・スーパーつがる・東北新幹線と乗り継いで東北地方を1周するルートが人気だったようで、「スーパーつがる」はちょうどいい時間帯に設定されているという理由のようです。


それでは発車標です。
ちゃんと「スーパーつがる」と表示されていてよかったです。
これで発車標では「つがる」だったら悲しいですしねw


こちらが「スーパーつがる」です。
「つがる」と同じE751系で、車両も共通ですから設備面での違いもありません。
車両自体は以前に乗っているので、今回は「スーパーつがる」という列車に注目して乗っていこうと思います。


こちらは新潟からやってきた「いなほ」です。
「いなほ」も実は酒田以南しか乗ったことがなく、秋田まで乗り通したことがないので乗ってみたいと思っており、今回の活動でも「いなほ」を絡めた行程も考えていたんですが、この時期の日本海側は天候が荒れやすく、更には14日前までに購入しなければならない「キュンパス」の制約も考えると「いなほ」を挟んだ行程はリスクが高いと判断して「こまち」で秋田入りすることにしました。
結局、この日の「いなほ」は大きな遅れもなく動いていたようですが、「こまち」も久々だったのでこれはこれでよかったです。


秋田行きの表示を押さえました。


そして「スーパーつがる」の行先表示です。
って、あれ?w
まさかの「つがる」表示w

といったところで乗車です。
普段は自由席派の私ですが、秋田での乗り換え時間が短く、早くから並んでおくことができないことや、「キュンパス」では回数制限があるものの指定席を無料で取れるのでそれを活かして「スーパーつがる」では指定席を取っていました。
なので、問題なく窓際に座れていたんですが、周囲を見るときっぷの手配が遅かったのかグループながら並んだ席を取ることができなかったのか、離れて座っているという様子も見受けられました。
また、自由席も覗いてみましたが、指定席を取れなかった人も混じっているのか地方の特急で、しかも平日ということを考えると混んでいるようでした。


↑今回も車窓を撮りましたのでどうぞ
※3月16日公開予定なのでそれ以前にご覧の方は公開までしばらくお待ち下さい。

それでは発車です。
まずは東能代までの走行ですが、43分間ノンストップという地方のローカル特急とは思えぬ走りです。
奥羽本線のこのあたりは単線なので運転停車くらいはあるだろうと思っていたのですが、それすらなく、かなり高速化に力を入れたダイヤ設定のようでした。
あと、車内放送ではちゃんと「スーパーつがる」と言っていました。
これで車内放送まで「つがる」だったらどうしようと思っていましたが、さすがに音源が用意されていたようです。


ここで駅弁タイム!
秋田駅での乗り換え時間が短く、駅で昼食を食べることができなかったのです。
それを見越して東京駅で駅弁を調達しておいたのですが、「こまち」では食べるタイミングを逃して「スーパーつがる」の車内での昼食となりました。


中身はこんな感じ
漬けとはいえ生魚が食べられる駅弁ということで、私のお気に入りリストに入っており、なんだかんだでちょくちょく買っている気がします。


車窓の写真もご紹介しましょう。
雪景色ですが天候は快晴であり、旅をするにはいい天候ですね。


五能線の列車が見えてくると東能代に到着です。


東能代でいくらか降りていきました。
旅行者であれば五能線に乗り継ぐ人でしょうし、純粋に秋田市と能代市を移動する需要もあるんでしょうね。
ちなみに、秋田市と能代市の間には高速バスもあるようで、東能代駅が能代市の中心部から離れていることもあって、速いJRと中心部直結のバスという構図にあるようです。


米代川を渡ります。
そしてしばらく走ると北秋田市に入ります。
北秋田市は鷹巣町、合川町、森吉町、阿仁町の合併で成立した市であり、その中に鷹ノ巣駅があります。

そんな鷹ノ巣駅を過ぎ、大館駅にも停車するとこれで秋田県内の停車駅は終わりです。
その次は大鰐温泉に停車しますが、その間に矢立峠を越えて青森県との県境を越えていきます。
この矢立峠はSL時代には難所として知られていて、機関車を三重連にしてやっと越えていたそうで、SLの撮影名所として有名だったらしいですね。

青森県に入ると大鰐温泉駅です。
有名温泉地の玄関口でもありますし、鉄的な視点では弘南鉄道大鰐線との乗換駅でもありますね。
ただ、その大鰐線は廃止が発表されており、私も乗ったことこそあるんですが、廃止前に駅めぐりなどを含めて改めて訪問しないとと思っています。


「津軽富士」の異名を持つ岩木山が見えてきました。
そうしてまもなく弘前です。
弘前は青森県内では3番目の人口を誇る都市で、津軽地方の中心でもあります。
ここからの乗車が非常に多く、自由席は立ち席まで出る混雑ぶりだったようです。
普段から利用している人からすると、この状況は異様に移ったかもしれませんが「キュンパス」の利用者がそれだけ多いということでもありますね。


岩木山をバックにした川の景色もいいですね。

弘前を出ると次は新青森です。
「つがる」だとこの間に浪岡にも停車するんですが、快速扱いの観光列車「リゾートしらかみ」が浪岡に停まらないため、弘前~新青森間では特急よりも快速の方が停車駅が少ないという逆転現象が起きていました。
これが「スーパーつがる」だと快速と同等の停車駅になるので、特急の威厳を示せていると言えますね。
ちなみに、「リゾートしらかみ」以外にも快速が運行されており、こちらは一般の列車なので乗車券だけで乗れるわけですが、むしろ通過する駅の方が少ないくらいであり、そちらとの比較では浪岡にも停まる「つがる」でもちゃんと特急らしいと言えますね。

新青森では新幹線に乗り継ぐ組が降りていきますが、逆に乗ってくる人もいます。
これは新青森~青森間は特急列車や全車指定席の「リゾートしらかみ」であっても、この区間のみ利用する場合に限って乗車券のみで乗れる特例があるためであり、新幹線との接続列車としての役割を持たせているわけです。
ただし、本来であればこの特例が適用されるのは特急列車では自由席のみ、つまり指定席を利用するのであればデッキに立つ場合も含めて特急券を買わないといけないのが本来です。
それでも指定席のデッキに立つ人もいましたが、これは単にルールを詳しく知らなかっただけかもしれませんし、ルールは承知でも比較的空いている指定席車両に逃げ込んできたのかもしれません。
あとは、弘前発車時点で自由席がかなり混雑していたので、事前に車掌などから新青森駅へその情報が伝わっていて、ルール通りに自由席のみに乗るということにしてしまうと、積み残しが出る可能性があると判断し、特例的に指定席への乗車を認める案内がされていた可能性もありますね。
こういう対応は帰省シーズンの新幹線などで、自由席が激しく混雑している場合などに見られるのであり得ないことではないですね。


そして、終点の青森に到着です。
東京駅を出てからは6時間強かかっての青森到着ですが、まっすぐ東北新幹線を利用していたらこれの半分程度で来れてしまうんだから18きっぷよりは速いとはいえ、一般的な移動方法とは言いかねるルートですね。


レピーターですが、「三厩方」というのは、蟹田以北の廃止が決まった今となっては過去の遺物となっていますね。
一般向けの案内でないので、案外このまま残りそうな気もしますが、流石に三厩駅自体が廃止になったならば修正されますかね。


701系の並びです。
この車両を見ると東北に来たなぁと実感します。


↑ちょうど発車するところだったので動画をどうぞ


残った向かい側の車両だけで


跨線橋からも見下ろしてみます。
青森ベイブリッジをバックに撮れることもあってか、ここで撮影している人も多かったです。


というわけで私も青森ベイブリッジをバックにして撮ってみました。


跨線橋から撮った701系


青森といえばこれですね。
リンゴジュース専門の自販機!
リンゴジュースと一口に言ってもりんごの品種ごとに用意されており、りんご王国の青森らしいですね。


あと、キュンパス利用者向けの特典を用意しているお店が結構あるようです。
これはJR東日本の公式サイト上でもアナウンスされていましたが、あまりに対象店舗が多いので、現地でも案内されていると助かりますね。


キーワードを見つけて登録するとクーポンを貰えるというキャンペーンもやっていました。


それでは駅前へも出ておきましょう。
何度も訪れている青森駅ですが、新しい駅ビルが出来てからは初めてでした。
すっかり今風のキレイな駅ビルになったものです。


でも、駅名をひらがなで表記する伝統(?)は受け継がれていました。


駅前で青森市営バスを撮りました。

それではここからは「つがる」で大館へ引き返し、花輪線で宿のある盛岡へ向かいます。
ここも東北新幹線を使えばあっという間ですが、それだと早く活動が終わりすぎてもったいない気もするので、あえて遠回りします。

「つがる」と花輪線で盛岡へ

今日の活動のメインは既に終わった感もあるわけですが、最後までレポートしていきます。


それでは「つがる」で大館へ向かいます。
列車自体は先程の「スーパーつがる」の折返しなので外観撮影は省略して乗り込みます。
「キュンパス」での指定席利用回数には制限があるので、今度は自由席です。


側線にいたGV-E400系など


相変わらずの雪景色の中を走り、再び秋田県に入ると大館駅に到着します。


↑乗ってきた「つがる」の発車シーンです。


それでは花輪線への乗り継ぎを待つ間に大館駅を見ていきます。
過去にも訪れてはいるんですが、当時はブログ開設前であり記事にしていなかったことと、前回は乗り換え時間がわずかでろくに撮影できていないこと、何より前回訪問から10年近く経っており、かなり久々の訪問だったこともあり、ここで改めて見ていこうと思います。


縦型


ホームです。
構造は島式+単式2面3線であり、いわゆる国鉄型配線ですね。
JRとしては奥羽本線と花輪線の接続点であり、奥羽本線で2線、花輪線で1線という割振りになっているようです。
また、かつては小坂鉄道という私鉄も乗り入れており、分岐駅になっていました。


違うデザインの縦型駅名標もありました。
このタイプは東北でよく見る気がします。


ホーム上の「つがる」「スーパーつがる」の乗車位置案内


同じく乗車位置案内ですが、こちらは柵に取り付けられていました。


それでは改札を出ます。
特急停車駅ということもあって、流石に自動改札機が設置されていました。


きっぷ売り場です。
みどりの窓口は既に営業終了となっており、代替として指定席券売機が設置されています。
都市部でも主要駅以外はみどりの窓口が閉鎖されているわけですが、地方とはいえ特急停車駅でみどりの窓口がないとは・・・


構内は売店があるくらいですが、屋根の高い開放的な空間になっていました。
椅子やテーブルも多数設置されており、列車待ちも快適にできそうです。


駅構内に秋北バスのチケットカウンターがありました。
バスの発車時刻を案内するディスプレイもありますね。


駅前に出てきました。
前回訪問時の記憶がおぼろげですが、明らかに駅舎が綺麗になっていると感じました。
そりゃあ10年も経てば駅舎だって変わりますよね。


こちらが先ほど名前が出た秋北バスです。
社名の通り、秋田県の北部を中心にバス事業を展開しています。


こちらは高速バスです。
路線としては盛岡行き「みちのく号」、仙台行き「仙台・大館号」、大宮・池袋行き「ジュピター号」の3路線があり、特に「みちのく号」はJR花輪線と全面的に競合するライバルといえますね。
ちなみに、所要時間では「みちのく号」が2時間20分~30分ほど、花輪線が3時間20分ほどと、都市間輸送ではバスの圧勝という状況があるようです。
そもそも非電化単線のローカル線と高速バスでは分が悪いというのもありますが、2015年までは快速「八幡平」というのが運行されており、高速バスに対抗しようという気概もあったようです。
今では完全に各駅停車だけになっているので、都市間輸送はバスに任せようというスタンスなんでしょうね。

ちなみに、塗装が東京・埼玉を走る国際興業バスと同じですが、これはかつて秋北バスが国際興業グループに名を連ねていたことが関係しており、現在は「国際東北グループ」に属しています。
この国際東北グループには他に岩手県交通、十和田観光電鉄が所属しており、いずれも元々国際興業グループだった会社です。


駅名の表示部分です。
「駅なか交流センター」とも併記されており、先程の立派な待合スペースはこの交流センターなんでしょうね。


そして、大館といえば・・・秋田犬!
駅前にはもちろん銅像が鎮座しています。


駅前には「秋田犬の里」という施設があります。
外観は著名な秋田犬の一頭「ハチ公」にちなんでかかつての渋谷駅の駅舎をモチーフにしており、また、かつて渋谷駅前にあった東急5000系「青ガエル」も展示されています。
ただし、冬期は車体のダメージを軽減するためかカバーを掛けられて展示休止となるようです。

小坂鉄道の廃線跡を使った鉄道パークもあるそうで、訪れてみたいですが、今回そこまでの時間はないので、これは今後訪問したときの楽しみにしておきましょう。


目の前には忠犬ハチ公像もいました。

それでは構内に戻ります。


構内に戻りますと「つがる」がいました。


↑ちょうど発車するところだったので動画を撮りました。

それではここからは花輪線に乗って盛岡を目指します。
既に日没間際であることや、どうせ明日も花輪線を使って大館に戻ってくるので道中はまるっと割愛して、花輪線についての詳細は明日の記事で解説したいと思います。


待っていたのはJR東日本のローカル線の定番、キハ110系でした。


3時間半ほどの乗車で盛岡に到着です。


記念に駅名標を・・・
なお、好摩から盛岡の間は第三セクターのIGRいわて銀河鉄道ですが、「キュンパス」のフリーエリアにはIGRいわて銀河鉄道も含まれているので、追加料金無しで乗車できるのがありがたいです。


夕飯は盛岡駅の中にある「むら八」に伺いました。
別に盛岡名物というわけではないでしょうが、ここのトンカツが気に入っており、盛岡を訪れる度に食べていたりします。

それでは1日目はこれくらいにして、記事はここで区切りたいと思います。
2日目以降は別記事として追ってレポートしますので、公開までしばらくお待ち下さい。

つづく

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つばめ501号(管理人) について

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