【参加レポート】にしてつ電車まつり2022

今回は2022年10月16日に開催された「にしてつ電車まつり」に参加しましたのでそのレポートです。
なお、公開日を見ればお分かりでしょうが、執筆までに1ヶ月以上かかってしまい、今更執筆しても見てくれる人なんているのかという一抹の不安を抱えつつ、久々のイベント参加になったこともあって執筆することにしました。
なお、普段は東京に住む私が執筆してますが、わざわざこのイベントのためだけに福岡へ行ったのではなくて、福岡にある実家への帰省の途中での参加ということになります。

にしてつ電車まつりとは

まずはこのレポートの主題となるにしてつ電車まつりについての解説ですが、毎年10月に開催される筑紫車両基地を公開するイベントであり、車両基地内の公開がメインのイベントです。
私の故郷は福岡ですから、当然このイベントには何度も参加したことがあったのですが、そういえばちゃんとレポートしたことがなかったなと思い、この際記事にすることにしました。
よくある鉄道イベントの1つという感じですが、ここ数年はコロナのせいで鉄道イベントも自粛されることが多かったところに、久々の開催ということもあって、懐かしさもあり参加することにしたのです。
なお、今回はサイト運営チームの一員の西鉄8000系さんも一緒です。

参加レポート

というわけで早速本編に入っていきます。
まずは会場最寄りとなる筑紫駅まで移動します。


筑紫まで乗車したのは最新鋭の9000形でした。
この車両も私が福岡にいた頃にはいなかった車両でしたね。


駅名標もせっかくなので撮っておきましょう。

さて、ここからイベント会場の筑紫車両基地へ向かうのですが、行き方としては大きく2つあり、1つはイベントに合わせて特別運行されるシャトルバスを利用する方法、もう1つは徒歩で向かう方法です。
シャトルバスは無料で利用できるため、タダなら使っちゃえと思いたくなるところですが、多くの来場者がバスを利用するため、バスに乗るまでかなり待つ場合があり、その場合は徒歩で会場へ向かったほうが結果的に早く到着できる場合が多いということと、開場前から入場口に並ぶ場合は、徒歩で並んでいた人が優先で、バスでやってきた人は徒歩組の後に入場することとなるため、少しでも早く会場に入りたい人は徒歩をおすすめします。
我々も開場前から並ぶことにしたため、バスは使わずに徒歩で会場へ向かいました。
大抵は朝イチから並ぶ人の目的は人数限定イベントの整理券を確実に入手するためとか、鉄道部品の販売で少しでも有利になるようにとか、そういう理由だと思いますが、我々の場合はまだ会場内に人が少ない状態で撮影をこなしたいというのと、実はこのイベントが終わった後、サイトの運営チームで集まって食事をする予定となっており、なるべく早く撤収したかったという理由からです。

というわけで、行列に並んで開場の時を今か今かと待っていたのですが、一人だとスマホをいじるくらいしかすることがないのが、今回は西鉄8000系さんが一緒ですから、久々の再会で会話に花も咲き、全然退屈しませんでした。


このように我々が来た段階ではまだ行列は短かったですが、このあとどんどん伸びていき、写真の歩道が埋め尽くされるほどになりました。


送迎バスがやってきました。
普通の西鉄バスとは違う塗装ですね。


バスもなかなかの混雑ですね。


そして、我々もいよいよ入場です。
なお、バスでやってきた人たちは敷地内で待たされ、徒歩でやってきて待っていた人たちの最後尾から入場という流れになります。


鉄道イベントなのについ撮りバスに熱が入ってしまいますw


入場し真っ先に向かうは車両展示ブースです。
正直、工場棟などは何度も参加しているイベントということもあって、あらかた知っているので、毎年異なる事が多い車両展示が我々にとっての目玉になるんですよねw
これは場内が混み合うと撮影の自由度が下がるということで、西鉄8000系さんは開場と同時の入場を強く希望していたわけです。


もう少しアップで


特に今回楽しみにしていたのが、この救援車の展示でした。
この救援車ですが、事故や車両故障などのトラブルが発生した際に必要な資材などを積んで現場に駆けつけるという車両であり、近年は道路網の充実でトラックで代替が可能になりつつあることから、実際には出番がほとんどないという状況ではありますが、西鉄では現在でも保有し続けています。
そして写真に写っているのは西鉄の車両にある程度詳しい方ならピンとくるかと思いますが、西鉄5000形を転用したものとなっています。
以前に活躍していた600形ベースの救援車が代替されることとなり、新たにこの5000形ベースの救援車が登場したのですが、西鉄8000系さんいわく、この救援車が展示されるのはこれが初だそうで、今回参加を決めたとのことでした。


側面から


銘板です。
現在の形式名は「クエ900」となっていて、”ク”は駆動車、つまり運転台が付いている車両、”エ”は救援車を意味する記号となっています。


9000形も単独で撮っておきましょう。
デビュー直後なら人だかりが出来るほど注目されたでしょうが、なんだかんだでデビューから結構経ちますからそんなに注目はされていないようです。


こちらは展示なのか、たまたま留置されていたのか分かりませんが、5000形もいました。


反対側からも


よく見ると試運転幕ですね。
これはいいファンサービスです!


続いて出てきたのは”マルタイ”こと、「マルチプルタイタンパー」でした。
これは保線作業を行うための機械であり、終電後の深夜帯に活躍するため、普段はなかなか見る機会のないものとなっています。
こういうものが見られることこそイベントの醍醐味ですよね。

余談ですが、福岡人は「マルタイ」と聞くとラーメンを連想しますw


↑マルタイラーメンに興味がある方は通販でどうぞw


側面には”Nishitetsu”のロゴがデカデカと表示されています。


銘板も付いていましたが、妙に凝っていてかっこいいですね。


奥には5000形と9000形がいました。
どうやら車両洗浄線通過体験をあれの編成でやるみたいですね。


よく見ると急行試験場前行きという表示になっていました。
実はこの試験場前行きというのは実在しない行先でして、逆に試験場前始発の列車はあるものの、試験場前行きの列車というのは昭和40年代に設定されていた以降は存在していないようです。

それでも多くの車両の方向幕にこの行先が収録されているわけですが、試験場前駅は複線区間と単線区間の境界であり、複線区間で限界まで本数を増やそうと思えば試験場前折り返しの列車を設定するのは合理的ではあるんですよね。
まあ、現在の社会情勢ではむしろ減便が進められるような状況ですので、今後試験場前行きが復活する可能性は低そうですが・・・


奥は記念撮影ブースとなっていました。
並んでまで列車と自分たちの写真を撮るつもりはありませんが、車両だけサクッと撮っていきましょう。


思いっきり誰かの手が被りましたが、記念のパネルですw


9000形と救援車


9000形単独で


少しアングルを変えて


そして、救援車単独で


少しアングルを変えて


方向幕はそのまま救援車でした。


救援車のもう1両の方の銘板です。
今度は「モエ901」となっていますが、”モ”はモーターがついている車両、”エ”は救援者であって萌える車両という意味ではありませんw
まあ、こういう車両に萌えるファンは多いんでしょうけどw

ちなみに、モエ901にも運転台があるので国鉄・JRの規則ならクモエになるところですが、西鉄のルールでは”モ”と”ク”は併用しないみたいですね。


車番部分


西鉄観光バスが保有する豪華バス「GRANDAYS」も展示されていました。
高速バスなどでは使われないみたいなので、私の趣味の範囲外ではありますが、これが「はかた号」にでも使われたら乗りに行きたいですw


「FUKUOKA OPEN TOP BUS」もいました。


顔出しパネルもありました。
貝塚線の600形のようですが、「にゃん電」というラッピング車両を再現しているようです。


手前側からも展示車両を撮りました。
まだこの後のサイト運営メンバーでの食事会までは時間がありそうなので・・・


何か実演系のイベントがないかとスケジュールを確認するも、クレーン実演はさっき終わったところで、次の回まで待っていると食事会に間に合わなそうなので適当に工場棟を見学して撤収ですかね。


というわけで工場にやってきました。
何度も見ているとは言え、機械が並ぶ様子には年甲斐もなくテンションが上がってしまいますw


何やら見慣れない車両だと思ったら、6000形(6050形かも)の塗装途中のやつみたいですね。


これは車両移動機ですかね。


それにしても、元の西鉄の塗装を知っていると違和感がありますが、こういう塗装だと言われたら納得してしまいそうですw


3000形もいました。


クレーンのフックがついているのでこの3000形がクレーン実演で使われていたのでしょうね。


こちらは抵抗制御の電車で使う制御装置ですね。
今やVVVFインバータ全盛の時代ですがこういうアナログな方式の方がロマンがありますよね。


様々な鉄道部品が展示されていました。


方向幕の展示もありました。


↑こちらは動画でもどうぞ


ブレーキ装置の展示ですね。
配管が張り巡らされていますが、鉄道のブレーキは空気圧で動作する仕組みとなっているものが多く、このようなシステムとなっています。


こちらのラッパのようなものは警笛ですね。


エアーコンプレッサーと接続して鳴らせるようになっていたようでした。
ただ、このときちょうどステージで演奏があっていて、その妨げになるので終わるまで鳴らさないようにと言われてしまいましたw
過去のイベントでは演奏中でも普通に鳴らしていた気がしますが、演奏する団体サイドからクレームでもあったんですかね。


パンタグラフもありました。


これも自分で操作して上げ下げ出来るみたいです。


↑これも動画でもどうぞ


こうして車両が並ぶのも壮観ですね。


モーターなどの部品が並んでいました。


電動空気圧縮機の解説文


まるでエンジンみたいですが、モーターでピストンを動かして圧縮空気を作るわけですね。


その先にはモーターの展示がありました。


900形救援車のモーターだそうです。


6000形や8000形のモーターのようです。


そして、3000形のモーターです。
先程の2つは直流で動くモーターでしたが、3000形はVVVFインバータ制御ですので交流で動くモーターとなります。
モーター自体もだいぶコンパクトになりましたね。


注意事項が書いてありました。
工場では危険な薬品も扱うでしょうし、それを実感させる文章ですね。


この大きな機械は台車洗浄機だそうです。
台車ごとこの機械に入れて洗ってしまうものだそうで、家電製品で言えばめちゃくちゃ大きな食洗機といったところでしょうかw


操作盤にはいくつかのボタンが付いていました。


反対側から


奥には車輪が2つありましたが、通常の車輪と静音車輪をハンマーで叩いてどれくらい響くか体験するというコーナーでした。
明らかに静音車輪の方が響く音量が小さく驚きました。
これも今思えば動画で撮ればよかったですがうっかりしていて撮っていませんでしたw


あとはこんな場所もありました。


6050形がいますね。


なぜか暗幕で隠された車両がいますが・・・


なるほど、シミュレーターとして使われていたんですね。
それにしても本物の運転台でシミュレーターをプレイできるなんて、これは子供だけでなく大人でもやりたくなる体験ですね。
まあ、並ぶとこの後の予定に差し支えるので諦めましたがw

これくらいで外へ出るとしましょう。


ふと外に停まっていた5000形の幕を見ると快急福岡(天神)行きとなっていました。
この快急はかつて存在していた西鉄の種別で、2010年まで存在していました。
基本的には急行の停車駅でしたが、春日原駅と下大利駅を通過するという設定になっており、この2駅を通過していた理由は8両編成で運行していたのですが、この2駅は有効長が足りなかったという理由からでした。
しかし、8両運転が終了したことに伴い消滅したというわけです。


更に直行二日市行きも!
この直行も快急と同じく2010年まで存在していた種別で、福岡(天神)から二日市まで途中薬院のみ停車する種別として設定されており、ラッシュの運行を終えた編成を筑紫車両基地へ回送するついでの送り込み運用として設定されていました。
実態としては特急の区間便なので、特急二日市行きでもよかった気もしますが、西鉄では特急は福岡(天神)~大牟田間を走破する列車という位置づけになっているためか、区間便には別種別を使っていたようですね。
こちらも2010年に廃止され、送り込みの運用は急行として設定されるようになりました。

さて、帰るかと思ったらそろそろ洗浄線通過体験の時間のようです。
既に整理券配布は終わっているので今から参加はできませんが、せっかくならその体験の列車を撮影してから撤収しようということになり、動き出すまで待機することになりました。


↑というわけで動画をどうぞ


↑引き返してくるところは洗車機の真横から撮りました。

といったところで撤収となり、西鉄8000系さんと共に筑紫駅に戻り、西鉄電車で移動後、サイト運営チームで食事会をしたというわけです。
およそ1ヶ月ほど前に図らずも「西鉄廃線ウィーク」で全員集合していたのですが、今度はじっくり腰を据えて話ができて、親睦を深めるいい機会となりました。

というわけで、レポートは以上です。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
次回ですが、東京へ戻った後で東北方面へ遠征をしましたのでそのレポートでお会いしましょう。

それでは!

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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