今回は三江線で行われているバスによる増便実験を取材するため島根県は江津まで足を伸ばしました。その模様をレポートします。
なお、この実験の概要についてはこちらをご覧ください。
出発!
どうしても朝早く出発しなければならない行程だったため、起きれるだろうかという一抹の不安を抱えていましたが、無事に起きることができ、予定通り出発できましたw
博多駅から新幹線に乗ります。
新幹線に乗るとお金がかかるのですが、江津まで足を伸ばすとなると他の手段では宿泊が不可避になりますから結果的にこれが一番安いんですよね。
乗車したのは7時30分発ののぞみ10号、当然ながらN700系です。デビュー当初はわざわざ入場券を買って撮影に出るほど追いかけましたが、今となってはN700系以外を探すほうが難しくなりましたよねw
ちょっとでも節約するため自由席にしたのですが、流石に平日の朝早い便なので普通に座れました。
一路本州へ
新幹線に乗るのは久々です。夏の活動で上越新幹線に乗りましたが山陽新幹線についてはもう年単位で乗っていません。
なので、AMBITIOUS JAPAN!の車内チャイムも久々に生で聞きました。
それにしても、やはり速いですね。博多を出て数分でトリアス久山が見えました。博多駅からここまでバスで来ると30分はかかるというのにw
久々とはいえ何度も乗っているので景色はだいたい覚えていますが、多少なりとも町並みは変わっているんでしょうね。
小倉ではほとんどの乗客が入れ替わりました。やはり自由席は短距離が主体なんですね。
小倉の次の停車駅である新山口で下車します。新山口駅のホームに降り立つなり異変に気づきました。
街全体に靄がかかっています。厚狭あたりまでなんともなかったのに、山口市限定で何があったんでしょうかw
新山口駅にて
ここからは山口線・山陰本線経由で米子まで行く特急「スーパーおき」に乗車します。
接続が微妙で30分以上時間がありますので、新幹線ホームで撮影したり、途中下車扱いで一旦出してもらって駅前のコンビニでお昼ごはんの調達などして時間を潰しました。
駅前は前に訪問した際に見ているのですが、以前は気付かなかったSLの動輪を象ったオブジェを見つけました。
ちなみに、お昼ごはんにはまだ早いのですが、スーパーおきには車内販売がありませんし、この先訪問する駅でまともに買い物が出来る保証がないため買えるうちに買うが旅の鉄則というわけですw
スーパーおきに乗車
当駅や益田駅などで撮影したことこそありましたが、乗るのは完全に初めてです。
キハ187系自体も初めてでして、車内はどんなだろうかとか、どんな走行音なんだろうかとかワクワクしました。こういう新鮮さって大事ですよね。
なお、キハ187系の写真は車両図鑑のキハ187系のページにありますのでそちらをどうぞw
ホームにはそれなりに行列ができていて、普通の平日の割りには奮闘しているなと思いましたが、乗ってみると結構空席が目立ちましたw
それも運転室真後ろのかぶりつきシートが確保できたので、展望ビューを楽しめました。
それにしてもすごい靄です。運転規制がかからなければいいのですが・・・
峠越えとなる徳佐付近では更にこんなことに。
靄+雪でひたすら白いですねw
乗っていて思ったのが、特急の割には控えめの走りだなということです。
流石に各停よりは速いですが、これなら快速を名乗ってもよさそうですw
あと、車掌がとてもアナウンスの上手い方でした。
一部の駅の到着前にはその街の名所や歴史などを簡単に説明するアナウンスもしてくれました。
ところで、自動放送はないんですねw
考えてみるとJR西日本の列車で自動放送はワンマン列車と新幹線でしか聞いたことがありません。
JR西日本管内で最大の都市の京阪神地区ですら全く導入されていませんしね。まあ肉声放送も味があって好きですけどw
益田から本領発揮?
山口線もここまでで、益田からは山陰本線に入ります。さっきまでの雪や靄もすっかり晴れて快晴です。
運転士の交代があったのですが、それが関係あるのか無いのか、益田からは本気を出しましたと言わんばかりの全力運転。
速度計を見るとしょっちゅう100km/hを超えていました。
トンネルの切り替えがあっていたり一線スルーになっていたりと、路線の高速化も進んでいるようですし、山陰本線については特急の名に恥じない走りでした。
あと、このあたりからは日本海が見えますが、進行方向右側に座ってしまい、海の見える左側の席は空いていないため撮影できませんでしたw
江津に到着
新幹線があっという間だったのに比べてかなり時間がかかりましたがやっと江津に到着です。もっとも18きっぷなら今頃やっと新山口あたりでしょうけどねw
そして、まずは駅舎です。
コンクリート造りのまあ普通の駅舎でしょうか。まあ駅舎については副管理人の西鉄8000系さんが専門ですし、軽く流しますw
個人的に気になったのがこれです。
最近鉄道業界で流行りの萌キャラですね。
「石見」というのはこのあたりの地域の旧国名ですが、「みえ」は三江(さんこう)線の三江を違う読み方をさせたのでしょうか。
鉄としてはひらがな表記で「みえ」と書かれると快速「みえ」号の方を連想しますけどねw
そして、今日の目的の三江線増便バスのバス停です。
期間限定の試験運行にしてはちゃんとしたバス停でした。
暇つぶし
しばらくここで待ちぼうけを食らう格好になります。時間がもったいないので1つ隣の都野津駅を訪問する行程にしていますがそれでも50分近い待ち時間があります。
そこで、この近くにグリーンモールなる商業施設があるという情報をキャッチしていましたので、そこに行ってみることにしました。
駅前の道路にそって西へ少し進み線路をまたぐ陸橋を渡り信号を1つ過ぎたあたりにあります。
寂れたこじんまりとした施設を想像していましたが行ってみると意外としっかりした商業施設で、テナントとしてケンタッキーフライドチキンとミスタードーナツもありました。
今食事をとってもいいのですが持ち歩いてあとで食べたいなと思ったので食品コーナーに行きパンを調達しました。持ち運びやすいパンはこういう趣味をする人間には大助かりの食品です。
思わぬハプニングが・・・
ここからは18きっぷを使うのですが、日付を入れてもらおうにも駅員がおらず窓口も閉められていました。
先ほどは駅員もいてきっぷに無効印を入れてもらって持って帰ったのですがどうしたのだろうと思っていると、窓口に張り紙があり、お昼休みを取るため12時20分まで窓口は閉鎖するとのことでした。
それで、乗車する列車は12時6分発・・・駅員が戻ってくるのを待っていたら乗り遅れますねw
先ほど出場するときについでに入れてもらっておけばよかったと後悔しましたが、仕方がないので日付を入れぬままホームに入りました。
さて、問題は都野津駅が無人なのかどうかです。有人駅なら事情を説明し都野津駅の駅員に入れてもらえば済むことですが、無人駅となると厄介です。
まず下車するときに運転士に切符を見せなければいけませんし、運転士では日付を入れてもらえません。
列車がツーマンなら車掌に入れてもらう手もありますがこの区間は基本的にワンマン・・・
やきもきしているうちに列車が入って来ました。発車までしばらくあるようだったので運転士に事情を説明すると、どこで降りるか聞かれ、都野津と答えると笑われましたが、どこかの有人駅で入れてもらって下さいとのこと。
笑ったのが18きっぷで1区間だけ乗車するからなのか、降りる都野津が無人駅で不都合だったから笑うしかない状態だったのかはわかりませんがもう慣れましたw
先ほど事情は説明してありますので、降りるときはすんなり降りられました。
都野津駅
こちらもまずは駅舎から
微妙に見切れた車が気になりますが、駅舎は江津駅に似ていますね。
ちなみに、駅舎の反対側には工場がありました。
やたらと構内が広く、留置線のあとと思われる部分もありましたので、かつてはこの工場関係の貨物営業もあったのかもしれませんね。
そういう痕跡から色々推理してみるのも楽しいです。
ちなみに、駅舎の写真を撮っていると見知らぬおじさんから「JRの方ですか?」と聞かれましたw
服装はもちろん私服ですし、JRの職員に見える要素が思い当たらないのですが、「違います」と答えると今度は「マニアですか?」と聞かれました。
こういう経験が0というわけではないですが、わざわざ話しかけてくる人は今までの旅の経験の中でも珍しいです。
江津市民にとって鉄道ファンは珍しい存在なんでしょうかね。
そして、列車の入線です。やけに早いなと思いながらももう駅は一通り見終えたので乗り込みますが、対向列車の交換待ちのため7分停車するとのこと。
通りで早いわけです。7分後ならちょうど発車時刻ですからw
ちなみに、この列車は次の江津から三江線に直通する浜原行きなのですが、これで浜原まで行ってしまうとバス便にはほとんど乗れなくなってしまいます。
そのため、江津で一旦見送ります。
2度目の江津駅
先ほど写真を撮りそこねましたが、三江線の乗り場にはこんなものが。
三江線の活性化キャンペーンの一環で、各駅に神楽の名前をつけているようです。
境線で妖怪の名前を駅につけているのと似たようなものでしょうか。
改札口に向かうと休憩から戻られた駅員がいたので、事情を説明し18きっぷに日付を入れてもらいました。
先ほど乗車券&特急券を下さいと頼んだ駅員と同じ人なので少々気まずいですが、向こうは何事もなかったかのように普通に対応してくれました。
三江線自体がファンが集まりそうですし、慣れているのかもしれません。
そして、次は増便分であるバス便で浜原を目指しますが、ここでも50分程度待ち時間がw
グリーンモール方面は先程行きましたので、今度は逆方向に歩いてみることにしました。
しばらくは個人商店が軒を連ねる典型的な地方の街の中心部という感じの風情でしたが、近代的なコンクリート橋が姿を現すとそこでぷっつりと商店街は終わっていました。
その先は江の川を渡る橋になります。ちなみに、江の川は「ごうのかわ」と読みます。実際に来るまで「えのかわ」だとばかり思っていましたが、考えてみると江津が「ごうつ」と読むのですから、必然的にそうなりますよね。
ちなみに、江津という地名は「江の川の港」という意味から来ているようです。
その江の川ですが河口付近の川幅が凄まじく広いですね。橋がとんでもなく長く見えます。
この道路の橋以外に山陰本線の橋と山側にもう1本道路橋があり、そちらはバイパスと地元の生活道路が上下2段で通る構造です。
キハ187系が通ったので撮影しましたがあまりよく撮れていないのでアップはしませんw
このくらいで散歩も切り上げるとちょうどいい時間になりました。
駅に戻ると既にバスが来ていました。
方向幕はJRバス中国(本当の社名は中国ジェイアールバスですが・・・)とだけ書いてあり、行き先は窓ガラスに紙を貼って表示しています。
代行バスのような表示方法ですが、期間限定の運行ですし致し方無いですね。
いざ乗車!
乗ってみると私より先に乗っていたおばあさんと私、あとから乗り込んできたおじいさんの3名のみでした。この実験も順調とは言い難くなってきますね。
どこで待機していたのか分かりませんが運転士もやってきてエンジンがかかり発車です。
駅前広場からは信号機に従って出発する形になりますが、少しずれた位置で駅の北側へ向かう道路が分岐しているため、青信号で左折後、交差する側の道路に対する赤信号があるという少々ややこしい状態です。
このバスの前を走っていたおばあさんが運転する軽自動車がこのトラップに引っかかったのか交差点ど真ん中で止まってしまいました。
バスは軽自動車が進むものと思って対向車線まで大回りして左折を開始していましたのでクラクションで発車を促しますが結局信号が変わるまで動きませんでした。
このバスは何とか進めましたが、後続のバスは駅前広場に取り残されてしまいました。
信号の位置にも問題がありそうですが、どうみても軽自動車のおばあさんは地元の方のようですし、判断能力に問題ありとも言えそうです。
さて、無事に出発できた我々のバスは一旦浜田方面に向かいます。三江線とは真逆の方向になりますが道路の接続の関係のようです。
驚いたのはちゃんと自動放送があったことです。期間限定とのことなので運転士がマイクで喋るものだと思っていましたが、ちゃんと「三江線をご利用いただきありがとうございます」と言っていました。そこまでするなら方向幕もちゃんとしてあげて欲しいですけどねw
そして、しばらく進むと12月に入ってから新設された江津市役所前のバス停があります。
市役所庁舎の敷地内にバス停が設けられていたものの乗降はなし。
ここからは左折し少し狭い道を進んでいきます。生活道路という感じでバスが通る道という感じはしません。
これが定期路線バスだったら間違いなく狭隘路線ですね。
しばらく住宅のひしめく生活道路を進むと江の川にぶつかります。
今度は三江線と並行しますが江津駅方面に向かう形になります。
またしても方向があべこべですが、すぐに右折しバイパスの下の橋を渡り対岸へ行きます。
ここからはまともな国道でバスも快調に飛ばします。
道路には一般路線バスのバス停もありますので、三江線に並行して路線バスもあるみたいです。
このあたりの三江線は対岸を走っているため、時々橋を渡り対岸の駅へ寄り道するというルートになっています。
三江線の側にも道路はあるのですが、狭くてバスが走れないんでしょうね。
予想以上の狭隘路線
石見川本から先は本格的に狭隘路線となります。
バスの車幅ほどしかない道路を平気で走行していきます。それもダンプカーがしょっちゅう往来します。
エンジン音を収録するために後方の座席に座ったため、写真は撮れませんでしたが、狭隘路線好きの方はあと10日ほどありますから乗りにいく事をおすすめします。
郵便バイクに道を譲られるというシーンまでありました。バイクとの離合すら不可能な道幅なんですね。
更には駅前広場がないので仕方ないのでしょうが、交差点を目一杯使ってのUターンまでw
川沿いを進む箇所もありますが、川に落ちるのではないかとスリリングでしたw
ちなみに、こんな絶景も
これは列車からは見られない景色ですからね。今だけの期間限定の車窓ですね。
おっと、忘れるところでしたが、利用状況は途中から乗ってくる人が意外といて、バス路線と考えれば収支はまあまあといった感じのようです。
あと、車内で時刻表を配布していたのでもらいましたが、そこに運行会社と車種の記載があり、今回乗車した中国JRバスの他に、芸備観光、芸備タクシーの合計3社体制で運行しているようです。
原則的に浜原以北は中国JRバスの大型車(定員52人)で、浜原以南は芸備観光のマイクロバス(定員24人)、芸備タクシーのジャンボタクシー(定員9人)という感じみたいです。
それにしても、マイクロバスまでは理解できますが、ジャンボタクシーはあんまりじゃないですかねw
それだけ三江線の利用が少ないってことでしょうか。
浜原駅
色々な驚きに満ちたバスの旅もここ浜原で終わりです。このあと一旦バス便で乙原へ向かいますが折り返しに30分ほど時間があるので浜原駅を見て見ることにしました。
バスは駅前に停車するのでそのまま駅が見れますけどねw
駅舎の写真を撮ろうとしているとまたしても「マニアですか?」との質問がw
江津市民というより島根県民にとって鉄道ファンが物珍しいのでしょうかね。
さて、とりあえず駅舎の写真です。
トタン屋根が特徴的でしょうか。あとは、駅前に石碑がありますが、これは三江線全通記念のものです。
三江線は1930年から工事が行われ、両側からちょっとずつ延伸するという形で三江北線、三江南線と2つの路線に分かれており、それが繋がり三江線となったのは1975年のことです。45年越しの開通ですから感慨深かったんでしょうね。
残りの時間で駅から少し歩いたところにある江の川に掛かる橋に行ってみました。
ここもなかなかの絶景です。それにしても、堤防がやたらと立派ですね。
バスの車窓からも洪水時の水位という看板を見かけましたので、江の川は結構氾濫するのかもしれませんね。
乙原駅
浜原からは列車便で三次に出るつもりでしたが、あまりに時間が開きすぎるのでバス便で少し立ち戻り乙原駅を訪問した上で帰ることにしました。
ちなみに、読み方は「おんばら」です。「おつばら」と読みたくなりますし、実際これでも変換できるんですよね。
さて、乙原駅はバス停と駅が少し離れています。バスの出発を見送りますがやはりこのあたりも狭隘です。
唯一狭隘な様子が分かる写真がこれです。悪しからず
そして、駅の方ですが、小高い丘の上に小屋のような駅舎があるだけで簡素な作りです。
ちなみに、手前に見えるコンクリートブロックで作られた小屋のようなものは自転車置き場のようです。1台も止まっていませんでしたけどw
集落の中に駅がある形なので利用者は歩いてくるんでしょうね。
周りに家がありますが、車の往来もほとんどなく木の葉が揺れる音だけが聞こえます。
ホームに行ってみましたが、こんな感じです。
柵も何もないのでうっかり足を滑らせようものなら大変です。
斜面も特に補強されているわけではないので土が崩れて余計に滑るんですよね。
夜中にこの駅に来たら落ちそうですw
今までに怪我人とか出ていないのでしょうか。
そういえば、この雰囲気は久大本線の鬼瀬駅に近いですね。
ちなみに、駅舎内(というより待合所でしょうか)は綺麗にされていて、三江線を盛り上げようという努力が見られました。
駅舎が綺麗だと旅も楽しくなりますね。綺麗にしてくれた人に感謝です。
列車便で帰路へ
最後は列車便に乗って帰路につきます。といってもはるばる島根県まで来ているわけでここからが長いですw
列車はキハ120系の1両ですが座席はガラガラです。しかも乗っているのはほとんどが同業者、地元の方は数えるほどでした。
浜原まではエンジンが回ったと思えばすぐにノッチオフというノロノロ運転が続き、これならバスのほうが早いのでは?という感じですが、浜原から先は建設時期が新しいためか結構飛ばしていました。
しばらくは車窓を楽しみましたが、もう暗くなってしまうんですよね。この時期は日照時間との戦いでもあります。
途中にある宇都井駅は高架の上にある変わった構造の駅なのですが、真っ暗で何が何やらw
三次では10分の連絡で芸備線に乗り換えます。キハ47系の2両編成でした。
こちらは帰宅途中の高校生が多くそれなりに混み合っていました。しかし、次の列車は1時間後というスカスカダイヤですw
芸備線で通学する高校生は乗り遅れたら1時間待ちということですから大変ですね。
広島バスセンターからのバスはもっと本数が多いので、需要がないわけではないと思うのですが・・・
あと、思ったのは三江線にも当てはまりますが、全体的に離合待ちの時間が長いですね。
単線ゆえ仕方ないと思いますが、JR九州は上下列車を同時に発着させることでほぼ待ち時間0というダイヤを組んでいますし、ダイヤの調整で何とかならないのでしょうか。
車窓も段々と都会になり、2時間ほどで広島に到着です。
またしても暇つぶし
広島には21時前の到着で、今から下りの新幹線に飛び乗ればぎりぎり終電前に家路につけるのですが、節約のため夜行バスを利用します。
広福ライナーというバスで、早割で2000円という破格の運賃が売りです。
しかし、発車は23時35分、2時間以上あります。
とりあえず、江津で調達したおにぎりしか食べていないので、腹ごしらえをと店を探しますが、私の大好きな「早い・安い・うまい」がなかなか見つからず結局コンビニで適当に買って食べました。
そして、ここで広電の路面電車に乗ります。どのみち広福ライナーは広島駅ではなく広島バスセンターから出発するため、路面電車で移動する必要がありますが、今から行っても早くつきすぎてバスセンターで暇を持て余すことになります。
なので、一旦5系統に乗って広島港・宇品へ向かいます。乗り場に行くとこんな電車がいました。
クリスマス電車のようで、運転士もトナカイのコスプレをしていました。
そして、5系統に乗ります。流石に夜遅いので利用は少なく空いていました。
終点の1つ手前の元宇品口で私以外の全員が降りてしまい広島港・宇品まで行ったのは私一人でしたw
広島港からは各地へフェリーが出ていますがこの時間では運航はないでしょうしね。
折り返しに時間があるのでフェリーターミナルの方を覗いてみましたが近隣の島への最終フェリーが残るのみで、構内は閑散としていました。
バスセンターのある紙屋町経由で広島駅へ行くバスがあると書いてあるのでバス停に行ってみましたが既に最終が出たあとw
結局予定通り電車で紙屋町を目指します。3線ある広島電鉄のホームにはいろんな電車が止まっていますが、照明も消えてパンタグラフも降りており、完全に留置されていました。
こういう光景ってなかなか見ることがありませんので貴重でした。
ちょうど電車が出るところですが、広電本社前止まりの電車でしたので見送りました。
私の他にも何人か電車を待っている人がいましたが全員見送って乗客0で発車して行きました。
まあ、もともと車庫への回送を兼ねた運行でしょうしね。
22時20分発の1系統広島駅行きに乗りました。紙屋町東で降りると徒歩数分でバスセンターに行けます。
車両は5100系、どう考えても輸送力過剰ですが録音には最適な環境ですw
皆実町六丁目付近でタクシーがふらふらと軌道内に進入してきて危うく接触というシーンもありましたが、とっさの非常ブレーキで回避できました。
路面電車では時々あることなんでしょうけどびっくりしました。
こんなところで事故が起きれば広福ライナーに乗れなくなりますからね。
あと、乗っていて知ったんですがこれが終電だったんですね。
この便以降は全て回送ついでの広電本社前止まりみたいです。うっかり乗り遅れていたら大変なことになっていましたね。
車掌がしきりに最終ですと案内していました。紙屋町東の案内板にも本日の運転は終了しましたと出ていました。
あとは郊外向けの電車だけのようです。
これ以上暇つぶしもないのでバスセンターに行きます。
広福ライナーに乗車
広福ライナーの利用は2回目ですが、前回は広島バスの担当便で4000円の通常運賃で利用しました。
今回はJR九州バスの担当便で早得の2000円で利用しています。
広島バスは運転士がマイクで喋るだけでしたが、JR九州バスはちゃんと自動放送がありました。
あと、安い運賃の人は後方の席に固められているらしく、結構空席があるのに他人と隣同士になって窮屈でした。前方はスカスカだったので、通常運賃との格差なんでしょうねw
広島バスセンターを出ると不動院・中筋駅の2箇所で客扱いをしますが今回は乗車なしです。
高速道路に入り10分ほどすると宮島SAで休憩があります。
ところで、運転士は若い人で発進時の衝撃や高速道路でのアクセスワークを見るに新人さんのようですね。宮島SAでも駐車スペースになかなか入れず何度も切り返していました。
運転士の名誉のために言っておきますが、車体がAT車のようで、ギアチェンジのタイミングが掴めないとガタガタな運転になってしまいますから仕方ない部分もあるかもしれません。
宮島SAを出ると消灯され完全に真っ暗です。
壇ノ浦レポート・・・のはずが
前回乗車した時は宮島SAの次は壇ノ浦PAにて開放休憩がありました。
今回もあると思っていたのですが、アナウンスによると宮島SAのあとは小倉南ICとのことなので壇ノ浦PAには停まらないみたいです。
水曜どうでしょうにならって壇ノ浦レポートをするつもりだったのですが・・・残念w
ちなみに、番組と違ってちゃんと寝れましたし、夜行バス(番組内では深夜バス)は人の乗る乗り物ですのでご安心をw
九州へ
やっと帰って来ました。しかし、終点間際までカーテンが閉められているため景色は楽しめません。
カーテンが開いていたとしても暗くて景色は見えませんけどね。
福岡インターあたりからは他の乗客もだいたい目を覚まし始めていました。
なのでカーテンを開けさせてもらいました。外も少し明るくなり始めていました。都市高速に入りますが早朝なので順調に走ります。
ところで、博多バスターミナルへは博多駅東ランプが最も近いと思うのですが、なぜか広福ライナーについては呉服町ランプを使うんですよね。
呉服町で客扱いをするわけでもないのに、なぜここを選ぶのか疑問です。
しかし、一般道もガラガラであっという間に博多駅前まできました。
普段の交通量ならありえない所要時間ですね。夜行バスとしては珍しく分単位の遅延もなく定時での到着でした。
博多バスターミナルで降りますがここで悲劇に気づきます。
ICレコーダの赤いランプがついていたのでてっきり録音中だと思っていたのですが、録音一時停止状態だったのです。つまり、ランプはついていたが録音されていないと・・・
録音中にもう一度録音ボタンを押すと録音一時停止状態になりますが、いくら思い出しても間違って押したような心当たりはないのですがねぇ
最後にハプニングはありましたが、肝心の三江線関係が無事なのでまあよかったでしょう。
博多駅から電車で帰路につきました。大多数の人がこれから勤め先や学校にいくというのに、私はこれから帰るというのが変な気分ですが、夜勤をされている方は毎日こんな気分なんですかね。
乗車記録・下車記録をどうしよう・・・
鉄道趣味人として自分がどの路線に乗ったことがあるか、どの駅に降りたことがあるかというのは記録をつけて管理しているのですが、今回三江線は一応全線乗ったことにはなります。しかし、江津~乙原間はバスにしか乗っていないんですよね。運賃制度上はJR三江線に乗ったことに違いはないんですが、鉄道ファンとして列車に乗らずに乗車というわけには行きませんので、江津~乙原間は参考記録ということにしましょうw
あと、駅についてですが、私は次のいずれかに該当した時に下車記録としてカウントしています。
1.列車でその駅に行き改札を出た。
2.その駅の改札を入って列車に乗った。
3.その駅で有効な乗車券・入場券を買って改札を出る、または入った。
今回問題になるのは浜原ですね。バスで到着してバスで出発しましたが、構内には立ち入りました。
ただし、無人駅なので改札を通ってはいないし、入場券はそもそも発売されていません。その日の日付が入った18きっぷを持っていたので有効な乗車券を持って構内に入ったとも解釈できるし・・・
これについてはやっぱり参考記録ですねw
自己満足でやっていることとはいえ、妥協はしたくないです。
今回も長文になりましたがお付き合い頂きありがとうございました。