北海道乗り鉄旅2019(1日目/ニセコ号)

今回は北海道遠征です。実は5月にも行ったばかりであり半年も開かずにまた行ってしまったわけですが、前回は駅巡りだったのに対して、今回は純粋な乗り鉄です。
今回はなんと6泊7日という長期スケジュールとなっており、私の旅の中でもかなり長丁場な旅となっています。
元々は「風っこそうや」に乗車することがメインであり、せっかく行くならばと、あれこれ追加していたらこんな長期スケジュールになっていましたw
「北海道フリーパス」を使うわけですが、まさかこの切符の有効期限を使い切る日が来るとはw

1日目の活動内容

あまりに長期のスケジュールなので全体の内容を説明するとかなり長くなってしまいますから、まずは初日となる1日目の内容を説明します。
1日目は大宮駅より北海道新幹線「はやぶさ」で新函館北斗駅まで向かって北海道入りしたら、一度函館本線で函館へ向かってから、特急「ニセコ」に乗車し札幌まで乗っていきます。ここで宿泊なのですが、札幌ではお手頃な値段の宿がなかったので一旦岩見沢まで行くことにしました。
これは北海道フリーパスさまさまですw

320km/hで北海道へ急ぐ

在来線を乗り継いでやってきた大宮駅より「はやぶさ」で一気に新函館北斗駅まで行きます。
私の地元から大宮だと朝の通勤ラッシュとは逆方向になるのも大荷物を抱えての乗車ではありがたいポイントです。
途中の駅で、えきねっとで予約しておいた各種指定席券を引き換えて、あとは乗り込むだけです。


定刻通りE5系「はやぶさ」は大宮駅に滑り込んできました。


いよいよ北海道へ旅立つと思うと気分が高揚しますね。
ちなみに、以前にも同じ列車で北海道へ行ったことがあり、これまたそっくりなアングルの写真を使っていますが、一応言っておくと使いまわしじゃありませんw


前回と違って寝坊はしなかったものの朝ごはんを食べる余裕がなかったので車内で駅弁を頂くことにしました。
前にも買ったことがあるお弁当ですが、ちょうど東北新幹線沿線の弁当ですしいいでしょう。


この通り、結構うにのボリュームも多くて気に入っています。

さて、あとは前回同様にシンカンセンスゴクカタイアイスを・・・と思ったら、車内販売での取り扱いが無くなってしまったんでしたね・・・
私同様に新幹線に乗ったらアイス!という人も多いみたいで、車内販売のお姉さんにアイスを頼もうとして販売中止になったと説明を受けてがっかりしている人もいました。
私もあのアイスがないと新幹線に乗った甲斐がないとさえ思ってしまいますし、ぜひとも復活してもらいたいです。
特に今回みたいにただ移動手段として乗っている場合はなおさらですね。

今回は切符の手配を早めにしたもののそれでも窓際は取れずに通路側になってしまったのですが、いよいよ旅立つという高揚感からか寝ようと思っても寝られずにいると、「はやぶさ」は320km/hの俊足で仙台・盛岡と停車していきついに新青森からの北海道新幹線区間に差し掛かります。
利用者の大半は北海道まで行く人達のようで結局最後まで車内は空くことなく行きました。
このあたりの景色も見たことがあるし、青函トンネルも入ってしまえば暗闇しか見えないのでまあいいんですけどw
青函トンネルに入ると140km/hまで減速してしまう上、ずっと暗闇で単調になるためウトウトしてしまい、気がつけば北海道に入っていましたw


終点新函館北斗に到着!
4ヶ月ぶりの北海道上陸です!

駅名標も撮らずに改札を出て真っ先にすることは「北海道フリーパス」の入手です。
券売機で買えるのでサクッと購入したら余った時間で駅前に出てみたいと思います。
新函館北斗駅っていつも乗り換えだけで外に出ないで終わっていたんですよねw


駅前に出ました。


ほんの数時間前まで東京にいたせいで余計に東急バスにしか見えませんが、函館バスです。


時間もないので引いて全体像を撮ることは出来ませんでしたが駅舎です。


駅名部分


マンホールの蓋は新幹線でした。


おや?これは・・!?


油庫とありますが、ランプ小屋のことですね。
まさかこんなところに残っているとは・・・


実物の石灰石までありました。


演歌歌手の三橋美智也さんはここ北斗市出身だそうで、石碑がありました。


時間もないのでこれだけ撮って外は終わりにします。


コンコースへの階段


コンコースです。
モダンながら木材を使った落ち着いた雰囲気になっていますね。


ちょうど改札前の位置にこんなオブジェがありました。


今日目指すのは札幌ですが、これには乗らずに・・・


これに乗りますw
一旦函館へ行くのですが、「はこだてライナー」は前にも乗ったことがあるし、新幹線から乗り換えた人が大挙して乗り換えていくため混んでいた一方、キハ40系の普通列車はその数分後に発車する上に空いていたので乗ってしまうことにしました。


サボも地方ならではですよね。


ここで駅名標を・・・


ちょうどいい位置に停まっていたので駅名標と絡めてみました。


↑「スーパー北斗」が入線してきました。


これも並べたら乗り込みます。


いやぁ、やっぱりローカル線の旅はこうじゃなくっちゃ!


藤城線の高架を見つつ函館まで乗車します。
函館からはいよいよ「ニセコ」です。

特急「ニセコ」 函館→札幌(山線経由)

初日の行程の目玉とも言える「ニセコ」です。
例によって解説から入りますと、「ニセコ」は札幌~函館間を走る臨時特急であり、特徴的なのはその経路であり、「スーパー北斗」や「北斗」といった定期特急列車は長万部~札幌間は室蘭本線・千歳線経由で運行するのに対して、「ニセコ」はニセコ・小樽を経由する函館本線(山線)を通って運行されます。

長万部~札幌間は実はニセコ経由のほうが距離が短く、函館本線の経路もニセコ経由の方となっているわけですが、山線の通称があることからも分かるように峠をいくつも越えていくルートになっており、更には線路規格自体も低く急カーブが多いためスピードも出せないという悪条件から、次第に優等列車は遠回りでも線形がよくスピードも出せる上、沿線人口も多い室蘭本線・千歳線を経由するルートへ切り替わっていき、山線は普段はローカル列車だけが走る路線へと成り下がってしまいました。

優等列車としては1986年に特急「北海」と急行「ニセコ」が廃止になったのを最後に運行が途絶えていましたが、2012年に函館~札幌間を山線経由で結ぶ臨時特急「ヌプリ」が運行開始され、運行区間などに変遷がありますが、2015年まで続きました。そして、2015年から今年までは「ニセコ」と名前を改めて運行が続いています。
最初は長万部~札幌間の運転でしたが、2016年に北海道新幹線が開業した記念として函館まで延長され、それ以後は札幌~函館間での運転となっています。
最初は「ニセコエクスプレス」の車両で運行されていたのですが、現在は通常のキハ183系が使用されており、リゾート感はあまりなくなりましたが、乗り鉄としてはむしろありがたいかもしれませんw

ようするに長万部~札幌間の函館本線で唯一の特急ということになりますし、昔のルートの体験ができる列車でもあり、前々から乗ってみたいと思っていたのでした。


発車標はもちろん押さえます。小樽経由という表示がいいですね。
ここではちょっとだけ時間がありますが、食事をする時間まではないので撮影して時間を潰します。


乗車位置案内


あとは車両も撮ったり・・・
新函館北斗駅へのシャトル列車「はこだてライナー」


キハ40系同士の並び


こちらは道南いさりび鉄道のやつですね。


色の違うやつが並びました。


いよいよ入線です。
本当は動画を撮りたかったのですが、思いの他自由席の列が伸びていて最悪座れないなんてことになったら困ると撮影を諦めて並んでいたのでした。
あ、当ブログ常連さんはご存知でしょうが、私は基本的に指定席が嫌いなので自由席がある場合はあえて指定は取りませんw
北海道フリーパスは回数制限こそありますが、指定席も追加料金無しで取れるので本来はもったいない話ではあるんですけどねw


幕に列車名が入っていなかったのがちょっと残念・・・


そして、先頭部です。
あれ?列から外れて大丈夫なのか?とお思いの方もいるでしょうが、実は入線してすぐに乗り込んだら案外座席には余裕があって、みんな荷物を置いて席を確保したら撮影に繰り出したので私も釣られて撮影に出たわけですw


ヘッドマークは急行「ニセコ」時代のものを再現しているそうです。

それでは乗車します。


旅のお供は北海道のご当地ドリンク「ガラナ」
もはや、これを飲まないと北海道に来た気がしませんw

というところで発車となります。思ったよりは混んでおらず一安心です。
函館を出ると五稜郭・新函館北斗・森・長万部・黒松内・昆布・ニセコ・倶知安・余市・小樽・手稲・札幌と停車していくのですが、五稜郭・新函館北斗でも思ったほど乗車はなくまだ余裕がある車内でした。
運行開始から何だかんだで(「ヌプリ」から数えて)7年経っているわけですし、それほど殺到はしていないのですかね。


津軽海峡を渡るEH800形が見えました。


北海道新幹線の高架が見えたら新函館北斗駅です。

今までは平地が多かった車窓でしたが、大沼からは砂原経由と駒ケ岳経由の線路に分岐して山へと分け入っていきます。


大沼公園駅が近づき車窓にもこんな景色が広がりますが、これは大沼じゃなくて小沼らしいです。

エンジンを唸らせて山を越えると森に停まります。いかめしが名物ですが、それを買う余裕もなく列車はすぐに発車してしまいます。
その次は長万部ですが、「スーパー北斗」も停車する八雲を通過するのは意外ですよね。


長万部では停車時間があったので撮影に出ました。


「スーパー北斗」とすれ違いました。

ホームで飲み物だけ買ったら再び車内へ・・・

ここからはいよいよ山線へ入ります。カーブが多いためスピードが出ずゆったりした走りになりますが、一方でロングレール化されていないためジョイント音が楽しめるのが特徴です。
車窓は木々に遮られたりしてあまり期待していたほどではなかったですが、山の中のくねくねした線路をゆったり走る特急という昔の鉄道風景を体験しつつ進みます。


羊蹄山が見える方とは逆に座ってしまったこともあってこれだ!というハイライトな車窓があまりなかったのが正直なところですが、流石に山線区間の車窓の写真が1枚もないのは寂しいので1枚くらいはw
こんな感じの景色が続きます。


山線に入ってしばらくするとこんな紙が配られました。
どうやらアンケートを取っているようでして、ちょうど車窓も単調で手持ち無沙汰になっていたので協力することにしました。


ちなみに、アンケート用に配られたこのボールペンは記念に持って帰っていいそうです。

その先ニセコ・倶知安でも停車時間があったのですが、ここからは意外と車内が混んできて席を立つと席を取られてしまいそうだったので撮影はやめましたw


余市に着く頃にはもうすっかり暗くなっていました。
北海道は東京よりも日没が早くなりますからねぇ。

小樽でも10分停車がありましたが、やっぱり微妙に混んでいて撮影に出られる雰囲気じゃなく、どうせ暗いのもあって車内で待機です。

ここからは札幌都市圏が近づくこともあって列車本数が増える区間であり、快速「エアポート」を始め多くの列車が行き交うにぎやかな区間になります。
それでも、この区間を走る特急はレアな存在ですからね。
「ニセコ」はこの区間では途中手稲にだけ停車して札幌まで行きますが、「エアポート」だと南小樽・小樽築港・手稲・琴似と停まりますから、特急らしい走りを期待できそうです。

車窓左手に広がっているはずの石狩湾も暗闇の中に隠れてしまって見えず、徐々に車窓に街明かりが増えてきたら終点の札幌に到着です。
ここまで5時間29分かけて走ってきましたが、近い時間帯を走る「スーパー北斗」だと3時間48分で走破しており、1時間41分も差があることになります。
途中で10分程度停車する駅が3~4駅はありましたから、30分程度は停車時間だと考えても「スーパー北斗」より1時間10分は時間がかかることになります。
キハ281系・キハ261系とキハ183系の性能差に加えて山線の線形の悪さが理由でしょうが、最短ルートのはずなのに最速ではないという例ですね。
これでは山線から特急が消えたのは納得せざるを得ません。

そんな山線ですが、室蘭本線の沿線には活火山としても知られる有珠山があり、過去には噴火によって室蘭本線が不通になったこともあり、その際は山線が迂回ルートとして活躍したということもありますから、今後も重要なルートに変わりはありません。
北海道新幹線の札幌延伸で小樽~函館間が経営分離されるようですが、どうか廃止なんて結論にはならず第三セクターになっても維持していってほしいものですね。


乗っているとかなり長く感じましたが記事では対してボリュームが膨らむこともなく終点の札幌に到着です。
ヘッドマーク以外は何度も撮ったことがある車両なのですが、せっかくなので引き上げシーンは動画で撮りたいと思います。
函館では動画を撮る余裕がありませんでしたしね。


発車まで少しあるようなので駅名標と絡めてみたり


↑というわけで動画をどうぞ

一応、活動としてはこれで1日目は終了なんですが、札幌の宿はお高いところしかなかったため岩見沢まで移動しますw
北海道フリーパスがあるからこそ出来る芸当ですが、
以前は室蘭まで行ったことさえありましたから、岩見沢で済んでいるだけマシな方ですw


北海道新幹線の車中で食べた駅弁以来、まともな食事にありつけていなかった私ですが、札幌駅の立ち食いそばで夕食とします。
せっかくの北海道にしては侘しい夕飯な気もしますが、函館のイカ刺しが載った北海道要素のあるお蕎麦にしましたw
また、そば自体も幌加内産のものだそうです。
どうせなら岩見沢で夕飯を食べる手もあったのですが、駅から徒歩圏内のお店は居酒屋ばかりであり、普通に食事ができるお店というとかなり限られ、チェーン店なども駅から離れた場所にしかなかったので、ならば札幌で済ませてしまおうということになりました。
札幌から岩見沢までなら列車もかなり本数が出ていますから、乗り遅れても何とでもなりますしね。


「ライラック」で岩見沢までGO!(写真は「ニセコ」発車前に撮ったやつですが細かいことは気にしない方向でw


ゴール!

遠征レポートにしては5000字台という短いものになってしまいましたが、ほとんどが移動時間で、ネタは「ニセコ」だけでしたからねw
でも、2日目はもうちょっとボリュームのある内容になるかと思いますのでご期待下さい!

~追記~
2日目も公開しました。

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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