今回は東武日光線で運行されている急行・区間急行のうち、東武日光駅発着で運行される列車に乗車しました。
なお、この活動は2022年春改正の前に実施したもので、記事中の記述は当時のものとしてご覧下さい。
東武日光線の急行・区間急行について
まず最初にこの記事のメインである東武日光線の急行・区間急行について解説してから本編に入っていきたいと思います。
東武日光線では東武伊勢崎線(スカイツリーライン)・地下鉄半蔵門線から直通するものとは別に、南栗橋~東武日光間に急行・区間急行が運行されています。
元々は2017年まで設定されていた浅草~東武日光・会津田島間の快速・区間快速の代替として設定された列車であり、南栗橋駅で北千住方面からの急行と接続し、東武日光方面との往来を確保する列車となっています。
2017年までの快速・区間快速を南栗橋以北のみに短縮した上で、新藤原・会津田島方面への直通を取り止めた形で、停車駅は栗橋駅への停車が追加された以外は快速・区間快速に準じています。
当初は快速・区間快速を踏襲した6050系が使われていましたが、徐々に20400型への置き換えが進みました。活動の時点ではほぼ20400型に置き換えが完了していたようですが、6050系も来たらいいな程度に考えていました。
停車駅ですが、急行は南栗橋を出ると栗橋・板倉東洋大前・新大平下・栃木・新栃木・新鹿沼・下今市・東武日光となっていて、特急停車駅と比べても遜色ない停車駅数となっています。
なお、区間急行の場合は栃木以北は各駅に停車します。
2017年のダイヤ改正で登場後、急行は下り3本、上り1本、区間急行は下り1本、上り4本が設定され、両者を合わせると下り4本、上り5本が設定されていましたが、2022年改正により急行の下り2本のみに大幅減便され、区間急行については消滅することになりました。
急行については存続するものの上り列車の設定がなくなるということで、今回乗りに行ったわけです。
本日の行程
それでは行程の説明に入りますが、まずは南栗橋まで行き、そこから急行に乗り東武日光へ、更に区間急行で南栗橋まで1往復したら、東武日光駅周辺で撮影などして暇つぶしをしてから急行で戻るというもので、区間急行と急行をそれぞれ1往復ずつ乗車するというのがメインです。
なお、帰路ではおまけもありますので、ぜひ最後までご覧下さい。
まずは急行で東武日光へ
それでは早速レポートに入っていきたいと思います。
まずは発車標です。
停車駅の案内も出ていて撮り甲斐がありますね。
乗り換え時間が短かったので入線した状態からスタートとなりました。
6050系を期待していましたがそうは問屋が卸さず、20400型でした。
まあ、今回は急行・区間急行の取材という意味合いが強く、6050系は快速の頃に乗っていますからよしとしましょうw
あとは発車を待ちます。
今回は1日で急行・区間急行を往復乗車する都合上、朝一番の列車に乗ったこともあって、車内は空いていました。しかも、この日は平日でしたしね。
しかし、1駅進んだ栗橋からはそこそこ乗ってきました。
ここはJR宇都宮線との接続点ですが、2017年までの快速・区間快速は通過していたんですよね。
それが急行・区間急行になってから停車するようになったんですが、東京都内への直通をやめた代わり、JRからの乗り継ぎ客に便宜を図ろうということになったんですかね。
新宿や大宮からだと特急「日光」がありますが、本数はそれほど多くないですし、補完として急行・区間急行は有用なのかもしれません。
その先は板倉東洋大前・新大平下・栃木・新栃木・新鹿沼・下今市と停車していきますが、ずっと空いていてよかったです。
そして、東武日光に到着です。
平日ですし、まだ8時過ぎということで観光客は全然いませんね。
そうそう、20400型は元々は日比谷線・伊勢崎線を直通する系統に使われていた車両でして、ラッシュの混雑に対応するために5ドアの編成もあったんですが、今は栃木県内のローカル輸送がメインになったので一部ドアが塞がれています。
駅前にあるのはかつての日光軌道線の車両です。
かつて日光を走っていた路面電車だったんですが、廃止になってしまいました。
日光の渋滞を見ると路面電車を残してもよかったと思いますけどね。
構内に戻って「リバティ」のオブジェを撮ったら続いて区間急行で南栗橋へ向かいます。
区間急行で南栗橋へ1往復
続いては区間急行で南栗橋へ1往復です。
まずは発車標です。
東武日光線の種別としては消滅するわけなので、しっかり取材しておきましょう。
側面の種別表示を撮りました。
まだ発車までしばらくあるのでホームで他の列車など撮りたいと思います。
↑20400型の入線です。
↑続いて「リバティ」の発車
あとは乗り込みます。
今度は栃木まで各駅停車なので長く感じますが、貴重な区間急行の取材ということでしっかり味わいながら過ごしました。
それにしても、こんな早くに帰る観光客もほぼいないと思いますが、この時間の列車は地元住民向けの列車という位置づけなんですかね。
折り返しまで少し時間があるので少しだけ南栗橋駅をご紹介しようと思います。
駅前広場に出てきました。
中心部は駐車場になっているようですね。
いわゆる橋上駅舎となっていて、駅前からは出入り口と階段のみが見えます。
バス停がありました。
当駅からのバスのラインナップは五霞町コミュニティバスの「ごかりん号」だけとなっていて、民間の路線バスは乗り入れていないようです。
ただし、隣接する南栗橋車両管区で開催される「東武ファンフェスタ」の時は当駅から臨時のシャトルバスが出るようですけどね。
時刻表です。
コミュニティバスということで本数は少なめですが、朝晩も運行があるのは珍しいですね。
入口部分です。
ここだけモダンなデザインになっていますが、遠目で見ると統一感がないというかw
反対の西口にも来てみましたが、左右対称というくらい同じデザインですね。
ホームは2面4線となっています。
特急列車以外は原則として当駅で系統分断されていて、対面乗り換えが出来るようになっています。
東京メトロ8000系が停まっていました。
ここから半蔵門線を介して東急田園都市線に直通する系統に充当されますが、考えてみると結構なロングラン列車ですよね。
日比谷線の13000系もいました。
実は日比谷線と直通する各駅停車も一部が当駅までやってくるのです。
↑ちょうど東京メトロ13000系が発車するところでした。
そして、私が乗る区間急行東武日光行きもやってきたので並べて撮りました。
車内案内表示を撮ったらまた東武日光まで乗車します。
今度は時間が遅くなり、遠方からの観光客にも使いやすい時間帯ということで最初に乗った急行よりは観光客っぽい人が多いようですが、それでもそこまで混んではいませんでした。
ちなみに、これが東武日光行きの急行・区間急行の最終便となります。
道中はあまり書くことないので東武日光に飛びます。
東武日光に到着!
あとは折り返し急行南栗橋行きに乗るのですが、それは夕方までないので、なんと4時間も暇ですw
なので、昼食を食べたらあとは付近で撮影したりして時間をつぶします。
時間的にはせっかく日光にいるので観光してもいいのですが、東照宮は以前に行っていますし、華厳の滝はちょっと遠いということで、今回は観光はなしです。
日光で撮影タイム
まずは昼食を食べるべく歩きました。
名物の湯葉とかを食べようかとも思いましたが、最近は活動続きで出費が嵩んでいることもあって節約してファミレスに入りました。
観光地に来てわざわざファミレスで食事という人は少ないのか空いていてゆっくりと過ごすことが出来ました。
東京や埼玉を走っているのと同じ塗装の東武バスがやってきました。
2階にはかつての一等旅客専用の待合室があります。
今は一般に開放されていて、自由に見学できるんですが、昔の国鉄では一等旅客専用の待合室なんてサービスもしていたんですね。
現代の鉄道ではあまりないサービスですが、飛行機ではファーストクラスやビジネスクラスなどの上級クラスの利用者専用の空港ラウンジとかありますから、そんな感じだったんでしょう。
今回は行きませんが、以前に訪問したときに見学していてレポートもしていますので、よろしければその時の記事もご覧下さい。
なんかあるなと思って近づいたらなんとイチゴw
栃木県でイチゴといえば「とちおとめ」が有名ですが、そのPRなんでしょうね。
しかも、人工香料みたいなものを仕込んであるのかほのかにイチゴの香りまでしたのでした。
日光線に今度導入されるE131系についての掲示がありました。
となると必然的に205系は引退するわけで、何度か乗っているのでもうさよなら乗車はいいですが、最後に撮影していくとしましょう。
あとは撮影ですが、構内からの撮影は過去にしているので何か違うアングルで撮れないかと探しているとちょうど良さそうな跨線橋がありました。
何か張り紙がありまして、まさか撮影禁止かと思いましたが、変質者に注意という貼り紙でした。
確かに細くて長い跨線橋なのでそういうこともあるのかもしれませんが、見晴らしが良すぎて逆に安全な気もしてしまいます。
跨線橋に上がってきました。
あまりに狭いようなら立ち止まっての撮影はご迷惑かなと思いましたが、余裕で人同士がすれ違える幅がありそうですし、そんなに頻繁に往来があるわけでもなさそうですからここで撮影しても問題なさそうです。
JR日光線の宇都宮方ですが、引き上げ線が残っていますね。
臨時列車とかを設定するときに車両を留置するために使うんでしょうか。
ここは隣に東武日光線も通るのでJRと東武を両方撮れる良いスポットですね。
見晴らしも良くていい写真が撮れます。
駅にも近いですし、乗り鉄で日光を訪れて時間を持て余すようならばここで撮影するのもいいと思いますよ。
動画もいくつか撮ったのでまとめてご紹介します。
↑まずは東武日光線の20400型
↑「スペーシア」も来ました。
↑20400型&6050系
↑「リバティけごん」
↑さっきの折り返しの「スペーシア」
↑またまた20400型です。ずいぶん増えましたねw
↑さっきの「リバティ」の折り返し
↑「いろは」がやってきました。
普通列車ではありますが、「いろは」は特別仕様の車両で、観光列車という位置づけになっています。
↑発車も撮ります。
↑東武に戻って6050系
↑2連続で6050系
↑日光線の普通の205系
↑最後は「AIZUマウントエクスプレス」です。
遠目に見えたのは東北急行バスでした。
実は東北急行バスは日光と東京を結ぶ高速バスも運行しているので、それだったんでしょうね。
撮影はこれくらいでそろそろ駅に戻って最後に急行で南栗橋まで戻ります。
205系も引退が近いですし、「AIZUマウントエクスプレス」も東武日光への乗り入れは終了しますから最後にいい撮影が出来ました。
急行で南栗橋へ
というわけで、日光での撮影を終えてあとは急行に乗って南栗橋へ向かいます。
駅に戻って発車標です。
急行の運転は存続しますが、下りのみとなり、上りは廃止されるのでこれも見納めですね。
もう入線していました。
隣には「AIZUマウントエクスプレス」もいますね。
っていうか、なんかデジャブだなと思ったら、以前の活動で「AIZUマウントエクスプレス」に乗った時に全く同じ時間に東武日光に来ていたので、全く同じ光景をここで見ていたわけですね。
そりゃあ見覚えがあるわけだw
車内の案内を撮ったらあとは南栗橋まで乗車していきます。
そろそろ観光を終えて帰る人が多くなる時間なのか多少は混んでいましたが、それでも空席は普通にあるくらいですね。
ちなみに、急行として運転されるのは上りではこの1本だけであり、他はすべて区間急行となります。
ここでも道中はあまり書くことがないのですが、いよいよこれで区間急行・急行の乗車という意味では最後です。
おまけ
これにて活動終了ですが、最後におまけを入れてから記事を〆たいと思います。
錦糸町に来た私は夕食を済ませてから総武快速線に揺られました。
そして、降り立ったのは船橋でした。
柏に到着すると待っていたのは「リバティ」でした!
実はここから大宮行きの「アーバンパークライナー」に乗車しようということなんです。
時刻表をチェックしていると間に合うことがわかったので、こういう機会でもないと乗らないので乗っておこうと思ったのです。
ちなみに、浅草発大宮行きの「アーバンパークライナー」には以前に乗ったことがありました。
あとは車内で大人しくしていることにします。
ここで「アーバンパークライナー」について解説しておきます。
「アーバンパークライナー」は東武野田線(アーバンパークライン)の通勤ライナー的な特急として運行されていて、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)から直通する浅草→大宮と浅草→柏の系統と、野田線内で完結する大宮~柏間の系統の2つがあります。
基本的に帰宅時間帯の夕方以降の時間帯に設定され、野田線内で完結する系統は柏~大宮間を走破するものの他、柏→春日部や大宮→運河というパターンもあります。
なお、朝のラッシュ時間帯には運行されておらず、夕方~夜間のみの設定となっています。
長くなるので今回乗車する柏→大宮の系統についてのみ解説すると、東武500系(リバティ)が充当され、3両編成が基本となっています。
停車駅は柏を出ると流山おおたかの森・運河・梅郷・野田市・愛宕・清水公園・七光台・川間・南桜井・藤の牛島・春日部・岩槻・大宮と停車していきます。
実はこれは急行の停車駅と同じであり、運河~春日部間は各駅停車となっています。
このように、特急列車ではありますが、実態はライナーといった方がいい列車ですね。
なお、特急料金については柏発の列車は運河までは必要ですが、運河駅以遠の区間は特急列車ではあるものの特急料金不要で利用できる区間となっていて、柏~運河間を含めて利用する場合は320円の特急料金が必要です。
特急券は駅で発売する他、東武のチケットレスサービスでも購入可能です。
車内は半分弱程度の乗車率でしたが、快適な座席で過ごし、大宮までの乗車もあっという間でした。
なお、柏からの利用者はほとんどが運河とか野田市あたりで降りていて、春日部や大宮まで乗り通す人は少ない一方で、途中から乗ってくる人も多く、急行列車の代わりとして利用されている様子もありました。
降りるとまだ幕が出たままになっていたので撮りましたが、なんか柏で見たときと違うなと思ったら座席指定の表示が消えているんですね。
そういえば、運河から先は座席指定でなくなりますから、そりゃあ消えますよね。
京浜東北線と並べてみます。
東武線で京浜東北線と接続するのは大宮だけですから、「リバティ」と京浜東北線を絡めて撮れるのもここだけですね。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
次回ですが、実は次回以降はしばらく遠征記事になる予定でして、長編になると思います。
次回はその記事でお会いしましょう。
それでは!