今回は西九州新幹線開業に伴い廃止が見込まれる特急「かもめ」に乗車することをメインに長崎へ遠征しましたのでそのレポートです。
日程は1泊2日と日頃の私の遠征としては短い部類に入るものですが、このブログに取り上げる活動としては長崎は結構久々なこともあってお楽しみ頂ければと思います。
なお、時系列としては「京浜東北線が山手線を走る!?」の続きとなります。
本日の行程
初日となる今日はLCCのジェットスターで福岡空港へ飛び、福岡市営地下鉄で博多駅へ移動したら特急「かもめ」に乗車して長崎へ、その後は区間快速「シーサイドライナー」で佐世保へ、佐世保線普通列車で肥前山口へ、更に長崎本線普通列車で諫早へ抜けたらそこで宿泊してゴールとなります。
まずは福岡へ飛ぶ
それでは早速本編開始ということで昨晩成田空港へ到着し、ターミナルで夜を明かしたところからスタートします。
ターミナルの外にはこんな場所がありました。
成田空港は割としょっちゅう利用していますが今まで知りませんでしたw
↑水車までありました。
それでは連絡バスで第2ターミナルへ移動します。
ジェットスターは第3ターミナルから出発で、そこへもバスで行けますが、第2ターミナルにある吉野家で朝食を食べたいからです。
え?なんで最初から第2ターミナルで降りなかったかって?w
せっかく各駅停車で成田まで行くなら全区間乗車したかったからですw
国際線もだいぶ運航が再開されるようになりましたね。
以前に成田空港を使った時は欠航ばかりでした。
朝食を済ませたら第3ターミナルへ移動します。
なんだか通路が変わっていましたがリニューアルされたようです。
こんな顔出しパネルがありました。
ジェットスターももう10周年なんですねぇ~。
すっかりLCCというものが日本でも定着しましたし、私の遠征にも大いに役立ってくれています。
5分程度で博多駅に到着!
福岡空港って本当に好立地な空港ですよね。
博多から「かもめ」で長崎へ
博多へやってきたところで活動の本編がスタートです。
JR九州を代表する車両と言える787系
813系も九州に来たことを実感する車両です。
そして、そろそろ「かもめ」の時間です。
↑入線してきました。
車内です。
885系といえば革張りの座席というイメージですが、いつの間にか通常のモケットに変更になっていたようです。
↑もちろん車窓を撮ります。
昔は何度も乗った「かもめ」も随分とご無沙汰していて懐かしかったですが、博多駅を発車してすぐにある変化に気づきました。
それはアナウンスです。
JR九州と言えばあの独特の自動放送が定番でしたが、どうも昨春のダイヤ改正を期に音源が変更となり、更に乗り換え列車の時刻や行先まで案内するほど細かった内容もだいぶ簡略化されてしまったようです。
でも、逆に考えると2022年春の改正から登場したこの新しい自動放送で「かもめ」の案内を聞けるのは9月のダイヤ改正までの半年間限りですから逆にレアかもしれません。
列車は鹿児島本線を爆走し鳥栖から長崎本線に入ります。
九州新幹線との交差地点となる新鳥栖に到着です。
若干名鹿児島中央・熊本方面からの乗継客を拾ったら佐賀平野を爆走して県庁所在地佐賀に差し掛かります。
佐賀ではやはり降車が多く車内はかなり空いてきました。
そして、肥前山口に差し掛かります。
ここで佐世保線と分岐する他、ここまで複線だった線路が単線になるなど長崎本線の中でも境界と言える駅です。
ただ、私が乗った「かもめ91号」は肥前山口は通過扱いなのでアナウンスを聞くことは出来ませんでした。
しかしながら対向の「かもめ」が遅れているらしく運転停車していました。
ネット上の運行情報では特に遅延の情報は出ていないのですが、その後も対向列車の遅延のため運転停車したりしてズルズルと遅延が拡大していました。
アナウンスでも遅延の原因については触れていなかったのですが、多くの列車が軒並み遅延しているようだったので強風とかで徐行運転をしているとかでしょうか?
途中で通過した鉄橋では私が乗っていた列車も徐行運転をしていたので、橋の上だけ強風か工事で徐行していたのかもしれません。
まあ、博多駅の時点ではそんなに風が強いようには思いませんでしたが・・・
肥前鹿島に到着です。
従来から「かもめ」の停車駅であり、かつ西九州新幹線のルートから外れる唯一の駅でして、所在する鹿島市が最後まで西九州新幹線の建設に反対していた経緯があったのですが、肥前鹿島発着の博多方面の特急を西九州新幹線開業後も存続させることや、並行在来線となる長崎本線の肥前山口~諫早間をJR線として存続させること(ただし、線路など地上設備は「一般社団法人佐賀・長崎鉄道管理センター」が保有してJR九州は運行のみ)を条件に建設に合意して西九州新幹線の着工に漕ぎ着けました。
従来の並行在来線の沿線自治体の例では大抵は在来線特急は廃止、並行在来線は第三セクター転換というのが定番でしたが、鹿島市は粘り強く交渉を続けたことが功を奏したのか破格の条件を引き出したと言えます。
まあ、西九州新幹線の場合は一番需要が大きいであろう佐賀県内の建設が未定であり、長崎本線と違って江北町や鹿島市を通らず、鹿島市からしてみれば、新幹線の恩恵が皆無な上に博多直通の特急も無くなり、地元路線が第三セクターにされたんじゃ百害あって一利無しなので、必死の交渉も頷けます。
ところで、余談ですが、かつて鹿島市~福岡市の間には「かしま号」という高速バスがあったんですが、特急「かもめ」に太刀打ちできずに廃止された経緯があります。
今回は特急が存続するとは言え本数としてはかなり減ることにはなるので、もしかしたら高速バスが復活する展開もありそうです。
肥前鹿島を出ると有明海に沿って進むんですが、途中の駅で試運転幕を出したYC1系とすれ違いました。
長崎本線の肥前浜以南は電化設備を撤去し非電化にすることが決まっており、現在普通列車として使われている817系は撤退するのが必然ですし、気動車であるYC1系に置き換えられることが見込まれ、その試運転だったんでしょうね。
それにしても、せっかく特急が廃止されて線路容量に余裕ができるならば貨物列車を復活させてはどうかと思うんですがねぇ。
曇り空なのが残念ですが有明海沿いの景色が続きます。
これが「かもめ」に乗る最大のハイライトといってもいい車窓ですが、西九州新幹線では楽しめない景色ですから特急の車窓としては見納めですね。
九州新幹線の鹿児島ルートにおいても肥薩おれんじ鉄道に転換された区間が不知火海の絶景区間だったんですが、新幹線の開業で特急では観光列車の「36ぷらす3」を除いて見られない景色になりました。
有明海の絶景区間が終わると諫早に到着します。
諫早駅には西九州新幹線も停車するのですが、入れ替わりに在来線特急は廃止されますので885系の案内で諫早の表示が見られるのもあと僅かです。
諫早を出ると大村線へ直通する列車も混じり賑わいのある区間に入ります。
喜々津を出ると海沿いに行く旧線と、長大トンネルを駆使して最短ルートを行く新線の2つに分かれますが、特急列車である「かもめ」は当然新線を通ります。
それにしてもこの区間は単線とはいえ高規格で高速運転が出来る区間ですし、この区間はそのまま活用して諫早~武雄温泉間だけ新線を建設してフル規格ではなくてスーパー特急方式で建設すればよかったのにと思いました。
トンネルを抜けて長崎市街に出ると建設中の西九州新幹線の高架が見えてきました。
既に設備としては完成しているようで、今新幹線が走ってきてもおかしくないというほど出来上がっていました。
開業まで半年ほどに迫ってますし、既に試運転が始まっているという情報もありましたし、そりゃあ出来上がっていますよねw
そして、列車は長崎に到着です。
しかし、何度も長崎を訪れているはずの私にも見慣れない景色でした。
実は長崎駅は浦上駅と合わせて2020年に高架化されており、高架化されてからは初めての長崎訪問だったのです。
しばらくホームで撮影します。
遅延して到着したため予定の列車までの時間がかなり短くなってしまったのですが、調べてみると1本あと(1時間後)の列車に変更しても接続パターンに大きな変動はなく、宿泊地の諫早に着くのが1時間遅くなるだけで済むことがわかったので予定を変更し長崎駅での滞在時間を確保することにしたのです。
もう1枚885系を・・・
ここで見られるのもあと僅かですからねぇ~。
駅名標ももう設置されていますね。
そういえば、九州新幹線鹿児島ルートでは青を基調にした在来線とは別のデザインなのが、西九州新幹線では在来線と共通の駅名標を使うんですね。
ちょうど停車していたYC1系です。
こちらは長崎地区にて活躍していたキハ66・67形とキハ200系の置き換え用として登場した電気式気動車(ハイブリッド気動車)であり、形式名は開発コンセプトである「優しくて力持ち」をローマ字表記した”Yasashikute Chikaramochi”の頭文字から取ったものらしく、ちょっとネタ感もありますw
外観は821系電車と同様で、車体断面の縁にそってLEDライトが並ぶデザインから、点灯時にはかなり眩しく、漁火を煌々と光らせて漁をする様に似ていることから「イカ釣り漁船」と呼ばれているとかなんとかw
ただ、あまりにも眩しいためか最近は点灯させなくなっているとか。
車内です。
収容力重視でロングシート主体ですが、デザインは相変わらずの水戸岡マジックですね。
特急や観光列車でなくても座席に木を使っているのはJR九州ぐらいですよねw
あとは列車の発着動画を撮ったら撤収したいと思います。
↑885系の入線
↑YC1系の入線
↑最後にYC1系を撮ったらホームからは撤収です。
それではエスカレーターでホームから降りてコンコースへ向かいます。
葉加瀬太郎さんのパネルがありましたが、調べてみると同氏は大阪出身で特に長崎とはゆかりがないようです。
パネルにある通り長崎をテーマにした曲を作った縁でこうしてパネルが飾られているようですね。
なんと西九州新幹線の座席のモックアップまでありました。
西九州新幹線では東海道・山陽新幹線と同じくN700Sが導入される予定ですが、西九州新幹線専用の車両となる予定のため、座席はJR九州お得意の木製座席なんですね。
それでは改札を出ます。
長崎地区にもSUGOCAが導入されているためICカード対応の改札機もあってちょっと都会的な印象です。
改札外から見た改札です。
路線としては長崎本線だけなので「JR線のりば」というアバウトな案内になっています。
券売機です。
特急券も買えるように指定席券売機も設置されています。
観光案内所は西九州新幹線開業後にリニューアルする予定でもあるのか仮設のものになっていました。
ここが新幹線のりばになるんでしょうね。
シャッターで内部は見えませんが、ホームの完成具合からしてコンコースもすっかり出来上がっているんでしょうね。
発車標も既に設置されていましたが、「調整中」と表示されていました。
自由通路です。
土産物屋や飲食店も集まるスペースになっていて活気で溢れていました。
ここにはしっかりと「西九州新幹線のりば」と案内が出ていました。
ここでお昼ごはんです。
実は昼食の時間を確保するために列車を1本遅らせたというのもあったりしますw
さて、長崎といえばちゃんぽんに皿うどんにトルコライスに卓袱料理に・・・と色んなグルメが思い浮かびますが今回は・・・
海鮮丼!
長崎も海が近い街ですから海の幸にも恵まれた土地ですが、そういえば今まで長崎を訪れても海鮮ものを食べたことがなかったのでした。
長崎で味わう海の幸も美味しく頂きました。
腹ごしらえも済んだらこの後は・・・
区間快速「シーサイドライナー」で佐世保へ
続いて乗車するのは「シーサイドライナー」です。
「シーサイドライナー」は長崎と佐世保を長崎本線・大村線・佐世保線経由で結ぶ区間快速・快速列車であり、両都市間の都市間輸送を担う列車です。
長らく快速列車として運行されていましたが、2018年春のダイヤ改正より日中の列車を区間快速に格下げされ、快速と区間快速の2つの種別で運行されるようになりました。
停車駅は列車により変動がありますが、基本パターンは長崎・浦上・喜々津・諫早・大村・竹松・彼杵・川棚・ハウステンボス・早岐・大塔・日宇・佐世保となっています。
通勤時間帯は諫早~長崎間各駅停車となったり、一部列車が西諫早や現川に停車するなどの変動があります。
また、区間快速の場合は竹松~佐世保間各駅停車となります。
さて、それでは乗車ですが列車がホームに居るものの幕は回送で、ドアも開いていません。
しかし、既に並んでいる人もいる上、車窓撮影の都合上1箇所しかないボックス席を確保する必要があるため早めに並んで確保しないといけません。
こんなことならキハ200系かキハ66・67形が現役のうちに撮影に来ればよかったなぁ・・・
既に私より前に並んでいる人も数名いるため、その数名が真っ先にボックス席に直行してしまったら撮影は難しくなりますが果たして・・・
ようやく乗務員が乗り込みドアが開くと乗車開始です。
私より前に並んでいた人はお一人様が多かったおかげもあってか全員ロングシートへ回ってくれて無事にボックス席に座ることが出来ました。
「シーサイドライナー」は都市間輸送の役割もあるんだからもっとボックス席を増やしてほしいものですが、それよりもラッシュ輸送での詰め込みを重視しているんでしょうね。
そしてそろそろ発車時間です。
ドアが締まり動き出すと最初はエンジンが停止していてモーターだけで加速するので静かですが、しばらく加速するとエンジンも動き出して気動車らしい走行音になります。
↑車窓です。
浦上に停車すると車内は意外と混み合ってきました。
まだ帰宅ラッシュには早い時間帯ですが「シーサイドライナー」も結構需要があるのだなと思いました。
列車は長大トンネルを駆け抜けて喜々津にも止まったら諫早に到着します。
ここで降りる人が大部分で、車内は一気に空いてきました。
「シーサイドライナー」は長崎~佐世保間の輸送だけでなく、長崎~諫早間での「かもめ」の補完という役割も大きいのですね。
そんな諫早駅ではしばらく停車がありました。
その間に後続の「かもめ」が先発します。
どうやら「かもめ」で追い付けるダイヤにして特急に誘導するというJR九州の作戦のようですねw
諫早を出るといよいよ大村線に入っていきます。
大村市もまたそこそこ大きな街なので大村~長崎間の輸送の需要もありますが、西九州新幹線には新大村駅が設置される予定なので一定数は新幹線に需要がシフトしそうですね。
そして、大村線では大村湾にそって走るため海辺の景色が楽しめます。
これは「シーサイドライナー」の列車名にも納得です。
大村と竹松で更に乗客は減り、だいぶ車内は落ち着いてきました。
こうしてみると需要の少ない区間を各駅停車にして区間快速として運行することで普通列車を削減するというのは合理的なのかもしれません。
難読駅名で知られる南風崎(はえのさき)を過ぎると有名テーマパークのハウステンボスです。
このハウステンボスへのアクセス用に特急「ハウステンボス」が設定されており、そのために大村線の早岐~ハウステンボス間の1区間だけは電化されています。
早岐を出ると列車は佐世保線に入っていきます。
ここから先は快速であっても全駅に停車しますがこれは佐世保市内の輸送にも「シーサイドライナー」が利用できるようにということなんでしょうね。
日宇駅の近くにはテレビ通販で有名な「ジャパネットたかた」の本社があります。
そして、佐世保に到着です。
せっかく来たなら軍港を眺めたり佐世保バーガーを食べたりしたいところですが、なんと滞在時間5分w
なので、改札を出たらそくUターンして折り返します。
普通列車で諫早へ
ここからは普通列車だけで諫早を目指しますが最短経路である大村線経由ではなくて、あえて肥前山口経由で行きますw
目的は電化設備が撤去される長崎本線肥前浜以南で電車(817系)による普通列車に乗車することで、昔18きっぷで長崎に行ったときに上りの普通列車には乗っていたものの、下りには乗っていなかったので今回乗り納めておこうというわけです。
まずは先程のYC1系の折り返しに乗って早岐まで移動します。
↑発車は動画で
続いては佐世保線の普通列車に乗り継ぎます。
佐世保線の普通列車は普段は早岐~肥前山口間で運行されていて、佐世保~早岐間は大村線と一体的な運行になっているため、早岐駅で系統分断されています。
それでは乗り込みます。
車内はちょうど高校生の帰宅時間帯に当たり若干混み合っていました。
陶器産地として知られる有田も過ぎて列車は武雄温泉に差し掛かります。
ここは西九州新幹線の起点となる駅ですが、新幹線のホームもすっかり出来上がっていました。
駅名標も見えました。
隣の駅は嬉野温泉駅ですが、従来は公共交通機関はバスのみだったのが一気に新幹線停車駅に大出世して、西九州新幹線で一番得をしたのは嬉野温泉かもしれませんね。
あと、佐世保線は西九州新幹線開業後は接続特急「リレーかもめ」の運行経路になることもあり、輸送力を確保するために一部が複線化されています。
沿線が農村地帯で用地には困らなかったんだと思いますが、佐世保線も思わぬ形で恩恵を受けることになりました。
そして、肥前山口に到着です。
ここで長崎本線に乗り換えるのですが、あまり乗り換え時間がないのでサクッと紹介していきます。
当駅が所在するのは佐賀県杵島郡江北町というところですが、駅名は所在地の大字である「山口」を採用して、山口県山口市の山口駅との区別のため旧国名を冠して肥前山口駅となりました。
しかし、所在する江北町の知名度を上げたいという思惑もあり、長年駅名を「江北」に変更するように請願されていたのが、西九州新幹線の開業に合わせて実現し、2022年9月23日をもって肥前山口駅は江北駅と改称されることになりました。
このためこの駅名標ももう見納めですね。
ただ、江北駅って既に東京の日暮里舎人ライナーの駅として存在しており、事業者も地域も全く違うとは言え、後から駅名を変更しておいて既存駅と被る駅名というのもどうなんだろうと思ったりw
この「白いかもめ」の乗車位置案内もあと半年ほどで見納めでしょうか。
構内です。
昔は「かもめ」と「みどり」「ハウステンボス」の分割併合をしていましたが、今はそれもなくなりました。
しかし、普通列車の運行形態としては当駅で分断される例も多く、長崎本線と佐世保線の分岐点でもありますから運行拠点という意味合いでは引き続き重要な駅です。
また、側線には415系がいますが、朝晩に博多方面へ直通する普通列車が設定されており、それに415系が充当されます。
昔18きっぷで長崎方面に行ったときには415系で帰ってきたこともありました。
「かもめ」を先に通してから我らが普通列車も発車です。
いい感じで並んだ写真が撮れました。
そして発車です。
車内は佐世保線同様に高校生が多く、その中には佐世保線で見かけた顔もあり、佐世保線から乗り継いできた人もいるようです。
佐賀県内の学区の区割りなどはよく分かりませんが、武雄あたりの高校に鹿島から通っている生徒とかもいるのでしょうか。
肥前山口を出ると肥前白石に停車します。
続いて停まるのは肥前竜王、その次は肥前鹿島・・・あとは肥前鹿島・肥前浜・肥前七浦・肥前飯田と停車します。
もうお気づきかもしれませんが、肥前山口から肥前飯田にかけては7駅連続で「肥前」から始まる駅名となっているんです。
このことから肥前シリーズと呼ばれたりもしますが、前述の通り肥前山口駅は江北駅に改称されることになっていますから、肥前シリーズから肥前山口駅は脱退して6駅連続に記録が目減りしてしまいますね。
多良駅では「36ぷらす3」とすれ違いました。
この「36ぷらす3」は毎週月曜日に博多~長崎間で運行されていますが、前述の通り長崎本線の肥前浜以南の電化設備が撤去されるため、電車である「36ぷらす3」も物理的に乗り入れができなくなり長崎ルートの運行は終了する予定となっています。
代替となるルートについての詳細はまだ発表されていませんが、長崎県内に「36ぷらす3」が乗り入れることは維持したいでしょうし、佐世保線に乗り入れて佐世保かハウステンボスあたりを目的地に設定してくるような気がします。
さて、太良駅を出て肥前大浦駅となりますが、ここが佐賀県内最後の駅で、この次の小長井駅からは長崎県となります。
この区間は1日に7往復しか普通列車がありません。
特に日中は4時間程度運行間隔が開くこともあるため、18きっぷで長崎方面へ行くときは遠回りな佐世保・大村線を経由した方が早い事例もあるようです。
また、今乗っている肥前大浦18時58分発の長崎行き普通列車が下りの最終列車だったりします。
このあたりまで来るともう車内は閑散としていて列車全体でも数名しかいないのではないかと思うほど空いていました。
やっぱり県境をまたぐ区間の普通列車は閑散としているものですよね。
県境を超えて小長井からはまた区間列車が設定されているため本数が増えて来て、各駅数名ずつ乗ってきたように思います。
小長井では415系とすれ違いました。
幕が回送なので小長井止まりの列車に充当されていたようです。
このあたりは非電化にされてしまうので415系も当然撤退するわけで、長崎地区での415系も乗っておきたいですね。
これは長崎遠征リベンジフラグ?w
諫早に到着!
列車の終点は長崎ですが、今宵の宿はここにあるのでここで降ります。
↑乗ってきた817系の発車です。
諫早で見る817系ももうすぐ見納めなので基調な映像が撮れました。
ホームはなかなか広いですね。
朝夕のラッシュ時なんかは結構混み合うのでしょうか。
こちらは島原鉄道ののりばです。
島原鉄道は当駅から島原港までを結ぶローカル鉄道で、島原鉄道という私鉄によって運行されています。
いかにもかつて国鉄線だったのを第三セクター転換されて誕生したような鉄道という雰囲気ですが、なんと明治時代に設立された私鉄で、明治から存在する私鉄のうち創業時から社名を変えたことがない3社のうちの1社という歴史ある会社だったりします。
余談ですが、他2社は東武鉄道と近江鉄道です。
島原鉄道の1号機関車は今は鉄道博物館(大宮)に展示されたりしていて、歴史ある会社であることが伺えます。
ちょうど島原鉄道の列車がやってきました。
キハ2500形という気動車ですが、実はJR九州のキハ125形と同等の車両だったりします。
このことが余計に島原鉄道が第三セクターっぽく見える原因でもありますね。
今はこの形式ばっかりですが、昔はキハ20系という国鉄型気動車が活躍する私鉄でもありました。
方やJR九州は新型のハイブリッド気動車であり、地方私鉄とJRの格差を感じますw
それでは改札を出ますが、昔訪れた時はこんな立派ではなかったはず・・・
長崎駅同様に新幹線の乗り入れに合わせてリニューアルされたんでしょうね。
ここにも西九州新幹線の案内が既に用意されてました。
ただ、まだ開業していないことはしっかりと分かるようになっていました。
でも、こうして開業時期まで明記してしまうと、万が一開業が遅れてたら修正が必要になりますねw
こちらが新幹線のコンコースとなる予定の場所のようですが、シャッターの前に高校生が屯していて撮影しづらい雰囲気・・・
まあ、明日の朝もここから列車に乗るのでそのときに撮るとしましょう。
幟までありました。
諫早でも新幹線歓迎ムードがすごいですね。
さて、ここでホテルへ向かう前に夕飯を食べたいところですが、当てにしていたラーメン屋さんが何故かやっておらず結局コンビニ弁当を買ってホテルの部屋で食べることに・・・w
既に暗かったこともあって駅前の写真も撮らずにそのままホテルへチェックインしました。
というわけで1日目は以上となり、2日目は別記事として追ってレポートしたいと思います。