6泊7日で実施した北海道遠征の2日目です。
なお、1日目をご覧になっていない方はそちらからご覧頂くことをおすすめします。
本日の行程
2日目となる今日は富良野周辺が活動の拠点となります。
まずは昨晩宿をとった岩見沢から一旦札幌へ行き、折り返す形で「フラノラベンダーエクスプレス」に乗車して富良野まで乗車し、そこから「ノロッコ号」に乗り継いで美瑛・ラベンダー畑と立ち寄り富良野に戻ったら再び「フラノラベンダーエクスプレス」で札幌へと戻りますが、翌日の活動の関係上、旭川に泊まる必要があったため「ライラック」で旭川まで行って終わりとなります。
「フラノラベンダーエクスプレス」で富良野へ
まず最初は「フラノラベンダーエクスプレス」です。例によって解説から入りますと、「フラノラベンダーエクスプレス」は札幌と富良野を函館本線・根室本線経由で運行する臨時特急列車で、名前の通りラベンダーの見頃に合わせて運転されています。
停車駅は岩見沢・滝川・芦別・富良野となっており、「カムイ」「ライラック」が停車する美唄・砂川は停車しない設定になっていますが、これは「宗谷」「オホーツク」など気動車で運行する特急でも同じであり、電車より性能の劣る気動車でも同じ所要時間にするために停車駅を減らしているわけですね。滝川からは根室本線に入りますが、根室本線の滝川~富良野間は普段は普通列車しか走らないローカル線なので、そこに特急が走るのは貴重ですからね。
主眼は富良野観光をする行楽客ですが、「ノースレインボーエクスプレス」や「クリスタルエクスプレス」といったリゾート列車が使用される上、その中で比較的に運行回数の多い列車のため、これらの車両に乗りたいならば「フラノラベンダーエクスプレス」はおすすめの列車です!・・・と言いたいのですが、「クリスタルエクスプレス」は記事執筆時点では既に引退してしまいましたし、「ノースレインボーエクスプレス」もラベンダーの最盛期の2往復体制の時のみ充当なので、来シーズンからの運用がどうなるかは分かりませんw
今回は、「クリスタルエクスプレス」の充当される方に乗車予定であり、行程作成時には「クリスタルエクスプレス」引退の情報は出ていませんでしたが、行程確定後に発表が出て、図らずもさよなら乗車をする形になりました。
元々は「フラノラベンダーエクスプレス」という列車の方の興味があって行程に入れましたが、最初で最後の「クリスタルエクスプレス」乗車となりました。
昨晩宿をとった岩見沢からスタートですが、札幌までは単なる移動だったので省略していきなり札幌駅からレポート開始です。
札幌駅で見かけるのはレアな富良野行きの表示を撮って今日の活動が始まります。
↑本日の目玉の「フラノラベンダーエクスプレス」の入線です。
いよいよご対面です。
初めて、そして最後の「クリスタルエクスプレス」になりますから、写真も音も、そして思い出も忘れずに刻みつけていきましょう。
面白いのが列車名の案内が窓ガラスに直接貼り付けられていたことです。
「クリスタルエクスプレス」の方は実質「フラノラベンダーエクスプレス」専用みたいな扱いなんですかね。
ちなみに、ラストランの日も札幌~富良野間での運行だったようです。
こんな見た目ですが、キハ183系です。
展望席を備えた小田急ロマンスカーのような、あるいは名鉄パノラマカーのような先頭車も特徴的ですが、中間のダブルデッカー車もまた特徴ですね。
今では2階建ての車両自体は全国探せば他にも例はありますが、この「クリスタルエクスプレス」は気動車としては初めて2階建てを組み込んだ列車だったりします。
更に珍しいのは、気動車なのに付随車だということもあります。付随車というのは動力が付いていない車両という意味ですが、気動車は電車に比べてパワー面で余裕がないため基本的に全ての車両にエンジンを搭載するケースが多く、付随車というのは設けられないことが一般的ですが、2階建てとなると床下にエンジンを積むスペースが取れないわけで、必然的に気動車なのに付随車ということになります。
そのため、形式名は「キサロハ182」となっており、”キ”は気動車の”き”、”サ”は付随車の意味(由来は諸説あり)、”ロ”はグリーン車、”ハ”は普通車という意味であり、2階部分は普通車、1階部分はグリーン車個室となっています。
なお、乗車時点ではグリーン個室も普通車扱いになっていたらしく、グリーン券を買わなくても乗れたようです。
とはいえ、いくら個室でも眺望の悪い1階にわざわざ乗りたい人も限られますよねw
あと、ダブルデッカー車の車端部のデザインが面白いと思いました。
それでは乗り込みます。
ダブルデッカー以外の車両もハイデッカーとなっており、景色の良さは変わりません。
なので、せっかく乗ってエンジン音を聞けないダブルデッカーより、エンジン音を聞けるハイデッカーを選びましたw
それから、天井まで回り込むような曲面ガラス+サンルーフになっているのも特徴ですね。
これにより、よりワイドな車窓が楽しめるわけです。
こちらが座席です。座席はそんなに変わらないように見えますが・・・
なんと各座席にオーディオ装置がついているのです。
飛行機でもこういうのがついている航空会社もありますが、鉄道だとグリーン車で一部付いているのもあるくらいですよね。
なお、イヤホンをどこかで配布している様子もないし、一般的な市販のイヤホンとはまたジャックの規格が違うようにも見えましたから、今は使用中止されているのかもしれません。
それから、テレビも付いています。
団体列車の場合などは各団体のリクエストでビデオ放映とかすることもあったんでしょうか。
車内案内表示器の脇にももう1台テレビがありました。
これで前面展望でも移してくれたら楽しそうです。
また、ここにもガラスがあるので本当に開放的ですね。
・・・もっと綺麗にしてくれていたらw
という具合で車内撮影をしていたらもう発車時間でした。
予想通りというか、富良野観光に出かけるっぽい観光客よりもマニアが多いですがw
札幌を発車してしばらくすると苗穂運転所が見えてきます。
既に引退しているジョイフルトレイン「ニセコエクスプレス」の姿も確認できますね。
そのあとはいつしか札幌都市圏を抜けて田園風景に変わりました。
岩見沢をすぎると北海道の穀倉地帯とも言える地域を走行していきます。
車窓から見えた農業用の倉庫みたいですが、そのネーミングセンスに笑ってしまいましたw
「中心蔵」って・・・w
仇討ちでもするんでしょうかw
滝川では停車時間があったので外に出て撮影しました。
やっぱり同じことを考える同業者が多かったですw
根室本線へと進路を変えて函館本線と別れていきます。
これから進む根室本線は石勝線が開通するまでは帯広・釧路といった道東の都市と札幌を結ぶ重要なルートの一部を成していましたが、短絡ルートとなる石勝線が開通して特急列車や貨物列車は全て石勝線に移ってしまい、根室本線の滝川~新得間はローカル線となってしまいました。
そこへ乗り入れる唯一の特急列車が「フラノラベンダーエクスプレス」というわけで、普通列車では乗ったことがありましたが、「フラノラベンダーエクスプレス」での通過を楽しみにしていました。
高速化改良もされていないながら駅を次々通過していくのはやっぱり特急の醍醐味ですね。
外国人観光客が熱心に撮影しているので何だと思って私も撮ってみたんですが・・・
巨大な観音様が車窓から見えました。ここは旅の安全をお祈りしておきましょう。
熱心に信奉しているわけでもないのに、何となく拝みたくなるのは日本人のサガ?w
芦別駅に到着です。根室本線内では唯一の途中停車駅となっていますが、ここで降りる人は少なくとも私の車両ではいませんでした。
かつて存在した急行「狩勝」も停車していたようですからそれに準じた設定なんでしょうが、かつて炭鉱で栄えた街も今は寂れてしまい、芦別駅の利用者数は1日あたり130人程度だそうで、特急停車駅と考えるとかなり少ないですよね。
縦型の駅名標には「星降る里 芦別」なんてキャッチコピーみたいなものが書かれていますが、炭鉱無き後は観光産業に力を入れているらしく、星が綺麗に見えることを売りにしているんだとか。
道の駅に「スタープラザ芦別」なんて名前をつけてしまうくらいプッシュしているようで、どれだけ綺麗なのか見てみたくはありますが、残念ながら今日は日が暮れる前に芦別を通り過ぎてしまうでしょう。
しばらくするとダム建設に伴う線路付け替え区間となり、野花南の先で長大トンネルを抜けるともう富良野盆地に入ります。
富良野駅にて
富良野は以前にも訪れているので駅の方はそこそこに、車両の撮影などをメインにします。
↑一旦ホームから引き上げるようなので発車シーンを・・・
あと、構内にいたDF200を・・・
富良野駅って意外にも今でも貨物扱いがある駅となっており、札幌貨物ターミナルとの間に臨時扱いながら2往復のコンテナ列車が設定されているらしいです。
ちょっと時間があったので駅近くでお昼ごはんです。
富良野には「オムカレー」という名物もあるみたいですが、時間もないし駅周辺を歩いていて見かけたお店の暖簾をくぐりました。
これもこれで美味しかったです。
腹ごしらえも終わってお次は発車標で2つ目に出ている「ノロッコ号」に乗ります。
「富良野・美瑛ノロッコ号」
次に乗るは「富良野・美瑛ノロッコ号」という列車ですが、長いので「ノロッコ号」で通しますw
で、その「ノロッコ号」ですが、ようするにトロッコ列車であり、ノロノロ走るトロッコで”ノロッコ”ということのようです。
釧網本線でも同じく「ノロッコ」の名前でトロッコ列車が存在しますが、ここでは富良野線の方に限定して説明していくと、旭川・美瑛~富良野間を観光シーズンに合わせて運行されており、1両だけが指定席で、残りは自由席となっています。
専用機のDE15形が50系客車を改造したトロッコ車両を牽引する形で運行され、窓がないトロッコで北海道の空気を味わえます。
朝の旭川→富良野の1本と、夕方の富良野→旭川の1本だけが旭川まで足を伸ばしますが、それ以外は富良野~美瑛間のみの運転となっています。旭川発着は旭川運転所からの回送を兼ねたものみたいな感じで、メインは美瑛~富良野なんでしょうね。
停車駅は富良野・中富良野・ラベンダー畑・上富良野・美馬牛・美瑛となっており、旭川まで行く列車については美瑛~旭川間はノンストップです。特筆すべきはラベンダー畑駅であり、この駅は実質ノロッコ号専用の駅となっており、富良野線の一般のローカル列車は通過する駅となっており、そもそもノロッコ号が運行される期間のみ開設される臨時駅となっています。
概要はこれくらいでそろそろレポートに戻りましょう。
それでは、乗り込みます。
え?機関車はどうしたって?w
駅に戻るのがギリギリだったので撮る余裕がありませんでしたw
急いで乗り込んで席に座るともう発車時間でした。
保線員の方なのか、手を振って見送ってくれましたが、まるで空港で整備士が出発する飛行機を見送るみたいですね。
窓枠のところは意外と隙間があるのでスマホなど薄いものを落とさないように注意です。
それ以前に窓が開いているのがデフォルトなノロッコですから、窓から落とさないように注意ですね。
窓がないのが売りのノロッコですが、雨天時などを想定して窓ガラス自体は付いており、この紐で開閉できます。
しばらくすると車掌さんが乗車証明書を配布していたので私も頂きました。
ところで、乗っていて気になったのが思ったよりスピードを出していることです。
「ノロッコ」なんて名前だからもっとゆっくり走ると思っていたのですが、スマホの速度計測が出来るアプリで計測したところ、なんと70km/hのトップスピードを記録しましたw
↑というわけで、動画でどうぞ
中富良野駅では花畑で「なかふらの」の文字が描かれていたのが印象的でした。
中富良野の次はラベンダー畑と停車していきますが、やはり観光客の目的はラベンダー畑で有名なファーム富田最寄りとなるラベンダー畑駅であり、そこから先はガラガラでした。
その名も美瑛川!そのまんまですねw
あと、「開発局」の文字も北海道ならではですね。
もうすぐ美瑛駅に着きますが、せっかく車内も空いているのでここで車内撮影です。
グループ向けのボックス席とお一人様か2人組向けの窓を向いた座席が並ぶ配置はいかにも観光列車ですね。
このボックス席ですが、詰めれば3人ずつ座れるため、最大6人が座れる広さになっています。
5人・6人のグループだと普通のボックス席では分かれる必要があるのが、これなら一緒に座れますね。
最近の観光列車では増えている気がする窓を向いた座席
ただ、どの座席もクッションすら無い木製のベンチ同然のものなので、長く座っていたらお尻が痛くなりそうw
それでは、美瑛駅に到着ですので、初訪問ということもあってレポートしていきたいと思います。
美瑛駅
ノロッコ号の終点となる美瑛駅に到着です。
まずは駅名標から
これまた北海道らしい変わった名前ですが、「ピイェ」というアイヌ語に由来し、油という意味らしいです。
なんで油なのかは分かりませんw
ここでようやくノロッコ号を機関車を先頭に撮ります。
機関車は専用機となっており、ノロッコ号の塗装になっています。
ホームは1面1線の相対式です。
ところで、機関車牽引列車であるノロッコは折り返すのに機回しをしないのかと思ったら、客車側にも運転台が付いていて、富良野行きの運行では推進運転とすることで機回しを不要にしているようです。
乗車位置案内ですが、ホーム端っこにあるため草の中にある感じにw
それでは、再び「ノロッコ」に乗って今度はラベンダー畑駅に向かいます。
ラベンダー畑駅
名前だけでも既にネタなラベンダー畑駅ですが、このまま富良野に戻っても折り返しの「フラノラベンダーエクスプレス」まで時間が空きすぎるので途中下車というわけです。
ここで一旦「ノロッコ」とはお別れです。
まあ、数時間後にまた乗るんですけどねw
↑発車シーンです。
推進運転だと分かっていても客車が先頭で機関車が最後尾なのはちょっと不思議な光景ですね。
こちらがホームの入口ですが、列車が発車するとロープで入口を締め切られてしまい、ホームへは立ち入れないようなのでホーム上の取材は乗車時に残してホーム以外の部分を先に見ていきます。
この通路の柵はいかにも仮設感がありますが、ラベンダー畑駅は6月~10月の限られた期間のみ営業する臨時駅なためでしょうね。
ホームへの入口です。スロープになっており何気にバリアフリーですね。
仮設っぽい感じの駅ですが、ちゃんと待合室があります。
冬季は営業しないためか吹きさらしですがw
ちらっと当駅が「ノロッコ」専用みたいなことを書きましたが、このように普通列車は当駅には停まらないので注意が必要です。
出口側にも普通列車は停まらない旨の注意書きがありました。
結構知らないで訪れる人もいるんですかね。
特に午後に到着した人は注意が必要で、最終の「ノロッコ号」を逃してしまうと当駅から列車で帰ることはできなくなり、中富良野駅などに徒歩かタクシーで移動しないといけなくなります。
なんかやけに看板が多いと思ったら農地に入るなっていう警告でした。
観光施設も多い場所なので観光農園のつもりで入っちゃう人もいるんですかね・・・
日本語含めて4ヶ国語で警告文が書かれていますが、中国語が一番上なのって・・・(察し)
やっぱりここで降りる人のほとんどのお目当てはファーム富田みたいで、案内看板が立っていました。
しばらく歩いて橋を渡っているとちょうど富良野線の列車が通ったので写真だけ撮りました。
ここは農産物やその加工品の直売所という感じで、道の駅っぽい雰囲気もありますが、「とみたメロンハウス」という民間の施設になるようです。
もちろん、目玉はメロンです。
しかし、一人旅で、しかも列車旅の私がメロンを1玉買っても食べ切れないし持ち運びに苦労するし・・・でも、せっかくなのでメロンを味わいたいなと思っていると・・・
メロンシェークというちゃちゃっと食べられてちゃんとメロンを味わえるメニューがあったので迷わず注文しましたw
この旅は9月中頃だったのですが、いくら北海道でも昼間はまだ結構暑く、体も火照っていたのでクールダウンにもなって一石二鳥でした。
流石に産地で売られているだけあって美味しく頂きました。
それではそろそろ場所を変えましょう。
そうして戻ってきたのは・・・なんとラベンダー畑駅です。
まだ帰りの列車の時間までは1時間半も残っていますが、ここでやりたいことがあったのです。
ちなみに、踏切の脇に路駐している車がいますが、どうやらJRから委託されているであろう職員の方みたいで、列車の発着前後のみ駅の方へ行ってそれ以外は車の中で待機しているみたいでした。
で、その”やりたいこと”ですが・・・
↑美瑛行きの「ノロッコ」を撮ることです。
あと、もう1つネタがあります。
↑普通列車の通過シーンです。
これにて”やりたいこと”は済んだので「ファーム富田」へ行ってみましょう。
こちらが「ファーム富田」です。先程立ち寄った「とみたメロンハウス」のすぐ隣にあります。
鉄道ネタじゃないのでざっくり行きますが、大まかに説明を入れておくと、「ファーム富田」は観光農園というやつで、ラベンダーを中心に花を栽培しています。入場は営業時間内なら無料であり、敷地内で売られるお土産や香水、飲食物といったものが収益源のようです。
また、最初から観光地として整備されたわけではなくて、北海道開拓時代に開拓され、純粋にラベンダーの栽培を目的にした農園であり、最初は観光客を相手にはしていなかったようですが、栽培作物としてのラベンダーが安価な外国産の流入や合成香料の進展などもあって買付価格が暴落して採算が合わなくなった頃、国鉄のカレンダーに「ファーム富田」の畑の写真が使われたことで観光客が来るようになり、ドラマ「北の国から」で更に観光客が増え、本格的に観光農園に舵を切って現在に至るようです。
観光バスもたくさん停まっていますね。
流石は有名なだけあります。
ところで、こんな看板があったんですが・・・
一見するとただ帰路に就く来場者に向けたメッセージにしか見えませんが、わざわざ「とみたメロンハウス」は無関係の施設であることを宣言していますね。
確かに私も少し前に関係があるんじゃないかということを書いたくらいだし、隣同士で名前も似ていたら関連施設だと思っちゃいますが、わざわざ無関係だと宣言するというのは、裏でトラブルでもあったのかなとか勘ぐっちゃいます。
きな臭い想像を膨らませるより、美しい花を愛でるとしましょう。
・・・なんて、柄にもない行動をしていますが、たまにはこういうのもいいですね。
消臭スプレーや香りつき柔軟剤なんかでお馴染みのビジュアルですが、本物を見たのってあまりなかった気がします。
花畑をバックに撮れということなのか、こんなオブジェがありました。
そのカフェでラベンダーソフトが売られていたので観光気分もあってつい購入w
これはもう花畑をバックに撮るしかないですね。
これぞ本当のインスタ映え
今でも香水や石鹸などの製造を自前でやっているみたいで、ラベンダーからオイルを抽出する設備が展示されていました。
といったところでそろそろ駅へ戻ります。
駅名標は全体にイラストが入ったタイプで観光地らしいものでした。
それにしても、「ラベンダー畑」なんて本当にざっくりした駅名ですよねw
いっそ「ファーム富田前」とでもした方が分かりやすかった気もしますが、JRと直接関係がある観光施設ではないですし、駅名に固有名詞を使うことに抵抗があったのかもしれませんね。それで、固有名詞を使わないで観光客にアピールできる名前ということで「ラベンダー畑」ということなんでしょうかw
ちなみに、子供の頃は時刻表を眺めながら空想旅行を楽しんだ時期もありましたが、北海道の路線図を眺めていて「ラベンダー畑」という駅名を見つけた時の衝撃は今でも忘れられませんw
ホームからしか見えない位置だったんですが、待合室の奥にあたる場所には工事現場でよく見る簡易トイレがありました。
流石にトイレ無しはまずいけど、ちゃんとしたやつを常設するのは難しいという妥協の産物なんでしょうかw
それにしても、臨時駅ながら点字ブロックをちゃんと設置しているのはすごいですね。
ホーム端にはホーム確認用のミラーが付いていました。
「ノロッコ」は車掌乗務の列車なのでなくてもいいはずですが、最繁忙期は「ノロッコ」以外の富良野線の列車も停まるのでそれに備えての設置ですかね。
↑いよいよ私が乗る「ノロッコ」の入線です。
機関車が手前にいますが最後尾になります。
つまりは推進運転ということですね。
これに乗って富良野に戻ります。
富良野からの折返しは旭川行きとなるようです。
「フラノラベンダーエクスプレス」がなければ間違いなくこれに乗っていましたが、今日は我慢して見送ります。
↑汽笛も鳴らしてくれてラッキー!
ゆっくり加速してくれるので動画を止めてから更に写真を撮る余裕までw
それでは、あとは「フラノラベンダーエクスプレス」で札幌へ戻るだけです。
「フラノラベンダーエクスプレス」で札幌へ戻る
というわけで、あとは「フラノラベンダーエクスプレス」に乗って札幌へ戻って実質的な活動が終了となります。往路の時点で「フラノラベンダーエクスプレス」や「クリスタルエクスプレス」については解説済みなので富良野駅での撮影などをレポートしつつ記事を進めていきます。
「クリスタルエクスプレス」は側線に停車中です。
これからホームへ据え付けるのでしょうが、それまでホームでスタンバイしておきます。
↑そして、いよいよ入線のときが・・・って、あれ?w
なんでそこで止まるw
文字通り”先っちょ”だけホームに入ってめっちゃ中途半端な位置に止まりましたw
挙げ句、入換を担当するであろう運転士さんがホームに降りてしまいましたw
まだ発車時刻までは30分程度はあるのですが、まさかそのギリギリまでこの状態?w
↑今度こそ”入線”しますw
私は自由席ですし、エンジンのないダブルデッカーに乗るつもりはないのですが、まだ発車まで少しあるのでダブルデッカー車の方へお邪魔しました。
ここはボックス席となっており、グループ利用向けの構成になっています。
こちらはラウンジです。
こういう設備があるのはジョイフルトレインならではですよね。
結構いいソファーを使っていますねw
混雑時の長居はマナー違反でしょうが、自分の座席にいるより快適かもしれませんw
それでは、あとは発車時間まで座席で大人しくしているとしましょう。
発車時間となり、列車が動き出しますが、思ったほどの混雑はなく帰りもゆったり乗車できそうです。
あと、相変わらずマニア率が高いですw
復路も停車駅は同じであり、雰囲気も似ているのでリプレイって感じです。
芦別でも乗ってくる人はいなかったのですが、滝川では意外と乗ってくる人がいました。マニアっぽい雰囲気だったので、たまたま滝川から札幌へ行く用事でもあって、どうせなら「ライラック」や「カムイ」じゃなくて、「フラノラベンダーエクスプレス」に乗ってみようと思ったとかでしょうかw
岩見沢でも若干名乗客の入れ替わりがあって、そのまま札幌まで行きます。ただでさえ日没の早い北海道ですし、もうすっかり暗くなっており、車窓も見えずに乗り心地と音だけを楽しみつつ札幌に到着です。
札幌に到着!
これにて「クリスタルエクスプレス」とは本当の意味でお別れになります。
「フラノラベンダーエクスプレス」自体は来シーズン以降も運行はされそうですが、車両が何になるのかは興味がありますね。
↑最後に回送を見送って終わりです。
・・・再生して下さった方は気づいたでしょうが、発車していく方向を間違えて奥に走り去る感じになりましたw
まあ、たまにはこういう映像もいいでしょう。
これにて活動は終了ですが・・・
宿につくまでが活動
冒頭で少し書いたのですが、翌日の行程の関係上、今日中に旭川まで行く必要があるため、更に乗り換えますw
だったら、富良野から「ノロッコ」で旭川へ行くとか、滝川で「フラノラベンダーエクスプレス」を降りて乗り換えるとかすればもっと早く旭川へ行けたわけですが、せっかくの「フラノラベンダーエクスプレス」ですから全区間乗車したいですからねw
乗車するのは「ライラック」です。
札幌~旭川間の特急には「ライラック」の他に「カムイ」もありますが、両者の違いはというと、「ライラック」は元々青函トンネルを通って新青森~函館を結んでいた「スーパー白鳥」に使われていた789系0番台を使用しており、グリーン車があります。一方の「カムイ」は同じ789系でも1000番台というタイプを使っており、こちらは最初から「スーパーカムイ」として使う前提で導入されたものであり、グリーン車はありません。
ようするにグリーン車の有無を利用者に分かりやすくするために同じ区間で同じ停車駅ながら愛称名を分けているわけですね。
北海道で最も本数が多い特急だけあり、この時間でも結構混み合っていましたが、岩見沢や美唄といった1つ目・2つ目の停車駅で降りる人も多く、旭川まで行く人はそんなにいませんでしたね。
あと、滝川あたりまでは平野を進み線路も一直線に敷かれているため高速運転が楽しめますが、深川から旭川にかけては長大トンネルが連続するなど、景色が見えない夜間でもそれなりに楽しめました。
旭川に着いてゴール!
これについては折返しや回送を見送ることもなくあっさり出場w
コンコースへと降りていくとこんなモニター(?)がありました。
液晶モニターじゃなさそうだし、かといってプロジェクターも見当たらないし・・・
と思ったら裏にプロジェクターがありました。
裏から映し出すプロジェクターもあるとは知りませんでした。
ちなみに、さっきのプロジェクターの内容は「風っこそうや」のものですが、どうせ明日乗るので詳しい説明はその時にしますw
それにしても、KIOSKにまで「風っこそうや」グッズ専用のブースまで用意されて、かなり厚遇されていますね。
ここで夕飯です。旭川駅はイオンモールが直結なのでその中でお店を探しましたが、頂いたのは十勝名物「豚丼」です。
旭川は十勝地方ではありませんし、本来は土地の名物とは言いかねるのですが、過去の北海道遠征の記事をご覧頂いている方はご存知でしょうけれど、私はすっかり豚丼の魅力に取り憑かれており、今回の行程では帯広へは行かないこともあってイオンモールで見つけてしまったので迷わず入店しましたw
昨日はグルメには恵まれていなかったので、今日こそは北海道らしいものを食べたかったですしねw
これにて2日目の行程は終わりです。
3日目以降は追って別記事にてレポートしていきますのでしばらくお待ち下さい。
~追記~
3日目も公開しました。
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