京浜急行バス「井30/森30/40系統」さよなら乗車

今回は京浜急行バスが運行する井30系統と森30/40系統に乗りに出かけました。
この2系統は2024年2月末で廃止されることが決まっており、今回はさよなら乗車というわけです。
なお、記事は廃止には間に合いませんでしたw

井30系統・森30/40系統の概要

まずはこの記事の主題となる井30系統と森30/40系統の2路線について解説を入れてから本編に入っていくとしましょう。
井30系統と森30/40系統は共にお台場地区を循環する路線であり、井30系統は大井町駅を、森30/40系統は大森駅を発着する系統となっています。
国道357号の東京港トンネルを経由する路線となっており、東京港トンネルの一般部が開通するまでは首都高湾岸線を走る路線としても有名でした。
ちなみに、湾岸線を通っていた時代にも乗りに来ており、そちらもレポートしていますので、よろしければそちらも併せてご覧下さい。

運行形態としては大井町駅発着の井30系統が主力となっていて、こちらは朝から夜間までおおむね45分間隔で運行されています。
一方の森30/40系統についてはマイナー路線となっており、かつ井30系統と連続運行という形になっていて、朝に井30系統から直通してお台場地区から大森駅へ向かう森40系統の便があり、夕方に大森駅からお台場地区へ向かって、そのまま井30系統として直通して大井町駅へ向かう森30系統の便の1往復があるのみとなっています。
なお、森30系統と森40系統の違いですが、森30系統は大森駅~中央公園間では大森海岸駅と大井競馬場駅を経由するのに対し、森40系統はレジャーランド平和島と平和島駅を経由するというもので、中央公園~お台場間では違いはありません。

井30系統は青物横丁駅、森30系統は大森海岸駅も経由しており、京浜東北線だけでなく京急本線とお台場を短絡する路線という性格も持っていて、観光・レジャー利用だけでなく通勤でも広く利用されているようです。
現在は首都高を走らなくなったものの、京浜急行バスで唯一江東区へ乗り入れる路線である他、東京港トンネルという海底トンネルを通る点でもネタと言え、バスマニアからの注目される路線でしたが、残念ながら2024年2月末をもって廃止されることになりました。
利用状況自体は悪くなかったのですが、深刻化するバス運転士不足に加えて2024年問題もあって、廃止という結末になったようです。
大井町とお台場はりんかい線でも結ばれているので、代替手段があるということで廃止対象にされたんでしょうが、京急線沿線からお台場へ向かっていた人は青物横丁駅から大井町駅まで徒歩などで移動するか、品川や新橋まで出てお台場レインボーバスやゆりかもめに迂回する必要が出ますから、影響が大きそうですよね。

そして、今回の活動内容ですが、まず朝の森40系統に直通する井30系統に大井町駅から大森駅まで乗車し、あとは折り返しの森30系統で引き返すのですが、朝から夕方までかなり時間が空くことになるので、暇つぶしに他の路線を乗りバスするなどしてから折り返しを待つことにします。

井30系統・森40系統で大森駅へ

それでは早速本編スタートです。
通勤ラッシュの最中の大井町駅前から活動開始です。


結構久々に訪れた大井町駅ですが、何やら外壁塗装でもしていたのか駅舎にネットがかけられていました。


この7番乗り場から出発です。
井30系統専用として使われており、路線図も大きく案内されていますね。


他路線も含めた案内ですが、お台場地区が飛び地みたいで面白いです。
まあ、それももうすぐ見納めなんですが・・・


廃止のお知らせかと思って撮ったんですが、廃止にも触れつつ井19系統の乗り場変更のお知らせとなっていました。

あとはバスを待つのですが、既に私の前に1名並んでおられ、雰囲気的にバスマニアっぽいので、もしマニア席があるバスが来た場合、マニア席は取られてしまいそうです・・・
まあ、順番は順番なので仕方ないですね。

発車時刻が近づくに連れて私の後ろにも列が伸びていき、発車寸前には10名は超える列になっていました。
多くが通勤客のようで、井30系統で通勤している人もいるようですね。


バスがやってきましたが乗り場の柵などが邪魔して上手く撮れなかったので側面の幕だけ撮って乗り込みました。
結局マニア席がないタイプのバスだったので、大人しく乗車することにしました。
まあ、前面展望は復路に期待することにしましょう。

大井町駅を出ると続いて大井町駅東口というバス停にも停車しますが、ここは東急大井町線の利用者にとっては最寄りとなるバス停ということもあって、ここから乗ってくる人もかなりいて、いよいよ席は埋まり、立ち客も出始めました。

その先の青物横丁駅でもかなり乗ってきて、車内は満員状態になりました。
これだけ混雑する路線を廃止するなんて・・・と思いますが、運転士不足という事情を考えると致し方ないのかも・・・


青物横丁駅を過ぎて国道357号に出ると臨海地区を進んでいきます。


首都高の入口が見えてきました。
東京港トンネルの一般部が開通するまでは井30系統はここから首都高に乗っていました。
今は構造的に側道からは首都高に入れなくなったみたいですね。

トンネルを抜けてお台場地区に入るとフジテレビ前に停車します。
ここで降りる人も多く、彼らの多くがフジテレビに吸い込まれていったので、フジテレビのスタッフも多く利用しているようです。
確かに鉄道だと駅からまた歩かないといけないのが、バスなら目の前で降りられるので便利に使っていた人も多いんでしょうね。


ゆりかもめの高架も見えました。


車窓からこんなバスが見えてきましたが、中日臨海バスというバスのようです。
企業の通勤用貸切バスをメインに手掛ける会社のようですが、水素バスも導入しているんですね。


東京テレポート駅に辿り着きました。
このあたりで車内は空いてきて、残っているのはほとんどがバスマニアっぽい人たちばかりでした。
この時間帯はお台場へ出勤する人たちの利用がメインのようですが、ここから先は1日1本しかない森40の大森駅行きとなるので、マニアが集中したんでしょうね。


お台場名所の1つとも言えるフジテレビの社屋も見えました。
この路線はお台場地区をぐるぐると循環するので、乗車しながらお台場観光気分も楽しめますね。

そして、再び東京港トンネルを通ったら今度は大森駅を目指していきます。


京浜運河を渡ると流通センター駅付近です。
以前参加した東京貨物ターミナル駅公開イベントではこのあたりを歩きましたね。


到着後はもちろん撮影です。
しばらく幕を出したままにしてくれていたので森30の幕もしっかり撮れました。
他の人もちらほら写真を撮っていましたし、やっぱりマニア率が高かったですねw


側面の幕


後ろからも撮りました。
幕は綺麗に写っていませんが、60キロ制限車という表示は首都高を通っていた頃の名残でしょうし、これもしっかり記録しておきました。


バスと駅舎を絡めて撮ったら撤収です。

ここからは暇つぶし編ですが、東急バスの森91系統に乗ることにします。

東急バス森91系統

というわけで暇潰し編です。
乗車する森91系統ですが、大森操車所と新代田駅を結ぶ路線で、路線の大半が環七通りとなっています。
かつては新宿駅から運行されていたこともある路線ですが、新代田駅~新宿駅間は都営バスの宿91系統として分離されて現在の運行形態となりました。
こちらはおまけ的な感じなのでこれくらいにしてレポートに戻っていきます。


宿91は西口側から出るので西口へ移動してきました。
東口に比べるとコンパクトな駅舎であり、東京23区内の、それも京浜東北線の駅とは思えないギャップを感じますね。


バスの路線図や乗り場案内もありました。
西口は駅前ロータリーもなく池上通り上に乗り場が点在しているため分かりづらいです。


駅前は池上通りとなっていて、多くの路線バスが通る賑やかな道路ですが、やや窮屈な2車線道路となっており、路上駐車も多いため流れは悪いです。
小さなお店が並んでいるという古き良き町並みが残っているという雰囲気ですが、再開発の話があるようで、実現の暁にはこの池上通りも拡張されて広々とした道路に生まれ変わるようです。


ここで撮りバスです。
頻繁にやってくるのでバスを撮るにはいい場所ですね。

スマホで時刻表を確認すると次の森91までは時間があるようなので、大森駅からも乗れるもののあえて始発の大森操車所まで行ってから乗ろうと思います。


こちらが大森操車所です。
大森駅前での折り返しが出来ないために設置されたそうです。
上にあるのは「スタイリオ品川大井パークフロント」という賃貸マンションであり、東急系列の会社が運営しているようです。
下へ降りればバス乗り場があって、大森駅へも徒歩圏内ですからかなり好立地ですよね。
操車所の上空という土地を有効活用している好例でもありますね。


1階部分はバスの駐車スペースになっていました。
このように1階部分を駐車場にしているマンションは結構あると思いますが、バスが停まっているのはなかなか無いのでは?w


近隣には大森貝塚遺跡庭園というのがあります。
あとで紹介しますが、大森貝塚という貝塚があった場所です。


そして、バス乗り場です。
ここを始発とする路線以外にも大井町駅方面から直通してくるバスもあるため、多くの路線が乗り入れています。

そして、バスがやってきましたが写真は撮りそこねてしまいました。
大森操車所から乗ったのは私の他に数名程度ですが、大森駅からはぞろぞろと乗ってきて座席はほとんど埋まったように思います。
しばらくして環七通りに出てきますが、どうも流れが悪いようです。
環七通りも交通量が多いので混雑は当然とも言えますがそれにしても流れが悪い・・・
渋滞にハマること10分か20分ほど経った頃にようやくその原因が分かりました。
どうやら玉突き事故が発生していて、その影響で車線規制されており、それが渋滞の原因だったようです。
現場を過ぎれば一気に流れるようになりましたが、既にバスは大幅に遅延しており、バス停で待っていて乗り込んでくる乗客の中には運転士さんに文句を言う人もいました。
寒空の中で待ちぼうけを食らってイライラする気持ちも分からないではないですが、運転士さんに文句を言ったところでどうこうなる話ではないですし、そういう態度はよくないと思います。

途中の若林付近では東急世田谷線と交差する箇所もありましたが、ここは電車も信号待ちをする場所として有名ですね。


そして終点の新代田駅に到着です。
このあとは宿91系統に乗り継いで新宿に抜けて、かつての直通運行だった時代の追体験をしようかとも思いましたが、ここである考えが過りました。
それは井30系統の前面展望をリベンジしようというものです。
朝の便では前面展望を撮れませんでしたが、森30/40系統に直通しない井30系統ならば日中でも走っているわけで、もしかしたらマニア席があるタイプのバスが充当される可能性もあるわけで、いつでも乗れる宿91よりももうすぐ乗れなくなる井30の方が重要だということで、そのような考えに至りました。
というわけで大井町駅へ向かうことにしましたが問題はどうやって行くか・・・
このまま森91系統に乗って折り返して大森駅から1駅京浜東北線に乗るというのが最もシンプルな方法ですが、それじゃあちょっとつまらないということで、京王井の頭線で渋谷へ抜けてからJRで大井町へ向かうことにしました。


陸橋から井の頭線の電車が見えました。


ここが折り返し場所のようです。
直通運行していた時代は必要なかった設備なので、分断以後に設置されたんでしょうか。
なお、大森操車所とは違って上空部分を活用するようなことはしていないようです。


折り返し場所に入るバスはこのように環七通りを右折して入ってきますが、右折レーンもない場所なので後続車は邪魔そうにしていますねw
まあ、都内は土地の制約からこういう場所が多いので仕方ないとは思います。

それではあとは新代田駅から井の頭線に乗ります。

井の頭線で渋谷へ

ここからは井の頭線です。
過去に乗ったことがある路線ですが、新代田駅については初めて利用する形になるので、駅を軽くご紹介してから進んでいきましょう。


まずは駅舎ですが、環七通り上にポツンとある感じですね。
環七通りというと道路においては主要路線の1つですが、新代田駅は急行も止まらない小駅という感じで、鉄道と道路で扱いにギャップがありますね。

ところで、メトロセブンという環七通りの地下を通る地下鉄の構想があって、実現する可能性は低そうですが、もし実現すれば新代田駅は乗換駅となるでしょうから急行が停まるようになるかもしれませんね。


駅舎は三角屋根が特徴的です。


駅の入口部分です。
コンパクトな造りですが、それでも改札機が4台も並んでいるのは小駅といえども23区内だけありますね。


改札の前にはLCDによる発車標がありました。
当駅に停まるのは各駅停車のみであり、早朝や深夜帯に富士見ヶ丘行きがある以外は全て渋谷行きか吉祥寺行きなので、非常にシンプルな運行形態であり、発車標なんか気にせずとりあえずホームへ行って来た電車に乗るというスタイルの人が多そうですね。


ホームは相対式2面2線とシンプルな構造です。


駅名標


縦型


↑ここで対向の普通列車がやってきましたので動画で撮りました。


↑続けて急行の通過です。


後追いで写真を撮ろうとしたら隣の下北沢駅のホームがばっちり見えました。
実は当駅と下北沢駅の間はたった500mしかなく、もしもここに東海道新幹線の列車を持ってきたとしたら、先頭車は下北沢駅にいて、最後尾は新代田駅にいるなんてことにもなって、車内を通り抜けて駅間を移動したり出来そうです。

そもそも井の頭線は全体的に駅間が短く、最も長い浜田山~高井戸間ですら1.2kmしかなく、多くが1km未満となるなど、都市部を走ることを考慮しても駅が非常に多い路線となっています。

それではこの後の普通列車で渋谷へ抜けることにします。
渋谷で昼食をとったらJRで大井町駅へ移動です。
渋谷から大井町ならば埼京線のりんかい線直通の電車に乗れば乗り換えいらずですが、運賃が割高になるのと、急いで大井町駅へ向かっても井30の時間まで少し空きそうだったので、あえて山手線と京浜東北線を乗り継ぐルートにしました。
特筆すべきことはそれくらいなので、道中はざっくりカットして井30の前面展望リベンジ編へと進みます。

井30系統の前面展望リベンジ!?

大井町駅に戻ってきまして、井30系統のリベンジです。
時刻表を見る限り、2台のバスで回しているっぽいので、2本目まで見送ってどちらもマニア席がないタイプだったら途中でバスの入れ替えがない限りはもう見込みがないということで諦めようと思います。
なので、大井町駅で2本の井30を待って、どちらかでマニア席があるバスが来れば乗車して、2本ともマニア席がないバスだったら前面展望は大森駅発の森30系統に賭けることにします。
地方ではまだマニア席がないタイプのバスはあまり普及していないのでいいですが、都市部の事業者では既に主流となりつつありますから、本数がそれほどない路線で前面展望を狙うのは難しくなりつつありますよね。
理由は色々あるようですが、前面展望を狙うならば運否天賦という状況になりつつあります。


というわけで1台目ですが・・・う~ん、これはマニア席がないやつですねw


一応後ろからも撮りますが、見送り決定です。


↑発車シーンは動画で撮りました。

というわけで、あとは2本目を待つのですが、井30は基本的に45分おきの運行なので、次のバスは45分後ということに・・・
これが気候の穏やかな春や秋だったら、ずっとバス停で待つのもありですが、まだまだ寒い2月中の活動でしたから、流石にそれはつらいので、飲み物調達がてら、近くの商業施設に入って暖を取りました。
ただ、あまりにギリギリにバス停に行くと、今度はせっかくマニア席があるバスがやってきても先客にマニア席を取られてしまうリスクもあるため、結局は15分程度したらバス停に戻って、あとは30分間寒空のバス停で待つことになりました。
すると発車15分前になる頃には私の後ろに4~5名のマニアっぽい雰囲気の人たちが並び始めていたので、これはギリギリまで屋内で待っていたらせっかくマニア席があるバスが来ても、肝心のマニア席に座れないオチになるところでしたね。
そして、そろそろ発車時刻ですが・・・


こ、これは・・・!
マニア席のあるやつ!
これは30分も寒空の中で待っていた甲斐がありました。


車内の案内表示です。
そういえば、以前に乗った頃は船の科学館行きとして案内されていた記憶がありますが、船の科学館は規模を大幅に縮小していて、閉館に近い状態になっているのと、かつて船の科学館駅を名乗っていた”ゆりかもめ”の駅も、2019年からは東京国際クルーズターミナル駅と改称されたことから、案内に使うのをやめたんでしょうね。
それにしても、お台場には船の科学館以外にもたくさんのスポットがあるのに、船の科学館を行先案内として使っていたのは、路線開設当時はお台場を代表するスポットという感じだったんですかね。

あと、前回乗車した時もマニア席に座ったのですが、当時は長時間撮影が可能な動画撮影機材を持っていなかったので前面展望は首都高と折り返しの湾岸道路の部分だけ撮っていて、全区間の撮影はしませんでした。
あのときに全区間撮れていれば今回こんなに苦労することもなかったんですがね。
まあ、過ぎたことは仕方ないですし、こうして撮影できることになったのでヨシとしましょう。


そして、今度は井30廃止のお知らせが出ていました。
ただ、ちょうど前面展望の位置に貼ってあるので撮影においては正直邪魔ではありますがw
まあ、隙間からなんとか撮れましたので、前面展望を楽しみにされている方はご安心下さい。


↑というわけでお待ちかねの前面展望です。


キャプチャでも紹介していきます。
大井町駅を出てしばらくはこんな狭い道路ですが、路上駐車も多く、それでいて大井町駅を発着するバスの多くがここを通るため、流れはスムーズとはいいかねます。


仙台坂を経て国道15号(第一京浜)と交差します。


交差点を過ぎるとそこは青物横丁駅です。
今朝乗車した時もここから大勢乗ってきたので、大井町駅よりも青物横丁駅の方が利用者が多いようで、日中でもその傾向は見られました。
以前は日中ダイヤでは普通と快特の2本立てだったので、青物横丁駅に停まるのは普通だけとなっていて、便利とは言いかねる状態でしたが、2024年現在のダイヤでは日中でも特急が走るようになり、特急は青物横丁駅にも停まるので、利便性が上がりましたしね。
まあ、井30の方が廃止になってしまうので、特急が停まってもお台場へ抜けることはもう出来なくなるんですが・・・


更に進むと首都高の案内が出てきました。
以前は首都高を通っていたわけですが、その頃を思い出しますね。


陸橋を上がると東京モノレール・首都高1号羽田線・京浜運河と立て続けに交差していきます。


湾岸道路に入っていきます。
首都高の本線も見えるので、まるでこのまま首都高に入るみたいですが、今朝の乗車時にも書いた通り、現在はこちらの道路から首都高に入ることは出来なくなっているようです。


首都高の入口が見えてきました。
こちらの道路の入口より手前に首都高の入口があるので、物理的に首都高には入れませんね。


そして、東京港トンネルです。
長らく首都高湾岸線のみが供用されているトンネルでしたが、後に一般道もまず西行きが、ついで東行きが開通したため、井30などの路線バスも首都高経由をやめてこの一般道部分を通るようになりました。
井30が首都高を使っていたのは大井町・青物横丁とお台場を直接結ぶ交通路が首都高しかなかったからであり、一般道が開通すれば首都高を使い続けるメリットは消滅しますからね。


トンネル内ですが、2019年に開通したトンネルということで、まだまだピカピカですね。


トンネルを抜けたらお台場地区に顔を出します。
ゆりかもめの高架下を走るというお台場ならではの光景が続きます。


東京テレポート駅に到着です。
かつてはあった観覧車もなくなってしまい少し寂しいですね。


広々とした道路とゆりかもめ


東京国際クルーズターミナル駅が見えてきました。
このあたりでお台場地区を一周しました。


そして、再び湾岸道路です。


首都高に並行して進みます。


トンネルが見えてきました。


トンネル内ですが、東行きに比べて開通時期が古いためかやや古びた雰囲気です。


トンネルを出て品川区に戻ってきました。


湾岸道路を外れて都道316号へ入っていきます。


京浜運河を渡り東京モノレールとも交差です。


そして一周して大井町駅に戻ってきました。
やっぱりマニアが多いのか、一周乗車した人が片手で足りない程度はいたようです。

と言ったところで、お目当ての井30系統の前面展望も撮れたので、最後に大森からの森30系統に乗ってさよなら乗車を完了としたいと思います。
なので、京浜東北線を1駅だけ乗って大森駅へ移動ですが・・・


大森駅はこの日が初めての訪問でしたので、ついでに駅取材です。
今朝も利用しましたが、バスへの乗り換えで急いでいたので、駅の方はほとんどスルーでしたからね。


ホームは1面2線とシンプルな構造ですが、流石は東京23区内の駅だけあって利用者は多いです。


発車標はLCDのタイプとなっていて見やすいです。


隣には東海道線の線路が通っており、上野東京ラインなどの列車が通過していきます。
なので、撮影地としても有用といえそうですが、欠点は京浜東北線が頻繁にやってくるのでかぶりのリスクが非常に高いという点でしょうか。


ホーム上にはこんな石碑があります。


「日本考古学発祥の地」とありますが、どういうことかというと、それは当駅付近にある大森貝塚にちなんだものです。
大森貝塚自体は先程利用した大森操車所付近にありますが、この発見の経緯に鉄道が関わっていて、1877年に当時開業したばかりだった新橋~横浜間の鉄道に乗車していたエドワード・モースというアメリカの動物学者が、線路沿いの崖に貝殻が積み重なっていることを車窓から発見し、後にそこを発掘した結果、土器・骨器・獣骨が出てきて、ここが貝塚であることが分かり、ここから日本の考古学が発達したということのようです。

列車の車窓から貝塚を発見するなんてすごい話だと思いますが、地元の人にとっては日常の光景過ぎて特別な価値を見出さなかったのが、外国人という視座だったからこそ貝塚であることに気付けたのかもしれませんね。
また、車窓から見えるほど線路に近い場所にありながら工事による破壊を免れたのも奇跡と言えそうです。


石碑にも碑文が刻まれていました。


上部には土器をイメージしたであろうオブジェが鎮座していました。


ちょうど京浜東北線が来たので撮りました。
ホームドアもあるのでいい撮影地ではないですが一応w


↑なんとなく動画も撮りました。
でも、京浜東北線のようにありふれた電車こそ意外と記録できていなかったりしますから、機会があるときに記録しておくことは大事ですね。


それでは改札を出ます。
よくある都会の駅という感じでしょうか。


きっぷ売り場は意外とコンパクトですが、今やほとんどの人がSuicaでしょうし、きっぷを買ってから乗る人は少数派ということでこれで十分なんでしょう。


改札を出てすぐにたくさんのお店があるのはさすが都内ですね。

それでは、あとは駅前のバス乗り場で森30を待つことにします。

森30/井30系統 大森駅→お台場循環→大井町駅

活動の〆となる森30に乗車し、大井町駅まで一気に乗車してしまいます。


東口へ出てきました。
東急バスがメインで出ている池上通り側の西口はバス乗り場がバラバラに位置していたりして分かりにくかったですが、東口は立派なバスターミナルとなっていました。
こちらがメインといってもいいくらいの格差ですね。


バスの案内板もありました。


ちゃんと森30の案内も出ていました。
1日1本しかない路線なので、他系統の案内についでに触れる程度なんてパターンも想像していましたが、ちゃんと出ていたので記録としてもよかったです。


電光掲示板でも案内されていたのですが、森30お台場の文字を発見!


東口は京浜急行バスのメッカということで、待機場所も京浜急行バスだらけです。


8番乗り場にやってきました。
ここにも森30の案内がちゃんと書いてあります。


ちょうど森22の八潮パークタウン循環が停車中でした。
森30とも経路が重複する部分もあるので同じ乗り場にまとめられているのでしょう。


マニア席があるタイプのバスが来たので、これが森30だったら・・・と期待しましたが違う路線でしたw
もっとも、私より前にマニア風の方が並んでいたので、仮にマニア席があるバスが来ても、私がそこにありつける可能性は低そうですがw


発車時刻が近づいてこのバスが乗り場へやってきましたが、「速度60キロ制限車」の表示もありますから、たぶんこれが森30ですね。


先頭の幕は撮りそびれたのでせめて側面は抑えて乗り込みます。
マニア席はないので、大人しく後ろの方に乗り込みました。


車内の案内表示ですが、ちゃんと井30に直通することも案内されていますね。
まあ、お台場地区を越えて大井町方面まで乗り通すのはバスマニアくらいでしょうけどねw

車内はこの時点で利用者の半分はマニアなのではないかというくらい濃厚な空間となっていますが、廃止まで残り1週間を切っていた上に1日1本しかない森30ですから、集中してしまうのは致し方ないですかね。
時間帯的には学生さんなら学校終わりに乗りに来ることも出来なくはないですし、社会人でも半休やフレックスタイム制度が利用できる職場であれば乗りに来れるかもしれないこともあって、朝の井30→森40よりもマニアが多い印象です。


停車停留所の案内も撮りました。
大森海岸駅・大井競馬場駅・中央公園と来たらあとは東京港トンネルを通ってお台場へ向かうわけですが、中央公園までは森22と同じルートだったりします。
なので、今回森30としての前面展望は撮れませんでしたが、中央公園までは森22としてはまだチャンスがあるということもあって、まあいっかと割り切ることが出来ていました。
ただ、森22は中央公園までにもっとたくさんのバス停に停まるので、森30は急行運転のような状態になっているという違いはありますけどね。


交通量の増える夕方ということで、首都高も渋滞していました。
こうなると一般道の方が早い説すら浮上してきますが、一般道も一般道で渋滞気味だったのでどっこいどっこいですかね。


お台場地区に入る頃にはだいぶ薄暗くなっていました。
なので、走行中に写真を撮ってもブレブレになってしまい、停車中のタイミングを狙って撮らないと厳しくなっていました。


でも、お台場の夜景も綺麗でしたね。
お台場地区を巡る間に仕事帰りの通勤客が続々乗ってきていて、ラッシュという雰囲気でまた東京港トンネルを潜って大井町へ向かいました。
やっぱり通勤での利用が多い路線だったという印象ですが、この路線の廃止の影響は決して小さなものではないと思いますね。

ネット上で見聞きした情報では、品川区がこの路線の廃止に対して意見を述べていて、廃止とする前に減便や運行区間の短縮をした上での存続の検討して欲しいといった意見も出ていたので、通勤客向けに朝夕のみの運行にするとか、現行は45分おきのダイヤで運行には2台のバス(とその運転士)が必要なのを、1時間おきか、さらに余裕を持たせて1時間半おきの運行として1台のバスで賄えるようにして減便の上での存続という道がなかったのかという疑問はなくもないですが、それだけ運転士不足が深刻ということでもあるんでしょうね。

ただ、路線バスの場合は鉄道とは違って廃止となってもまた復活したりするケースもなくはないので、今後運転士不足が解消に向かうことがあればまた復活する可能性には期待したいですね。


そして、終点の大井町駅にやっていました。
最後は幕が変わらないうちに撮れましたが、お台場地区で井30の幕に変わってしまっているので、森30の前面の幕は撮れずじまいとなったことだけが心残りですね。
まあ、乗車は出来ましたし、井30については全区間の前面展望も撮れたのでよしとしましょう。

といったところで、あとは帰るだけ・・・ではないんですw


なんと帰る方向とは違う東急大井町線に飛び乗ってしまいました。
実はここから続けて別の活動をするのですが、その活動まで少し時間があるので暇つぶしに大井町線に乗車したわけです。
その別の活動については別記事としますので、公開までしばらくお待ち下さい。

つづく

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