今回は小田急ロマンスカーのうち、30000形(EXE)に乗車しましたのでそのレポートです。
本日の行程
まず最初に今回の行程について説明してから本編に入っていきたいと思います。
今回は、小田急30000形(EXE)のうち、更新されていないオリジナルの車両に乗ることを目的に新宿~片瀬江ノ島間を往復乗車しました。
実は30000形は現在更新が進行中であり、更新された車両は愛称を”EXEα”と改めているわけですが、更新を受けていないオリジナルの30000形は基本編成と付随編成がそれぞれ2本ずつ(2022年7月時点)しか残っておらず、50000形(VSE)のときのように形式そのものの引退ではないことを考えると、特に発表がないままサイレント引退という可能性もあるため、今のうちに乗りに行くことにしたのでした。
ただ、困ったのが小田急ではロマンスカーにどの形式が充当されるかというのは一部の列車を除き公表されているのですが、”EXE”と”EXEα”は同じ形式扱いのためか、運用上で特に区別されていないようで、公式情報だけでは更新されていない”EXE”がいつ走るのかを知る術がないのです。
結局、ファン有志による運用情報を駆使してなんとか”EXE”の運用を特定し、今回の活動に漕ぎ着けたのでした。
運用情報を共有してくださる方々には感謝ですね。
“EXE”に乗る
それでは早速本編開始です。
まずは新宿駅へ向かい、そこから”EXE”充当の「ホームウェイ」で片瀬江ノ島まで乗車します。
発車標です。
乗車するのは「ホームウェイ」ですが、まずはこの「ホームウェイ」について軽く解説してきます。
小田急では新宿駅を起点として大きく分けて箱根湯本・小田原、御殿場、藤沢・片瀬江ノ島へそれぞれ特急ロマンスカーを運行しており、箱根湯本方面は「はこね」「スーパーはこね」、小田原方面で箱根湯本までいかない列車が「さがみ」、御殿場方面が「ふじさん」、そして、片瀬江ノ島方面が「えのしま」とそれぞれ個別の愛称を設定しているのですが、夕方以降に下り方向に運転される特急は行先に関わらず「ホームウェイ」という愛称が使われています。
これはJRにおけるホームライナー的な列車としてPRする意図があるようで、反対に朝の上り列車は方面に関わらず「モーニングウェイ」という愛称になります。
運行時間帯的に沿線住民の帰宅の足という位置付けの列車であり、沿線外からは乗りに行きにくい列車なのですが、今回は”EXE”に乗るだけが活動内容でしたので、夕方に1往復という活動が可能になり、初の「ホームウェイ」乗車となりました。
ホームの発車標(?)には列車のイラストが表示されるのですが、イラストは未更新の方の”EXE”のままでした。
以前に”EXEα”の方には乗ったことがありましたが、その時もイラストは”EXE”の方だったので、”EXEα”のイラストは用意されていないんでしょうかね。
流石に”EXE”が全て更新されて”EXEα”になったら画像も更新されることでしょう。
まだ入線してきていないのでホームで入線動画を撮るべくスタンバイして待ちます。
↑入線してきました。
私が乗った列車は基本編成と付随編成を連結した10両編成でしたので、連結部を撮ってみました。
貫通車はどことなくJR北海道の785系に似ている気がします。
反対側からも撮ります。
あとは車内清掃が終わるのを待ってから乗り込みます。
車内です。
30000形はロマンスカーの中では観光色の薄い車両となっており、落ち着いたデザインになっていますね。
一世代前の特急型車両という感じもしますが、座席は割とふかふかで乗り心地は良かったです。
窓にはブラインドではなくてカーテンが着いているのはいいですよね。
実は車窓を撮るにあたり、カーテンと窓ガラスの間にカメラを挟む感じにすると暗くなっても撮影できるんですよね。
なので、復路は暗くなってしまうため諦めていた車窓も撮ることができそうです。
↑というわけで車窓をどうぞ
全区間車窓ですので1時間10分ほどありますから、モバイル回線などの方はデータ量にご注意下さい。
あと、”EXEα”はインバータ&モーターも更新されているのが、”EXE”はオリジナルのままなので走行音にも注目してご覧下さい。
さて、発車時刻となり列車は新宿の大都会を出発します。
時刻は17時20分と、夕方の帰宅ラッシュがぼちぼち始まるというタイミングであり、車内はほとんどが沿線の方と思われ、なかにはサラリーマンという感じの人も多くいました。
今まで乗ったロマンスカーは全て観光利用が多い時間帯の列車ばかりだったので、ホームライナー的な雰囲気のロマンスカーというのは新鮮でした。
ただ、乗車率としては50%程度かなという感じで、窓際はだいたい埋まっていますが、通路側はガラガラでした。
まあ、これくらいの乗車率の方が乗客としては快適に乗車できていいですけどね。
新宿を出ると22分かけて新百合ヶ丘までノンストップです。
そのうち代々木上原~向ヶ丘遊園間は複々線ですから高速運転に期待したもののどうやら直前に急行がいるようで、急行停車駅の手前ではつかえていました。
そして、最初の停車駅の新百合ヶ丘に到着しました。
ここで降りる人が割りといて短距離利用も少なくないのだと意外に思ったものですが、更に驚いたのが3番線に入線したことです。
本線に相当するのは2番線であり、今まで乗ったロマンスカーも下り絵は2番線を使用していた記憶がありますが、どうやら夕方以降は3番線を使用し、多摩線の各駅停車と接続する運用をしているようです。
確かにこれなら平面移動だけで乗り換えができて便利ですよね。
よく神奈川と間違われる町田を通過したら相模大野に停車します。
ここは車両基地があったり、小田原線と江ノ島線の分岐点だったりと運行上重要な駅ですが、そのためにロマンスカーの停車駅となっているようです。
ここに停まることで小田原方面への利用者も乗り換える形にはなりますが利用できますし、相模大野始発の江ノ島線普通列車にも乗り換えができるわけですから、便利なダイヤと言えましょう。
相模大野を出ると江ノ島線に入りまして、次は大和です。
大和は相鉄本線との接続点であり、特急停車は納得ですが、逆に田園都市線との接続点となる中央林間や、相鉄いずみ野線・横浜市営地下鉄ブルーラインとの接続点である湘南台は通過なんですね。
まあ、それら全部に停車させると快速急行と停車駅の差があまり無くなってしまうから絞っているんでしょうけどねw
意外だったのが大和から藤沢という利用をする人も私の車両だけでも数名いたことでして、どうやら各駅停車から乗り継いで来たようでした。
藤沢周辺に自宅があるか、JR東海道本線などに乗り換えるんでしょうけど、そんな短距離でもロマンスカーを使う人がいるんですね。
そして、藤沢に到着します。
ここはスイッチバック駅となっており進行方向が変わります。
ただ、沿線住民の利用はここまでがほとんどのようで、私以外の乗客が全員降りてしまい車内は貸切状態となりましたw
終点の片瀬江ノ島の周辺に住む人もいるでしょうが、やっぱり観光利用がメインなんでしょうね。
進行方向が変わって逆向きに走ること5分、いよいよ終点の片瀬江ノ島駅です。
ホームは2面3線となっており、櫛形ホームといういかにもな終着駅の構造をしています。
折り返しは「ホームウェイ」ではなくて「えのしま」を名乗る新宿行きとなります。
新江ノ島水族館が近いこともあってホームに水槽が展示されています。
中にいるのは魚ではなくてクラゲですがw
でも、山形県にはクラゲをメインに据えた加茂水族館があるくらいですし、クラゲも今や人気者の1つに数えていいかもしれませんね。
江ノ島の模型がありました。
個人的な話になりますが、実はいつも江ノ島駅とか片瀬江ノ島駅周辺までしか来ず、島まで渡ったことは数えるほどしかありませんw
運賃の精算もあるので一旦改札を出るついでに駅舎をご紹介です。
この竜宮城みたいなデザインの駅舎は江ノ島名所の1つともいえ、休日ともなると大勢の観光客が駅舎をバックに記念撮影する光景も見られます。
駅前には車道が横切っていますが、これでもかというほどの数のポールで駅前広場との間を区切っていますw
それでは再びホームに戻って「えのしま」に乗り込みます。
ホーム上には江ノ島観光を終えたであろう観光客がちらほらといて、平日とは言えこれだけ観光客がいるのは流石は著名観光地の江ノ島ですね。
ただ、これだと復路は録音的にはよろしくないかなと身構えたものの私が乗った車両には騒がしい人はおらず事なきを得ました。
それにしても、平日でもこれだけ観光客がいるからこそ、片瀬江ノ島始発のロマンスカーを設定する必要が生じ、下りの「ホームウェイ」は藤沢~片瀬江ノ島間をガラガラでも運行して回送を兼ねているんでしょうね。
↑車窓です。
途中から暗くなってしまいますがカーテンのお陰で割と綺麗に取れているのでどうぞご覧下さい。
今度は特に書くこともないので道中は省略して新宿まで飛びますw
↑折り返し名物の座席の回転です。
見ていて何だか気持ちいですね。
↑最後に折り返しの発車を見送ったら活動終了です。
といったところで記事は以上です。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
それでは!