今回は所用で急遽福岡へ帰省することとなり、例によって利用するのは成田空港からの早朝便ということで、成田空港までのバスのレポートということになりますが、いつも乗っている「東京シャトル」ではなく、乗ったことのなかった「THE アクセス成田」のレポートとしました。
それでは、早速レポートを始めていきます。
「THE アクセス成田」とは
平和交通とJRバス関東が共同運行で運行する路線で、東雲イオン前、数寄屋橋、東京駅八重洲口と成田空港を結んでいます。
東京都内と成田空港を結ぶバスとしては、以前から東京空港交通がリムジンバスを展開していましたが、「THE アクセス成田」はLCC利用者をターゲットとして、格安路線で展開しており、東京空港交通の路線が2800円なのに対し、「THE アクセス成田」は1000円ぽっきりの格安運賃が売りです。
同様の格安バスとして、私がよく利用している「東京シャトル」があり、こちらは京成バスグループが展開しているものでして、「THE アクセス成田」より先に運行開始しており、「THE アクセス成田」は後発ということになりますね。
「東京シャトル」も予約の有無などによってばらつきがあるものの1000円前後の運賃なのですが、「東京シャトル」は予約が前提の運行形態であり、「THE アクセス成田」は予約無しでバス停からふらっと飛び乗れる手軽さを売りにしていますね。
そして、「THE アクセス成田」を運行する平和交通という会社についてですが、いかにもタクシー会社っぽい名前であり、神奈川県でタクシーを展開する同名の会社があるのですが、そちらとは無関係であり、元々は千葉県内で乗り合いタクシーの運行事業者として創業し、後に路線バスにも参入し、現在では駅と団地を結ぶような生活路線のほか、マイタウンライナーという東京駅とちはら台や幕張地区を結ぶ高速バスにも進出し、その流れで開業させたのが「THE アクセス成田」というわけですね。
当初は便数も少なく平和交通の単独運行でしたが、後からJRバス関東も参入して共同運行となりまして、東京駅での発着地が八重洲口の駅前の乗り場になったため、駅から少し離れた路上のバス停から発着する「東京シャトル」よりも便利になっていますね。
また、深夜便についても「THE アクセス成田」「東京シャトル」ともに設定されており、いずれも東京駅をJR各線の終電が到着した後くらいの時間に発車し、深夜2時過ぎ~3時頃に成田空港に到着するダイヤになっています。
なお、どちらも深夜便は割増料金を設定しており、「東京シャトル」の場合予約をしていけば深夜便でも日中と同じ料金ですが、予約なしの場合は2000円、「THE アクセス成田」は深夜便は2000円と日中の倍額になっています。
よって、深夜便に関しては、予約なしの場合運賃はどちらも同じですが、事前に予定が決まっていて事前予約が可能であれば「東京シャトル」の方が安いということになりますね。
一方、前述の通り、乗車場所が「アクセス成田」は東京駅の前なのに対し、「東京シャトル」は駅から離れた路上になるので、深夜の街を歩き回るのが嫌だという方は割高でも「アクセス成田」という選択肢もありうるでしょうね。
早速乗車レポートへ
それでは早速乗車レポートに入っていきたいと思います。
今回はあえて東京駅八重洲口からではなく、銀座にある数寄屋橋から乗車することとしましたので、三田線の最終を降りた私は銀座方面へ歩きました。
その道中で見かけた光景ですが、単なる道路工事ではなく地下鉄工事なんですね。
東京高速道路の高架に囲まれた銀座地区です。繁華街の代名詞的存在の銀座も深夜となればそれほど活気はないですね。
Narita Airportと大きく書かれていてわかりやすいです。
先ほどまで停まっていた深夜急行バスが発車していったので改めて撮影
小さくて分かりづらいかもしれませんが、バス停の上の方に「ちゃんと帰っておいで 母より」というなんてキャッチコピーが書かれています。
深夜急行バスにはピッタリのコピーですねw
そして、やってきた「アクセス成田」ですが、実はこれには乗れません。
深夜便は10分の時間差で2本運行されていますが、最初の1本目は女性専用車になっていて、男性は2本目に乗るしか無いわけですね。
よって、これは見送りです。
乗ったことのなかった平和交通の便に乗ってみたかったですが残念ですね。
10分後、見慣れたJRバス関東のバスがやってきました。
運賃2000円を払ったら早速乗車です。結局数寄屋橋で待っていたのは私だけであり、発車時間を迎えても誰も乗ってこなかったので私の貸切状態で発車していきます。
そして、東京駅八重洲口に到着ですが、ここでは大勢の人たちが列をなして待っていました。
やはりほとんどの人は東京駅から乗るんですね。数寄屋橋は日中であれば銀座でのショッピングを楽しんでその足で成田空港へ向かいたいなんて需要もあるんでしょうが、ほとんどのお店が閉まっている深夜帯では数寄屋橋から乗る人はほとんどいないのでしょうね。
東京駅でどっさり乗せて、席の半分以上は埋まったというくらいで首都高に乗って一気に成田空港へ向かいます。
深夜の首都高は見ていて楽しいですが、気になったのは「東京シャトル」は7号小松川線から京葉道路を経て東関東道に入っていたのに対し、「アクセス成田」は9号深川線・湾岸線を経由していたことですね。ほぼ同じ区間を走っていながらルートにばらつきが出るのは面白いですね。
昼間に関しては京葉道路は最短距離ですが渋滞しがちで、湾岸線は遠回りですが渋滞が少なく結果的に所要時間は短いことが多いという傾向があるようですが、深夜に関しては渋滞はまずないでしょうし、湾岸線を回る意味はないかもしれませんね。尤も路線バスはルートを届け出て運行しているものですから、深夜だけ別ルートとすると手続きが煩雑になるといった事情もあるのかもしれません。
高速道路に入ればあとは途中での休憩もなく成田空港へ直行します。
バスを見送ってしまったら空港前のバス乗り場は静寂に包まれますが、そんな静寂を破って現れたのは・・・
これでいよいよすることもなくなり、あとは、例によってターミナル内のベンチで夜明けを待つだけです。空港内の様子なんかは前にも撮ってレポートしていますので割愛しますが、ブラウザバックはお待ち下さい。最後におまけがあります。
おまけ
ターミナルで夜を明かした私はジェットスターで福岡へ飛びましたが、その先の模様も少しだけレポートしたいと思います。あくまでおまけなのでサクッと進めていきますけどねw
そして、順調に飛行して福岡には定刻に到着しました。
福岡空港から地下鉄で天神に出ます。この時2000系の未更新車に乗れたのが嬉しかったですね。
天神では連節バスに遭遇しました。以前に博多駅前でも遭遇しましたが、営業運転中の姿を見るのは初めてでした。
まだ乗れていませんが、いつか機会があれば乗りたいものですね。
遅延して到着した関係で外観こそ撮れませんでしたが、3000形の特急でした。8000形がどんどん引退していると聞きますが、その穴埋めの形で3000形の特急運用が増えているんでしょうね。
で、なんでわざわざこれを撮ったかといえば、薬院の次は二日市という表示は見納めになるからです。来夏のダイヤ改正で大橋が特急停車駅に追加されるため、私が次に福岡を訪れるときにはこの表示は見られないだろうということですね。
↑その大橋駅通過時の車窓を動画撮影したらレポートは以上です。
今回は短編レポートということで、手軽に読んで頂けたと思いますが、まだまだ他のレポートが溜まっておりますw
次のレポートも順次執筆していきますのでもう少しお待ち下さい。
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